JPH11293152A - 塗装塗膜 - Google Patents

塗装塗膜

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JPH11293152A
JPH11293152A JP10101494A JP10149498A JPH11293152A JP H11293152 A JPH11293152 A JP H11293152A JP 10101494 A JP10101494 A JP 10101494A JP 10149498 A JP10149498 A JP 10149498A JP H11293152 A JPH11293152 A JP H11293152A
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JP
Japan
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powder
coating
coating film
film
powder coating
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Application number
JP10101494A
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English (en)
Inventor
Takayuki Itakura
隆行 板倉
Norio Horigami
憲生 堀上
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ともに粉体塗料にて形成された下地塗膜と上
塗り塗膜とを備え、しかも耐衝撃性や耐薬品性などの塗
膜特性にすぐれた塗装塗膜を提供する。 【解決手段】 下地塗膜を、無機顔料を含有する粉体塗
料にて形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ともに粉体塗料に
て形成された下地塗膜と上塗り塗膜とを備えた塗装塗膜
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、溶剤を用いずに空気を媒体として
塗装するため安全性が高く、かつ環境に及ぼす影響の少
ない粉体塗料が、家庭電化製品などの分野で普及しつつ
ある。粉体塗料は一般に、粉体のもとになる結着樹脂中
に、着色剤やその他の添加剤などを配合し、溶融混練し
たのち粉砕、分級して製造される。
【0003】そして、たとえば摩擦やコロナ放電などに
よって一定の極性に帯電させた粉体塗料を、接地させた
被塗物の表面に静電付着させたのち加熱溶融させたり、
あるいは気流中に浮遊、流動させた粉体塗料中に、予熱
された被塗物を挿入して、当該被塗物の表面に、上記予
熱を利用して粉体塗料を溶融、流展させたりすること
で、被塗物の表面に連続した塗膜が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが粉体塗料は、
上に述べた家庭電化製品のような、同じ色の塗料を大量
に消費するいわゆる大ロットの塗装分野では広く普及し
つつあるものの、多色の塗料が少量ずつ必要な小ロット
の塗装分野や、あるいは調色後に色目の微妙な調整が要
求される塗装分野などではその普及率が低く、従来の溶
剤系の塗料に及ばないのが現状である。
【0005】この原因の一つとして、従来の粉体塗料の
製造方法が小ロットの生産に適さず、また従来の溶剤系
の塗料のように色目を簡単に調整できないことがあげら
れる。すなわち従来の粉体塗料は、粉体のもとになる結
着樹脂中に、目的とする色目にあわせて調色された着色
剤を添加することによって、あらかじめ所定の色目に調
色された状態で製造される。
【0006】このため従来の粉体塗料は、同じ色目の塗
料が大量に必要な大ロットの塗装には適しているもの
の、所定の色目の塗料がごく少量、必要な小ロットの塗
装には、調色の、いわば小回りがきかないために適して
おらず、また色目を簡単に調整することもできないので
ある。そこでかかる問題を解決し、小ロットの塗装や色
目の微調整などに簡単に対応できるようにするために、
たとえばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の、いわゆる色の3原色などにあらかじめ調色さ
れた複数色の粉体塗料、とくに各色に着色された透光性
の粉体塗料を、目的とする色目にあわせて調合し、回転
翼式のミキサーなどの混合装置を用いてドライブレンド
して、各色の混色により、所定の色目を有する粉体塗料
を調色することが検討されている。
【0007】上記の方法で調色された透光性の粉体塗料
や、あるいは透光性でなくても淡色の粉体塗料からなる
塗膜(上塗り塗膜)は、被塗物上に直接に形成すると、
下地の色の影響によって色目がずれたり、下地の色の濃
淡が模様となって浮き出たりするので、隠蔽性のある下
地塗膜を介装した上に形成するのが望ましい。隠蔽性の
ある下地塗膜としては、とくに正確な色目を再現するた
めに、白色のものが好適であるが、たとえば色目の明度
を微調整するために、灰色などの、白色以外の他の無彩
色系の下地塗膜を採用することも考えられる。
【0008】また下地塗膜は、被塗物表面の細かな凹凸
などをカバーして、上塗り塗膜表面の平滑性を高めた
り、あるいは上塗り塗膜の密着性を高めたりするために
も有効に機能するので、上に述べた以外の、つまり透光
性のない濃色の粉体塗料にて形成される上塗り塗膜の場
合もやはり、下地塗膜を介装した上に形成するのが好ま
しい。かかる、濃色の上塗り塗膜と組み合わされる下地
塗膜の色目は、とくに限定されない。
【0009】これら下地塗膜は、安全性や環境に及ぼす
影響などを考慮すると、上塗り塗膜と同様に、粉体塗料
にて形成するのが妥当である。ところが、上記のように
ともに粉体塗料にて形成された下地塗膜と上塗り塗膜と
の積層構造を有する塗装塗膜を、発明者らが実際に形成
してその特性を評価したところ、とくに耐衝撃性や耐薬
品性(とくに耐アルカリ性)などが著しく低下するとい
う問題のあることが明らかとなった。
【0010】本発明の目的は、ともに粉体塗料にて形成
された下地塗膜と上塗り塗膜とを備え、しかも耐衝撃性
や耐薬品性などの塗膜特性にすぐれた塗装塗膜を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明者らは塗装塗膜を構成する粉体塗料の組成につ
いて種々検討を行った。その結果、下地塗膜用の粉体塗
料に、たとえば酸化チタンなどの無機顔料を含有させる
と、塗装塗膜全体としての耐衝撃性や耐薬品性などが著
しく改善されることを見いだし、本発明を完成するに至
った。
【0012】したがって本発明の塗装塗膜は、ともに粉
体塗料にて形成された下地塗膜と上塗り塗膜とを備え、
このうち下地塗膜が、無機顔料を含有する粉体塗料にて
形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を説明する。本発
