JP2019535524A - 鋳造設備及びこれを用いた鋳造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、鋳造設備及びこれを用いた鋳造方法に関するものであり、タンディッシュを設ける過程と、前記タンディッシュに溶鋼を注入する過程と、前記タンディッシュの上部であって、前記タンディッシュに収められる溶鋼の湯面の上部の少なくとも一部の領域に、真空を形成するための真空形成部材を配設する過程と、前記溶鋼にガスを吹き込んで回転流を形成する過程と、前記溶鋼の湯面の上部の少なくとも一部の領域に真空を形成する過程と、を含んで、さらに詳しくは、溶鋼中の介在物を効率よく取り除き、溶鋼の再酸化を抑えることができる。

Description

本発明は、鋳造設備及びこれを用いた鋳造方法に係り、より詳しくは、溶鋼中の介在物を効率よく取り除き、溶鋼の再酸化を抑えることのできる鋳造設備及びこれを用いた鋳造方法に関する。
連続鋳造設備は、製鋼設備から精錬済みの溶鋼を供給されて鋳片を製造する設備である。連続鋳造設備は、溶鋼(molten steel)を運ぶ取鍋(Ladle)と、取鍋から溶鋼を供給されて一時的に貯留するタンディッシュ(Tundish)と、タンディッシュから持続的に溶鋼を供給されながら、これを鋳片(Slab)として1次的に凝固させる鋳型(Mold)、鋳型から持続的に引き抜かれる鋳片を2次的に冷却させ、一連の成形作業を行う冷却帯と、により構成される。
溶鋼は、タンディッシュに受鋼されて所定の時間だけ滞留し、介在物が浮き上がって分離され、スラグ(鉱滓)が安定化し、再酸化が防がれる。次いで、溶鋼は鋳型に供給されて、鋳片の形状に初期の凝固層を形成するが、このときに鋳片の表面品質が決定される。
鋳型における鋳片の表面品質は、溶鋼の介在物に対する清浄度によってその度合いが決定される。例えば、介在物に対する溶鋼の清浄度が良くない場合、介在物そのものによって鋳片の表面に欠陥が生じる恐れがあり、介在物によって浸漬ノズルの目詰まり(閉塞)が生じ、溶鋼の流れに異常が生じて鋳片の表面品質が低下する恐れがある。
溶鋼は、タンディッシュにおいて溶鋼が所定の時間だけ滞留しながら介在物が浮き上がって分離される度合いに応じて、介在物に対する清浄度がかなり変わり、介在物が浮き上がって分離される度合いは、溶鋼タンディッシュにおいて滞留する時間に比例する。
そこで、従来は、タンディッシュにおける溶鋼の滞留時間を延ばすための方案として、タンディッシュの内部にダム(Dam)や堰(Weir)を構築し、溶鋼の流れを抑えて、溶鋼の滞留時間を調節していた。しかし、溶鋼に混入された介在物の大きさが30μm以下である場合、介在物が浮き上がって分離されるまでかかる時間が溶鋼の滞留時間よりも長く、この理由から、30μm以下の大きさを有する介在物は、タンディッシュのダムと堰を用いて取り除き難いという不具合がある。
特許第4096635号公報 特許第3654181号公報
本発明は、溶鋼中の介在物を効率よく取り除いて、鋳造中のノズルの目詰まり(閉塞)現象を抑えることのできる鋳造設備及びこれを用いた鋳造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、溶鋼の再酸化を抑えて清浄度を確保することのできる鋳造設備及びこれを用いた鋳造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る鋳造設備は、タンディッシュに収められる溶鋼の湯面の上部の少なくとも一部に空間部を形成するように前記タンディッシュに配設されるカバー部材と、前記空間部に真空を形成するように前記カバー部材と連結される真空ポンプと、前記真空ポンプの動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
前記カバー部材は、上部及び下部が開放される中空状に形成され、少なくとも一部が前記溶鋼に浸漬されるように上下方向に配備される垂直部と、前記垂直部の上部に連結されて、前記垂直部との間に空間部を形成する水平部と、を備え、前記水平部には、前記真空ポンプと連結されるように排気口が形成されることを特徴とする。
前記水平部は、前記垂直部の上部のみを覆うように形成されることを特徴とする。
前記水平部は、前記タンディッシュの上部に載置されるように形成されることを特徴とする。
