JPH11293730A - 排水管継手 - Google Patents

排水管継手

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JPH11293730A
JPH11293730A JP11613198A JP11613198A JPH11293730A JP H11293730 A JPH11293730 A JP H11293730A JP 11613198 A JP11613198 A JP 11613198A JP 11613198 A JP11613198 A JP 11613198A JP H11293730 A JPH11293730 A JP H11293730A
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pipe joint
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】管全体にわたり空気通路を確保し圧力変動を抑
制する。 【解決手段】排水管継手20は、下側が窄まる卵形状に
形成された継手本体21からなっている。継手本体に
は、上下に流入口22と排出口23が、横方向に枝管受
口部24、24がそれぞれ接続される。枝管受口部は、
開口部内口径開口面26の最上部27が本体内面の最大
膨張部29より下側に位置するように継手本体21に設
けられる。枝管受口部24は、接続筒部25の中心線L
1 が継手本体21の軸心C1 と直交するように継手本体
21に接続される。このため、枝管受口部24から排水
が導入されると、排水は継手本体21の内面に沿って流
下する。このとき、排水は本体内面の最大膨張部29よ
り下側を流下するため、枝管受口部24の開口面26と
向かい合う最大膨張部29と流下水との間に排水流のな
い空気通路が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低層、中層あるいは高
層建造物の排水立管を接続する排水管継手に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、排水器具には、排水管内の下水
臭気(悪臭、下水有害ガス)や害虫を室内に侵入させな
いため、図7の(A)に示すように、各種器具トラップ
2の設置が義務づけられている。しかしながら、立管排
水時に、排水立管3内に大きな負圧、正圧の空気圧力変
動が生じると、負圧階では、図7の(B)にしめすよう
に、器具トラップ封水が吸出し作用により引き込まれて
「ゴボゴボ騒音」を発しながら排出される。正圧階で
は、図7の(C)に示すように、「トラップ封水が跳ね
出し」器具周辺を汚すトラブルを招くことがある。ま
た、吸出しや跳ね出しで封水2が切れると(完全破
封)、「室内に下水臭気および下水有害ガスが侵入す
る」トラブルに見舞われることもある。このような、立
管内の空気圧力の変動は、排水が立管内を流下する際に
大量の空気を必要とすることにより起こる。空気吸込口
として、図8に示すように、排水立管の上部に伸頂通気
管4、頂部にベントキャップ(吸気口)5(図8参照)
が設けられる。しかしながら、頂部ベントキャップ5か
ら距離のある中層階の排水管内では、空気の補給が流下
水に遮られて不足気味になるため、そこに負圧が発生す
る(図7の(B)参照)。また、立管を流下してきた大
量の空気は、スムースに屋外の会所桝6へ流下水ととも
に吐き出さなければならないが、排水立管3と会所桝6
との間の横主管8内での流れがスムースでないと、そこ
に正圧が生じてこれが下層階の器具トラップ部に跳ね返
る(図7の(C)参照)。
【0003】このようなトラブルを防ぐためには、管内
の空気圧力を一定限度内に保つ必要があり、このような
要求にこたえて、従来、立管内で排水を継手拡管部に沿
って流下させるか又は旋回させることによって、中心部
に空気コアを作り、逃し通気立管7(図8参照)がなく
ても伸頂通気管4と排水立管3で多くの流量を流せる機
能と、立管と複数の排水枝管を結合する多方向継手機能
を持った特殊排水集合管継手が提案されている。このよ
うな排水集合管(単管式排水用立管)システムを配管す
るために用いられる特殊排水集合管継手10は、図9に
示すように、本体9が球形状に形成されている。この継
手本体9は、縦方向に配置されるとともに、上下に流入
口11と排出口12とを、また、横方向に図示しない枝
管が接続される枝管受口部13をそれぞれ有している。
枝管受口部13はその開口部内口径開口面の最上部14
が、図9に示すように、球形状本体9の上端に接続さ
