JPH11288708A - スラリ−塗布テ−プの両側端部切断装置 - Google Patents

スラリ−塗布テ−プの両側端部切断装置

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JPH11288708A
JPH11288708A JP10107098A JP10709898A JPH11288708A JP H11288708 A JPH11288708 A JP H11288708A JP 10107098 A JP10107098 A JP 10107098A JP 10709898 A JP10709898 A JP 10709898A JP H11288708 A JPH11288708 A JP H11288708A
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slurry
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Toshihiko Shima
敏彦 嶋
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬脱着作業の手間を増加させることなくス
ラリー2の隆起による基材テープの破損を防止すること
ができるスラリー塗布テープの両側端部切断装置を提供
する。 【解決手段】 塗工機3でスラリー2を塗布し乾燥させ
た基材テープ1の搬出路上に、周面に凹溝4aを形成し
た凹ロール4と、周面に凸刃5aを形成した凸ロール5
とが回転可能に配置された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラリー(懸濁
液)を基材テープ上に塗布した際に両側端部に生じる塗
膜の隆起部分を除去するために、この塗膜の側端部を含
む基材テープの両側端部を切断除去する切断装置であっ
て、特に、銅やアルミニウム等の基材テープに活物質等
からなるスラリーを塗布した電池電極の両側端部切断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池の電極は、図1
2に示すように、銅やアルミニウム等からなる帯状の基
材テープ1の表裏面に、活物質を含んだスラリー2を所
定パターンで塗布し乾燥させたものである。また、この
基材テープ1は、活物質の充填密度を高めるためにロー
ルプレス機(圧延機)にかけて、塗布したスラリー2を
圧縮する。なお、電極は、十分に長尺な基材テープ1を
用いて連続的に製造し、スラリー2を塗布し圧縮した後
に切り分けて使用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基材テープ
1に塗布されるスラリー2は、塗布時に幅方向に流れて
広がろうとするのを端部で止められるので、図12に示
したように、幅方向の縁部2aが隆起して厚くなる傾向
が生じる。従って、そのままロールプレス機にかけてス
ラリー2を圧縮すると、この縁部2aには強いプレス圧
が加わるのに対して、基材テープ1の側端の未塗布部分
には弱いプレス圧しか加わらずに搬送のための長手方向
の張力が多く働くので、これらの境界に無理な力が加わ
る。このため、従来の電極の製造工程では、ロールプレ
ス機による圧縮時に、基材テープ1の側端に伸びが生じ
て、しわが発生したりこの部分が破断されるという問題
があった。
【0004】また、上記問題を解消するために、従来
は、スラリー2を塗布して乾燥させた基材テープ1を両
側端部切断装置に通して、この基材テープ1の両側端部
をスラリー2の縁部2aと共に切断除去する場合もあっ
た。しかし、従来の両側端部切断装置は、塗工機やロー
ルプレス機とは別の装置であるため、塗工機でスラリー
2を塗布し乾燥させて一旦ロール状に巻き取った基材テ
ープ1を、ロールプレス機にかける前に、この両側端部
切断装置に装着して切断作業を行う必要がある。このた
め、従来は、ロール状に巻き取った基材テープ1を運搬
脱着する作業の手間が増加するので、電極の生産性を低
下させるという問題が生じていた。しかも、ロール状に
巻き取った基材テープ1は、数十kg以上の重量に達す
る場合もあり、運搬脱着作業が容易ではなく、脱着時に
誤って物に当たったり落下させた衝撃により電極が損傷
を受けて歩留りが低下するというおそれもあった。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、塗工機の出口や圧延機の入口でスラリーを塗
布した基材テープの両側端部を切断除去することによ
り、運搬脱着作業の手間を増加させることなくスラリー
の隆起による基材テープの破損を防止することができる