前記タンディッシュの内部には、溶鋼の流動を形成するために前記タンディッシュの底面から離れて前記タンディッシュの内部を横切る構造物が配備され、前記タンディッシュの底面から離れて前記構造物の両側に前記構造物と並ぶように配置される誘導部材が配備されることを特徴とする。
前記誘導部材の上部面は、前記構造物の上部面の高さよりも高所に配備されることを特徴とする。
前記タンディッシュにガスを供給するようにノズルが配備され、前記ノズルは、前記誘導部材の間において前記構造物の一方の側に配備されることを特徴とする。
前記空間部における溶鋼の湯面レベルを測定するための検知手段を備えていることを特徴とする。
前記検知手段は、距離センサー及び温度センサーの少なくともどちらか一方を備えていることを特徴とする
本発明に係る鋳造方法は、タンディッシュを設ける過程と、前記タンディッシュに溶鋼を注入する過程と、前記タンディッシュの上部であって、前記タンディッシュに収められる溶鋼の湯面の上部の少なくとも一部の領域に、真空を形成するための真空形成部材を配設する過程と、前記溶鋼にガスを吹き込んで回転流を形成する過程と、前記溶鋼の湯面の上部の少なくとも一部の領域に真空を形成する過程と、を含んでいることを特徴とする。
前記タンディッシュを設ける過程において、真空を形成するための領域を限定する誘導部材を形成し、前記誘導部材は、前記タンディッシュの底面から離れて前記タンディッシュの内部を横切るように配備される構造物の両側に前記構造物と並ぶように形成することを特徴とする。
前記真空形成部材を配設する過程は、前記誘導部材の間にカバー部材を配設する過程と、前記カバー部材の少なくとも一部を前記溶鋼に浸漬させて、前記カバー部材の内部に溶鋼の湯面から離れる空間部を形成する過程と、前記カバー部材に真空ポンプを連結する過程と、を含んでいてることを特徴とする。
前記回転流を形成する過程は、前記構造物の一方の側にガスを吹き込む過程を含んでいることを特徴とする。
前記真空を形成する過程は、前記真空ポンプを作動させて前記空間部を吸引する過程を含んでいることを特徴とする。
前記真空を形成する過程は、前記カバー部材の少なくとも一部が前記溶鋼に浸漬されれば行ってもよいことを特徴とする。
前記真空を形成する過程は、前記空間部における溶鋼の湯面レベルの変動を測定する過程を含み、前記溶鋼の湯面レベルの変動に基づいて、前記空間部の真空度を調節してもよいことを特徴とする。
本発明に係る鋳造設備及びこれを用いた鋳造方法によれば、溶鋼の湯面の変化とは無関係に、溶鋼に回転流を持続的に形成することにより、溶鋼中の介在物を効率よく取り除くことができる。すなわち、タンディッシュに収められる溶鋼の湯面の上部の少なくとも一部に空間部を形成し、空間部の内部を吸引して真空を形成することにより、溶鋼の湯面レベルを常時一定に保つことができる。したがって、空間部の外部における溶鋼の湯面の変化とは無関係に空間部内に真空を形成して、溶鋼の湯面レベルを一定に保つことにより、タンディッシュ内における溶鋼の滞留時間を延ばして、溶鋼中の介在物を効率よく取り除くことができる。
また、回転流を形成するために注入されるガスが真空の形成された空間部を介して外部に排出されるので、ガスの排出によって生じる裸湯が大気と接触することを防いで、溶鋼の再酸化を抑制もしくは防止することができる。
さらに、溶鋼の清浄度を保つことができ、鋳造の際に生じるノズルの目詰まりや鋳片の欠陥を抑制もしくは防止することができる。
本発明の実施形態に係る鋳造設備を概略的に示す図である。 本発明の実施形態に係る鋳造設備の要部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る鋳造設備に適用される真空形成部材の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る鋳造設備に適用される真空形成部材の変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係る鋳造設備に溶鋼の湯面レベルを測定する検知手段を配設した例を示す図である。 本発明の実施形態に係る鋳造設備を用いて鋳造を行うとき、溶鋼に回転流を形成する状態を示す図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。しかしながら、本発明は以下に開示する実施形態に何ら限定されるものではなく、異なる様々な形態に具体化され、単にこれらの実施形態は本発明の開示を完全たるものにし、通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。図中、同じ参照符号は、同じ構成要素を示す。
