JPH11291177A - 研磨体 - Google Patents

研磨体

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JPH11291177A
JPH11291177A JP10102654A JP10265498A JPH11291177A JP H11291177 A JPH11291177 A JP H11291177A JP 10102654 A JP10102654 A JP 10102654A JP 10265498 A JP10265498 A JP 10265498A JP H11291177 A JPH11291177 A JP H11291177A
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JP
Japan
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polishing
abrasive
golf
resin
support
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JP10102654A
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English (en)
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Katsumi Ryomo
克己 両毛
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフクラブのヘッドやシャフト等のゴルフ
道具の錆、汚れ落としが簡易に美麗に行えるようにす
る。 【解決手段】 研磨剤をバインダーに分散した研磨層を
支持体上に設けた研磨体を、袋に1〜数種類封入し、ゴ
ルフ道具研磨用として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ道具、特に
ゴルフクラブ、ゴルフ靴、ゴルフ関連製品の研磨の用途
に供する研磨シート等の研磨体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブ、ゴルフ靴等のゴルフ道具
には金属製品が使用され、特にゴルフクラブにおけるヘ
ッドは軟鉄その他の金属により形成されフェース及びソ
ールに金属面が露出したもの、又はシャフトにはスチー
ルにメッキが施されたもの、ゴルフ靴では底に金属製ス
パイクが取り付けられたものなどが汎用されている。
【0003】そして、上記のようなゴルフ道具を雨天で
使用したり、ウォータハザード、カジュアルウォータで
の使用、芝及び泥の付着等に伴って、使用後に放置され
ると錆が発生したり、付着した汚れが容易には落とせな
い状態となる場合がある。また、ゴルフクラブのソール
へのゴム材の付着又は傷の発生等も生起し、その外観を
損なう問題を有している。
【0004】上記のようなゴルフ道具の錆、汚れ落とし
としては、ブラシ、サンドペーパー等の使用が考えられ
るが、本体に傷を付けることなく適切に除去し得るもの
がなかった。また、軽微な傷を目立たなくすることにつ
いても、適切な方法がなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決するためになされたものであり、ゴルフクラブのヘッ
ドやシャフト等のゴルフ道具の錆、汚れ落としとして最
適な研磨体を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は、研磨剤をバインダーに分散した研磨層を支持体上
に設けた研磨体を、袋に1〜数種類封入し、ゴルフ道具
研磨用として用いることを特徴とするものである。
【0007】前記研磨剤が少なくともモース硬度6以上
であることが好ましい。また、前記研磨体の厚みが、3
0〜120μmであることが好適である。さらに、前記
研磨体の番手により色味が異なるものを封入するのが望
ましい。
【0008】前記研磨体がシート状であることが好適で
ある。シ−トの大きさは1cm2以上必要である。
【0009】
【発明の効果】上記のような本発明の研磨体によれば、
研磨剤をバインダーに分散した研磨層を支持体上に設け
た研磨体によってゴルフ道具の例えばゴルフクラブのヘ
ッド、シャフト等の研磨が極めて容易で、その錆、汚れ
が本体に傷を付けることなく好適に除去でき、また、軽
微な傷を修復して目立たなくすることが可能で、ゴルフ
道具を美麗に保つことができる。
【0010】特に、番手が異なるすなわち研磨粗さが異
なる複数種類の研磨体をセットにしたものでは、番手の
小さい荒研磨用のもので錆、汚れ等の除去が容易に行
え、番手の大きい細かいもので仕上げを行って艶のある
表面を得ることができる。その際、番手に応じて研磨体
の色味を変えておくと使用に便利である。
【0011】また、研磨体の全体の厚みが30〜120
μmとなるように設けると、ゴルフ道具の凹凸形状に沿
って滑らかに変形して凹部についても磨き残しが無いよ
うに良好な研磨が行える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の研磨体の実施の
形態を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0013】本発明の研磨体は、ポリエステルフィルム
等による支持体上に、アルミナ、炭化珪素、酸化クロム
等のモース硬度6以上の研磨剤をバインダーに分散した
