JPH11292943A - 樹脂組成物、印刷インキ用組成物及びその硬化物 - Google Patents

樹脂組成物、印刷インキ用組成物及びその硬化物

Info

Publication number
JPH11292943A
JPH11292943A JP9570398A JP9570398A JPH11292943A JP H11292943 A JPH11292943 A JP H11292943A JP 9570398 A JP9570398 A JP 9570398A JP 9570398 A JP9570398 A JP 9570398A JP H11292943 A JPH11292943 A JP H11292943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylate
meth
resin composition
reaction
cured product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9570398A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Yokoshima
実 横島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP9570398A priority Critical patent/JPH11292943A/ja
Publication of JPH11292943A publication Critical patent/JPH11292943A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】液組成物の安定性が良好で、硬化速度が速く、
その硬化物の着色が少ない樹脂組成物及びその硬化物を
提供する。 【解決手段】ポリウレタン(メタ)アクリレート(A)
と1,4−シクロヘキサンジメタノールアクリレート
(B)を含有することを特徴とする樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物及びそ
の硬化物に関し、特に紫外線硬化型スクリーン印刷イン
キに適する樹脂組成物(印刷インキ用組成物)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンアクリレートを含む光硬化
性組成物としては、例えば特開昭48−25095、特
開昭49−133491、特開昭57−83562等に
記載されている公知である。又、これらを印刷インキ、
コーティング剤に使用する場合が増加してきている。こ
のポリウレタンアクリレートは、粘度が高いため、使用
に際しては、通常低粘度の単量体で希釈する必要があ
る。現在、各種基材(例えば、ポリカーボネート、ポリ
(メタ)アクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩
化ビニル等)に対する密着性の問題から、希釈剤として
N−ビニル・ピロリドンを使用する場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】N−ビニル・ピロリド
ンを使用することによって、硬化性、密着性等が優れた
インキ、コーティング剤等を作る事ができるが、N−ビ
ニル・ピロリドンを含有する組成物は経時的に増粘やゲ
ル化したり着色したりする。又、硬化物が着色しやす
く、特に白色顔料(酸化チタン等)を含む組成物の場合
に、このことが問題となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本発明者らは、鋭意研究した結果、特定の2種のア
クリレ−トを混合して使用することにより、安定性が良
好で、密着性に優れ、硬化物の着色が少ない樹脂組成物
がえられることを見出し、本発明を完成した。すなわ
ち、本発明は、(1)ポリウレタン(メタ)アクリレー
ト(A)と1,4−シクロヘキサンジメタノールモノア
クリレート(B)を含有することを特徴とする樹脂組成
物、(2)印刷インキ用である(1)記載の樹脂組成
物、(3)(1)又は(2)記載の樹脂組成物の硬化
物、(4)(3)記載の硬化物層を有する物品、に関す
る。
【0005】本発明では、ポリウレタン(メタ)アクリ
レート(A)を必須成分として使用する。その使用量
は、樹脂組成物(又は、顔料及び充填剤を除く印刷イン
キ用組成物)の10〜80重量%が好ましく、特に好ま
しくは、20〜70重量%である。このポリウレタン
(メタ)アクリレート(A)は、ポリオール化合物
(a)と有機ジイソシアネート(b)とヒドロキシル基
を有する(メタ)アクリル酸エステル(c)とを実質的
にNCO基を含まない所まで反応せしめる事によって得
られ、具体的には、ポリオール化合物(a)と有機ジイ
ソシアネート(b)とを反応させ(ウレタン化反応)、
次いでこの反応物にヒドロキシル基を有する(メタ)ア
クリル酸エステル(c)を反応させる((メタ)アクリ
レート化反応)ことによって製造される。
【0006】ポリオール化合物(a)と有機ジイソシア
ネート(b)のウレタン化反応におけるその使用比率
は、ポリオール化合物(a)のOH基の1化学当量に対
して有機ジイソシアネート(b)のNCO基の1.1〜
2.0化学当量が好ましい。特に好ましくは、1.3〜
2.0化学当量である。このウレタン化反応は、当業者
に公知の手順によって行うことができる。このウレタン
化反応の反応温度は、常温〜100℃、好ましくは50
〜80℃である。
【0007】(メタ)アクリレート化反応においては、
前記ウレタン化反応で得られた末端イソシアネート基を
有する化合物のNCO基の1化学当量に対して、ヒドロ
キシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルのOH基
の0.9〜1.5化学当量、好ましくは、1.0〜1.
