JPH11288915A - 基板乾燥方法および基板乾燥装置 - Google Patents

基板乾燥方法および基板乾燥装置

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JPH11288915A
JPH11288915A JP9186298A JP9186298A JPH11288915A JP H11288915 A JPH11288915 A JP H11288915A JP 9186298 A JP9186298 A JP 9186298A JP 9186298 A JP9186298 A JP 9186298A JP H11288915 A JPH11288915 A JP H11288915A
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勝彦 宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板に付着した処理液を、処理液の再付着を生
じさせることなく効率的に除去する。 【解決手段】スピンチャック1により、ウエハWが水平
に保持されて回転される。ウエハWの乾燥に際しては、
表面ノズルN1からリンス液を供給している状態で、ス
ピンチャック1を低速回転させる。これにより、ウエハ
Wの主面Wa上において、大きな液滴50が成長させら
れる。次に、表面ノズルN1からのリンス液の供給を停
止すると、スピンチャック1の低速回転により、液滴5
0がゆっくりとウエハWの周縁に向かって移動し、その
外方に排除される。その後、スピンチャック1を高速回
転することにより、ウエハWの表面の水分の振り切り乾
燥が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板、液
晶表示装置用基板等のフラットパネルディスプレイ(F
PD)用基板、フォトマスク用ガラス基板などの基板を
回転させて、基板の主面に付着している処理液を除去し
て基板を乾燥させるための基板乾燥方法および基板乾燥
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては、必要
に応じて半導体ウエハ(以下単に「ウエハ」という。)
の洗浄が行われる。この洗浄後の基板には、洗浄のため
に用いられた洗浄液(一般的には純水)が付着している
ので、この洗浄液を振り切るための乾燥処理が行われ
る。この乾燥処理のために用いられる典型的な基板乾燥
装置は、ウエハを水平に保持した状態で回転するスピン
チャックと、このスピンチャックを高速回転させるため
の回転駆動機構とを備えている。この構成により、回転
に伴って洗浄液に働く遠心力を利用して洗浄液を振り切
り、基板の乾燥を達成している。また、基板から飛散す
る洗浄液が周囲に飛散することを防止するために、スピ
ンチャックは、通常、筒状の処理カップ内に収容されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ウエハの主
面の大部分がシリコンやポリシリコンからなる場合に
は、このような領域は、水との接触角が90度以上の疎
水性表面をなしている。このような場合に、基板を高速
回転させて振り切り乾燥を行おうとすると、ウエハの回
転の加速に伴って洗浄液がウエハ外に飛び出し、処理カ
ップの内壁面に勢い良く衝突し、その跳ね返りがウエハ
に再付着してウエハを汚染する。また、回転軸線上の洗
浄液には遠心力がほとんど作用しないから、ウエハの主
面の中心付近に洗浄液が残留してしまう場合があり、ウ
エハを十分に乾燥させることができない場合がある。ま
た、ウエハの乾燥を十分に行うには、スピンチャックの
回転時間を長くすればよいが、それでは、処理効率が悪
くなり、結果として、生産性の劣化を招く。
【0004】同様な問題は、疎水性領域を有しない基板
の乾燥処理においても生じる場合があった。そこで、こ
の発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、基板に付
着した処理液を、処理液の再付着を生じさせることなく
除去することができる基板乾燥方法および基板乾燥装置
を提供することである。
【0005】また、この発明の他の目的は、基板に付着
した処理液を効率的に除去することができる基板乾燥方
法および基板乾燥装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板の主
面から処理液を除去して基板を乾燥させるための基板乾
燥方法において、基板を水平に支持しつつ、この基板の