研磨層を設けてなり、この研磨体を、ゴルフ道具研磨用
と明示した袋に1〜数種類封入し、ゴルフクラブ等のゴ
ルフ道具の研磨用途に供するものである。
【0014】前記研磨体の厚みは、例えば支持体の厚み
を10〜100μmとし、全体としては30〜120μ
mとして可撓性を付与し、ゴルフクラブのウッドやアイ
アンはクラブヘッドに微妙な曲線があり厚すぎる研磨体
では磨きにくくなるのを防いでいる。なお、必要に応じ
て支持体に下塗り層を、反対面にバック層を設けてもよ
い。
【0015】また、研磨体の番手により色味が異なるよ
うに、色の異なる研磨剤を使用するか着色剤を添加し、
荒研磨用、中研磨用、仕上げ研磨用などと複数種類セッ
トにするものでは、用途により使用する番手を見分けや
すくする。
【0016】前記研磨体はシート状に形成し、この研磨
シートの大きさは1cm2 以上とする。余り大きいと使
い難いので、1〜2500cm2 程度とし、好ましくは
2〜1600cm2 の範囲とする。
【0017】なお、研磨した部分の錆び防止のため、研
磨体に錆び防止用のグリセロール等の潤滑剤を含ませる
ことは有用である。この用途としてはスポーツ店で販売
されている錆止めクリームなどがある。
【0018】上記のような研磨体の使用においては、綺
麗に仕上げるためには、粗い番手の研磨体から細かい番
手の研磨体を揃えることがよい。これらは別々に販売し
てもよいし、同封してもよい。番手識別のため、前述の
ように研磨体の色を変えたり、研磨体にその用途を表示
したり、表示したものを貼付することがよい。用いる番
手としては、100番から20000番位のものが使用
できる。砥粒の大きさとしては100〜0.1μm位の
ものがよい。
【0019】次に、本発明で研磨層に用いる研磨剤とし
ては、平均粒子サイズが0.1μm〜100μmの酸化
クロム、α−アルミナ、炭化珪素、非磁性酸化鉄、ダイ
ヤモンド、γ−アルミナ、α,γ−アルミナ、熔融アル
ミナ、酸化セリウム、コランダム、人造ダイヤモンド、
ザクロ石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)、
ガーネット、珪石、窒化珪素、窒化硼素、炭化モリブデ
ン、炭化硼素、炭化タングステン、チタンカーバイド等
で、主としてモース硬度6以上の材料が1内至4種迄の
組合わせで使用される。これらの併用される研磨剤のp
Hは2〜10のものが使用され、特に好ましくは5〜1
0のものが用いられる。これらの研磨剤は研磨層の主た
る構成物質として用いられる。
【0020】研磨層に使用されるカーボンブラックは、
ゴム用ファーネス、ゴム用サーマル、カラー用ブラッ
ク、アセチレンブラック等を用いることができる。これ
らカーボンブラックは研磨体の帯電防止剤のほか、着色
剤、遮光剤、摩擦係数調節剤、耐久性向上を目的として
使用される。これらカーボンブラックの米国における略
称の具体例を示すとSAF、ISAF、IISAF、
T、HAF、SPF、FF、FEF、HMF、GPF、
APF、SRF、MPF、ECF、SCF、CF、F
T、MT、HCC、HCF、MCF、LFF、RCF等
があり、米国のASTM規格のD−1765−82aに
分類されているものを使用することができる。本発明に
使用されるこれらカーボンブラックの平均粒子サイズ
は、5〜1000nm(電子顕微鏡)、窒素吸着法比表
面積は1〜800m2 /g、pHは4〜11(JIS規
格K−6221−1982法)、ジブチルフタレート
(DBP)吸油量は10〜800ml/100g(JI
S規格K−6221−1982法)である。特に、上記
カーボンブラックの平均粒子サイズは、塗布膜の表面電
気抵抗を下げる目的では5〜100nmのカーボンブラ
ックを、塗布膜の強度を制御するときには50〜100
0nmのカーボンブラックを用いる。また塗布膜の表面
粗さを制御する目的で平滑化のためにより微粒子のカー
ボンブラック(100nm未満)を、粗面化して摩擦係
数を下げる目的で粗粒子のカーボンブラック(100n
m以上)を用いる。
【0021】このように、カーボンブラックの種類と添
加量は研磨体に要求される目的に応じて使い分けられ
る。また、これらのカーボンブラックを、後述の分散剤
などで表面処理したり、樹脂でグラフト化して使用して
もよい。また、カーボンブラックを製造するときの炉の
温度を2000℃以上で処理して表面の一部をグラファ
イト化したものも使用できる。また、特殊なカーボンブ
ラックとして中空カーボンブラックを使用することもで
きる。これらのカーボンブラックは研磨層の無機粉末1
00重量部に対して0.1〜100重量部で用いること
が望ましい。またバック層の場合後述する樹脂100重
量部に対して20〜400重量部で用いることが望まし
い。本発明に使用できるカーボンブラックは例えば『カ
ーボンブラック便覧』、カーボンブラック協会編、(昭
和46年発行)を参考にすることができる。
【0022】研磨層に使用されるバインダーとしては、
従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、
電子線硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、可視光線硬化型
樹脂やこれらの混合物を使用することができる。
【0023】熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150
℃以下、平均分子量が10000〜300000、重合