1化学当量を使用する。反応温度は、常温〜100℃、
好ましくは、50〜80℃である。又、反応中ラジカル
重合によるゲル化を防ぐ為に反応混合物に50〜200
0ppmのハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、p−メトキシフェノール、p−ベンゾキノン
等の重合禁止剤を添加しておくことが好ましい。かかる
NCO基とOH基との反応は、無触媒で進行するが、例
えばトリエチルアミン等の第三級アミン、ジブチルチン
ジラウリレート、ジブチルチンジアセテート等の有機金
属化合物類あるいは塩化スズ類等の触媒を使用してもよ
い。
【0008】又、前記ポリウレタン(メタ)アクリレー
ト(A)は、有機ジイソシアネート(b)とヒドロキシ
ル基を有する(メタ)アクリル酸エステル(c)を反応
させ、次いでこの反応物にポリオール化合物(a)を反
応させることによっても製造される。この製造方法で
は、前記有機ジイソシアネートのNCO基の1化学当量
に対して前記ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル
酸エステルのOH基の0.5化学当量との反応物のNC
O基の1化学当量に対して、前記ポリオール化合物のO
H量の0.5〜1化学当量とを反応させる。
【0009】前記ポリウレタン(メタ)アクリレート
(A)合成に使用するポリオール化合物(a)として
は、例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメチロー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル等のジオール(a−1);ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ビスフェノールAポリエトキシジオール、ビスフェ
ノールAポリプロポキシジオール、プロピレングリコー
ル変性ポリテトラメチレングリコール、トリメチロール
プロパンポリエトキシトリオール、トリメチロールプロ
パンポリプロポキシトリオール等のポリエーテルポリオ
ール(a−2);前記ジオール(a−1)と二塩基酸
(例えばアジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ダイ
マー酸、水添ダイマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸等)又はその酸無水物との反応物であるポリ
エステルポリオール(a−3);ポリカプロラクトンポ
リオール(a−4);ポリカーボネートポリオール(a
−5);ポリブタジエンポリオール(a−6);水添ポ
リブタジエンポリオール(a−7)等を挙げることがで
きる。
【0010】有機ジイソシアネート(b)としては、例
えばトリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
等の芳香族ジイソシアネート(b−1);イソホロンジ
イソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート、トリシクロデカンジイソシアネート等
の脂環族ジイソシアネート(b−2);ヘキサメチレン
ジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート等の脂肪族ジイソシアネート(b−3)等があ
げられる。
【0011】ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル
酸エステル(c)としては、例えば2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、ε−カプロラクトン−2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキ
シプロピル(メタ)アクリレート等を挙げることができ
る。
【0012】本発明では、1,4−シクロヘキサンジメ
タノールモノアクリレート(B)を必須成分として使用
する。1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリ
レート(B)は、1,4−シクロヘキサンジメタノール
とアクリル酸もくしはアクリル酸エステルとのエステル
化反応又はエステル交換反応など公知の方法でアクリル
化することにより得られるもので、市販されている。そ
の使用量は、組成物中5〜60重量%が好ましく、特に
好ましくは10〜50重量%である。
【0013】本発明の樹脂組成物又は印刷インキ用組成
物には、必要に応じ、ポリウレタン(メタ)アクリレー
ト(A)及び1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ
アクリレート(B)以外の種々のエチレン性不飽和化合
物を使用することができる。その使用量は、樹脂組成物
(又は、顔料及び充填剤を除く印刷インキ用組成物)
中、通常0〜50重量%、好ましくは20〜40重量%
使用される。
【0014】ポリウレタン(メタ)アクリレート(A)
及び1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレ
ート(B)以外のエチレン性不飽和化合物としては、例
えば1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレ
ート(B)以外のアクリレートモノマー、エポキシ(メ
タ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト、N−ビニルカプロラクトン、N−ビニルホルムアミ
ド等が挙げられる。エポキシ(メタ)アクリレートとし
ては、例えばビスフェノールA型エポキシ(メタ)アク
リレート、ビスフェノールA型ウレタン変性エポキシ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらエチレン
性不飽和化合物は、必要に応じて1種又は2種以上の化
合物を任意の割合で混合使用することができる。これら
エチレン性不飽和化合物は、容易に市場より入手でき
る。
【0015】1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ
アクリレート(B)以外のアクリレートモノマーとして
は、例えばテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、カルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシエ
チル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アク
リレート、アクリロイルモルホリン、2−エチルヘキシ