明の塗装塗膜は、前記のようにともに粉体塗料にて形成
された下地塗膜と上塗り塗膜とを備えている。そして上
記のうち下地塗膜が、無機顔料を含有する粉体塗料にて
形成されることで、前述したように塗装塗膜全体として
の耐衝撃性や耐薬品性などが著しく改善される。
【0014】かかる無機顔料としては、前記酸化チタン
が最も好適に使用される他、たとえば炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、酸化亜鉛、リトポンなどの、いずれも白
色の無機顔料が、たとえば透光性や淡色の上塗り塗膜の
色相に影響を及ぼさないために、好適に使用される。た
だし前述したように、上塗り塗膜の明度を微調整すべ
く、灰色などの無彩色系の下地塗膜を形成する場合や、
あるいは濃色の上塗り塗膜と組み合わされる下地塗膜の
場合は、上記以外の他の色の無機顔料を使用してもよ
い。
【0015】無機顔料の配合量はとくに限定されない
が、粉体塗料を構成する結着樹脂100重量部に対し
て、10〜70重量部程度であるのが好ましい。無機顔
料の配合量が上記の範囲未満では、無機顔料を含有させ
たことによる効果が不十分となって、塗装塗膜全体とし
ての耐衝撃性や耐薬品性などが低下するおそれがある。
また逆に上記の範囲を超えた場合には、とくに耐屈曲性
が低下して、下地塗膜の強度が不十分になるおそれがあ
る。また無機顔料は、粉体塗料の導電性を変化させるた
め、被塗物への粉体塗料の付着力に影響を生じるおそれ
もある。なお無機顔料の配合量は、上記範囲内でもとく
に25〜50重量部程度であるのがさらに好ましい。
【0016】また下地塗膜用の粉体塗料には、当該下地
塗膜の色目を微調整すべく、上記無機顔料とともに、そ
れ以外の他の着色剤、たとえば有機顔料や染料などを、
上述した無機顔料による効果を阻害しない範囲でごく少
量、併用してもよい。かかる下地塗膜用の粉体塗料は、
上記のように無機顔料を含有すること以外は、従来と同
様に構成される。
【0017】すなわち下地塗膜用の粉体塗料は、結着樹
脂と、無機顔料と、必要に応じてその他の添加剤、およ
び無機顔料以外の他の着色剤とを、乾式ブレンダー、ヘ
ンシェルミキサー、ボールミルなどを用いて予備混合し
た混合物を、たとえばジェットミル、バンバリーミキサ
ー、ロール、1軸または2軸の押出混練機などを用いて
溶融混練したのち、得られた混練物を冷却して粉砕する
ことにより製造される。
【0018】上塗り塗膜用の粉体塗料は、たとえば前記
のように複数色をドライブレンドして調色することなど
を考慮すると、後述するように粉砕後、分級して粒径範
囲を揃えておくのが望ましいが、下地塗膜用の粉体塗料
は調色しないので、あえて分級する必要がなく、粉砕品
をそのまま使用するのがよい。この場合には、製造工程
が少なくて済む上、分級によって除外される部分が生じ
ないので、生産効率が向上するという利点がある。
【0019】上記の下地塗膜用の粉体塗料とともに、本
発明の塗装塗膜を構成する上塗り塗膜用の粉体塗料とし
ては、たとえば前述したシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の3色や、とくにオレンジ系の
色を再現するために、マゼンタ(M)に代えてレッド
(R)を加えたシアン(C)、レッド(R)、イエロー
(Y)の3色、あるいはかかる3色にさらに無色透明
(クリア、T)を加えた、C、M、Y、TまたはC、
R、Y、Tの4色、あるいはかかる4色にさらに、色の
階調をより一層、細かく再現し、かつ塗膜における粒状
感をなくするために、ライトシアン(LC)およびライ
トマゼンタ(LM)の2色、またはライトシアン(L
C)およびライトレッド(LR)の2色を加えた、C、
LC、M、LM、Y、TまたはC、LC、R、LR、
Y、Tの6色などにあらかじめ調色された複数色の、透
光性の粉体塗料などがあげられる。
【0020】上記のうち有色の透光性の粉体塗料はたと
えば、透明な結着樹脂と、顔料などの着色剤と、必要に
応じてその他の添加剤とを、乾式ブレンダー、ヘンシェ
ルミキサー、ボールミルなどを用いて予備混合した混合
物を、たとえばジェットミル、バンバリーミキサー、ロ
ール、1軸または2軸の押出混練機などを用いて溶融混
練したのち、得られた混練物を冷却して粉砕し、さらに
前記のようにその粒径を揃えるべく、分級することによ
り製造される。
【0021】またクリア(T)の粉体塗料は、着色剤を
添加しない他は上記と同様にして製造される。上記各色
の、上塗り塗膜用の粉体塗料は、ドライブレンドのしや
すさや、焼き付けて塗膜を形成する際に、均一に溶融、
一体化して、連続した均一な上塗り塗膜を形成すること
などを考慮すると、互いに相溶性にすぐれた結着樹脂に
て形成されるのが好ましく、とくに同じ結着樹脂にて形
成されるのがさらに好ましい。
【0022】さらに言えば、下地塗膜との高い密着性を
有する上塗り塗膜を形成することを考慮すると、上記各
色の、上塗り塗膜用の粉体塗料だけでなく、下地塗膜用
の粉体塗料も含めた、本発明の塗装塗膜を構成するすべ
ての粉体塗料は、互いに相溶性にすぐれた結着樹脂にて
形成されるのが好ましく、とくに同じ結着樹脂にて形成
されるのがさらに好ましい。
【0023】またドライブレンドによって調色した上塗
り塗膜用の粉体塗料を、前述した静電付着法を用いて塗
装する場合には、各色の粉体塗料の配合比のばらつきに
よって、上塗り塗膜用の粉体塗料の、全体としての帯電
特性に変動が生じないように、あらかじめ各色の粉体塗
料ごとに、その帯電特性を一致させておくのが好まし
い。
【0024】上記上塗り塗膜用の、複数色の粉体塗料を
ドライブレンドして所定の色目に調色する調色作業は、
従来同様に、作業者の知識と経験と勘に頼って手作業で
行うこともできるが、たとえば図1に示すように、調色
の目標とする色の測色から各色の粉体塗料の調合、調色
までを自動的に行う、粉体塗料の自動調色システムを用
いて実施するのが好ましい。
【0025】かかる自動調色システムによれば、調色作
業時の作業者に影響する、作業者の熟練度や健康状態や
心理状態などの内的要因、あるいは調色する色の種類
(たとえばごく薄い色など)、作業時の環境条件(季
節、天候、時刻、光線状態その他)などの外的要因によ
って、調色結果にばらつきを生じるおそれがないという
利点がある。
【0026】かかる自動調色システムにおいてはまず、
目標とする色の色見本などを、分光光度計などの測色装
置を用いて測色する〔ステップS1〕。つぎに、この測
色結果から波長−反射率曲線を作成し〔ステップS
2〕、ついでクベルカ−ムンク(Kubelka−Mu
nk)の法則に基づいて、一定間隔ごと(たとえば20
nmごと)の波長における、光の吸収係数Kと散乱係数
Sとの比であるK/S値を算出する〔ステップS3〕。
【0027】つぎにこのK/S値と、図2に示すよう
に、あらかじめ、使用する複数色の粉体塗料の個々につ
いて、クリアの粉体塗料との配合比を調整して塗装する
ことで、塗膜の色濃度を変化させて測色した複数の基礎