れ、排水を本体9の球形内面に導くようになっている。
また、立管内流下水を旋回させる特殊集合管継手は、図
10に示すように、本体15が円筒状に形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、内部が曲面に
形成された排水管継手では、本体に導かれた排水が曲面
に沿って流れる量が多いほど排水流下時の空気をスムー
スに下方に送ることができ、負圧性能を向上させること
ができる。ところが、上記従来の排水管継手では、本体
9の上部に開口した枝管受口部13から排水を継手内に
導くようになっているため、本体内部に導入され本体内
面に沿って流れる排水は、球形内面の横方向の最大径部
位Dmax の空隙が極めて狭くなるため負圧力の性能が劣
る。かかる構成の旋回流排水管継手では、例えば、高発
泡洗剤が含まれる排水等の場合、継手内部で流下洗剤排
水が攪拌されると、立管内で2次発泡が多量に発生し、
最下部の横主管8が閉塞されて大きな正圧力となって、
低階層部において各種のトラップのハネ出し作用による
破封現象が生じるという問題がある。さらに、破封され
た各種器具トラップから、泡が室内に侵入する現象が生
じることもある。また、かかる問題を解決するため、継
手や立管の径を大きくすると、継手や立管自体が重量
化、大型化してしまいコストアップを招くという問題が
ある。
【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、コンパクトな管口径を維持し、しかも、流下水に
洗剤等の高発泡性を有するものが含まれていても、管内
に発生する2次発泡量を抑制することができる排水管継
手を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る排水管継手
は、縦方向に配置され、上下に流入口と排出口とを、横
方向に枝管が接続される枝管受口部をそれぞれ有する本
体を備えた排水管継手において、本体を下側が窄まる卵
形状に形成するとともに、枝管受口部をこの卵形状本体
上端から所定の高さ下側に接続したものである。
【0007】本発明に係る排水管継手では、本体を下側
が窄まる卵形状に形成するとともに、枝管受口部を卵形
状本体上端から所定の高さ下側に接続したので、本体に
流下水が導入されると、本体内面の横方向最大膨張部と
流下水との間に排水流のない空気通路を確保することが
できる。すなわち、本体内部に導入された流水は本体の
内面形状が卵形状であるため、内面に沿ってへばりつく
挙動を示し、流下水は最大膨張部に沿って流れるので、
たとえ、少量の2次発泡が生じても、管全体にわたり排
水流のない空気通路を確保することができる。このた
め、空気圧力変動を小さく抑えることができ、各種器具
トラップの破封現象を防ぐことができる。また、空気通
路を容易に確保することができるので、従来の排水管継
手に比較して本体の容積を小さくすることができ、小型
化を図ることができる。
【0008】また、本発明に係る排水管継手は、縦方向
に配置され、上下に流入口と排出口とを、横方向に枝管
が接続される枝管受口部をそれぞれ有する本体を備えた
排水管継手において、本体を長軸が軸心に合致する楕円
体形状に形成するとともに、枝管受口部をこの楕円体形
状本体上端から所定の高さ下側に接続したものである。
【0009】本発明に係る排水管継手では、本体を長軸
が軸心に合致する楕円体形状に形成するとともに、枝管
受口部をこの楕円体形状本体上端から所定の高さ下側に
接続したので、本体に流下水が導入されると、本体内面
の横方向最大膨張部と流下水との間に排水流のない空気
通路を確保することができ、流下水は最大膨張部に沿っ
て流れるので、たとえ、少量の2次発泡が生じても、管
全体にわたり排水流のない空気通路を確保することがで
きる。また、空気通路を容易に確保することができるの
で、従来の排水管継手に比較して本体の容積を小さくす
ることができ、小型化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施例により本発
明を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る
排水管継手を示す縦断面図である。本実施の形態に係る
排水管継手20は、図1に示すように、上下にそれぞれ
流入口22と排出口23とを有する継手本体(本体)2
1からなり、図示しない建物の床を貫通して縦方向に配
置される。継手本体21は、横方向に枝管(図示せず)
が接続される枝管受口部24、24を備えている。
【0011】ところで、この継手本体21は、図1に示