ルジエトキシ(メタ)アクリレート、水添ジシクロペン
タジエン(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−
フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、トリシ
クロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパンポリエトキシトリ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパンポリプロポキシトリ
(メタ)アクリレート、グリセリンポリプロポキシトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
及びヘキサ(メタ)アクリレート混合物、ジペンタエリ
スリトールポリエトキシヘキサ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトールポリプロポキシヘキサ(メタ)
アクリレート等があげられる。
【0016】本発明の樹脂組成物又は印刷インキ用組成
物は公知の方法、例えば電子線や紫外線等のエネルギー
線による方法や熱による方法によって硬化する事ができ
る。紫外線による硬化の場合には、光重合開始剤を使用
する必要がある。光重合開始剤としては、公知のどのよ
うな光重合開始剤であっても良いが、配合後の貯蔵安定
性を考慮すると、例えばベンゾイン類、アセトフェノン
類、チオキサントン類、ケタール類、ベンゾフェノン
類、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイド等が好ましい例として挙げられる。こ
れらは、単独または2種以上を組合せて用いることがで
きる。光重合開始剤を使用する場合、その使用量は、通
常、組成物(又は、顔料及び充填剤を除く印刷インキ用
組成物)の0.1〜15重量%であり、好ましくは3〜
10重量%である。
【0017】ベンゾイン類としては、例えばベンゾイン
エチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ベンゾイ
ンイソプロピルエーテル等があげられ、アセトフェノン
類としては、例えばアセトフェノン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ
−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセ
トフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニ
ル〕−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、N,N−
ジメチルアミノアセトフェノン等があげられ、チオキサ
ントン類としては、例えば2,4−ジエチルチオキサン
トン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチ
オキサントン等があげられ、ケタール類としては、例え
ばベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチル
ケタール等があげられ、ベンゾフェノン類としては、例
えばベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、4,4’
−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、4−ベンゾイル
−4’−メチルジフェニルサルファイド等があげられ
る。
【0018】光重合開始剤を使用する場合、さらに光増
感剤を単独あるいは2種以上と組合せて用いることがで
きる。光増感剤としては、例えばN,N−ジメチルアミ
ノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルアミノ安
息香酸イソアミルエステル、ペンチル−4−ジメチルア
ミノベンゾエート、トリエチルアミン、トリエタノール
アミン等の三級アミン類があげられる。
【0019】本発明の組成物は、前記(A)及び(B)
成分を、さらに必要に応じ、光重合開始剤、着色剤、非
反応性高分子樹脂、添加剤、無機フィラー等を添加し
て、混合、加熱、溶解することにより調製することがで
きる。着色剤としては、例えば顔料や染料等があげら
れ、非反応性高分子樹脂としては、例えばポリエステル
エラストマー、ポリウレタンエラストマー、アクリルポ
リマー等があげられ、添加剤としては、例えばレベリン
グ剤、消泡剤、シランカップリング剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、重合禁止剤等があげられ、無機
フィラーとしては、例えばタルク、二酸化シリカ、硫酸
バリウム等があげられ、それぞれ通常の方法により添加
される。
【0020】本発明の樹脂組成物を紫外線硬化型スクリ
ーン印刷インキとして用いた場合、印刷法としては、ス
クリーン印刷法が適当である。スクリーン印刷によって
基材(例えば、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等)
に10〜30μmの厚さに印刷し、次いで紫外線照射に
より硬化する。
【0021】本発明の硬化物は、前記の樹脂組成物にエ
ネルギー線を照射し、更に必要に応じ加熱して硬化させ
たものである。加熱硬化させる場合は通常100〜20
0℃、10〜60分というような条件で処理される。
又、本発明の物品は、本発明の硬化物層を、好ましくは
表面に、有するものであり、例えば各種プラスチック製
ボトル類、プリペイドカード類、CD(例えば曲名印刷
部分に使用)等があげられる。硬化物層の厚さは10〜
30μm程度が好ましい。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例中の部は重量部である。 合成例1(ポリウレタン(メタ)アクリレート(A)の
合成例) ポリエステルジオール(ネオペンチルグリコールとアジ
ピン酸からなる分子量480のポリエステルジオール)
230部、ポリテトラメチレングリコール(平均分子量
約2000)244.8部、イソホロンジイソシアネー
ト200部を仕込み、85℃で約10時間反応し、次い
で2−ヒドロキシエチルアクリレート68.7部、p−
メトキシフェノール0.37部、ジラウリン酸ジ−n−
ブチルスズ0.14部を仕込み、85℃で約10時間、
残存NCO濃度が0.3%以下になるまで反応を行ない
ポリウレタンアクリレート(A−1)を得た。生成物の
粘度は、1510ポイズ(60℃)であった。
【0023】合成例2 ポリテトラメチレングリコール(平均分子量2000)
857.9部、トリシクロデカンジメチロール187.