図1は、本発明の実施形態に係る鋳造設備を概略的に示す図であり、図2は、本発明の実施形態に係る鋳造設備の要部の構成を示す図であり、図3は、本発明の実施形態に係る鋳造設備に適用される真空形成部材の一例を示す図であり、図4は、本発明の実施形態に係る鋳造設備に適用される真空形成部材の変形例を示す図であり、図5は、本発明の実施形態に係る鋳造設備に溶鋼の湯面レベルを測定する検知手段を配設した例を示す図である。
図1に示す通り、鋳造設備1、例えば、連続鋳造設備は、精錬を経た溶鋼を収める容器である取鍋(ladle)10から供給される溶鋼Mを貯留し且つ分配する役割を果たすタンディッシュ20と、溶鋼Mの流量を制御するストッパー(図示せず)または摺動プレート(図示せず)と、タンディッシュ20内の溶鋼Mをモールド30に供給する浸漬ノズル32及び溶鋼Mを凝固させて鋳片Sにするモールド30を備えていてもよい。なお、モールド30の下部には、鋳片Sを冷却させるための冷却ライン50が配備されてもよい。
図2に示す通り、タンディッシュ20は、上部が開放され、下部に溶鋼の排出される出鋼口21が形成される中空状に形成されてもよい。タンディッシュ20の内部には、溶鋼の流動を形成するために様々な構造物が配備されてもよい。このような構造物としては、ダム23、堰24及び渦流防止ダム(図示せず)が挙げられる。このとき、ダム23は、タンディッシュ20の底面から上部に向かって突設されてもよい。堰24は、タンディッシュ20の底面から離れて配備され、溶鋼のレベルよりも高所、ダム23の高さよりも高所において、タンディッシュ20の側壁にタンディッシュ20の内部を横切るように形成されてもよい。なお、渦流防止ダムは、タンディッシュ20の下部における出鋼口21側に配備されて、スラグがモールド30に流れ込むことを防ぐために渦流の発生を抑えることができる。ダム23と堰24は、互いに離れて並ぶように配置されてもよく、ダム23と堰24との間に溶鋼が利用する通路を形成してもよい。
出鋼口21は、タンディッシュ20の長手方向に両側にそれぞれ一つずつ配備されてもよく、タンディッシュ20の長手方向に中心にはシュラウドノズル12が配置されて、取鍋10に収められた溶鋼をタンディッシュ20に注入してもよい。
このような構成を通じて、シュラウドノズル12から注入される溶鋼は、タンディッシュ20内において堰24とダム23によって形成される通路を移動しながら出鋼口21に排出されてもよい。このように、タンディッシュ20内において溶鋼の流れを形成して、タンディッシュ20内における溶鋼の滞留時間を延ばすことにより、溶鋼中の介在物を溶鋼の上部のスラグSに捕らえることができる。
しかしながら、このようなタンディッシュ20の構造では、シュラウドノズル12から注入される溶鋼は、堰24とダム23によって形成される通路を単に通るだけの流れを形成するため、溶鋼中の介在物を十分に取り除き難いという不具合がある。したがって、タンディッシュ20の下部にノズル26を配設し、タンディッシュ20の内部にガス、例えば、不活性ガスを吹き込んでタンディッシュ20内において溶鋼の回転流を形成することができる。このとき、ノズル26は、堰24の一方の側、例えば、シュラウドノズル12の隣の側に形成されてもよい。このため、溶鋼は、ノズル26から供給されるガスによって堰24を包み込みながら移動する回転流を形成することにより、タンディッシュ20内における溶鋼の滞留時間をさらに延ばすことができる。
なお、この場合、タンディッシュ20の内部に注入されるガスが溶鋼の外部に排出されながらスラグを移動させて裸湯を形成するため、溶鋼が大気と接触して再酸化されてしまうという不具合がある。また、取鍋の取り替えの際にタンディッシュ20内における溶鋼の湯面レベルが下がるため、タンディッシュ20内において溶鋼の回転流が円滑に生成されないという不具合もある。
