JPH0857599A - タンディッシュ内スラグの除去方法および装置ならびに連続鋳造装置 - Google Patents

タンディッシュ内スラグの除去方法および装置ならびに連続鋳造装置

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JPH0857599A
JPH0857599A JP20242494A JP20242494A JPH0857599A JP H0857599 A JPH0857599 A JP H0857599A JP 20242494 A JP20242494 A JP 20242494A JP 20242494 A JP20242494 A JP 20242494A JP H0857599 A JPH0857599 A JP H0857599A
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JP
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tundish
slag
molten steel
inert gas
gas
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JP20242494A
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Takeshi Hanawa
武志 塙
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 品質欠陥ならびにタンディッシュ内壁耐火物
の溶損を大幅に低減することができる効率的なタンディ
ッシュ内スラグの除去方法および装置ならびに連続鋳造
装置を提供する。 【構成】 タンディッシュ本体16内の溶鋼24の湯面
高さを排滓口19の高さ付近まで上昇させた後、不活性
ガスまたは窒素ガス吹付用ノズル22は、鉛直方向へ適
度に高さ調整されガス吹出口22aを排滓口19の方向
に旋回させて不活性ガスたとえばアルゴンガスを吹付け
る。これによってタンディッシュ内スラグ26はアルゴ
ンガスの吹付け圧力によって排滓口19の方向に順次吹
払移動させられ排滓口19より外部に排出される。排滓
口19は、タンディッシュ内スラグ26が浸漬ノズル1
8を介して鋳型内に混入するのを避けるために浸漬ノズ
ル18からできるだけ離れた位置に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼やこれに準ずる種
々の合金などの連続鋳造におけるタンディッシュ内スラ
グの積極的かつ効率的な除去方法およびその除去方法を
好適に実施することのできる除去装置ならびに連続鋳造
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造法は、歩留りが良好であり、内
部品質が均質であり、生産性が高く多量生産が可能であ
ることなどから、ステンレス鋼や普通鋼などの鉄鋼材料
のほかにこれに準ずる種々の合金などの鋳造法として広
く普及している。たとえばステンレス鋼は、従来から図
9に示すような連続鋳造装置によって次のようにして連
続鋳造が行われている。成分や温度調整された溶鋼1は
取鍋2の底部に設けられたスライディングノズル3を介
してタンディッシュ4内に注入される。取鍋2から溶鋼
1をタンディッシュ4内に注入するに際して、通常スラ
イディングノズル3からタンディッシュ4内の溶鋼1の
湯面上に注入する場合と、図9に図示していないがスラ
イディングノズル3の下方に一種のロングノズルを設け
ておいて、このロングノズルからタンディッシュ4内の
溶鋼1内に注入する場合がある。いずれにしても、タン
ディッシュ4は溶鋼1を管理範囲内で貯留するととも
に、水冷鋳型5に溶鋼1を供給する。タンディッシュ4
から水冷鋳型5への溶鋼1の供給はタンディッシュ4の
底面に設けられている浸漬ノズル6によって行われる。
この浸漬ノズル6の開閉および溶鋼1の流量制御のため
に、その上方にはストッパ7が設けられている。水冷鋳
型5内に供給された溶鋼1は鋳型5内で次第に凝固して
鋳片となり、連続的に引抜かれる。溶鋼1の注入終了
後、取鍋2が搬出され、溶鋼1を受鋼し貯留している新
たな取鍋2が搬入される。このような取鍋2の交換中、
タンディッシュ4への溶鋼1の供給は行われないけれど
も、タンディッシュ4に貯留されている溶鋼1によって
水冷鋳型5への溶鋼1の供給は中断しないで継続され
る。このようにタンディッシュ4を介して取鍋2を順次
交換することによって連続鋳造の連続化、いわゆる連々
鋳を行うことができる。
【0003】従来から連続鋳造においては、タンディッ
シュ内スラグに関する下記の問題点が指摘されている。
【0004】図10に取鍋内溶鋼の注入末期におけるタ