度が約50〜2000程度、より好ましくは200〜7
00程度であり、例えば、塩化ビニル酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニルビニル
アルコール共重合体、塩化ビニルビニルアルコール共重
合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステルアクリ
ロニトリル共重合体、アクリル酸エステル塩化ビニリデ
ン共重合体、アクリル酸エステルスチレン共重合体、メ
タクリル酸エステルアクリロニトリル共重合体、メタク
リル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸
エステルスチレン共重合体、ウレタンエラストマー、ナ
イロン−シリコン系樹脂、ニトロセルロース−ポリアミ
ド樹脂、ポリフッカビニル、塩化ビニリデンアクリロニ
トリル共重合体、ブタジエンアクリロニトリル共重合
体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロー
ス誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロー
スダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロ
ースプロピオネート、ニトロセルロース、エチルセルロ
ース、メチルセルロース、プロピルセルロース、メチル
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アセ
チルセルロース等)、スチレンブタジエン共重合体、ポ
リエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、クロロビニル
エーテルアクリル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各
種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が
使用される。
【0024】また熱硬化性樹脂又は反応型樹脂として
は、塗布液の状態では200000以下の分子量であ
り、塗布、乾燥後に加熱加湿することにより、縮合、付
加等の反応により分子量が無限大となるものが好適であ
る。また、これらの樹脂のなかで、樹脂が熱分解するま
での間に軟化又は溶融しないものが好ましい。具体的に
は、例えば、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタンポリカーボネート樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹
脂(電子線硬化樹脂)、エポキシ−ポリアミド樹脂、ニ
トロセルロースメラミン樹脂、高分子量ポリエステル樹
脂とイソシアネートプレポリマーの混合物、メタクリル
酸塩共重合体とジイソシアネートプレポリマーの混合
物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとの
混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコー
ル/高分子量ジオール/トリフェニルメタントリイソシ
アネートの混合物、ポリアミン樹脂、ポリイミン樹脂及
びこれらの混合物等である。
【0025】これらの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反
応型樹脂は、その主たる官能基以外に官能基としてカル
ボン酸(COOM)、スルフィン酸、スルフェン酸、ス
ルホン酸(SO3M)、燐酸(PO(OM)(OM))、ホ
スホン酸、硫酸(OSO3M)、及びこれらのエステル
基等の酸性基(MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、炭化水素基)、アミノ酸類;アミノスルホン酸類、
アミノアルコールの硫酸又は燐酸エステル類、スルフォ
ベタイン、ホスホベタイン、アルキルベタイン型等の両
性類基、アミノ基、イミノ基、イミド基、アミド基等ま
た、水酸基、アルコキシル基、チオール基、アルキルチ
オ基、ハロゲン基(F、Cl、Br、I)、シリル基、
シロキサン基、エポキシ基、イソシアナト基、シアノ
基、ニトリル基、オキソ基、アクリル基、フォスフィン
基を通常1種以上6種以内含んでも良い。そして各々の
官能基は樹脂1gあたり1×10-6eq〜1×10-2
q含むことが好ましい。
【0026】これらのバインダーの単独又は組み合わさ
れたものが使われ、ほかに添加剤が加えられる。研磨層
の研磨剤とバインダーとの混合割合は重量比で研磨剤1
00重量部に対してバインダー5〜70重量部の範囲で
使用される。バック層の微粉末とバインダーの混合割合
は重量比で微粉末100重量部に対してバインダー8〜
400重量部の範囲で使用される。添加剤としては、分
散剤、潤滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、防黴剤、着色
剤、溶剤等が加えられる。
【0027】研磨層に用いられるポリイソシアネートと
しては、トリレンジイソシアネート、4・4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン−
1・5−ジイソシアネート、o−トルイジンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、トリフェニルメ
タントリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
等のイソシアネート類、当該イソシアネート類とポリア
ルコールとの生成物、イソシアネート類の縮合に依って
生成した2〜10量体のポリイソシアネート、またポリ
イソシアネートとポリウレタンとの生成物で末端官能基
がイソシアネートであるもの等があげられる。これらポ
リイソシアネート類の平均分子量は100〜20000
のものが好適である。
【0028】これらポリイソシアネートの市販されてい
る商品名としては、コロネートL、コロネートHL、コ
ロネート2030、コロネート2031、ミリオネート
MR、ミリオネートMTL(日本ポリウレタン社製)、
タケネートD−102、タケネートD−110N、タケ
ネートD−200、タケネートD−202、タケネート
300S、タケネート500(武田薬品社製)、スミジ
ュールT−80、スミジュール44S、スミジュールP
F、スミジュールL、スミジュールN、デスモジュール
L、デスモジュールIL、デスモジュールN、デスモジ
ュールHL、デスモジュールT65、デスモジュール1
5、デスモジュールR、デスモジュールRF、デスモジ
ュールSL、デスモジュールZ4273(住友バイエル
社製)等があり、これらを単独若しくは硬化反応性の差
を利用して二つ若しくはそれ以上の組み合わせによって
使用することができる。また硬化反応を促進する目的
で、水酸基(ブタンジオール、ヘキサンジオール、分子
量が1000〜10000のポリウレタン、水等)、ア
ミノ基(モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチ
ルアミン等)を有する化合物や金属酸化物の触媒や鉄ア
セチルアセトネート等の触媒を併用することもできる。
これらの水酸基やアミノ基を有する化合物は多官能であ
ることが望ましい。これらポリイソシアネートは研磨
層、バック層ともバインダー樹脂とポリイソシアネート
の総量100重量部あたり2〜70重量部で使用するこ
とが好ましく、より好ましくは5〜50重量部である。
【0029】研磨層に使用される粉末状潤滑剤として
は、グラファイト、二硫化モリブデン、窒化硼素、弗化
黒鉛、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化珪素、酸化
チタン、酸化亜鉛、酸化錫、二硫化タングステン等の無
機微粉末、アクリルスチレン系樹脂微粉末、ベンゾグア
ナミン系樹脂微粉末、メラミン系樹脂微粉末、ポリオレ
フイン系樹脂微粉末、ポリエステル系樹脂微粉末、ポリ
アミド系樹脂微粉末、ポリイミド系樹脂微粉末、ポリフ
ッカエチレン系樹脂微粉末等の樹脂微粉末等がある。
【0030】また有機化合物系潤滑剤としては防錆、防
汚等の用途のために、シリコンオイル(ジアルキルポリ
シロキサン、ジアルコキシポリシロキサン、フェニルポ
リシロキサン、フルオロアルキルポリシロキサン(信越
化学社製KF96、KF69等))、脂肪酸変性シリコ
ンオイル、フッ素アルコール、ポリオレフィン(ポリエ
チレンワックス、ポリプロピレン等)、ポリグリコール
(エチレングリコール、ポリエチレンオキシドワックス
等)、テトラフルオロエチレンオキシドワックス、ポリ
テトラフルオログリコール、パーフルオロアルキルエー
テル、パーフルオロ脂肪酸、パーフルオロ脂肪酸エステ
ル、パーフルオロアルキル硫酸エステル、パーフルオロ
アルキルスルホン酸エステル、パーフルオロアルキルベ
ンゼンスルホン酸エステル、パーフルオロアルキル燐酸
エステル等の弗素や珪素を導入した化合物、アルキル硫
酸エステル、アルキルスルホン酸エステル、アルキルホ
スホン酸トリエステル、アルキルホスホン酸モノエステ
ル、アルキルホスホン酸ジエステル、アルキル燐酸エス
テル、琥珀酸エステル等の有機酸及び有機酸エステル化
合物、トリアザインドリジン、テトラアザインデン、ベ
ンゾトリアゾール、ベンゾトリアジン、ベンゾジアゾー
ル、EDTA等の窒素・硫黄を含む複素(ヘテロ)環化
合物、炭素数10〜40の一塩基性脂肪酸と炭素数2〜
40個の一価のアルコール若しくは二価のアルコール、
三価のアルコール、四価のアルコール、六価のアルコー
ルのいずれか1つ若しくは2つ以上とからなる脂肪酸エ
ステル類、炭素数10個以上の一塩基性脂肪酸と該脂肪
酸の炭素数と合計して炭素数が11〜70個となる一価
〜六価のアルコールからなる脂肪酸エステル類、炭素数
8〜40の脂肪酸或いは脂肪酸アミド類、脂肪酸アルキ
ルアミド類、脂肪族アルコール類も使用できる。
【0031】これら化合物の具体的な例としては、カプ
リル酸ブチル、カプリル酸オクチル、ラウリン酸エチ
ル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸オクチル、ミリスチ
ン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸オクチ
ル、ミリスチン酸2エチルヘキシル、パルミチン酸エチ
ル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸オクチル、パル
ミチン酸2エチルヘキシル、ステアリン酸エチル、ステ
アリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル、ステアリン
酸オクチル、ステアリン酸2エチルヘキシル、ステアリ
ン酸アミル、ステアリン酸イソアミル、ステアリン酸2
