JPH11294747A - 旋回溶融炉のスラグ回収方法及び旋回溶融炉 - Google Patents

旋回溶融炉のスラグ回収方法及び旋回溶融炉

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JPH11294747A
JPH11294747A JP9420298A JP9420298A JPH11294747A JP H11294747 A JPH11294747 A JP H11294747A JP 9420298 A JP9420298 A JP 9420298A JP 9420298 A JP9420298 A JP 9420298A JP H11294747 A JPH11294747 A JP H11294747A
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JP
Japan
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slag
melting furnace
furnace
tap
swirling melting
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Withdrawn
Application number
JP9420298A
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English (en)
Inventor
Izuru Ishikawa
出 石川
Masao Taguma
昌夫 田熊
Hiroki Honda
裕姫 本多
Akihisa Goda
聡央 郷田
Sueo Yoshida
季男 吉田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、炉内で溶融されたスラグのスラグ
抜き室への付着とキャリオーバによる閉塞を防止し、ス
ラグ回収率の向上を図ることが可能な旋回溶融炉のスラ
グ回収方法及び旋回溶融炉を提供することにある。 【解決手段】 本発明では、炉内3で溶融されたスラグ
8をスラグタップ4から重力により下部のスラグ抜き室
11に落下させて回収する旋回溶融炉1のスラグ回収方
法において、スラグタップ4から重力により落下するス
ラグ8をスラグタップ4の直下で急速に冷却固化し、こ
の冷却固化したスラグ粒8aをスラグ抜き室11を経て
下方へ落下せしめて回収している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水汚泥、都市ご
み及び産業廃棄物などの焼却灰を溶融する旋回溶融炉の
スラグ回収方法及び旋回溶融炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、下水汚泥、都市ごみ及び産業
廃棄物などの焼却灰(粉体無機物)は、その資源化、減
容化及び無害化を図るために、例えば、図4に示すよう
な竪型旋回溶融炉51によって溶融され、スラグとして
取り出されている。このような旋回溶融炉51の炉壁5
2内には、炉内51aに燃料(重油等)、空気及び焼却
灰を接線方向へ向けて吹き込んで燃焼させる複数本のバ
ーナ53が配設されており、該バーナ53によって燃焼
された焼却灰は溶融されてスラグとなり、この溶融され
たスラグはスラグタップ(スラグホール)54から重力
によってそのままスラグ抜き室55を経て落下され、図
示しない下方の水冷槽(水砕スラグ)やコンベア(空冷
スラグ)へ投入されて取り出される。また、発生した排
ガスは、小径のガス出口56、流路57を経て二次燃焼
室58へ導かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の竪型旋回溶融炉51では、炉内51aの排ガス
をその顕熱として利用するので、特に排ガスを下向きに
抜いた場合、排ガスの旋回流によってスラグがあらゆる
方向へ飛散して付着し、溶融されたスラグをスムーズに
排出することができなくなり、スラグ回収率の向上を図
ることが困難であった。また、スラグ抜き室55の内壁
面への低融点金属類の付着も問題となるおそれがあっ
た。
【0004】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、炉内で溶融されたスラグの
スラグ抜き室への付着とキャリオーバによる閉塞を防止
し、スラグ回収率の向上を図ることが可能な旋回溶融炉
のスラグ回収方法及び旋回溶融炉を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するため、本発明においては、炉内で溶融され
たスラグをスラグタップから重力により下部のスラグ抜
き室に落下させて回収する旋回溶融炉のスラグ回収方法
において、前記スラグタップから重力により落下するス
ラグを前記スラグタップの直下で急速に冷却固化し、こ
の冷却固化したスラグを前記スラグ抜き室を経て下方へ
落下せしめて回収している。また、本発明は、炉内で溶
