JPH11293669A - 杭の定着施工方法 - Google Patents

杭の定着施工方法

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JPH11293669A
JPH11293669A JP9935198A JP9935198A JPH11293669A JP H11293669 A JPH11293669 A JP H11293669A JP 9935198 A JP9935198 A JP 9935198A JP 9935198 A JP9935198 A JP 9935198A JP H11293669 A JPH11293669 A JP H11293669A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 杭体の周面と地盤との間の密着性に優れ、か
つ、大径の拡底部が形成でき、鉛直荷重の支持強度が向
上すると共に、地盤の性状に対応して部分的な強度の設
定が自由に行える杭の定着施工方法を提供する。 【解決手段】 外周に螺旋12を設けた杭体13の先端
杭先14に、杭体13径内に納まる収納状態から外方に
突出可能な拡大ビット15を設け、この杭体13を螺旋
12のねじ込み方向に正転させて拡大ビット15の収納
状態で地中に回転圧入し、杭体13の先端が支持層に達
した時点で逆転させて拡大ビット15を外方に突出させ
ると共に、杭先14部分から充填材を拡大ビット15の
突出した攪拌混合部分に注入し、杭体13の先端に拡径
部27を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地中に圧入する
杭の定着施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に圧入して建造物を支持する定着杭
の機能としては、地盤性状、地盤構成、先端地盤耐力、
杭周辺地盤耐力を杭体を構築して、常時の鉛直荷重を支
えることの他に、地震時の水平力による曲げモーメント
と剪断力に耐え、上部構造物を安全に支持することが大
切である。
【0003】従来の定着杭の施工方法は、地盤の性状を
予め把握して杭の強度を設定し、図7に示すように、こ
の検出条件に応じた定着杭1を用意し、定着杭1はスト
レートな杭体2の先端に、杭体2よりも大径な拡径部3
を設けた構造を有し、先行掘りで削孔4した後、この定
着杭1を削孔4内に挿入し、杭先が支持層Bに達したら
杭先の部分からセメントミルク等の充填材を注入し、杭
先の部分に固定部5を形成するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な定着杭の施工方法は、定着杭1の拡径部3に見合う削
孔4を先掘りするため、杭体2の周面と地盤Aとの間に
隙間が発生し、杭体2と地盤Aとの密着により生じる摩
擦力による鉛直荷重の支持強度が望めないと共に、杭先
部分の固定部5は、拡径部3の外径でしか形成すること
ができず、耐引き抜き強度の増加が得られないという問
題がある。しかも、先掘りの削孔4に杭体2を挿入する
ため、固定部5の形成時に杭体2の重量で充填材が上方
に逃げ、固定部5の形成が十分に形成することができ
ず、固定部5の確認も困難であり、鉛直荷重の支持強度
が弱い。
【0005】また、定着杭1を施工する地盤Aの性状は
深さ方向に変化があり、従来の定着杭1は、地盤Aの性
状に対して最も強度の必要とする部分の条件で全長を構
成しているため、強度的に余分な部分もあり、コスト的
に高くつく。
【0006】そこで、この発明の課題は、杭体の周面と
地盤との間の密着性に優れ、かつ、大径の拡底部が形成
でき、鉛直荷重の支持強度が向上すると共に、地盤の性
状に対応して部分的な強度の設定が自由に行える定着杭
の施工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、外周の必要な部分に螺旋
を設けた杭体の先端部に収納状態から外方に突出可能な
拡大ビットを設け、この杭体を螺旋のねじ込み方向に正
転させて拡大ビットの収納状態で地中に回転圧入し、杭
体の先端が所定深さに達した時点で逆転させて拡大ビッ
トを外方に突出させると共に、杭先部分から地盤改良材
を拡大ビットでの攪拌部分に注入し、これにより、杭体
