JP4455228B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リンス液による洗浄処理が終了した半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)を乾燥させる基板処理技術に関し、特に疎水性基板を乾燥させるのに好適な基板処理技術に関する。
一般に、基板を回転させつつフッ酸等の薬液を供給してエッチング処理を行う基板処理装置や洗浄ブラシによって基板から物理的にパーティクルを掃き出すスクラブ洗浄処理を行う基板処理装置においては、薬液処理やスクラブ洗浄処理の後、純水によるリンス処理を行い、さらにその後基板に付着した純水を除去する乾燥処理を行っている。従来より、基板の乾燥処理を行う手法としては、基板を回転させることによって遠心力により液体を振り切る技術(いわゆるスピン振り切り乾燥)が多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
スピン振り切り乾燥を行う際には基板の全面に均一に水膜が形成されていることが重要であり、親水性の基板であれば基板主面の全面に形成された水膜が徐々に薄くなって均一な乾燥を行うことができる。ところが、疎水性の基板の場合は主面上に均一な薄い水膜が形成されず、基板上に水膜が散在している状態でスピン振り切り乾燥が開始されることとなる。この場合、散在している水膜が遠心力によって基板主面上を移動するとその軌跡上に微少な水分が残り、その水分と周辺雰囲気中の酸素と基板のシリコンとが反応して乾燥シミ(ウォーターマーク)になる。特に、基板中心部近傍に存在していた水膜は、強い遠心力が作用しないためにスピン振り切り乾燥の初期段階で振り切られず、図9に示すように、徐々に移動してスピン振り切り乾燥特有の筋状モードと呼ばれる乾燥不良の原因となる。
このようなウォーターマークの発生を防止する対策としては、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中にてスピン振り切り乾燥を行うことが一般的である。この場合、洗浄処理部全体を不活性ガス雰囲気下におくことも考えられるが、処理部全体を密閉構造にしなければならず、しかも膨大な量の不活性ガスを必要とするため現実的ではない。そこで、雰囲気遮断板と呼ばれるプレート部材を基板上面に近接させ、そのプレートの中央部から不活性ガスを供給しつつ乾燥処理を行う技術が特許文献2等に開示されている。
また、不活性ガスを吐出ノズルを複数設け、ある吐出ノズルから不活性ガスを吹き付けた基板上の領域と同一の領域に別の吐出ノズルからさらに不活性ガスを吹き付けて水分を完全に取り除く技術が特許文献3に記載されている。
特開平11−233481号公報 特開平11−87294号公報 特開2004−95805号公報
しかしながら、雰囲気遮断板を使用した乾燥技術では、完全な密閉構造ではないため酸素雰囲気を巻き込むことがあり、また不活性ガス供給が中央部からのみであるため、純水が基板上に残留しやすくなってウォーターマークを完全に防ぐことができないという問題があった。
また、一度不活性ガスを吹き付けた領域と同一の領域に別の吐出ノズルからさらに不活性ガスを吹き付けて水分を取り除く技術においては、水分を確実に除去してウォーターマークの発生は防止できるものの、ガス吹き付け工程に相当な時間を要するため、乾燥処理のスループットが低下するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、スループットを低下させることなくウォーターマークの発生を確実に抑制することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、リンス液による洗浄処理が終了した基板を乾燥させる基板処理方法において、基板の主面にリンス液を供給して洗浄するリンス液洗浄工程と、リンス液洗浄が終了した前記基板の主面の全面にリンス液を液盛りする液盛り工程と、リンス液が液盛りされた前記基板の主面の中心部近傍に不活性ガスを吹き付けて当該中心部近傍に存在するリンス液を基板主面の周辺部に押し流す乾燥準備工程と、前記乾燥準備工程よりも前記基板の回転数を上昇させるとともに、不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げて前記基板の主面に残留する水分を乾燥させる乾燥仕上工程と、を備える。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板処理方法において、前記乾燥仕上工程に、不活性ガスを吹き付ける吐出ノズルを前記基板の主面上で走査させることによって不活性ガス吹き付け範囲を拡げるノズル走査工程を含ませている。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明に係る基板処理方法において、前記乾燥仕上工程に、吐出方向に沿って不活性ガスのガス流の範囲が拡がる拡散ノズルを上昇させることによって不活性ガス吹き付け範囲を拡げるノズル上昇工程を含ませている。
