JP2015044132A - 塗膜形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置コストの上昇および塗膜の膜厚均一性の低下を抑制しつつ、高い効率にて塗膜を形成することができる塗膜形成装置を提供する。【解決手段】膜形成装置1は、基材5を送り出す巻き出し部10、送り出された基材5に塗工液を塗工する塗工部20、塗工液の塗膜を乾燥させる乾燥部30、塗膜が形成された基材5を巻き取る巻き取り部40およびロールチェンジャー50を備える。巻き出し部10および巻き取り部40の双方が乾燥部30の長手方向両側の一方の側に配置されている。このため、基材5に2回目以降の塗工を行うときに、巻き取り部40にて巻き取った基材ロール55をロールチェンジャー50によって迅速に巻き出し部10に装着することができ、高い効率にて基材5の両面に塗膜を形成することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、帯状の基材に対して化学電池材料などの同種の塗工液を2回以上塗工して塗膜を形成する塗膜形成装置に関する。
従来より、リチウムイオン電池などの化学電池の製造において、金属箔等の帯状の基材をロール搬送しつつ、その基材の表面に電極材料の塗工液を塗工して塗膜を形成する装置が知られている。例えば、特許文献1には、巻き出し側から送り出された基材の表面に塗布ノズルから電極材料の塗工液を塗布し、それを乾燥炉に送って塗膜の乾燥処理を行ってから巻き取り側で基材の巻き取りを行う装置が開示されている。
一般に、リチウムイオン電池などの製造においては、電極を多層構造とするために、機材の表裏両面に塗膜を形成することが多い。特許文献1にも、基材の両面に塗膜を形成する場合には、表面への塗工が終了して巻き取ったロール状物を再び巻き出し側に装着して、塗工液の塗工および乾燥を繰り返して基材の裏面にも塗膜を形成することが記載されている。
また、より効率良く基材の両面に塗膜を形成するために、1つの装置に塗工部を2台設けるとともに、表面用および裏面用の乾燥炉を2段に積層配置する構成が知られている。このような装置では、まず基材の表面に第1の塗工部から塗工液を塗工し、それを表面用の乾燥炉で乾燥させる。次いで、表面用の乾燥炉から送り出された基材の裏面に第2の塗工部から塗工液を塗工し、それを裏面用の乾燥炉で乾燥させる。このようにすれば、基材の表面および裏面に連続して塗膜を形成することができるため、生産効率が向上する。
さらに、1つの装置に2台の塗工部と1台の乾燥炉とを設け、基材の表面および裏面に連続して塗工液を塗工した後に、表裏の塗膜を一括して乾燥させる方式も知られている。
特許文献1に開示されるような方式によれば、塗工部および乾燥炉はそれぞれ1台で足りるため、装置のコスト上昇が抑制されるとともに、塗膜の膜厚均一性も良好である。しかしながら、特許文献1に開示される方式においては、表面への塗膜形成が終了した基材を巻き取ったロール状物を巻き取り側から取り外して巻き出し側に移送してから再度装着しなければならないため、生産効率が低くなるという問題がある。また、一旦巻き取ったロール状物を取り外して移送してから再装着するためのスペースを確保しなければならないため、装置全体としては広い作業エリアが必要になる。
一方、1つの装置に2台の塗工部および2台の乾燥炉を設けるようにすれば、生産効率は向上するものの、装置コストが上昇する。また、表面用および裏面用の乾燥炉を2段に積層配置することとなるため、装置の高さが顕著に高くなるという問題も生じる。
さらに、基材の表面および裏面に連続して塗工液を塗工してから乾燥させる方式においては、裏面塗工を行う際に、表面側の塗工液が乾燥していないために基材を安定して保持することができず、特に裏面側の塗膜の膜厚均一性が低下しやすいという問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、装置コストの上昇および塗膜の膜厚均一性の低下を抑制しつつ、高い効率にて塗膜を形成することができる塗膜形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、帯状の基材に対して同種の塗工液を2回以上塗工して塗膜を形成する塗膜形成装置において、基材を送り出す巻き出し部と、前記巻き出し部から送り出された基材に塗工液を塗工する塗工部と、前記塗工部にて形成された塗工液の塗膜を乾燥させる乾燥部と、塗膜が形成された基材を巻き取る巻き取り部と、とを備え、前記巻き出し部および前記巻き取り部は双方ともに、前記乾燥部の長手方向両側の一方の側に配置され、前記一方の側にて前記巻き出し部から送り出されて塗工液が塗工された基材が前記乾燥部を通過して前記乾燥部の他方の側にて折り返されて前記巻き取り部に巻き取られることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る塗膜形成装置において、前記他方の側にて折り返された基材が前記乾燥部の外方を通過して前記巻き取り部に巻き取られることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る塗膜形成装置において、前記巻き取り部は、前記巻き出し部の上方に設けられ、前記他方の側にて折り返された基材が前記乾燥部の上方を通過して前記巻き取り部に巻き取られることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る塗膜形成装置において、前記巻き取り部にて巻き取られた基材のロールを前記巻き出し部に装着するロール交換部をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る塗膜形成装置において、前記乾燥部の前記一方の側に、前記巻き取り部で巻き取られた基材を貯留するとともに、前記巻き出し部から送り出す基材を貯留する貯留部をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る塗膜形成装置において、前記巻き出し部から送り出されて表面に塗膜が形成された基材が前記巻き取り部によって巻き取られた後、当該基材が再び前記巻き出し部から送り出されて裏面に塗膜が形成されて前記巻き取り部によって巻き取られることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明に係る塗膜形成装置において、前記塗工部は、リチウムイオン電池の電極材料の塗工液を塗工することを特徴とする。
請求項1から請求項7の発明によれば、基材を送り出す巻き出し部と、送り出された基材に塗工液を塗工する塗工部と、塗工部にて形成された塗工液の塗膜を乾燥させる乾燥部と、塗膜が形成された基材を巻き取る巻き取り部と、を備え、巻き出し部および巻き取り部は双方ともに、乾燥部の長手方向両側の一方の側に配置されるため、基材に2回目以降の塗工を行うときに、巻き取り部にて巻き取った基材を迅速に巻き出し部に装着することができ、高い効率にて塗膜を形成することができる。また、塗膜形成装置は、塗工部および乾燥部をそれぞれ1台ずつ備えているだけであるため、装置コストの上昇および塗膜の膜厚均一性の低下を抑制することができる。
特に、請求項2の発明によれば、折り返された基材が乾燥部の外方を通過して巻き取り部に巻き取られるため、乾燥部から排出されてから巻き取り部に巻き取られるまでの経路が長くなり、その経路を走行している間に基材が十分に冷却される。
特に、請求項3の発明によれば、巻き取り部が巻き出し部の上方に設けられているため、作業エリアを含む塗膜形成装置の全体が占有する面積をさらに小さくすることができる。
特に、請求項4の発明によれば、巻き取り部にて巻き取られた基材のロールを巻き出し部に装着するロール交換部を備えるため、巻き取り部にて巻き取った基材をより迅速に巻き出し部に装着することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る塗膜形成装置の全体構成を示す図である。なお、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。
この塗膜形成装置1は、基材としての長尺帯状の金属箔をロールトゥロール方式にて搬送しつつ、その基材の表面および裏面に電極材料である活物質の塗工液を塗工し、その塗工液の乾燥処理を行ってリチウムイオン二次電池の電極製造を行う装置である。塗膜形成装置1は、主たる要素として、巻き出し部10、塗工部20、乾燥部30、巻き取り部40およびロールチェンジャー50を備える。また、塗膜形成装置1は、基材のロールを貯留するストッカー60、および、装置全体を管理する制御部90を備える。
基材5は、リチウムイオン二次電池の集電体として機能する金属箔である。塗膜形成装置1にてリチウムイオン二次電池の正極を製造する場合には、基材5として例えばアルミニウム箔(Al)を用いることができる。また、塗膜形成装置1にて負極を製造する場合には、基材5として例えば銅箔(Cu)を用いることができる。基材5は長尺の帯状の金属箔であり、その幅および厚さについては特に限定されるものではないが、例えば幅600mm〜700mm、厚さ10μm〜20μmとすることができる。
典型的には、長尺の基材5は、所定長さ分がロール状に巻き取られた状態で取り扱われる(以降、ロール状に巻き取られた基材5を「基材ロール55」と称する)。巻き出し部10には、基材5が巻き取られた基材ロール55が装着される。巻き出し部10は、回転モータ11を備えており(図3参照)、その回転モータ11によって基材ロール55を回転させることにより、帯状の基材5を連続して送り出す。
巻き出し部10から送り出された基材5は塗工部20および乾燥部30を順に経由して巻き取り部40によって巻き取られる。巻き取り部40は、回転モータ41を備えており(図3参照)、その回転モータ41によって基材5を連続して巻き取ることにより、基材ロール55を形成する。なお、巻き出し部10の回転モータ11が基材5を送り出す速度と、巻き取り部40が基材5を巻き取る速度とは等しい。