の先端を拡大させてその状態で該杭体を定着させる構成
を採用したものである。
【0008】請求項2の発明は、地盤の性状と設計条件
に応じ、杭体の外周の必要な部分に螺旋を設け、かつ、
杭体の先端部に収納状態から外方に突出可能な拡大ビッ
トを設け、この杭体に螺旋のねじ込み方向の正転と鉛直
荷重を与えて、拡大ビットの収納状態で地中に回転圧入
し、正回転時の自動計測記録で設計支持力地盤位置を確
認した後、杭体を逆転させて拡大ビットを外方に突出さ
せると共に、杭先部分から地盤改良材を拡大ビットでの
攪拌部分に注入して混合攪拌を自動計測記録で確認し、
これにより、杭体の先端を拡大させてその状態で該杭体
を定着させる構成を採用したものである。
【0009】請求項3の発明は、杭体の先端部と、地盤
の性状と設計条件に応じた杭体の外周の必要な部分に、
収納状態から外方に突出可能な拡大ビットを設け、か
つ、杭体の外周の必要な部分に螺旋を設け、この杭体に
螺旋のねじ込み方向の正転と鉛直荷重を与えて、拡大ビ
ットの収納状態で地中に回転圧入し、杭体の先端が所定
深さに達した時点で杭体を逆転させて拡大ビットを外方
に突出させると共に、拡大ビットでの攪拌部分に地盤改
良材を注入し、これにより、杭体の先端と途中を拡大さ
せてその状態で該杭体を定着させる構成を採用したもの
である。
【0010】請求項4の発明は、杭体の先端部と、地盤
の性状と設計条件に応じた杭体の外周の必要な部分に、
収納状態から外方に突出可能な拡大ビットを設け、か
つ、杭体の外周の必要な部分に螺旋を設け、この杭体に
螺旋のねじ込み方向の正転と鉛直荷重を与えて、拡大ビ
ットの収納状態で地中に回転圧入し、正回転時の自動計
測記録で設計支持力地盤位置を確認した後、杭体を逆転
させて拡大ビットを外方に突出させると共に、拡大ビッ
トを設けた部分の近傍から地盤改良材を拡大ビットでの
攪拌部分に注入して混合攪拌を自動計測記録で確認し、
これにより、杭体の先端と途中を拡大させてその状態で
該杭体を定着させる構成を採用したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0012】図1乃至図3に示す第1の実施の形態の定
着杭11は、外周に螺旋12を設けた杭体13の先端部
に杭先14を設け、この杭先14の外周面に、杭体13
の径内に納まる収納状態から外方に突出可能な拡大ビッ
ト15が設けられている。
【0013】上記杭体13は、コンクリート杭の場合、
図3(B)の如く、鉄筋16で補強した螺旋12を一体
に成形すればよく、また、鋼管杭の場合、鉄筋や鋼材等
を用いた別体の螺旋12を溶接により固定すればよい。
この螺旋12は、杭体13の全長において、図示のよう
な杭体13の全長に連続するものだけでなく、地盤の性
状と設計条件に応じ、杭体の外周の必要な部分に必要な
範囲又は長さだけ部分的に設けたり、部分的に材質を変
えるようにしてもよく、地盤の性状の変化に対して杭体
13の強度を部分的に調整することができる。
【0014】例えば、鋼管杭の場合、地盤の性状に対応
して、補強を必要とするところは、螺旋12を鉄筋や鋼
材等を用いて形成し、コンクリート杭の場合は鉄筋で補
強した螺旋12を一体に成形し、図3(A)の如く、杭
体13だけの強度でよい部分は、螺旋12を硬質ゴム製
とし、これを杭体13の外周面に接着固定するようにす
れば、ゴム製螺旋の部分は杭体13だけの強度となり、
他の部分は螺旋12により杭体13の強度を向上させる
ことができ、杭体13を地盤の性状の変化に対応して部
分的に強度を変化させることができる。
【0015】上記のような螺旋12によって、杭体13
の正回転時の推進力と逆回転時の周辺地盤の締め固め効
果と、有効摩擦区間の摩擦力の増強、杭体13の合成強
度の強化、杭体の曲げ、剪断強度の増加、螺旋12の間
隔を小さくすることによる強度の増加、負の摩擦力区間
は硬質ゴム製螺旋による摩擦力の調整等が得られる。
【0016】前記杭先14は、円錐形に形成され、先端
や周面の適宜部分には、定着杭11の地中への回転圧入
時に、杭体13内の通路17を通して圧力液を噴射した
り、セメントミルク等を噴射するための噴射口18が設
けられている。
【0017】上記杭先14に設けた金属板製の拡大ビッ
ト15は、図1と図2に示すように、杭先14の外面
