JPH11290999A - 長連々時における浸漬ノズルの使用方法 - Google Patents

長連々時における浸漬ノズルの使用方法

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JPH11290999A
JPH11290999A JP10122896A JP12289698A JPH11290999A JP H11290999 A JPH11290999 A JP H11290999A JP 10122896 A JP10122896 A JP 10122896A JP 12289698 A JP12289698 A JP 12289698A JP H11290999 A JPH11290999 A JP H11290999A
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JP
Japan
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casting
immersion nozzle
continuous
sequentially continuous
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP10122896A
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Inventor
Hayashi Takemoto
林 竹本
Kenju Yagi
健樹 八木
Shinichiro Sugimoto
晋一郎 杉本
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Sanyo Special Steel Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Special Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続鋳造において、浸漬ノズルのPL位置の
使用方法を改善することにより、長連々時の鋳造ストッ
プ等の操業トラブル、オーバーフロー等による危険性、
地キズの発生という欠点を排除することである。 【解決手段】 連続鋳造において、連々進行に従い、T
D16を下降させ、PL位置19を上方へ移動させる鋳
造法であり、連々末期において従来と同様に地金21の
堆積が生成しても、LD20とTD16間の距離を確保
することによって、LD20の交換時のLD20の底開
口作業の負荷を軽減し、さらに、土管22周りに煉瓦2
3を従来の3段積み以上に積み上げを可能にして、溶鋼
のオーバーフローを防止し、同時に安全性の確保を可能
にするものである。また吐出孔24がアルミナ25の析
出により細化する連々末期には、TD16が下限近く、
つまりPL位置19が浸漬ノズル最上段26となってい
るため、吐出流速が増加しても吐出流27による溶融パ
ウダーの巻き込みを起こさないことを可能にしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造におい
て、長連々鋳造時の浸漬ノズルの使用法に関し、特に長
連々操業を行う場合に浸漬ノズルにおけるパウダーライ
ン位置の移動方法を変更することにより、連々末期の作
業性、及び、品質の安定化を図ることに関する。
【従来の技術】本明細書における「連々」とは連続鋳造
において、取鍋(以下、「LD」という。)を交換しな
がらタンディシュ(以下、「TD」という。)に溶鋼を
注入することにより連続して鋳造を継続することで、特
にそのLDの数の多いものを長連々という。従来は、図
1ないし図5において、浸漬ノズル2はタンディシュ3
からモールド4へと溶鋼を注入する際に再酸化を防止す
るための耐火物で、大別して、本体部5とパウダーライ
ン(以下、「PL」という。)部6という2つの材質か
ら構成されている。TD3からの溶鋼は上から下へと流
れ、浸漬ノズル2の下端周壁の4つの吐出孔7より上向
き10°の角度をもってモールド4へ流し込む。浸漬ノ
ズル2は溶融モールドパウダー8によって溶損されるた
め、PL部6には耐蝕性に優れたジルコニアグラファイ
ト系耐火物を用いている。浸漬ノズル2がモールド4の
中に浸漬される時間は長いので、PL位置9が溶損され
る。そこで連々を継続するには、その進行とともに所定
の基準に従って、浸漬ノズル2のPL部6におけるPL
位置9を変更する必要があり、TD3の下部に浸漬ノズ
ル2が設置されていることから、TD3を上昇させてP
L位置10を下方へと移動していた。
【0002】鋳込み開始時はTD3の最下限位置、つま
り浸漬ノズル2のPL部6の最上段のPL位置9を使用
し、そこから、規定チャージ数を鋳造する毎にTD3を
規定高さまで上昇させることを繰り返し、合計4回この
変更操作を行うことにより、PL位置9を下方へ移動し
て5段使用を行っていた。ところで、LD1からTD3
へと溶鋼を注入する際、土管10方式のTD3では、連
々進行毎に地金11がTD3上に堆積して巨大化するた
め、LD1からTD3間の距離が短くなってくる。LD
1の交換時には、LD1の底の注入口をカッティングパ
イプを用いて酸素カッティングするが、上記理由によ
り、非常に困難であった。同時に、土管10周りに溶鋼
流出防止のために煉瓦12を積み上げているが、TD3
が上限近くまで上昇しているとLD1を動かした時に当
たってしまうので、煉瓦積み3段までという制限がつい
てしまう。このため、溶鋼は長連々時3段積み煉瓦12
を越えオーバーフローし、鋳造がストップするという事
故があった。このように該地金11により、作業性、安
全性、鋳造安定性が損なわれていた。
【0003】また、品質面において、アルミキルド鋼鋳
造時には、多少とも、浸漬ノズル2内面へのアルミナ1
3付着という問題があり、連々進行につれて浸漬ノズル
2の吐出孔14の径の細化という現象が起こる。このた
め、連々初期には吐出流速が大きく、鋳込みチャージ数
に反比例して小さくなる。従来の方法では、連々末期に
