JPH1128870A - 可逆性感熱記録媒体 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体

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JPH1128870A
JPH1128870A JP9199129A JP19912997A JPH1128870A JP H1128870 A JPH1128870 A JP H1128870A JP 9199129 A JP9199129 A JP 9199129A JP 19912997 A JP19912997 A JP 19912997A JP H1128870 A JPH1128870 A JP H1128870A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 サーマルヘッドによる消去が可能で、白濁し
た画像を長時間及び/又は高温下で保存しても初期の消
去特性に対応した消去条件で画像の消去が可能な画像の
形成と消去の繰り返し耐久性とコントラストに優れた可
逆性感熱記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体及び主成分として有機低分子化合
物を樹脂マトリックス中に分散し、透明度が温度変化に
依存して可逆的に変化する該支持体上に設けた感熱記録
層とからなる可逆性感熱記録媒体において、該樹脂マト
リックスが少なくとも熱、紫外線又は電子線のいずれか
で硬化した樹脂からなり、また、該記録層のエンタルピ
ーの時間変化率が一定の昇温過程において69℃以下及
び135〜200℃の温度範囲で0であり、更に該記録
層の動的弾性率が135〜200℃の温度範囲で106
Pa以上であることを特徴とする可逆性感熱記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度による感熱媒
体の可逆的な透明度の変化を利用して、画像の記録と消
去を繰り返し行なう可逆性感熱記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、任意に画像を形成し、任意にその
画像を消去することが可能な可逆性感熱記録媒体が注目
されている。その代表的な例として、特開昭54−15
4198号公報、特開昭55−154198号公報等に
記載されているポリエステル、ポリ塩化ビニル、又は塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のマトリックス材に有
機低分子物質を分散した、温度に依存して透明度が可逆
的に変化する記録材料が知られている。しかし、この記
録材料からなる可逆性感熱記録媒体は、サーマルヘッド
等の発熱体による画像の記録と消去の繰り返しにより、
加熱した画像部分の濃度が初期の濃度より低下し、画像
全体のコントラストが低下するという欠点を有してい
る。
【0003】上記欠点を解決するため、特開昭62−1
54547号公報において、可逆性感熱記録層に用いる
樹脂母材の平均重度及び塩化ビニルの繰り返し単位を規
定する(特に平均重合度を上げる)ことにより、樹脂母
材の耐熱性を向上させ、耐久性を向上させた可逆性感熱
記録媒体が提案されている。また、特開平5−8504
5号公報においては、可逆性感熱記録層の樹脂母材とし
て、ヒドロキシ変性塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体に
イソシアネートを添加し、熱硬化させた熱硬化性樹脂を
用いることにより、樹脂母材の耐熱性を向上させ、耐久
性を向上させた可逆性感熱記録媒体が提案されている。
【0004】しかし、これらの可逆性感熱記録媒体にお
いて、白濁画像の消去が可能な消去エネルギーの範囲幅
が狭いため、サーマルヘッドによる短時間の熱エネルギ
ーでは画像の完全な消去が困難になる。また、白濁した
画像を長時間保存すると、消去特性が変動して初期の消
去特性に対応した消去条件では画像を完全に消去できな
くなる。更に、その保存の環境温度が高温であるほど、
画像の消去特性は低下するという欠点がある。
【0005】また、従来の可逆性記録媒体においては、
サーマルヘッドなどの加熱体により加熱して画像形成す
る際に、加熱体と記録層との摩擦力が大きいためにステ
ィッキングしたり、加熱体の熱及び圧力により表面が変
形しやすいために表面にサーマルヘッドのドット密度に
相当した周期的な凹凸ができ、画像形成と消去を繰り返
すうちにその変形量が増大して、鮮明な画像を形成する
ことは困難であった。
【0006】この問題を解決するために、特開昭62−
55650号公報にはシリコン樹脂やシリコンゴムなど
からなるオーバーコート層を設けることが、また特開昭
63−221087号公報にはポリシロキサングラフト
ポリマーからなるオーバーコート層を設けることが、更
に特開平2−86491号公報にはシリコン系グラフト
ポリマーを主成分とする耐熱性潤滑被覆層を設けること
が、更に特開平8−11439号公報にはポリシロキサ
ン−ポリウレア−ポリアミドマルチブロック共重合体か
らなるオーバーコート層を設けることが、更に特開平8
−11440号公報にはシリコンを含有したイミノヒダ
ントイン系重合体からなるオーバーコート層を設けて表
面の摩擦係数を小さくすることが、それぞれ開示されて
いる。
【0007】しかし、これらのオーバーコート層上に、
オフセット印刷やグラビア印刷により印刷インクを良好
に転移させ、耐スクラッチ性や耐セロテープ剥離性に優
れた印刷適性を実現することは困難であった。また、特
開昭62−55650号公報に記載の技術は、オーバー
コート層が感熱記録層との接着性が不十分なため、繰り
返しの機械的作用により剥がれ、画像が劣化する問題が
発生した。さらに、この接着性を改善するために、特開
平1−133781号公報において可逆性感熱記録層上
に樹脂を主成分とする中間層と耐熱性樹脂を主成分とす
るオーバーコート層を順次設けた可逆性感熱記録媒体が
提案されている。中間層によって接着性は改善され、耐
熱性樹脂からなるオーバーコート層によって記録媒体表
面の変形は小さくなる。しかし、印字と消去を何回も繰
り返すとスティッキングにより傷が発生したり、オーバ
ーコート層の一部が剥離してサーマルヘッドに付着し、
その剥離物が蓄積するとサーマルヘッドからの熱伝導が
低下して画像形成ができなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術における問題点を改善し、サーマルヘッドによ
る消去が可能で、白濁した画像を長時間及び/又は高温
下で保存しても初期の消去特性に対応した消去条件で画
