JP6403938B2 - 配管ユニット、配管構造 - Google Patents

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Description

この発明は、配管ユニット、配管構造に関するものである。
戸建住宅やマンション等の建物には、各階にトイレや浴室等の排水用の配管構造が配備されている。例えば、図15に示すようなトイレ用の配管構造1は、便器3の排水口4から鉛直下方へ延びる直管部8と、この直管部8の下端部に接続された曲管部9と、この曲管部9の下流側端部に接続され、所定の排水勾配で略水平方向へ延びる横引管10とを備えている。この配管構造1の直管部8の上端には、曲管部9の曲がり方向側に偏芯して、前記曲がり方向側の壁部に沿って排水を流下させる接続ソケット5が接続されている。
図16に示すように、上記配管構造1において、直管部8内を流下し、曲管路の曲がり方向側の内周面に沿って流下する排水12は、曲管部9の底面に衝突して跳ね返り、上方から順次流下する排水とぶつかって乱流を起こし、滞留したり一部逆流したりすることがある。また、曲管部9内において滞留又は逆流した排水12は、曲管部9内の一部の空間を閉塞して密封領域13を作り、この密封領域13が排水12に引っ張られて負圧状態になり、トラップ内の封水14を下流に引き込むため、封水14を破ってしまう原因となることがある。
特に近年、水資源の効率的な利用の観点から、節水型の便器が広く普及しているが、節水型便器は、排水を少量で勢い良く一気に流下させるようになっているため、上記配管構造を節水型の便器に適用した場合には、排水の乱流が激しくなりやすい。また、節水型便器は、1回の排水量が少量とされているため、排水の流動が乱流等により澱むと、排水ないし流動物の搬送効率が低下しやすいという問題があった。
また、節水型便器の場合は、排水の水勢により強い負圧が発生しやすく、そのために、封水が引き込まれて減少しやすい。この封水の減少は、封水を破るものでなければ便器の機能を低下させるものではないが、ユーザーに便器の品質又は機能上の不安を抱かせてしまうことがあるという問題があった。
また更に、近年の住宅は、天井を高くして居住空間を少しでも大きく確保する要望の高まりから、図15に示す床下空間7が狭小化されて行く傾向にあり、配管構造1において、直管部8を短くするとともに曲管部9の折曲角度を急にする必要が生じている。したがって、このような配管構造を採用した場合にも、曲管部の曲がり方向側の内周面に沿って流下する排水が、曲管部の底面部により衝突しやすく、上記問題が起こりやすかった。
そこで、従来より、これらの問題に対応するために諸種の配管構造が開発されており、例えば特許文献1においては、曲管部周辺の排水の流れを整えたり水膜を破壊したりする整流手段を設置する技術が開示されている。
特開2003−342984号公報
しかし、上記特許文献1の整流手段等の従来の配管構造は、水平方向の水流を鉛直下方に方向転換する場合において、水流を整える整流部材を設けたものであるため、垂直方向の水流を水平方向に変更する場合の乱流の発生を十分に低減できる構造ではなかった。特に、節水型の便器に適用した場合、特許文献1の配管構造等では、勢いよく流下する少量の排水が曲管部の内壁に衝突して乱流及び滞留が生じるのを十分に回避できるものではなかった。なお、このような問題は、節水型の便器の配管構造以外の他の排水用の設備機器に配備される配管構造についても同様に生じ得るものであった。
さらに、整流部材を直管部や曲管部の内周面に設けるには、例えば直管部や曲管部を構成する管状部材とともに、整流部材を一体成形することが考えられるが、管の内周面に整流部材を設けた形状は一体成形をするには複雑な形状となるため、金型費ひいては製作費用が大幅に上昇してしまう。
また、整流部材を管状部材の内周面に直接接着したのでは、排水が整流部材に当たった時の圧力によって接着部分が剥離してしまう可能性があり、耐久性の面で難がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、狭い床下空間に設置した場合にも、高い排水機能ないし流動物の搬送性能が得られ、封水の減少を防止することができ、しかも低コストで耐久性に優れた配管ユニット、配管構造を提供することを課題とする。
本発明は、流路が上下方向に形成され、排水を流下させる直管部と、この直管部の下流側に接続され、前記排水の流路を前記上下方向から水平方向に変更させる曲管部とを備えた配管ユニットであって、前記配管ユニットは、床下空間に配された横引管と、排水機能を備えた一つの設備機器の一つのトラップとの間に設けられており、前記排水の鉛直下方への流下を規制し流れを方向付けする整流面が、前記直管部の中心軸周りに螺旋状に形成される螺旋羽根と、前記螺旋羽根を前記直管部の内周面に沿うよう取り付ける取付部とを備えており、前記螺旋羽根が前記曲管部の曲がり方向側に位置するように前記取付部が形成されており、前記螺旋羽根は、前記配管ユニットに取り付けられた状態で、その終端又は仮想延長線が、始端から略1ピッチ以内で前記曲管部の湾曲面に到達する傾斜角度及び軸線方向の位置をもって配置可能な形状で形成されていることを特徴とする。
このような羽根部材を、直管部の内周面に沿うよう取り付けて配管ユニットが構成されることで、流下する排水を突条の整流面に沿って流下させ、排水を直管部又は曲管部に沿って水勢を低下させずに円滑に流下させることができ、排水による乱流の発生を防止することができる。