また、請求項4の発明は、リンス液による洗浄処理が終了した基板を乾燥させる基板処理装置において、基板を略水平面内にて保持して回転させる回転手段と、前記回転手段に保持された基板の主面にリンス液を吐出するリンス液吐出手段と、前記回転手段に保持された基板の主面に不活性ガスを吹き付けるガス吐出手段と、リンス液洗浄が終了した基板の主面の全面に前記リンス液吐出手段からリンス液を吐出してリンス液を液盛りした後、当該基板の主面の中心部近傍に前記ガス吐出手段から不活性ガスを吹き付けて当該中心部近傍に存在するリンス液を基板主面の周辺部に押し流し、さらにその後該基板の回転数を上昇させるとともに、前記ガス吐出手段から不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げて前記基板の主面に残留する水分を乾燥させるように前記回転手段、前記リンス液吐出手段および前記ガス吐出手段を制御する制御手段と、を備える。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る基板処理装置において、前記ガス吐出手段に、不活性ガスを吐出する吐出ノズルと、前記吐出ノズルを前記前記基板の主面上で走査させるノズル駆動手段と、を含ませ、前記制御手段に、不活性ガスを吐出する前記吐出ノズルを前記基板の主面上で走査させることによって不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げるように前記ノズル駆動手段を制御させている。
また、請求項6の発明は、請求項4の発明に係る基板処理装置において、前記ガス吐出手段に、吐出方向に沿って不活性ガスのガス流の範囲が拡がる拡散ノズルと、前記拡散ノズルを昇降させるノズル昇降手段と、を含ませ、前記制御手段に、不活性ガスを吐出する前記拡散ノズルを上昇させることによって不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げるように前記ノズル昇降手段を制御させている。
請求項1の発明によれば、リンス液洗浄が終了した基板の主面の全面にリンス液を液盛りし、その基板の主面の中心部近傍に不活性ガスを吹き付けて当該中心部近傍に存在するリンス液を基板主面の周辺部に押し流し、その後基板の回転数を上昇させるとともに、不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げて基板の主面に残留する水分を乾燥させているため、乾燥が困難である中心部近傍の水分を短時間のうちに周辺部に押し流して確実に乾燥させることができ、スループットを低下させることなくウォーターマークの発生を確実に抑制することができる。
また、請求項2の発明によれば、不活性ガスを吹き付ける吐出ノズルを基板の主面上で走査させることによって不活性ガス吹き付け範囲を拡げているため、残留水滴をも確実に乾燥させることができる。
また、請求項3の発明によれば、吐出方向に沿って不活性ガスのガス流の範囲が拡がる拡散ノズルを上昇させることによって不活性ガス吹き付け範囲を拡げているため、残留水滴をも確実に乾燥させることができる。
また、請求項4の発明によれば、リンス液洗浄が終了した基板の主面の全面にリンス液吐出手段からリンス液を吐出してリンス液を液盛りした後、当該基板の主面の中心部近傍にガス吐出手段から不活性ガスを吹き付けて当該中心部近傍に存在するリンス液を基板主面の周辺部に押し流し、さらにその後該基板の回転数を上昇させるとともに、ガス吐出手段から不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げて基板の主面に残留する水分を乾燥させているため、乾燥が困難である中心部近傍の水分を短時間のうちに周辺部に押し流して確実に乾燥させることができ、スループットを低下させることなくウォーターマークの発生を確実に抑制することができる。
また、請求項5の発明によれば、不活性ガスを吐出する吐出ノズルを基板の主面上で走査させることによって不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げているため、残留水滴をも確実に乾燥させることができる。
また、請求項6の発明によれば、不活性ガスを吐出する拡散ノズルを上昇させることによって不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げているため、残留水滴をも確実に乾燥させることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明に係る基板処理装置の構成を示す縦断面図である。この基板処理装置は、基板Wに洗浄処理等を行う枚葉式の基板処理装置であって、主として基板Wを保持するスピンベース10と、スピンベース10上に設けられた複数のチャックピン14と、スピンベース10を回転させる電動モータ20と、スピンベース10の上方に設けられた処理液ノズル30およびガスノズル40と、スピンベース10に保持された基板Wの周囲を取り囲むスプラッシュガード50と、スピンベース10上に保持された基板Wに処理液やガスを供給する機構と、スプラッシュガード50を昇降させる機構とを備えている。
スピンベース10は、その上に基板Wを略水平面内にて保持している。スピンベース10は中心部に開口を有する円盤状の部材であって、その上面にはそれぞれが円形の基板Wの周縁部を把持する複数のチャックピン14が立設されている。チャックピン14は円形の基板Wを確実に保持するために3個以上設けてあれば良い。なお、図1では図示の便宜上、2個のチャックピン14のみを示している。