に、この外面に重なる状態から外方に突出可能となるよ
う枢着し、この拡大ビット15の側部にストッパー19
を設け、図1(B)のように、杭体13の螺旋12をね
じ込む方向の正回転時、拡大ビット15は杭先14の外
面に重なって杭体13の外径内に収まり、図1(C)の
如く、杭体13の逆回転時は土圧を受けた拡大ビット1
5が外方に突出するよう回動し、ストッパー19に当接
して外方への突出状態が保持されるようになっている。
【0018】なお、拡大ビット15の構造や数は、地盤
の性状に合わせて任意に選択すればよい。
【0019】図4と図5に示す第2の実施の形態の定着
杭11は、杭体13の先端と杭先14の間に拡大ビット
15を設けている。
【0020】この拡大ビット15は、杭体13の先端に
固定する円形の上板20と、杭先14の上面に固定する
円形の下板21とを、間隔を設けて対向状に固定化し、
上板20と下板21の間に複数の拡大ビット15を組み
込み、各拡大ビット15は内端側を上板20と下板21
の間の内側寄りの位置に軸22で枢着し、図5(A)の
ように、上板20と下板21の外周内に納まる状態から
軸22を中心に回動したとき、図5(B)の如く、上板
20と下板21の外周からストッパー23に当接する外
方へ突出するようになっている。なお、杭先14の外面
には、土質の性状に応じた構造の多数の掘進翼24が設
けられている。
【0021】上記上板20と下板21は、杭体13の外
径と略等しく、上板20と下板21の外周内に収納され
た各翼体15は杭体13の外径内に収まり、地中への杭
体13の正回転圧入に支障を与えないと共に、杭体13
の逆回転時に先端面に土圧が掛かると、図5(B)の如
く、上板20と下板21の外周から外方へ突出する状態
になる。
【0022】図6に示す第3の実施の形態の定着杭11
は、杭体13の先端と杭先14の間に拡大ビット15を
設けると共に、地盤の性状の変化に対応して杭体13の
途中にも拡大ビット15を設け、定着杭11の途中に拡
径部25を形成するようにしたものである。
【0023】杭体13の先端に設ける拡大ビット15の
構造は、先に示した、第1、第2の実施の形態のどちら
でもよく、また、途中の拡大ビット15は、第2の実施
の形態と同様の構造を採用すればよい。また、図示の場
合、定着杭11は既成杭の例を示したが、上記でのべた
鋼管杭と同様の構造で場所打ち杭のケーシングを形成
し、このケーシングを地盤に回転圧入し、その内部にコ
ンクリートを打ち込むことにより、場所打ち杭も同様に
施工できる。
【0024】次にこの発明の定着杭の施工方法を説明す
る。
【0025】定着杭11の施工にあたり、定着杭11を
圧入する地盤Aの性状を予め検出して把握し、この検出
結果に基づいて、必要とする強度と長さの定着杭11を
設計製作する。
【0026】地盤Aの性状を検出する方法としては、例
えば、特許第1905950号による地盤強度の検出方
法を用い、定着杭11を圧入する地盤Aの性状を直接検
証し、これに基づいて定着杭11の荷力に対応する箇所
の支持及び補強強度の算定を行う。即ち、地盤Aには、
シルト層、砂層、粘土層、岩盤層等があり、これらの地
層の変化は、地震発生時に定着杭に加わる水平力や圧縮
による曲げモーメントが異なることになり、従って、定
着杭11は直径の設定とその外周に設ける螺旋12や拡
大ビット15を設ける条件によって、地層の変化に対応
する剪断補強を行ったものを製作する。
【0027】上記のように製作した定着杭11は、周知
の回転圧入装置を用い、垂直に保持した状態で螺旋12
のねじ込み方向に正回転させ、鉛直荷重を加えて地中に
圧入する。この時、第1の実施の形態においては、杭先
14に設けた各拡大ビット15は、収納方向に土圧を受
けるので、杭体13の外径内に納まった状態となり、第
2と第3の実施の形態では、杭先14が掘進翼24で地
盤Aを掘削し、上板20と下板21の外周内に収納され
た各拡大ビット15は、収納方向に土圧を受けるので、
杭体13の外径内に納まった状態となり、これにより、
何れの実施の形態においても杭体13の外周と地盤Aは
密着し、杭体13の外周に設けた螺旋12が地盤A内に
螺入していくことになる。このとき、杭先14から圧力
液を噴射し、掘進を補助するようにしてもよい。