また、このような羽根部材は、直管部とは別体であるため、螺旋羽根と直管部とを一体に成形する場合に比較し、直管部を容易に製作することができる。
また、本発明において、前記取付部は、前記直管部の壁部に形成された孔に嵌め込まれる突起であることを特徴とすることができる。
このように構成することで、孔に突起を嵌め込むことによって、羽根部材を容易に形成できる。
また、本発明において、前記取付部は、前記曲管部と、前記曲管部の上流側に一体に設けられた前記直管部とを有するエルボに取り付けられるとともに、前記エルボの前記直管部の内周面に沿って配置される周壁部を有し、前記周壁部に前記螺旋羽根が形成されていることを特徴とすることができる。
この周壁部は、直管部の内周面の一部を形成する。ここで、周壁部は、直管部の内周面に形成された凹部に嵌め込むようにしてもよい。これにより、周壁面の内周面と直管部の内周面とを面一として、直管部の内周面に螺旋羽根以外のものが突出するのを防ぎ、余計な流路抵抗の増加を抑えることができる。
また、螺旋羽根は、前記周壁部の上流側端部または下流側端部から内周側に張り出して形成されているようにしているのが望ましい。さらに、螺旋羽根は、その周方向の始端から終端までの全域が、周壁部に連結されているのが好ましい。このように、螺旋羽根の周壁部への連結範囲を最大限に確保することで、螺旋羽根が強い水勢にも抗する高い強度、耐久性を有したものとすることができる。
また、本発明において、前記周壁部は筒状であり、その周方向の一部にスリットを有していることを特徴とすることができる。
このような構成により、筒状部においてスリットを形成する周壁部の両側を接近させることで、筒状部の外径を縮径することができ、エルボの直管部への挿入を容易に行うことができる。
また、本発明において、前記取付部は、前記曲管部と、前記曲管部の上流側に一体に設けられた前記直管部とを有するエルボに取り付けられるとともに、前記エルボの前記直管部または前記曲管部と同径とされ、前記直管部の上流側端部または前記曲管部の下流側端部に設けられる環状部と、前記環状部に設けられ、前記エルボに取り付けられた際に前記直管部または前記エルボの内周面に沿って配されるように延び、前記螺旋羽根を支持する支持部とを備えていることを特徴とすることができる。
これにより、環状部の内周面は直管部の内周面と面一となり、流路抵抗が増加するのを防ぐことができる。
環状部が直管部の上流側端部に設けられた場合は、支持部は、環状部から直管部の内周面に沿って下流側に向けて延びるよう設けられる。環状部がエルボの曲管部の下流側端部に設けられた場合、支持部は、環状部からエルボの内周面に沿って上流側に延びるよう設けられる。
また、本発明において、環状部は、周方向の一部が切り欠かれて形成されたスリットを有していることを特徴とするのが好ましい。
このような構成により、スリットを形成する壁部の両側を接近させることで、環状部の外径を小さくすることができ、エルボの曲管部の下流側端部への挿入を容易に行うことができる。
また、本発明は、配管構造において、上述した配管ユニットと、前記曲管部の下流側に接続され排水を水平方向に導く横引管とを備えていることを特徴とする。
このように構成することにより、上記に示した作用機能を奏する配管構造とすることができる。
本発明によれば、狭い床下空間に設置した場合にも、高い排水機能ないし流動物の搬送性能が得られ、封水の減少を防止することができる。しかも、羽根部材を、直管部とは別体とすることで、直管部を低コストで容易に製作することができ、また、取付部により羽根部材を直管部に確実に取り付けることができるため、耐久性に優れる。
戸建住宅の排水システムを示す概略側面図である。 図1のような戸建住宅の排水システムを示す概略斜視図である。 集合住宅の排水システムを示す概略側面図である。 本発明の第一実施形態に係る配管ユニットの分解斜視図であり、(a)は直管部と曲管部とを分解して示した図であり、(b)は直管部と羽根部材とを分解して示した図である。 本発明の第一実施形態に係る配管ユニットの縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係る配管ユニット及びその変形例を示した平面図である。 本発明の第一実施形態に係る配管ユニットの変形例を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。 本発明の第一実施形態に係る配管ユニットの変形例を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は縦断面図である。 本発明の第二実施形態に係る配管ユニットを示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は縦断面図である。 本発明の第二実施形態に係る配管ユニットの変形例を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は縦断面図である。 本発明の第三実施形態に係る配管ユニットを示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は縦断面図である。 本発明の第三実施形態に係る配管ユニットの変形例を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る配管ユニットを示すものであり、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る配管ユニットの変形例を示したものであり(a)は平面図、(b)は曲管部の縦断面図である。 従来の配管構造を示した側面図である。 図15を部分拡大して側方から見た縦断面図である。