帯状の基材5は、巻き出し部10から送り出されて巻き取り部40によって巻き取られることにより、塗工部20、乾燥部30の順にいわゆるロールトゥロール方式にて搬送される。図1に示すように、巻き出し部10から送り出されてから巻き取り部40によって巻き取られるまでの基材5の搬送経路に沿って複数のガイドローラ81が設けられている。ガイドローラ81の一部は乾燥部30の内部にも設けられている。巻き出し部10から送り出された基材5は、複数のガイドローラ81によって案内されて塗工部20、乾燥部30の順に搬送され、巻き取り部40へと送られる。換言すれば、複数のガイドローラ81によって塗膜形成装置1における基材5の搬送経路が規定される。なお、ガイドローラ81の個数および配置位置については、図1の例に限定されるものではなく、必要に応じて適宜に増減することができる。
塗工部20は、巻き出し部10から送り出された基材5に電極材料の塗工液を塗工する。塗工部20は、塗工ノズル21およびバックアップローラ22を備える。塗工ノズル21は、基材5の幅方向に沿ってスリット状の吐出口を備えたスリットノズルである。塗工ノズル21は、その吐出口からの吐出方向が概ね水平方向に沿うように設置されている。塗工ノズル21は、スリット状の吐出口に繋がる流路を規定するためのシムおよびマニホールドを備える。また、塗工ノズル21には、バックアップローラ22と吐出口との間隔を調整する機構および姿勢を規定する機構が付設されている(いずれも図示省略)。
バックアップローラ22は、塗工ノズル21と基材5を挟んで対向して設けられている。バックアップローラ22は、その回転軸が塗工ノズル21の吐出口と平行な水平方向に沿うように回転自在に設けられている。バックアップローラ22は、巻き出し部10から送り出されて搬送される基材5の一方の面を支持する。よって、塗工ノズル21は、その吐出口がバックアップローラ22によって支持される基材5の他方の面に対向するように設けられる。
バックアップローラ22は、回転軸と垂直な方向に対しては固定されているため、塗工ノズル21の吐出口とバックアップローラ22の外周面との間隔は常に一定である。このため、バックアップローラ22によって支持された基材5と塗工ノズル21の吐出口との間隔は安定して常に一定となる。
塗工ノズル21は、図示省略の液供給機構から供給された塗工液をバックアップローラ22によって支持された状態で走行する基材5の面に吐出口から吐出する。塗膜形成装置1にて正極を製造する場合には、正極材料の塗工液として、例えば正極活物質であるコバルト酸リチウム(LiCoO2)、導電助剤であるカーボン(C)、結着剤であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドン(NMP)の混合液を用いる。コバルト酸リチウムに代えて、正極活物質としてニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)、燐酸鉄リチウム(LiFePO4)などを用いることもできる。
一方、塗膜形成装置1にて負極を製造する場合には、負極材料の塗工液として、例えば負極活物質である黒鉛(グラファイト)、結着剤であるPVDF、溶剤であるNMPの混合液を用いる。黒鉛に代えて、負極活物質としてハードカーボン、チタン酸リチウム(Li4Ti5O12)、シリコン合金、スズ合金などを用いることもできる。また、正極材料および負極材料の双方において、結着剤としてPVDFに代えてスチレン−ブタジエンゴム(SBR)などを使用することができ、溶剤としてNMPに代えて水(H2O)などを使用することができる。さらに、結着剤としてSBR、溶剤として水を用いる場合には、増粘剤としてカルボキシメチルセルロース(CMC)を併用することもできる。これら正極材料および負極材料の塗工液は固体(微粒子)が分散されたスラリーであってその粘度はいずれも1Pa・s(パスカル秒)以上であり、一般的にチクソトロピー性を有する。
塗工ノズル21は、バックアップローラ22によって一方面側から安定して支持される基材5の他方面に塗工液を塗工する。バックアップローラ22によって一方面側から支持された基材5の他方面と塗工ノズル21の吐出口との間隔は常に一定である。よって、塗工ノズル21は、基材5の上記他方面に塗工液を均一に塗工することができる。その結果、基材5の面に形成される塗膜の幅および膜厚も均一となる。なお、バックアップローラ22と塗工ノズル21との間隔自体は塗工ノズル21に付設された調整機構によって適宜に調整可能である。
乾燥部30は、塗工部20にて基材5の面上に形成された塗工液の塗膜の乾燥処理を行う。乾燥部30は、平面視で長尺形状の乾燥炉である。乾燥部30は、その内部を搬送される基材5を加熱することによって、塗工液から溶剤を蒸発させて乾燥処理を行う。乾燥部30は、例えば、塗工液の塗膜を緩やかに昇温させる予熱部、塗膜を所定温度にまで昇温して主たる加熱を行うメイン乾燥部、加熱された塗膜を冷却する冷却部などを備えていても良い。乾燥部30のサイズは特に限定されるものではないが、幅は基材5の幅以上であり、長さは例えば50m程度とすることができる。