エチルペンチル、ステアリン酸2ヘキシルデシル、ステ
アリン酸イソトリデシル、ステアリン酸アミド、ステア
リン酸アルキルアミド、ステアリン酸ブトキシエチル、
アンヒドロソルビタンモノステアレート、アンヒドロソ
ルビタンジステアレート、アンヒドロソルビタントリス
テアレート、アンヒドロソルビタンテトラステアレー
ト、オレイルオレート、オレイルアルコール、ラウリル
アルコール、モンタンワックス、カルナウバワックス等
が有り単独若しくは組み合わせ使用できる。
【0032】また本発明に使用される潤滑剤としては、
潤滑油添加剤も単独若しくは組み合わせで使用でき、防
錆剤として知られている酸化防止剤(アルキルフェノー
ル、ベンゾトリアジン、テトラアザインデン、スルファ
ミド、グアニジン、核酸、ピリジン、アミン、ヒドロキ
ノン、EDTA等の金属キレート剤)、錆どめ剤(ナフ
テン酸、アルケニルコハク酸、燐酸、ジラウリルフォス
フェート等)、油性剤(ナタネ油、ラウリルアルコール
等)、極圧剤(ジベンジルスルフィド、トリクレジルフ
ォスフェート、トリブチルホスファイト等)、清浄分散
剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、泡どめ剤等があ
る。これらの潤滑剤はバインダー100重量部に対して
0.01〜30重量部の範囲で添加される。
【0033】これらについては、アイビーエム・テクニ
カル・ディスクロージャー・ブリテン(IBM Technic
al Disclosure Bulletin)Vol.9,No7,p779(1
966年12月)、エレクトロニク(ELEKTRON
IK)1961年No12,p380、化学便覧,応用
編,p954−967,1980年丸善株発行等に開示
されている化合物を参照できる。
【0034】本発明に使用する分散剤、分散助剤として
は、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライ
ジン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアロール酸、ベ
ヘン酸、マレイン酸、フタル酸等の炭素数2〜40個の
脂肪酸(R1COOH、R1は炭素数1〜39個のアルキ
ル基、フェニル基、アラルキル基)、前記の脂肪酸のア
ルカリ金属(Li、Na、K、NH4 +等)又はアルカリ
土類金属(Mg、Ca、Ba等)、Cu、Pb等からな
る金属石鹸(オレイン酸銅)、脂肪酸アミド;レシチン
(大豆油レシチン)等が使用される。この他に炭素数4
〜40の高級アルコール(ブタノール、オクチルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール)
及びこれらの硫酸エステル、スルホン酸、フェニルスル
ホン酸、アルキルスルホン酸、スルホン酸エステル、燐
酸モノエステル、燐酸ジエステル、燐酸トリエステル、
アルキルホスホン酸、フェニルホスホン酸、アミン化合
物等も使用可能である。また、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレンオキサイド、スルホ琥珀酸、スルホ琥
珀酸金属塩、スルホ琥珀酸エステル等も使用可能であ
る。これらの分散剤は通常一種類以上で用いられ、一種
類の分散剤はバインダー100重量部に対して0.00
5〜20重量部の範囲で添加される。これら分散剤の使
用方法は、研磨剤の表面に予め被着させても良く、また
分散途中で添加してもよい。
【0035】また防黴材としては、2−(4−チアゾリ
ル)−ベンズイミダゾール、N−(フルオロジクロロメ
チルチオ)−フタルイミド、10・10’−オキシビス
フェノキサルシン、2・4・5・6テトラクロロイソフ
タロニトリル、P−トリルジヨードメチルスルホン、ト
リヨードアリルアルコール、ジヒドロアセト酸、フェニ
ルオレイン酸水銀、酸化ビス(トリブチル錫)、サルチ
ルアニライド等がある。このようなものは、例えば「微
生物災害と防止技術」1972年工学図書、「化学と工
業」32、904(1979)等に示されている。
【0036】またカーボンブラック以外の帯電防止剤と
しては、グラファイト、変性グラファイト、カーボンブ
ラックグラフトポリマー、酸化錫−酸化アンチモン、酸
化錫、酸化チタン−酸化錫−酸化アンチモン等の導電性
粉末;サポニン等の天然界面活性剤;アルキレンオキサ
イド系、グリセリン系、グリシドール系、多価アルコー
ル、多価アルコールエステル、アルキルフェノールEO
付加体等のノニオン界面活性剤;高級アルキルアミン
類、環状アミン、ヒダントイン誘導体、アミドアミン、
エステルアミド、第四級アンモニウム塩類、ピリジンそ
のほかの複素環類、ホスホニウム又はスルホニウム類等
のカチオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、ホス
ホン酸、燐酸、硫酸エステル基、ホスホン酸エステル、
燐酸エステル基などの酸性基を含むアニオン界面活性
剤;アミノ酸類;アミノスルホン酸類、アミノアルコー
ルの硫酸又は燐酸エステル類、アルキルベタイン型等の
両性界面活性剤等が使用される。
【0037】これら帯電防止剤として使用し得る界面活
性剤化合物例の一部は、小田良平他著『界面活性剤の合
成とその応用』(槇書店1972年版);A.W.ベイ
リ著『サーフエス アクティブ エージェンツ』(イン
ターサイエンス パブリケーション コーポレイテッド
1985年版);T.P.シスリー著『エンサイクロペ
