JPH11290877A - 貯水槽の汚濁防止装置 - Google Patents

貯水槽の汚濁防止装置

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JPH11290877A
JPH11290877A JP10099122A JP9912298A JPH11290877A JP H11290877 A JPH11290877 A JP H11290877A JP 10099122 A JP10099122 A JP 10099122A JP 9912298 A JP9912298 A JP 9912298A JP H11290877 A JPH11290877 A JP H11290877A
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JP
Japan
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water
ozone
tank
storage tank
water storage
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JP10099122A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Inatani
正敏 稲谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯水槽の源水をイオン交換水とし電解セルに
導き電解にてオゾンを発生させ貯水槽の源水と混合し汚
濁を防止する。 【解決手段】 貯水槽とイオン交換樹脂塔とを連通管で
結び、オゾン発生用電解セルから生成されるオゾンを貯
水槽に注入する貯水槽の汚濁防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を電気分解して
生成したオゾンでカップ式飲料自動販売機の飲料水タン
クや金魚水槽および食品冷却用の水槽の水の殺菌浄化,
脱臭,および有機物を分解して汚濁防止を目的とする貯
水槽の汚濁防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カップ式飲料自動販売機の飲料水
タンクとして設置されている貯水槽の汚濁防止には塩素
発生装置が一般に用いられていた。この塩素発生装置に
よる貯水槽の汚濁防止方法とは、貯水槽内に陰極と陽極
の一対の電極を浸漬し、水を電気分解することにより浄
水中に不純物として含まれる塩素イオンを陽電極面上で
酸化させ、塩素を生成させ、その塩素と塩素が水に溶け
ることにより生じる次亜塩素酸とで殺菌消毒を行う方法
である。
【0003】確かに塩素は安心して使える消毒剤とし
て、従来より主に水道水の消毒に用いられ、有効残留塩
素濃度は0.1ppm以上あれば殺菌力を持つものであ
る。よって、この塩素発生装置においても塩素イオンを
陽電極面上で酸化させ生成させる残留塩素濃度は約0.
5ppm程度を生成するように設定している。水道水の
殺菌に用いられる理由は塩素が残留性に優れているため
であり、水道水の様に浄水場から各家庭にまで殺菌消毒
効果を維持させるには残留性のある塩素による処理が必
要である。
【0004】しかし、カップ式飲料自動販売機の飲料水
タンクとして設置されている貯水槽の汚濁防止には塩素
の消毒殺菌は大きな問題が生じる。すなわち生成した塩
素が残留するために塩素特有の臭いを発し、又、塩素ま
たは次亜塩素酸が各種清涼飲料エキスと反応し、塩素化
合物を形成し、味や匂いを変質させるため、おいしい飲
料の供給ができないという致命的な問題点があった。
【0005】又、塩素の発生量は供給される水道の水質
により変化し、水に含まれる陽イオンや塩素イオン等の
陰イオンの濃度に大きく影響され、設置場所と時期によ
り変化するため、定期的に予備実験を行い電解時間を設
定する必要がある。又、それでも電極への堆積物の影響
などにより生成量は不安定となり一定の濃度に設定する
のは困難である。
【0006】さらに、近年においては塩素と水道水中に
含まれる微量の有機物とが反応し、発ガン性の有るトリ
ハロメタンを生成させる可能性を指摘する学者や報告書
が多くなり、塩素殺菌については見直しが必要となって
いる。
【0007】そこで、近年では特開昭61−14739
3号公報の様に、カップ式飲料自動販売機の飲料水を機
内に貯留する水リザーバーに対してオゾナイザを付設
し、このオゾナイザで生成したオゾンガスを水リザーバ