スラリー塗布テープの両側端部切断装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のスラリー塗布
テープの両側端部切断装置の発明は、塗工機でスラリー
を塗布し乾燥させた基材テープの搬出路上に、2本以上
のリング状の凹溝を周面に形成した凹ロールと、この凹
ロールの少なくとも2本以上の凹溝にそれぞれ刃先を挿
入するリング状の凸刃を周面に形成した凸ロールとが回
転可能に配置されたことを特徴とする。
【0007】請求項1によれば、塗工機の搬出部で基材
テープが凹ロール上を搬送される際に、この凹ロールの
凹溝に刃先を挿入させた凸ロールの凸刃によって両側端
部がスラリーの縁部と共に切断除去される。従って、ス
ラリーが隆起して厚くなった縁部が除去されるので、こ
の後に基材テープを圧延機にかけても側端に伸びが生じ
たり破断されるようなおそれがなくなる。しかも、この
両側端部切断装置は、塗工機の搬出路上に配置されるの
で、ロール状に巻き取った基材テープを改めて運搬して
装着する手間を省くことができる。
【0008】なお、凹ロールの凹溝は、少なくとも2本
あれば足りるが、3本以上あれば基材テープのテープ幅
が変更されたような場合にも両端縁部の切断位置を容易
に変えることができる。即ち、凸ロールにおける最も内
側に配置された2本の凸刃によってこの切断位置が定ま
るので、この凸刃の位置が異なる凸ロールを用意してお
けばよい。また、このため、各凸ロールの凸刃も通常は
2本で足りる。
【0009】請求項2のスラリー塗布テープの両側端部
切断装置の発明は、スラリーを塗布し乾燥させた基材テ
ープを圧延機に送る搬入路上に、2本以上のリング状の
凹溝を周面に形成した凹ロールと、この凹ロールの少な
くとも2本以上の凹溝にそれぞれ刃先を挿入するリング
状の凸刃を周面に形成した凸ロールとが回転可能に配置
されたことを特徴とする。
【0010】請求項2によれば、圧延機の搬入部で基材
テープが凹ロール上を搬送される際に、この凹ロールの
凹溝に刃先を挿入させた凸ロールの凸刃によって両側端
部がスラリーの縁部と共に切断除去される。従って、ス
ラリーが隆起して厚くなった縁部が除去されるので、基
材テープを圧延機に搬入して圧縮しても側端に伸びが生
じたり破断されるようなおそれがなくなる。しかも、こ
の両側端部切断装置は、圧延機の搬入路上に配置される
ので、基材テープの両側端部を切断した後にロール状に
巻き取て改めて圧延機まで運搬して装着する手間を省く
ことができる。
【0011】なお、凹ロールの凹溝と凸ロールの凸刃と
の関係は、請求項1の場合と同じである。
【0012】請求項3の発明は、前記凸ロールの各凸刃
に代えて、凹ロールの凹溝に刃先を挿入する円板刃物が
回転可能に配置されたことを特徴とする。
【0013】請求項3によれば、凸ロールに代えて複数
の円板刃物を配置するだけでも、基材テープの両側端部
を切断することができる。これらの円板刃物は、同じ回
転軸上に設けてもよいし、それぞれ独立して回転可能に
支持してもよい。
【0014】請求項4の発明は、前記凹ロールが、2本
以上のリング状の凹溝を周面に形成した中空円筒をガイ
ドロールに外嵌したものであることを特徴とする。
【0015】請求項4によれば、凹溝の位置が異なる中
空円筒を取り替えるだけで、基材テープのテープ幅が変
更されたような場合にも両端縁部の切断位置を容易に変
えることができる。
【0016】請求項5の発明は、前記凹ロールが、少な
くとも3つ以上の中空円筒をそれぞれ隙間を開けてガイ
ドロールに外嵌したものであることを特徴とする。
【0017】請求項5によれば、中空円筒を長さの異な
るものに取り替えるだけで、基材テープのテープ幅が変
更されたような場合にも両端縁部の切断位置を容易に変
えることができる。
【0018】請求項6の発明は、前記スラリーが電池電
極の活物質を含むものであり、基材テープがこの電極の
集電体金属テープであることを特徴とする。
【0019】請求項6によれば、集電体金属テープが破
損するようなおそれのない電極を効率よく製造すること
ができるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0021】図1〜図11は本発明の一実施形態を示す
ものであって、図1は両側端部切断装置の凹ロールと凸
ロールの斜視図、図2は電極を製造する塗工機の構造を
説明する正面図、図3は凹ロールの凹溝と凸ロールの凸
刃の構造を示す部分拡大縦断面図、図4は凸ロールの凸
刃の他の構造を示す部分拡大縦断面図、図5は凸ロール
の凸刃のさらに他の構造を示す部分拡大縦断面図、図6
は凹ロールと凸ロールの構成を示す側面図、図7は凹ロ
ールと凸ロールの他の構成を示す側面図、図8は凹ロー
ルの他の構成を示す斜視図、図9は凹ロールのさらに他
の構成を示す斜視図、図10は凹ロールのさらに他の構