データ1〜nのK/S値〔(K/S)1 〜(K/
S)n 〕から算出した計算反射率とを用いてアイソメリ
ックマッチを行って、分光反射率曲線を一致させ〔ステ
ップS4〕、ついでこのアイソメリックマッチの結果
と、上記計算反射率から算出した3刺激値とを用いてメ
タメリックマッチを行って3刺激値を一致させること
で、各色の粉体塗料の配合比を算出する〔ステップS
5〕。
【0028】つぎにこの算出結果をもとに、各色の粉体
塗料を、計量装置を用いて計量し〔ステップS6〕、混
合装置に供給してドライブレンドする〔ステップS
7〕。そしてつぎに、ドライブレンドした粉体塗料を、
実際の塗装と同条件で試験塗装した後〔ステップS
8〕、前記測色装置を用いて測色し、その測色データ
を、最初に測色した目標色の測色データと比較して、色
目のずれの有無を判定する〔ステップS9〕。
【0029】もしこの判定において色目にずれが見られ
た場合には、上記両測色データをもとに、各色の粉体塗
料の配合比を補正計算し〔ステップS10〕、その結果
に基づいて再びステップS6〜S9を繰り返す。そして
ステップS9の判定において、塗膜と目標色との色目の
ずれがなくなった時点で、上塗り塗膜用の粉体塗料の調
色が完了する。
【0030】なお上記ステップS9における色目のずれ
の有無の判定基準としては、たとえば目標色の測色デー
タと、塗膜の測色データとの色差ΔΕ* などが採用され
る。具体的にはたとえば、目標色の測色データと、塗膜
の測色データとの色差ΔΕ*が、あらかじめ設定された
しきい値以下のものを色目のずれなし、しきい値を超え
るものを色目のずれありと判定すればよい。上記しきい
値としては、これに限定されないが、ΔΕ* =0.8程
度が好ましい。
【0031】また、上記の調色方法のうちステップS7
のドライブレンドの工程においてドライブレンドが不十
分である場合には、各色ごとの粉体塗料の凝集物が十分
に解砕されないために、かかる凝集物によって、またド
ライブレンドが過剰である場合には、かえって粉体塗料
の凝集が発生するために、このいずれの場合において
も、塗膜の粒状性が目に見える程度に大きくなって、本
発明を実施しているにもかかわらず、色の偏析、まだら
感、濃淡などの不良が発生するおそれがある。
【0032】それゆえドライブレンドの最適時間を設定
する必要があり、その設定基準としても、上述した色差
ΔΕ* が好適に採用される。すなわち、(i) 調色に使用
する粉体塗料のサンプルを、調色に先立ってあらかじ
め、混合装置を用いてドライブレンドしつつ、その途中
のサンプルの、粉体状態での色相を、測色装置を用いて
一定時間ごとに測色して、最新の測色値とその前回の測
色値との色差ΔΕ* がしきい値以下(好ましくは0.8
以下)となるのに要したドライブレンドの時間を測定し
ておき、そのデータをもとに、実際の粉体塗料の、ドラ
イブレンドの時間を設定するか、あるいは(ii)混合装置
を用いてドライブレンド途中の、実際の粉体塗料を一定
時間ごとにサンプリングして、粉体状態での色相を、測
色装置を用いて測色して、最新の測色値とその前回の測
色値との色差ΔΕ* がしきい値以下(好ましくは0.8
以下)となった時点でドライブレンドを終了することに
より、色の偏析、まだら感、濃淡などの不良が発生する
おそれのない、良好にドライブレンドされた、上塗り塗
膜用の粉体塗料を製造することができる。
【0033】本発明の塗装塗膜において、下地塗膜用、
および上塗り塗膜用の各粉体塗料を構成する各成分とし
ては、これに限定されないがたとえば、下記の材料があ
げられる。 (結着樹脂)結着樹脂としては、粉体塗料に用いられる
従来公知の種々の樹脂の中から、被塗物への塗着時ある
いは塗着後の加熱によって溶融して連続した塗膜を形成
しうる種々の樹脂が、いずれも使用可能である。
【0034】かかる結着樹脂としては、これに限定され
ないがたとえば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、
ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン
共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−
ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、
スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸
共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(ス
チレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重
合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸フェニル共重合体など)、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸
メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸フェニル共重合体など)、スチレン−α
−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−アクリル酸エステル共重合体などのスチレ
ン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単独重
合体または共重合体)、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチ
ルなどのアクリル系樹脂〔(メタ)アクリル酸およびそ
のエステルを主体とする単独重合体または共重合体〕、
ポリ塩化ビニル、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポ
リビニルブチラール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂など
があげられ、これらが単独で、または2種以上混合して
用いられる。
【0035】上記のなかでもとくに好適な結着樹脂とし
ては、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂およびポリエス
テル樹脂があげられ、このうちでもとくに(i) 一般式
(1) :
【0036】
【化1】
【0037】〔式中、R1 およびR2 は同一または異な
る低級アルキレン基を示す。xおよびyは同一または異
なって0または1以上の整数を表し、かつx+yは1〜
7である。〕で表されるジオール成分と、(ii) ジカル
ボン酸、その酸無水物または低級アルキルエステルと、
(iii) 3価以上の多価カルボン酸、その酸無水物もしく
は低級アルキルエステル、または3価以上の多価アルコ
ールとを共重縮合してなり、かつその酸価(AV)に対
する水酸基価(OHV)の割合OHV/AVの値が1.