すように、下側が窄まる卵形状(鶏卵状)に形成され
る。継手本体21は、流入口22との接続部22Aから
所定の高さ下側の位置H2 で内面が最大に膨張し、この
最大膨張部29(最大膨張径D1max)から下方にゆくに
従って徐々に窄まるようになっている。枝管受口部24
は、開口部内口径開口面26の最上部27が本体内面の
最大膨張部29より下側に位置するように継手本体21
に設けられる。枝管受口部24は、継手本体21の周方
向に2か所ほぼ90度又は180度離して設けられる。
この枝管受口部24は、継手本体21に、接続筒部25
の中心線L1 が継手本体21の軸心C1 とほぼ直交(1
度10分の傾斜)するように接続される。
【0012】次に、上記第1の本実施の形態に係る排水
管継手20の作用について説明する。排水管継手20
は、流下排水が流入口22から導入されると、曲面に形
成された接続部22Aからスムースに継手本体21内に
導入される。継手本体21内に導入された流下排水は、
継手本体21の内面に沿って流下する。また、排水が枝
管受口部24から継手本体21内に導入されると、排水
は継手本体21の内面に沿って流下する。このとき、枝
管受口部24から導入された排水は、本体内面の最大膨
張部29より下側を流下するため、枝管受口部24の開
口面26と向かい合う最大膨張部29と流下水との間に
排水流のない空気通路が確保される。このため、たと
え、流下排水に洗剤が含まれ、少量の発泡が生じても、
排水立管全体にわたり中央に排水流の存在しない空気通
路(空気コア)を確保することができるので、排水立管
内の空気圧力変動を小さく抑えることができ、各種器具
トラップの破封現象を防ぐことができる。このように、
本実施の形態に係る排水管継手では、簡素な構成で、排
水立管の径を大径化することなくコンパクトに維持し、
しかも、各種器具トラップの破封現象を防ぐことができ
る。
【0013】図2は本発明の第2の実施の形態を示すも
ので、この第2の実施の形態に係る排水管継手40は、
縦方向に配置され、上下に流入口42と排出口43と
を、横方向に図示しない枝管が接続される枝管受口部4
4、44をそれぞれ有する継手本体41からなってい
る。継手本体41は上記第1の実施の形態と同様に、卵
形状に形成される。継手本体41は、流入口接続部42
Aから所定の高さ下側の位置H4 が最大膨張部49とな
っている。
【0014】ところで、これら枝管受口部44、44
は、図2に示すように、本体側の開口面46が最大膨張
部49に臨むように継手本体41に接続される。すなわ
ち、枝管受口部44は、枝管受口部44の接続筒部45
の中心線L4 が最大膨張部49のなす面よりわずかに下
側に位置するように継手本体41に接続される。このた
め、枝管受口部44の開口部内口径開口面46の最下部
47から継手本体41の下端部41Aまでの間は、上記
第1の実施の形態に係る排水管継手20に比較してより
広い継手内壁面が確保されるようになっている。継手本
体41の枝管受口部の上部47Aと下部47の部位が最
大膨張部49を芯としてほぼ均等の位置にあることによ
り立管受口部42よりの流下水が継手内径壁面に沿って
流れかつ下部47の本体導入点でハネることもなく、流
れよい形状となっている。
【0015】図3は本発明の第3の実施の形態を示すも
ので、この第3の実施の形態に係る排水管継手60は、
上記第1および第2の実施の形態と同様に、縦方向に配
置され、上下に流入口62と排出口63とを、横方向に
枝管受口部64、64をそれぞれ有する継手本体61か
らなっている。継手本体61は上記第1および第2の実
施の形態と同様に、卵形状に形成され、流入口接続部6
2Aから所定の高さ下側の位置H6 が最大膨張部69と
なっている。枝管受口部64、64は、本体側の開口面
66が最大膨張部69に臨むように継手本体41に接続
される。
【0016】ところで、枝管受口部64は、図3に示す
ように、継手本体61内に導かれる排水が継手本体61
の内面に沿って流れやすくなるように、その中心線L6
を継手本体61の軸心C3 と直交する方向L1 に対して
所定角度α上方に傾斜させて継手本体61に接続するよ
うにしている。このため、枝管受口部64からの排水は
継手本体61の内面に沿った方向に向かった角度に導か
れるので、上記第1および第2の実施の形態と同様に、
枝管受口部64の開口面66と向かい合う最大膨張部6
9と流下水との間に排水流のない空気通路が確保されや
すくなる。
【0017】なお、この第3の実施の形態に係る排水管
継手60では、枝管受口部64から継手本体61内に導
かれる排水が継手本体61の内面に沿って流れやすくな