以下、本発明の実施形態の羽根部材、配管ユニット、配管構造について、図面を用いて詳細に説明する。図1〜図14は、本実施形態およびその変形例を示すものである。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態の配管ユニットX1、配管ユニットX1を用いた配管構造64について、これらが戸建住宅等のトイレの排水に適用された場合を例として、図面を用いて詳細に説明する。
図1、図2に示すように、トイレの排水システムSは、床材53上に設置された便器54(設備機器)と、床材53と基礎51との間の床下空間52に設置されたトイレ用の配管構造64とを備えて構成されている。
配管構造64は、便器54に取り付けられた不図示の接続ソケットに接続され、排水を流下させる配管ユニットX1と、配管ユニットX1に接続され、所定の排水勾配で水平方向へ延びる横引管10とを備えている。横引管10の下流側には排水ヘッダー70(図2参照)が接続され、更に基礎51の外部に設置された排水桝69(図1参照)に接続されている。
図4(a)に示すように、配管ユニットX1は、軸線21cを上下方向に向けて配置される直管部材(直管部)36と、直管部材36の下流側端部に接続されるエルボ(曲管部)35Aとを備えているとともに、直管部材36の内部に、該配管ユニットX1の流路が排水22で塞がれることによって、塞がれた部分よりも上流側の空間に負圧がかかるのを防止するための閉塞防止機構24を備えている。
図5に示すように、エルボ35Aは、略90度の角度をなして配置される直管部材36と横引管10とを接続する管継手である。エルボ35Aの上流側端部には直管部材36が内嵌接続され、下流側端部35bには、所定の排水勾配を有して略水平方向へ延びる横引管10が内嵌接続されている。
エルボ35Aにおいて、直管部材36から流下する排水22の流動方向に略対向して排水22を受ける壁部は、湾曲し排水22の流路を変更させる流路変更部23とされている。
流路変更部23の内周面は、横引管10の軸線23cに直交するとともに軸線21cを含む仮想平面Mを境にエルボ35Aの曲がり方向側の反対側が上方から下方に向かう湾曲面23aとされ、仮想平面Mを境に曲がり方向側23bが略平坦に形成されている。
エルボ35Aの上流側端部は、内周側が周方向に所定の厚さ寸法で凹んだ嵌合段部37aとされ、外周側が嵌合凸部37bとされている。
直管部材36は、射出成形法により成形された円筒形状の配管であり、その内周面が下方に向かって僅かに縮径するテーパ形状とされている。直管部材36の壁部には、図4(b)に示すように、閉塞防止機構24の一部を嵌入させる矩形の孔46aが形成されている。この孔46aの形成位置は、閉塞防止機構24の設置位置との関係で決定されるものであるため、閉塞防止機構24について説明した後で詳述する。
図5に示すように、直管部材36の下流側端部は、外周側が周方向に所定の厚さ寸法連続して切り欠かれ、外周側を嵌合段部37cとされ、内周側が嵌合凸部37dとされている。
この構成の下に、直管部材36とエルボ35Aとは、直管部材36の嵌合凸部37dをエルボ35Aの嵌合段部37aに内嵌させ、エルボ35Aの嵌合凸部37bを直管部材36の嵌合段部37cに外嵌させることにより接続できるようになっている。
閉塞防止機構24は、螺旋羽根26と、螺旋羽根26に設けられた取付部45とを備えた羽根部材44により形成されている。
螺旋羽根26は、図4(b)に示すように、平面視で図6(a)に示す直管部材36の内周面21bに略沿って湾曲した形状の上面26pと、下面26qと、内周面21bに当接されるよう内周面21bに沿って形成された外周面26sとを有する板状の部材である。
螺旋羽根26の外周面26sは、軸線21cを中心とし、直管部材36の内周面に沿う螺旋上の一部に配されるよう延びている。
また、螺旋羽根26の上面26pは、図4(a),図5に示すように、羽根部材44が直管部材36に取り付けられた際に、排水22の一部を受けてその鉛直下方への流下を規制するとともに所定の方向に導く整流面26pとなるよう形成されている。
具体的には、螺旋羽根26の整流面26pは、羽根部材44が直管部材36の内周面21bに取り付けられた際に、直管部材36の内周面21bに接している端縁26mから突出方向先端縁26tに向かって下方に傾斜し、直管部材36の内周面21bに対して所定の突出角度31を形成するように設定されている。この突出角度31は、およそ50度〜70度の範囲とするのが好ましい。より好ましい突出角度31は、55度〜65度である。
螺旋羽根26の突出角度31を50度よりも小さくした場合、排水22を螺旋羽根26の上面26pに沿わせて流動させることが難しくなり、突出角度31を70度よりも大きくすると、流下してくる排水22に与える抵抗が大きくなり過ぎるとともに、螺旋羽根26の上面26pにおいて排水が撥ねてしまい、また、粘性の高い固形物などが螺旋羽根26上に溜まる可能性が高くなる。
螺旋羽根26の形成範囲は、図4(a),図6(a)に示すように、直管部材36の内周面21bに形成される仮想螺旋形状の3分の1ピッチから2分の1ピッチとされている。
また、螺旋羽根26は、図4(a),図5に示すように、下流側へ向かって緩やかな傾斜で旋回するように配置されている。具体的には、螺旋羽根26の外周面26sの延在方向の角度(以下「傾斜角度」という)が、水平方向に対して45度以下で下降するよう形成されているのが望ましく、10度〜30度で形成されているのがより好ましい。