PL位置9に浸漬ノズル2のPL部6の最下段を使用し
ていたため、その速度増加した吐出流15により溶融モ
ールドパウダー8の巻き込みが起こり、非金属介在物に
よる地キズの原因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、連続鋳造において、上記の浸漬ノズルのP
L位置の使用方法を改善することにより、長連々時の上
記の鋳造ストップ等の操業トラブル、オーバーフロー等
による危険性、上記地キズの発生という欠点を排除する
ことである。
【0005】
【問題を解決するための手段】連続鋳造における長連々
の鋳込み開始後、直ちにTD16の上昇により浸漬ノズ
ル17のPL部の下限位置18になるように溶融PL位
置19を調整し、連々進行に従い、所定のタイミングに
てTD16を下降させ、PL位置19を上方へ移動させ
る。
【0006】本発明は、連続鋳造において、連々進行に
従い、TD16を下降させ、PL位置19を上方へ移動
させる鋳造法であり、連々末期において従来と同様に地
金21の堆積が生成しても、LD20とTD16間の距
離を確保することによって、LD20の交換時のLD2
0の底開口作業の負荷を軽減し、さらに、土管22周り
に煉瓦23を従来の3段積み以上に積み上げを可能にし
て、溶鋼のオーバーフローを防止し、同時に安全性の確
保を可能にするものである。また吐出孔24がアルミナ
25の析出により細化する連々末期には、TD16が下
限近く、つまりPL位置19が浸漬ノズル最上段26と
なっているため、吐出流速が増加しても吐出流27によ
る溶融パウダーの巻き込みを起こさないことを可能にし
たものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
長連々の鋳込みを開始した直後に、TDを上昇させ、浸
漬ノズルPL部におけるPL位置を下限位置に設定す
る。所定チャージ数を鋳造した後、TDを下降させ、P
L位置を上方に1段移動する。この操作を4回繰り返
し、PL位置を5段使用することにより、連続鋳造を操
業する。
【0008】
【実施例】本実施例のLDの容量は160トン/チャー
ジ、TDの容量は40トン/チャージである。また鋳込
み時間は平均72分/チャージである。軸受鋼の連々の
平均は50連である。ここで50連の場合を示す。鋳込
み開始直後、溶融パウダーラインが浸漬ノズルPL部の
下限位置となるように調整する。10チャージ鋳造した
時点でTDを25ミリ下降させ、PL位置を上方に25
ミリ移動させる。この操作を繰り返し、40チャージ鋳
造した時点では、TDはトータル100ミリ下降、PL
位置は100ミリ上方へ移動することとなる。これは単
純に従来の場合と比べて、LDとTD間で200ミリの
距離が得られる計算である。これにより、土管周りの煉
瓦積みを2段追加することができ、完全にオーバーフロ
ーを防止することが出来るようになり、鋳造停止トラブ
ルは皆無となった。同時に安全性も確保出来るようにな
った。またLD交換時のLD開口作業も平易なものとな
り作業性も大幅に向上した。品質面では、1チャージ中
に発見される地キズの発生個数の比較を以下に示す。4
0連々目以降のチャージを対象として、表面直下1mm
の地キズに関して、従来の発生個数を100とした場
合、本発明にて30まで減少し、次に表面直下2mmの
キズでは、従来を100として、20まで減少した。
【0009】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の連続鋳
造における長連々時の浸漬ノズルの使用方法変更によっ
て、オーバーフロー、LD交換時、開口困難による鋳止
まり等のトラブルの撲滅、また同時に安全性の確保が可
能となった。これにより、73連々鋳造という世界記録
を樹立することができ、また品質面では、連々末期にお
いて非金属介在物の巻き込みによる地キズ発生率を大幅
に抑制することが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の鋳込み場全体の模式図である。
【図2】従来の浸漬ノズルを示す図である。
【図3】従来のモールド内の浸漬ノズルとパウダーライ
ン位置を模式的に示す図である。
【図4】従来の連々末期のタンディッシュ上の堆積地金
を示す図である。
【図5】従来の連々末期に析出アルミナにより細化され
た吐出孔と吐出流を示す図である。
【図6】本発明の鋳込み場全体の模式図である。
【図7】本発明の浸漬ノズルとパウダーライン位置を模
式的に示す図である。
【図8】本発明の連々末期のタンディッシュ上の堆積地
金を示す図である。
【図9】本発明の連々末期に析出アルミナにより細化さ
れた吐出孔と吐出流を示す図である。
【符号の説明】
1 取鍋 2 浸漬ノズル 3 タンディッシュ 4 モールド 5 本体部 6 パウダーライン部 7 吐出孔 8 溶融モールドパウダー 9 パウダーライン位置 10 土管 11 地金 12 積み上げた煉瓦 13 アルミナ 14 吐出孔 15 吐出流 16 タンディッシュ 17 浸漬ノズル 18 パウダーライン部の下限位置 19 パウダーライン位置 20 取鍋 21 地金 22 土管 23 積み上げられた煉瓦 24 吐出孔 25 アルミナ 26 最上段のパウダーライン位置 27 吐出流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造の長連々の鋳込み開始後、直ち
    にタンディッシュの上昇により浸漬ノズルパウダーライ
    ン部の下限になるよう溶融パウダーライン位置を調整
    し、連々進行に従い、所定のタイミングにてタンディッ
    シュを下降させ、つまりパウダーラインを上方へ移動さ
    せ、鋳造作業の安定化、及び、連々末期の鋳片の品質安
    定化を図ることを特徴とする浸漬ノズルの使用方法。
JP10122896A 1998-04-15 1998-04-15 長連々時における浸漬ノズルの使用方法 Pending JPH11290999A (ja)

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