7部及びイソホロンジイソシアネート620.4部を仕
込み、85℃で約10時間反応し、次いで2−ヒドロキ
シエチルアクリレート334部、p−メトキシフェノー
ル1.0部及びジラウリン酸ジ−n−ブチルスズ0.4
部を仕込み、85℃で約10時間、残存NCO濃度が
0.3%以下になるまで反応を行ない、ポリウレタンア
クリレート(A−2)を得た。生成物の粘度は、800
0ポイズ(60℃)であった。
【0024】合成例3 ポリエステルジオール(ネオペンチルグリコールとアジ
ピン酸からなる平均分子量480)384部、プロピレ
ングリコール変成ポリテトラメチレングリコール(保土
ヶ谷化学(株)製、PPTG−2000、平均分子量2
000)400部及びコロネート2094(日本ポリウ
レタン(株)製、ジイソシアネート化合物、水添ビスフ
ェノールA1モルとヘキサメチレンジイソシアネート2
モルとの反応物、NCO%は14.6%)864部を仕
込み、85℃で約10時間反応し、次いで2−ヒドロキ
シエチルアクリレート176.4部、p−メトキシフェ
ノール0.9部を仕込み、85℃で約15時間、残存N
CO濃度が約0.3%以下になるまで反応を行ない、ポ
リウレタンアクリレート(A−3)を得た。生成物の粘
度は、6800ポイズ(60℃)であった。
【0025】実施例1〜3 比較例1、2 表1に示すような組成(数値は重量部を示す。)比で各
成分を混合して、三本ロールで混練し、樹脂組成物(印
刷インキ組成物)を調製し、各種の評価を行った。評価
は、以下の方法で行った。
【0026】硬化性:調製された樹脂組成物を厚さ1m
mのポリカーボネート樹脂の上にスクリーン印刷法によ
り印刷(厚み15μm)し、次いで高圧水銀灯(ランプ
出力2kw)を平行に配した光源下8cmの位置で照射
して(コンベアースピード20m/min)硬化させ
た。硬化するまでの照射量(mJ/平方センチメ−ト
ル)を求めた。 着色性:上記の方法で硬化した印刷物を90℃で24時
間放置した後の印刷面の着色の程度を観察した。 ○・・・・ほとんど変色していない。 △・・・・やや変色している。 ×・・・・著しく変色している。
【0027】密着性:上記の方法で硬化した印刷物につ
いて、クロスカット−セロテープ剥離テストを行なっ
た。 ○・・・・剥離目、目の欠けも全く生じない。 △・・・・若干、目の欠けがみられる。 ×・・・・剥離目、目の欠けが生じた。 液の安定性:調製された樹脂組成物100gを茶色の1
00mlのポリビンに入れ、70℃で放置し、30日
後、ゲル化の有無を観察した。 ○・・・・ゲル化認められない。 ×・・・・ゲル化認められる。
【0028】
【表1】 表1 実施例 比較例 1 2 3 1 2 合成例1で得たウレタンアクリレート (A−1) 28 28 合成例2で得たウレタンアクリレート (A−2) 30 30 合成例3で得たウレタンアクリレート (A−3) 28 1,4−シクロヘキサンジメタノール モノアクリレート(B) 28 40 35 N−ビニルピロリドン 28 40 2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシ プロピルアクリレート 14 14 テトラヒドロフルフリルアクリレート 7 1−ヒドロキシシクロフェニルケトン (光重合開始剤) 3 3 3 3 3 イルガキュアー907*1 (光重合開始剤) 1 1 1 1 1 2−イソプロピルチオキサントン (光重合開始剤) 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 p−メトキシフェノール (重合禁止剤) 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 二酸化チタン (白色顔料) 30 30 30 30 30 ──────────────────────────────────── 硬化性(mJ/平方センチメ−トル 104 139 139 139 104 着色性 ○ ○ ○ × × 密着性 ○ ○ ○ ○ ○液
の安定性 ○ ○ ○ × ×
【0029】注)*1:イルガキュアー907:チバ・
スペシャリティケミカルズ(株)製、2−メチル−1−
〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−
プロパン−1−オン。
【0030】表1の評価結果から、本発明の樹脂組成物
は、安定性に優れ、硬化物は、着色が少なく、硬化性や
密着性も良好である。
【0031】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物(印刷インキ用組成
物)は、液組成物の安定性が良好で、硬化速度が速く、
その硬化物の着色が少ない。紫外線硬化型スクリーン印
刷インキに特に適する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 220:28)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン(メタ)アクリレート(A)
    と1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレー
    ト(B)を含有することを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】印刷インキ用である請求項1記載の樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の樹脂組成物の硬化