ンディッシュ内への注入状況を示す。注入末期には、溶
鋼1の上部に層状に浮遊している取鍋内スラグ8が溶鋼
1とともにタンディッシュ4内に若干混入する場合があ
る。この取鍋内スラグ8は、タンディッシュ4内の溶鋼
1中へ拡散した後、大部分は浮上分離してタンディッシ
ュ4内の溶鋼1の湯面上にタンディッシュ内スラグ9と
して層状をなして浮遊する。しかしながら一部の浮上し
切れない不良スラグ9aは、溶鋼1とともに浸漬ノズル
6を介して水冷鋳型5内に持込まれ、凝固後に非金属介
在物として鋳片中に介在し、ひいては製品の表面欠陥ま
たは内部欠陥の原因、さらに製品の種々様々な加工不良
の原因となる。
【0005】またタンディッシュ4内の溶鋼1の湯面上
に一旦浮上したタンディッシュ内スラグ9は、図9に示
すように取鍋2からの溶鋼1の注入流によってタンディ
ッシュ4内の溶鋼1中に再度あるいは繰り返したたき込
まれ、前述の如く水冷鋳型5内に持込まれ、非金属介在
物として鋳片中に介在し、ひいては製品の表面欠陥また
は内部欠陥の原因、さらに種々の加工の不良原因とな
る。このようなタンディッシュ内スラグ9のたたき込み
現象は取鍋内スラグ8のタンディッシュ4内への混入が
注入末期に限られるのに対して、常時発生するおそれが
あるので、鋳片ひいては製品の表面および内部品質やそ
の加工におよぼす悪影響は甚大である。タンディッシュ
内スラグ9は連々鋳回数が増加するにつれ、その厚みが
増大し、たたき込まれる量も増大する。また厚く層状を
なして浮遊しているタンディッシュ内スラグ9はタンデ
ィッシュ4内壁耐火物を著しく溶損させ、タンディッシ
ュ4の連続使用頻度(回数)を低下させ、連々鋳の続行
を困難とする場合もある。このためスラグ9と接触する
耐火物の高級材質化や厚肉化、耐火物自体の耐溶損性向
上や交換簡便化等が図られているけれども、いずれもコ
ストの増大やタンディッシュ施工作業の複雑化を伴う。
従来技術ではタンディッシュ内スラグ9はタンディッシ
ュ4が交換されるまで除去されないので、その厚みはた
とえば10mm程度まで増大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来技
術では連続鋳造においてタンディッシュ内スラグ9に起
因する問題点が存在する。特に溶鋼1の注入流によるタ
ンディッシュ内スラグ9のたたき込み現象と、厚く層状
をなして浮遊しているタンディッシュ内スラグ9による
タンディッシュ4内壁耐火物の溶損が大きな問題点であ
る。これらの問題点に対して、溶鋼1中へたたき込まれ
たスラグ9aの浮上分離を促進する方法としては、特開
平4−344854号公報に開示されているようなタン
ディッシュ4の構造や形状の改善、タンディッシュ内堰
の設置やタンディッシュにおける不活性ガスバブリング
の実施等が提案されている。しかしながらいずれも充分
な効果が得られていない。
【0007】一方このようなスラグ9aのたたき込み防
止方法としては、図11に示すように取鍋2底部のスラ
イディングノズル3にロングノズル10を接続し設置し
て取鍋2内の溶鋼1をタンディッシュ4内の溶鋼1内部
に直接注入する方法が一般に採用されている。図11は
取鍋2の底部に設置したロングノズル10による溶鋼1
の注入状況を示す。このロングノズル10は、スラグ9
のたたき込み防止方法としては極めて優れた方法である
けれども、タンディッシュ4内の溶鋼1をより強く流動
させてたたき込まれたスラグ9aの溶鋼1の湯面上への
浮上分離効果が阻害されるとともに、取鍋2の自然開孔
ができないときには使用できないという問題点がある。
またロングノズル10を使用してもタンディッシュ4内
の溶鋼1の湯面上に層状をなして浮遊するスラグ9量は
ほとんど変わらないので、タンディッシュ4内壁耐火物
の溶損問題は解決されていない。
【0008】本発明の目的は、前記問題点を解決して、
連続鋳造される鋳片ひいては製品の表面および内部品質
の向上や製品の加工性の向上、ならびにタンディッシュ
内壁耐火物の溶損を大幅に軽減しタンディッシュ自体の
連続使用頻度(回数)、寿命の向上を達成することがで
きる効率的なタンディッシュ内スラグの除去方法および
装置ならびに連続鋳造装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶鋼を取鍋か
らタンディッシュを経て鋳型内に連続注入する連続鋳造
方法において、タンディッシュ内の湯面を排滓口の高さ
付近まで上昇させ、タンディッシュ内スラグに不活性ガ
スまたは窒素ガスを吹付けて排滓口からタンディッシュ
内スラグを排出させることを特徴とするタンディッシュ
内スラグの除去方法である。また本発明は、溶鋼を取鍋
からタンディッシュ内に連続注入する際に、前記不活性
ガスまたは窒素ガスを、タンディッシュ内の湯面上のス
ラグが溶鋼の注入位置から遠去かるように吹付けること