像の消去が可能な、画像の形成と消去の繰り返し耐久性
とコントラストに優れた可逆性感熱記録媒体、また、サ
ーマルヘッド等の加熱体により画像形成と消去を繰り返
し行なってもサーマルヘッドのドット密度に相当した周
期的な表面の凹凸の発生を防止できると共に、スティッ
キング、傷の発生、サーマルヘッドの汚れ、それらの現
象によって起こる画像の劣化及び熱感度の低下のない可
逆性感熱記録媒体、更に印刷適性に優れた可逆性感熱記
録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明の
(1)「支持体及び主成分として有機低分子化合物を樹
脂マトリックス中に分散し、透明度が温度変化に依存し
て可逆的に変化する該支持体上に設けた感熱記録層とか
らなる可逆性感熱記録媒体において、該樹脂マトリック
スが少なくとも熱、紫外線又は電子線のいずれかで硬化
した樹脂からなり、また、該記録層のエンタルピーの時
間変化率が一定の昇温過程において69℃以下及び13
5〜200℃の温度範囲で0であり、更に該記録層の動
的弾性率が135〜200℃の温度範囲で106Pa以
上であることを特徴とする可逆性感熱記録媒体」、
(2)「前記記録層上に125μm×125μmの表面
積あたり3個以上の高さ0.05μm以上の凸部及び1
H以上の鉛筆硬度を有したオーバーコート層を設けるこ
とを特徴とする前記(1)項に記載の可逆性感熱記録媒
体」、(3)「前記有機低分子化合物が融点の異なる少
なくとも2種類の化合物からなることを特徴とする前記
(1)乃至(2)項の何れか1に記載の可逆性感熱記録
媒体」、(4)「前記融点の異なる少なくとも2種類以
上の有機低分子化合物において、最大融点と最低融点と
の差が45℃以上であることを特徴とする前記(1)乃
至(3)項のいずれか1に記載の可逆性感熱記録媒
体」、(5)「前記有機低分子化合物と前記樹脂マトリ
ックスとの重量比が、3:1〜1:3であることを特徴
とする前記(1)乃至(4)項の何れか1に記載の可逆
性感熱記録媒体」、(6)「前記オーバーコートが20
dyn/cm以上の臨界表面張力を有することを特徴と
する前記(1)乃至(5)項のいずれか1に記載の可逆
性感熱記録媒体」、(7)「前記オーバーコート層上の
印刷層上に印刷保護層を有し、該印刷保護層が125μ
m×125μmの表面積あたり3個以上の高さ0.05
μm以上の凸部及び1H以上の鉛筆硬度を有することを
特徴とする前記(1)乃至(6)項のいずれか1に記載
の可逆性感熱記録媒体」によって達成される。
【0010】以下、本発明をさらに詳細に説明する。図
1は、代表的な熱の作用によって透明度が変化する可逆
性感熱記録媒体の、温度と透明度の関係を示したもので
ある。樹脂マトリックスとこれに分散した有機低分子化
合物とを主成分とする可逆性感熱記録層は、例えばT0
以下の温度では白濁不透明状態にある感熱層を加熱する
と、温度T1から徐々に透明になりはじめ、温度T2〜T
3で最大透明状態になり、この状態からT0以下の温度に
戻しても透明状態を維持する。また、温度T4まで加熱
すると最大透明状態と最大不透明状態の中間状態にな
る。次に、温度T4以上からT0以下の温度まで冷却する
と透明状態にならずに再び最初の白濁不透明状態に戻
る。このように、本発明の支持体と該支持体上に設け
た、主成分として有機低分子化合物を樹脂マトリックス
中に分散し透明度が温度変化に依存して可逆的に変化す
る感熱記録層とからなる可逆性感熱記録媒体において、
不透明状態温度T0、透明状態開始温度T1、最大透明状
態下限温度T2、最大透明状態上限温度T3、及び半透明
化温度T4は、その熱可逆的な特性を決定する。
【0011】本発明の目的である白濁した画像の長時間
及び/又は高温下での保存後の消去性と、画像の形成と
消去の繰り返し耐久性は、それぞれの特性温度T0
1、T2、T3、T4と透明度との関係が画像の形成と消
去の繰り返しにより変化しない、又はその変化量がより
少ないことを意味する。
【0012】すなわち、支持体と該支持体上に設けた、
主成分として有機低分子化合物を樹脂マトリックス中に
分散し透明度が温度変化に依存して可逆的に変化する感
熱記録層とからなる可逆性感熱記録媒体において、該樹
脂マトリックスとして少なくとも熱、紫外線又は電子線
で硬化した樹脂を用い、また、該記録層のエンタルピー
の時間変化率を一定の昇温過程において69℃以下及び
135〜200℃の温度範囲で0とし、更に該記録層の
動的弾性率を135〜200℃の温度範囲で106Pa
以上とすることにより、それぞれの特性温度T0、T1
2、T3、T4と透明度との関係が画像の形成と消去の
繰り返しにより変化しない、又はその変化量がより少な
い可逆性感熱記録媒体が提供される。なお、本発明のエ
ンタルピーの時間変化率が0とは特定温度の範囲内で実
質的にエンタルピー変化がないことを示す。
【0013】ここで、エンタルピーの時間変化率は、一
定の昇温速度下の示差熱分析又は示差走査熱量測定によ
り決定される。一定の昇温速度は2〜20℃/min、
好ましくは5〜15℃/min、より好ましくは10℃
/minである。動的弾性率は動的熱機械測定により一
定の昇温速度下で試験片に種々の形の振動を与えて決定
される。一定の昇温速度は1〜10℃/min、好まし
くは2〜5℃/min、より好ましくは2〜3℃/mi
nである。振動の様式は圧縮や引っ張りによる縦振動、
ねじれ振動、及びたわみ振動等の自由減衰振動、又は圧
縮、引っ張り、ねじれ又は曲げ等の外力が作用した強制
振動等である。強制振動の周波数は0.1〜20Hz、
好ましくは0.5〜10Hz、より好ましくは1〜2H
zである。この発明に関する記録層のエンタルピーの時
間変化率と動的弾性率は、その記録層を構成する有機低
分子物質と樹脂マトリックス材料、記録層形成時の塗工
溶液の溶媒、それらの組合せ、及び記録層形成時の乾燥
温度、時間及び紫外線照射量等により依存する。よっ
て、望ましいエンタルピーの時間変化率と動的弾性率を
得るためには、それらの依存因子を適宜変化させる。
【0014】低分子有機化合物としては、70〜135
℃の融点を有する低分子有機化合物を使用する。このよ
うな低分子有機化合物としてはアルカノール、アルカン
ジオール;ハロゲン化アルカノール、ハロゲン化アルカ
ンジオール;アルキルアミン;アルカン、アルケン、ア
ルキン;ハロゲン化アルカン、ハロゲン化アルケン、ハ
ロゲン化アルキン;シクロアルカン、シクロアルケン、
シクロアルキン;飽和又は不飽和モノ又はジカルボン酸
又はこれらのエステル、アミド又は塩;飽和又は不飽和
ハロゲン化脂肪酸又はこれらのエステル、アミド又は
塩;アリルカルボン酸又はこれらのエステル、アミド又
は塩;ハロゲン化アリルカルボン酸又はこれらのエステ