【0028】上記定着杭11の回転圧入時に、前記した
検出方法を用い、定着杭11の先端が支持層に到達した
のを、正回転時の駆動源の電気抵抗の増大やセンサによ
る自動計測記録での設計支持力地盤位置を確認して、定
着杭11の先端が支持層Bに到達すると、回転圧入装置
の駆動源を切替え、定着杭11を逆回転させながら、定
位置を保持させるか圧入を続ける。
【0029】この逆回転により、杭先14に設けた各拡
大ビット15又は、杭体13の先端部や途中において、
上板20と下板21の外周内に収納された各拡大ビット
15の先端に拡開方向の土圧が作用するので、各拡大ビ
ット15は先端が杭体13の外周から外方に突出し、定
着杭11の先端部を拡径掘りする。該各拡大ビット15
の拡開は、砂礫の混合攪拌を駆動源の電気抵抗の増大に
よる自動計測記録での確認によって知ることができる。
【0030】上記各拡大ビット15の拡開による拡径掘
りにより、砂礫の混合攪拌を行うと共に、地上から供給
したセメントミルク等の地盤改良液を、逆止弁26を介
して杭先14の噴射口18や拡大ビット15を設けた部
分の近傍から混合攪拌した部分に噴射し、拡径掘りした
部分の砂礫と地盤改良液を混合攪拌し、これによって定
着杭11の先端が到達した支持層Bに拡径部27を形成
する。
【0031】この拡径部27は、図2と図4(B)の如
く、拡大ビット15での拡径掘りにより、杭体13より
も遙かに大径で上下に長いコンクリート塊となり、杭体
13を上下方向に停止させた状態で拡径部27の混合攪
拌部分の養生が行え、しかも、拡開した拡大ビット15
の全体をコンクリート塊内に埋め込むことになるので、
鋼製の拡大ビット15であっても錆や腐食の発生を確実
に防止でき、しかも、拡大ビット15が鉄筋の役目を
し、強度に優れた拡径部27を形成することができ、地
盤改良液、砂質土、拡大ビット15の一体固化による拡
径部27によって、杭体の支持力の大幅な向上が図れ、
地震時の引き抜き力に対しての抵抗増強も可能になる。
【0032】また、定着杭11の逆回転による圧入によ
り、螺旋12は杭体13の周囲の土砂を埋め戻す方向に
押し込むことになり、杭体13の外周面と地盤Aの密着
性を向上させ、杭体13と地盤Aとの密着により生じる
摩擦力による鉛直荷重の支持強度が向上する。
【0033】上記のように、定着杭11は、杭体13の
先端に形成した拡径部27が支持層Bに定着し、かつ、
定着杭11は地盤に回転圧入し、先端が支持層に到達し
た状態で杭体13を停止させて拡径部27の養生凝固を
待つことができ、従って、拡径部27の地盤改良液が杭
体の重量で逃げることがなく、拡径部27を確実に形成
でき、かつ、螺旋12が地盤Aにねじ込まれ、杭体13
の外周面と地盤Aの密着性が向上するので、杭体13と
地盤Aが一体化し、地盤耐力から摩擦力、先端耐力を杭
体13に伝達し、鉛直荷重の支持強度が向上すると共
に、耐引き抜き強度が大幅に向上し、しかも、杭体13
に設けた螺旋12により、地盤Aの性状に対応して部分
的な強度の設定がなされ、常時の鉛直荷重を支えること
の他に、地震時の水平力による曲げモーメントと剪断力
に耐え、支持力の大幅な向上とによって、地震発生時に
も上部構造物を安全に支持することができる。
【0034】なお、第3の実施の形態においては、杭体
13の途中においても杭体13の逆転時に拡大ビット1
5が拡径し、この部分でも地盤の攪拌と地盤改良液の供
給が行われ、杭体13の途中に拡径部25を形成し、鉛
直荷重の支持強度を向上させることができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、外周
に螺旋を設けた杭体に、杭体径内に納まる収納状態から
外方に突出可能な拡大ビットを設け、この杭体を螺旋の
ねじ込み方向に正転させて拡大ビットの収納状態で地中
に圧入し、杭体の先端が所定深度に達した時点で逆転さ
せて拡大ビットを外方に突出させると共に、地盤改良液
を拡大ビットによる攪拌部分に注入し、杭体の先端に拡
径部を形成するようにしたので、杭体の周面と地盤との
間の密着性に優れ、かつ、大径の拡径部が形成でき、鉛
直荷重の支持強度が向上すると共に、耐引き抜き強度も
向上し、杭体の外周に設けた螺旋により、地盤の性状に
対応して部分的な強度の設定が自由に行える。