2以上であるポリエステル樹脂が、好適な結着樹脂とし
てあげられる。
【0038】なお上記のポリエステル樹脂において、一
般式(1) 中のR1 およびR2 に相当する低級アルキレン
基としては、たとえばメチレン、エチレン、トリメチレ
ン、プロピレン、テトラメチレン、エチルエチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレンなどの炭素数1〜6のア
ルキレン基があげられる。一般式(1) 中のx+yは、前
記のように1〜7であり、好ましくは3〜5である。x
+yが7を超えた場合には、ジオール成分の分子量が大
きくなりすぎて、塗膜の透光性が低下するといった問題
を生じる。
【0039】一般式(1) で表されるジオール成分として
は、たとえばポリオキシプロピレン(2.2)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキ
シプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
ポリオキシプロピレン(2)−ポリオキシエチレン
(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ポリオキシプロピレン(6.0)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどがあげられ
る。
【0040】ジカルボン酸としては、たとえばシュウ
酸、マロン酸、コハク酸、イタコン酸、グルタコン酸、
アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メ
サコン酸、アゼライン酸、セバシン酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
などがあげられる。これらのジカルボン酸は、酸無水物
や低級アルキルとのエステルであってもよい。低級アル
キルとしては、たとえばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、s−ブ
チル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどの
炭素数1〜6のアルキル基があげられる。
【0041】3価以上の多価カルボン酸、その酸無水物
もしくは低級アルキルエステル、および3価以上の多価
アルコールは、ポリエステル樹脂の酸価および水酸基価
を調整することと、ポリエステル樹脂を分岐状にするこ
とを目的として配合される。3価以上の多価カルボン
酸、その酸無水物もしくは低級アルキルエステルとして
は、たとえばトリメリト酸、2,5,7−ナフタレント
リカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン
酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,3−ジカ
ルボキシル−2−メチル−2−メトキシカルボニルプロ
パン、テトラ(メトキシカルボニル)メタン、1,2,
7,8−オクタンテトラカルボン酸などがあげられる。
【0042】3価以上の多価アルコールとしては、たと
えばグリセリン、2−メチル−1,2,3−プロパント
リオール、1,2,4−ブタントリオール、2−メチル
−1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタ
トリオール、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリ
トール、トリペンタエリトリトール、ヘキシトール、ソ
ルビトール、1,4−ソルビタン、1,2,4−ベンゼ
ントリオールなどがあげられる。
【0043】ポリエステル樹脂は、上記の各成分を、た
とえば不活性ガス雰囲気下、180〜250℃の温度で
共重縮合して合成される。ポリエステル樹脂の酸価(A
V)に対する水酸基価(OHV)の割合OHV/AVの
値は1.2以上であり、好ましくは1.2〜50、より
好ましくは2〜40である。OHV/AVの値が1.2
未満では、樹脂の透光性が低下したり、樹脂の最低溶融
温度が高くなって、加熱溶融により連続した塗膜を形成
するのが容易でなくなったり、あるいは粉体塗料の流動
性が低下したりするといった問題を生じる。
【0044】なお酸価(AV)は、たとえばポリエステ
ル樹脂をベンゼン−エタノール混合溶媒に溶かし、水酸
化カリウムで滴定してその中和量から算出される。また
水酸基価(OHV)は、たとえばピリジン−無水酢酸混
合溶媒(3.1:1)を用いてポリエステル樹脂中の遊
離酸をアセチル化した後、樹脂に結合した酢酸を水酸化
カリウムで滴定して滴定してその中和量から算出され
る。
【0045】上記のポリエステル樹脂は単独で使用でき
る他、前述した従来公知の種々の樹脂をブレンドしても
よい。他の樹脂をブレンドする場合、その配合量は、上
記ポリエステル樹脂に対して1〜30重量%程度が好ま
しい。 (着色剤)とくに上塗り塗膜用の、各色の粉体塗料を所
定の色目に着色するための着色剤としては、下記のもの
が例示される。
【0046】シアン(C)系の着色剤としては、とくに
フタロシアニン系顔料が好適に使用される。かかるフタ
ロシアニン系顔料の具体例としては、たとえば一般式
(2) :
【0047】
【化2】
【0048】〔式中、X1 、X2 、X3 およびX4 は同
一または異なって水素原子、基(2a)または基(2b):
【0049】
【化3】
【0050】を示す。R3 およびR4 は炭素数1〜5の
アルキレン基である。〕で表される銅フタロシアニン系
顔料、たとえばカラーインデックスによる分類のうち
C.I.ピグメントブルー15(15:1〜15:4、
1 、X2 、X3 およびX4 がいずれも水素原子である
化合物)やその誘導体、あるいは式(3) :
【0051】
【化4】
【0052】で表される無金属フタロシアニン系顔料
(C.I.ピグメントブルー16)などがあげられる。
また、上記C.I.ピグメントブルー15の誘導体とし
ては、その部分塩素化物や、あるいは銅フタロシアニン
のスルホン酸のバリウム塩(C.I.ピグメントブルー
17)などがあげられる。また、上記以外の他のシアン
系の着色剤としては、たとえば紺青(プルシアンブル
ー)、コバルトブルーなどの無機顔料、C.I.ピグメ
ントブルー18、C.I.ピグメントブルー16などの
有機顔料、C.I.バットブルー6、C.I.ソルベン
トブルー70などの染料などがあげられる。
【0053】シアン系の着色剤の配合量は、シアン
(C)の粉体塗料の場合、鮮明な色味が得られ、しかも
粉体塗料の透光性が低下しないことを考慮すると、結着
樹脂100重量部に対して1〜20重量部程度、とくに
2〜8重量部程度であるのが好ましい。またライトシア
ン(LC)の粉体塗料の場合、前述した色の階調の向上
や粒状感をなくすることなどを考慮すると、組み合わせ
るシアンの粉体塗料の色濃度などにもよるが、結着樹脂
100重量部に対して0.1〜2.5重量部程度、とく
に0.5〜2.0重量部程度であるのが好ましい。
【0054】マゼンタ(M)系の着色剤としては、たと
えばキナクリドン系顔料が使用される。かかるキナクリ
ドン系顔料の具体例としては、たとえば一般式(4) :
【0055】
【化5】
【0056】〔式中、Q1 およびQ2 は同一または異な
って水素原子、アルキル基またはアルコキシ基を示す。
ただしQ1 、Q2 は同時に水素原子でない。〕で表され
るキナクリドン系顔料、たとえばC.I.ピグメントレ
ッド122〔Q 1 およびQ2 がともにメチル基である化
合物〕などがあげられる。また、上記以外の他のマゼン
タ系の着色剤としては、たとえばベンガラ、カドミウム
レッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、マンガン紫、赤口
黄鉛、モリブデンオレンジなどの無機顔料、C.I.ピ
グメントレッド3、C.I.ピグメントレッド38、
C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメン
トレッド49:1、C.I.ピグメントレッド49:
2、C.I.ピグメントレッド50、C.I.ピグメン
トレッド57、C.I.ピグメントレッド60、C.