内の貯留水中に供給溶解して水の殺菌消毒を行い、これ
により飲料水の水質維持を図るようにしたものが提案さ
れている。
【0008】オゾンは塩素に比べ残留性がなく、比較的
早く安全な酸素に分解するため、食品の味を変質させた
り異臭をつけることがないので、水道水と違い持続性を
必要としない食品の加工やカップ式飲料自動販売機の飲
料水タンクとして設置される貯水槽の殺菌消毒用として
は最適なものである。
【0009】オゾンの生成方法としては特開昭61−1
47393号公報の様に放電式のオゾナイザで空気中の
酸素をオゾンに酸化させる方法と、水を電気分解して水
素と酸素とを生成するとき、その酸素発生時の副生成物
としてオゾンを得る方法とがある。
【0010】空気中の酸素からオゾンを生成する方法
は、空気中の約80%の窒素も同時に酸化するため、二
酸化窒素や一酸化窒素等の窒素酸化物も生成するため、
処理ガスを水に吹き込み溶解させオゾン水を製造する
と、同時に窒素酸化物も水に溶けるため硝酸が形成さ
れ、強酸性のオゾン水となる問題がある。
【0011】また、80%の窒素ガスが含まれ酸素濃度
が20%と低いと言うことは、生成する処理ガス中のオ
ゾンガス分圧は低くなり、水へのオゾンの溶解量が小さ
く、低濃度のオゾン水しか製造できないばかりか、水に
溶け切らない余剰オゾンが発生しやすくなる。特開昭6
1−147393号公報の様に余剰オゾンを別の水槽の
汚濁防止に使用することも考えられるが、さらに濃度が
薄くなるため有効な殺菌効果を出すことはできない。
【0012】よって、効率的にオゾンを水に溶かし、中
性でクリーンなオゾン水を生成するためには、純粋で高
濃度オゾンが得られる、水電解式のオゾン生成方法が推
奨される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開昭61−147393号公報の様にオゾナイザを利
用する場合は空気中の酸素を利用してオゾンが生成でき
たが、水電解式オゾンの場合はイオン交換した水が必要
となる。すなわち、水素イオンを伝達する固体電解質膜
を使用するために妨害イオンとなる陽イオンの含まない
イオン交換水が必要となる。
【0014】又、水を電気分解して陽極から得られるオ
ゾンは酸素ガスとオゾンガスの二成分だけの構成であ
り、混合ガス全体のガス量は微量となり高濃度であるた
めエアポンプでの流量制御は困難で、処理水中のオゾン
濃度を如何に一定にするかが課題となっている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、貯水槽と、イ
オン交換樹脂塔と、陰電極室と陽電極室と両電極室を仕
切る固体電解質膜とからなるオゾン発生用電解セルと、
陽電極室を循環する水を蓄える循環水タンクとからな
り、貯水槽とイオン交換樹脂塔とを連通管で結び、イオ
ン交換樹脂塔を通過させた貯水槽からの水を陽電極室に
導き、陽電極室にて電気分解しオゾンガスを生成させ、
そのオゾンガスを循環水タンクから貯水槽に注入し、貯
水槽の水と混合して貯水槽の浄化を行うものである。
【0016】又、貯水槽とイオン交換樹脂塔と循環タン
ク内の各水面を大気圧下に置き、前記貯水槽とイオン交
換樹脂塔との間を逆流防止機構を持つ連通管で、イオン
交換樹脂塔と循環タンクとを連通パイプにて結ぶもので
ある。
【0017】又、貯水槽内の水を循環撹拌するミキシン
グポンプの吸水側の吸水管と、循環水タンクの水面上空
間部とを細管によりつなぎ、細管には流量を微調整する
微調整弁が設けられているものである。
【0018】又、循環タンク水面上空間部に大気圧調整
開口部を設け、前記水面上空間部と大気圧調整開口部と
の間にオゾン分解触媒を使用したものである。
【0019】又、貯水槽水面上層部近傍にオゾンガスセ
ンサーを付設し、前記オゾンガスセンサーの信号により
電解セルの電解条件を変化させるものとした。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の請求項1に記載の発明
は、貯水槽と、イオン交換樹脂塔と、陰電極室と陽電極
室と両電極室を仕切る固体電解質膜とからなるオゾン発
生用電解セルと、陽電極室を循環する水を蓄える循環水
タンクとからなり、貯水槽とイオン交換樹脂塔とを連通
管で結び、イオン交換樹脂塔を通過させた貯水槽からの
水を陽電極室に導き、陽電極室にて電気分解しオゾンガ
スを生成させ、そのオゾンガスを循環水タンクから貯水
槽に注入し、貯水槽の水と混合することを特徴とする貯