ル、アミド又は塩;チオアルコール;チオカルボン酸又
はこれらのエステル、アミド又は塩;チオアルコールの
カルボン酸エステルなどが挙げられる。これらの化合物
の炭素数は10〜60、好ましくは10〜38、特に1
0〜30が好ましい。エステル中のアルコール基部分は
飽和していてもよく、飽和していなくてもよく、またハ
ロゲン置換されていてもよい。いずれにしても低分子有
機化合物は分子中に少なくとも1個の酸素、窒素、硫黄
又はハロゲンを含有する基、例えば−OH−、−COO
H、−CONH、−COOR、−NH−、−S−、−S
−S−又は−O−などを有する化合物であることが好ま
しい。
【0015】さらに具体的には、これらの化合物として
はラウリン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデ
カン酸、アラキン酸、エイコサン酸、トリコサン酸、リ
グノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタコ
サン酸、モンタン酸、メリシン酸及びオレイン酸などの
高級脂肪酸、ステアリン酸メチル、ステアリン酸テトラ
デシル、ステアリン酸オクタデシル、ラウリン酸オクタ
デシル、パルミチン酸テトラデシル及びベヘン酸ドデシ
ルなどの高級脂肪酸のエステルが挙げられ、また、次の
ようなエーテル、チオエーテルなどが挙げられる。
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】記録層の樹脂マトリックスとして、熱で硬
化した樹脂は、架橋剤と反応して共有結合を形成するこ
とが可能な官能基を有したポリマー及び/又はポリマー
性化合物、架橋剤及び任意の架橋促進剤と触媒からなる
熱硬化性樹脂組成物から形成する。架橋剤と反応して共
有結合を形成することが可能な官能基を有したポリマー
及び/又はポリマー性化合物としては、ポリビニルアル
キルカルバメート、ポリビニルブチラール、ポリビニル
アセタール、ポリビニルアルコール、エチルセルロー
ス、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリウレア、
ポリウレタン、ウレタンプレポリマー、カルボキシ変性
ポリウレタン、アミノ変性ポリウレタン、ポリウレタン
アクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシア
クリレート、不飽和ポリエステル、ポリエーテルアクリ
レート、N−メチロールアクリルアミド、メラミン、メ
チロール化メラミン、アルキド樹脂、フェノール樹脂、
シリコン樹脂、フラン樹脂、レゾシノール樹脂又はエポ
キシ樹脂などが挙げられる。架橋促進剤と触媒は、架橋
剤と反応して共有結合を形成することが可能な官能基を
有したポリマー及び/又はポリマー性化合物と架橋剤の
組合せに応じて適宜選択して使用する。
【0030】また、記録層の樹脂マトリックスとして、
紫外線で硬化した樹脂は、光重合性モノマー(反応性希
釈剤)、光重合性オリゴマー及び光開始剤からなる紫外
線硬化性樹脂組成物から形成する。光重合性モノマーと
しては、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート又は2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフ
ェートなどの単官能モノマー、1、3−ブタンジオール
ジアクリレート、1、4−ブタンジオールジアクリレー
ト、1、6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチ
レングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、ポリエチレングリコールジアクリレート又はヒ
ドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ
アクリレートなどの二官能性モノマー、又はジペンタエ
リスリトール、ペンタエリスリトールトリアクリレート
又はトリメチロールプロパントリアクリレートなどの三
官能以上のモノマーが挙げられる。
【0031】光重合性オリゴマーとしては、ポリエステ
ルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリウレタン
アクリレート、ポリエーテルアクリレート、シリコンア
クリレート、アルキッドアクリレート又はメラミンアク
リレートなどが挙げられる。
【0032】光開始剤としては、ベンゾフェノン、ベン
ゾイル安息香酸メチル、ジエトキシアセトフェノン、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル−
2−)モルホリノプロパン−1、ベンゾインイソブチル
エーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエ
チルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−クロロ
チオキサントン又は2,4−ジエチルチオキサントンな
どが挙げられる。
【0033】さらに、記録層の樹脂マトリックスとし
て、紫外線で硬化した樹脂は、不飽和プレポリマー、オ
リゴマー及び反応性希釈剤(モノマー)からなる電子線
硬化性樹脂組成物から形成する。不飽和プレポリマー及
びオリゴマーとしては、不飽和ポリエステル、ポリエス
テルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリウレタ
ンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、不飽和ア
クリル樹脂、不飽和シリコーン、又は不飽和フッ素樹脂
などが挙げられる。
【0034】反応性希釈剤としては、n−ブチルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、トリメチロールプロパンア
クリレート、又はペンタエリスリトールアクリレートな
どが挙げられる。
【0035】感熱層の厚みは1〜30μmが好ましく、
2〜20μmが更に好ましい。感熱層が厚すぎると熱感
度が低下して均一に透明化することが困難となる。ま
た、感熱層が薄すぎると白濁度が低下してコントラスト
が低くなる。更に、感熱層中の低分子有機化合物の量を
増加させて白濁度を増すことができる。感熱層には以上
の成分の他に、透明画像の形成を容易にするために高融
点溶媒及び界面活性剤等の添加剤を添加することができ
る。
【0036】高融点溶剤として、リン酸トリブチル、リ
ン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニル、
