JPH11292736A - シート状パック - Google Patents
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- JPH11292736A JPH11292736A JP10091959A JP9195998A JPH11292736A JP H11292736 A JPH11292736 A JP H11292736A JP 10091959 A JP10091959 A JP 10091959A JP 9195998 A JP9195998 A JP 9195998A JP H11292736 A JPH11292736 A JP H11292736A
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Abstract
し、なおかつ適用時の最初から終わりまでの簡便性と快
適性とを備えたシート状パックの提供。 【解決手段】 ポリマーゲル((a)成分)と、水又は
水と低級アルコールとの混合物に溶解するポリマー
((b)成分)との混合物を含有し、(a)成分と
(b)成分とが相溶状態で存在するシート状パック用ポ
リマー複合体及びその製法、並びにそれを含有するシー
ト状パック。
Description
後に剥がして除去するピールオフタイプのシート状パッ
クに関する。
オフタイプのパックは、一般に適用時に皮膚に水分や保
湿成分その他の有効成分を与えると共に皮膚から余分皮
脂などを吸収したり、皮膚に適度な緊張を与えることで
血行を促進したり、さらには剥離時に皮膚表面の汚垢や
角栓を除去したりすることができる。このように、ピー
ルオフタイプのパックは、皮膚を美しく保つための手入
れに重要な役割を果たす。
態には、ゼリー状、ペースト状、粉末状のものが知られ
ている。これらのうち、ゼリー状とペースト状のもの
は、そのまま皮膚に塗布され皮膜形成後に剥離される。
また、粉末状のものは適用前に水などの液体と混合して
ペースト状にし、その後に皮膚に塗布し、ポリマー皮膜
が形成された後に剥離する。これらのパックは何れも皮
膚への適用は指などによる塗布になるため、塗布後に指
に残留するパック剤が無駄となることや、指が汚れるな
どの不快感を伴うなど、不都合な点を有していた。ま
た、皮膚に塗布する際の不均一性も問題であり、塗膜が
薄過ぎれば剥離の際にちぎれを起こして皮膚への残留を
生じ、塗膜が厚過ぎれば皮膜形成に時間がかかりすぎ
て、該パックを快適に使用することが困難であった。
ビニルピロリドンとの混合水溶液を支持体に含浸させた
後、塩化カルシウムなどの架橋剤を作用させて得られる
シート状含水パック(特公平7−25659号公報)等
の、水溶性高分子化合物と水とを使用した含水シート状
パックが提案されている。
のパック剤と比較した場合、適用時の簡便性は向上して
はいるが、適用時の簡便性とパックによる汚垢・角栓除
去効果/整肌効果との両立という観点から必ずしも満足
のいくものではなかった。また乾燥シート状パックは水
又は化粧水などによる加湿に手間がかかり、また最適な
加湿量を判断し難いという欠点を有していた。
は、汚垢・角栓除去効果/整肌効果を十分に発揮し、な
おかつ適用時の最初から終わりまでの簡便性と快適性と
を備えたシート状パックを提供することである。
((a)成分)と、水又は水と低級アルコールとの混合
物に溶解するポリマー((b)成分)との混合物を含有
し、(a)成分と(b)成分とが相溶状態で存在するシ
ート状パック用ポリマー複合体及びその製法、並びにそ
の複合体を含有するシート状パックを提供する。
と(b)成分とが互いに混ざり合っている状態で、該混
合物からなる厚さ1mmのフィルムを25℃、60%RH、24時
間乾燥して可視吸光度計にて波長500nm の光の透過度が
70%/mm以上を言う。このフィルムをヨウ素、四酸化オ
スミウムなどの染色剤で染めて透過型電子顕微鏡で観察
すると、相の幅が数十〜数百nmの微細な相分離状態、即
ちミクロ相分離状態をとっていることもあるが、本発明
中に述べている「相溶状態」は、このミクロ相分離状態
をも含む。
発明のシート状パックが肌に貼着される際に他の配合成
分が垂れや指圧などによって流動し適用希望箇所以外の
ところに付着することを予防し、形成された皮膜を剥が