チャックピン14のそれぞれは、基板Wの周縁部を下方から支持する基板支持部14aと基板支持部14aに支持された基板Wの外周端面を押圧して基板Wを保持する基板保持部14bとを備えている。各チャックピン14は、基板保持部14bが基板Wの外周端面を押圧する押圧状態と、基板保持部14bが基板Wの外周端面から離れる開放状態との間で切り換え可能に構成されている。複数のチャックピン14の押圧状態と開放状態との切り換えは、種々の公知の機構によって実現することが可能であり、例えば特公平3−9607号公報に開示されたリンク機構等を用いれば良い。
スピンベース10に基板Wを渡すときおよびスピンベース10から基板Wを受け取るときには、チャックピン14を開放状態にする。一方、基板Wに対して後述の諸処理を行うときには、チャックピン14を押圧状態とする。押圧状態とすることによって、複数のチャックピン14は基板Wの周縁部を把持してその基板Wをスピンベース10から所定間隔を隔てた水平姿勢にて保持する。基板Wは、その表面を上面側に向け、裏面を下面側に向けた状態にて保持される。チャックピン14を押圧状態として基板Wを保持したときには、基板支持部14aの上端部が基板Wの上面より突き出る。これは処理時にチャックピン14から基板Wが脱落しないように、基板Wを確実に保持するためである。
スピンベース10の中心部下面側には回転軸11が垂設されている。回転軸11は中空の円筒状部材であって、その内側の中空部分には下側処理液ノズル15が挿設されている。回転軸11の下端付近には、ベルト駆動機構21を介して電動モータ20が連動連結されている。すなわち、回転軸11の外周に固設された従動プーリ21aと電動モータ20の回転軸に連結された主動プーリ21bとの間にベルト21cが巻き掛けられている。電動モータ20が駆動すると、その駆動力はベルト駆動機構21を介して回転軸11に伝達され、回転軸11、スピンベース10とともにそれに保持された基板Wが水平面内にて鉛直方向に沿った軸Jを中心として回転される。
下側処理液ノズル15は回転軸11を貫通しており、その先端部15aはスピンベース10に保持された基板Wの中心部直下に位置する。また、下側処理液ノズル15の基端部は処理液配管16に連通接続されている。処理液配管16の基端部は二股に分岐されていて、一方の分岐配管16aには薬液供給源17が連通接続され、他方の分岐配管16bには純水供給源18が連通接続されている。分岐配管16a,16bにはそれぞれバルブ12a,12bが設けられている。これらバルブ12a,12bの開閉を切り換えることによって、下側処理液ノズル15の先端部15aからスピンベース10に保持された基板Wの下面の中心部付近に薬液またはリンス液としての純水を選択的に切り換えて吐出・供給することができる。すなわち、バルブ12aを開放してバルブ12bを閉鎖することにより下側処理液ノズル15から薬液を供給することができ、バルブ12bを開放してバルブ12aを閉鎖することにより下側処理液ノズル15から純水を供給することができる。なお、薬液として例えばフッ酸(HF)、塩酸(HCl)、SC2(塩酸と過酸化水素水と水との混合液)等を使用する。
また、回転軸11の中空部分の内壁およびスピンベース10の開口部の内壁と下側処理液ノズル15の外壁との間の隙間は、気体供給路19となっている。この気体供給路19の先端部19aはスピンベース10に保持された基板Wの下面中心部に向けられている。そして、気体供給路19の基端部はガス配管22に連通接続されている。ガス配管22は不活性ガス供給源23に連通接続され、ガス配管22の経路途中にはバルブ13が設けられている。バルブ13を開放することによって、気体供給路19の先端部19aからスピンベース10に保持された基板Wの下面の中心部に向けて不活性ガスを供給することができる。なお、不活性ガスとしては例えば窒素ガス(N2)を使用する。
以上の回転軸11、ベルト駆動機構21、電動モータ20等は、ベース部材24上に設けられた円筒状のケーシング25内に収容されている。
ベース部材24上のケーシング25の周囲には受け部材26が固定的に取り付けられている。受け部材26には、円筒状の仕切り部材27a,27b,27cが立設されている。ケーシング25の外壁と仕切り部材27aの内壁との間の空間が第1排液槽28を形成し、仕切り部材27aの外壁と仕切り部材27bの内壁との間の空間が第2排液槽29を形成し、仕切り部材27bの外壁と仕切り部材27cの内壁との間の空間が第3排液槽39を形成している。
第1排液槽28の底部には廃棄ドレイン28bに連通接続された排出口28aが設けられている。第1排液槽28の排出口28aからは使用済みの純水および気体が廃棄ドレイン28bへと排出される。廃棄ドレイン28bに排出された純水および気体は気液分離された後、それぞれ所定の手順に従って廃棄される。
第2排液槽29の底部には排液ドレイン29bに連通接続された排液口29aが設けられている。第2排液槽29の排液口29aからは使用済みの薬液が排液ドレイン29bへと排出される。排液ドレイン29bに排出された薬液は図外の排液ラインへと排出される。
第3排液槽39の底部には回収ドレイン39bに連通接続された排液口39aが設けられている。第3排液槽39の排液口39aからは使用済みの薬液が回収ドレイン39bへと排出される。回収ドレイン39bに排出された薬液は図外の回収タンクによって回収され、その回収された薬液が回収タンクから薬液供給源17に供給されることにより、薬液が循環再利用されるようになっている。