成を示す斜視図、図11は凸ロールの他の構成を示す斜
視図を示す。
【0022】本実施形態は、図12に示したリチウムイ
オン二次電池の電極の両側端部切断装置について説明す
る。リチウムイオン二次電池の電極は、図2に示す塗工
機3によって、基材テープ1にスラリー2を塗布して乾
燥することにより製造される。この塗工機3は、送出ロ
ール3aにロール状に巻かれた帯状の基材テープ1を順
次引き出して、塗工部3bで表面にスラリー2を塗布
し、これを乾燥炉3cを通して乾燥させ、巻取ロール3
dにロール状に巻き取るものである。リチウムイオン二
次電池に用いる基材テープ1は、正極の場合にはアルミ
ニウムを用い、負極の場合には銅を用いるのが一般的で
ある。スラリー2は、正極活物質又は負極活物質にバイ
ンダーを混合し溶媒で溶いてペースト状(懸濁液)にし
たものである。これら正極活物質と負極活物質には、任
意の公知の物質を用いることができ、正極活物質として
は、コバルト酸リチウムやニッケル酸リチウム、マンガ
ン酸リチウム等が用いられ、負極活物質としては、黒鉛
やカーボン、リチウムアルミニウム合金、スズ酸化物等
が用いられる。ここで、巻取ロール3dに巻き取られた
基材テープ1は、再び送出ロール3aにセットして、同
様の工程を繰り返すことにより、今度は裏面にスラリー
2を塗布して乾燥させ、これらの工程によって両面にス
ラリー2を塗布する。なお、塗工部3bでは、このスラ
リー2を基材テープ1の長手方向に一定の間隔を開けて
所定パターンで塗布する。
【0023】上記塗工機3は、乾燥炉3cから搬出され
た基材テープ1を両側端部切断装置の凹ロール4に架け
渡して下方に送り、これを巻取ロール3dに巻き取るよ
うになっている。凹ロール4は、図1に示すように、周
面の両端部に2本のリング状の凹溝4aを形成した搬送
用の従動ローラである。この凹ロール4の上方には、両
側端部切断装置の凸ロール5が配置されている。凸ロー
ル5は、周面における凹ロール4の2本の凹溝4aに対
応する位置にそれぞれリング状の凸刃5aを形成した従
動ローラである。この凸ロール5は、凹ロール4に接近
させて凸刃5aの刃先を凹溝4a内に挿入すると共に、
後退してこの凹ロール4から十分に離反させることもで
きるように設置されている。ここで、凸ロール5の凸刃
5aは、図3に示したような断面台形状のものの他、図
4に示すような断面三角形状や図5に示すような断面矩
形状のもの等であってもよい。ただし、いずれの場合に
もこの凸刃5aは、少なくとも刃面(図3〜図5では左
側側面)が凹溝4aの側面に沿って接するような位置に
配置するのが好ましい。また、凹ロール4の凹溝4a
は、凸刃5aの刃面と接する部分については、この刃面
が垂直に接するような垂直面を構成していないと、切れ
味が鈍ったり切れ難くなるおそれがあるので、図3に示
すような断面矩形状の溝であることが好ましい。ただ
し、凸刃5aの刃面と接しない部分については、窪んだ
形状であればこれに限定されるものではなく、傾斜面等
であってもよい。また、上記塗工機3で基材テープ1の
表面にスラリー2を塗布する場合は、凸ロール5を離反
させて凹ロール4を通常の搬送用のローラとして使用す
る。しかし、この後に基材テープ1の裏面にスラリー2
を塗布する場合には、図6に示すように、凸ロール5を
接近させて凸刃5aの刃先を凹溝4aに挿入させる。す
ると、図7に示すように、凹ロール4の周面に架け渡さ
れた基材テープ1が2本の凸刃5aによって両端部で切
断される。この際、凹溝4aと凸刃5aは、基材テープ
1の両側端部をスラリー2の隆起した縁部と共に切断す
るような位置に配置しておく。そして、切断された基材
テープ1は、中央部のみを下方に送って図2に示した巻
取ロール3dで巻き取るようにする。従って、この巻取
ロール3dに巻き取られた基材テープ1は、スラリー2
の塗布厚がほぼ均一になり、側端に未塗布部分もなくな
る。
【0024】このようにして巻取ロール3dに巻き取っ
た基材テープ1は、ロールプレス機(圧延機の一種)に
運搬して送出ロール3aにセットし、順次引き出しなが
らスラリー2を圧縮することにより活物質の充填密度を
上げる。この際、スラリー2は隆起した縁部が除去され
ているので、プレス圧が幅方向に均等に加わり、基材テ
ープ1が部分的に伸びたり破断されるようなおそれがな
くなる。
【0025】以上説明したように、本実施形態の両側端
部切断装置によれば、スラリー2を両面に塗布した基材
テープ1の両側端部を切断除去することにより、このス
ラリー2が隆起して厚くなった縁部や基材テープ1の側
端の未塗布部分がなくなるので、ロールプレス機で圧縮
した場合にも、基材テープ1が伸びたり破断されるよう
なおそれがなくなる。しかも、この両側端部切断装置
は、塗工機3における乾燥炉3cの出口に設置されるの
