JPH11288767A - 同軸ケーブル用コネクタ - Google Patents

同軸ケーブル用コネクタ

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JPH11288767A
JPH11288767A JP10087814A JP8781498A JPH11288767A JP H11288767 A JPH11288767 A JP H11288767A JP 10087814 A JP10087814 A JP 10087814A JP 8781498 A JP8781498 A JP 8781498A JP H11288767 A JPH11288767 A JP H11288767A
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coaxial cable
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claw
cable connector
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Mitsuru Maeda
充 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸ケ−ブルを電気回路に接続する際に手間
がかからなくする。 【解決手段】 電気信号の伝送線である芯線と、この芯
線の周囲を覆う誘電体と、芯線と絶縁されて芯線の外周
を覆って配設されるア−ス電位部と、このア−ス電位部
の外周を覆う絶縁被覆とを有する同軸ケーブルを、電気
回路に接続するための同軸ケーブル用コネクタであっ
て、芯線に密着する導電性のコンタクト部と、このコン
タクト部と絶縁されて誘電体とア−ス電位部との隙間に
進入してア−ス電位部に外方に向けて係止する導電性の
内側爪部と、コンタクト部と絶縁されて絶縁被覆の外周
に係止する外側爪部とを有するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸ケーブルを筐
体内の電気回路に接続するための同軸ケーブル用コネク
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図6乃至図10を用いて従来の同軸ケー
ブル用コネクタを説明する。図6は同軸ケーブル用コネ
クタのケーブル側部品をあらわす模式図、図7はケーブ
ル側部品を同軸ケーブルに装着する作業を説明する側面
図である。図8は同軸ケーブル用コネクタのレセプタク
ルの斜視図、図9はレセプタクルを電気回路に接続し、
筐体に保持した状態を示す側面図である。図10は同軸
ケーブル用コネクタを用いて同軸ケーブルを筐体内の電
気回路に接続する様子を示した側面図である。
【0003】同軸ケーブル10は、図6に示すように、
電気信号の伝送線である芯線1と、芯線1の外周を覆う
誘電体2と、誘電体2の外周を覆うメッシュ状のア−ス
電位部3と、ア−ス電位部3の外周を覆う絶縁被覆4と
を備えて構成されている。なお、芯線1と、誘電体2
と、ア−ス電位部3とは、互いに絶縁している。
【0004】同軸ケーブル用コネクタ20は、ケーブル
側部品30と、レセプタクル40とかしめ用環状金具5
0とを備えて構成されている。ケーブル側部品30は、
全て導電性部材であって、誘電体2とア−ス電位部3と
の間に挿入可能な略円筒型のケーブル側装着部31と、
ケーブル側装着部31に対して自由に回動する六角ネジ
部32とを備えて構成されている。なお、ケーブル側装
着部31の先端は、誘電体2とア−ス電位部3との間に
挿入しやすいように、テーパー形状31aが形成されて
いる。
【0005】このようなケーブル側部品30は、テーパ
ー形状31aを誘電体2とア−ス電位部3との間に挿入
させて、そのまま図7の矢印A方向に押し込まれること
によって、同軸ケーブル10に装着する。この状態で
は、ケーブル側装着部31はア−ス電位部3と接触して
おり、ケーブル側部品30全体がア−ス電位部3と同電
位となっている。また、この状態では、ケーブル側部品
30は、矢印A方向とは逆の方向に抜けてしまうので、
かしめ用環状金具50によって絶縁被覆4の外側からか
しめられて、同軸ケーブル10に固着する。
【0006】レセプタクル40は、ケーブル側部品30
と対をなす部品であって、図8に示すように、導電性部
材であって一端に大径板部41aを備えて外周にネジが
切られた略円筒形状のレセプタクル本体41と、レセプ
タクル本体41の内部に収納される絶縁ケース42と、
絶縁ケース42の内部に位置するバネ部材43とを備え
て構成されている。絶縁ケース42は、バネ部材43の