本実施形態においては、図1に示すように、巻き出し部10の直上に巻き取り部40が設けられている。すなわち、巻き出し部10および巻き取り部40は双方ともに、長尺の乾燥部30の長手方向両側の一方の側に配置されている。より具体的には、巻き出し部10および巻き取り部40の双方が乾燥部30の入口側に配置されている。従って、乾燥部30の長手方向両側の他方の側(出口側)から排出された基材5は、その他方の側にてガイドローラ81によって折り返され、乾燥部30の外方である上方を通過して巻き取り部40に巻き取られることとなる。
ロールチェンジャー50は、巻き取り部40によって巻き取られた基材ロールを巻き出し部10に装着する。図2は、ロールチェンジャー50の側面図である。図3は、図2のロールチェンジャー50を矢印Aの向きから見た図である。ロールチェンジャー50は、モータ51および一対の支持アーム52a,52bを備える。図2に示すように、モータ51は、水平方向に沿った軸CXを回転中心として一対の支持アーム52a,52bを回転させる。上述したように、本実施形態においては、巻き出し部10の直上に巻き取り部40が設けられている。モータ51は、支持アーム52a,52bの両端が巻き出し部10に対応する位置と巻き取り部40に対応する位置との間で交互に入れ替わるように支持アーム52a,52bを180°ずつ回転させる。
基材ロール55は、シャフト56に基材5が巻き付けられたものである。一対の支持アーム52a,52bの両端内側にはカップリング53(合計4個)が設けられており、基材ロール55のシャフト56の両端がカップリング53に嵌合される。両端のカップリング53は回転自在にシャフト56を支持する。
一対の支持アーム52a,52bは、図示省略のスライド駆動機構によって双方の間隔が適宜の値となるように移動される。支持アーム52a,52bの間隔が拡がった状態にてそれらの間に基材ロール55を位置させ、支持アーム52a,52bの間隔を狭めることによってカップリング53が基材ロール55のシャフト56を支持する。逆に、支持アーム52a,52bの間隔を拡げることによって基材ロール55を取り外すこともできる。
巻き出し部10の回転モータ11および巻き取り部40の回転モータ41も、図示省略の駆動機構によって移動され、カップリング53を介してシャフト56に連結された状態とシャフト56から離間した状態とに切り替えられる。回転モータ11がシャフト56に連結されているときには、巻き出し部10が基材ロール55を回転させて基材5を送り出すことができる。また、回転モータ41がシャフト56に連結されているときには、巻き取り部40がシャフト56を回転させて基材5を巻き取ることにより、基材ロール55を形成することができる。
回転モータ11および回転モータ41がシャフト56から離間している状態においては、基材ロール55を支持する支持アーム52a,52bをモータ51が回転させることによって、当該基材ロール55も軸CXを回転中心として回転させることができる。巻き取り部40にて巻き取られた基材ロール55が一対の支持アーム52a,52bによって支持されているときに、当該基材ロール55のシャフト56から回転モータ41が離間し、モータ51が支持アーム52a,52bを180°回転させると、当該基材ロール55を巻き出し部10に対応する位置に移動させることができる。そして、当該基材ロール55のシャフト56に回転モータ11が連結されると、巻き取り部40の基材ロール55が巻き出し部10に装着されることとなる。
図1に戻り、塗膜形成装置1には基材ロール55を貯留するストッカー60が設けられている。ストッカー60は、複数の基材ロール55を一時的に貯留可能な構成を備えていれば良く、例えば複数段の棚であっても良い。ストッカー60は、巻き出し部10から送り出すべき未処理の基材5を巻き取った基材ロール55、および、巻き取り部40で巻き取られた塗膜が成膜された基材5を巻き取った基材ロール55の双方を区分けして貯留する。
制御部90は、塗膜形成装置1に設けられた各動作機構を制御して基材5に対する塗工処理を進行させる。制御部90のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部90は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えて構成される。制御部90のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって塗膜形成装置1における塗工処理が進行する。
次に、上記の構成を有する塗膜形成装置1における処理動作について説明する。図4は、塗膜形成装置1における処理動作の手順を示すフローチャートである。まず、処理に先立って、ストッカー60には複数の未処理の基材ロール55が搬入されている。それらのうちの1つの基材ロール55がストッカー60から払い出される(ステップS1)。ストッカー60から払い出された未処理の基材ロール55は巻き出し部10に装着される(ステップS2)。ステップS1およびステップS2の処理は、例えば、作業員が基材ロール55を台車等に載せて手動で行うようにしても良いし、リフト機構等によって基材ロール55のシャフト56を把持して自動で行うようにしても良い。