リン酸トリクレジル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメ
チル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸
ジヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−
2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸
ジオクチルデシル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブ
チルベンジル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n
−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アゼ
ライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチ
ル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ジエチレンジ
ベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチル
ブチラート、アセチルリシノール酸メチル、アセチルリ
シノール酸ブチル、ブチルフタリルブチルなどが挙げら
れる。
【0037】界面活性剤及びその他の添加剤として、多
価アルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高級
アルキルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステ
ル、高級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂
肪酸高級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又は
ポリプロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド
付加物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼン
スルホン酸のNa、Ba、Ca又はMg塩;高級脂肪
酸、芳香族カルボン酸、高級脂肪族スルホン酸、芳香族
スルホン酸、硫酸モノエステル又はリン酸モノ又はジエ
ステルのBa、Ca又はMg塩;低度硫酸化油;ポリ長
鎖アルキルアクリレート;アクリル系オリゴマー;ポリ
長鎖アルキルメタクリレート;長鎖アルキルメタクリレ
ート−アミン含有モノマー共重合体;スチレン−無水マ
レイン酸共重合体及びオレフィン−無水マレイン酸共重
合体などが挙げられる。
【0038】本発明において、可逆性感熱記録媒体の支
持体としては前記したようにプラスチックフィルム、ガ
ラス板及び金属板などが用いられる。
【0039】また、本発明の可逆性感熱記録媒体は、前
記記録層上に125μm×125μmの表面積あたり3
個以上の高さ0.05μm以上の凸部及び2H以上の鉛
筆硬度を有したオーバーコート層を設けることを特徴と
する。現在、主に市販されているサーマルヘッドのドッ
ト密度は8dot/mm2であり、1ドット当たりの大
きさに換算すると125μm×125μmである。した
がって、1ドット当たり3個以上の高さ0.05μm以
上の凸部及び2H以上の鉛筆硬度を有したオーバーコー
ト層を感熱記録層上に設けることにより、画像形成と消
去を繰り返し行なってもサーマルヘッドのドット密度に
相当した周期的な表面の凹凸のない可逆性感熱記録媒体
が提供されると共に、スティッキング、傷の発生、剥が
れ、剥がれによるサーマルヘッドの汚れ、それらの現象
によって起こる画像の劣化、及び熱感度の低下のない可
逆性感熱記録媒体が提供される。
【0040】すなわち、オーバーコート層は125μm
×125μmの表面積あたり3個以上の高さ0.05μ
m以上の凸部及び2H以上の鉛筆硬度を有することによ
り、サーマルヘッドのドット密度に相当した周期的な表
面の凹凸の発生を防止する効果を発揮する。それらの凸
部の個数、凸部の高さ及び鉛筆硬度に関する限定された
条件は、サーマルヘッドのドット密度に相当した周期的
な表面の凹凸の発生を防止するために全て満たされてい
なくてはならない。
【0041】このオーバーコート層の表面に設けた凸部
は、スティッキング及び傷の発生を防止する効果をも発
揮する。すなわちオーバーコート層の表面に凸部を設け
ることによって、その表面とサーマルヘッド表面との接
触面積が、平坦なオーバーコート層の場合より小さくな
り、それによって界面に発生する摩擦力が小さくなり、
スティッキング及び傷の発生を防止することができる。
その効果は凸部の単位表面積当たりの個数と高さに依存
する。よって、好ましい凸部の個数は125μm×12
5μmの表面積あたり3〜900個である。2個以下で
あるとサーマルヘッド表面との接触面積が平坦なオーバ
ーコート層の場合に近似した大きさになり、サーマルヘ
ッドのドット密度に相当した周期的な表面の凹凸、ステ
ィッキング及び傷の発生の防止効果が発揮されず、ま
た、901個以上であると透明であるべき部分の透明度
が低下して画像が不鮮明になる。また、好ましい凸部の
高さは0.05〜1.5μmであり、0.05μmより
小さいとサーマルヘッド表面との接触面積が平坦なオー
バーコート層の場合に近似した大きさになり、スティッ
キング及び傷の発生の防止効果が発揮されず、また、
1.5μmより大きくなるとサーマルヘッド表面との接
触面積が小さくなり過ぎ、熱の伝導が低下して画像形成
と消去を通常の印加エネルギー又は温度で行なうことが
不可能となる。凸部の個数と高さの組合せは、上記の観
点から高さが高い場合は個数を少なくし、高さが低い場
合は個数を多くすることが好ましい。
【0042】また、オーバーコート層は1H以上の鉛筆
硬度を有することにより、傷の発生、剥がれ及び剥がれ
によるサーマルヘッドの汚れを防止する効果をも発揮す
る。すなわち2H以上の鉛筆硬度を有したオーバーコー
ト層を設けた可逆性感熱記録媒体は、サーマルヘッドの
熱、サーマルヘッドとの摩擦力及びサーマルヘッドによ
る圧力によって変形及び破壊されることなく500回以
上の画像形成と消去を繰り返して使用できる。オーバー
コート層の鉛筆硬度が1H以下であると、数回から数十
回の印字消去によりサーマルヘッドのドット密度に相当
した周期的な表面の凹凸や傷が発生したり、オーバーコ
ート層の一部が剥離して剥離物が蓄積し、更にサーマル
ヘッドからの熱伝導が低下し、画像形成ができなくな