融されたスラグをスラグタップから重力により下部のス
ラグ抜き室に落下させるようにした旋回溶融炉におい
て、前記スラグタップの直下に位置する前記スラグ抜き
室内に、前記スラグタップから落下するスラグを冷却す
る冷却手段を設けている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0007】図1は本発明の第1実施形態に係る旋回溶
融炉を示す断面図、図2はその旋回溶融炉が適用される
設備の一部概要を示す説明図である。本実施の形態の旋
回溶融炉1は、図1および図2に示す如く、耐火材(レ
ンガ、キャスタ)によって有底円筒状に形成された炉壁
2を有しており、同炉壁2の底部には、大径の炉内3で
溶融されたスラグを重力により落下させて排出するスラ
グタップ(スラグホール)4が設けられている。また、
炉壁2の頂部には、炉内3で発生した排ガスを上方から
排出するため、小径のガス出口5が設けられている。な
お、炉壁2の内部には、冷却水を流通させる多数の冷却
パイプ6が間隔を開けて埋設されている。
【0008】また、上記炉壁2の下部側面には、炉内3
に燃料(重油等)、空気及び焼却灰を吹き込む複数本の
バーナ7が炉内3の接線方向へ向いて配設されており、
これらバーナ7によって炉内3に高温の火炎を作り、燃
料、空気及び焼却灰を旋回させながら燃焼させてスラグ
8を溶融するように構成されている。このため、バーナ
7には、図示しない燃料タンク及びエアタンクから矢印
Aで示す重油及び矢印Bで示す燃焼空気が供給され、バ
ーナ7の周囲のスリーブ9には図示しない焼却灰ホッパ
から矢印Cで示す焼却灰及び矢印Dで示す空気が供給さ
れるようになっている。そして、旋回溶融炉1の上方に
は、ガス出口5と対応して二次燃焼室10が設けられて
おり、排ガスは二次燃焼室10を経て図外のガス冷却室
に導かれるようになっている。
【0009】一方、上記旋回溶融炉1の下部には、図2
に示す如く、スラグタップ4と対応してスラグ抜き室1
1が設けられており、該スラグ抜き室11の下方には、
矢印で示すように、冷却固化したスラグ粒8aを重力に
より落下させながら排出孔11aを介して回収する図外
のコンベヤなどが設置されている。また、スラグ抜き室
11を形成する壁部12には、冷却手段である複数本の
水噴霧スプレー13がスラグタップ4の直下の位置で対
向して設けられており、これら水噴霧スプレー13の先
端から霧状水14がスラグタップ4の真下に噴射され、
落下するスラグ8を冷却するようになっている。このた
め、水噴霧スプレー13の基端は、図示しない圧縮ポン
プや水供給タンクなどに接続されている。なお、排ガス
を下向きに抜く型式の旋回溶融炉1の場合は、スラグ抜
き室11に図示しない排ガスダクトが設けられている。
【0010】このような旋回溶融炉1を使用して焼却灰
を溶融するには、焼却灰ホッパから焼却灰を炉内3に供
給し、供給された焼却灰をバーナ7の火炎により旋回さ
せながら加熱して炉内3で溶融する。溶融されたスラグ
8は、スラグタップ4から重力によりスラグ抜き室11
に飛散したり落下したりするが、この際、飛散・落下す
るスラグ8は水噴霧スプレー13から噴射された霧状水
14を浴びて急速に冷却されて固化する。冷却固化した
スラグ8は、多数のスラグ粒8aとなって、スラグ抜き
室11の排出孔11aを通って落下し、図外のコンベヤ
などに排出されて回収される。また、排ガスは、炉壁2
のガス出口5より排出されて二次燃焼室10、あるいは
図示しないスラグ抜き室11の排ガスダクトを経て図外
のガス冷却室に導かれて処理される。
【0011】本実施の形態に係るスラグ抜き室11内に
は、複数本の水噴霧スプレー13がスラグタップ4の直
下に位置して設けられているため、スラグタップ4から
落下するスラグ8を飛散させずに水噴霧スプレー13の
霧状水14で迅速に急速冷却して固化させることがで
き、これによって溶融されたスラグ8がスラグ抜き室1
1の内壁面に付着したり、あるいはキャリオーバして排
ガスダクトなどを閉塞するのを防止し、かつ低融点金属
類を凝固させることができる。
【0012】図3は本発明の第2実施形態に係る旋回溶
融炉を示す断面図である。本実施の形態の旋回溶融炉1
の下部には、第1実施形態と同様、スラグタップ4と対
応してスラグ抜き室11が設けられおり、スラグタップ
4の直下に位置するスラグ抜き室11内には、第1実施
形態の水噴霧スプレーの代わりに、冷却面15aを有す
る漏斗状スラグ受け樋15が冷却手段として配設されて
いる。この漏斗状スラグ受け樋15は、図示しない支持
装置などによって支持され、その内部には冷却媒体(空
気、水)を流通させる多数の冷却通路16が間隔を開け
て設けられている。その他の構成は上記第1実施形態と
同様である。
【0013】本実施の形態では、スラグタップ4から重
力によりスラグ抜き室11に落下する溶融スラグ8が飛
散せずに漏斗状スラグ受け樋15の冷却面15aに受け
とめられ、接触して急速に冷却されて固化する。冷却固
化したスラグ8は、表面張力の関係から冷却面15aに