このため、本発明では、タンディッシュ20の内部の少なくとも一部に真空を形成可能な真空形成部材100を配設して、溶鋼の湯面レベルの変動とは無関係に回転流を持続的に生成して溶鋼中の介在物を効率よく取り除くことができ、溶鋼が大気と接触することにより生じる再酸化を抑えることができる。
真空形成部材100を配設するために、タンディッシュ20内には、溶鋼の湯面レベルを一定に保つための領域、すなわち、回転流が形成される領域を限定する誘導部材25が配備されてもよい。真空形成部材100を用いてタンディッシュ20内の所定の領域に真空を形成する場合、溶鋼の湯面レベルが堰24の上部よりも低くなると、真空状態を保ち難いため、タンディッシュ20に誘導部材25を形成して、真空形成部材100を配設するための領域、すなわち、回転流が形成される領域を予め設けておいてもよい。例えば、溶鋼の湯面レベルが堰24の上部よりも高い場合、真空形成部材100を用いて真空を形成することができるが、溶鋼の湯面レベルが堰24の上部よりも低くなる場合は、真空形成部材100と溶鋼の湯面との間に空間が形成されて真空が解除される恐れがある。
誘導部材25は、タンディッシュ20の底面から離れてタンディッシュ20の内部を横切るように配備され、堰24の両側に堰24から離れて並ぶように配置されるように配備されてもよい。このとき、誘導部材25は、これらの間において溶鋼の回転流が形成可能なように、ノズル26の形成された上部側に形成されてもよい。このため、誘導部材25の間には堰24が配置可能であり、ノズル26を介して供給されるガスによって誘導部材25の間において溶鋼が堰26に沿って移動しながら回転流が形成可能である。このとき、溶鋼の回転流が円滑に生成されるように、誘導部材25の少なくとも一方の側面にはガイド部材25aが形成されてもよい。ガイド部材25aは、誘導部材25の一方の側面に斜面を形成して溶鋼の移動方向を制御してもよい。図面には、下降流が形成される堰24の一方の側に配備される誘導部材25に斜面25aが形成された場合を示しているが、上昇流が形成される堰24の他方の側に配備される誘導部材25にも斜面が形成されてもよい。但し、上昇流が形成される側と、下降流が形成される側とに形成される斜面の方向が互いに異なっていてもよい。
誘導部材25の下部は、堰24の上部よりも低所に配置され、誘導部材25の上部は、堰24の上部よりも高所に配置されてもよい。このため、取鍋の取り替え時のように溶鋼の湯面レベルが下がる場合であっても、溶鋼は、誘導部材25の間において堰24の上部よりも高い湯面レベルを保ちながら回転流を円滑に生成することができる。
図3に示す通り、真空形成部材100は、タンディッシュ20の内部の少なくとも一部に空間部aを形成するカバー部材110と、カバー部材110の内部を吸引するようにカバー部材110に連結される真空ポンプ120と、を備えていてもよい。また、カバー部材110内における溶鋼の湯面レベルを測定するための検知手段130と、検知手段130において測定された溶鋼の湯面レベルに基づいて、真空ポンプ120の動作を制御する制御部(図示せず)と、を備えていてもよい。
カバー部材110は、タンディッシュ20の幅方向に沿って配置されてもよく、下部は開放され、上部には排気口114が形成される中空状に形成されてもよい。カバー部材110は、上下方向に延びる垂直部111と、垂直部111の上部に連結される水平部112と、を備えていてもよい。このとき、排気口114は水平部112に形成されてもよく、別途の排気管の連結されて真空ポンプ120と連結されてもよい。
垂直部111は、誘導部材25の間に嵌合してその下部が溶鋼に浸漬されてもよく、溶鋼に浸漬された状態でカバー部材110の内部において溶鋼の湯面の上部側に空間部aを形成できるほどの長さに形成されてもよい。このような構成を通じて、カバー部材110は、タンディッシュ20の上部において、少なくとも一部、例えば、下部が溶鋼に浸漬されてその内部に空間部aを形成することができる。
また、水平部112は、垂直部111の上部を連結して、水平部112と垂直部111との間に空間部aを形成してもよい。水平部112は、垂直部111の内側に形成される面積の大きさに対応する面積を有するように形成されて、垂直部111の上部のみを覆うように形成されてもよいが、図4に示すように、カバー部材110aは、タンディッシュ20の上部を覆うように形成されてもよい。この場合、水平部112aがタンディッシュ20の上部に載置されるように、すなわち、タンディッシュ20の上部を覆うように形成され、垂直部111aは、水平部112aの下部の一部に上下方向に延びるように配備されてもよい。