受け部材26の上方にはスプラッシュガード50が設けられている。スプラッシュガード50は、筒状の部材であって、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲を取り囲むように配置されている。スプラッシュガード50は、外側部54と内側部55とによって構成されている。外側部54と内側部55とは連結部材56によって連結されており、この連結部材56は円周方向に沿って排液案内流路を形成するため一部にのみ配設されている。連結部材56によって連結される外側部54と内側部55との間の隙間が回収ポート57を形成しており、その径は上方へ向かうほど小さくなる。また、スプラッシュガード50の内側部55には断面”く”の字形状の第1受止部51および断面円弧形状の第2受止部52が形成されるとともに、円環状の溝53a,53bが刻設されている。
スプラッシュガード50は、リンク部材58を介してガード昇降機構59と連結されており、ガード昇降機構59によって昇降自在とされている。ガード昇降機構59としては、ボールネジを用いた送りネジ機構やエアシリンダを用いた機構等、公知の種々の機構を採用することができる。
ガード昇降機構59がスプラッシュガード50を最も下方位置にまで下降させているときには、仕切り部材27a,27bがそれぞれ溝53a,53bに遊嵌するとともに、スピンベース10およびそれに保持された基板Wより下方にスプラッシュガード50の上端が位置し、基板Wを搬入可能とする。次に、若干スプラッシュガード50を上昇させると基板Wの周囲に回収ポート57が位置する(図1の状態)。この状態はエッチング処理時の状態であって、薬液を回収再利用する場合であり、回転する基板W等から飛散した薬液は回収ポート57によって受け止められ、連結部材56を通過して第3排液槽39に流れ込み、排液口39aへと導かれた後、排液口39aから回収ドレイン39bへと排出される。
また、ガード昇降機構59がスプラッシュガード50を図1の状態から若干上昇させると、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に第1受止部51が位置することとなる。この状態は、純水リンス処理時の状態であり、回転する基板W等から飛散した純水は第1受止部51によって受け止められ、その傾斜に沿って第1排液槽28に流れ込み、排出口28aへと導かれた後、排出口28aから廃棄ドレイン28bへと排出される。
ガード昇降機構59がスプラッシュガード50をさらに上昇させると、仕切り部材27a,27bがそれぞれ溝53a,53bから離間するとともに、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に第2受止部52が位置することとなる。この状態はエッチング処理時の状態であって、薬液を廃棄する場合であり、回転する基板W等から飛散した薬液は第2受止部52によって受け止められ、その曲面に沿って第2排液槽29に流れ込み、排液口29aへと導かれた後、排液口29aから排液ドレイン29bへと排出される。
スピンベース10の上方には処理液ノズル30が設けられている。処理液ノズル30は、その吐出口30aを鉛直方向下方に向けてノズルアーム31の先端に固設されている。ノズルアーム31の基端部は回動モータ32の回転軸に連結されている。回動モータ32の駆動によってノズルアーム31および処理液ノズル30は水平面内にて回動する。
回動モータ32は図示を省略するノズル昇降機構によって昇降自在とされている。従って、処理液ノズル30は回動モータ32の回転軸を中心とした水平面内での回動動作と鉛直方向に沿った昇降動作とを行う。このような動作により処理液ノズル30は、スピンベース10に保持された基板Wの回転中心部上方位置(吐出位置)とスプラッシュガード50よりも外側の上方位置(待避位置)との間で移動することができる。
処理液ノズル30は処理液配管33に連通接続されている。処理液配管33の基端部は分岐されていて、一方の分岐配管33aには薬液供給源17が連通接続され、他方の分岐配管33bには純水供給源18が連通接続されている。分岐配管33a,33bにはそれぞれバルブ34a,34bが設けられている。これらバルブ34a,34bの開閉を切り換えることによって、処理液ノズル30の吐出口30aからチャックピン14に保持された基板Wの上面に薬液または純水を選択的に切り換えて吐出・供給することができる。すなわち、バルブ34aを開放してバルブ34bを閉鎖することにより処理液ノズル30から薬液を供給することができ、バルブ34bを開放してバルブ34aを閉鎖することにより処理液ノズル30から純水を供給することができる。
なお、処理液ノズル30を単一のノズルではなく、薬液専用の薬液ノズルと純水専用の純水ノズルとによって構成するようにしても良い。
また、スピンベース10の上方にはガスノズル40も設けられている。ガスノズル40は、その吐出口40aを鉛直方向下方に向けてノズルアーム43の先端部近傍に固設されている。ノズルアーム43の基端部は回動モータ48の回転軸に連結されている。回動モータ48の駆動によってガスノズル40およびノズルアーム43は水平面内にて回動する。