で、ロール状に巻き取った基材テープ1を改めて別の両
側端部切断装置まで運搬して装着する手間を省くことが
できる。
【0026】なお、上記実施形態では、凹ロール4の上
方に凸ロール5を配置する場合について説明したが、図
7に示すように、凹ロール4の下方に凸ロール5を配置
することもできる。凸ロール5を上方に配置する場合、
接近時には、この凸ロール5が自重で凹ロール4上に乗
るような構造とすることができる。また、凸ロール5を
下方に配置する場合には、この凸ロール5が自重で落下
しないように弾性体等で上方に付勢して配置することが
できる。
【0027】さらに、上記実施形態では、凹ロール4の
周面に2本の凹溝4aを形成した場合について説明した
が、この周面に3本以上の凹溝4aを形成して、このう
ちいずれか2本の凹溝4a内に凸刃5aの先端を挿入す
ることにより、基材テープ1のテープ幅が変更されて
も、これに合わせて両端縁部の切断位置を容易に変えら
れるようにすることができる。例えば、周面の両端部に
3本ずつ合計6本の凹溝4aを形成した凹ロール4の例
を図8に示す。
【0028】さらに、上記実施形態では、凹ロール4の
周面に直接凹溝4aを穿設する場合について説明した
が、図9に示すように、外周面に凹溝4aを形成した中
空円筒4bをガイドロール4cに外嵌することにより凹
ロール4を構成することもできる。このような中空円筒
4bを用いると、凹溝4aの形成位置が異なる中空円筒
4bを種々用意しておきこれを交換することにより、切
断位置の変更を容易にすることができる。また、図10
に示すように、3本の中空円筒4bを長尺なものを真ん
中にしてそれぞれ隙間を開けてガイドロール4cに外嵌
することにより、各中空円筒4bの間に凹溝4aを形成
させるようにすることもできる。この場合には、切断位
置の変更を容易にするだけでなく、凹溝4aを穿設する
加工が不要になり、安価に凹ロール4を製造することが
できるようになる。
【0029】さらに、上記実施形態では、周面に凸刃5
aを形成した凸ロール5を用いる場合について説明した
が、図11に示すように、回転軸5bの両端部に円板刃
物5cを取り付けたものを用いることもできる。また、
これらの円板刃物5cは、共通の回転軸5bではなく、
別個に回転可能に支持することも可能である。このよう
な円板刃物5cを用いれば、装置を軽量安価にすること
ができる。また、これらの円板刃物5cを用いる場合に
は、凹ロール4の下方に配置するのが好ましい。一方、
これらの円板刃物5cを凹ロール4の上方に配置する場
合には、この円板刃物5cが材質や設計等によっては自
重による押圧力を期待できない場合が多いので、このよ
うな場合には、治具等で上下位置を固定するようにして
用いる。さらに、上記円板刃物5を回転軸5bの軸方向
に移動可能に取り付けることも可能である。円板刃物5
が移動可能であれば、上記凹溝4aの形成位置が異なる
凹ロール4と組み合わせることにより、切断位置の変更
をより容易にすることができる。この場合、例えば回転
軸5bにねじ切りをしておき、円板刃物5を螺合して回
転させるようにすれば、軸方向の位置を調整することが
できるようになる。また、この円板刃物5を回転軸5b
に嵌合させて、両側をゴムや金属製の治具等で挟み込む
ことにより、軸方向の位置を調整することもできる。た
だし、この円板刃物5は、位置調整後は、その位置に確
実に固定して容易には移動しないようにしておかなけれ
ば、凸刃5aの刃面が凹溝4aの側面から逃げて切れ味
が悪くなるおそれがある。
【0030】さらに、上記実施形態では、凹ロール4や
凸ロール5を従動ローラとして用いる場合について説明
したが、搬送路の駆動ローラとして用いることもでき
る。
【0031】さらに、上記実施形態では、両側端部切断
装置を塗工機3における乾燥炉3cの出口に設置する場
合について説明したが、ロールプレス機に基材テープ1
を搬入する入口部分に設置することもできる。
【0032】さらに、上記実施形態では、リチウムイオ
ン二次電池の電極について説明したが、本発明は、他の
種類の電池の電極や、その他塗工機でスラリーを塗布し
乾燥させた基材テープを圧延機で圧縮するもの、さらに
このスラリーの塗膜の両側端部の隆起が製品の品質に悪
影響を与えるような全ての場合にも同様に実施可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のスラリー塗布テープの両側端部切断装置によれば、ス
ラリーが隆起して厚くなった縁部を除去することができ
るので、基材テープを圧延機にかけても側端に伸びが生
じたり破断されるようなおそれがなくなる。しかも、こ
の両側端部切断装置は、塗工機の搬出路や圧延機の搬入
路上の搬送用のローラに代えて設置できるので、コスト