主面と直交する回転軸線まわりに当該基板を第1の回転
速度で回転させる低速回転工程と、この低速回転工程中
の初期において上記基板の主面に処理液を供給し、上記
低速回転工程が終了するよりも早く、その処理液の供給
を停止することにより、上記基板の主面上において処理
液の液滴を成長させる液滴成長工程と、上記低速回転工
程の後、基板を水平に支持しつつ、この基板を上記回転
軸線まわりに上記第1の回転速度よりも高速な第2の回
転速度で回転させる高速回転工程とを含むことを特徴と
する基板乾燥方法である。
【0007】この発明によれば、低速回転工程の初期に
おいて行われる液滴成長工程では、基板上で液滴が成長
させられる。そして、基板の低速回転により、成長した
大きな液滴が、遠心力の働きによって、基板の周縁から
排除される。このとき、表面張力の働きにより、回転軸
線上の処理液も大きな液滴とともに排除されることにな
る。基板の回転速度が低速であるので、液滴が勢い良く
飛び出すことがないから、周囲からの処理液の跳ね返り
が基板に再付着するおそれはない。
【0008】一方、低速回転工程に続く高速回転工程で
は、基板が高速に回転させられ、その表面の処理液が振
り切られるが、基板上の処理液の大部分は低速回転工程
において排除されているので、短時間の高速回転により
基板の乾燥を完了でき、また、周囲からの処理液の跳ね
返りによる基板の再汚染のおそれはない。このようにし
て、基板の乾燥を、その回転軸線上における液滴の残留
を生じることなく、効率的にかつ良好に行える。
【0009】請求項2記載の発明は、上記低速回転工程
における上記第1の回転速度は、基板の回転数で150
rpm以下の範囲内とされており、上記高速回転工程に
おける上記第2の回転速度は、基板の回転数で1500
rpm以上2500rpm以下の範囲内とされているこ
とを特徴とする請求項1記載の基板乾燥方法である。こ
の発明によれば、低速回転工程における液滴の成長およ
び排除、ならびに高速回転工程における振り切り乾燥を
良好に行うことができる。
【0010】なお、低速回転工程中には、極低速で基板
を回転させつつ液滴を成長させる液滴成長工程と、この
液滴成長工程よりも速い回転速度で基板を回転させるこ
とにより、液滴成長工程で成長させられた大きな液滴を
基板の周縁から排除する液滴排除工程とが行われてもよ
い。この場合に、液滴成長工程における基板の回転速度
は、50rpm以下とされることが好ましく、零(すな
わち、回転停止)とされてもよい。また、液滴排除工程
における基板の回転速度は、50rpm以上150rp
m以下とされることが好ましい。
【0011】請求項3記載の発明は、上記基板は疎水性
領域を有しており、この疎水性領域の水との接触角は9
0度以上であることを特徴とする請求項1または2記載
の基板乾燥方法である。このように基板が疎水性領域を
有する場合に、低速回転工程とそれに引き続く高速回転
工程とによって基板の乾燥を行うことにより、基板の乾
燥処理の効率を従来に比較して格段に向上できる。
【0012】請求項4記載の発明は、基板を乾燥させる
ための基板乾燥装置において、基板を水平に支持するた
めの基板支持手段と、この基板支持手段によって支持さ
れた基板の主面に処理液を供給するための処理液供給手
段と、上記基板支持手段によって支持された基板の主面
に直交する回転軸線まわりに、上記基板支持手段を回転
させるための回転駆動手段と、上記基板支持手段に支持
された基板を第1の回転速度で回転させた後、この第1
の回転速度よりも大きな第2の回転速度で回転させるよ
うに、上記回転駆動手段を制御する回転制御手段と、上
記基板支持手段に支持された基板が上記第1の回転速度
で回転されている期間の初期において、上記基板の主面
に処理液を供給し、上記基板が上記第2の回転速度で回
転されるよりも早く、上記基板の主面への処理液の供給
を停止するように、上記処理液供給手段を制御する処理
液供給制御手段とを含むことを特徴とする基板乾燥装置
である。
【0013】この構成により、請求項1記載の発明と同
様な効果を達成できる。請求項5記載の発明は、上記第
1の回転速度は、基板の回転数で150rpm以下の範
囲内とされており、上記第2の回転速度は、基板の回転
数で1500rpm以上2500rpm以下の範囲内と
されていることを特徴とする請求項4記載の基板乾燥装
置である。
【0014】この構成により、請求項2記載の発明と同
様な効果を達成できる。請求項6記載の発明は、上記基
板は疎水性領域を有しており、この疎水性領域の水との
接触角は90度以上であることを特徴とする請求項4ま
たは5記載の基板乾燥装置である。この構成により、請