るように、枝管受口部64の中心線L6 を継手本体61
の軸心C3 と直交する方向L1 に対して上方に傾斜させ
て接続しているが、これに限られるものではなく、排水
を本体内面に沿った角度に導くのであれば、中心線L6
を上記直交方向L1 に対して横方向に傾斜させてもよい
し、偏心させるようにしてよい。
【0018】図4および図5はそれぞれ本発明の第4、
第5の実施の形態を示すもので、第4の実施の形態に係
る排水管継手140および第5の実施の形態に係る排水
管継手160は、いずれも、継手本体141、161の
内部に、流下水を旋回させる旋回羽根142、162が
設けられる。旋回羽根142、162は、鈍角が曲線状
に形成された三角形状のプレート片からなり、本体内面
の曲面に沿って、卵形状の継手本体141、161の軸
心C4 、C5 に向かって突出するように、かつ、縦軸方
向に対して所定角度傾斜させて設けられる。
【0019】ところで、図4に示す排水管継手140で
は、上記第2、第3の実施の形態と同様に、枝管受口部
144、144が本体側の開口面146を最大膨張部1
49に臨ませて継手本体141に接続される。そして、
旋回羽根142の上端142Aを、枝管受口部144の
開口部内口径開口面146の最下部147とほぼ同一の
高さに位置させるようにしている。係る排水管継手14
0では、継手本体141内部に旋回羽根142を設けた
ので、継手本体141内に導入された流下排水は、旋回
羽根142に当って、継手本体141の内面に沿って旋
回流となって流下する。このため、継手本体141内に
排水流のない空気通路を確保しやすくなる。従って、た
とえ、流下排水に洗剤が含まれ、少量の2次発泡が生じ
ても、排水立管全体にわたり中央に排水流の存在しない
空気通路(空気コア)を確保することができ、排水立管
内の空気圧力変動を小さく抑えることができる。
【0020】また、図5に示す排水管継手160は、上
記第2ないし第4の実施の形態と同様に、枝管受口部1
64、164を本体側の開口面166が最大膨張部16
9に臨むように継手本体161に接続している。そし
て、この排水管継手160では、旋回羽根162の上端
162Aを枝管受口部164の開口部内口径開口面16
6の最下部167より所定の高さH7 分下側に位置させ
ている。さらに、この排水管継手160では、図5に示
すように、上記第3の実施の形態と同様に、枝管受口部
164を、排水が旋回羽根162に当たって旋回される
ように、その中心線L8 を継手本体161の軸心C5
直交する方向L1 に対して所定角度β上方に傾斜させて
継手本体161に接続するようにしている。このため、
枝管受口部164から継手本体161内に導かれる排水
は旋回羽根162に乗って旋回しやすくなるので、旋回
性能を向上させることができ、旋回羽根162を小型化
することができる。
【0021】なお、この第5の実施の形態に係る排水管
継手160では、枝管受口部164からの排水を旋回さ
せやすくするため、枝管受口部164の中心線L8 を旋
回羽根162に向かってゆく方向に設定し、枝管受口部
164の中心線L8 を直交方向L1 に対して上方に傾斜
させて接続しているが、これに限られるものではなく、
図6に示すように、一方の枝管受口部174Aの中心線
9 を上記直交方向L1 に対して旋回羽根172の方向
に向けて横方向に傾斜させ、他方の枝管受口部174B
の中心線L10を上記直交方向L1 に対して継手本体17
1の内面に沿った方向に向かって横方向に傾斜させても
よいし、偏心させるようにしてよい(偏心した中心線L
11参照)。その場合、旋回継手本体171に導かれる排
水は旋回羽根に乗りやすくなるため、羽根形状が小型化
され、旋回作用による負圧力性能の向上が図られ、又、
最大膨張部との間に空気通路が広く確保されるために洗
剤排水時の正圧力性能が確保される。また、上記実施の
形態では、継手本体の形状を卵形状としているがこれに
限られるものではなく、枝管受口部から流入する排水と
本体の最大膨出部との間に空気通路が確保される形状を
備えていればよく、楕円体形状であってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る排水管継
手によれば、本体を下側が窄まる卵形状に形成するとと
もに、枝管受口部をこの卵形状本体上端から所定の高さ
下側に接続したことにより、本体に流下水が導入された
際、本体内面の横方向最大膨張部と流下水との間に排水
流のない空気通路を又は排水流の混入の少ない空気通路
を確保することができるので、排水立管内の空気圧力変