前面に芯線1よりも少々大きい開口42aが形成されて
いる。また、バネ部材43の、開口42aと反対側は、
大径板部41aおよび絶縁ケース42よりも外に延出す
るコンタクト端子43aとなっている。
【0007】このようなレセプタクル40は、図9に示
すように、電気回路のプリント基板60を収容する導電
性部材の筐体70に取り付けられる。筐体70には、レ
セプタクル40を取り付けるための孔(不図示)が空け
られており、この孔の周縁を大径板部41aとナット4
4とで挟持することにより、レセプタクル40は、筐体
70に保持される。この状態で、コンタクト端子43a
は、プリント基板60の信号ラインパターンに半田付け
される。なお、筐体70は、プリント基板60のアース
電位と接続されており、筐体70に密着するレセプタク
ル本体41を、プリント基板60のアース電位と同電位
にしている。
【0008】ケーブル側部品30が固着された同軸ケー
ブル10は、図10に示すように、六角ネジ部32をレ
セプタクル本体41の外周のネジに螺合させながら、芯
線1を、開口42aに挿入し、バネ部材43に弾性係止
させると、電気回路60に接続される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の同軸ケーブル用コネクタ20においては、
ケーブル側部品30と、レセプタクル40とかしめ用環
状金具50とを備えて構成されているため、すなわち、
同軸ケーブル用コネクタ20がオスとメスとの2部品に
分かれているため、同軸ケ−ブル10へケーブル側部品
30を装着した後も、かしめ用環状金具50でかしめた
り、ケーブル側部品30をレセプタクル40に装着した
りする必要があり、手間がかかるという問題点があっ
た。
【0010】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、同軸ケ−ブル
を電気回路に接続する際に手間がかからない同軸ケーブ
ル用コネクタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、電気信号の伝送線である芯線と、この芯線の周
囲を覆う誘電体と、前記芯線と絶縁されて前記芯線の外
周を覆って配設されるア−ス電位部と、このア−ス電位
部の外周を覆う絶縁被覆とを有する同軸ケーブルを、電
気回路に接続するための同軸ケーブル用コネクタであっ
て、前記芯線に密着する導電性のコンタクト部と、この
コンタクト部と絶縁されて前記誘電体と前記ア−ス電位
部との隙間に進入して前記ア−ス電位部に外方に向けて
係止する導電性の内側爪部と、前記コンタクト部と絶縁
されて前記絶縁被覆の外周に係止する外側爪部とを有す
ることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る同軸ケーブル
用コネクタの第1の実施の形態を図1および図2に基づ
いて、第2の実施の形態を図3に基づいて、第3の実施
の形態を図4および図5に基づいて、それぞれ詳細に説
明する。
【0013】[第1の実施の形態]図1は同軸ケーブル
を同軸ケーブル用コネクタに装着する作業を説明する要
部断面側面図である。図2は同軸ケーブル用コネクタの
斜視図である。
【0014】同軸ケーブル10は、図1に示すように、
電気信号の伝送線である芯線1と、芯線1の外周を覆う
誘電体2と、誘電体2の外周を覆うメッシュ状のア−ス
電位部3と、ア−ス電位部3の外周を覆う絶縁被覆4と
を備えて構成されている。なお、芯線1と、誘電体2
と、ア−ス電位部3とは、互いに絶縁している。
【0015】同軸ケーブル用コネクタ20は、コンタク
ト部21と、絶縁筒22と、内側筒部23と、外側筒部
24とを備えて構成されている。
【0016】コンタクト部21は、導電性部材からな
り、一方向Bに長く、芯線1が進入しやすいテーパー部
が形成されて芯線1が進入したとき密着する所定の深さ
の凹部21aが形成されている。コンタクト部21は、
凹部21aとは反対側が、コンタクト端子21bとなっ
ている。絶縁筒22は、絶縁部材からなる円筒形状に形
成され、内部にコンタクト部21を挿入されてコンタク
ト部21のコンタクト端子21b以外の一方向Bの外周
を略覆っている。
【0017】内側筒部23は、導電性部材からなり一方
向Bに長い略円筒形状に形成され、内部に絶縁筒22が
挿入され、この状態では、コンタクト部21は、コンタ
クト端子21bを露出させた状態にある。内側筒部23
は、外面のコンタクト端子21b側にネジ部23aが切
られており、このネジ部23aで筐体70の孔71にネ
ジ止めされる。また、内側筒部23は、ネジ部23aと
反対側の端部に、一方向Bに垂直な方向に突出し、従来
例に示したテーパー形状31aよりも大きい内側爪部2