I.ピグメントレッド81、C.I.ピグメントレッド
90、パーマネントレッドFNG、C.I.ピグメンバ
イオレット3、C.I.ピグメンバイオレット25、
C.I.ピグメントオレンジ5、C.I.ピグメントオ
レンジ13、C.I.ピグメントオレンジ16などの有
機顔料、スピロンレッド、インダンスレンブリリアント
オレンジRK、インダンスレンブリリアントオレンジG
Kなどの染料などがあげられる。
【0057】マゼンタ系の着色剤の配合量は、マゼンタ
(M)の粉体塗料の場合、鮮明な色味が得られ、しかも
粉体塗料の透光性が低下しないことを考慮すると、結着
樹脂100重量部に対して1〜20重量部程度、とくに
2〜8重量部程度であるのが好ましい。またライトマゼ
ンタ(LM)の粉体塗料の場合、前述した色の階調の向
上や粒状感をなくすることなどを考慮すると、組み合わ
せるマゼンタの粉体塗料の色濃度などにもよるが、結着
樹脂100重量部に対して0.1〜2.5重量部程度、
とくに0.5〜2.0重量部程度であるのが好ましい。
【0058】イエロー(Y)系の着色剤としては、たと
えば縮合アゾ系顔料、イソインドリン系顔料、あるいは
ベンズイミダゾロン系顔料などがあげられる。このうち
縮合アゾ系顔料としては、一般式(5) :
【0059】
【化6】
【0060】〔式中、R5 およびR6 は同一または異な
ってアルキル基またはハロゲン原子を示し、R7 および
8 は同一または異なって基(5a)または(5b):
【0061】
【化7】
【0062】を示す。〕で表される化合物、たとえば
C.I.ピグメントイエロー93〔R5 がメチル基、R
6 が塩素原子、R7 およびR8 がともに基(5a)である化
合物〕、C.I.ピグメントイエロー94〔R5 および
6 がともに塩素原子、R7 およびR8 がともに基(5b)
である化合物〕、およびC.I.ピグメントイエロー9
5〔R5 およびR6 がともにメチル基、R7 およびR8
がともに基(5b)である化合物〕などがあげられる。
【0063】またイソインドリン系顔料としては、たと
えば一般式(6) :
【0064】
【化8】
【0065】〔式中、Arは基(6a)または(6b):
【0066】
【化9】
【0067】を示す。〕で表される化合物、たとえば
C.I.ピグメントイエロー109〔Arが基(6a)であ
る化合物〕、C.I.ピグメントイエロー110〔Ar
が基(6b)である化合物〕などがあげられる。さらにベン
ズイミダゾロン系顔料としては、式(7) :
【0068】
【化10】
【0069】で表される化合物(C.I.ピグメントイ
エロー154)などがあげられる。また、上記以外の他
のイエロー系の着色剤としては、たとえば黄色酸化鉄、
黄土、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、アンチモン
イエローなどの無機顔料、C.I.ピグメントイエロー
1、C.I.ピグメントイエロー3、C.I.ピグメン
トイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、
C.I.ピグメントイエロー16、C.I.ピグメント
イエロー17、C.I.ピグメントイエロー55、C.
I.ピグメントイエロー65、C.I.ピグメントイエ
ロー73、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.
ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー
97、C.I.ピグメントイエロー98、C.I.ピグ
メントイエロー115、C.I.ピグメントイエロー1
30、C.I.ピグメントイエロー133、C.I.ピ
グメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー
169などの有機顔料、C.I.ソルベントイエロー1
6、C.I.ソルベントイエロー33、C.I.ソルベ
ントイエロー56、C.I.ソルベントイエロー60、
C.I.ソルベントイエロー61、C.I.ソルベント
イエロー162、C.I.アシッドイエロー1、C.
I.アシッドイエロー23などの染料などがあげられ
る。
【0070】イエロー系の着色剤の配合量は、やはり鮮
明な色味が得られ、しかも粉体塗料の透光性が低下しな
いことを考慮すると、結着樹脂100重量部に対して1
〜20重量部程度、とくに1.5〜8重量部程度である
のが好ましい。レッド(R)系の着色剤としては、たと
えばナフトトール系顔料が使用される。かかるナフトト
ール系顔料の具体例としては、たとえば一般式(8) :
【0071】
【化11】
【0072】で表される化合物(C.I.ピグメントレ
ッド170)などがあげられる。また、上記以外の他の
レッド系の着色剤としては、たとえばC.I.ピグメン
トレッド5、C.I.ピグメントレッド146、C.
I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッ
ド178、C.I.ピグメントレッド202、C.I.