動を抑制することができ、良好な各種器具トラップ性能
を確保することができる。また、排水立管の管口径を小
径に保つことができるので、排水管継手の小型化をはか
ることができ、コストダウンを図ることができる。さら
に、排水管継手の小型化により建物の使用空間を増大さ
せることができる。
【0023】また、本発明に係る排水管継手によれば、
本体を長軸が軸心に合致する楕円体形状に形成するとと
もに、枝管受口部をこの楕円体形状本体上端から所定の
高さ下側に接続したことにより、本体に流下水が導入さ
れた際、本体内面の横方向最大膨張部と流下水との間に
排水流のない空気通路を確保することができるので、排
水立管内の空気圧力変動を抑制することができ、良好な
各種器具トラップ性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る排水管継手を
示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る排水管継手を
示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る排水管継手を
示す縦断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る排水管継手を
示す縦断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る排水管継手を
示す縦断面図である。
【図6】図5の変形例に係る排水管継手を示す縦断面図
である。
【図7】(A)は排水器具におけるトラップ封水の通常
の状態を示す説明図、(B)は排水立管側が負圧になっ
た際のトラップの破封状態を示す説明図、(C)は排水
立管側が正圧になった際のトラップの破封状態を示す説
明図である。
【図8】建物の排水系統と管内空気圧の発生傾向を示す
説明図である。
【図9】従来の排水管継手を示す縦断面図である。
【図10】従来の排水管継手を示す縦断面図である。
【符号の説明】
20 排水管継手 21 継手本体(本体) 22 流入口 22A 接続部(卵形状部上端) 23 排出口 24 枝管受口部 (H1 −H2 ) 所定の高さ
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る排水管継手
は、縦方向に配置され、上下に流入口と排出口とを、横
方向に枝管が接続される枝管受口部をそれぞれ有する本
体を備えた排水管継手において、本体を下側が窄まる卵
形状に形成するとともに、枝管受口部を、導入される排
水を卵形状部の内面に沿って流下させるべくこの卵形状
本体上端から所定の高さ下側に接続したものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明に係る排水管継手では、本体を下側
が窄まる卵形状に形成するとともに、枝管受口部を、導
入される排水を卵形状部の内面に沿って流下させるべく
卵形状本体上端から所定の高さ下側に接続したので、本
体に流下水が導入されると、本体内面の横方向最大膨張
部と流下水との間に排水流のない空気通路を確保するこ
とができる。すなわち、本体内部に導入された流水は本
体の内面形状が卵形状であるため、内面に沿ってへばり
つく挙動を示し、流下水は最大膨張部に沿って流れるの
で、たとえ、少量の2次発泡が生じても、管全体にわた
り排水流のない空気通路を確保することができる。この
ため、空気圧力変動を小さく抑えることができ、各種器
具トラップの破封現象を防ぐことができる。また、空気
通路を容易に確保することができるので、従来の排水管
継手に比較して本体の容積を小さくすることができ、小
型化を図ることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、本発明に係る排水管継手は、縦方向
に配置され、上下に流入口と排出口とを、横方向に枝管
が接続される枝管受口部をそれぞれ有する本体を備えた
排水管継手において、本体を長軸が軸心に合致する楕円
体形状に形成するとともに、枝管受口部を、導入される
排水を楕円体形状部の内面に沿って流下させるべくこの
楕円体形状本体上端から所定の高さ下側に接続したもの
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明に係る排水管継手では、本体を長軸
が軸心に合致する楕円体形状に形成するとともに、枝管
受口部を、導入される排水を楕円体形状部の内面に沿っ
て流下させるべくこの楕円体形状本体上端から所定の高
さ下側に接続したので、本体に流下水が導入されると、
本体内面の横方向最大膨張部と流下水との間に排水流の