3bが形成されている。
【0018】また、内側筒部23の外面であってネジ部
23aの傍には、一方向Bに垂直な方向に延出する導電
性の支持部25が形成されており、さらに支持部25の
先端には、内側筒部23よりも大きい径を有する円筒形
状の外側筒部24が形成形成されている。この外側筒部
24は、支持部25とは反対側の端部に、絶縁被覆4の
厚みと略同等の突出高に形成された外側爪部24aが形
成されている。
【0019】このように構成される同軸ケーブル用コネ
クタ20は、例えば、図2のセンター線Cを通る平面に
関して対称であって、内側筒部23と、外側筒部24
と、支持部25とを分断するような、二分割状態で生産
すればよい。
【0020】このように構成される同軸ケーブル用コネ
クタ20においては、ネジ部23aで筐体70の孔71
にネジ止めされることによって、筐体70に保持され
る。その後、同軸ケーブル用コネクタ20は、コンタク
ト端子21bをプリント基板60の信号ラインパターン
に半田付けされる。なお、筐体70は、プリント基板6
0のアース電位と接続されているため、内側筒部23
と、外側筒部24と、支持部25とは、いずれもアース
電位になる。
【0021】同軸ケーブル10は、内側爪部23bを誘
電体2とア−ス電位部3との間に挿入させて、そのまま
図1の矢印A方向に押し込まれることによって、芯線1
が凹部21aに係合し、誘電体2が内側筒部23の内側
に入り、同軸ケーブル用コネクタ20に装着する。この
状態では、内側爪部23bはア−ス電位部3と接触して
おり、内側爪部23bに係止されるア−ス電位部3が、
プリント基板60のアース電位と接続されている。この
状態では、同軸ケーブル10を矢印A方向とは逆の方向
に引っ張っても、内側爪部23bがア−ス電位部3に係
止しているので、同軸ケーブル10は引き抜けない。つ
まり、同軸ケーブル10は同軸ケーブル用コネクタ20
にはめ殺されてしまうのである。
【0022】また、絶縁被覆4は、外側から外側爪部2
4aが食い込んで同軸ケーブル用コネクタ20に挟持さ
れる。つまり、同軸ケーブル10は、外側爪部24aに
よっても挟持されて同軸ケーブル用コネクタ20にはめ
殺されてしまうのである。
【0023】従って、芯線1に密着する導電性のコンタ
クト部21と、コンタクト部21と絶縁されてア−ス電
位部3に係止する導電性の内側爪部23bと、コンタク
ト部21と絶縁されて絶縁被覆4の外周に係止する外側
爪部24aとを有するため、同軸ケ−ブル10を矢印A
方向に押し込めば、同軸ケ−ブル10を電気回路60に
接続できる。言い換えれば、同軸ケーブル用コネクタ2
0がオスとメスとの2部品に分かれることもなく、同軸
ケ−ブル10を装着した後にかしめ工具でかしめたりす
る必要も無く、同軸ケ−ブル10を電気回路60に接続
する際に手間がかからない。
【0024】なお、上記実施の形態においては、内側爪
部23bや外側爪部24aは、内側筒部23と、外側筒
部24との全周にわたって設けられなくともよく、部分
的に設けられていてもよい。
【0025】また、上記実施の形態においては、コンタ
クト部21は、凹部21aが芯線1に密着するようにし
たものを例示したが、本発明はこれに限らず、芯線を保
持して芯線に導電する部材は、芯線を側方から挟持する
バネ部材であってもよい。
【0026】また、外側筒部24と支持部25とは、絶
縁部材で構成して内側筒部23に後付けしてもよい。こ
のようにすれば、同軸ケーブル用コネクタは、出来上が
りの状態では1つの部品であるが、製造過程では、比較
的形成しやすい複数の構成部品の組み合わせからなるよ
うにできる。言い換えれば、同軸ケーブル用コネクタ
は、センター線を通る平面に関して対称であって、内側
筒部と、外側筒部と、支持部とを分断するような、二分
割状態で生産される場合に比べて、製造が容易になる。
【0027】[第2の実施の形態]図3は同軸ケーブル
を同軸ケーブル用コネクタに装着する作業の説明図で、
(a) は同軸ケーブル用コネクタの斜視図、(b) は装着前
の要部断面側面図、(c) は装着後の要部断面側面図であ
る。なお、前述の第1の実施の形態と同一の箇所には同
じ符号を付し、同一の箇所の詳細な説明は省略する。
【0028】この第2の実施の形態の同軸ケーブル用コ
ネクタが前述の第1の実施の形態の同軸ケーブル用コネ
クタと異なり特徴となる構成は、支持部に弾性を持たせ
た点である。
【0029】支持部25は、矢印A方向に力を加えれ
ば、矢印A方向に凸となり、矢印A方向とは逆の方向に
力を加えれば、矢印A方向に凹となるような、弾性を有
する部材である。
【0030】このような支持部25は、図3(b) に示す
ように、当初は矢印A方向に凹となっていれば、同軸ケ