そして、カバー部材110には、空間部aにおける溶鋼の湯面レベルを測定するための検知手段130が配備されてもよい。検知手段130としては、図5の(a)に示すように、水平部112に配備されて水平部から溶鋼の湯面までの距離を測定する距離センサー130aが用いられてもよい。なお、検知手段130としては、図5の(b)に示すように、溶鋼に浸漬される垂直部111に配備されて溶鋼の温度を測定する温度センサー130bが用いられてもよい。
真空ポンプ120は、カバー部材110に連結されてカバー部材110の内部の空間部aを吸引して空間部aに真空を形成してもよい。このため、カバー部材110の内部、すなわち、空間部aの圧力は周りの圧力よりも低くなって、カバー部材110の内側における溶鋼の湯面レベルは、周り、すなわち、カバー部材110の外側における溶鋼の湯面レベルよりも高くなる。
制御部は、検知手段130において測定された結果を受け取り、溶鋼の湯面レベルに基づいて、真空ポンプ120の動作を制御し、空間部aにおける溶鋼の湯面レベルを一定に調節することができる。例えば、取鍋10からタンディッシュ20へと溶鋼が持続的に注入される場合、ノズル26を介して吹き込まれるガスによって回転流が円滑に形成されるが、取鍋10の取り替えのために溶鋼の供給が一時的に中断されれば、タンディッシュ20内における溶鋼の湯面レベルが低くなる恐れがある。このため、カバー部材110の内側における溶鋼の湯面レベルの変動に基づき、真空ポンプ120の動作を制御して、空間部aの圧力を適宜に調節し、カバー部材110の内部における溶鋼の湯面レベルを一定に保つことができる。
以下では、本発明の実施形態に係る鋳造方法について説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る鋳造設備を用いて鋳造を行うとき、溶鋼に回転流を形成する状態を示す図である。
まず、精錬済みの溶鋼を取鍋10に装入し、取鍋10を連続鋳造設備に移動させて取鍋ターレットに載置する。取鍋ターレットに取鍋が載置されれば、取鍋10の下部の出鋼口21にシュラウドノズル12付きノズルユニット(図示せず)を連結する。
取鍋10にノズルユニットが連結されれば、タンディッシュ20の上部に真空形成部材100を配設し、取鍋10の下部の排出口を開いてタンディッシュ20に溶鋼を注入する。
タンディッシュ20に溶鋼が注入され、タンディッシュ20に注入された溶鋼の湯面レベルが、回転流が形成されるほど、例えば、堰24の上部まで至ると、ノズル26を介して溶鋼にガスを吹き込んでもよい。このとき、タンディッシュ20に吹き込まれるガスとしては、アルゴン(Ar)などの不活性ガスが挙げられる。タンディッシュ20にガスが供給されれば、図6の(a)に示すように、タンディッシュ20内において溶鋼の回転流が形成可能である。溶鋼の回転流は、誘導部材25の間において形成されてもよく、ノズル26付き堰24の一方の側では上昇流が形成され、堰24の他方の側では下降流が形成されてもよい。なお、堰24の他方の側において誘導部材25とダム23との間に形成される空間に溶鋼が抜け出ながら、タンディッシュ20の出鋼口21側に移動することになる。
タンディッシュ20に溶鋼が注入されて溶鋼の湯面レベルが上がると、タンディッシュ20の配設されたカバー部材110の下部、すなわち、垂直部111の一部が溶鋼に浸漬され、その結果、カバー部材110の内側において溶鋼の湯面の上部に空間部aが形成可能である。
垂直部111が溶鋼に浸漬されてカバー部材110の内部に空間部aが形成されれば、制御部は、真空ポンプ120を作動させてカバー部材110の内部を吸引して真空を形成してもよい。このとき、垂直部111が浸漬される前に真空ポンプ120でカバー部材110の内部を吸引すれば、空気がタンディッシュ20の内部に流れ込む恐れがあるため、カバー部材110の垂直部111が溶鋼に浸漬された後に、カバー部材110の内部を吸引して真空を形成した方がよい。