未処理の基材ロール55の巻き出し部10への装着は、例えば以下のようにして行われる。一対の支持アーム52a,52bの間隔が拡がっている状態にて、それらの間であって巻き出し部10に対応する位置に手動または自動で未処理の基材ロール55を位置させる。次いで、支持アーム52a,52bの間隔を狭め、一対のカップリング53によって当該基材ロール55のシャフト56の両端を回転自在に支持する。そして、巻き出し部10の回転モータ11をシャフト56に連結させることにより、未処理の基材ロール55が巻き出し部10に装着される。また、未処理の基材ロール55の装着とあわせて、基材5が巻き付けられていないシャフト56を巻き取り部40に対応する位置にて一対の支持アーム52a,52bによって支持し、そのシャフト56に回転モータ41を連結させる。
未処理の基材ロール55が巻き出し部10に装着された後、基材5の先端が巻き取り部40に位置するシャフト56に固定される。この状態で回転モータ11および回転モータ41が回転することによって、巻き出し部10から基材5が搬送経路に沿って送り出される。巻き出し部10から送り出された基材5は搬送経路に沿って走行し、最初に塗工部20を通過して次いで乾燥部30を通過する。この過程で基材5の表面への塗工処理が行われる(ステップS3)。
塗工部20は、走行する基材5の表面にリチウムイオン二次電池の電極材料(正極材料または負極材料)の塗工液を塗工する。塗工部20の塗工ノズル21は、バックアップローラ22によって支持された基材5の表面に塗工液を塗工する。バックアップローラ22によって安定して支持された基材5の表面と塗工ノズル21の吐出口との間隔は常に一定である。このため、塗工部20は、基材5の表面に塗工液を均一に塗工することができ、基材5の表面に形成される塗膜の幅および膜厚は均一となる。なお、塗工部20は、走行する基材5の表面に連続して塗工液を塗工するようにしても良いし、間欠的に塗工液を塗工するようにしても良い。
塗工部20にて表面に塗工液の塗膜が形成された基材5は乾燥部30の一方の側(入口側)から進入し、乾燥部30内を走行する。このときに、基材5が加熱されて塗工液から溶剤が蒸発し、塗膜の乾燥処理が行われる。そして、基材5が乾燥部30の他方の側(出口側)から排出される時点では塗工液の塗膜が十分に乾燥されている。これにより、基材5の表面への塗工処理が完了する。なお、乾燥部30での基材5の加熱温度は百数十度である。
図5は、基材5の表面に塗膜が形成された状態の一例を示す図である。図5には、乾燥部30から排出された直後の基材5を示している。この例は、塗工部20が塗工液の間欠塗工を行った場合のものである。金属箔である基材5の表面には一定間隔で断続的に塗膜7が形成されている。
図1に示すように、表面に塗膜7が形成されて乾燥部30の他方の側から排出された基材5は、その他方の側にてガイドローラ81によって折り返され、乾燥部30の上方を通過して巻き取り部40にて巻き取られる(ステップS4)。ステップS4では、巻き取り部40は、塗膜7が形成された基材5の表面が内側となるように基材5を巻き取る。乾燥部30から排出された時点で塗膜7は十分に乾燥しているため、巻き取り時に塗膜7と基材5とが接触しても不具合は生じない。
巻き取り部40にて全ての基材5が巻き取られた時点で回転モータ11および回転モータ41が停止する。この時点では、表面のみに塗膜7が形成された基材5がロール状に巻き取られた基材ロール55が巻き取り部40に形成されている。一方、巻き出し部10にはシャフト56のみが残っている。そして、巻き取り部40が巻き取った基材ロール55をロールチェンジャー50によって巻き出し部10に再装着する(ステップS5)。
この動作は、例えば以下のようにして行われる。巻き取り部40にて形成された基材ロール55を一対の支持アーム52a,52bによって支持した状態で回転モータ41がシャフト56から離間する。また、巻き出し部10では残っているシャフト56から回転モータ11が離間する。続いて、ロールチェンジャー50のモータ51が軸CXを回転中心として支持アーム52a,52bを180°回転させる。これにより、上記の基材ロール55は巻き取り部40に対応する位置から巻き出し部10に対応する位置に移動されることとなる。一方、巻き出し部10にて残っていたシャフト56は巻き出し部10に対応する位置から巻き取り部40に対応する位置に移動される。そして、巻き出し部10の回転モータ11をシャフト56に連結させることにより、表面のみに塗膜7が形成された基材5の基材ロール55が巻き出し部10に装着される。また、巻き取り部40の回転モータ41もシャフト56に連結される。
表面のみに塗膜7が形成された基材ロール55が巻き出し部10に装着された後、基材5の先端が巻き取り部40に位置するシャフト56に固定される。この状態で回転モータ11および回転モータ41が回転することによって、巻き出し部10から基材5が搬送経路に沿って再び送り出される。このときには、塗膜7が形成された基材5の表面が内側となるように基材ロール55が巻き取られているため、上記とは表裏が反転した状態で基材5が送り出される。従って、巻き出し部10から送り出された基材5が塗工部20を通過して次いで乾燥部30を通過する過程において、基材5の裏面への塗工処理が行われる(ステップS6)。