回動モータ48は図示を省略するノズル昇降機構によって鉛直方向に沿って昇降自在とされている。該昇降機構によって回動モータ48が昇降することにより、回動モータ48に連結されたガスノズル40およびノズルアーム43も鉛直方向に沿って昇降する。従って、ガスノズル40は回動モータ48の回転軸を中心とした水平面内での回動動作と鉛直方向に沿った昇降動作とを行う。このような動作によりガスノズル40は、スピンベース10に保持された基板Wの主面上方位置(吐出位置)とスプラッシュガード50よりも外側の上方位置(待避位置)との間で移動することができる。
また、回動モータ48によってガスノズル40はスピンベース10に保持された基板Wの主面上でスキャン(走査)される。具体的には、基板Wは電動モータ20によって水平面内にて鉛直方向に沿った軸Jを中心として回転される。一方、ガスノズル40は回動モータ48によって水平面内にて鉛直方向に沿った軸を中心として回動される。そして、回動モータ48によって回動されるガスノズル40は基板Wの回転中心(軸J)から端縁部へと向かう軌跡を描くようにスキャンされるのである。
ガスノズル40は不活性ガス供給源46に連通接続されている。すなわち、ガス配管47の先端部が不活性ガス供給源46に連通接続されるとともに、その基端部はガスノズル40に連通接続される。ガス配管47にはバルブ44および流量調整弁45が設けられている。
このバルブ44の開閉によって、ガスノズル40の吐出口40aからの不活性ガス(例えば窒素ガス)の吐出の有無を切り換えることができる。すなわち、バルブ44を開放することによってガスノズル40の吐出口40aからチャックピン14に保持された基板Wの上面に窒素ガスを吐出して吹き付けることができる。流量調整弁45は、ガス配管47を通過する窒素ガスの流量を調整してガスノズル40から吐出される窒素ガスの流量を制御する機能を有する。
また、バルブ44、流量調整弁45、回動モータ48および電動モータ20の動作は乾燥制御部90によって制御されている。乾燥制御部90は、CPUやメモリ等を備えたコンピュータによって構成されており、該CPUが所定の処理プログラムを実行することによりバルブ44、流量調整弁45、回動モータ48および電動モータ20の動作を制御する。
ガスノズル40は、吐出口40aを鉛直方向下方に向けてノズルアーム43の先端部近傍に固設されている。よって、ガスノズル40からは鉛直方向下方に向けて窒素ガスが吐出されることとなる。また、回動モータ48によって回動されるガスノズル40は基板Wの回転中心(軸J)から端縁部へと向かう軌跡を描く。従って、ガスノズル40から吐出される気体の到達地点が回転される基板Wの回転中心から端縁部へと向かう軌跡を描くように、ノズルアーム43は回動モータ48により回動されることとなる。
次に、以上のような構成を有する第1実施形態の基板処理装置における基板Wの処理手順について説明する。第1実施形態の枚葉式基板処理装置における処理手順の概要は、基板Wに対して薬液(希フッ酸)によるエッチング処理を行った後、純水によって薬液を洗い流すリンス処理を行い、さらにその後基板Wの乾燥処理を行うというものである。図2には、リンス処理以降の処理手順を示す。なお、以下の処理手順は、乾燥制御部90がバルブ44、流量調整弁45、回動モータ48および電動モータ20等の動作を制御することによって実現されるものである。
まず、スプラッシュガード50を若干下降させることによって、スピンベース10をスプラッシュガード50から突き出させるとともに、処理液ノズル30およびガスノズル40を待避位置まで移動させる。この状態にて、図示を省略する搬送ロボットによって未処理の基板Wがスピンベース10に渡される。そして、チャックピン14が渡された基板Wの周縁部を把持することにより水平姿勢にて当該基板Wを保持する。
次に、スプラッシュガード50を上昇させてスピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に回収ポート57を位置させるとともに、処理液ノズル30を基板Wの回転中心部上方位置に移動させる。そして、スピンベース10とともにそれに保持された基板Wを回転させる。この状態にて、下側処理液ノズル15から薬液(希フッ酸)を基板Wの下面に吐出するとともに、処理液ノズル30からも薬液を基板Wの上面に吐出する。つまり、回転する基板Wの表裏面に薬液を供給してエッチング処理を進行させる。なお、エッチング処理時に、気体供給路19から少量の窒素ガスを吐出して気体供給路19への薬液の逆流を防止するようにしても良い。
エッチング処理時に、回転する基板Wから飛散した薬液はスプラッシュガード50の回収ポート57によって受け止められ、連結部材56を通過して第3排液槽39に流れ込む。第3排液槽39に流れ込んだ薬液は、排液口39aから回収ドレイン39bへと排出され、回収される。
なお、薬液を回収する必要のないときは、スプラッシュガード50を上昇させてスピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に第2受止部52を位置させる。第2受止部52によって受け止められた薬液は、第2排液槽29に流れ込み、第2排液槽29に流れ込んだ薬液は、排液口29aから排液ドレイン29bへと排出される。