を特徴とする。また本発明は、定常の鋳造状態では、タ
ンディッシュ内スラグを取鍋からの溶鋼注入位置から遠
去かるように前記不活性ガスまたは窒素ガスを吹付け、
タンディッシュ内スラグの排出状態では、前記不活性ガ
スまたは窒素ガスを排滓口の方向に吹付けることを特徴
とする。また本発明は、溶鋼を取鍋からロングノズルを
用いてタンディッシュ内の湯面下に注入する際に、前記
不活性ガスまたは窒素ガスを排滓口の方向に吹付けるこ
とを特徴とする。また本発明は、前記不活性ガスまたは
窒素ガスのガス流量を、タンディッシュ内スラグの排出
状態では、定常の鋳造状態のときよりも増大させること
を特徴とする。また本発明は、タンディッシュ内からス
ラグを除去するタンディッシュ内スラグの除去装置にお
いて、タンディッシュ内の湯面上で鉛直軸線まわりに吹
付け方向が変えられる不活性ガスまたは窒素ガス吹付用
のノズルを含むことを特徴とするタンディッシュ内スラ
グの除去装置である。また本発明は、タンディッシュ内
の湯面上の周縁部に不活性ガスまたは窒素ガス吹付用の
ノズルが複数個配設され、タンディッシュの側壁上端部
近傍にスラグを排出するための排滓口を設けることを特
徴とする連続鋳造装置である。また本発明は、前記排滓
口は、蓋付であり、かつ溶鋼を鋳型内に連続注入するタ
ンディッシュの浸漬ノズルから離れた位置のタンディッ
シュ側壁上端部近傍に少なくとも1個所設けられること
を特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に従えば、タンディッシュ内の湯面を排
滓口の高さ付近まで上昇させ、タンディッシュ内スラグ
に不活性ガスまたは窒素ガスを吹付けて排滓口からタン
ディッシュ内スラグを排出させることができる。このた
めタンディッシュ内スラグに起因する鋳片の表面および
内部品質欠陥、ひいては製品の品質欠陥や加工不良なら
びにタンディッシュ内壁耐火物の溶損などの諸々の問題
点を大幅に低減し解消することができる。
【0011】また本発明に従えば、溶鋼を取鍋からタン
ディッシュ内に連続注入する際に、不活性ガスまたは窒
素ガスをタンディッシュ内の湯面上のスラグが溶鋼の注
入位置から遠去かるように吹付けることができる。この
ため、溶鋼の注入流によるスラグの再度あるいは繰返さ
れるたたき込み現象を回避することができ、前述の如き
タンディッシュ内スラグに起因する諸々の問題点を大幅
に低減し解消することができる。
【0012】また本発明に従えば、定常操業時にはタン
ディッシュ内スラグを取鍋からの溶鋼注入流から遠ざけ
るように不活性ガスまたは窒素ガスが吹付けられる。こ
れによってスラグのたたき込み現象を大幅に低減するこ
とができるので、前述の如きタンディッシュ内スラグに
起因する諸々の問題点を大幅に低減し解消することがで
きる。またタンディッシュ内スラグを排出するときに
は、不活性ガスまたは窒素ガスは排滓口の方向に吹付け
られる。これによってタンディッシュ内スラグはタンデ
ィッシュ内の溶鋼1の湯面上における周縁部においても
効率的に排出されるので、同様に前述の如きタンディッ
シュ内スラグに起因する諸々の問題点を大幅に低減し解
消することができる。
【0013】また本発明に従えば、溶鋼を取鍋からロン
グノズルを用いてタンディッシュ内の湯面下に注入する
際には、不活性ガスまたは窒素ガスは排滓口の方向に方
向を固定して吹付けられる。このロングノズルの使用に
よって、タンディッシュ内の溶鋼内部に注入されたスラ
グが溶鋼の湯面上に浮上分離するのに時間を要し難があ
るけれども、一旦浮上分離されたスラグに対しては、溶
鋼注入流によるスラグのたたき込み現象が全くないの
で、スラグは何ら邪魔されることなく最短距離を経由し
て効率的に排出することができる。このため特にタンデ
ィッシュ内壁耐火物の溶損を大幅に低減することができ
る。
【0014】また本発明に従えば、不活性ガスまたは窒
素ガスのガス流量は、タンディッシュ内スラグを排出す
るときには、定常の鋳造状態のときよりも増大される。
これによって過剰な不活性ガスまたは窒素ガスの供給が
回避されるとともに迅速で確実なスラグ排出が可能とな
る。
【0015】また本発明に従えば、タンディッシュ内ス
ラグの除去装置はタンディッシュ内の湯面上で鉛直軸線
まわりに吹付方向が変えられる不活性ガスまたは窒素ガ
ス吹付用のノズルを含んでいる。このためスラグの吹払
方向を自在に制御することが可能であり、周縁部のスラ
グも効率的かつ確実に除去することができる。
【0016】また本発明に従えば、連続鋳造装置はタン
ディッシュ内の溶鋼の湯面上の周縁部に不活性ガスまた
は窒素ガス吹付用のノズルが複数個配設され、タンディ
ッシュの側壁上端部近傍にスラグを排出するための排滓
口を設けている。これによって連続操業中、タンディッ
シュ内スラグを排滓口から効率的に排出することができ
るので、前述の如きタンディッシュ内スラグに起因する