す際に皮膜のちぎれなどによる不快な剥がれ残りを起こ
さないように皮膜の強度を高めるという重要な役割を果
たす。このようなポリマーゲルとしては、共有結合、イ
オン結合、疎水性結合等で3次元架橋された合成ポリマ
ー、天然ポリマー等を挙げることができる。
まず分子中に複数個のラジカル重合性基を有するモノマ
ー(以下、架橋剤という)から選ばれる1種以上を重合
して得られるポリマー、又は分子中に1個のラジカル重
合性基を有するモノマー(以下、非架橋モノマーとい
う)と架橋剤とを重合して得られるコポリマーが例示さ
れる。
は分子中に1個のラジカル重合性基を有していればいず
れのものでも使用できる。そして、架橋剤として下記の
ものが例示される。 多価アルコールの(メタ)アクリレート、スチレン
カルボキシレート又は多価アルコールのビニルベンジル
エーテル ここで多価アルコールとして炭素数2〜10の多価アルコ
ールが好適に使用され、エチレングリコール、1,2−
プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエ
チレングリコールプロピレングリコール、グリセリン、
ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトール等が例
示される。後述の説明における多価アルコールとしても
同様のものが例示される。
化物のエポキシ基に(メタ)アクリル酸、スチレンカル
ボン酸のカルボキシル基又はビニルベンジルアルコール
の水酸基を反応させて得られるモノマー 多価アルコールの、ビニルエーテル又はアリルエー
テル 多価アミンの(メタ)アクリルアミド、スチレンカ
ルボン酸アミド又はスチレンスルホン酸アミド ここで多価アミンとしてメチレンジアミン、エチレンジ
アミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノ
ブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノ
ヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、2,2’
−ジアミノ−ジエチルアミン、フェニレンジアミン、ビ
ス−アミノメチルベンゼンなどが例示される。
ク酸、アジピン酸、クエン酸、酒石酸、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸などが例示さ
れる。 ジビニルベンゼン、塩化N, N−ジメチル−N,
N−ジアリルアンモニウム。
ーナン、アルギン酸等の多糖類、ゼラチン、カゼイン等
の蛋白質類が挙げられる。
の混合物に溶解するポリマーであって、次の性質を示す
ものが使用される。 (イ)1重量部のポリマーと、50重量部の水とを10℃で
24時間撹拌混合した場合、又は(ロ)1重量部のポリマ
ーと、50重量部の炭素数2〜3の低級アルコール(エタ
ノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレ
ングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3
−プロピレングリコール、グリセリンの少なくとも1
種)と水との混合物(〔低級アルコール〕/〔水〕(重
量比)=1/9〜9/1)とを撹拌混合した場合、得ら
れた溶液の可視吸光光度計における波長500nm の光の透
過度が90%/10mm以上である。
十分な密着性と粘着性を発現し、皮膚を効果的に閉塞し
て他の有効成分の経皮吸収を促進すると共に、余分な皮
脂などを吸収除去したり、また乾燥して皮膜形成するこ
とで汚垢や角栓などを吸着除去したりする効果を発揮す
る。またシート状パックの剥離後も感触上不快でないよ
うな薄膜となって皮膚表面に残ることで皮膚の保湿や外
的刺激からの保護作用を呈し、滑らかな風合いを付与す
ることなどの重要な役割をはたす。
ン性ポリマーであることが好ましく、次のものが例示さ
れる。 (カチオン性ポリマー)ここで述べるカチオン性ポリマ
ーとは、4級窒素を含む基がポリマー1分子中に複数個
共有結合で連結されているポリマーのことであり、塩化