ピグメントレッド238、C.I.ピグメントレッド2
51、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグ
メントレッド255、C.I.ピグメントレッド264
などの有機顔料などがあげられる。
【0073】レッド系の着色剤の配合量は、レッド
(R)の粉体塗料の場合、鮮明な色味が得られ、しかも
粉体塗料の透光性が低下しないことを考慮すると、結着
樹脂100重量部に対して1〜20重量部程度、とくに
2〜8重量部程度であるのが好ましい。またライトレッ
ド(LR)の粉体塗料の場合、前述した色の階調の向上
や粒状感をなくすることなどを考慮すると、組み合わせ
るレッドの粉体塗料の色濃度などにもよるが、結着樹脂
100重量部に対して0.1〜2.5重量部程度、とく
に0.5〜2.0重量部程度であるのが好ましい。
【0074】クリア(T)系の粉体塗料は、上記の着色
剤を添加せずに製造される。 (他の添加剤)着色剤以外の他の添加剤としては、電荷
制御剤、硬化剤、平滑剤(流展剤)などの、従来公知の
種々の添加剤があげられる。このうち電荷制御剤は、と
くに粉体塗料を、たとえば前述した静電付着による塗布
法、たとえば粉体スプレーガンを用いた静電塗着法や、
静電流動浸漬法などに使用する際に、その帯電量を向上
し、かつ温度や湿度などの環境条件の変化に関係なく安
定させるとともに、前記のように上塗り塗膜用の各色の
粉体塗料ごとの帯電特性を揃えるためのもので、粉体塗
料の帯電極性にあわせて正電荷制御剤と負電荷制御剤の
うちのいずれか一方が使用される。
【0075】上記のうち正電荷制御剤としては、たとえ
ばニグロシン系の電子供与性染料、ナフテン酸または高
級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級アン
モニウム塩、アルキルアミド、キレート、顔料、ふっ素
処理活性剤などがあげられる。また負電荷制御用の電荷
制御剤としては、たとえば電子受容性の有機錯体、塩素
化パラフィン、塩素化ポリエステル、酸基過剰のポリエ
ステル、銅フタロシアニンのスルホニルアミン、芳香族
オキシカルボン酸、芳香族ダイカルボン酸などがあげら
れる。
【0076】ただし透光性の粉体塗料においては、その
色味にできるだけ影響を及ぼさないために、(a) それ自
体が無色または淡色で、かつ(b) 粉体塗料を白濁させな
いように結着樹脂との相溶性にすぐれるか、あるいは結
着樹脂と相溶はしないが分散性にすぐれた電荷制御剤が
好適に使用される。
【0077】かかる条件を満たす正電荷制御剤として
は、上記のうち第4級アンモニウム塩があげられ、負電
荷制御剤としては、芳香族オキシカルボン酸、芳香族ダ
イカルボン酸などがあげられる。上記のうち正電荷制御
剤である第4級アンモニウム塩としては種々の化合物が
あげられるが、とくに一般式(9) :
【0078】
【化12】
【0079】〔式中、Ra 、Rb 、Rc およびRd は、
同一または異なって低級アルキル基、長鎖アルキル基、
長鎖アルケニル基またはベンジル基を示し、A- はアニ
オンを示す。ただしRa 〜Rd は、少なくとも1個が長
鎖アルキル基または長鎖アルケニル基であり、2個が低
級アルキル基またはベンジル基である。〕で表される化
合物が好適に使用される。
【0080】上記一般式(9) においてRa 〜Rd に相当
する長鎖アルキル基としては、たとえば、オクチル基、
デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、エイコシル基、ドコシル基、オレ
イル基、リノリル基、ヘキサデセシル基などがあげられ
る。また、長鎖アルケニル基としては、たとえば、上記
長鎖アルキル基の分子中に1または2以上の二重結合を
導入した基があげられる。
【0081】A- で表されるアニオンとしては、たとえ
ば、モリブデン酸、リンモリブデン酸、ケイモリブデン
酸、クロム・モリブデン酸、ブロム・モリブデン酸、タ
ングステン酸、リンタングステン酸、ケイタングステン
酸、クロム・タングステン酸、ブロム・タングステン
酸、リンタングステン・モリブデン酸、ケイタングステ
ン・モリブデン酸などのモリブデン原子やタングステン
原子を含有する無機酸から誘導されるアニオン、塩素イ
オン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硝酸イオン、硫酸イ
オン、過塩素酸イオン、安息香酸イオン、テトラフェニ
ルホウ素イオン、ヘキサフルオロリンイオン、ナフトー
ルスルホン酸イオンなどがあげられる。
【0082】上記一般式(9) で表される第4級アンモニ
ウム塩の具体例としては、たとえば(C16332 +
(CH3 2 ・1/4 Mo8 26 4- 、(C16332
+(CH3 2 ・1/6 Mo7 24 6- 、(C
16332 + (CH3 2 ・1/2WO4 2- などがあ
げられ、これらを1種または2種以上混合して使用する
ことができる。
【0083】電荷制御剤の配合量は、結着樹脂100重
量部に対して1〜10重量部であるのが好ましく、1〜
5重量部であるのがさらに好ましい。電荷制御剤の配合
量が上記の範囲未満では、その添加効果が不十分になる
おそれがあり、逆に上記の範囲を超えた場合には、透光
性が低下したり色味が変化したりするおそれがある。硬
化剤は、粉体塗料を加熱溶融させて塗膜を形成した際
に、当該塗膜中で結着樹脂を架橋することによって塗膜
を硬化させるためのものであって、かかる硬化剤として
は、たとえばブロックイソシアネート、エポキシ樹脂、
アミノ樹脂、アジリジン化合物、多価カルボン酸などが
あげられる。
【0084】硬化剤は、硬化反応に寄与する官能基の当
量に応じて、好適な配合量の範囲が設定される。硬化剤
の配合量が好適な範囲より少ない場合は、その添加効果
が不十分になるおそれがあり、逆に好適な範囲を超えた
場合には、透光性が低下したり色味が変化したりするお
それがある。平滑剤は、粉体塗料を加熱溶融させた際の
流動性を向上して、塗膜をより平滑にするためのもの
で、かかる平滑剤としては、たとえばBASF社製の商
品名「アクロナール4F」、東芝シリコーン社製の商品
名「YF−3919」、モンサント社製の商品名「モダ
フロー2000」などがあげられる。
【0085】平滑剤の配合量は、結着樹脂100重量部
に対して0.1〜2重量部であるのが好ましく、0.5
〜1重量部であるのがさらに好ましい。平滑剤の配合量