諸々の問題点を大幅に低減し解消することができる。
【0017】また本発明に従えば、排滓口は蓋付であ
り、タンディッシュの浸漬ノズルから離れた位置のタン
ディッシュ側壁上端部近傍に少なくとも1個所設けられ
ている。これによって排滓口は定常操業時、蓋を閉じて
おくことができるので、タンディッシュのシール性を高
めることができる。このため、不活性ガスまたは窒素ガ
スの無駄なガス供給を防止し、タンディッシュ内の溶鋼
の酸化あるいは必要に応じて窒化をも防止し、かかる溶
鋼の降温を抑制することができる。また排滓口はタンデ
ィッシュの浸漬ノズルから離れた位置に設けられている
ので、スラグの鋳型内への混入を一層確実に防止するこ
とができる。さらに排滓口が少なくても1個所設けられ
ているので、その設置数や設置位置(水平方向および鉛
直方向の位置)や排出口そのものの構造・形状・寸法な
どの面で、様々な排滓口の組合わせを選択することがで
き、効率的で確実な排滓が可能となる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図6によって詳細
に説明する。これらの図において対応する部分には同一
の参照符号を付す。図1は本発明の一実施例である連続
鋳造装置の簡略化された構成を示す正面断面図であり、
図2は図1に示す連続鋳造装置における不活性ガスまた
は窒素ガス吹付用ノズルの配置状況の一例を示す斜視図
であり、図3は図2に示す不活性ガスまたは窒素ガス吹
付用ノズルの定常操業時における使用状況を示す説明図
であり、図4は図2に示す不活性ガスまたは窒素ガス吹
付用ノズルのタンディッシュ内スラグ排滓時における使
用状況を示す説明図であり、図5は図1に示す連続鋳造
装置を用いた実操業における連々鋳回数とタンディッシ
ュ内の溶鋼の湯面上に層状をなして浮遊するスラグ厚み
との関係を示す特性図であり、図6は図1に示す連続鋳
造装置を用いた実操業における連々鋳回数と製品欠陥指
数との関係を示す特性図である。
【0019】図1に示すように連続鋳造装置は取鍋11
と、中間容器であるタンディッシュ12と、銅製の水冷
鋳型13などを含んで構成される。取鍋11の底部に
は、注入口14と、注入口14を開閉するスライディン
グノズル15とが設けられている。タンディッシュ12
はタンディッシュ本体16とタンディッシュ蓋17とを
含んで構成される。タンディッシュ本体16は略長方形
の底面を有する箱形容器であり、底面の一端に浸漬ノズ
ル18が設けられている。その底面の他端側であり、か
つタンディッシュ本体16の短辺側側壁の上端部近傍に
は、少なくとも1カ所に排滓口19が設けられている。
排滓口19は浸漬ノズル18から最も離れた位置に設け
られる。排滓口19には、蓋20が設けられている。蓋
20は排滓時のみ開かれ通常タンディッシュ12内をシ
ールしている。タンディッシュ本体16に乗載されてい
るタンディッシュ蓋17には、受鋼口21と、スラグ除
去装置である複数の不活性ガスまたは窒素ガス吹付用ノ
ズル22と、ストッパ23とが設けられている。ストッ
パ23は昇降自在に設けられており、前記浸漬ノズル1
8の開閉および水冷鋳型13への溶鋼24の流量制御を
行うことができる。前工程で精錬ならびに成分や温度調
整された溶鋼24は、取鍋11の底部に設けられた注入
口14を介してタンディッシュ本体16に連続注入され
る。図1、図3および図4に示す本実施例では、溶鋼2
4は取鍋11から直接タンディッシュ内に連続的に注入
される。溶鋼24の注入開始や終了およびその注入量の
調整はスライディングノズル15によって行われる。
【0020】タンディッシュ本体16内の溶鋼24の湯
面とタンディッシュ蓋17とによって形成される空間2
7には、単に大気が存在している場合と、溶鋼24の大
気による酸化や窒化を防止するためにアルゴンなどの不
活性ガスを適量吹き込み、特定の雰囲気が保持されてい
る場合がある。また連続鋳造される鋳片ひいてはその製
品の成分上および表面かつ内部品質上において、この溶
鋼24の特に窒化が許容される場合あるいは許容限度に
余裕のある場合にあっては、少なくとも溶鋼24の大気
による酸化を防止するために窒素ガスが適量吹き込まれ
て特定の雰囲気が保持されている場合がある。溶鋼24
に求められる成分やその許容限度ならびに品質、ランニ
ングコスト(経済性)、作業性などを勘案しながら、前
述のそれぞれの場合が選択的に実施されて、溶鋼24お
よびこれに準ずる合金が連続鋳造されている。いずれに
しても、タンディッシュ本体16は、溶鋼24を管理範
囲内の量に貯留するとともに、浸漬ノズル18を介して
水冷鋳型13に溶鋼24を供給する。溶鋼24は水冷鋳
型13内で次第に凝固して鋳片となり、連続的に引抜か
れる。タンディッシュ本体16への溶鋼24の注入末期
には、前述のように取鍋11内の溶鋼24の湯面上に層