溶鋼への垂直部111の浸漬有無は、検知手段130を用いて測定 してもよい。図5の(a)に示すように、検知手段130として距離センサー130aを用いる場合、距離センサー130aにおいてカバー部材110の内部における溶鋼の湯面までの距離を測定することにより、垂直部111の浸漬有無を判断することができる。すなわち、距離センサー130aにおいて測定された結果を制御部に転送すれば、制御部では、距離センサー130aにおいて測定された溶鋼の湯面までの距離と、既に設定された距離測定された距離と、を互いに比較することにより、垂直部111の浸漬有無を判断することができる。
そして、図5の(b)に示すように、検知手段130として温度センサー130bを用いる場合、垂直部111に垂直部111の長手方向に配設された複数の温度センサー130bを用いて、溶鋼に浸漬された垂直部111の温度の変化を検出することにより、垂直部111の浸漬有無を判断することができる。
出鋼口21を開いて、タンディッシュ20の下部に出鋼口21と連通するように連結される浸漬ノズル32を介してモールド30に溶鋼を注入して、鋳片を鋳造することができる。
鋳片を鋳造する間に、タンディッシュ20の内部にガスを持続的に注入して溶鋼の回転流を形成し、真空ポンプ120を用いてカバー部材110の内部を吸引して真空状態を保つことができる。このため、鋳造する間にタンディッシュ20内に回転流が持続的に形成可能である。なお、回転流を生じさせるガスが真空の形成された領域に排出されるので、溶鋼が大気と接触することを防ぐことができる。
一方、取鍋の取り替えに際して、取鍋が取り替えられる間にタンディッシュ20への溶鋼の供給が一時的に中断されることがある。この場合、図6の(b)に示すように、タンディッシュ20内の溶鋼がモールド30に持続的に注入されるため、タンディッシュ20内における溶鋼の湯面レベルを下げることになる。このように、溶鋼の湯面レベルが下がると、真空ポンプ120を用いて、カバー部材110の内部をなお一層強く吸引して、内部の真空の形成度を調節することができる。すなわち、タンディッシュ20内における溶鋼の湯面レベルが下がると、これに応じて、カバー部材110の内部における溶鋼の湯面レベルが下がることがある。したがって、検知手段130によって測定される溶鋼の湯面レベルの変化に基づいて、真空ポンプ120の動作を制御して、真空の形成度を、溶鋼の湯面レベルが下がる前よりもカバー部材110の内部の真空の形成度を高くして、カバー部材110の内部における溶鋼の湯面レベルを一定に保つことができる。このとき、カバー部材110の内部をあまりにも強く吸引すれば、排気口114を介して溶鋼が流れ出る恐れがあるため、湯面レベルの変動量に 応じて適宜に真空ポンプ120の動作を制御すればよい。なお、誘導部材25の間における溶鋼の湯面レベルを一定に保つことができるので、湯面レベルの変動とは無関係に、溶鋼の回転流を持続的に形成することができる。
このように、タンディッシュ20内における溶鋼の湯面レベルの変化とは無関係に、誘導部材25の間において、すなわち、カバー部材110の下部において形成される溶鋼の回転流を持続的に保つことができる。このように、鋳片を鋳造する間に、タンディッシュ20内において溶鋼の回転流を持続的に形成することにより、タンディッシュ20内における溶鋼の滞留時間を延ばして、溶鋼中の介在物を効率よく取り除くことができる。なお、溶鋼の回転流が形成される領域において溶鋼が大気と接触することを防ぐことにより、溶鋼の再酸化を防ぐことができる。
以上、本発明の好適な実施形態が特定の用語を用いて説明及び図示したが、これらの用語は、単に本発明を明確に説明するためのものに過ぎず、本発明の実施形態及び記述された用語は、特許請求の範囲の技術的思想及び範囲から逸脱することなく、種々の変更及び変化が加えられるということは明らかである。これらの変形された実施形態は、本発明の思想及び範囲から個別的に理解されてはならず、本発明の特許請求の範囲内に属するものとすべきである。
本発明に係る鋳造設備及びこれを用いた鋳造方法は、溶鋼中の介在物を効率よく取り除いて溶鋼の清浄度を保つことができて、鋳造の際に生じるノズルの目詰まりや鋳片の欠陥を抑制もしくは防止することができ、これにより、工程効率及び生産性を向上させることができる。
10 取鍋
12 シュラウドノズル
20 タンディッシュ
21 出鋼口
23 ダム
24 堰
25 誘導部材
25a ガイド部材、斜面