ない空気通路を確保することができ、流下水は最大膨張
部に沿って流れるので、たとえ、少量の2次発泡が生じ
ても、管全体にわたり排水流のない空気通路を確保する
ことができる。また、空気通路を容易に確保することが
できるので、従来の排水管継手に比較して本体の容積を
小さくすることができ、小型化を図ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る排水管継
手によれば、本体を下側が窄まる卵形状に形成するとと
もに、枝管受口部を、導入される排水を卵形状部の内面
に沿って流下させるべくこの卵形状本体上端から所定の
高さ下側に接続したことにより、本体に流下水が導入さ
れた際、本体内面の横方向最大膨張部と流下水との間に
排水流のない空気通路を又は排水流の混入の少ない空気
通路を確保することができるので、排水立管内の空気圧
力変動を抑制することができ、良好な各種器具トラップ
性能を確保することができる。また、排水立管の管口径
を小径に保つことができるので、排水管継手の小型化を
はかることができ、コストダウンを図ることができる。
さらに、排水管継手の小型化により建物の使用空間を増
大させることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】また、本発明に係る排水管継手によれば、
本体を長軸が軸心に合致する楕円体形状に形成するとと
もに、枝管受口部を、導入される排水を楕円体形状部の
内面に沿って流下させるべくこの楕円体形状本体上端か
ら所定の高さ下側に接続したことにより、本体に流下水
が導入された際、本体内面の横方向最大膨張部と流下水
との間に排水流のない空気通路を確保することができる
ので、排水立管内の空気圧力変動を抑制することがで
き、良好な各種器具トラップ性能を確保することができ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向に配置され、上下に流入口と排出
    口とを、横方向に枝管が接続される枝管受口部をそれぞ
    れ有する本体を備えた排水管継手において、本体を下側
    が窄まる卵形状に形成するとともに、枝管受口部をこの
    卵形状本体上端から所定の高さ下側に接続したことを特
    徴とする排水管継手。
  2. 【請求項2】 枝管受口部を本体内面の横方向の最大膨
    張部より下側に接続したことを特徴とする請求項1に記
    載の排水管継手。
  3. 【請求項3】 枝管受口部を本体内面の横方向の最大膨
    張部に対応する部位に接続したことを特徴とする請求項
    1に記載の排水管継手。
  4. 【請求項4】 本体内部に流下水を旋回させる流下水旋
    回羽根を設けたことを特徴とする請求項3に記載の排水
    管継手。
  5. 【請求項5】 流下水旋回羽根の上端を枝管受口部の開
    口部内口径開口面の最下部とほぼ同一または上記最下部
    より所定の高さ下側に位置させたことを特徴とする請求
    項4に記載の排水管継手。
  6. 【請求項6】 枝管受口部はその中心線を本体の軸心と
    直交する方向に対して偏心させて本体に接続されること
    を特徴とする請求項5に記載の排水管継手。
  7. 【請求項7】 枝管受口部はその中心線を本体の軸心と
    直交する方向に対して傾斜させて本体に接続されること
    を特徴とする請求項5に記載の排水管継手。
  8. 【請求項8】 縦方向に配置され、上下に流入口と排出
    口とを、横方向に枝管が接続される枝管受口部をそれぞ
    れ有する本体を備えた排水管継手において、本体を長軸
    が軸心に合致する楕円体形状に形成するとともに、枝管
    受口部をこの楕円体形状本体上端から所定の高さ下側に
    接続したことを特徴とする排水管継手。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002121787A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 Bridgestone Corp 建築排水システム
JP2010059788A (ja) * 2009-12-17 2010-03-18 Kubota Corp 排水用配管部材
CN105735456A (zh) * 2016-02-26 2016-07-06 上海深海宏添建材有限公司 一种建筑排水用新型旋流器

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