状をなして浮遊している取鍋内スラグ25が溶鋼24と
ともにタンディッシュ本体16内の溶鋼24中へ若干混
入する場合がある。混入した取鍋内スラグ25は、タン
ディッシュ本体16内の溶鋼24の湯面上に層状をなし
て浮遊してタンディッシュ内スラグ26を形成する。
【0021】図2には、前記不活性ガスまたは窒素ガス
吹付用ノズルの配置状況の一例を示す。図2では、図解
の便宜のために溶鋼24およびスラグ26のほかに、タ
ンディッシュ蓋17、ストッパ23、排滓口19の蓋2
0を省略して示している。スラグ除去装置である不活性
ガスまたは窒素ガス吹付用ノズル22は、タンディッシ
ュ本体16内の溶鋼24の湯面上の周縁部に相当する位
置に複数個配置されている。これらのノズル22は湯面
にほぼ垂直な鉛直軸線を有する管状体であり、図示しな
い支持装置とチェーン機構とによって鉛直軸線まわりに
旋回することができる。また、図示して説明しないが、
これらのノズル22は、必要に応じてかかる湯面に対し
て上下方向に昇降させることもできる。不活性ガスまた
は窒素ガス吹付用ノズル22の下端部には、ガス吹出口
22aが設けられている。このガス吹出口22aは湯面
にほぼ平行な水平軸線を有している。これによって、ノ
ズル22は不活性ガス、たとえばアルゴンガスをガス吹
出口22aから吹出しながら旋回することができるの
で、タンディッシュ内スラグ26の吹払方向を自在に変
更制御することができる。このためタンディッシュ内ス
ラグ26を広範囲にわたって効率的にかつ確実に吹払す
ることができる。
【0022】図3には、不活性ガスまたは窒素ガス吹付
用ノズル22の定常操業時における使用状況を示す。定
常操業時においては、不活性ガスまたは窒素ガス吹付用
ノズル22は取鍋11からの注入流28から遠去かる方
向に旋回させた不活性ガスまたは窒素ガス吹出口22a
からたとえばアルゴンガスや窒素ガスを吹付ける。これ
によってタンディッシュ本体16内の溶鋼24の湯面上
のスラグ26は取鍋11からの注入流28から遠ざけら
れるように吹払されるので、注入流28による溶鋼24
中へのスラグ26の再度あるいは繰り返されるたたき込
みが回避される。このときのアルゴンガスや窒素ガスの
流量は、タンディッシュ本体16内の溶鋼24の酸化防
止と溶鋼24の湯面上のタンディッシュ内スラグ26が
注入流28から遠ざけられるのに必要な最低流量に調整
される。
【0023】図4には、不活性ガスまたは窒素ガス吹付
用ノズル22のタンディッシュ内スラグ26排滓時にお
ける使用状況を示す。タンディッシュ内スラグ26の排
滓に際しては、排滓口19の蓋20を開いた後、タンデ
ィッシュ本体16内の溶鋼24の湯面高さを排滓口19
の高さ付近まで上昇させる。タンディッシュ本体16内
のこの湯面高さの調整は、取鍋11の底部に設けられた
スライディングノズル15の開度調整によって行われ
る。この湯面調整は、タンディッシュ本体16の底部に
設けられた浸漬ノズル18の開閉によっても可能であ
る。しかしながら、それは水冷鋳型13内の湯面変動ひ
いては鋳片の品質不良を招くので、通常浸漬ノズル18
は鋳造中開閉されない。このため水冷鋳型13へ供給す
る溶鋼24の流量は一定に保持される。複数個の不活性
ガスまたは窒素ガス吹付用ノズル22は、鉛直方向へ適
度に高さ調整され、排滓口19の方向に旋回させたガス
吹出口22aからたとえば不活性ガスの一種で比較的に
入手しやすいアルゴンガスを吹付ける。これによってタ
ンディッシュ内スラグ26はアルゴンガスの吹付け圧力
によって排滓口19の方向に順次吹払移動させられ、排
滓口19より外部に排出される。タンディッシュ内スラ
グ26の吹払移動中、注入流28の近辺においては、タ
ンディッシュ内スラグ26が注入流28によって溶鋼2
4中にたたき込まれないようにガス吹付用ノズル22の
旋回角度が調整される。このように吹払移動させられた
タンディッシュ内スラグ26の排滓時には、若干の溶鋼
24がタンディッシュ内スラグ26とともに排滓口19
から排出されてもかまわない。通常、排出口19は溶鋼
24と接していないので、排出口19の温度はタンディ
ッシュ本体16の側壁の温度と比べれば非常に低い。こ
のため迅速な排滓を行わないと溶鋼24が排滓口19内
で凝固し、排滓口19が閉塞する恐れがある。したがっ
て、この場合にはガス吹出口22aから定常の特定の雰
囲気鋳造状態のときよりも一時的に多量の不活性ガスや
窒素ガスが吹付けられ、排滓が迅速に行われる。また、
このような特定の雰囲気鋳造とは異なり、空間27に単
に大気が存在している状態で溶鋼24の連続鋳造が行わ
れる場合には、ほぼ前述と同様にタンディッシュ内スラ
グ26の排滓時のみに、ガス吹出口22aからガスを吹
付けて、スラグ26の吹払移動およびその排滓口19か
らの排滓を行うこともできる。
【0024】図5に実操業における連々鋳回数と、タン