26 ノズル
30 モールド
32 浸漬ノズル
50 冷却ライン
60 鋳片
100 真空形成部材
110 カバー部材
111 垂直部
112、112a 水平部
114 排気口
120 真空ポンプ
130 検知手段
130a 距離センサー
130b 温度センサー
M 溶鋼
a 空間部
図1に示す通り、鋳造設備1、例えば、連続鋳造設備は、精錬を経た溶鋼を収める容器である取鍋(ladle)10から供給される溶鋼Mを貯留し且つ分配する役割を果たすタンディッシュ20と、溶鋼Mの流量を制御するストッパー(図示せず)または摺動プレート(図示せず)と、タンディッシュ20内の溶鋼Mをモールド30に供給する浸漬ノズル32及び溶鋼Mを凝固させて鋳片60にするモールド30を備えていてもよい。なお、モールド30の下部には、鋳片60を冷却させるための冷却ライン50が配備されてもよい。
誘導部材25は、タンディッシュ20の底面から離れてタンディッシュ20の内部を横切るように配備され、堰24の両側に堰24から離れて並ぶように配置されるように配備されてもよい。このとき、誘導部材25は、これらの間において溶鋼の回転流が形成可能なように、ノズル26の形成された上部側に形成されてもよい。このため、誘導部材25の間には堰24が配置可能であり、ノズル26を介して供給されるガスによって誘導部材25の間において溶鋼が堰24に沿って移動しながら回転流が形成可能である。このとき、溶鋼の回転流が円滑に生成されるように、誘導部材25の少なくとも一方の側面にはガイド部材25aが形成されてもよい。ガイド部材25aは、誘導部材25の一方の側面に斜面を形成して溶鋼の移動方向を制御してもよい。図面には、下降流が形成される堰24の一方の側に配備される誘導部材25に斜面25aが形成された場合を示しているが、上昇流が形成される堰24の他方の側に配備される誘導部材25にも斜面が形成されてもよい。但し、上昇流が形成される側と、下降流が形成される側とに形成される斜面の方向が互いに異なっていてもよい。
カバー部材110は、タンディッシュ20の幅方向に沿って配置されてもよく、下部は開放され、上部には排気口114が形成される中空状に形成されてもよい。カバー部材110は、上下方向に延びる垂直部111と、垂直部111の上部に連結される水平部112と、を備えていてもよい。このとき、排気口114は水平部112に形成されてもよく、別途の排気管が連結されて真空ポンプ120と連結されてもよい。
そして、カバー部材110aには、空間部aにおける溶鋼の湯面レベルを測定するための検知手段130が配備されてもよい。検知手段130としては、図5の(a)に示すように、水平部112aに配備されて水平部から溶鋼の湯面までの距離を測定する距離センサー130aが用いられてもよい。なお、検知手段130としては、図5の(b)に示すように、溶鋼に浸漬される垂直部111aに配備されて溶鋼の温度を測定する温度センサー130bが用いられてもよい。
タンディッシュ20に溶鋼が注入されて溶鋼の湯面レベルが上がると、タンディッシュ20配設されたカバー部材110の下部、すなわち、垂直部111の一部が溶鋼に浸漬され、その結果、カバー部材110の内側において溶鋼の湯面の上部に空間部aが形成可能である。
溶鋼への垂直部111の浸漬有無は、検知手段130を用いて判断 してもよい。図5の(a)に示すように、検知手段130として距離センサー130aを用いる場合、距離センサー130aにおいてカバー部材110aの内部における溶鋼の湯面までの距離を測定することにより、垂直部111aの浸漬有無を判断することができる。すなわち、距離センサー130aにおいて測定された結果を制御部に転送すれば、制御部では、距離センサー130aにおいて測定された溶鋼の湯面までの距離と、既に設定された距離測定された距離と、を互いに比較することにより、垂直部111aの浸漬有無を判断することができる。
そして、図5の(b)に示すように、検知手段130として温度センサー130bを用いる場合、垂直部111aに垂直部111aの長手方向に配設された複数の温度センサー130bを用いて、溶鋼に浸漬された垂直部111aの温度の変化を検出することにより、垂直部111aの浸漬有無を判断することができる。

Claims (16)

  1. 鋳造設備であって、