求項3記載の発明と同様な効果を達成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図解
的な断面図である。この基板処理装置は、ウエハWを1
枚ずつ洗浄液(処理液)によって洗浄し、この洗浄後の
ウエハWの主面Wa(図1における上面)に付着してい
る洗浄液を遠心力を利用して振り切ることにより、この
ウエハWを乾燥させるための洗浄・乾燥装置である。ウ
エハWの主面Waのほぼ全域は疎水性領域となってい
て、この疎水性領域における水との接触角は90度以上
である。
【0016】具体的構成について説明すると、この基板
処理装置は、ウエハWを水平に支持し、この支持したウ
エハWのほぼ中心を通る鉛直軸線を回転軸線とし、この
回転軸線まわりに回転するスピンチャック1(基板支持
手段)と、このスピンチャック1を収容した有底筒状の
処理カップ2と、スピンチャック1を回転駆動するため
の回転駆動機構3(回転駆動手段)と、この回転駆動機
構3の動作を制御する制御装置4(回転制御手段、処理
液供給制御手段)とを備えている。スピンチャック1の
上方には、ウエハWの主面Waに向けて洗浄液を供給す
るための表面ノズルN1(処理液供給手段)が備えられ
ており、またスピンチャック2の下方には、ウエハWの
裏面Wbに向けて洗浄液を供給するための裏面ノズルN
2,N3が、処理カップ2の底面部2Aに備えられてい
る。この処理カップ2の側面部2Bは、ウエハWの回転
に伴って飛散する洗浄液を受け止め、周囲への洗浄液の
飛散を防止する飛散防止部材として機能している。
【0017】スピンチャック1は、鉛直方向に沿って配
置され、処理カップ2の底面部2Aのほぼ中央を貫通し
て設けられた回転軸11と、この回転軸11の上端に水
平に固定されたスピンベース12と、このスピンベース
12に立設された複数本のチャックピン13とを有して
いる。スピンベース12は、たとえば、平面視において
放射状に延びた複数本のアームを有しており、各アーム
の先端にチャックピン13が取り付けられている。隣接
するアームの間には、裏面ノズルN2,N3からの洗浄
液をウエハWの裏面Wbに導くための洗浄液経路が確保
されている。
【0018】表面ノズルN1および裏面ノズルN2,N
3には、薬液タンク21からの洗浄用薬液(フッ酸やア
ンモニアなど)またはリンス液タンク22からのリンス
液(純水、オゾン水、電解イオン水、温水など)が、洗
浄液として選択的に供給されるようになっている。薬液
タンク21からの薬液が導かれる薬液配管23と、リン
ス液タンク22からのリンス液が導かれるリンス液配管
24とは、途中で洗浄液配管25に合流しており、この
洗浄液配管25が、ノズルN1,N2,N3に結合され
ている。薬液配管23およびリンス液配管24の途中部
には、薬液用バルブ31およびリンス液用バルブ32が
それぞれ介装されており、これらのバルブ31,32の
開閉は制御装置4によって制御されるようになってい
る。なお、表面ノズルN1と裏面ノズルN2,N3と
に、個別の薬液用バルブおよびリンス液用バルブを設け
てもよい。
【0019】図2は、この基板処理装置の動作を説明す
るための図である。図2(a) は、スピンチャック1の回
転速度の時間変化を示しており、図2(b) は、薬液用バ
ルブ31の開閉状態を示しており、図2(c) はリンス液
用バルブ32の開閉状態を示している。ウエハWに対す
る処理を施す前の期間には、制御装置4は、スピンチャ
ック1を停止状態に保持し、また、薬液用バルブ31お
よびリンス液用バルブ32を閉成状態に保持する。基板
搬送ロボット(図示せず)から未処理のウエハWがスピ
ンチャック1に受け渡された後、制御装置4は、回転駆
動機構3を制御して、スピンチャック1の回転を開始さ
せる。そして、時刻t1に液処理速度(たとえば、ウエ
ハWの回転数で300〜1000rpm)に達すると、
制御装置4は、薬液用バルブ31を開成する。これによ
り、回転中のウエハWにノズルN1,N2,N3からの
洗浄用薬液が供給され、薬液洗浄工程が行われる。時刻
t2からの期間には、薬液用バルブ31が閉成され、代
わってリンス液用バルブ32が開成される。これによ
り、ウエハWの表裏面の薬液を洗い流すためのリンス工
程が行われる。
【0020】リンス工程の末期、すなわち、リンス液用
バルブ32が閉成される直前の期間においては、制御装
置4は、回転駆動機構3を制御して、スピンチャック1
の回転速度を極低速の液滴成長速度(ウエハWの回転数
で50rpm以下)にまで減速し、その速度を一定時間
(たとえば、2〜10秒間)維持する。これにより、ウ