3分の1から2分の1ピッチの螺旋羽根26を水平方向に対して45度よりも大きい傾斜角度で形成すると、螺旋羽根26を設けるための軸線21c方向の長さ寸法が大きくなって直管部材36の長さ寸法が大きくなり、配管ユニットX1全体が図1,図3に示す狭小な床下空間52内に収まらなくなる。また、傾斜角度を急にすると排水の流動方向を変更することが難しくなり、効率的に所望の方向、具体的には流路変更部23の湾曲面23a側へ案内し難くなる。
螺旋羽根26の傾斜角度を水平方向に対して45度以下、より好ましくは10度〜30度の範囲で設定すると、直管部材36の長さ寸法を短くし、かつ、1ピッチ以内で螺旋羽根26が形成された内周面と対向する内周面側に排水を旋回させることがより確実に可能となる。
図4(b)に示すように、取付部45は、螺旋羽根26の外周面26sの延在方向中央から突出する突起45aであり、略直方体形状に形成されている。
そして、突起45aを嵌合させる孔46は、図5に示すように螺旋羽根26の終端26b又は螺旋羽根26の仮想延長線が、図4(a)に示す始端26aから流路変更部23の湾曲面23a上に1ピッチ以内で達し、螺旋羽根26の上面26pを伝う排水22が湾曲面23aの上端縁25(すなわち、湾曲面23aが湾曲を開始する位置)近傍へ向かうように、直管部材36の軸線21cの高さ位置に形成されている。
以上の構成の下に、羽根部材44は、突起45aを孔46aに嵌め込むことによって、直管部材36の内周面21bに取り付けられている。
なお、図6(a)に示すように、直管部材36に羽根部材44を取り付け、直管部材36を軸線21c方向に視た場合における直管部材36の内孔の螺旋羽根26が形成された以外の部分は、排水を鉛直下方に流下させ得る通路27となっている。
通路27は、所定量の排水その他固形の流動物を確実かつ円滑に流下させることができるように流路が直線的に確保された領域であり、その領域の断面積が適宜定められている。なお、通路27の最小径寸法ないし最小断面積は、配管ユニットX1の接続対象となる設備機器によって定められている。
例えば、トイレ用の配管ユニットX1の通路27は、図1に示す便器54で1回に流せる排水の最大流量や、排水中に含まれる固形その他の流動物を円滑に排出し得る大きさなどを考慮して定められている。具体的には、内径が概ね70Φ〜80Φのトイレ用の配管ユニットX1については、通路27の最小径寸法は約55Φと規定されている。
したがって、螺旋羽根26の幅寸法26wは、直管部材36の内径から通路27の直径を引いた長さ以下に設定され、螺旋羽根26の端部が、通路27内へ突出しないように形成されている。
次に、配管ユニットX1の床下空間52への設置方法と配管ユニットX1を用いて排水した際の作用機能について説明する。
上記の構成を有する直管部材36とエルボ35Aと羽根部材33とを備えた配管ユニットX1を床下空間52に設置する前に、直管部材36に孔46aを形成し、この孔46aに突起45aを嵌め込むことによって、直管部材36の内周面に羽根部材44を取り付けておく。螺旋羽根26の外周面26s及び直管部材36の内周面21b並びに孔46a及び突起45aは、接着剤等により接着固定するのが好ましい。
そして、図1に示す床材53に開けられた孔Hからエルボ35Aをその下流側端部から挿入し、横引管10に接続させるとともに、上流側端部を上方に向けた状態で接着固定しておく。
そして、エルボ35Aの曲がり方向を確認し、直管部材36の周方向を螺旋羽根26が曲がり方向側に位置するように直管部材36をエルボ35Aに嵌合させて固定する。この際、図5に示す直管部材36の嵌合凸部37dの外周面に接着剤を塗布しておき、エルボ35Aと直管部材36とが堅固に固定されるようにする。
その上で、図15に示すような接続ソケットを直管部材36に接続し、便器54の排口部が接続ソケットに嵌合するように便器54を設置して配管構造64及びトイレの排水システムSの施工が完了する。
上記の排水システムSによって、便器54から排水すると排水口から排水及びその他の流動物が接続ソケットを介して直管部材36内に排出される。この際、接続ソケットは、便器54の前方(便器54に向かって手前側)に偏芯されているため、排水は偏芯方向、すなわち、図5に示すように、エルボ35Aを、仮想平面Mを境として曲がり方向側の内周面21bに偏って流下する。したがって、仮に排水22がそのまま鉛直下方に流下した場合には、エルボ35Aの水平方向の流路を塞いでしまうとともに、略平坦になったエルボ35Aの曲がり方向側23bの底面で排水が跳ねたり逆流したりして、エルボ35A内において乱流又は滞留を発生させてしまう。
しかし、配管ユニットX1は、直管部材36の曲がり方向側の内周面21bに螺旋羽根26を備えている。したがって、直管部材36の曲がり方向側の内周面21b側に沿って流下した排水22を、螺旋羽根26の整流面26pで受け、この整流面26pの形状に沿った流れとなるように流路を変更させる。そのため、排水22は、螺旋羽根26の整流面26pの形状に従って直管部材36の内周面に沿って流路を変更し旋回を開始する。
そして、螺旋羽根26は、その終端26b又は仮想延長線が、図4に示す始端26aから略1ピッチ以内で湾曲面23aに到達する傾斜角度及び軸線21c方向の位置をもって配置されている。したがって、この整流面26pの形状に従って流下する排水22も、軸線21cを中心に1回転するまでにエルボ35Aの湾曲面23aに達し、この湾曲面23aに沿って円滑に横引管10に導かれる。すなわち、排水22は、螺旋羽根26によって軸線21cを中心に旋回する水流となって、軸線21cを中心とする空気芯を形成する。そして、排水22は、流下する方向に対向し、排水を衝突させ跳ねや逆流を生じさせ得る平坦な底面に直接流下することを回避して、湾曲面23a上に流れ、その後円滑に横引管10の略底面側を流れ、乱流や滞留を生じさせることなく排水される。