付着することなく多数のスラグ粒8aとなって、スラグ
抜き室11の排出孔11aを通って落下し、図外のコン
ベヤなどに排出されて回収される。その他の作用は上記
第1実施形態と同様である。
【0014】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変
形及び変更を加え得るものである。例えば、本発明の実
施の形態では、冷却手段として水噴霧スプレー13及び
漏斗状スラグ受け樋15のいずれか一方を設けたが、適
用する旋回溶融炉1によっては水噴霧スプレー13及び
漏斗状スラグ受け樋15の両方を設けることもできる。
これによれば、溶融したスラグ8を迅速かつ効果的に急
冷固化させることが可能となる。
【0015】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る旋回溶融炉の
スラグ回収方法は、炉内で溶融されたスラグをスラグタ
ップから重力により下部のスラグ抜き室に落下させて回
収するものであって、前記スラグタップから重力により
落下するスラグを前記スラグタップの直下で急速に冷却
固化し、この冷却固化したスラグを前記スラグ抜き室を
経て下方へ落下せしめて回収しているので、スラグタッ
プから落下するスラグを飛散させずに効率的に急速冷却
して固化させることができ、これによって溶融されたス
ラグがスラグ抜き室の内壁面に付着したり、あるいはキ
ャリオーバにより閉塞したりするのを確実に防止するこ
とができると共に、スラグ回収率を向上させ、焼却灰の
有効利用とコストダウンを図ることができる。本発明
は、特に排ガスを下向きに抜く場合に顕著な効果を有す
る。
【0016】また、本発明に係る旋回溶融炉は、炉内で
溶融されたスラグをスラグタップから重力により下部の
スラグ抜き室に落下させるようにしたものであって、前
記スラグタップの直下に位置する前記スラグ抜き室内
に、前記スラグタップから落下するスラグを冷却する冷
却手段、好ましくは水噴霧スプレーや冷却面を有する漏
斗状スラグ受け樋を設けているので、簡単な構造で上記
発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る旋回溶融炉を示す
概念断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る旋回溶融炉が適用
される設備の一部を示す概念断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る旋回溶融炉を示す
概念断面図である。
【図4】従来の旋回溶融炉を示す概念断面図である。
【符号の説明】
1 旋回溶融炉 2 炉壁 3 炉内 4 スラグタップ 7 バーナ 8 スラグ 8a スラグ粒 11 スラグ抜き室 12 壁部 13 水噴霧スプレー 14 霧状水 15 漏斗状スラグ受け樋 15a 冷却面 16 冷却通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郷田 聡央 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 吉田 季男 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内で溶融されたスラグをスラグタップ
    から重力により下部のスラグ抜き室に落下させて回収す
    る旋回溶融炉のスラグ回収方法において、前記スラグタ
    ップから重力により落下するスラグを前記スラグタップ
    の直下で急速に冷却固化し、この冷却固化したスラグを
    前記スラグ抜き室を経て下方へ落下せしめて回収するこ
    とを特徴とする旋回溶融炉のスラグ回収方法。
  2. 【請求項2】 炉内で溶融されたスラグをスラグタップ
    から重力により下部のスラグ抜き室に落下させるように
    した旋回溶融炉において、前記スラグタップの直下に位
    置する前記スラグ抜き室内に、前記スラグタップから落
    下するスラグを冷却する冷却手段を設けたことを特徴と
    する旋回溶融炉。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段が水噴霧スプレーからなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の旋回溶融炉。
  4. 【請求項4】 前記冷却手段が冷却面を有する漏斗状ス
    ラグ受け樋からなり、該スラグ受け樋の内部には冷却媒
    体を流通させる冷却通路が設けられていることを特徴と
    する請求項2に記載の旋回溶融炉。
JP9420298A 1998-04-07 1998-04-07 旋回溶融炉のスラグ回収方法及び旋回溶融炉 Withdrawn JPH11294747A (ja)

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Effective date: 20050607