ディッシュ内スラグ厚みとの関係を示す。図5には、取
鍋11の交換毎に前記タンディッシュ内スラグ26の排
滓除去を実施した本発明法L1と、タンディッシュ内ス
ラグ26の除去をほとんど行わない従来法L2とを比較
して示している。従来法L2では、タンディッシュ内ス
ラグ26を排滓除去していないので、連々鋳を重ねる毎
に溶鋼24の湯面上に層状をなして浮遊するスラグ厚み
が増大しているのに対して、本発明法L1では、一時的
に少量のタンディッシュ内スラグ26が浮遊しても取鍋
11の交換毎に排滓除去が容易かつ迅速に行われるの
で、スラグ厚みが常に初回と同等以下の低水準に維持さ
れている。
【0025】図6に実操業における連々鋳回数と製品欠
陥指数との関係を示す。図6には、取鍋11の交換毎に
前記タンディッシュ内スラグ26の排滓除去を実施した
本発明法L3と、タンディッシュ内スラグ26の除去を
ほとんど行わない従来法L4とを比較して示している。
図6から従来法L4では、連々鋳を重ねる毎に製品欠陥
指数が増大しているけれども、本発明法L3では、連々
鋳を重ねても製品欠陥指数が増大しないことが判る。図
6において、連々鋳の継目で一時的な製品欠陥指数の増
加が認められるのは、取鍋11の注入末期に取鍋内スラ
グ25が溶鋼24とともにタンディッシュ本体16内へ
若干混入し、一部の浮上し切れなかった不良スラグが浸
漬ノズル18を介して水冷鋳型13内に持ち込まれるこ
とによるものである。
【0026】図7は、本発明の他の実施例である連続鋳
造装置のタンディッシュを示す簡略化した平面模式図で
ある。図1〜図4と対応する部分には同一の参照符号を
付す。図7は図解の便宜のためタンディッシュ蓋17、
不活性ガスまたは窒素ガス吹付用ノズル22、ストッパ
23等は省略している。本実施例では、溶鋼24は取鍋
11から直接タンディッシュ内に注入される。図7−
(1)には、排滓口29がタンディッシュ本体16の一
方の長辺側側壁に設けられている実施例を示している。
排滓口29は、浸漬ノズル18からできるだけ離れた位
置の注入流28近辺の側壁上端部近傍に設けられてい
る。排滓口29が浸漬ノズル18から離れた位置に設け
られるのは、流入流28によって溶鋼24内にたたき込
まれたスラグがタンディッシュ内スラグ26として充分
浮上分離する時間的(距離的)な余裕を与え、浮上し切
れない不良スラグが浸漬ノズル18を介して水冷鋳型1
3内へ混入するのを避けるためである。図7−(2)に
は、排滓口30がタンディッシュ本体16の他方の長辺
側側壁に設けられている実施例を示している。排滓口3
0は、浸漬ノズル18から離れた位置の注入流28近辺
の前記側壁上端部近傍に設けられている。図7−(3)
には、排滓口29と排滓口30とがともに設けられてい
る実施例を示している。図7−(4)には、図1〜図4
に示す排滓口19と、前記排滓口29とがともに設けら
れている実施例を示している。この場合、タンディッシ
ュ内スラグ26の排滓は、たとえば排滓口29から矢符
31方向に排滓した後、引続き排滓口19から矢符32
方向に排滓すれば効率的に行うことができる。図7−
(5)には、前記排滓口19と前記排滓口30とがとも
に設けられている実施例を示しており、図7−(6)に
は、前記排滓口19と前記排滓口29と前記排滓口30
とがいずれも設けられている実施例を示している。この
ように排滓口19,29,30は浸漬ノズル18から離
れた位置のタンディッシュ本体16の側壁上端部近傍に
少なくとも1個所設けられればよい。このため様々な排
滓口の組合わせを選択することができ迅速で確実な排
滓、すなわち効率的な排滓が可能となる。
【0027】図8は、本発明のさらに他の実施例である
取鍋底部にロングノズルノズルを接続し設置した場合の
タンディッシュ内スラグの排出状況を示す平面説明図で
ある。図1〜図4と対応する部分には同一の参照符号を
付す。ロングノズル33を使用する場合、一旦タンディ
ッシュ本体16内の溶鋼24の湯面上に浮上分離された
タンディッシュ内スラグ26の注入流28によるたたき
込みはほとんどないので、複数個の不活性ガスまたは窒
素ガス吹付用ノズル22はそのガス吹出口22aをすべ
て排出口19の方向に向けて方向を固定したまま不活性
ガスを吹付ければよい。これによって、タンディッシュ
内スラグ26は最短距離を経由して効率的に排滓除去さ
れる。また不活性ガス吹付用ノズル22の旋回角度の調
整を行わなくてもよいので、スラグ除去の作業性が大幅
に向上する。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、タンディ
ッシュ内の湯面を排滓口の高さ付近まで上昇させ、不活
性ガスまたは窒素ガスを吹付けることによってタンディ
ッシュ内スラグを排滓口から効率的に排出させることが
できる。これによって連々鋳回数が増大してもタンディ