が上記の範囲未満では、その添加効果が不十分になるお
それがあり、逆に上記の範囲を超えた場合には、透光性
が低下したり色味が変化したりするおそれがある。上記
以外にも下地塗膜用、および上塗り塗膜用の各粉体塗料
には、たとえば硬化剤による硬化反応を補助するための
硬化促進剤や、消泡剤、あるいは塗膜の耐蝕性を高める
ためのエポキシ樹脂などの、さらに他の添加剤を配合し
てもよい。
【0086】(粉体塗料の製造方法)下地塗膜用、およ
び上塗り塗膜用の各粉体塗料は、前述したように粉砕
法、すなわち上記の各成分を乾式ブレンダー、ヘンシェ
ルミキサー、ボールミルなどを用いて予備混合した混合
物を、ジェットミル、バンバリーミキサー、ロール、1
軸または2軸の押出混練機などを用いて溶融混練したの
ち、えられた混練物を冷却して粉砕し、さらに必要に応
じて分級することにより製造される他、重合法、マイク
ロカプセル重合法、スプレードライ法などを用いて製造
することもできる。
【0087】粉体塗料の粒径は従来と同程度でよいが、
上塗り塗膜用の粉体塗料は、2色以上を混合した際の色
味の均一性を考慮すると、粒径が小さいほど好ましく、
とくにその平均粒径が30μm以下であるのが好まし
い。また、帯電性や塗膜の形成しやすさ、凝集のしにく
さなどを考慮すると、粉体塗料の平均粒径は、上記範囲
内でもとくに1μm以上であるのが好ましい。
【0088】さらに上記各特性のバランスを考慮する
と、上塗り塗膜用の粉体塗料の平均粒径は、上記範囲内
でもとくに5〜20μmであるのがとくに好ましい。一
方、下地塗膜用の粉体塗料は、前述したように、上塗り
塗膜用のものほど粒径が揃っている必要はなく、とくに
その平均粒径が、上記の範囲を上回っても構わない。し
かし、塗装時の作業性などを考慮すると、下地塗膜用の
粉体塗料の平均粒径もやはり、上記の範囲内程度である
のが好ましい。
【0089】粉体塗料には、その流動性や帯電特性など
を向上するとともに、前述したように、とくに上塗り塗
膜用の場合は、各色の粉体塗料ごとに帯電特性を揃える
ために、各種の外添剤を添加してもよい。上記外添剤と
しては、酸化アルミニウム、酸化けい素、酸化チタニウ
ム、酸化亜鉛などの金属酸化物の微粉末や、あるいはふ
っ素樹脂微粒子などの、たとえば粒径1.0μm以下程
度の、従来公知の種々の外添剤を使用でき、とくに疎水
性または親水性のシリカ微粒子を含むシリカ系表面処理
剤、たとえば超微粒子状無水シリカやコロイダルシリカ
などが好適に使用される。
【0090】外添剤の添加量はとくに限定されず、従来
と同程度でよい。具体的には、各色の、ドライブレンド
前の粉体塗料100重量部に対して、外添剤を、総量で
0.1〜3.0重量部程度、添加するのが好ましいが、
場合によっては、外添剤の添加量は、この範囲を外れて
もよい。 (塗装塗膜の形成)本発明の塗装塗膜を構成するともに
粉体塗料にて形成された下地塗膜と上塗り塗膜とを、被
塗物上に積層する方法としては種々、考えられるが、製
造工程の簡略化や生産ラインの省力化などを考慮する
と、下地塗膜のもとになる粉体塗料と、上塗り塗膜のも
とになる粉体塗料とをこの順に、被塗物上に静電付着さ
せたのち、被塗物ごと加熱して一度に両塗膜を形成する
方法(2コート1ベーク法)を採用するのが理想的であ
る。
【0091】ただし、かかる2コート1ベーク法を実施
するためには、接地された被塗物上に、下地塗膜のもと
になる粉体塗料を、所定の極性に帯電させた状態で静電
付着させた後、その上に、上塗り塗膜のもとになる粉体
塗料を、上記と逆の極性に帯電させた状態で静電付着さ
せる必要がある。両塗膜のもとになる粉体塗料を、とも
に同極性に帯電させた場合には、膜厚が均一でむらのな
い上塗り塗膜を形成できないからである。
【0092】たとえば粉体スプレーガンを用いる場合
は、後述する実施例に記載されているように、下地塗膜
のもとになる粉体塗料を、摩擦帯電ガンを用いて正に帯
電させた状態で、被塗物上に静電付着させ、ついでその
上に、上塗り塗膜のもとになる、調色された粉体塗料
を、コロナ帯電ガンを用いて負に帯電させた状態で、被
塗物上に静電付着させるのがよい。
【0093】
【実施例】《下地塗膜用の粉体塗料の調製》 〈白色粉体塗料〉以下の各成分をヘンシェルミキサーで
混合し、二軸混練機で溶融、混練したのち、ジェットミ
ルを用いて粉砕して、体積中心粒径17μmの、下地塗
膜用の白色粉体塗料を製造した。なお白色粉体塗料は、
表面処理を施さずに、下地用に供した。 〔東都化成(株)製の商品名エポトートYD−014〕 《上塗り塗膜用の粉体塗料の調製》 〈シアン(C)系透光性粉体塗料〉顔料として、酸化チ
タンに代えて、3.0重量部のC.I.ピグメントブル
ー15:3〔大日本インキ(株)製の商品名Ket B
lue104〕を使用し、かつ粉砕後に気流分級機で分
級したこと以外は白色粉体塗料と同様にして、体積中心
粒径13μmの、シアン系透光性粉体塗料を製造した
後、当該粉体塗料100重量部に対して0.4重量部
の、負帯電用の表面処理剤としての微粉末シリカ〔日本
アエロジル(株)製の商品名R972〕を、回転翼式の
ミキサー〔WARING(ワリング)社製の商品名CO
MMERCIAL BLENDER HGB−SS〕を
用いてかく拌混合して、調色に供した。 〈マゼンタ(M)系透光性粉体塗料〉顔料として、C.
I.ピグメントブルー15:3に代えて、同量(3.0
重量部)のC.I.ピグメントレッド122〔大日本イ
ンキ(株)製の商品名KetRed309〕を使用した
こと以外はシアン系透光性粉体塗料と同様にして、体積
中心粒径13μmの、マゼンタ系透光性粉体塗料を製造
し、当該粉体塗料100重量部に対して0.4重量部の
微粉末シリカ〔前出のR972〕を、これも前出の回転
翼式のミキサーを用いてかく拌混合して、調色に供し
た。 〈イエロー(Y)系透光性粉体塗料〉顔料として、C.
I.ピグメントブルー15:3に代えて、同量(3.0
重量部)のC.I.ピグメントイエロー154〔チバガ
イギー社製の商品名Symuler Fast Yel
low4192〕を使用したこと以外はシアン系透光性
粉体塗料と同様にして、体積中心粒径13μmの、イエ
ロー系透光性粉体塗料を製造し、当該粉体塗料100重
量部に対して0.4重量部の微粉末シリカ〔前出のR9
72〕を、これも前出の回転翼式のミキサーを用いてか
く拌混合して、調色に供した。 〈レッド(R)系透光性粉体塗料〉顔料として、C.