る。また、9H以上であると50〜300回の印字消去
によりオーバーコート層が割れ、記録層に形成された画
像が不明瞭となる。それらの傾向は、より硬度が低いほ
ど少ない印字消去の繰り返しにより周期的な表面の凹凸
や傷が発生したり、剥離し易くなり、より硬度が高い程
少ない印字消去の繰り返しにより割れが発生し易くな
る。よって好ましいオーバーコート層の鉛筆硬度は2H
〜8Hである。また、オーバーコート層の厚さは、凸部
の高さを含めて0.1〜10.0μmである。好ましく
は1.0〜6.0μmである。
【0043】また、本発明の可逆性感熱記録媒体は、前
記オーバーコート層上に印刷層及び印刷保護層を設けた
ことを特徴とする。記録媒体の使用目的に応じて、印刷
層はオーバーコート層上の少なくとも一部分に設け、印
刷保護層は少なくとも印刷層上の一部分に設ける。ま
た、印刷保護層は印刷層のないオーバーコート層上に設
けることも可能である。印刷層は公知のオフセット印
刷、グラビア印刷及びスクリーン印刷等によって形成す
る。また、印刷保護層は、印刷層と同様に公知の方法に
より形成する。
【0044】また、本発明の可逆性感熱記録媒体は、前
記有機低分子化合物が融点の異なる少なくとも2種類の
化合物からなることを特徴とする。すなわち、有機低分
子化合物として融点の異なる少なくとも2種類の化合物
を用いることにより、図1に示した最大透明状態下限温
度T2から最大透明状態上限温度T3までの温度幅が広が
り、本発明の目的の一つであるサーマルヘッドによる消
去が可能となる。有機低分子化合物としては、前記した
有機低分子化合物以外に、70℃未満の融点を有した有
機低分子化合物、及び135℃以上の融点を有した有機
低分子化合物を用いることができる。ただし、前記の樹
脂マトリックス中にそれらの有機低分子化合物を分散
し、熱、紫外線又は電子線で硬化して、135〜200
℃の温度範囲で106Pa以上の動的粘弾性を有した記
録層を形成したとき、一定昇温過程における該記録層の
エンタルピーの時間変化率が70℃未満及び135〜2
00℃の温度範囲で0となるように、少なくとも2種類
の有機低分子化合物は適宜組み合わせて使用する。
【0045】また、本発明の可逆性感熱記録媒体は、前
記融点の異なる少なくとも2種類の有機低分子化合物
が、最大融点と最低融点との差が45℃以上であること
を特徴とする。すなわち、最大融点と最低融点との差が
45℃以上である少なくとも2種類以上の有機低分子化
合物を用いることにより、図1に示した最大透明状態下
限温度T2から最大透明状態上限温度T3までの温度幅が
更に広がり、本発明の目的の一つであるサーマルヘッド
による消去が可能となる。
【0046】また、本発明の可逆性感熱記録媒体は、前
記有機低分子化合物と前記樹脂マトリックスとの重量比
が3:1〜1:3であることを特徴とする。すなわち、
有機低分子化合物と樹脂マトリックスとの重量比を3:
1〜1:3にすることによりコントラストに優れた可逆
性感熱記録媒体が提供される。樹脂マトリックスの比率
が3:1以下になると、有機低分子化合物を樹脂母材中
に保持した膜を形成することが困難となり、135〜2
00℃の温度範囲で1×106Pa以上の動的弾性率が
得られない。また、樹脂マトリックスの比率が1:3以
上になると、低分子有機化合物の量が少ないために白濁
化が困難になる。
【0047】また、本発明の可逆性感熱記録媒体は、前
記オーバーコートが20dyn/cm以上の臨界表面張
力を有することを特徴とする。すなわち、20dyn/
cm以上の臨界表面張力を有した保護層を中間層上に設
けることにより、オフセット印刷インキやグラビア印刷
インキ等のインキ転移性、及び転移した印刷インキの耐
スクラッチ性と耐セロテープ剥離性に優れた可逆性記録
媒体が提供される。臨界表面張力は3水準以上のぬれ指
数標準液(和光純薬工業社製)を用いて、記録層上に形
成した保護層の接触角を一定環境下で測定し、ぬれ指数
標準液の表面張力と接触角の関係をZismanプロッ
トし、接触角=0°に補外したときの表面張力の値であ
る。この臨界表面張力が20dyn/cmより小さい
と、インキが保護層に転移したとしても、引っ掻きやセ
ロテープの粘着力により保護層からインキが部分的に剥
がれる。また、臨界表面張力が約15dyn/cmより
小さくなると、インキの転移性が低下し、引っ掻きやセ
ロテープの粘着力により保護層からインキが容易に剥が
れる。更に約12dyn/cm以下になるとインキはほ
とんど保護層に転移しなくなる。
【0048】また、本発明の可逆性感熱記録媒体は、前
記印刷保護層が125μm×125μmの表面積あたり
3個以上の高さ0.05μm以上の凸部及び1H以上の
鉛筆硬度を有することを特徴とする。すなわち、125
μm×125μmの表面積あたり3個以上の高さ0.0
5μm以上の凸部及び1H以上の鉛筆硬度を有する印刷
保護層を前記印刷層及び/又はオーバーコート層上に設
けることにより、画像形成と消去を繰り返し行なっても
サーマルヘッドのドット密度に相当した周期的な表面の
凹凸のない可逆性感熱記録媒体が提供されると共に、ス
ティッキング、傷の発生、剥がれ、剥がれによるサーマ
ルヘッドの汚れ、それらの現象によって起こる画像の劣
化、及び熱感度の低下のない可逆性感熱記録媒体が提供
される。
【0049】印刷保護層は125μm×125μmの表
面積あたり3個以上の高さ0.05μm以上の凸部及び
2H以上の鉛筆硬度を有することにより、サーマルヘッ
ドのドット密度に相当した周期的な表面の凹凸の発生を
防止する効果を発揮する。それらの凸部の個数、凸部の
高さ及び鉛筆硬度に関する限定された条件は、サーマル
ヘッドのドット密度に相当した周期的な表面の凹凸の発
生を防止するために全て満たされていなくてはならな
い。
【0050】この印刷保護層の表面に設けた凸部は、ス
ティッキング及び傷の発生を防止する効果をも発揮す
る。すなわち、オーバーコート層の表面に凸部を設ける
ことによって、その表面とサーマルヘッド表面との接触
面積が平坦なオーバーコート層の場合よりも小さくな
り、それによって界面に発生する摩擦力が小さくなり、
スティッキング及び傷の発生を防止することができる。
その効果は凸部の単位表面積当たりの個数と高さに依存
する。よって好ましい凸部の個数は125μm×125
μmの表面積あたり3〜900個である。2個以下であ
るとサーマルヘッド表面との接触面積が平坦な印刷保護
層の場合に近似した大きさになり、サーマルヘッドのド
ット密度に相当した周期的な表面の凹凸、スティッキン
グ及び傷の発生の防止効果が発揮されず、また、901
個以上であると透明であるべき部分の透明度が低下して
画像が不鮮明になる。また、好ましい凸部の高さは0.