に影響が少なく、ロール状に巻き取った基材テープを運
搬して装着する手間を省くこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、両側
端部切断装置の凹ロールと凸ロールの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、電極
を製造する塗工機の構造を説明する正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、凹ロ
ールの凹溝と凸ロールの凸刃の構造を示す部分拡大縦断
面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、凸ロ
ールの凸刃の他の構造を示す部分拡大縦断面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、凸ロ
ールの凸刃のさらに他の構造を示す部分拡大縦断面図で
ある。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであって、凹ロ
ールと凸ロールの構成を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示すものであって、凹ロ
ールと凸ロールの他の構成を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示すものであって、凹ロ
ールの他の構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態を示すものであって、凹ロ
ールのさらに他の構成を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態を示すものであって、凹
ロールのさらに他の構成を示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態を示すものであって、凸
ロールの他の構成を示す斜視図を示す。
【図12】リチウムイオン二次電池の電極の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 基材テープ 2 スラリー 2a 縁部 3 塗工機 4 凹ロール 4a 凹溝 4b 中空円筒 4c ガイドロール 5 凸ロール 5a 凸刃 5c 円板刃物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗工機でスラリーを塗布し乾燥させた基
    材テープの搬出路上に、2本以上のリング状の凹溝を周
    面に形成した凹ロールと、この凹ロールの少なくとも2
    本以上の凹溝にそれぞれ刃先を挿入するリング状の凸刃
    を周面に形成した凸ロールとが回転可能に配置されたこ
    とを特徴とするスラリー塗布テープの両側端部切断装
    置。
  2. 【請求項2】 スラリーを塗布し乾燥させた基材テープ
    を圧延機に送る搬入路上に、2本以上のリング状の凹溝
    を周面に形成した凹ロールと、この凹ロールの少なくと
    も2本以上の凹溝にそれぞれ刃先を挿入するリング状の
    凸刃を周面に形成した凸ロールとが回転可能に配置され
    たことを特徴とするスラリー塗布テープの両側端部切断
    装置。
  3. 【請求項3】 前記凸ロールの各凸刃に代えて、凹ロー
    ルの凹溝に刃先を挿入する円板刃物が回転可能に配置さ
    れたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のス
    ラリー塗布テープの両側端部切断装置。
  4. 【請求項4】 前記凹ロールが、2本以上のリング状の
    凹溝を周面に形成した中空円筒をガイドロールに外嵌し
    たものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載のスラリー塗布テープの両側端部切断装
    置。
  5. 【請求項5】 前記凹ロールが、少なくとも3つ以上の
    中空円筒をそれぞれ隙間を開けてガイドロールに外嵌し
    たものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載のスラリー塗布テープの両側端部切断装
    置。
  6. 【請求項6】 前記スラリーが電池電極の活物質を含む
    ものであり、基材テープがこの電極の集電体金属テープ
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載のスラリー塗布テープの両側端部切断装置。
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