I.ピグメントブルー15:3に代えて、同量(3.0
重量部)のC.I.ピグメントレッド170〔山陽色素
(株)製の商品名Brilliant Carmine
7009〕を使用したこと以外はシアン系透光性粉体塗
料と同様にして、体積中心粒径13μmの、レッド系透
光性粉体塗料を製造し、当該粉体塗料100重量部に対
して0.4重量部の微粉末シリカ〔前出のR972〕
を、これも前出の回転翼式のミキサーを用いてかく拌混
合して、調色に供した。 〈クリア(T)系透光性粉体塗料〉顔料を配合しなかっ
たこと以外はシアン系透光性粉体塗料と同様にして、体
積中心粒径13μmの、クリア系透光性粉体塗料を製造
し、当該粉体塗料100重量部に対して0.4重量部の
微粉末シリカ〔前出のR972〕を、これも前出の回転
翼式のミキサーを用いてかく拌混合して、調色に供し
た。
【0094】《塗装塗膜の製造》被塗物としてのSPC
C鋼板(縦150mm、横70mm、厚み40.8m
m)の片面に、下記Iの条件で、白色粉体塗料を静電付
着させた上に、下記IIの条件で、調色された透光性粉体
塗料を静電付着させ、ついで180℃で20分間、焼き
付けて、厚み30〜35μmの白色下地塗膜と、厚み3
0〜35μmの着色上塗り塗膜の2層構造を有する、ト
ータルの厚み65μmの塗装塗膜を製造した。
【0095】なお透光性粉体塗料としては、前記のうち
C、M、YおよびTの4色の透光性粉体塗料を、重量比
で1:1:1:1の割合で配合し、ドライブレンド用の
混合装置としての、前出の回転翼式ミキサーに供給して
25秒間、ドライブレンドしたものを使用した。 〈条件I(白色下地層の塗装)〉 ・粉体供給:定量供給機〔三田工業(株)製の試作
機〕、回転数=380r.p .m.、スクレーパー角度=目盛り1 ・被塗物搬送速度:50mm/秒 ・塗装機:バーカライジング社製、INF圧力=3kg
/cm2 G、旋回圧力=3kg/cm2 G、搬送圧力=
3kg/cm2 G ・ガン:摩擦帯電ガン、ノズル=扇形 ・ブース吸引風速:0.59m/秒 ・塗装距離:300mm ・SPCC鋼板への付着量:0.7g 〈条件II(着色上塗層の塗装)〉 ・粉体供給:同上 ・被塗物搬送速度:同上 ・塗装機:同上 ・ガン:コロナ帯電ガン、印加電圧=−60kV ・ブース吸引風速:同上 ・塗装距離:同上 ・SPCC鋼板への付着量:0.5g また比較のために、下地塗膜用として、無機顔料を含有
しない下記の白色粉体塗料を使用して、上記と同じ層構
成、厚みを有する塗装塗膜を製造した。 〈比較用白色粉体塗料〉無機顔料としての酸化チタンに
代えて、同量のアクリル微粉末を使用したこと以外は前
記白色粉体塗料と同様にして、体積中心粒径17μm
の、下地塗膜用の比較用白色粉体塗料を製造した。なお
上記白色粉体塗料も、表面処理を施さずに、下地用に供
した。
【0096】《塗膜の耐衝撃性評価》JIS K540
0「塗料一般試験方法」所載の耐衝撃性試験(デュポン
式)を行って、塗装塗膜の耐衝撃性を評価した。測定条
件は、おもりの質量:1kg、撃ち型の半径1/4イン
チとした。結果は、塗装塗膜に割れ、はがれが発生した
おもりの高さ(cm)で表した。
【0097】《塗膜の耐薬品性評価》上記JIS K5
400所載の耐アルカリ性試験、耐酸性試験を行って、
塗装塗膜の耐薬品性を評価した。 〈耐アルカリ性試験〉表面に塗装塗膜が形成されたSP
CC鋼板を、濃度5重量%のNaOH水溶液中に、その
液温を20℃に維持しつつ、10日間にわたって浸漬し
た。
【0098】ついで引き上げて、塗装塗膜の表面を観察
し、塗装塗膜に割れやはがれなどの見られなかったもの
を外観良好(○)、割れやはがれがみられたものを外観
不良(×)として評価した。また塗装塗膜表面の鏡面光
沢度を、これもJIS K5400所載の鏡面光沢度試
験に則って、NaOH水溶液中に浸漬する前と浸漬した
後の2回にわたって測定して、浸漬後の光沢度がもとの
値の90%以上であったものを光沢度保持性良好
(○)、90%未満であったものを光沢度保持性不良
(×)として評価した。
【0099】さらに塗装塗膜の色相を、測色装置として
の分光光度計〔クラボウ(倉敷紡績株式会社)製のX−
Rite SP68〕を用いて、NaOH水溶液中に浸
漬する前と浸漬した後の2回にわたって測色して、浸漬
前と後の塗装塗膜の色差ΔΕ * を算出し、色差ΔΕ*
5.0以下であったものを色保持性良好(○)、5.0
を超えたものを色保持性不良(×、変色発生)として評
価した。
【0100】〈耐酸性試験〉塗装塗膜を浸漬する液とし
て、濃度5重量%のHCl水溶液を用いたこと以外は、
上記耐アルカリ性試験と同様にして、同様の評価を行っ
た。以上の結果を表1に示す。
【0101】
【表1】
【0102】表より、下地塗膜用の粉体塗料の顔料とし
て無機顔料である酸化チタンを用いた実施例の塗装塗膜
は、比較例に比べて耐衝撃性にすぐれるとともに耐薬品
性、とくに耐アルカリ性が著しく改善されることが判っ
た。
【0103】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
ともに粉体塗料にて形成された下地塗膜と上塗り塗膜と
を備え、しかも耐衝撃性や耐薬品性などの特性にすぐれ
た塗装塗膜を提供できるという特有の作用効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装塗膜を構成する上塗り塗膜用の粉
体塗料を、を所定の色目に調色する方法の一例の、各工
程を示す流れ図である。
【図2】上記調色方法のうち、あらかじめ、使用する複
数色の粉体塗料の個々について測色した複数の基礎デー
タから、計算反射率および3刺激値を算出する工程を示
す流れ図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ともに粉体塗料にて形成された下地塗膜と
    上塗り塗膜とを備えた塗装塗膜であって、上記下地塗膜
    が、無機顔料を含有する粉体塗料にて形成されているこ
    とを特徴とする塗装塗膜。
  2. 【請求項2】下地塗膜が隠蔽性を有し、かつ上塗り塗膜
    が透光性である請求項1記載の塗装塗膜。
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