水槽の汚濁防止装置であり、貯水槽とオゾン発生用電解
セルとをイオン交換樹脂塔を介し連結させることによ
り、貯水槽の水を容易に電解水として兼用することがで
き、イオン交換水の供給を必要としない効果を持つ。
【0021】請求項2記載の発明は、貯水槽とイオン交
換樹脂塔と循環タンク内の各水面を大気圧下に置き、前
記貯水槽とイオン交換樹脂塔との間を逆流防止機構を持
つ連通管で、イオン交換樹脂塔と循環タンクとを連通パ
イプにて結ばれたことを特徴とするもので、使用状況に
より水位変化のある貯水槽の影響を制御するものであ
る。すなわち、貯水槽に源水が給水され満水になると連
通管からイオン交換樹脂塔に水が流れ水位は上昇し、同
様に連通パイプ内の圧力で循環タンク内の水位も上昇す
るが、貯水槽が渇水になったときにはイオン交換樹脂塔
と循環タンク内の逆流防止機構が働きイオン交換樹脂塔
および循環タンク内の水位の減少を抑制するものであ
る。
【0022】請求項3記載の発明は、貯水槽内の水を循
環撹拌するミキシングポンプの吸水側の吸水管と、循環
水タンクの水面上空間部とを細管によりつなぎ、細管に
は流量を微調整する微調整弁が設けられていることを特
徴とする貯水槽の汚濁防止装置であり、ミキシングポン
プの吸水側が微減圧となることを利用し、生成したオゾ
ンを含む循環水タンクの水面上空間部の混合ガスを微調
整弁により所定量,貯水槽に送り、混合することで正確
にオゾン水濃度を制御するものである。
【0023】請求項4記載の発明は、循環タンク水面上
空間部に大気圧調整開口部を設け、前記水面上空間部と
大気圧調整開口部との間にオゾン分解触媒を付設したも
ので、大気圧調整開口部により、水の電気分解で生成す
る混合ガス量と貯水槽に送り込まれるガス量とのバラン
スが崩れても大気圧が保たれ、電気分解で生成する混合
ガス量が多くなるとオゾン分解触媒により処理されて大
気に放出されることになりオゾンの漏れを防ぎ安全性が
保たれる。
【0024】請求項5記載の発明は、貯水槽水面上層部
近傍にオゾンガスセンサーを付設し、前記オゾンガスセ
ンサーの信号により電解セルの電解条件を変化させるこ
とを特徴とするもので、オゾンガス濃度が上昇すること
でオゾン水中のオゾン濃度を推定し、適度な濃度での殺
菌消毒を行うと共に、大気へ余剰オゾンの放出を防止す
ることができる。
【0025】以下本発明の一実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態であ
る貯水槽1とその汚濁防止装置2の構成図を示すもので
ある。
【0026】貯水槽1と汚濁防止装置2とは連通管3で
連結されており、汚濁防止装置2はイオン交換樹脂塔4
とオゾン発生用電解セル5と循環タンク6とで構成され
ている。
【0027】貯水槽1は貯水容器7と蓋8とからなり、
フロート9の信号による給水弁10の開閉により源水が
所定の水位Hに保たれている。
【0028】ポンプA11とポンプB12は貯水タンク
7より源水を次工程に排出させるためのもので、ポンプ
A11は排出口A13と排出管A14を通じ貯水槽1か
ら、また同じく、ポンプB12は排出口B15と排出管
B16を通じ貯水槽1からポンプの運転時間に応じ所定
量の源水を排出する。
【0029】イオン交換樹脂塔4はフィルターA17と
フィルターB18との間にイオン交換樹脂19が充填さ
れたもので、貯水槽1からの連通管3の連通口20はイ
オン交換樹脂19層の上部に位置し、注水口21はイオ
ン交換樹脂19層の下部に位置するよう配置する。
【0030】22は空気穴であり、貯水槽1の水位がH
の高さになると連通管3と連通口20から源水がイオン
交換樹脂塔4に流れ込み、大気に通じる空気穴22があ
るのでイオン交換樹脂塔4の水位も同様にHの高さとな
る。
【0031】水の電気分解によりオゾンを発生させる電
解セル5は、陰電極23を有する陰電極室24と陽電極
25を有する陽電極室26とで構成されており、陰電極
室24と陽電極室26とは固体電解質膜27で仕切られ
ている。
【0032】固体電解質膜27は水素イオンの交換機能
があるスルフォン酸基をもつフッ素樹脂が主体の膜であ
り、スルフォン酸基の水素イオンが自由に出入りする性
質を利用して水素イオン伝導型の固体電解質膜27とし
て開発されたものである。
【0033】この固体電解質膜27は水素イオンのみを
伝達する性質をもつ高分子であり、その他のイオンを伝
導したり、透過したりすることは比較的少ない。本実施
例で使用した水素イオン伝導型膜の固体電解質膜27は