ッシュ内スラグに起因する鋳片の表面および内部品質欠
陥、ひいては製品の品質欠陥や加工不良を大幅に低減す
ることができるので、品質および歩留りが大幅に向上す
る。またこれによってタンディッシュ内壁耐火物の溶損
を大幅に低減することができるので、タンディッシュの
使用回数が大幅に増大し、能率および生産性が大幅に向
上する。
【0029】また本発明によれば、溶鋼を取鍋からタン
ディッシュ内に連続注入するとき、溶鋼注入流によるタ
ンディッシュ内スラグの再度あるいは繰り返されるたた
き込み現象が生じないように不活性ガスまたは窒素ガス
を吹付けることができる。このため前述の如きタンディ
ッシュ内スラグに起因する諸々の品質欠陥を大幅に低減
し解消することができる。
【0030】また本発明によれば、定常操業時にはタン
ディッシュ内スラグを取鍋からの溶鋼注入流から遠ざけ
るように不活性ガスまたは窒素ガスが吹付けられる。こ
れによってスラグのたたき込み現象を大幅に低減するこ
とができるので、前述の如きタンディッシュ内スラグに
起因する諸々の品質欠陥を大幅に低減し解消することが
できる。このため品質および歩留りが大幅に向上する。
またタンディッシュ内スラグを排出するときには、不活
性ガスまたは窒素ガスは排滓口の方向に吹付けられる。
これによってタンディッシュ内スラグはタンディッシュ
内の溶鋼の湯面上における周縁部においても効率的に排
出されるので、タンディッシュ内スラグに起因する品質
欠陥ならびにタンディッシュ内壁耐火物の溶損を大幅に
低減し解消することができる。このため、品質、歩留
り、能率および生産性の大幅向上が実現できる。
【0031】また本発明によれば、溶鋼を取鍋からロン
グノズルを用いてタンディッシュ内の湯面下に注入する
際には、不活性ガスまたは窒素ガスは排滓口の方向に方
向を固定して吹付けられる。このロングノズルの使用に
よってタンディッシュ内の溶鋼内部に注入されたスラグ
が溶鋼の湯面上に浮上分離するのに時間を要し難がある
けれども、一旦浮上分離されたスラグに対しては、溶鋼
注入流によるスラグのたたき込み現象が全くないので、
スラグは最短距離を経由して効率的に排出することがで
きる。またこれによってタンディッシュ内壁耐火物の溶
損を大幅に低減することができるので、能率および生産
性が大幅に向上する。また不活性ガス吹付け方向の調整
を行わなくてよいので、スラグ除去の作業性が大幅に向
上する。
【0032】また本発明によれば、不活性ガスまたは窒
素ガスのガス流量は、タンディッシュ内スラグを排出す
るときには定常の鋳造状態のときよりも増大される。こ
れによって過剰な不活性ガスまたは窒素ガスの供給が回
避されるとともに迅速で確実なスラグ排出が可能とな
る。このため排滓口における溶鋼の凝固ならびに排滓口
の閉塞が防止される。
【0033】また本発明によれば、タンディッシュ内ス
ラグの除去装置はタンディッシュ内の湯面上で鉛直軸線
まわりに吹付方向が変えられる不活性ガスまたは窒素ガ
ス吹付用のノズルを含んでいる。これによってスラグの
吹払方向を自在に制御することが可能であり、周縁部の
スラグも効率的かつ確実に除去することができる。この
ため前記ロングノズルを用いなくても、溶鋼注入流によ
るタンディッシュ内スラグのたたき込み現象を防止する
ことができる。
【0034】また本発明によれば、連続鋳造装置は不活
性ガスまたは窒素ガス吹付用ノズルと、排滓口とを含ん
でいる。これによって連続操業中、タンディッシュ内ス
ラグを排滓口から効率的に排出することができるので、
前述の如きタンディッシュ内スラグに起因する諸々の品
質欠陥ならびにタンディッシュ内壁耐火物の溶損を大幅
に低減し解消することができる。このため品質、歩留
り、能率および生産性が大幅に向上する。
【0035】また本発明によれば、排滓口は蓋付であ
り、浸漬ノズルから離れた位置に少なくとも1個所設け
られている。これによって排滓口は定常操業時、蓋を閉
じておくことができるので、タンディッシュのシール性
を高めることができる。このため、不活性ガスまたは窒
素ガスの無駄なガス供給を防止し、タンディッシュ内の
溶鋼の酸化あるいは必要に応じて窒化をも防止し、かか
る溶鋼の降温を抑制することができる。また排滓口はタ
ンディッシュの浸漬ノズルから離れた位置に設けられて
いるので、スラグの鋳型内への混入を一層確実に防止す
ることができる。さらに排滓口は少なくとも1個所設け
られているので、その配置数や設置位置(水平方向およ
び鉛直方向の位置)や排出口そのものの構造、形状、寸
法などの面で、様々な排滓口の組合わせを選択すること
ができ、効率的で確実な排滓が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である連続鋳造装置の簡略化
された構成を示す正面断面図である。
【図2】図1に示す連続鋳造装置における不活性ガスま