以上のように、配管ユニットX1によれば、直管部材36にエルボ35Aの曲がり方向側の内周面21bに、終端26b又は仮想延長線が流路変更部23の湾曲面23a上に延びる螺旋羽根26が取り付けられているため、曲がり方向側の内周面21b側を流下する排水22を螺旋羽根26の整流面26pの形状に従った流路に変更させ湾曲面23aに円滑に導くとともに、軸線21cを中心に排水22を旋回させて空気芯を形成させることができる。
したがって、エルボ35A内で排水22の乱流又は滞留が発生することを回避して、排水22を円滑かつ高速で流下させ、排水22及び流動物の搬送機能を高めることができるという効果を奏する。
また、配管ユニットX1によれば、排水22を旋回させて流下させた後、水平方向に流動させる際には、エルボ35A及び横引管10の底面側に排水22を流動させることができるため、旋回の中心に空気芯を形成するとともに、この空気芯が横引管10内上方の空洞に連通する。したがって、配管ユニットX1の上流側の不図示のトラップ内又は配管ユニットX1内が密閉されて負圧状態を発生させることを防止することができる。そして、負圧が発生することによってトラップ内の封水量を減少させて、封水を追加する必要が生ずる事態を回避することができるという効果が得られる。
また、直管部材36に排水22の流れを整える螺旋羽根26を備えることにより、直管部材36の曲がり方向側の内周面21bに沿って流れてきた排水22を、無理なく湾曲面23aへ導くことができるため、曲率半径が可及的に小さいエルボ35Aを用いることができ、床下空間52深さ寸法を可及的に圧縮することができるという効果が得られる。
さらに、螺旋羽根26を有した羽根部材44と直管部材36とを別部材とし、羽根部材44に形成した取付部45を、直管部材36に形成した孔46aに嵌め込むことによって、羽根部材44を直管部材36の内周面に取り付けるようにしている。したがって、螺旋羽根26を直管部材36と一体成形により形成する場合に比較し、製作を低コストで行うことができる。また、螺旋羽根26のみを直管部材36の内周面に接着する場合に比較すれば、十分に強度を高めることができ、耐久性に優れたものとすることができる。
また、設置場所等に応じて螺旋羽根26のピッチ(傾斜角度)を変える場合にも、取付部45を有した羽根部材44のみ、複数種のピッチで製作して取り付ければよい。したがって、孔46aを有した直管部材36は、羽根部材44の螺旋羽根26のピッチに関わらず共用することができ、その汎用性を高めて低コスト化を図ることができる。
(第一実施形態の変形例)
なお、上記第一実施形態において、取付部45は、直管部材36の周壁に形成された孔46aに挿入されるようになっているが、取付部45は、直管部材36の周壁に形成された凹部に嵌合されるものであってもよい。また、取付部45及びこれに対応する孔46aは、互いに嵌合する直方体形状に形成されているが、取付部45及びこれに対応する孔46aの形状は適宜設定される。また、取付部45及びこれに対応する孔46aの数は一つに限定されるものではなく、複数設けられたものであってもよい。
また、エルボ35Aの上流側端部と直管部材36の下流側端部との接続部37は、互いに嵌合可能な構成とされているが、直管部材36とエルボ35Aとの接続部37は、図7(a)に示すように、接続部37の一方の内周部に、他方の内周面に対して嵌合可能な差込用の嵌合凸部37cを設けるとともに、同他方の外周部を嵌合段部37eとして構成されたものであってもよい。
この場合、直管部材36の嵌合凸部37cは、内部を流下する排水22の抵抗損失が生じるのを抑えるように、内方に湾曲するように僅かに膨出した形状とし、膨出厚さがエルボ35Aの肉厚の2倍程度以下とするとよい。
また、螺旋羽根26の形状は、図7(b)に示すように、その先端縁が一定の曲率で湾曲する突出形状とされていてもよい。
また螺旋羽根26は、板状に形成されているが、排水22を受けて湾曲面23aに向けて流下させる整流面26pを有するものであれば、下方に肉を有した突条に形成されたものであってもよい。
また、配管ユニットX1は、図8(a),(b)に示すように、エルボ35Aの上流側端部に、接続部37として直管部材36の下流側端部を収容可能な受口部38が形成され、エルボ35Aと直管部材36との外径寸法が異なるように構成されていてもよい。
なお、直管部材36は、ほぼ水平方向へ延びるものであってもよく、エルボ35Aは、排水22の流れをほぼ水平面内で方向転換するものであっても上記と略同様の作用機能及び効果が得られる。
また、エルボ35Aは、流路変更部23の上流側に、鉛直方向に軸線を有する直管部43を連設させ一体成形されたものであってもよい。そして、この直管部43に、羽根部材44が設けられている構成であってもよい。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態について図9を用いて説明する。本実施形態において上記した第一実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その構成、作用機能及び効果についての説明は省略する。