デュポン社からナフィオン膜との商品名で販売されてい
るN117の固体高分子膜を用いた。
【0034】図2は本発明の第1の実施の形態である電
解セル5の構成を示す縦断面図である。又、図3は同じ
く本発明の第1の実施の形態である電解セル5の要部拡
大断面図で、オゾン発生電極である陽電極25と、固体
電解質膜27と、ガス拡散電極28と集電体29とから
なる陰電極23とがゼロギャップでの構成を示す。
【0035】陽電極25は耐食性金属チタンの多孔質状
の基体30を用い、その基体30表面はβ型の二酸化鉛
を電着によって形成したオゾン発生選択性の触媒層31
で覆われている。
【0036】本実施例の陽電極25に使用した基体30
は、びびり振動切削短繊維チタンを無酸素雰囲気で焼結
した東京製鋼の金属繊維ポーラス板であり、適切な表面
積を確保し、後加工で行う表面処理での目詰まりが無い
ように空隙率60%で板厚2mmのものを使用した。
【0037】陰電極23は通気性を有する多孔性のメッ
シュ状のものとして、表面に白金超微粒子を担持したカ
ーボン粉末とフッ素樹脂粉末の混合物を加圧成形して適
度な撥水性を持たせた多孔性のガス拡散電極28と電荷
を均一に伝達する集電体29との接合体として形成され
ている。
【0038】電解セル5とイオン交換樹脂塔4とは、イ
オン交換樹脂塔4の注水口21から水切りポンプ32を
介し電解セル5の陽電極室26の下部開口部33と連通
パイプ34で通じている。
【0039】35は吸入口36に取りつけられた外気を
吸入する吸入ファン37と、排気口38とからなる吸排
気機構であり、陰電極室24のガス拡散電極28に酸素
を含む外気を順次送り込むものである。
【0040】循環タンク6はガス移動管39で電解セル
5の陽電極室26の上部開口部40に通じ、また戻り管
41で下部開口部33と通じている。
【0041】42は陽電極室26での電解により発生す
る酸素ガスとオゾンガスの混合ガスがガス移動管39を
通じて循環タンク6に移動し、水面上空間部43に滞留
した後排出していく吐出口であり、その吐出口42から
二手に分かれ、一方は細管44を通じてミキシングポン
プ45の吸水管46に微調整弁47を介し連結され、も
う片方は圧力バランサー48の中でオゾン分解触媒49
を介して大気圧調整開口部50より大気に通じる。図4
は本発明の実施形態1の圧力バランサー48の断面図で
ある。
【0042】ここで、吸水管46は排出管A14から分
岐され、ミキシングポンプ45の吸水側に接続されてお
り、吐水管51はミキシングポンプ45から排出管B1
6に接続されており、ミキシングポンプ45は常時運転
され、貯水槽1内の源水を常に循環撹拌するように働
く。
【0043】又、水切りポンプ32は電解停止時におけ
る陽電極25表面の劣化を防止するためのもので、制御
回路52と蓄電池53により循環タンク6と陽電極室2
6内の水を抜き、しばらく電解を続けることにより陽電
極25表面を乾燥させ、還元反応を防止する機構であ
る。
【0044】又、54は貯水槽1内の水面上層部55の
オゾン濃度をセンシングするオゾンガスセンサーであ
り、信号を制御回路52に送り、電解セル5の陽電極2
5と陰電極23に加わる電圧を調整することでオゾン濃
度をコントロールするものである。
【0045】又、56は連通口20の開口面に張りつけ
た逆流防止機構であり、貯水槽1内の源水の水位が下が
り連通管3を通じてイオン交換樹脂塔6の水が一部流れ
出すのを防止するものである。
【0046】ここで、本発明の実施の形態1に用いた陽
電極25の表面処理工程について簡単に説明する。
【0047】前処理として、多孔質状の耐食性金属チタ
ン材の基体30を5%の界面活性剤の溶液で超音波洗浄
により脱脂し、イオン交換水ですすいだ後、5%のしゅ
う酸溶液の沸騰水に5分間浸漬し表面の酸化層を取り除
き、さらに下地処理直前に1Nの硫酸を電解研磨液と
し、4A/dm2 の条件で陰極側にて電解還元処理をし
た。
【0048】上記の前処理後、即、塩化チタンと塩化タ
ンタルと塩化白金酸を各々0.1Mの濃度に調整した塩
酸混合溶液に浸漬し、40℃で15分間の予備乾燥後、
520℃で焼付けた。この焼き付け下地処理を3回繰り
返し、約1μmの導電性複合酸化金属の下地層57を設
けた。
【0049】次に下地層57処理面を4A/dm2 で3
0秒間の電解還元処理を行った後、オゾン発生選択性触
媒層31として二酸化鉛の電気めっき処理を行った。
【0050】二酸化鉛のめっきは、まず、3.5規定の
水酸化ナトリウムの飽和酸化鉛溶液をめっき浴とし1.