たは窒素ガス吹付用ノズルの配置状況の一例を示す斜視
図である。
【図3】図2に示す不活性ガスまたは窒素ガス吹付用ノ
ズルの定常操業時における使用状況を示す説明図であ
る。
【図4】図2に示す不活性ガスまたは窒素ガス吹付用ノ
ズルのタンディッシュ内スラグ排滓時における使用状況
を示す説明図である。
【図5】図1に示す連続鋳造装置を用いた実操業におけ
る連々鋳回数とタンディッシュ内スラグ厚みとの関係を
示す特性図である。
【図6】図1に示す連続鋳造装置を用いた実操業におけ
る連々鋳回数と製品欠陥指数との関係を示す特性図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例である連続鋳造装置のタン
ディッシュを示す簡略化した平面模式図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例である取鍋底部にロ
ングノズルを接続し設置した場合のタンディッシュ内ス
ラグの排出状況を示す平面説明図である。
【図9】典型的な従来技術の連続鋳造装置の簡略化され
た構成を示す正面断面図である。
【図10】タンディッシュ内への取鍋内溶鋼の注入末期
における注入状況を示す説明図である。
【図11】取鍋底部に設置したロングノズルによる溶鋼
注入状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1,24 溶鋼 2,11 取鍋 3,15 スライディングノズル 4,12 タンディッシュ 5,13 水冷鋳型 6,18 浸漬ノズル 7,23 ストッパ 8,25 取鍋内スラグ 9,26 タンディッシュ内スラグ 10,33 ロングノズル 14 注入口 16 タンディッシュ本体 17 タンディッシュ蓋 19,29,30 排滓口 20 排滓口の蓋 21 受鋼口 22 不活性ガスまたは窒素ガス吹付用ノズル 22a ガス吹出口 28 注入流

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶鋼を取鍋からタンディッシュを経て鋳
    型内に連続注入する連続鋳造方法において、 タンディッシュ内の湯面を排滓口の高さ付近まで上昇さ
    せ、タンディッシュ内スラグに不活性ガスまたは窒素ガ
    スを吹付けて排滓口からタンディッシュ内スラグを排出
    させることを特徴とするタンディッシュ内スラグの除去
    方法。
  2. 【請求項2】 溶鋼を取鍋からタンディッシュ内に連続
    注入する際に、 前記不活性ガスまたは窒素ガスを、タンディッシュ内の
    湯面上のスラグが溶鋼の注入位置から遠去かるように吹
    付けることを特徴とする請求項1記載のタンディッシュ
    内スラグの除去方法。
  3. 【請求項3】 定常の鋳造状態では、タンディッシュ内
    スラグを取鍋からの溶鋼注入位置から遠去かるように前
    記不活性ガスまたは窒素ガスを吹付け、 タンディッシュ内スラグの排出状態では、前記不活性ガ
    スまたは窒素ガスを排滓口の方向に吹付けることを特徴
    とする請求項1または2記載のタンディッシュ内スラグ
    の除去方法。
  4. 【請求項4】 溶鋼を取鍋からロングノズルを用いてタ
    ンディッシュ内の湯面下に注入する際に、 前記不活性ガスまたは窒素ガスを排滓口の方向に吹付け
    ることを特徴とする請求項1記載のタンディッシュ内ス
    ラグの除去方法。
  5. 【請求項5】 前記不活性ガスまたは窒素ガスのガス流
    量を、 タンディッシュ内スラグの排出状態では、定常の鋳造状
    態のときよりも増大させることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載のタンディッシュ内スラグの除去方
    法。
  6. 【請求項6】 タンディッシュ内からスラグを除去する
    タンディッシュ内スラグの除去装置において、 タンディッシュ内の湯面上で鉛直軸線まわりに吹付け方
    向が変えられる不活性ガスまたは窒素ガス吹付用のノズ
    ルを含むことを特徴とするタンディッシュ内スラグの除
    去装置。
  7. 【請求項7】 タンディッシュ内の湯面上の周縁部に不
    活性ガスまたは窒素ガス吹付用のノズルが複数個配設さ
    れ、 タンディッシュの側壁上端部近傍にスラグを排出するた
    めの排滓口を設けることを特徴とする連続鋳造装置。
  8. 【請求項8】 前記排滓口は、蓋付であり、かつ溶鋼を
    鋳型内に連続注入するタンディッシュの浸漬ノズルから
    離れた位置のタンディッシュ側壁上端部近傍に少なくと
    も1個所設けられることを特徴とする請求項7記載の連
    続鋳造装置。
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