2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ムやアクリル酸3−(N, N−ジメチルアミノ)プロピル
乳酸塩などのカチオン性モノマーを繰り返し単位の一つ
として含むポリマー、カチオン化セルロースの如き天然
ポリマーのカチオン化物などが例示される。
オン性ポリマーとは、カルボキシル基、スルホン酸基、
硫酸基、リン酸基などのアニオン性基がポリマー1分子
中に複数個共有結合で連結されているポリマーのことで
あり、メタクリル酸やp−スチレンスルホン酸などのア
ニオン性モノマーを繰り返し単位の一つとして含むポリ
マー、カルボキシエチルセルロースの如き天然ポリマー
のアニオン化物などが例示される。
性基の両方を持つモノマー、いわゆる両性モノマーを繰
り返し単位の一つとして含むポリマーもカチオン性ポリ
マーあるいはアニオン性ポリマーいずれの意味からも本
記載のイオン性ポリマーに含まれる。
明のシート状パック用ポリマー複合体において、(a)
成分の含有率は好ましくは0.1 〜10重量%、より好まし
くは0.5 〜6重量%であり、(b)成分の含有率は好ま
しくは2〜30重量%、より好ましくは5〜15重量%であ
る。
法〕次の3つのうちいずれの方法でも調製できる。 (1) 水又は水と低級アルコールとの混合物に溶解するポ
リマー(但しラジカル重合性基を有しないもの)の存在
下に、分子中にラジカル重合性基を1個有するモノマー
と架橋剤とをラジカル重合させる方法であり、水又は水
と低級アルコールとの混合物に溶解するポリマー4〜50
重量%、分子中にラジカル重合性基を1個有するモノマ
ー1〜10重量%、架橋剤0.001 〜0.5 重量%、及びラジ
カル重合開始剤0.001 〜0.1 重量%を含む水あるいは水
と低級アルコールとの混合物の溶液を加熱や光照射によ
って重合させることで達成される。この生成物を通気性
基材に積層させるには、この重合前の溶液を通気性基材
に含浸させてから重合を起こさせる方法が有効である。
るモノマーと架橋剤とをラジカル重合させて得られるポ
リマーゲルに、新たにラジカル重合性基を1個有するモ
ノマーを吸収させてから再びラジカル重合する方法であ
り、分子中にラジカル重合性基を1個有するモノマー3
〜30重量%、架橋剤0.003 〜0.3 重量%、及びラジカル
重合開始剤0.03〜0.3 重量%を含む水あるいは水と低級
アルコールとの混合物の溶液を加熱や光照射によって重
合反応にかけることで得られるゲルを一旦乾燥し、これ
に分子中にラジカル重合性基を1個有するモノマー1〜
10重量%及びラジカル重合開始剤0.01〜0.1 重量%を含
む水あるいは水と低級アルコールとの混合物の溶液を吸
収させてから加熱や光照射によって重合させることで達
成される。この生成物を通気性基材に積層させるには、
この一連の操作を通気性基材に含浸させた状態で行う方
法が有効である。
に溶解するポリマー(但しラジカル重合性基を有しない
もの)と、多糖類及び/又は蛋白質類とを溶解させる方
法である。水又は水と低級アルコールとの混合物に溶解
するポリマーの水溶液と、多糖類及び/又は蛋白質類の
水溶液とを、ポリマーが1〜20重量%、多糖類及び/又
は蛋白質類が0.1 〜10重量%になるように50〜95℃で混
合し、室温に冷却することによって達成される。この生
成物を通気性基材に積層させるには、この混合後の溶液
を通気性基材に含浸させた後に室温に冷却する方法が有
効である。
ク用ポリマー複合体は、そのままシート状パックとして
使用できるが、これに様々な成分を目的に応じて含有さ
せることができる。例えば、保湿剤として、エチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール
とプロピレングリコールとの共重合体、1,3−ブチレ
ングリコール、1,4−ブチレングリコール、グリセリ
ン、ポリグリセリン;ソルビトール、マンニトール、キ
シリトール、マルチトール等の糖アルコール;ガラクト
ース、グルコース、フルクトース等の単糖類;マルトー
ス、ラクトース等の多糖類などが用いられる。油分(エ
モリエント成分)として、流動パラフィン、スクワラ
ン、固形パラフィン等の炭化水素;オリーブ油、ホホバ
油、月見草油、やし油、綿実油、牛油等の天然油;ミリ
スチン酸イソプロピル、イソオクタン酸セチル、ネオペ