1A/dm2 で陽極側にて20分間処理し、数ミクロン
のα型の二酸化鉛を形成した。この時の浴温は40℃と
した。
【0051】次に30w%の硝酸鉛の1規定の硝酸浴
で、4A/dm2 の条件で40分間、陽極にてオゾン発
生選択性触媒であるβ型の二酸化鉛の触媒層31を形成
した。この時の浴温度は70℃とした。
【0052】尚、耐食性向上、歪み除去のため、浴中に
2g/Lの酸化タンタルを分散させめっき処理すること
によりβ型の二酸化鉛めっき層の中にタンタル粉末を形
成させる。
【0053】さらに、片面に粘着テープを貼り、パーフ
ルオロカーボンスルフォン酸の溶液に1分間浸責後、4
0℃で15分間乾燥後、粘着テープを剥がし片面は二酸
化鉛層を露出させ、対面の片面には表面処理樹脂層58
が形成してなる陽電極26を作成する。
【0054】以下、上記で説明した実施の形態1の陽電
極25を有する電解セル5中の化学反応と貯水槽1と汚
濁防止装置2の作用について説明する。
【0055】まず、貯水槽1に源水が満たされると水位
調整力により貯水槽1に通じている排出口B15から連
通管3を通り、イオン交換樹脂塔4に連通口20より流
れ込みHの水位まで源水で満たされる。満たされた源水
は、フィルターA17、イオン交換樹脂19、フィルタ
ーB18を通り抜ける間に、源水に含まれる陽イオンで
ある金属イオンは水素イオンに、陰イオンである塩素イ
オンや炭酸イオンは水酸基イオンにイオン交換され電気
伝導度が2μs以下のイオン交換水となる。
【0056】このイオン交換水を電解液として注水口2
1より、連通パイプ34と水切りポンプ32を通り電解
セル5の下部開口部33から陽電極室26に流れ込み、
通気性のある陽電極25を通して固体電解質膜27の表
面を満たす。
【0057】陽電極25と固体電解質膜27の界面にイ
オン交換水である電解液が満たされると、固体電解質膜
27が吸水し、スルフォン酸基の水素イオンが活性化
し、陰電極23と陽電極25との導通が良くなり陽電極
25と固体電解質膜27の界面でイオン交換水である電
解液の電気分解反応が開始される。
【0058】陽電極25の表面材質はβ型の二酸化鉛で
あり、腐食電位が高く反応酸素を含むオゾン発生選択性
触媒層31が形成されており、電極材の溶解は殆ど無
く、陽電極25の表面においてはイオン交換水である電
解液中の水分子を酸化し、(化1)〜(化4)の反応が
起こる。反応式の平衡電位より(化1)と(化4)が主
体となり、陽電極25表面から酸素ガスとオゾンガスが
発生する。
【0059】ここで、白金等のめっき表面であれば、酸
素過電圧が低くなり(化1)の反応のみで、オゾンの生
成が少ないが、酸素過電圧が高く、反応酸素を含むβ型
の二酸化鉛では、反応酸素が(化1)の反応式に触媒作
用として介在するため(化4)の反応が積極的に生じる
こととなり、オゾンの生成が効率良く行われ、生成ガス
中のオゾン濃度は高くなる。第1の実施の形態では、
3.5Vの直流電圧を印加し2Aの電流が流れることに
より、約50mg/hrのオゾン発生量を得た。
【0060】
【化1】
【0061】
【化2】
【0062】
【化3】
【0063】
【化4】
【0064】
【化5】
【0065】電解液がイオン交換水であり、水素イオン
の対イオンはほとんどないため、過剰となる水素イオン
は水素イオン伝導型膜である固体電解質膜27を通じて
陰電極室24に移動する。そのため、陽電極室26内で
は水素イオン濃度の増加は見られず、pHは源水または
イオン交換水と同じpHを維持し、源水が浄水を使用
し、中性であれば中性を維持することになる。
【0066】さらに、β型の二酸化鉛の触媒層31面の
固体電解質膜27側に塗布されたフッ素樹脂系の固体電
解質膜27と同系統の表面処理樹脂膜58により、触媒
層31面と固体電解質膜27との密着面だけでなく、表
面処理樹脂膜58を形成した陽電極25面から水素イオ
ンが移動することになり、有効面積が大きくなり全体に
流れる電流値が同じでも電流密度が小さく平均化される
ため、効率良く水素イオンの伝達ができ、局部的な発熱
が防止できる。
【0067】ここで、表面処理樹脂膜58が陽電極25
表面全体を覆う様に形成されていると、白金表面を持つ
給電体と表面処理樹脂膜58とが接触し平衡電位の低い
(化1)反応が優先的に起こり、オゾン発生が抑制され
オゾン発生効率が低下することになる。しかし、本発明
の実施形態1では給電体と接触する陽電極25の面には
表面処理樹脂膜58は形成されていないため、給電体の
表面では(化1)の反応は起こりにくく、オゾン発生効
率を低下させることはない。
【0068】また、空隙率が60%の多孔質性のチタン
基体を使用したが、下地層57処理やβ型の二酸化鉛の
オゾン発生選択性触媒層31の処理、さらに表面処理樹
脂膜58の処理を施しても陽電極25面から発生する酸