05〜1.5μmであり、0.05μmより小さいとサ
ーマルヘッド表面との接触面積が平坦な印刷保護層の場
合に近似した大きさになり、スティッキング及び傷の発
生の防止効果が発揮されず、また、1.5μmより大き
くなるとサーマルヘッドとの接触面積が小さくなり過
ぎ、熱の伝導が低下して画像形成と消去を通常の印加エ
ネルギー又は温度で行なうことが不可能となる。凸部の
個数と高さの組合せは、上記の観点から高さが高い場合
は個数を少なくし、高さが低い場合は個数を多くするこ
とが好ましい。また、印刷保護層は1H以上の鉛筆硬度
を有することにより、傷の発生、剥がれ及び剥がれによ
るサーマルヘッドの汚れを防止する効果をも発揮する。
すなわち2H以上の鉛筆硬度を有した印刷保護層を設け
た可逆性感熱記録媒体は、サーマルヘッドの熱、サーマ
ルヘッドとの摩擦力及びサーマルヘッドによる圧力によ
って変形及び破壊されることなく500回以上の画像形
成と消去を繰り返して使用できる。印刷保護層の鉛筆硬
度が1H以下であると、数回から数十回の印字消去によ
りサーマルヘッドのドット密度に相当した周期的な表面
の凹凸や傷が発生したり、印刷保護層の一部が剥離して
剥離物が蓄積し、更にサーマルヘッドからの熱伝導が低
下し、画像形成ができなくなる。また、9H以上である
と50〜300回の印字消去により印刷保護層が割れ、
記録層に形成された画像が不明瞭となる。それらの傾向
は、より硬度が低いほど少ない印字消去の繰り返しによ
り周期的な表面の凹凸や傷が発生したり、剥離し易くな
り、より硬度が高いほど少ない印字消去の繰り返しによ
り割れが発生し易くなる。よって好ましい印刷保護層の
鉛筆硬度は2H〜8Hである。また、印刷保護層の厚さ
は、凸部の高さを含めて0.1〜10.0μmである。
好ましくは0.5〜3.0μmである。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。なお、ここでの部及び%はいずれも重量基準で
ある。 実施例1 100μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム上に、 γ−Fe23 10部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 10部 (UCC社製:VAGH) ポリイソシアネート 1.3部 (日本ポリウレタン社製:コロネートL) メチルエチルケトン 40部 トルエン 40.7部 からなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して1
0μm厚の磁気層を設けた。この磁気層上に、 アクリル系紫外線硬化性樹脂 10部 (大日本インキ化学工業社製:ユニディックC−164) トルエン 4部 からなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥した
後、100mJ/cm2の紫外線を照射して、約1.5
μm厚の平滑層を設けた。この平滑層上にAlを真空蒸
着して、約400Å厚の光反射層を設けた。この光反射
層上に、 塩化ビニル−酢酸ビニル−リン酸エステル共重合体 10部 (電気化学工業社製:デンカビニール#100P) テトラヒドロフラン 90部 からなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して1
0μm厚の接着層を設けた。この接着層上に、 リグノセリン酸 9部 塩化ビニル−酢酸ビニル− 30部 メタクリル変性ビニルアルコール共重合体 ネオペンチルグリコールジアクリレート 6部 テトラヒドロフラン 180部 トルエン 60部 からなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥した
後、200mJ/cm2の紫外線を照射して、約10μ
m厚の記録層を設けた。この記録層上に、 紫外線硬化性ウレタンアクリレート 100部 (荒川化学社製:Bs575CS−B) 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2部 イソプロパノール 200部 からなる溶液をワイヤーバーで塗布し、90℃で2分間
乾燥した後、450mJ/cm2の紫外線を照射して、
約5μm厚のオーバーコート層を設けて、可逆性感熱記
録媒体を得た。
【0052】実施例2 記録層の塗工溶液として、 ベヘン酸 4.5部 リグノセリン酸 4.5部 塩化ビニル−酢酸ビニル− 30部 メタクリル変性ビニルアルコール共重合体 ネオペンチルグリコールジアクリレート 6部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 0.8部 テトラヒドロフラン 200部 トルエン 40部 からなる溶液を用いる以外は、実施例1と同様にして可
逆性感熱記録媒体を得た。
【0053】実施例3 記録層の塗工溶液として、 エイコサン二酸 6部 リグノセリン酸 3部 塩化ビニル−酢酸ビニル− 30部 メタクリル変性ビニルアルコール共重合体 ネオペンチルグリコールジアクリレート 6部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 0.8部 テトラヒドロフラン 180部 トルエン 60部 からなる溶液を用いる以外は、実施例1と同様にして可
逆性感熱記録媒体を得た。
【0054】実施例4 記録層の塗工溶液として、 エイコサン二酸 6部 ベヘン酸 3部 塩化ビニル−酢酸ビニル− 30部 メタクリル変性ビニルアルコール共重合体 ネオペンチルグリコールジアクリレート 6部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 0.8部 テトラヒドロフラン 180部 トルエン 60部 からなる溶液を用いる以外は、実施例1と同様にして可
逆性感熱記録媒体を得た。
【0055】実施例5 記録層の塗工溶液として、 エイコサン二酸 7.5部 ベヘン酸 4.5部 塩化ビニル−酢酸ビニル− 30部 メタクリル変性ビニルアルコール共重合体 ネオペンチルグリコールジアクリレート 6部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 0.8部 テトラヒドロフラン 180部 トルエン 60部 からなる溶液を用いる以外は、実施例1と同様にして可
逆性感熱記録媒体を得た。
【0056】実施例6 実施例5と同様にして記録層までの各層を設けた後、得