ーブル10の絶縁被覆4が当たってきて、図3(c) に示
すように、矢印A方向に凸となる。支持部25は、矢印
A方向に凸となるとき、矢印A方向への引っ張り力を、
外側筒部24に伝える。外側筒部24は、支持部25か
ら伝えられた引っ張り力を、外側爪部24aに伝える。
外側爪部24aは、支持部25に発生して、外側筒部2
4から伝えられた引っ張り力によって、絶縁被覆4を堅
固に係止する。なお、外側爪部24aは、部分的に形成
されている。
【0031】従って、前記第1の実施の形態と略同様の
効果を奏すると共に、支持部25に矢印A方向に凹凸と
なる弾性を持たせたため、外側爪部24aは、前記第1
の実施の形態に比較して、さらに堅固に絶縁被覆4に噛
み、同軸ケーブル10の抜け落ちを防止しやすい。
【0032】なお、上記実施の形態においては、内側爪
部23bは、内側筒部23の全周にわたって設けられな
くともよく、部分的に設けられていてもよい。また、外
側爪部24aは、外側筒部24の全周にわたって設けら
れていてもよい。
【0033】また、上記実施の形態においては、コンタ
クト部21は、凹部21aが芯線1に密着するようにし
たものを例示したが、本発明はこれに限らず、芯線を保
持して芯線に導電する部材は、芯線を側方から挟持する
バネ部材であってもよい。
【0034】また、外側筒部24と支持部25とは、絶
縁部材で構成して内側筒部23に後付けしてもよい。こ
のようにすれば、同軸ケーブル用コネクタは、出来上が
りの状態では1つの部品であるが、製造過程では、比較
的形成しやすい複数の構成部品の組み合わせからなるよ
うにできる。言い換えれば、同軸ケーブル用コネクタ
は、センター線を通る平面に関して対称であって、内側
筒部と、外側筒部と、支持部とを分断するような、二分
割状態で生産される場合に比べて、製造が容易になる。
【0035】[第3の実施の形態]図4は同軸ケーブル
用コネクタの説明図で、(a) は側面図、(b) は可動爪の
斜視図である。図5は同軸ケーブル用コネクタの説明図
で、(a) は可動爪が傾倒する前の一部断面側面図、(b)
は可動爪が傾倒した後の一部断面側面図である。
【0036】この第3の実施の形態の同軸ケーブル用コ
ネクタが前述の第1の実施の形態の同軸ケーブル用コネ
クタと異なり特徴となる構成は、外側筒部に、絶縁被覆
側に突出する可動爪を設けた点である。
【0037】図4(a) に示すように、同軸ケーブル用コ
ネクタ20は、外側筒部24の外面にネジ24cが切ら
れている。外側筒部24の外面には、ネジ24cに従っ
て矢印A方向とは逆の方に進行可能な外側筒部用ネジ2
6が付加されている。また、外側筒部24には、図4
(a) に示すように、回動軸27a中心に回動可能な可動
爪27が、矢印A方向に垂直な平面内に回動軸27aを
有するようにして回動自在に取り付けられている。可動
爪27は、端部に、先端にいくほど鋭利な爪先端部27
bを形成されている。ここで、外側筒部24は、可動爪
27を回動可能に保持するような、保持溝部24dが、
切り欠き形成されている。可動爪27は、保持溝部24
dに保持されて回動軸27aを固定され、外側筒部24
に対して回動軸27a中心に回動可能に動くのである。
【0038】このような同軸ケーブル用コネクタ20に
あっては、可動爪27は、図5(a)に示すように、外側
筒部24の内側に突出してはいない。すなわち、可動爪
27は、爪先端部27bが縁被覆4に引っ掛からないよ
うにされている。次に、前述の第1の実施の形態のよう
に同軸ケーブル10を矢印A方向に挿入した後、外側筒
部用ネジ26を矢印A方向とは逆の方に進行させる。外
側筒部用ネジ26を、可動爪27に当たるまで進行させ
ると、可動爪27は、図5(a) の状態から、図5(b) の
状態のように、回動軸27aを中心にして爪先端部27
bを回転突出させる。このとき、爪先端部27bは、外
側筒部24の内面から、内側爪部23bと略同じだけ突
出する。
【0039】このようにして、爪先端部27bが突出す
れば、引き続き外側筒部用ネジ26を進行させて、可動
爪27が元の状態に戻らないようにする。すなわち、爪
先端部27bが外側筒部24の内面から外側爪部24a
と略同じ高さだけ突出している場合には、可動爪27
は、外側筒部24の外面から外には出てこないのであ
る。このように、外側筒部用ネジ26によって可動爪2
7を押さえつけるようにすれば、絶縁被覆4を噛んだ可
動爪27を、動かないようにでき、外側爪部24aの他
に可動爪27によっても絶縁被覆4を係止できる。
【0040】従って、前記第1の実施の形態と略同様の
効果を奏すると共に、外側爪部24aの他に可動爪27
によっても絶縁被覆4を係止できる。