素やオゾンガス通過を妨げることもなく、通路は確保さ
れる。
【0069】陰電極室24の陰電極23はガス拡散電極
28で構成されることにより、吸排気機構35により送
り込まれてくる外気に含まれる酸素と、陰電極23から
負の電位として流れてくる電子と、陽電極室26で生成
されて固体電解質膜27を通過してくる水素イオンとの
3つの成分が介在し、(化5)の反応を起こすことによ
り水分子を生成する。生成した水分子は固体電解質膜2
7に吸着するか、蒸気となって排気口38から排出され
る。
【0070】また、固体電解質膜27に密着して取りつ
けることにより、外気に含まれる酸素と、陰電極23を
経由し運ばれた電子と、固体電解質膜27を通過してく
る水素イオンとを白金超微粒子の触媒作用でもって円滑
に反応させることが可能となるもので、陰電極23のガ
ス拡散電極28と固体電解質膜27とを隔離すると水素
イオンの移動が不導体のガス層に邪魔されて円滑に行か
ず、また陰電極23に貫通穴が無いと外気に接する面か
ら固体電解質膜27への酸素の移動を陰電極23自身が
遮断するため円滑な3つの成分の反応ができなくなる。
【0071】以上のように陰電極23として多孔質状の
ガス拡散電極28のような貫通穴を有する多孔性のメッ
シュ状のものを用い、固体電解質膜27に密着して取り
つけることにより、吸排気機構35で送り込まれる酸素
と、陽電極室26から固体電解質膜27を通過してくる
水素イオンと陰極を経由して運ばれる電子により水分を
生成することは、陰電極23表面からの水素ガスの発生
をなくすことができ、水素ガスによる火災や爆発の危険
を除去することができる。また陰電極室24には電解
液,浄水,イオン交換水,蒸留水,純水などを必要とし
ないので電解水の処理や濃度調整の管理が必要でなくな
るため、非常に電解セル5の構造が簡素化でき、部材の
費用も削減できる。
【0072】陽電極室26では主に(化1)と(化4)
の反応で生じる酸素とオゾンが生成する。その酸素とオ
ゾンの混合ガスを電解セル5の上部開口部40からガス
移動管39から循環タンク6の水面上空間部43に取り
出し、水面上空間部43が細管44でミキシングポンプ
45の吸水側の吸水管46に通じているため、吐出口4
2より微減圧となっている吸水管46に自動的に導かれ
る。ミキシングポンプ45は排出管A14から分岐した
吸水管46から貯水槽1の源水を吸い込み、排出管B1
6に合流する吐水管51より貯水槽1に吐き出すように
流れ、貯水槽1の循環撹拌しており、オゾンを含む混合
ガスが貯水槽1の源水の流れとミキシングされることに
より貯水槽1の源水を殺菌する。ミキシングする混合ガ
スの量は細管44の微調整弁47で調整し濃度を設定す
る。
【0073】ここで、圧力バランサー48の大気圧調整
開口部50が無いと、微調整弁47の開閉度合いによ
り、吸水管46の微減圧で引かれる量と電解により生成
する混合ガス量とのバランスが合わないと、循環水タン
ク6内の水面上空間部43の圧力が変化し水面が上下す
る。最悪の場合循環タンク6内の水が無くなったり、水
面上空間部43が無くなり電解水が細管44を通り吸水
管46に流れ込むこともある。しかし、大気圧調整開口
部50があると、電解による混合ガスの生成量が多いと
混合ガスの一部がオゾン分解触媒49を通じ大気圧調整
開口部50から大気に放出され、又、吸水管46に引か
れる量が多い場合は、大気圧調整開口部50から空気が
入りこみ、循環タンク6の水位を貯水槽1の水位と同じ
Hの高さで維持することができる。
【0074】このように源水からイオン交換樹脂塔4に
よりイオン交換水を作ることで、源水の条件に左右され
る事なく電解式で得たオゾンは純粋で、水に溶解させて
も中性に近く、人体への影響も少なく、オゾン殺菌処理
した源水は塩素のような特有な臭いもなく、清涼飲料水
のエキスと反応して味や臭いを変質させることも少なく
なり、おいしい飲料水を提供する。さらに、排水も環境
に悪影響を及ぼさないものとなる。
【0075】又、貯水槽1中の源水に含まれるオゾン量
が増加し、余剰オゾンが生成すると水面上層部55の空
間でのオゾンガス濃度が上昇する。このオゾンガス濃度
をオゾンガスセンサー54で感知することにより源水中
のオゾン濃度をコントロールすることができる。水電解
式オゾンは純粋で、高濃度である特徴以外に、混合ガス
自体の湿度が高い特徴を持つ。この特徴は酸素分子やオ
ゾン分子が水蒸気分子と分子間引力で引き付け合い、馴
染みやすくなっていることを示唆し、ヘンリーの法則の
分圧差による水への溶解性の差以上に、電解式オゾンの
方が解けやすいと言える。
【0076】本発明は放電式オゾンに比べ電解式オゾン
が水に溶けやすい特徴を有効に利用したものであるが、
その溶け易さを実証した実験結果を図5と図6に示す。
図5は本発明の実施の形態1の装置で測定したときの、