ディア オブ サーフエスアクティブ エージェンツ、
第2巻』(ケミカルパブリシュカンパニー1964年
版);『界面活性剤便覧』第六刷(産業図書株式会社、
昭和41年12月20日);丸茂秀雄著『帯電防止剤』
幸書房(1968)等に記載されている。これらの界面
活性剤は単独又は混合して添加しても良い。研磨層にお
けるこれらの界面活性剤の使用量は、研磨剤100重量
部当たり0.01〜10重量部である。またバック層で
の使用量はバインダー100重量部当たり0.01〜3
0重量部である。これらは帯電防止剤として用いられる
ものであるが、時としてそのほかの目的、例えば分散、
潤滑性の改良、塗布助剤、湿潤剤、硬化促進剤、分散促
進剤として適用される場合もある。
【0038】分散、混練、塗布の際に使用する有機溶媒
としては、任意の比率でアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソ
ホロン、テトラヒドロフラン等のケトン系;メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルシクロ
ヘキサノールなどのアルコール系;酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピ
ル、乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチルエーテル等
のエステル系;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、グリコールジメチルエーテル、グリコールモノエチ
ルエーテル、ジオキサンなどのエーテル系;ベンゼン、
トルエン、キシレン、クレゾール、クロルベンゼン、ス
チレンなどのタール系(芳香族炭化水素);メチレンク
ロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホ
ルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベンゼン等の
塩素化炭化水素、N・N−ジメチルホルムアルデヒド、
ヘキサン等が使用できる。またこれら溶媒は通常任意の
比率で2種以上で用いる。また1重量%以下の量で微量
の不純物(その溶媒自身の重合物、水分、原料成分等)
を含んでもよい。これらの溶剤は、研磨層塗布液若しく
はバック液、下塗液の合計固形分100重量部に対して
100〜20000重量部で用いられる。好ましい塗布
液の固形分率は1〜40重量%である。またバック液の
好ましい固形分率は1〜20重量%である。有機溶媒の
代わりに水系溶媒(水、アルコール、アセトン等)を使
用することもできる。
【0039】研磨層の形成は上記の組成などを任意に組
合せて溶媒に溶解し、塗布溶液として支持体上に塗布・
乾燥する。研磨シートとして使用する場合には支持体の
厚みは2.5〜500μm、好ましくは10〜100μ
mである。また非磁性支持体の長手若しくは幅方向のい
ずれかのヤング率が400Kg/mm2 以上であること
が望ましい。素材としてはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、ポ
リプロピレン等のポリオレフイン類、セルローストリア
セテート、セルロースダイアセテート等のセルロース誘
導体、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂類、ポリカーボ
ネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリスルホン、ポリ
フェニルスルホン、ポリベンゾオキサゾール等のプラス
チックのほかにアルミニウム、銅等の金属、ガラス等の
セラミックス等も使用できる。このなかで特にポリエチ
レンナフタレート若しくはポリアミドが好ましい。これ
らの支持体は研磨層塗布液等の塗布に先立ってその表面
に、コロナ放電処理、プラズマ処理、下塗処理、熱処
理、除塵埃処理、金属蒸着処理、アルカリ処理を行って
もよい。これら支持体に関しては、例えば、西独特許3
338854A、特開昭59−116926号、特開昭
61−129731号公報、米国特許明細書43883
68号;三石幸夫著、『繊維と工業』31巻,p50〜
55、1975年などに記載されている。研磨シート等
の場合これら支持体の中心線平均表面粗さは0.001
〜1.5μm(カットオフ値0.25mm)が好まし
い。
【0040】分散、混練の方法には特に制限はなく、ま
た各成分の添加順序(樹脂、粉体、潤滑剤、溶媒等)、
分散・混練中の添加位置、分散温度(0〜80℃)など
は適宜設定することができる。研磨層塗料及びバック層
塗料の調製には通常の混練機、例えば、二本ロールミ
ル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、トロン
ミル、サンドグラインダー、ツェグバリ(Szegva
ri)アトライター、高速インペラー、分散機、高速ス
トーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパー、ニーダー、
高速ミキサー、リボンブレンダー、コニーダー、インテ
ンシブミキサー、タンブラー、ブレンダー、ディスパー
ザー、ホモジナイザー、単軸スクリュー押し出し機、二
軸スクリュー押し出し機、及び超音波分散機などを用い
ることができる。通常、分散・混練にはこれらの機械を
複数備え、連続的に処理を行う。混練分散に関する技術