    物。
  4. 【請求項4】請求項3記載の硬化物層を有する物品。
JP9570398A 1998-04-08 1998-04-08 樹脂組成物、印刷インキ用組成物及びその硬化物 Pending JPH11292943A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9570398A JPH11292943A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 樹脂組成物、印刷インキ用組成物及びその硬化物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9570398A JPH11292943A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 樹脂組成物、印刷インキ用組成物及びその硬化物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11292943A true JPH11292943A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14144874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9570398A Pending JPH11292943A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 樹脂組成物、印刷インキ用組成物及びその硬化物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11292943A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005247885A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Toyobo Co Ltd 活性光線硬化型樹脂組成物、インキ、およびこれを塗布した積層物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005247885A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Toyobo Co Ltd 活性光線硬化型樹脂組成物、インキ、およびこれを塗布した積層物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5564949B2 (ja) 硬化型組成物
JPS6354416A (ja) ウレタン(メタ)アクリレ−ト混合物,樹脂組成物及び印刷インキ
JP2812580B2 (ja) 印刷インキ用組成物及びその硬化物
JP3345931B2 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物及びそれを用いた光ファイバー
JP2000053906A (ja) 印刷インキ用樹脂組成物
JPH0491116A (ja) ウレタン(メタ)アクリレート、これを含む樹脂組成物、印刷インキ樹脂組成物及び硬化物
JPS63117023A (ja) 印刷インキ用組成物
JP4017055B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
JPH11292943A (ja) 樹脂組成物、印刷インキ用組成物及びその硬化物
JP4017056B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
JPH05311102A (ja) 印刷インキ用組成物及びこの硬化物
JP2849153B2 (ja) ウレタンアクリレートを用いた樹脂組成物及び印刷インキ組成物
JP2001151848A (ja) 活性エネルギー線硬化性ウレタン組成物の製造方法
JP3341848B2 (ja) 重合性不飽和ポリウレタン及びこれを用いた紫外線硬化型樹脂組成物
JP2001019729A (ja) 樹脂組成物及びその硬化物
JP2000038426A (ja) 樹脂組成物
JPH11322867A (ja) 樹脂組成物
JP2849151B2 (ja) ウレタン(メタ)アクリレートを用いた樹脂組成物及び印刷インキ樹脂組成物
JP3208854B2 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物及びそれを用いた光ファイバー
JP3807650B2 (ja) 新規(メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
JP2000144032A (ja) 印刷インキ用樹脂組成物
JP4072880B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
KR101083922B1 (ko) 인쇄판 지지체용 자외선 경화형 접착 조성물 및 이를포함하는 인쇄판 지지체용 시트
JPH05247156A (ja) 樹脂組成物、透過型スクリーン紫外線硬化型樹脂組成物及びその硬化物
JP2001348375A (ja) マレイミド化合物の製造方法、これを用いた樹脂組成物及びその硬化物