所定時間のエッチング処理が終了した後、下側処理液ノズル15および処理液ノズル30からの薬液吐出を停止するとともに、スプラッシュガード50を昇降させてスピンベース10およびそれに保持された基板Wの周囲に第1受止部51を位置させる。なお、処理液ノズル30は基板Wの回転中心部上方位置に留まる。この状態にて、基板Wを回転させつつ処理液ノズル30および下側処理液ノズル15から純水を基板Wの上下両面に吐出する。吐出された純水は回転の遠心力によって基板Wの表裏全面に拡がり、純水によって薬液を洗い流す洗浄処理(リンス処理)が進行する(ステップS1)。なお、リンス処理時においても気体供給路19から少量の窒素ガスを吐出して気体供給路19への純水の逆流を防止するようにしても良い。
リンス処理時に、回転する基板Wから飛散した純水はスプラッシュガード50の第1受止部51によって受け止められ、その傾斜に沿って第1排液槽28に流れ込む。第1排液槽28に流れ込んだ純水は、排出口28aから廃棄ドレイン28bへと排出される。
所定時間のリンス処理が終了した後、処理液ノズル30および下側処理液ノズル15からの純水吐出を停止するとともに、スプラッシュガード50を若干下降させてスピンベース10をスプラッシュガード50からわずかに突き出させる。
そして、基板Wの回転数を低下させて処理液ノズル30から基板Wの上面に純水を供給し、基板Wの主面全面に純水を液盛りする(ステップS2)。このような純水の液盛りはいわゆるパドルと称されるものであり、基板Wの主面全面に純水が液盛りされた結果、図3に示すように、基板Wの主面全面上に純水の液層Lが形成された状態となる。なお、基板Wが疎水性基板であっても、図3に示すような基板Wの主面全面への純水液盛りは可能である。また、純水の液盛りは、基板Wの回転を完全に停止させた状態にて行うようにしても良い。
純水の液盛りが終了した後、処理液ノズル30を待避位置に移動させるとともに、ガスノズル40が基板Wの回転中心直上(軸J上)に位置するように回動モータ48がノズルアーム43を回動させる。そして、ガスノズル40が基板Wの回転中心直上に位置した後、ガスノズル40からの窒素ガス吐出を開始し、純水が液盛りされた基板Wの主面の中心部近傍に窒素ガスを吹き付けて当該中心部近傍に存在する純水を基板Wの主面周辺部に押し流す(ステップS3)。このときには、ガスノズル40を停止するとともに、基板Wの回転を停止あるいは50rpm以下の回転数としておく。従って、液盛りされた純水の液層Lに強い遠心力が作用することはなく、液層Lが飛散するおそれはない。
ガスノズル40から基板Wの中心部近傍に窒素ガスが吹き付けられた結果、図4に示すように、基板Wの中心部近傍に存在していた純水は周辺部に移動し、該中心部近傍からは液体成分が排除される。そして、基板Wの主面周辺部のみに純水の液層Lが存在する状態へと移行する。
続いて、基板Wの回転数を上昇させるとともに(ステップS4)、ガスノズル40から窒素ガスを吐出させつつ、基板Wの回転中心直上から端縁部に向けての上記軌跡に沿ってガスノズル40をスキャンさせる(ステップS5)。この段階での基板Wの回転数は通常のスピン振り切り乾燥の回転数と同程度の800rpm〜4000rpmである。従って、図5に示すように、基板Wの主面周辺部に残留している液層Lには強い遠心力が作用して、液層Lが飛散して基板Wの主面上から排除される。また、窒素ガスを吐出するガスノズル40を基板Wの回転中心直上から端縁部に向けてスキャンさせることにより、窒素ガスを吹き付ける範囲が拡大して基板Wの主面周辺部に残留している液層Lの排除を促進する。さらに、窒素ガスを吹き付ける範囲が拡大した結果、基板Wの主面に残留付着している微少な水滴も確実に乾燥される。
所定時間の仕上げ乾燥処理が終了すると、スピンベース10およびそれに保持された基板Wの回転を停止する。また、処理液ノズル30およびガスノズル40を待避位置まで移動させる。この状態にて、図示を省略する搬送ロボットが処理済の基板Wをスピンベース10から取り出して搬出することにより一連の基板処理が終了する。
以上のように、本実施形態においては、純水によるリンス処理が終了した後、一旦基板Wの主面全面に純水を液盛りし、続いて基板Wの主面の中心部近傍に窒素ガスを吹き付けて当該中心部近傍に存在する純水を周辺部に押し流している。このため、単に基板Wを高速回転させただけでは純水が残留しやすい回転中心近傍の純水を迅速かつ確実に排除することができる。特に、疎水性基板の場合は、中心部近傍に存在している水分がスピン振り切り時のウォーターマーク発生の原因となりやすいのであるが、上記のようにすれば、そのような中心部近傍の水分をスピン振り切り前に確実に排除することができる。
そして、基板Wの中心部近傍の純水が周辺部に排除された後、基板Wの回転数を上昇させるとともに、窒素ガスを吐出するガスノズル40を基板Wの回転中心直上から端縁部に向けてスキャンさせて窒素ガスを吹き付ける範囲を拡大することにより、基板Wの主面の周辺部に残留している純水の水膜を除去するとともに、基板Wに付着している微小水滴をも確実に乾燥するようにしている。その結果、ウォーターマークの発生を確実に抑制することができる。また、このような窒素ガス吹き付け範囲の拡大により、基板W上に微小な凹凸がある場合であっても、凹部に存在する水分を確実に乾燥させることができる。