水中のオゾン濃度と水面上層部のオゾンガス濃度との相
関を横軸を操作時間でもってプロットしたものである。
A線が水中のオゾン濃度であり、B線が水面上層部のオ
ゾンガス濃度のプロットである。のこぎり波形の濃度変
化の理由は貯水槽1への給水の繰り返しによる変化であ
る。図6は0.1%濃度のオゾンを生成する沿面放電式
オゾン発生器を使って貯水槽1の水中にバブリングによ
り得たもので、C線は水中のオゾン濃度であり、D線は
水面上層部のオゾンガス濃度のプロットである。又、図
5,図6共、K点は微量の液状有機物を添加したポイン
トである。
【0077】A線とB線とが非常に相関がとれているの
に対し、C線とB線とは全く相関が取れない状態となっ
た。このことから、水電解式オゾンでは水中のオゾン濃
度と水面上層部のオゾンガス濃度との相関が顕著であ
り、水中オゾン濃度を水面上のオゾンガス濃度で推定で
きることを示す。放電式オゾンでは水への溶け込みが非
常に悪く、殆どが余剰オゾンとなり、水面上層部に発散
し、その値が大きすぎて水中オゾンの濃度との相関が全
く取れない。さらに両実験でK点において微量の液状有
機物を加えると水電解式オゾンの場合には水中のオゾン
濃度がゼロになると水面上のオゾンガス濃度もゼロとな
り、液状有機物の分解が終えるP点までA線,B線とも
ゼロで経過した。このことは水電解式オゾンは水への溶
け込みが非常に高く、又、液状有機物と瞬時にして反応
するために、余剰オゾンとして水面上空間部に発散しな
いという大きな特徴を発見することができた。
【0078】すなわち、水電解式オゾンを使った貯水槽
1の汚濁防止装置では、貯水槽1の水面上層部55空間
のオゾンガス濃度のセンシングにより水中オゾン濃度を
推定可能であり、安価なオゾンガスセンサーでの制御で
容易にできる。
【0079】本発明の実施の形態1においては0.1p
pmのオゾンガス濃度で、抵抗変化の大きいスズをドー
ブした酸化インジウム薄膜のオゾンガスセンサーを使用
し、抵抗変化を信号として捕らえ、電解セル5に印加す
る電圧を制御することで、貯水槽1内の水中オゾン濃度
を安定化することができた。
【0080】又、本発明の実施の形態1においては、連
通管3に逆流防止機構56として、念のために連通口2
0の開口部に開閉弁を設け、逆流を防止したが、連通管
3の連通口20の位置がイオン交換樹脂19のフィルタ
ーA17の上部に付設することで、貯水槽1の水位が連
通口20より高くなれば流れ込み、貯水槽1の水位が下
がっても連通口20より以下には逆流しないものであ
り、開閉弁の取り付けを限定するものではない。
【0081】又、圧力バランサー49を実施の形態1と
して示したが、大気圧調整開口部50を細管44に通じ
る吐出口42とは別に循環水タンク6の水面上空間部4
3の上部に付設しても同様の効果が得られ、圧力バラン
サー49の使用を限定するものではない。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明は、貯水槽と、イオ
ン交換樹脂塔と、陰電極室と陽電極室と両電極室を仕切
る固体電解質膜とからなるオゾン発生用電解セルと、陽
電極室を循環する水を蓄える循環水タンクとからなり、
貯水槽とイオン交換樹脂塔とを連通管で結び、イオン交
換樹脂塔を通過させた貯水槽からの水を陽電極室に導
き、陽電極室にて電気分解しオゾンガスを生成させ、そ
のオゾンガスを循環水タンクから貯水槽に注入し、貯水
槽の水と混合して貯水槽の浄化を行うもので、貯水槽と
オゾン発生用電解セルとをイオン交換樹脂塔を介し連結
させることにより、貯水槽の水を容易に電解水として兼
用することができ、イオン交換水の供給を必要としない
効果を持つ。
【0083】又、貯水槽とイオン交換樹脂塔と循環水タ
ンク内の各水面を大気圧下に置き、前記貯水槽とイオン
交換樹脂塔との間を逆流防止機構を持つ連通管で、イオ
ン交換樹脂塔と循環水タンクとを連通パイプにて結ぶも
ので、使用状況により水位変化のある貯水槽の影響を制
御するもので、すなわち、貯水槽に源水が給水され満水
になると連通管からイオン交換樹脂塔に水が流れ水位は
上昇し、同様に連通パイプ内の圧力で循環水タンク内の
水位も上昇するが、貯水槽が渇水になったときにはイオ
ン交換樹脂塔と循環水タンク内の逆流防止機構が働きイ
オン交換樹脂塔および循環水タンク内の水位の減少を抑
制するものである。
【0084】又、貯水槽内の水を循環撹拌するミキシン
グポンプの吸水側の吸水管と、循環水タンクの水面上空
間部とを細管によりつなぎ、細管には流量を微調整する
微調整弁が設けられているものでミキシングポンプの吸
水側が微減圧となることを利用し、生成したオゾンを含
む循環水タンクの水面上空間部の混合ガスを微調整弁に
より所定量,貯水槽に送り、混合することで、正確にオ
ゾン水濃度を制御することができる。
【0085】又、循環水タンク水面上空間部に大気圧調