の詳細は、T.C.PATTON著(テー.シー.パッ
トン)“Paint Flow and Pigmen
t Dispersion”(ペイント フロー アン
ド ピグメント ディスパージョン)1964年Joh
n Wiley & Sons社発行(ジョン ウイリ
ー アンド サンズ)や田中信一著『工業材料』25巻
37(1977)などや当該書籍の引用文献に記載され
ている。これら分散、混練の補助材料として分散・混練
を効率よく進めるため、球相当径で10cmφ〜0.0
5mmφの径のスチールボール、スチールビーズ、セラ
ミツクビーズ、ガラスビーズ、有機ポリマービーズを用
いることができる。またこれら材料は球形に限らない。
また、米国特許第2581414号及び同第28551
56号などの明細書にも記載がある。本発明においても
上記の書籍や当該書籍の引用文献などに記載された方法
に準じて混練分散を行い研磨層及びバック層塗料を調製
することができる。
【0041】支持体上へ前記の研磨層塗布液を塗布する
方法としては、塗布液の粘度を1〜20000センチス
トークス(25℃)に調整し、エアードクターコータ
ー、ブレードコーター、エアナイフコーター、スクイズ
コーター、含浸コーター、リバースロールコーター、ト
ランスファーロールコーター、グラビアコーター、キス
コーター、キヤストコーター、スプレイコーター、ロッ
ドコーター、正回転ロールコーター、カーテンコータ
ー、押出コーター、バーコーター、リップコータ等が利
用でき、その他の方法も可能であり、これらの具体的説
明は朝倉書店発行の『コーテイング工学』253頁〜2
77頁(昭和46.3.20.発行)等に詳細に記載さ
れている。これら塗布液の塗布の順番は任意に選択で
き、また所望の液の塗布の前に下塗層あるいは支持体と
の密着力向上のためにコロナ放電処理等を行っても良
い。また研磨層若しくはバック層を多層で構成したいと
きは、同時多層塗布、逐次多層塗布等を行ってもよい。
これらは、例えば、特開昭57−123532号公報、
特公昭62−37451号公報、特開昭59−1427
41号公報、特開昭59−165239号公報の明細書
等に示されている。
【0042】このような方法により支持体上に約10〜
100μmほどで塗布された研磨層塗布液は、直ちに2
0〜130℃で乾燥させる処理を施したのち、形成した
研磨層を0.1〜200μm厚みに乾燥する。このとき
の支持体の搬送速度は、通常10m/分〜900m/分
で行われ、複数の乾燥ゾーンで乾燥温度を20℃〜13
0℃で制御し塗布膜の残留溶剤量を0.1〜40mg/
2 とする。また必要により同様の手順でバック層を設
けてもよく、引き続き表面平滑化加工を施し研磨層若し
くはバック層の中心線平均表面粗さを0.001〜0.
3μm(カットオフ0.25mm)とし、所望の形状に裁
断したりして、本発明の研磨体(研磨シート)を製造す
る。これらの製造方法は粉体の予備処理・表面処理、混
練・分散、塗布・乾燥、平滑処理、熱処理、EB処理、
表面クリーニング処理、裁断、巻き取りの工程を連続し
て行うことが望ましい。
【0043】このように作製した研磨体を裁断したあと
必要によりプラスチックや金属のリールに巻き取る。巻
き取る直前ないしはそれ以前の工程において研磨体(研
磨層、バック層、エッジ端面、ベース面)をバーニッシ
ュ及び/又はクリーニングすることが望ましい。バーニ
ッシュは研磨体の表面粗度と研磨力を制御するために具
体的にはサファイア刃、剃刀刃、超硬材料刃、ダイアモ
ンド刃、セラミックス刃のような硬い材料により研磨面
の突起部分をそぎ落とし均一に若しくは平滑にする。こ
れら材料のモース硬度は8以上が好ましいが特に制限は
なく突起を除去できるものであれば良い。これら材料の
形状は特に刃である必要はなく、角型、丸型、ホイール
(回転する円筒形状の周囲にこれらの材質を付与しても
良い)のような形状でも使用できる。また研磨体のクリ
ーニングは、研磨体表面の汚れや余分な潤滑剤を除去す
る目的で研磨体表層を不織布などで研磨層面、バック層
面、エッジ端面、バック側のベース面をワイピングする
ことにより行う。このようなワイピングの材料として
は、例えば日本バイリーン社製の各種バイリーンや東レ
社製のトレシー、エクセーヌ、商品名キムワイプ、また
不織布はナイロン製不織布、ポリエステル製不織布、レ
ーヨン製不織布、アクリロニトリル製不織布、混紡不織
布など、ティッシュペーパー等が使用できる。
【0044】本発明に使用される研磨剤、バインダー、
添加剤(潤滑剤、分散材、帯電防止剤、表面処理剤、カ
ーボンブラック、研磨剤、遮光剤、酸化防止剤、防黴剤
等)、溶剤及び支持体(下塗層、バック層、バック下塗
層を有してもよい)或いはその製法に関しては、特公昭
56−26890号等に記載されている技術を参考にで
きる。
【0045】
【実施例】以下に、本発明の実施例及び比較例を示し、
その特性を評価する。なお、実施例中の「部」は「重量
部」を示す。
【0046】<サンプル1〜15>このサンプル1〜1
5は、支持体の厚み(25μm)及び研磨層の厚み(2
0μm)を一定とし、材質、粒子サイズの異なる研磨剤
を使用し、また、着色剤を配合し、シート色、メッシュ
番手の異なるものである。
【0047】基本構成は、厚さ25μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)支持体上にポリエステルポリ
ウレタン樹脂からなる下塗り層を0.1μm厚に塗布
し、その上に下記の組成で調整した研磨層塗布液を、乾