【0036】また、地盤に回転圧入した杭体を上下方向
に停止させて拡径部の養生が行えることになり、拡径部
の地盤改良材の逃げがなく、拡径部の形成が確実に行
え、鉛直荷重の支持強度が優れた杭の施工が可能とな
り、かつ、施工も回転圧入でよいので、経済的にも有利
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施の形態の定着杭を示す正面
図、(B)は同上において拡大ビットの収納状態を示す
拡大断面図、(C)は拡大ビットの突出と拡径部の形成
を示す拡大断面図
【図2】定着杭の先端に形成した拡径部の拡大断面図
【図3】(A)は螺旋をゴムで成形した杭の拡大断面
図、(B)は螺旋を一体成形したコンクリート杭の拡大
断面図
【図4】(A)は第2の実施の形態の定着杭を示す正面
図、(B)は先端に拡径部を形成した縦断面図
【図5】(A)は同上における拡大ビットの収納状態を
示す拡大断面図、(B)は拡大ビットの突出状態を示す
拡大断面図
【図6】(A)は第3の実施の形態の定着杭を示す正面
図、(B)は先端に拡径部と中間に拡径部を形成した縦
断面図
【図7】従来の定着杭を地盤へ圧入した定着状態の断面
【符号の説明】
11 定着杭 12 螺旋 13 杭体 14 杭先 15 拡大ビット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周の必要な部分に螺旋を設けた杭体の
    先端部に収納状態から外方に突出可能な拡大ビットを設
    け、この杭体を螺旋のねじ込み方向に正転させて拡大ビ
    ットの収納状態で地中に回転圧入し、杭体の先端が所定
    深さに達した時点で逆転させて拡大ビットを外方に突出
    させると共に、杭先部分から地盤改良材を拡大ビットで
    の攪拌部分に注入し、これにより、杭体の先端を拡大さ
    せてその状態で該杭体を定着させることを特徴とする杭
    の定着施工方法。
  2. 【請求項2】 地盤の性状と設計条件に応じ、杭体の外
    周の必要な部分に螺旋を設け、かつ、杭体の先端部に収
    納状態から外方に突出可能な拡大ビットを設け、この杭
    体に螺旋のねじ込み方向の正転と鉛直荷重を与えて、拡
    大ビットの収納状態で地中に回転圧入し、正回転時の自
    動計測記録で設計支持力地盤位置を確認した後、杭体を
    逆転させて拡大ビットを外方に突出させると共に、杭先
    部分から地盤改良材を拡大ビットでの攪拌部分に注入し
    て混合攪拌を自動計測記録で確認し、これにより、杭体
    の先端を拡大させてその状態で該杭体を定着させること
    を特徴とする杭の定着施工方法。
  3. 【請求項3】 杭体の先端部と、地盤の性状と設計条件
    に応じた杭体の外周の必要な部分に、収納状態から外方
    に突出可能な拡大ビットを設け、かつ、杭体の外周の必
    要な部分に螺旋を設け、この杭体に螺旋のねじ込み方向
    の正転と鉛直荷重を与えて、拡大ビットの収納状態で地
    中に回転圧入し、杭体の先端が所定深さに達した時点で
    杭体を逆転させて拡大ビットを外方に突出させると共
    に、拡大ビットでの攪拌部分に地盤改良材を注入し、こ
    れにより、杭体の先端と途中を拡大させてその状態で該
    杭体を定着させることを特徴とする杭の定着施工方法。
  4. 【請求項4】 杭体の先端部と、地盤の性状と設計条件
    に応じた杭体の外周の必要な部分に、収納状態から外方
    に突出可能な拡大ビットを設け、かつ、杭体の外周の必
    要な部分に螺旋を設け、この杭体に螺旋のねじ込み方向
    の正転と鉛直荷重を与えて、拡大ビットの収納状態で地
    中に回転圧入し、正回転時の自動計測記録で設計支持力
    地盤位置を確認した後、杭体を逆転させて拡大ビットを
    外方に突出させると共に、拡大ビットを設けた部分の近
    傍から地盤改良材を拡大ビットでの攪拌部分に注入して
    混合攪拌を自動計測記録で確認し、これにより、杭体の
    先端と途中を拡大させてその状態で該杭体を定着さるこ
    とを特徴とする杭の定着施工方法。
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