また、従来の純水リンス洗浄後に直ちにスピン振り切り乾燥に移行する乾燥手法に比較して、本実施形態の純水を液盛りする工程と基板Wの主面中心部近傍に窒素ガスを吹き付ける工程とが処理時間を増加させるものであるが、これらはいずれも短時間にて完了する工程であり、従来の乾燥処理よりもスループットが著しく低下するおそれはない。すなわち、本実施形態のようにすれば、スループットを低下させることなくウォーターマークの発生を確実に抑制することができるのである。
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の基板処理装置の構成が第1実施形態と異なるのは、ガスノズルの構成であり、残余の点については第1実施形態と同じである。図6は、第2実施形態のガスノズルの形態を示す図である。同図において、第1実施形態の基板処理装置と同一の部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態のガスノズル41の基端部はガス配管47に連通接続されている。一方、ガスノズル41の吐出端側は三叉に分岐されている。三叉に分岐された吐出端のうち吐出口41aは鉛直方向下方を向く。吐出口41aの両側に位置する吐出口41b,41cは斜め下方を向く。図6の紙面上では、吐出口41bが左下方向を向き、吐出口41cが右下方向を向く。
このようなガスノズル41の形状により、バルブ44を開放して不活性ガス供給源46からガスノズル41に窒素ガスを送給すると、ノズル内部にてガス流が三方に分流し、吐出口41a,41b,41cのそれぞれから窒素ガスが吐出される。吐出口41aから吐出される窒素ガスは鉛直方向下方に向かい、吐出口41bから吐出される窒素ガスは図6の左下方向に向かい、吐出口41cから吐出される窒素ガスは図6の右下方向に向かう。
すなわち、第2実施形態のガスノズル41を全体として概観すれば、図6に示す如く、吐出方向(下方向)に沿って窒素ガスのガス流の範囲が拡がる拡散ノズルであると規定することができる。
また、第1実施形態では図示を省略したノズル昇降機構48を図6には明記している。ガスノズル41は、ノズル昇降機構48によって昇降自在とされている。なお、ノズル昇降機構48としては、ボールネジを用いた送りネジ機構やエアシリンダを用いた機構等、公知の種々の機構を採用することができる。
以上のような構成のガスノズル41を備える第2実施形態の基板処理装置における基板Wの処理手順は、第1実施形態と概ね同じである。すなわち、基板Wに対して薬液(希フッ酸)によるエッチング処理を行った後、純水によって薬液を洗い流すリンス処理を行い、さらにその後基板Wの乾燥処理を行うというものである。
基板Wの乾燥処理を行うときには、まず、図2のステップS2と同様に、処理液ノズル30から基板Wの上面に純水を供給し、基板Wの主面全面に純水を液盛りする。そして、処理液ノズル30を待避位置に移動させるとともに、ガスノズル41が基板Wの回転中心直上(軸J上)に位置するように回動モータ48がノズルアーム43を回動させる。ガスノズル41が基板Wの回転中心直上に位置した状態にて、ガスノズル41からの窒素ガス吐出を開始し、純水が液盛りされた基板Wの主面の中心部近傍に窒素ガスを吹き付けて当該中心部近傍に存在する純水を基板Wの主面周辺部に押し流す。このときには、吐出口41a,41b,41cのそれぞれから吐出される窒素ガスの全てが基板Wの主面の中心部近傍に吹き付けられるように、予めノズル昇降機構48がガスノズル41を基板Wの上面から所定距離以内に近接させておく。
ガスノズル41から基板Wの中心部近傍に窒素ガスが吹き付けられた結果、基板Wの中心部近傍に存在していた純水は周辺部に移動し、該中心部近傍からは液体成分が排除される。そして、基板Wの主面周辺部のみに純水の液層が存在する状態へと移行する。
その後、基板Wの回転数を上昇させるとともに、窒素ガスを吹き付ける範囲を拡大させる。但し、このときに図7に示すように、第1実施形態では窒素ガスを吐出するガスノズル40を基板Wの回転中心直上から端縁部に向けてスキャンさせることにより窒素ガスを吹き付ける範囲を拡大していたのに代えて、第2実施形態では窒素ガスを吐出するガスノズル40を基板Wの回転中心軸(軸J)に沿って上昇させることにより窒素ガスを吹き付ける範囲を拡大している。このようにしても、窒素ガスを吹き付ける範囲が拡大して基板Wの主面周辺部に残留している液層Lの排除が促進されるとともに、基板Wの主面に残留付着している微少な水滴も確実に乾燥される。
以上説明したように、第2実施形態のようにしても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記の各実施形態においては不活性ガスとして窒素ガスを使用していたが、窒素ガスに限定されるものではなく、他の不活性ガス(例えばヘリウム)を使用しても良い。もっとも、ヘリウムガス等は高価であるため、コストの観点からは窒素ガスを使用するのが好ましい。
また、上記各実施形態の基板処理装置は薬液処理(化学洗浄処理)、純水リンス処理、乾燥処理の全てを行っていたが、他の装置にて薬液処理および純水リンス処理が施された基板Wを上記各実施形態の基板処理装置に搬送してから追加の純水リンス処理および乾燥処理を行うようにしても良い。
また、スクラブ洗浄処理(物理洗浄処理)、純水リンス処理、乾燥処理を行う基板処理装置において、上記各実施形態の乾燥処理技術を適用するようにしても良い。
また、上記各実施形態のガスノズル40,41をスリット状の吐出口を有するノズルとしても良い。