ンチルグリコールのジカプリン酸エステル、グリセリン
のモノ、ジ又はトリパルミチン酸エステル、グリセリン
のモノステアリン酸エステル等のエステル油類;環状又
は鎖状のポリジメチルシロキサンやポリメチルフェニル
シロキサン、アミノ基含有基で変性されたポリジメチル
シロキサン、炭素数2以上のアルキル基で変性されたポ
リジメチルシロキサンなどのシリコーン油;ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸や
オレイン酸等の高級脂肪酸などが用いられる。また、ビ
タミンC、プラセンタエキス等の美白成分、グリチルリ
チン酸塩等の消炎成分、色素、顔料、界面活性剤、防腐
剤、殺菌剤などを含有させることができる。
基材の表面に塗布された形態、又は通気性基材の内部全
体に含浸された形態が望ましい。この場合の通気性基材
には種々の織布、不織布、編み物、フィルムを使用でき
るが、連続空孔を有する基材であることが望ましい。こ
の材質には特に制限はないが、綿、麻、羊毛等の天然繊
維;レーヨン、アセテート等のセルロース系繊維;ナイ
ロン、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、アクリ
ル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リウレタン等の合成繊維;その他炭素繊維等の無機繊維
を用いうるが、中でもナイロン、ポリエステル、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどの疎水性繊維が好ましい。
これらの繊維は単一物あるいは複数種の混合物の状態で
用いられる。
て、使用直前に剥離除去するシート、いわゆる剥離シー
トを積層しておくことができる。このような剥離シート
としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ナイロン、シリコーン処理紙等を使用することがで
きる。
あるいは低級アルコール水溶液に可溶性のポリマーが含
浸されたポリマーゲルとその他の成分、及び通気性基材
とを併せた厚さは、好ましくは70〜10000 μm、さらに
好ましくは100 〜500 μmである。形状については特に
制限はなく、使用時に鋏などで適当に切断して適用部位
の形状に合わせられるような十分の大きさを備えたもの
でも良い。全顔、鼻、額、頬、手、足、胴体などの適用
部位を想定した場合に適すると考えられる形状に予め裁
断して製品化したものであっても良い。
交換水300 gを入れ、系内の空気を十分に窒素置換し、
撹拌しながら70℃に保った。ここに、事前に窒素でバブ
ルしておいた塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムの33.3重量%水溶液300 gと、2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩の5.
00重量%水溶液105 gとを別々に同時に2時間かけて滴
下した。滴下中も、反応容器内の溶液を70℃に保ち、撹
拌し続けた。この溶液を、撹拌を続けながらさらに5時
間70℃に保持してから、室温まで冷却した。得られた反
応混合物をイオン交換水700 gで希釈し、撹拌している
イソプロピルアルコール4kgとイソブチルアルコール4
kgとの混合物に開放下で滴下した。得られた沈殿を採取
し、50℃で減圧乾燥してポリ塩化2−メタクリロイルオ
キシエチルトリメチルアンモニウムを168 g得た。プル
ラン換算の重量平均分子量は94000 、数平均分子量は28
000 であった。
均分子量はゲル濾過式液体クロマトグラフィーにより下
記の条件で求めた。 カラム:昭和電工(株)製 KD-806Mを2本使用 溶離液:50mmol/L臭化リチウムの N,N−ジメチルホル
ムアミド溶液 検出器:示差屈折率計 流 速:1.0 ml/分 温 度:40℃ 標 準:ポリエチレングリコール 注入濃度:0.20% 注入量:100 μl 。
交換水410 gを入れ、系内の空気を十分に窒素置換し、
撹拌しながら80℃に保った。ここに、p−スチレンスル
ホン酸ナトリウム300 gとメタクリル酸101.2 gとをイ
オン交換水1200gに溶かして事前に窒素バブルしておい