塗工部20は、走行する基材5の裏面にリチウムイオン二次電池の電極材料の塗工液を塗工する。このときには、上述した基材5の表面と同種の塗工液を塗工する。すなわち、ステップS3にて、基材5の表面に正極材料の塗工液を塗工していた場合には、裏面にも正極材料の塗工液を塗工する。また、基材5の表面に負極材料の塗工液を塗工していた場合には、裏面にも負極材料の塗工液を塗工する。
塗工部20の塗工ノズル21は、バックアップローラ22によって表面側から支持された基材5の裏面に塗工液を塗工する。裏面塗工を行うときには、基材5の表面に既に塗膜7が形成されているが、その塗膜7は表面塗工工程で十分に乾燥されているため、バックアップローラ22に直接接触しても問題は無い。バックアップローラ22によって安定して支持された基材5の裏面と塗工ノズル21の吐出口との間隔は常に一定である。このため、塗工部20は、基材5の裏面にも塗工液を均一に塗工することができ、基材5の裏面に形成される塗膜の幅および膜厚は均一となる。塗工部20は、表面に連続塗工を行った場合には裏面にも連続塗工を行い、表面に間欠塗工を行った場合には裏面にも間欠塗工を行う。
塗工部20にて裏面に塗工液の塗膜が形成された基材5は乾燥部30の一方の側(入口側)から進入し、乾燥部30内を走行する。このときに、基材5が加熱されて塗工液から溶剤が蒸発し、裏面の塗膜の乾燥処理が行われる。そして、基材5が乾燥部30の他方の側(出口側)から排出される時点では裏面側の塗膜が十分に乾燥されている。これにより、基材5の裏面への塗工処理が完了する。
図6は、基材5の表面および裏面に塗膜が形成された状態の一例を示す図である。図6には、裏面塗工処理が完了して乾燥部30から排出された直後の基材5を示している。基材5の表面および裏面双方の対応する位置に塗膜7が形成されている。
表面および裏面に塗膜7が形成されて乾燥部30の他方の側から排出された基材5は、その他方の側にてガイドローラ81によって折り返され、乾燥部30の上方を通過して巻き取り部40にて巻き取られる(ステップS7)。ステップS7では、巻き取り部40は、基材5の裏面が内側となるように基材5を巻き取る。乾燥部30から排出された時点で塗膜7は十分に乾燥しているため、巻き取り時に塗膜7と基材5とが接触しても不具合は生じない。
次に、巻き取り部40にて全ての基材5が巻き取られて表裏面の塗工処理が終了した基材ロール55が形成された時点で回転モータ11および回転モータ41が停止する。そして、その基材ロール55が巻き取り部40から取り外されてストッカー60に搬出される(ステップS8)。処理済みの基材ロール55のストッカー60への搬出は、例えば以下のようにして行われる。一対の支持アーム52a,52bによって支持されている処理済みの基材ロール55のシャフト56を外部から保持し、支持アーム52a,52bの間隔を拡げて当該基材ロール55を巻き取り部40から取り外す。そして、取り外した基材ロール55をストッカー60に搬送する。この搬送は、例えば、基材ロール55の搬入と同じく、作業員が基材ロール55を台車等に載せて手動で行うようにしても良いし、リフト機構等によって基材ロール55のシャフト56を把持して自動で行うようにしても良い。また、塗工処理の終了した基材ロール55の搬出と並行して未処理の基材ロール55をストッカー60から払い出して巻き出し部10に装着するようにしても良い。
以上のようにして、基材5の表面および裏面に対する一連の塗工処理が完了する。本実施形態においては、巻き出し部10の直上に巻き取り部40が設けられている。すなわち、巻き出し部10および巻き取り部40の双方が長尺の乾燥部30の長手方向両側の一方の側に配置されている。そして、その一方の側にて巻き出し部10から送り出されて塗工液が塗工された基材5が乾燥部30を通過して乾燥部30の他方の側にて折り返されて巻き取り部40に巻き取られる。巻き出し部10と巻き取り部40とが乾燥部30の同じ側に設けられているため、巻き取り部40にて巻き取った基材ロール55をロールチェンジャー50によって迅速に巻き出し部10に装着することができる。このため、特許文献1に開示されるような方式に比較して、基材5の表面および裏面の双方に塗膜を形成するのに要する時間を著しく短縮することができ、リチウムイオン二次電池の電極生産の効率を高くすることができる。
また、巻き出し部10および巻き取り部40の双方ともに乾燥部30の長手方向両側の一方の側に配置されているため、当該一方の側のみにて基材ロール55の再装着作業を行うことができ、特許文献1に開示される方式に比較して必要な作業エリアをコンパクトにすることができる。