られた記録層上に、 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 20部 (日本化薬社製:AYARAD DPHA) ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチル 80部 グリコールジアクリレート (日本化薬社製:AYARAD MANDA) 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 5部 酢酸ブチル 105部 からなる溶液をワイヤーバーで塗布し、90℃で2分間
乾燥した後、450mJ/cm2の紫外線を照射して、
約5μm厚の保護層を設け、本発明の可逆性感熱記録媒
体を作成した。46dyn/cm、50dyn/cm及
び54dyn/cmのぬれ指数標準液(和光純薬工業社
製)を用いて、記録層上に形成した保護層の接触角を2
5℃で測定し、ぬれ指数標準液の表面張力と接触角の関
係をZismanプロットした。得られた保護層の臨界
表面張力は22dyn/cmであった。
【0057】実施例7 オーバーコート層の塗工液として 紫外線硬化性ウレタンアクリレート 100部 (荒川化学社製:Bs575CS−B) 炭酸カルシウム(荒川化学社製:Brilliant−15) 0.8部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2部 イソプロパノール 200部 からなる溶液を用いる以外は、実施例5と同様にして可
逆性感熱記録媒体を得た。オーバーコート層の厚さは凸
部の高さを含めて約5μmであった。オーバーコート層
の鉛筆硬度は4Hであり、125μm×125μmの表
面積当たりの凸部の個数とその高さは、それぞれ11〜
50個と0.51〜1.50μmであった。
【0058】実施例8 実施例5で得られた可逆性感熱記録媒体の一部分のオー
バーコート層上にYMCのカラーオフセット印刷によ
り、ポリエステル樹脂10部、アクリルエステルオリゴ
マーとモノマーの混合物35部、光開始剤8部、着色顔
料45部及びワックス2部からなる、約3〜8μm厚の
印刷層を設けた。この印刷層上に、 紫外線硬化性ウレタンアクリレート 100部 (荒川化学社製:Bs575CS−B) 二酸化ケイ素(水澤化学社製:P−526U) 1.3部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2部 イソプロパノール 200部 からなる分散液をワイヤーバーで塗工し、90℃で2分
間乾燥した後、450mJ/cm2の紫外線を照射し
て、約3μm厚の印刷保護層を設けて、可逆性感熱記録
媒体を得た。保護層の鉛筆硬度は4Hであり、125μ
m×125μmの表面積当たりの凸部の個数とその高さ
は、それぞれ51〜100個と0.11〜0.50μm
であった。
【0059】比較例1 記録層の塗工溶液として、 エイコサン二酸 7.5部 ベヘン酸 4.5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 30部 ネオペンチルグリコールジアクリレート 6部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 0.8部 テトラヒドロフラン 180部 トルエン 60部 からなる溶液を用いる以外は、実施例1と同様にして可
逆性感熱記録媒体を得た。
【0060】比較例2 実施例1と同様にして、記録層までの各層を設けた後、
得られた記録層上にオーバーコート層の塗工溶液とし
て、 トリメチロールプロパントリアクリレート 20部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 20部 エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトール 40部 テトラアクリレート シロキサン−1,2−ジカルボン酸−2− 15部 ヒドロキシプロパノールジエステル 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 5部 からなる溶液をワイヤーバーで塗工し、90℃で1分間
乾燥した後、約800mJ/cm2の紫外線を照射し
て、約5μm厚の保護層を設け、本発明の可逆性感熱記
録媒体を作成した。46dyn/cm、50dyn/c
m及び54dyn/cmのぬれ指数標準液(和光純薬工
業社製)を用いて、記録層上に形成した保護層の接触角
を25℃で測定し、ぬれ指数標準液の表面張力と接触角
の関係をZismanプロットした。得られた保護層の
臨界表面張力は22dyn/cmであった。
【0061】比較例3 実施例1と同様にして、記録層までの各層を設けた後、
得られた記録層上にオーバーコート層の塗工溶液とし
て、 紫外線硬化性ポリエステル系樹脂 Bs550B 100部 (荒川化学社製) 炭酸カルシウム Brilliant−15(白石工業社製) 0.8部 イソプロパノール 100部 からなる分散溶液をワイヤーバーで塗布し、90℃で2
分間乾燥した後、約450mJ/cm2の紫外線を照射
して、凸部の高さを含めて約4μm厚のオーバーコート
層を設け、本発明の可逆性感熱記録媒体を作成した。オ
ーバーコート層の鉛筆硬度はFであり、125μm×1
25μmの表面積当たりの凸部の個数とその高さは、そ
れぞれ11〜50個と0.51〜1.50μmであっ
た。
【0062】比較例4 実施例5で得られた可逆性感熱記録媒体の一部分のオー
バーコート層上にYMCのカラーオフセット印刷によ
り、ポリエステル樹脂10部、アクリルエステルオリゴ
マーとモノマーの混合物35部、光開始剤8部、着色顔
料45部及びワックス2部からなる、約3〜8μm厚の
印刷層を設けた。この印刷層上に、ポリエステル樹脂1
0部、アクリルエステルオリゴマーとモノマーの混合物
35部、光開始剤8部、及びワックス2部からなる、約
2μm厚の印刷保護層を設けて、可逆性感熱記録媒体を
得た。
【0063】実施例9 実施例1〜8と比較例1で作製した可逆性感熱記録媒体
について、沖電気社製の印字消去装置を用いて、0.3
0mJ/dotの印字エネルギーで格子パターンの画像
を形成した後、約105℃で消去し、この印字と消去を
500回繰り返した。また、記録層のみを単離し、マッ
クサイエンス社製のDSCを用いて、空気中、10℃/
minの昇温速度でエンタルピーの時間変化変化率を測