本実施形態では、エルボ35Bは、流路変更部23の上流側に、鉛直方向の軸線を有する直管部43を連設させ一体成形されている。また、羽根部材44の取付部45は、図9(a),(b)に示すように、エルボ35Bの直管部43の内周面21bに形成された段部46gに嵌合される周壁部45gとされている。
周壁部45gは、段部46gに接着剤等により強固に接着されることで、直管部43の内周面21bの一部を形成している。また、周壁部45gは、その内周面45rが、この段部46gに嵌め込まれたときに、直管部43の内周面21bに連続して面一となるよう形成されている。これにより、直管部43の内周面21bに、螺旋羽根26以外のものが突出するのを防ぎ、流路抵抗の増加を抑えることができる。
また、螺旋羽根26は、周壁部45gの下流側端部から内周側に張り出すように一体成形されている。さらに、螺旋羽根26は、その周方向の始端から終端までの全域が、周壁部45gに連結されている。これにより、螺旋羽根26の周壁部45gへの連結範囲を最大限に確保することで、螺旋羽根26を強い水勢に抗する高い強度、耐久性を有したものとすることができる。
次に、第二実施形態の変形例について図10(a)、(b)を用いて説明する。本変形例において上述した第二実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その構成、作用機能及び効果についての説明は省略する。
図10(a),(b)に示すように、羽根部材44の取付部45は、羽根部材44がエルボ35Cの直管部43に挿入された状態で、螺旋羽根26の下流側に位置する筒状部(周壁部)45hであってもよい。
筒状部45hは、直管部43の内周面21bの一部を形成し、その周方向の一部にスリット45iが形成された構成となっている。また、筒状部45hの上流側端部45h1は、螺旋羽根26に連続して、螺旋状に形成され、その内周側には、内径が下流側に行くにしたがって漸次縮小するテーパ部45kが形成されている。
また、筒状部45hの下流側端部には、直管部43の下端部と、下流側端部35bとの角部50に係止される係止部45jが形成されている。また、筒状部45hの下流側端部において、係止部45jが形成された部分以外の部分には、内径が下流側に行くにしたがって漸次増大するテーパ部45mが形成されている。
また、螺旋羽根26は、筒状部45hの上流側端部から内周側に張り出して形成されている。さらに、螺旋羽根26は、その周方向の始端から終端までの全域が、筒状部45hに連結されている。これにより、螺旋羽根26の筒状部45hへの連結範囲を最大限に確保することで、螺旋羽根26を強い水勢にも抗する高い強度、耐久性を有したものとすることができる。
このような羽根部材44は、エルボ35Cの直管部43の上流側から筒状部45hを挿入していく。このとき、筒状部45hは、スリット45iの両側を弾性変形させて接近又は交差させ、その外径を一時的に縮径させて、直管部43に挿入していく。そして、係止部45jを角部50に嵌め込むと、筒状部45hが弾性復帰して拡がり、その外周面が直管部43の内周面に密着した状態となる。このようにして、羽根部材44は、直管部43に容易に挿入配置できるようになっている。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について図11(a)、(b)を用いて説明する。本変形例において上述した第一,第二実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その構成、作用機能及び効果についての説明は省略する。
本実施形態では、図11に示すように、エルボ35Dの直管部36に取り付けられる羽根部材44は、螺旋羽根26と、螺旋羽根26を直管部43の上流側端部に保持させる取付部45として、直管部43と同径の内周面及び外周面を有する環状部45bと、直管部43への配置時に環状部45bから直管部43の内周面に沿ってこの内周面に当接するように下方に延び、螺旋羽根26を支持する支持部45cとを備えている。
環状部45bには、周方向の複数個所(図示例では3か所)に、下方に向かって開口する凹部42d,42d,…が形成されている。また、直管部43の上流側端部には、上流側に向けて突出した凸部42c,42cが形成されている。これらの凸部42c,42cは、直管部43の上流側端部に環状部45bをセットしたときに、凹部42d,42d,…に嵌合し、これによって、螺旋羽根26を直管部43内でその周方向の所定位置に位置決め固定する。
以上の構成を有する羽根部材44によっても、直管部43に簡便に螺旋羽根26を設けることができ、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、図12に示すように、本実施形態の羽根部材44の取付部45は、エルボ35Eの下流側端部35bに取り付ける構成とすることもできる。すなわち、取付部45は、エルボ35Eの下流側端部35bに形成された段部35cに嵌め込まれる環状部45dと、直管部43への配置時に環状部45bから下流側端部35bの内周面に沿ってこの内周面に当接するように上流側の流路変更部23側に延び、さらに直管部43の内周面に沿うよう屈曲して上流側に延びるL字状の支持部45eとを備える。
