JPH11288015A - 像ぶれ補正装置 - Google Patents

像ぶれ補正装置

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JPH11288015A
JPH11288015A JP9165898A JP9165898A JPH11288015A JP H11288015 A JPH11288015 A JP H11288015A JP 9165898 A JP9165898 A JP 9165898A JP 9165898 A JP9165898 A JP 9165898A JP H11288015 A JPH11288015 A JP H11288015A
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lens
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Hideo Igari
英夫 猪狩
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像ぶれ補正のための可動手段の動作をオープ
ンループにて制御することにより、可動手段の位置を検
出する位置検出手段を設けずに済むようにすると共に、
上記可動手段に常時弾性力を作用させる弾性手段を設け
ることにより上記可動手段を機械的にロックするロック
機構を排除し、構成の簡略化を計りながら、像ぶれ補正
動作を開始する前の可動手段の停止位置や、上記可動手
段と支持手段との間の摩擦状態に拘らず、像ぶれ補正動
作時の上記可動部材の正確な動作制御を可能にしようと
する。 【解決手段】 本発明は、振れ検出手段の出力に応じた
像ぶれ補正動作開始時に、像ぶれ補正光学系を含む可動
手段を予め定められた振動で変位させる作用手段を設
け、以って、前記像ぶれ補正動作開始時に先立って、前
記可動手段を予め定められた振動で変位させ、その後前
記像ぶれ補正動作が行われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の光学機
器において生じる像ぶれを補正する像ぶれ補正装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影光軸に直角方向に変位するレ
ンズを用いて、カメラの像振れを補正する機構は種々の
ものが考案され、また、近年商品化も進んでいる。特開
平2−157732号公開公報には、光軸に直角方向に
変位可能な補正レンズがばね支持されて、アクチュエー
ターで駆動可能な構成が示されている。実施例では、補
正レンズの位置検出センサーを有し、レンズ駆動時には
フィードバック制御を行っている。
【0003】さらに最近の例を図を用いて説明する。図
9から図12は、特願平8−356704号等において
提案されている振れ補正光学系の駆動機構を示したもの
で図9は正面図、図10は、図9のD1断面図、図11
は、図9のD2断面図、図12は裏面図である。
【0004】101はレンズホルダーで振れ補正レンズ
100を保持している。102はレンズホルダーに固定
されたヨークで、マグネット103を固着している。1
04はコイルで、該コイルに通電することでマグネット
に駆動力を発生させる、所謂、ムービングマグネット方
式でレンズホルダーを変位させる。105はホール素子
からなる位置検出手段でレンズホルダーと一体に変位す
るマグネットからの磁束を検出することで、レンズホル
ダーの位置を検出する。106は地盤で部品配置の基礎
部材となっている。
【0005】107は引っ張りコイルばねで、両端部は
地板のばね掛け部(106a)とレンズホルダーのばね
掛け部(101a)に掛かっている。ばね107は互い
に対向する位置に2本掛けられており、ばね定数などの
ばね特性設計値は同一にしてある。自由状態(後述する
電磁力が働いていない状態)で前記レンズホルダーは2
本のばねのばね力と重力、および摩擦力が釣り合う位置
に静止している。
【0006】108はコイル(108a),ヨーク(1
08b),マグネット(108c)からなる周知のステ
ッピングモーターで、ギヤ部(108d)を有してい
る。109はロックリングで外周にギヤ部(109a)
を有しステッピングモーターのギヤ部と噛合して所定の
角度回転する。
【0007】レンズホルダーには突起101bがあり、
ロックリングにはその内周にロック縁109bと逃げ縁
109cがある。レンズホルダーはロックリングがスッ
テピングモーターにより、図12で反時計方向に所定角
度回転されると突起101bがロック縁109bに案
内、規制されてレンズ中心がほぼ撮影光軸中心となる位
置に固定される。
【0008】反対に、図12で時計方向に所定角度回転
されるとレンズホルダーの突起101bはロックリング
のロック縁109bから離れ、逃げ縁109cに対向す
る位置でとまり、レンズホルダーはロックリングによる
規制から離れ、ばね107により弾性的に支持された状