定した。更にセイコウ電子社製のDMSを用いて、空気
中、2℃/minの昇温速度、1Hzの周波数で、単離
した記録層の動的弾性率を測定した。
【0064】画像の形成と消去の繰り返し耐久性は、同
じ格子部分の最初と500回後の画像濃度(白濁濃度)
と消去濃度(透明濃度)とを測定し、その変化量により
評価した。また、長時間及び/又は高温下での保存後の
消去性は、沖電気社製の印字消去装置を用いて、0.3
0mJ/dotの印字エネルギーで格子パターンの画像
を形成した後、50℃で1週間又は70℃で24時間保
存し、約105℃で消去して、最初と保存後の同じ格子
部分の消去濃度を測定し評価した。結果を表1にまとめ
た。また、実施例5のDSCとDMSの測定結果をそれ
ぞれ図2、図3に示し、比較例1のDSCの測定結果を
図4に示した。DMSの測定では、約80℃まで昇温し
た時点で動的弾性率が測定装置の測定下限である約10
5Paになり、その温度以上での測定は不能となった。
【0065】
【表1】
【0066】実施例10 また、実施例7、実施例8と比較例3で作製した可逆性
感熱記録媒体について、100回毎にオーバーコート層
又は印刷保護層表面のサーマルヘッドの大きさに相当し
た周期的な凹凸、及びスティッキング、割れ、剥がれ及
びヘッド汚れの発生を黙視にて観察し、以下の基準で判
定した。
【0067】表面の周期的な凹凸 A:全く発生しない B:わずかに発生する C:はっきりと確認できる スティッキング G:発生しない NG:発生する 割れと剥がれ G:発生しない NG:発生する ヘッドの汚れ G:なし NG:あり
【0068】
【表2】
【0069】実施例11 また、実施例6と比較例2で作製した可逆性感熱記録媒
体について、保護層表面に白色インキをスクリーン印刷
し、インキ転移性、耐スクラッチ性及び耐セロテープ剥
離性を評価した。インキ転移性は、インキの保護層への
転移の度合いを黙視により以下のように判断した。耐ス
クラッチ性はシャープペンの先端で転写したインキを引
っ掻いて、インキが剥がれるかどうかを以下のように判
断した。耐セロテープ剥離性は、セロハンテープを転移
したインキ面に貼り付けて、剥がしたときに、インキが
保護層から剥がれるかどうかを以下のように判断した。
【0070】インキ転移性 ○:転移する △:一部転移する ×:転移しない 耐スクラッチ性と耐セロテープ剥離性 ○:剥がれない △:剥がれる ×:容易に剥がれる
【0071】
【表3】
【0072】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明の可逆性感熱記録媒体は、サーマルヘ
ッドによる消去が可能であり、また、白濁した画像を長
時間及び/又は高温下で保存しても、初期の消去特性に
対応した消去条件で画像の消去が可能であり、画像の形
成と消去の繰り返し耐久性とコントラストに優れる。ま
た、サーマルヘッド等の加熱体により画像形成と消去を
繰り返し行なってもサーマルヘッドのドット密度に相当
した周期的な表面の凹凸の発生を防止できると共に、ス
ティッキング、傷の発生、サーマルヘッドの汚れ、それ
らの現象によって起こる画像の劣化及び熱感度の低下が
なく、また、印刷適性に優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可逆性感熱記録媒体の熱による透
明度の変化を表わした図である。
【図2】本発明の実施例5のDSCの測定結果を表わし
た図である。
【図3】本発明の実施例5のDMSの測定結果を表わし
た図である。
【図4】本発明の比較例1のDSCの測定結果を表わし
た図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体及び主成分として有機低分子化合
    物を樹脂マトリックス中に分散し、透明度が温度変化に
    依存して可逆的に変化する該支持体上に設けた感熱記録
    層とからなる可逆性感熱記録媒体において、該樹脂マト
    リックスが少なくとも熱、紫外線又は電子線のいずれか
    で硬化した樹脂からなり、また、該記録層のエンタルピ
    ーの時間変化率が一定の昇温過程において69℃以下及
    び135〜200℃の温度範囲で0であり、更に該記録
    層の動的弾性率が135〜200℃の温度範囲で106
    Pa以上であることを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記記録層上に125μm×125μm
    の表面積あたり3個以上の高さ0.05μm以上の凸部
    及び1H以上の鉛筆硬度を有したオーバーコート層を設
    けることを特徴とする請求項1に記載の可逆性感熱記録
    媒体。
  3. 【請求項3】 前記融点の異なる少なくとも2種類以上
    の有機低分子化合物において、最大融点と最低融点との
    差が45℃以上であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の可逆性感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記有機低分子化合物と前記樹脂マトリ
    ックスとの重量比が、3:1〜1:3であることを特徴
    とする請求項1乃至3の何れか1に記載の可逆性感熱記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 前記オーバーコート層が20dyn/c
    m以上の臨界表面張力を有することを特徴とする請求項
    1乃至4の何れか1に記載の可逆性感熱記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記オーバーコート層上の印刷層上に印
    刷保護層を有し、該印刷保護層が125μm×125μ
    mの表面積あたり3個以上の高さ0.05μm以上の凸
    部及び1H以上の鉛筆硬度を有することを特徴とする請
    求項1乃至5の何れか1に記載の可逆性感熱記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000347796A (ja) * 1999-06-01 2000-12-15 Ricoh Co Ltd 筆記装置及び情報処理システム

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