このような羽根部材44は、エルボ35Eの下流側端部35bから螺旋羽根26および支持部45eを挿入していき、環状部45dを段部35cに嵌め込むことでセットされる。ここで、環状部45dは、その周方向の一部を切り欠いて形成されたスリット45fを有している。これにより、環状部45dを段部35cに嵌め込むに際し、スリット45fを形成する壁部の両側を弾性変形させて接近又は交差させ、環状部45dの外径を一時的に縮径した状態でエルボ35Eの下流側端部35bから挿入した後、所定の位置まで挿入した状態で環状部45dを弾性復帰させることによって、容易に挿入配置できるようになっている。
また、エルボ35Eの下流側端部35bの内径と環状部45dの内径を同一寸法とし、環状部45dを段部35cに嵌め込むことで、環状部45dの内周面はエルボ35Eの内周面と面一となり、流路抵抗が増加するのを防ぐことができる。
(第四実施形態)
次に本発明の第四実施形態について図13を用いて説明する。本実施形態において上記各実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その構成、作用機能及び効果についての説明は省略する。
図13(a),(b)に示すように、本実施形態の配管ユニットX2は、第一実施形態で示された直管部材36と、偏芯二重管88と、エルボ35Fとを備え、直管部材36に取り付けられ羽根部材44と、偏芯二重管88に形成された空気取込部88aとを閉塞防止機構24としている。
偏芯二重管88は、直管部材36を内嵌自在な円筒形状の排水用内管部87と、排水用内管部87の外周壁の一部に内周壁を当接させて偏芯配置され、排水用内管部87よりも大径に形成された通気用外管部86とを備え、排水用内管部87と通気用外管部86との間に空気取込部88aを形成している。
エルボ35Fは、その上流側端部の内径が通気用外管部86の外径と略同径の大径口部85を備え、大径口部85に通気用外管部86の出口部(下流側端部)に嵌合させて接続可能となっている。
通気用外管部86は、直管部材36よりも5%〜20%程度直径が大きく形成されている。ここで、5%以上としたのは、これよりも小さくなると、充分な(負圧発生防止)効果が得られなくなることによる。また、20%以下としたのは、これよりも大きくなると、エルボ35Fを構成するエルボ35F自体が大きくなり過ぎて設置上の問題を生じる可能性があることによる。本実施形態では、通気用外管部86の直径を、直管部材36の直径よりも10%程度大きなものとしている。
また、エルボ35Fの上流側端部を大径口部85とすることにより、口径を拡大した分だけ湾曲面23aは、より大きく滑らかな湾曲面になっている。
以上の構成の下に、直管部材36は、偏芯二重管88の排水用内管部87に内嵌されて接着固定され、偏芯二重管88は、エルボ35Fの大径口部85に内嵌されて接着固定され、直管部材36、偏芯二重管88及びエルボ35Fが接続されて配管ユニットX2となっている。そして、配管ユニットX2に、閉塞防止機構24として螺旋羽根26と空気取込部88aとが設けられた構成とされている。
なお、空気取込部88aは、上下端部をそのまま開放状態にしておいてもよいが、空気取込部88aから外部へ排水22の漏れや飛散りを防止するために、例えば、上下端部を不図示の蓋部材で閉塞するとともに、この蓋部材に適宜、通気孔などを単数または多数設けるように構成してもよい。なお、蓋部材は、偏芯二重管88と一体に成形してもよく、偏芯二重管88とは別体に構成してもよい。
以上の構成を備えた配管ユニットX2は、直管部材36の螺旋羽根26によって、第一実施形態で示した効果を奏することができるとともに、空気取込部88aによってエルボ35Fの内部と配管ユニットX2の外部とを連通させることにより、配管ユニットX2内を排水が流下した際に配管ユニットX2内において乱流、滞留及び負圧が生じることをより効果的に防止することが可能となる。
その結果、配管ユニットX2の排水性能を維持することが可能となるとともに、負圧により生じる封水の減少を防止して、ユーザーがトイレの機能に徒に不安を抱かせないようにすることができるという効果が得られる。
次に、第四実施形態の変形例について図14(a)、(b)を用いて説明する。本変形例において上述した第二実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その構成、作用機能及び効果についての説明は省略する。
本変形例の配管ユニットX3は、空気取込部88aの一部に上方に突出する接続口88bを配備するとともに、接続口88bの先端に更に外部空気取込管89を接続させ、空気取込部88aを上方に延設させたものである。
以上の構成を備えた配管ユニットX3についても、上述した配管ユニットX2と同様の作用機能を奏することができ、配管ユニットX3内を排水が流下した際に配管ユニットX3内において乱流、滞留及び負圧が生じることをより効果的に防止することが可能となる。
その結果、配管ユニットX3の排水性能を維持することが可能となるとともに、負圧により生じる封水の減少を防止して、ユーザーがトイレの機能に徒に不安を抱かせないようにすることができるという効果が得られる。
なお、第四実施形態及びその変形例で示した偏芯二重管88は、直管部材36の下流側端部(出口部)又はエルボ35Fの大径口部85のいずれかに一体成形されたものであってもよい。
また、建物などにおいては、上記した設備機器は、通常、複数設けられるとともに、各設備機器に対してそれぞれ配管ユニットX1又は配管ユニットX2が接続されるが、そのうちの少なくとも1つ以上の配管ユニットX1又は配管ユニットX2に対して、少なくとも1つ以上の、羽根部材44を有した閉塞防止機構24が設置されている。