    タンディッシュに収められる溶鋼の湯面の上部の少なくとも一部に空間部を形成するように前記タンディッシュに配設されるカバー部材と、
    前記空間部に真空を形成するように前記カバー部材と連結される真空ポンプと、
    前記真空ポンプの動作を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする鋳造設備。
  2. 前記カバー部材は、
    上部及び下部が開放される中空状に形成され、少なくとも一部が前記溶鋼に浸漬されるように上下方向に配備される垂直部と、
    前記垂直部の上部に連結されて、前記垂直部との間に空間部を形成する水平部と、
    を備え、
    前記水平部には、前記真空ポンプと連結されるように排気口が形成されることを特徴とする請求項1に記載の鋳造設備。
  3. 前記水平部は、前記垂直部の上部のみを覆うように形成されることを特徴とする請求項2に記載の鋳造設備。
  4. 前記水平部は、前記タンディッシュの上部に載置されるように形成されることを特徴とする請求項3に記載の鋳造設備。
  5. 前記タンディッシュの内部には、溶鋼の流動を形成するために前記タンディッシュの底面から離れて前記タンディッシュの内部を横切る構造物が配備され、
    前記タンディッシュの底面から離れて前記構造物の両側に前記構造物と並ぶように配置される誘導部材が配備されることを特徴とする請求項4に記載の鋳造設備。
  6. 前記誘導部材の上部面は、
    前記構造物の上部面の高さよりも高所に配備されることを特徴とする請求項5に記載の鋳造設備。
  7. 前記タンディッシュにガスを供給するようにノズルが配備され、
    前記ノズルは、前記誘導部材の間において前記構造物の一方の側に配備されることを特徴とする請求項6に記載の鋳造設備。
  8. 前記空間部における溶鋼の湯面レベルを測定するための検知手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の鋳造設備。
  9. 前記検知手段は、距離センサー及び温度センサーの少なくともどちらか一方を備えることを特徴とする請求項8に記載の鋳造設備。
  10. 鋳造方法であって、
    タンディッシュを設ける過程と、
    前記タンディッシュに溶鋼を注入する過程と、
    前記タンディッシュの上部であって、前記タンディッシュに収められる溶鋼の湯面の上部の少なくとも一部の領域に、真空を形成するための真空形成部材を配設する過程と、
    前記溶鋼にガスを吹き込んで回転流を形成する過程と、
    前記溶鋼の湯面の上部の少なくとも一部の領域に真空を形成する過程と、
    を含むことを特徴とする鋳造方法。
  11. 前記タンディッシュを設ける過程において、
    真空を形成するための領域を限定する誘導部材を形成し、
    前記誘導部材は、前記タンディッシュの底面から離れて前記タンディッシュの内部を横切るように配備される構造物の両側に前記構造物と並ぶように形成することを特徴とする請求項10に記載の鋳造方法。
  12. 前記真空形成部材を配設する過程は、
    前記誘導部材の間にカバー部材を配設する過程と、
    前記カバー部材の少なくとも一部を前記溶鋼に浸漬させて、前記カバー部材の内部に溶鋼の湯面から離れる空間部を形成する過程と、
    前記カバー部材に真空ポンプを連結する過程と、
    を含むことを特徴とする請求項11に記載の鋳造方法。
  13. 前記回転流を形成する過程は、
    前記構造物の一方の側にガスを吹き込む過程を含むことを特徴とする請求項12に記載の鋳造方法。
  14. 前記真空を形成する過程は、前記真空ポンプを作動させて前記空間部を吸引する過程を含むことを特徴とする請求項13に記載の鋳造方法。
  15. 前記真空を形成する過程は、前記カバー部材の少なくとも一部が前記溶鋼に浸漬されれば行うことを特徴とする請求項14に記載の鋳造方法。
  16. 前記真空を形成する過程は、
    前記空間部における溶鋼の湯面レベルの変動を測定する過程を含み、
    前記溶鋼の湯面レベルの変動に基づいて、前記空間部の真空度を調節することを特徴とする請求項15に記載の鋳造方法。
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