エハWの主面Waにリンス液が供給された状態で、スピ
ンチャック1が極低速で回転するので、ウエハWの主面
Wa上には比較的大きな液滴が形成されることになる。
こうして、液滴成長工程が行われる。
【0021】時刻t3に、制御装置4は、リンス液用バ
ルブ32を閉成して、液滴成長工程を終了する。その
後、制御装置4は、スピンチャック1の回転速度を液滴
排除速度(ウエハWの回転数で50〜150rpm)に
まで加速し、その速度を一定時間(たとえば、2〜10
秒間)維持する。これにより、ウエハWの表面の液滴に
働く遠心力によって、この液滴をウエハWの周縁から排
除する液滴排除工程が行われる。ただし、液滴成長工程
においても、ウエハWが回転している限りは、ウエハW
上の液滴に遠心力が働き、液滴の排除が行われるので、
実際には、液滴成長工程と液滴排除工程との境界は明確
ではない。
【0022】この液滴排除工程の後は、制御装置4は、
スピンチャック1の回転速度を乾燥速度(たとえば、ウ
エハWの回転数で2500rpm)にまで加速し、この
乾燥速度を一定時間(たとえば、10〜60秒間)維持
した後に、スピンチャック1の回転を停止させる。こう
して、ウエハWを高速回転させてその表面の液滴を振り
切るための振り切り乾燥工程が行われる。
【0023】この乾燥処理後のウエハWは、上記の基板
搬送ロボットによって搬出されることになる。なお、リ
ンス工程の末期と振り切り乾燥工程の間において、ウエ
ハWの回転速度が、ウエハWの回転数で150rpm以
下となっている期間が低速回転工程として把握され、こ
のような期間において、ウエハW上で液滴の成長および
その排除が行われる。
【0024】また、ウエハWの回転速度が、ウエハWの
回転数で、1500rpm以上となっている期間が高速
回転工程として把握され、この期間において、ウエハW
上の液滴を振り切って乾燥するための振り切り乾燥が行
われる。なお、表面ノズルN1と裏面ノズルN2,N3
とに、個別にリンス液供給バルブが設けられる場合に
は、裏面ノズルN2,N3に対応したリンス液供給バル
ブは、低速回転工程よりも前に閉成されることが好まし
く、これにより、リンス液を節約できる。
【0025】図3は、液滴排除工程における作用を説明
するためのウエハWの平面図である。液滴排除工程の前
の液滴成長工程において大きく成長した液滴50には、
ゆっくりとした回転であっても、比較的大きな遠心力C
Fが作用する。したがって、液滴排除工程におけるスピ
ンチャック1の低速回転により、大きな液滴50は、ウ
エハWの周縁に向かってゆっくりと移動していき、図1
に示すように、ウエハWの周縁から落下することにな
る。このとき、スピンチャック1の回転が低速であるの
で、液滴50の各部に働く遠心力の差は、この液滴50
の表面張力Tに打ち勝つほど大きくないので、液滴50
が分解することがない。そのため、ウエハWの中心に小
さな液滴が残留するおそれはなく、ウエハWの中心付近
の水分も、大きな液滴50とともに、ウエハWの周縁か
らウエハW外に除去される。こうして、液滴排除工程に
よって、ウエハWの主面Waの液滴のほぼ全てを除去す
ることができる。
【0026】また、液滴排除工程では、液滴50が高速
に半径方向外方に移動することがないので、ウエハWの
周縁から出た液滴50が処理カップ2の側面部2Bに勢
い良く達することがない。そのため、側面部2Bからの
跳ね返った洗浄液飛沫がウエハWの主面Waに再付着す
るおそれはない。以上のようにこの実施形態によれば、
リンス工程の末期において、スピンチャック1の回転速
度を極低速にすることによって、ウエハW上で液滴を成
長させ、この成長した液滴を、スピンチャック1を低速
回転させることによって排除するようにしている。その
ため、ウエハW上の水分の大部分は大きな液滴となっ
て、ゆっくりとウエハWの周縁から排除されて落下する
ことになるから、処理カップ2の側面部2Bから跳ね返
った飛沫がウエハWに再付着することがない。しかも、
液滴を大きく成長させてから排除するようにしているの
で、ウエハWの回転軸線上の水分は、表面張力の働きに
より、その大きな液滴とともに排除されることになる。
そのため、ウエハWの中心付近に液滴が残留することが
ない。これにより、その後の振り切り乾燥工程を長時間
行わなくても、ウエハWを良好に乾燥させることができ
る。
【0027】この発明の一実施形態について説明した
が、この発明は上記の実施形態以外の形態で実施するこ
とも可能である。たとえば、上記の実施形態では、液滴
成長工程と液滴排除工程とでスピンチャック1の回転速
度を変えているが、一定速度の回転によって液滴の成長