たもの、及び2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)2塩酸塩0.638 gを水150 gに溶かしたものとを別
々に同時に2時間かけて滴下した。滴下中も反応容器内
の溶液を80℃に保ち撹拌し続けた。この溶液を、撹拌を
続けながらさらに7時間80℃に保持してから、室温まで
冷却した。得られた反応混合物をイオン交換水1500gで
希釈し、撹拌しているエタノール15kgに開放下で滴下し
た。得られた沈殿を採取し、50℃で減圧乾燥してp−ス
チレンスルホン酸ナトリウム・メタクリル酸共重合体を
268 g得た。ポリスチレンスルホン酸ナトリウム換算の
重量平均分子量は310000、数平均分子量は57000 であっ
た。
均分子量はゲル濾過式液体クロマトグラフィーにより下
記の条件で求めた。 カラム:東ソー(株)製TSK G6000PW1本とG3000PW1本
とを直列にして使用 溶離液:リン酸二水素カリウムを0.1mol/L及びリン酸
水素二ナトリウムを0.1mol/L含む水溶液とアセトニト
リルとの7/3容量比混合物 検出器:示差屈折率計 流 速:1.0 ml/分 温 度:40℃ 標 準:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 注入濃度:0.50% 注入量:200 μl 。
ルトリメチルアンモニウム10.0g、塩化2−メタクリロ
イルオキシエチルトリメチルアンモニウム5.00g、ノナ
エチレングリコールジメタクリレート(新中村化学
(株)製NK−9G)0.25g、2,2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)2塩酸塩0.0065gにイオン交換水8
4.75 gを加えて溶解し、窒素でバブルした。この水溶
液の一部を乾燥して厚さ1mmのポリマー複合体フィルム
とし、25℃、60%RH、24時間乾燥して可視吸光度計にて
波長500nm の光の透過度を測定したところ、93%/mmで
あった。
mmのテフロン製バットに展開し、この液層に縦280mm 、
横220mm の編み物(ナイロン素材の12デニール、5フィ
ラメントの繊維からなる空陵率71%、厚さ85μmのも
の)を広げて重ねた。このモノマー水溶液と編み物とを
入れたバットを加熱炉に入れ、炉内を水蒸気で飽和させ
た窒素雰囲気下にして70℃で5時間加熱することで、水
膨潤ゲルシートを得た。このゲルシート中の水分量は77
重量%であった。こうして調製したシートは、ビーカー
中で大過剰の水(例えば水以外の成分が0.2 gであるシ
ートに対して50gのイオン交換水)と接触させたとこ
ろ、大きく膨潤はするが基本的に元の形を保っていた。
この水膨潤ゲルシートを必要に応じて乾燥あるいは加水
して含水量を調整し、30mm×50mmに裁断して評価用シー
トとした。
タクリル酸共重合体21g、p−スチレンスルホン酸ナト
リウム4.00g、ノナエチレングリコールジメタクリレー
ト(新中村化学(株)製NK−9G)0.25g、2,2’
−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩0.0053g
にイオン交換水74.75 gを加えて溶解し、窒素でバブル
した。この水溶液の一部を乾燥して厚さ1mmのポリマー
複合体フィルムとし、25℃、60%RH、24時間乾燥して可
視吸光光度計にて波長500nm の光の透過度を測定したと
ころ、95%/mmであった。
により水膨潤ゲルシートを得た。このゲルシート中の水
分量は74重量%であった。こうして調製したシートは、
ビーカー中で大過剰の水(例えば水以外の成分が0.2 g
であるシートに対して50gのイオン交換水)と接触させ
たところ、大きく膨潤はするが基本的に元の形を保って
いた。この水膨潤ゲルシートから実施例1と同様に評価
用シートを作成した。
ルトリメチルアンモニウム10.0gをイオン交換水40gに
加えて溶解した。これを70℃に加熱したところに、90℃
の4重量%寒天水溶液50gを混合してよく撹拌した。こ
の水溶液を用い、実施例1と同様の方法により水膨潤ゲ
ルシートを得、評価用シートを作成した。
ルトリメチルアンモニウムの10重量%水溶液を、縦30m