また、本実施形態の塗膜形成装置1は、塗工部20および乾燥部30をそれぞれ1台ずつ備えているだけであるため、装置コストの上昇を抑制することができる。さらに、基材5の表面および裏面ともにバックアップローラ22で安定して支持した状態で塗工液を塗工しているため、形成される塗膜7の膜厚均一性も良好である。すなわち、本実施形態の塗膜形成装置1によれば、装置コストの上昇および塗膜7の膜厚均一性の低下を抑制しつつ、高い効率にて塗膜7を形成することができるのである。
また、本実施形態においては、乾燥部30の長手方向両側の他方の側から排出された基材5は、その他方の側にてガイドローラ81によって折り返され、乾燥部30の外方である上方を通過して巻き取り部40に巻き取られる。このため、乾燥部30から排出されてから巻き取り部40に巻き取られるまでの経路が長くなり、その経路を走行している間に基材5が十分に冷却(空冷)される。従って、乾燥部30内に冷却機構を設けなくても基材5を十分に冷却することができ、その結果乾燥部30の長さを短縮することも可能となる。
また、本実施形態においては、巻き出し部10の直上に巻き取り部40が設けられている。このため、作業エリアを含む塗膜形成装置1の全体が占有する面積をさらに小さくすることができる。その結果、塗膜形成装置1が設置される建屋内のスペースを有効に利用することができる。
さらに、本実施形態においては、巻き出し部10および巻き取り部40が双方ともに乾燥部30の長手方向両側の一方の側に配置されているため、未処理および処理済みの基材ロール55を貯留するストッカー60を巻き出し部10および巻き取り部40の近傍に1箇所に設ければ足りる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態においては、表面塗工処理の終了した基材ロール55をロールチェンジャー50によって巻き出し部10に再装着するようにしていたが、これに限定されるものではなく、当該基材ロール55を手動で巻き取り部40から取り外して巻き出し部10に再装着するようにしても良い。この場合であっても、巻き出し部10と巻き取り部40とが乾燥部30の同じ側に設けられているため、特許文献1に開示される方式に比較すると、巻き取り部40にて巻き取った基材ロール55を短時間で巻き出し部10に装着することができる。すなわち、ロールチェンジャー50は必ずしも必須の要素ではない。
また、ストッカー60も必ずしも必須の要素ではなく、未処理の基材ロール55を直接に巻き出し部10に搬入するとともに、塗工処理済みの基材ロール55を巻き取り部40から直接装置外に搬出するようにしても良い。
また、上記実施形態においては、巻き出し部10の直上に巻き取り部40を設けるようにしていたが、厳密に直上である必要性は必ずしも無く、巻き出し部10の斜め上方に巻き取り部40が設けられていても良い。すなわち、巻き取り部40は巻き出し部10の上方に設けられていれば良い。
また、巻き取り部40を巻き出し部10の下方に設け、乾燥部30の他方の側から排出された基材5を折り返して乾燥部30の下方を通過させて巻き取り部40に巻き取らせるようにしても良い。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、少なくとも巻き出し部10および巻き取り部40の双方が乾燥部30の長手方向両側の一方の側に配置されていれば良い。もっとも、乾燥部30の下方には乾燥部30への電力供給機構や給排気機構などが設けられていることが多く、上記実施形態のように乾燥部30の上方を基材5に通過させた方が容易である。
また、ロールチェンジャー50の構成は上記実施形態に限定されるものではなく、公知の種々の構成を採用することが可能である。
また、塗工部20の塗工ノズル21は1本のスリット状の吐出口を有するスリットノズルに限定されるものではなく、複数本のスリットを有するものであっても良いし、略円形の吐出口から塗工液を吐出するノズルであっても良い。
また、本発明に係る技術を用いて塗工処理を行う対象となる塗工液はリチウムイオン二次電池の電極材料に限定されるものではなく、例えば太陽電池材料(電極材、封止材)の塗工液または電子材料の絶縁膜や保護膜の塗工液であっても良い。また、顔料や接着剤の塗工液を塗布するのに、本発明に係る技術を用いるようにしても良い。
また、上記実施形態においては、基材5の表面および裏面に塗工液の塗膜を形成するようにしていたが、これに限定されるものではなく、基材5の一方面(表面または裏面)のみに同種の塗工液を2回以上塗工して塗膜を多層に形成するようにしても良い。塗工液の種類によっては、このような重ね塗りを行うこともあり得る。但し、基材5の一方面に塗工液の重ね塗りを行う場合には、巻き取り部40による巻き取り方向および/または巻き出し部10からの送り出し方向を適宜に調整し、常に基材5の一方面が塗工ノズル21と対向するようにする。
1 塗膜形成装置
5 基材
10 巻き出し部
11 回転モータ
20 塗工部
21 塗工ノズル
22 バックアップローラ
30 乾燥部
40 巻き取り部
41 回転モータ
50 ロールチェンジャー
51 モータ
55 基材ロール
60 ストッカー
81 ガイドローラ
90 制御部
5 基材
10 巻き出し部
11 回転モータ
20 塗工部