燥後20μm厚さとなるようにバーコート塗布を行いサ
ンプルを作製した。各サンプルの研磨剤X(材質)、シ
ート色、研磨剤の平均粒子サイズ、番手メッシュを表1
に示す。
【0048】サンプル1〜3は研磨剤がアルミナでシー
ト色が白色、サンプル4〜6は研磨剤が炭化珪素でシー
ト色が灰色、サンプル7〜9は研磨剤が酸化クロムでシ
ート色が緑色、サンプル10〜12は研磨剤がアルミナ
で赤着色剤としてベンガラを添加してシート色が橙色、
サンプル13〜15は研磨剤が炭化珪素で黒着色剤とし
てカーボンブラックを添加してシート色が黒色となって
いる。
【0049】また、サンプル1〜4,12,13が番手
が小さく主に荒研磨用であり、サンプル5,6,11,
14,15が番手が中位で主に中研磨用であり、サンプ
ル7〜10が番手が大きく主に仕上げ研磨用である。
【0050】 〔塗布液組成〕 研磨剤 X 100部 バインダー(ポリエステル樹脂) 8部 バインダー(ポリウレタン、スルホン酸ナトリウム 2×10-3当量/g樹脂含有、Mw70000) 5部 バインダー(ポリイソシアネート、トリメチロールプロパン (1モル)のTDI(3モル)付加物) 5部 潤滑剤(ステアリン酸/オレイン酸オレイル) 0.1部 潤滑剤(グリセロール) 0.5部 希釈剤(メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=2/1) 200部 希釈剤(トルエン/MIBK) 150部
【0051】
【表1】
【0052】<実施例1〜7>前記のサンプルを使用
し、ゴルフ道具(クラブヘッド)の研磨を行った結果を
表2に示す。各実施例では前記サンプルのサンプル番号
(シート番号)を組み合わせ順に又は単独で使用してい
る。
【0053】<比較例1〜5>表2には、比較例1〜5
の研磨体で同様の研磨を行った結果を併記している。比
較例1及び2は、前記サンプル2,3の荒研磨用のもの
のみで研磨している。また、比較例3はセーヌ皮、比較
例4は布、比較例5はサンドペーパーで研磨している。
【0054】
【表2】
【0055】上記表2から、実施例1〜4の荒研磨、中
研磨、仕上げ研磨を組み合わせて行ったものでは、良好
な汚れ落としが行え、研磨面は艶があり、簡易に美麗な
ゴルフ道具の研磨が行えた。実施例5は中研磨と仕上げ
研磨の組み合わせで行ったが略同様の結果が得られた。
実施例6の仕上げ研磨のみ、実施例7の中研磨のみでも
良好ではあるが、実施例6では研磨時間が長く、実施例
7では研磨後の艶が少し劣るが実用上は問題ない。
【0056】これに対して、比較例1,2では荒研磨の
みであるので汚れ落ちはよいが、傷が付き艶は不良であ
る。比較例3,4では研磨層を有していないので汚れは
落ちなかった。比較例5では傷が発生した。
【0057】<実施例8〜11及び比較例6〜7>この
実施例8〜11、比較例6〜8は支持体(PET)の厚
みを5〜180μmと変更したものであり、研磨層は前
記サンプル7(酸化クロム、#8000)のものであ
り、研磨層厚みが20μmであり、研磨体全体の厚みは
約25〜200μmであり、前述と同様にゴルフ道具の
汚れ落とし研磨を行った結果を表3に示す。
【0058】表3の結果より、本発明実施例8〜11に
よる研磨体(支持体厚み10〜75μm、研磨体厚み約
30〜95μm)では、良好な可撓性により簡易に汚れ
落としが行え、磨き残しもなく、研磨面の艶もあってゴ
ルフ道具の美麗な研磨が行えた。これに対し、比較例6
の支持体厚みが5μm(研磨体厚み約25μm)のもの
では、薄くて力が入らず磨きにくく汚れ落ちが不十分と
なった。また、比較例7及び8の支持体厚みが125μ
m,180μm(研磨体厚み約150μm,200μ
m)と厚いものでは、堅くて柔軟性がなく汚れ落ちは良
いが磨き残しが生じ、汚れが部分的に残った。これらの
ことから、研磨体厚みとしては30〜120μmのもの
が好適である。
【0059】
【表3】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨剤をバインダーに分散した研磨層を
    支持体上に設けた研磨体を、袋に1〜数種類封入し、ゴ
    ルフ道具研磨用として用いることを特徴とする研磨体。
  2. 【請求項2】 前記研磨剤が少なくともモース硬度6以
    上であることを特徴とする請求項1に記載の研磨体。
  3. 【請求項3】 前記研磨体の厚みが、30〜120μm
    であることを特徴とする請求項1に記載の研磨体。
  4. 【請求項4】 前記研磨体の番手により色味が異なるも
    のを封入したことを特徴とする請求項1に記載の研磨
    体。
  5. 【請求項5】 前記研磨体がシート状であることを特徴
    とする請求項1に記載の研磨体。
  6. 【請求項6】 前記シ−トの大きさが1cm2以上であ
    ることを特徴とする請求項5に記載の研磨体。
JP10102654A 1998-04-14 1998-04-14 研磨体 Withdrawn JPH11291177A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008303238A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd ニトロセルロース溶液およびその製造方法、蛍光体スラリーおよびその製造方法、蛍光体被膜、蛍光ランプ

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