m、横50mmの編み物(ナイロン素材の12デニール、5フ
ィラメントの繊維からなる空陵率71%、厚さ85μmのも
の)に塗布し、繊維から垂れた液を除いて評価用シート
とした。
ニウム5.00g、ノナエチレングリコールジメタクリレー
ト(新中村化学(株)製NK−9G)0.25g、2,2’
−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩0.0065g
にイオン交換水84.75 gを加えて溶解し、窒素でバブル
した。この水溶液を用い、実施例1と同様の方法により
水膨潤ゲルシートを得、評価用シートを作成した。
タクリル酸共重合体の10重量%水溶液を縦30mm、横50mm
の編み物(ナイロン素材の12デニール、5フィラメント
の繊維からなる空陵率71%、厚さ85μmのもの)に塗工
し、繊維から垂れた液を除いて評価用シートとした。
ングリコールジメタクリレート(新中村化学(株)製N
K−9G)0.25g、2,2’−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)2塩酸塩0.0053gにイオン交換水74.75 gを
加えて溶解し、窒素でバブルした。この水溶液を用い、
実施例1と同様の方法により水膨潤ゲルシートを得、評
価用シートを作成した。
付し、23℃・55%RHの環境下で30分間乾燥した後、剥が
して下記方法で貼付時の使い易さ、乾燥中の快適性、剥
離後のシートに見られる除去された角栓の数について評
価した。結果を表1に示す。
より下記基準で判定を行い、○に3点、△に2点、×に
1点を与え、5人の平均値の小数点以下を四捨五入し、
3点を○、2点を△、1点を×として評価した。
燥できる △:乾燥の初めにやや液垂れがあり、快適に乾燥できる
とは言えない ×:乾燥の初めから中盤にかけて液垂れがひどく、乾燥
中不快である 剥離後のシートに見られる除去された角栓の数 ○:多くの角栓が取れている様子がわかる △:角栓が僅かに取れている様子がわかる ×:角栓が取れているようには見えない
燥中に快適であり、乾燥し剥離した時に汚垢・角栓が十
分除去されるシート状パックを提供することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリマーゲル((a)成分)と、水又は
水と低級アルコールとの混合物に溶解するポリマー
((b)成分)との混合物を含有し、(a)成分と
(b)成分とが相溶状態で存在するシート状パック用ポ
リマー複合体。 - 【請求項2】 水又は水と低級アルコールとの混合物に
溶解するポリマー(但し、ラジカル重合性基を有しない
もの)の存在下に、分子中にラジカル重合性基を1個有
するモノマーと架橋剤とをラジカル重合させる請求項1
記載のポリマー複合体の製法。 - 【請求項3】 分子中にラジカル重合性基を1個有する
モノマーと架橋剤とをラジカル重合させて得られるポリ
マーゲルに新たにラジカル重合性基を1個有するモノマ
ーを吸収させて再びラジカル重合させる請求項1記載の
ポリマー複合体の製法。 - 【請求項4】 水又は水と低級アルコールとの混合物に
溶解するポリマー(但し、ラジカル重合性基を有しない
もの) と、多糖類及び/又は蛋白質類とを溶解させる請
求項1記載のポリマー複合体の製法。 - 【請求項5】 請求項1記載のポリマー複合体を含有す
るシート状パック。 - 【請求項6】 請求項1記載のポリマー複合体が通気性
基材に積層されているシート状パック。
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JP09195998A JP3816229B2 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | シート状パック |
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JP09195998A JP3816229B2 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | シート状パック |
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