21 塗工ノズル
22 バックアップローラ
30 乾燥部
40 巻き取り部
41 回転モータ
50 ロールチェンジャー
51 モータ
55 基材ロール
60 ストッカー
81 ガイドローラ
90 制御部
Claims (7)
- 帯状の基材に対して同種の塗工液を2回以上塗工して塗膜を形成する塗膜形成装置であって、
基材を送り出す巻き出し部と、
前記巻き出し部から送り出された基材に塗工液を塗工する塗工部と、
前記塗工部にて形成された塗工液の塗膜を乾燥させる乾燥部と、
塗膜が形成された基材を巻き取る巻き取り部と、
を備え、
前記巻き出し部および前記巻き取り部は双方ともに、前記乾燥部の長手方向両側の一方の側に配置され、
前記一方の側にて前記巻き出し部から送り出されて塗工液が塗工された基材が前記乾燥部を通過して前記乾燥部の他方の側にて折り返されて前記巻き取り部に巻き取られることを特徴とする塗膜形成装置。 - 請求項1記載の塗膜形成装置において、
前記他方の側にて折り返された基材が前記乾燥部の外方を通過して前記巻き取り部に巻き取られることを特徴とする塗膜形成装置。 - 請求項2記載の塗膜形成装置において、
前記巻き取り部は、前記巻き出し部の上方に設けられ、
前記他方の側にて折り返された基材が前記乾燥部の上方を通過して前記巻き取り部に巻き取られることを特徴とする塗膜形成装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の塗膜形成装置において、
前記巻き取り部にて巻き取られた基材のロールを前記巻き出し部に装着するロール交換部をさらに備えることを特徴とする塗膜形成装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の塗膜形成装置において、
前記乾燥部の前記一方の側に、前記巻き取り部で巻き取られた基材を貯留するとともに、前記巻き出し部から送り出す基材を貯留する貯留部をさらに備えることを特徴とする塗膜形成装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の塗膜形成装置において、
前記巻き出し部から送り出されて表面に塗膜が形成された基材が前記巻き取り部によって巻き取られた後、当該基材が再び前記巻き出し部から送り出されて裏面に塗膜が形成されて前記巻き取り部によって巻き取られることを特徴とする塗膜形成装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の塗膜形成装置において、
前記塗工部は、リチウムイオン電池の電極材料の塗工液を塗工することを特徴とする塗膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013175241A JP2015044132A (ja) | 2013-08-27 | 2013-08-27 | 塗膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013175241A JP2015044132A (ja) | 2013-08-27 | 2013-08-27 | 塗膜形成装置 |
Publications (1)
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JP2015044132A true JP2015044132A (ja) | 2015-03-12 |
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ID=52670160
Family Applications (1)
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JP2013175241A Pending JP2015044132A (ja) | 2013-08-27 | 2013-08-27 | 塗膜形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106256415A (zh) * | 2015-06-18 | 2016-12-28 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种有机蒸汽分离膜连续制备装置及其应用 |
JP2019036453A (ja) * | 2017-08-11 | 2019-03-07 | トヨタ自動車株式会社 | 電極板の製造方法 |
CN114683561A (zh) * | 2022-03-17 | 2022-07-01 | 江苏泛亚橡塑新材料有限公司 | 一种车用粘贴海绵条加工装置 |
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2013
- 2013-08-27 JP JP2013175241A patent/JP2015044132A/ja active Pending
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