【0041】なお、上記実施の形態においては、内側爪
部23bや外側爪部24aは、内側筒部23と、外側筒
部24との全周にわたって設けられなくともよく、部分
的に設けられていてもよい。
【0042】また、上記実施の形態においては、コンタ
クト部21は、凹部21aが芯線1に密着するようにし
たものを例示したが、本発明はこれに限らず、芯線を保
持して芯線に導電する部材は、芯線を側方から挟持する
バネ部材であってもよい。
【0043】また、外側筒部24と支持部25とは、絶
縁部材で構成して内側筒部23に後付けしてもよい。こ
のようにすれば、同軸ケーブル用コネクタは、出来上が
りの状態では1つの部品であるが、製造過程では、比較
的形成しやすい複数の構成部品の組み合わせからなるよ
うにできる。言い換えれば、同軸ケーブル用コネクタ
は、センター線を通る平面に関して対称であって、内側
筒部と、外側筒部と、支持部とを分断するような、二分
割状態で生産される場合に比べて、製造が容易になる。
また、可動爪27は、絶縁体で形成してもよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、芯線に
密着する導電性のコンタクト部と、このコンタクト部と
絶縁されて誘電体とア−ス電位部との隙間に進入してア
−ス電位部に外方に向けて係止する導電性の内側爪部
と、コンタクト部と絶縁されて絶縁被覆の外周に係止す
る外側爪部とを有するため、同軸ケ−ブルを押し込め
ば、同軸ケ−ブルを電気回路に接続できる。言い換えれ
ば、同軸ケーブル用コネクタがオスとメスとの2部品に
分かれることもなく、同軸ケ−ブルを装着した後にかし
め工具でかしめたりする必要も無く、同軸ケ−ブルを電
気回路に接続する際に手間がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の同軸ケーブル
用コネクタに同軸ケーブルを装着する作業を説明する要
部断面側面図である。
【図2】同上の同軸ケーブル用コネクタの斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態の同軸ケーブル
用コネクタに同軸ケーブルを装着する作業の説明図であ
る。
【図4】本発明に係る第3の実施の形態の同軸ケーブル
用コネクタの説明図である。
【図5】同上の同軸ケーブル用コネクタの説明図であ
る。
【図6】従来の同軸ケーブル用コネクタの一部品である
ケーブル側部品をあらわす模式図である。
【図7】同上のケーブル側部品を同軸ケーブルに装着す
る作業を説明する側面図である。
【図8】同上の同軸ケーブル用コネクタの一部品である
レセプタクルの斜視図である。
【図9】同上のレセプタクルを電気回路に接続し、筐体
に保持した状態を示す側面図である。
【図10】同上の同軸ケーブル用コネクタを用いて同軸
ケーブルを筐体内の電気回路に接続する様子を示した側
面図である。
【符号の説明】
1 芯線 2 誘電体 3 ア−ス電位部 4 絶縁被覆 10 同軸ケーブル 20 同軸ケーブル用コネクタ 21 コンタクト部 60 電気回路 23b 内側爪部 24a 外側爪部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号の伝送線である芯線と、この芯
    線の周囲を覆う誘電体と、前記芯線と絶縁されて前記芯
    線の外周を覆って配設されるア−ス電位部と、このア−
    ス電位部の外周を覆う絶縁被覆とを有する同軸ケーブル
    を、電気回路に接続するための同軸ケーブル用コネクタ
    であって、前記芯線に密着する導電性のコンタクト部
    と、このコンタクト部と絶縁されて前記誘電体と前記ア
    −ス電位部との隙間に進入して前記ア−ス電位部に外方
    に向けて係止する導電性の内側爪部と、前記コンタクト
    部と絶縁されて前記絶縁被覆の外周に係止する外側爪部
    とを有することを特徴とする同軸ケーブル用コネクタ。
JP08781498A 1998-03-31 1998-03-31 同軸ケーブル用コネクタ Expired - Fee Related JP3763204B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104409876A (zh) * 2014-12-16 2015-03-11 中国工程物理研究院流体物理研究所 一种高压同轴电缆密封插接件
JP2019216049A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 サン電子株式会社 同軸ケーブルコネクタ

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