また、螺旋羽根26は、図6(a)に示すように、エルボ35Aの曲がり方向側に位置するように直管部材36がエルボ35Aと接続されているが、この形成位置に限られるものではない。すなわち、螺旋羽根26は、図6(b)において例えば26X又は26Yのいずれか示すように、直管部材36を平面視して仮想平面Mを境にエルボ35Aの内周面21bの曲がり方向側半分にかかるよう形成されたものであれば、上記実施形態の場合と同様の作用機能及び効果を奏し得る。
また、直管部材36の上流側に設けられる設備機器が、洗面台55、浴槽56、キッチン流台57、および洗濯機58のいずれかであり、直管部材36およびエルボ35Aが、洗面用配管65、風呂用配管66、台所用配管67、および洗濯機用配管68のいずれかに採用されている場合であっても、上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、戸建住宅における排水システムSのみならず図3に示すマンション等の集合住宅の排水システムSにも有効に適用することができる。なお、図3において図1に示す戸建住宅と同様の構成について同一の符号を付している。
そして、閉塞防止機構24が設置された配管ユニットX1においては、各配管ユニットX1によって設置される羽根部材44を異ならせるように構成してもよい。つまり、設備機器の種類や配管ユニットX1の設置場所および設置状況などに応じて最適な羽根部材44を選択して使い分けることができ、建物の排水システムSを、全体として、より最適なものにすることができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、上述した実施形態及びその変形例は本発明の例示に過ぎないものであるため、本発明は上述した実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、例えば、上述した各実施形態及び変形例に示した各構成は、適宜組み合わせて適用した場合にも上記した作用機能及び効果を奏することができる。
22 排水
23 流路変更部(曲管部)
23a 湾曲面
24 閉塞防止機構
26 螺旋羽根
26p 整流面
35 エルボ(曲管部)
36 直管部材(直管部)
43 直管部
44 羽根部材
45 取付部
45a 突起
45b 環状部
45c 支持部
45d 環状部
45e 支持部
45f スリット
45g 周壁部
45h 筒状部(周壁部)
45i スリット
45j 係止部
46 保持部
46a 孔
46g 段部(凹部)
50 角部
64 トイレ用配管(配管ユニット)
65 洗面用配管(配管ユニット)
66 風呂用配管(配管ユニット)
67 台所用配管(配管ユニット)
68 洗濯機用配管(配管ユニット)
86 通気用外管部
87 排水用内管部
88 偏芯二重管
88a 空気取込部
A,B,C 配管ユニット

Claims (7)

  1. 流路が上下方向に形成され、排水を流下させる直管部と、この直管部の下流側に接続され、前記排水の流路を前記上下方向から水平方向に変更させる曲管部とを備えた配管ユニットであって、
    前記配管ユニットは、床下空間に配された横引管と、排水機能を備えた一つの設備機器の一つのトラップとの間に設けられており、
    前記排水の鉛直下方への流下を規制し流れを方向付けする整流面が、前記直管部の中心軸周りに螺旋状に形成される螺旋羽根と、
    前記螺旋羽根を前記直管部の内周面に沿うよう取り付ける取付部とを備えており、
    前記螺旋羽根が前記曲管部の曲がり方向側に位置するように前記取付部が形成されており、
    前記螺旋羽根は、前記配管ユニットに取り付けられた状態で、その終端又は仮想延長線が、始端から略1ピッチ以内で前記曲管部の湾曲面に到達する傾斜角度及び軸線方向の位置をもって配置可能な形状で形成されていることを特徴とする配管ユニット
  2. 前記取付部は、前記直管部の壁部に形成された孔に嵌め込まれる突起であることを特徴とする請求項1に記載の配管ユニット
  3. 前記取付部は、前記曲管部と、前記曲管部の上流側に一体に設けられた前記直管部と、を有するエルボに取り付けられるとともに、
    前記エルボの前記直管部の内周面に沿って配置される周壁部を有し、
    前記周壁部に前記螺旋羽根が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の配管ユニット
  4. 前記周壁部は筒状であり、その周方向の一部にスリットを有していることを特徴とする請求項3に記載の配管ユニット
  5. 前記取付部は、前記曲管部と、前記曲管部の上流側に一体に設けられた前記直管部と、を有するエルボに取り付けられるとともに、
    前記エルボの前記直管部または前記曲管部と同径とされ、前記直管部の上流側端部または前記曲管部の下流側端部に設けられる環状部と、
    前記環状部に設けられ、前記エルボに取り付けられた際に前記直管部または前記エルボの内周面に沿って配されるように延び、前記螺旋羽根を支持する支持部とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の配管ユニット
  6. 前記環状部は、周方向の一部が切り欠かれて形成されたスリットを有していることを特徴とする請求項5に記載の配管ユニット
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の配管ユニットと、前記曲管部の下流側に接続され排水を水平方向に導く横引管とを備えていることを特徴とする配管構造。
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