整開口部を設け、前記水面上空間部と大気圧調整開口部
との間にオゾン分解触媒を使用したもので大気圧調整開
口部により、水の電気分解で生成する混合ガス量と貯水
槽に送り込まれるガス量とのバランスが崩れても大気圧
が保たれ、循環水タンク内の電解液が吸引されたり、電
気分解で生成する混合ガス量が多くてもオゾン分解触媒
により処理されて大気に放出されることになりオゾンを
外に漏らすこともなく安全性が保たれる。
【0086】又、貯水槽水面上層部近傍にオゾンガスセ
ンサーを付設し、前記オゾンガスセンサーの信号により
電解セルの電解条件を変化させることで、水面上部空間
のオゾンガス濃度が上昇することで、明確にオゾン水中
のオゾン濃度が推定でき、適度な濃度での殺菌消毒を行
い、汚濁防止ができると共に、大気へ余剰オゾンの放出
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における貯水槽とそ
の汚濁防止装置の概略図
【図2】本発明の第1の実施の形態における電解セルの
縦断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態における陽電極と固
体電解質膜と陰電極との接合部の要部拡大断面図
【図4】本発明の第1の実施の形態における大気圧調整
開口部を持つ圧力バランサーの断面図
【図5】本発明の第1の実施の形態における装置で測定
したときの水中のオゾン濃度と水面上のオゾンガス濃度
との時間変化での相関を示すグラフ
【図6】従来の沿面放電式オゾン発生器を使ってバブリ
ングにより得た水中のオゾン濃度と水面上のオゾンガス
濃度との時間変化での相関を示すグラフ
【符号の説明】
1 貯水槽 2 汚濁防止装置 3 連通管 4 イオン交換樹脂塔 5 電解セル 6 循環水タンク 24 陰電極室 26 陽電極室 27 固体電解質膜 34 連通パイプ 43 水面上空間部 45 ミキシングポンプ 46 吸水管 47 微調整弁 49 オゾン分解触媒 50 大気圧調整開口部 54 オゾンガスセンサー 56 逆流防止機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水槽と、イオン交換樹脂塔と、陰電極
    室と陽電極室と両電極室を仕切る固体電解質膜とからな
    るオゾン発生用電解セルと、陽電極室を循環する水を蓄
    える循環水タンクとからなり、貯水槽とイオン交換樹脂
    塔とを連通管で結び、イオン交換樹脂塔を通過させた貯
    水槽からの水を陽電極室に導き、陽電極室にて電気分解
    しオゾンガスを生成させ、そのオゾンガスを循環水タン
    クから貯水槽に注入し、貯水槽の水と混合することを特
    徴とする貯水槽の汚濁防止装置。
  2. 【請求項2】 貯水槽とイオン交換樹脂塔と循環タンク
    内の各水面を大気圧下に置き、前記貯水槽とイオン交換
    樹脂塔との間を逆流防止機構を持つ連通管で、イオン交
    換樹脂塔と循環タンクとを連通パイプにて結ばれたこと
    を特徴とする請求項1記載の貯水槽の汚濁防止装置。
  3. 【請求項3】 貯水槽内の水を循環撹拌するミキシング
    ポンプの吸水側の吸水管と、循環水タンクの水面上空間
    部とを細管によりつなぎ、細管には流量を微調整する微
    調整弁が設けられていることを特徴とする請求項1と請
    求項2記載の貯水槽の汚濁防止装置。
  4. 【請求項4】 循環タンク水面上空間部に大気圧調整開
    口部を設け、前記水面上空間部と大気圧調整開口部との
    間にオゾン分解触媒を付設したことを特徴とする請求項
    1から請求項3記載の貯水槽の汚濁防止装置。
  5. 【請求項5】 貯水槽水面上層部近傍にオゾンガスセン
    サーを付設し、前記オゾンガスセンサーの信号により電
    解セルの電解条件を変化させることを特徴とする請求項
    1から請求項4記載の貯水槽の汚濁防止装置。
JP10099122A 1998-04-10 1998-04-10 貯水槽の汚濁防止装置 Pending JPH11290877A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5061266B1 (ja) * 2012-06-26 2012-10-31 日科ミクロン株式会社 オゾン水生成装置
CN110799673A (zh) * 2017-04-24 2020-02-14 赫勒电解公司 用于运行水电解设备的方法
JP2021025116A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 株式会社東芝 水電解装置及び水電解装置の制御方法

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