および排除を行ってもよい。また、上記の実施形態で
は、ウエハWの洗浄および乾燥を行う装置を例にとった
が、この発明は、ウエハWの振り切り乾燥のみを行う乾
燥装置に適用されてもよい。さらに、処理対象の基板
は、ウエハに限らず、液晶表示装置用ガラス基板などの
他の種類の基板であってもよい。
【0028】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構
成を示す図解的な断面図である。
【図2】この基板処理装置の動作を説明するための図で
ある。
【図3】液滴排除工程における作用を説明するためのウ
エハの平面図である。
【符号の説明】
1 スピンチャック 2 処理カップ 3 回転駆動機構 4 制御装置 N1 表面ノズル N2,N3 裏面ノズル 21 薬液タンク 22 リンス液タンク 31 薬液用バルブ 32 リンス液用バルブ 50 液滴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の主面から処理液を除去して基板を乾
    燥させるための基板乾燥方法において、 基板を水平に支持しつつ、この基板の主面と直交する回
    転軸線まわりに当該基板を第1の回転速度で回転させる
    低速回転工程と、 この低速回転工程中の初期において上記基板の主面に処
    理液を供給し、上記低速回転工程が終了するよりも早
    く、その処理液の供給を停止することにより、上記基板
    の主面上において処理液の液滴を成長させる液滴成長工
    程と、 上記低速回転工程の後、基板を水平に支持しつつ、この
    基板を上記回転軸線まわりに上記第1の回転速度よりも
    高速な第2の回転速度で回転させる高速回転工程とを含
    むことを特徴とする基板乾燥方法。
  2. 【請求項2】上記低速回転工程における上記第1の回転
    速度は、基板の回転数で150rpm以下の範囲内とさ
    れており、 上記高速回転工程における上記第2の回転速度は、基板
    の回転数で1500rpm以上2500rpm以下の範
    囲内とされていることを特徴とする請求項1記載の基板
    乾燥方法。
  3. 【請求項3】上記基板は疎水性領域を有しており、この
    疎水性領域の水との接触角は90度以上であることを特
    徴とする請求項1または2記載の基板乾燥方法。
  4. 【請求項4】基板を乾燥させるための基板乾燥装置にお
    いて、 基板を水平に支持するための基板支持手段と、 この基板支持手段によって支持された基板の主面に処理
    液を供給するための処理液供給手段と、 上記基板支持手段によって支持された基板の主面に直交
    する回転軸線まわりに、上記基板支持手段を回転させる
    ための回転駆動手段と、 上記基板支持手段に支持された基板を第1の回転速度で
    回転させた後、この第1の回転速度よりも大きな第2の
    回転速度で回転させるように、上記回転駆動手段を制御
    する回転制御手段と、 上記基板支持手段に支持された基板が上記第1の回転速
    度で回転されている期間の初期において、上記基板の主
    面に処理液を供給し、上記基板が上記第2の回転速度で
    回転されるよりも早く、上記基板の主面への処理液の供
    給を停止するように、上記処理液供給手段を制御する処
    理液供給制御手段とを含むことを特徴とする基板乾燥装
    置。
  5. 【請求項5】上記第1の回転速度は、基板の回転数で1
    50rpm以下の範囲内とされており、上記第2の回転
    速度は、基板の回転数で1500rpm以上2500r
    pm以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項
    4記載の基板乾燥装置。
  6. 【請求項6】上記基板は疎水性領域を有しており、この
    疎水性領域の水との接触角は90度以上であることを特
    徴とする請求項4または5記載の基板乾燥装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003273064A (ja) * 2002-03-15 2003-09-26 Fujitsu Ltd 堆積物の除去装置及び除去方法
WO2004107427A1 (en) * 2003-05-30 2004-12-09 Ebara Corporation Substrate cleaning apparatus and method
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