また、第2実施形態のガスノズル41に代えて図8の示すようなガスノズル42を採用しても良い。このガスノズル42は、吐出端側がテーパ状に拡がるように形成されている。バルブ44を開放して不活性ガス供給源46からガスノズル42に窒素ガスを送給すると、図8に示す如く、ガスノズル42のテーパ形状に沿ってガス流が拡がるように吐出される。すなわち、このガスノズル42も、吐出方向(下方向)に沿って窒素ガスのガス流の範囲が拡がる拡散ノズルであると規定することができる。よって、ガスノズル42を使用して第2実施形態と同様の処理手順を実行することにより、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態においては、リンス液として純水を使用していたが、リンス液は純水に限定されるものではなく、二酸化炭素や窒素を純水中に溶解した水溶液、純水に極微量の薬液を混合した溶液、或いは超純水であっても良い。
本発明に係る基板処理装置の構成を示す縦断面図である。 図1の基板処理装置における処理手順を示すフローチャートである。 基板上に純水が液盛りされた状態を示す図である。 基板の中心部に窒素ガスを吹き付けた状態を示す図である。 基板を回転させつつガスノズルをスキャンさせる状態を示す図である。 第2実施形態のガスノズルの形態を示す図である。 第2実施形態のガスノズルを上昇させる状態を示す図である。 第2実施形態のガスノズルの他の例を示す図である。 従来のスピン振り切り乾燥時に疎水性基板上を水滴が流れる様子を示す図である。
符号の説明
10 スピンベース
20 電動モータ
30 処理液ノズル
40,41,42 ガスノズル
43 ノズルアーム
48 回動モータ
49 ノズル昇降機構
90 乾燥制御部
W 基板

Claims (6)

  1. リンス液による洗浄処理が終了した基板を乾燥させる基板処理方法であって、
    基板の主面にリンス液を供給して洗浄するリンス液洗浄工程と、
    リンス液洗浄が終了した前記基板の主面の全面にリンス液を液盛りする液盛り工程と、
    リンス液が液盛りされた前記基板の主面の中心部近傍に不活性ガスを吹き付けて当該中心部近傍に存在するリンス液を基板主面の周辺部に押し流す乾燥準備工程と、
    前記乾燥準備工程よりも前記基板の回転数を上昇させるとともに、不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げて前記基板の主面に残留する水分を乾燥させる乾燥仕上工程と、
    を備えることを特徴とする基板処理方法。
  2. 請求項1記載の基板処理方法において、
    前記乾燥仕上工程は、不活性ガスを吹き付ける吐出ノズルを前記基板の主面上で走査させることによって不活性ガス吹き付け範囲を拡げるノズル走査工程を含むことを特徴とする基板処理方法。
  3. 請求項1記載の基板処理方法において、
    前記乾燥仕上工程は、吐出方向に沿って不活性ガスのガス流の範囲が拡がる拡散ノズルを上昇させることによって不活性ガス吹き付け範囲を拡げるノズル上昇工程を含むことを特徴とする基板処理方法。
  4. リンス液による洗浄処理が終了した基板を乾燥させる基板処理装置であって、
    基板を略水平面内にて保持して回転させる回転手段と、
    前記回転手段に保持された基板の主面にリンス液を吐出するリンス液吐出手段と、
    前記回転手段に保持された基板の主面に不活性ガスを吹き付けるガス吐出手段と、
    リンス液洗浄が終了した基板の主面の全面に前記リンス液吐出手段からリンス液を吐出してリンス液を液盛りした後、当該基板の主面の中心部近傍に前記ガス吐出手段から不活性ガスを吹き付けて当該中心部近傍に存在するリンス液を基板主面の周辺部に押し流し、さらにその後該基板の回転数を上昇させるとともに、前記ガス吐出手段から不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げて前記基板の主面に残留する水分を乾燥させるように前記回転手段、前記リンス液吐出手段および前記ガス吐出手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項4記載の基板処理装置において、
    前記ガス吐出手段は、
    不活性ガスを吐出する吐出ノズルと、
    前記吐出ノズルを前記前記基板の主面上で走査させるノズル駆動手段と、
    を含み、
    前記制御手段は、不活性ガスを吐出する前記吐出ノズルを前記基板の主面上で走査させることによって不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げるように前記ノズル駆動手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項4記載の基板処理装置において、
    前記ガス吐出手段は、
    吐出方向に沿って不活性ガスのガス流の範囲が拡がる拡散ノズルと、
    前記拡散ノズルを昇降させるノズル昇降手段と、
    を含み、
    前記制御手段は、不活性ガスを吐出する前記拡散ノズルを上昇させることによって不活性ガスを吹き付ける範囲を拡げるように前記ノズル昇降手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
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