態で位置検出手段からの信号に基づいて前記ムービング
マグネット方式により駆動されて変位する。
【0009】ばね107のばね力は比較的弱いものが用
いられており、自由状態にすると重力などによりレンズ
中心は撮影光軸中心から若干ずれるが、振れ補正駆動中
は位置検出手段により位置を検出しながらフィードバッ
ク制御を行なっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の図9から図12
に示される装置では位置検出手段105を有していて、
自由状態でのレンズ中心位置の撮影光軸からのずれや、
再現性のばらつきは補正駆動時にはフィードバック制御
されるので問題にならなかった。しかし、フィードバッ
ク制御を行なうためにはコストがかかるとともに、ホー
ル素子等の位置検出センサーの配置スペースも必要で、
その分大きくなったり設計上の制約になる。
【0011】上記の問題を解決するため、駆動中位置検
出手段を用いたフィードバック制御をしないでオープン
制御を行なう方法が有るが、この場合、撮影直前の自由
状態でのレンズ位置再現性が良好であると共に、そのレ
ンズ中心位置がほぼ撮影光軸中心にあることが必要にな
る。
【0012】補正レンズは、レンズホルダーに固定され
ており、そのレンズホルダーは撮影光軸に直角方向には
変位可能で、撮影光軸方向には変位できないように支持
すると、その支持部では摩擦力が働く。補正レンズを駆
動しながら撮影した後、駆動が停止するとレンズホルダ
ーは、ばね力と重力とこの摩擦力がつりあう位置に停止
するが、駆動停止時の状態はその時々で異なるので、摩
擦力の方向が変わり、停止位置がばらついてしまう。以
下に、図を用いて説明する。
【0013】図13乃至図16はレンズまたはレンズホ
ルダーの変位を示したグラフで、それぞれ時間tnまで
は補正駆動手段により駆動されており、tnにコイルへ
の通電が停止され、その後は、ばね力、重力、摩擦力の
みによる振動になる。変位の中心位置(変位0の位置)
は摩擦が全く無いと仮定した場合の停止位置で、変位f
から−fの範囲は摩擦力による停止可能領域、即ちこの
領域内で速度が0になると摩擦力と、ばね力と重力の合
力である戻し力とが釣り合ってレンズが停止する摩擦停
止領域である。
【0014】図13は比較的正変位が大きい位置(変位
y=y11、t=t1)で駆動が停止された場合を示して
いる。駆動停止後、前記戻し力による振動を開始し、変
位y=y12までは速度が負で摩擦力は正方向に働いてい
る。ここで速度が0になった後、速度が反転し正になる
とともに摩擦力も反転し負方向に働いた状態で変位が増
えていく。この後、変位y=y13で再び速度が0になる
が、この時レンズは摩擦停止領域に有り、摩擦力と戻し
力は釣り合って停止したままとなる。
【0015】次の、図14はy11より小さい正変位y=
21、t=t2で駆動が停止された場合で、変位y21
ら速度負、摩擦力正で動いてy22で速度0になった後、
速度が反転しそれに伴って摩擦力も反転して変位が増
え、摩擦停止領域のy23で速度が0になった後停止した
ままとなる。
【0016】図15は駆動停止時の変位が負の場合で時
間t=t3、変位y=y31で駆動が停止された後、戻し
力により速度正、摩擦力負で動き変位y=y32で速度0
になり停止したままとなる。図16も同様の動きでy=
41,t=t4で駆動が停止され、戻し力により変位y
42まで動いて停止したままとなる。
【0017】以上説明したように、振れ補正光学系は、
撮影中に補正駆動手段により駆動された後、戻し力によ
り変位中心付近に戻されて停止するが、駆動が停止した
ときの状態により停止位置にはばらつきが生じる。ばら
つきの幅は、最大で摩擦停止領域の幅2fとなる。位置
検出手段を用いないオープン制御では、この停止位置の
ばらつきが、撮影時の補正駆動に影響し、問題となる。
【0018】本発明の目的は、像ぶれ補正のための可動
手段の動作をオープンループにて制御することにより、
可動手段の位置を検出する位置検出手段を設けずに済む
ようにすると共に、上記可動手段に常時弾性力を作用さ
せる弾性手段を設けることにより上記可動手段を機械的
にロックするロック機構を排除し、構成の簡略化を計っ
た像ぶれ補正装置において、像ぶれ補正動作を開始する
前の可動手段の停止位置や、上記可動手段と支持手段と
の間の摩擦状態に拘らず、像ぶれ補正動作時の上記可動
部材の正確な動作制御を可能にしようとするものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、補正光学系及び該補正光学系を一体的に
保持する保持手段からなる可動手段と、該可動手段の一
部に当接する当接部を有し、該可動手段の一部と該当接
部との間で相対的に摺動可能とし、該可動手段を所定の
平面に沿って移動自在に支持する支持手段と、前記可動
手段に弾性力を作用させる弾性手段と、前記可動手段
に、装置の振れを検出する振れ検出手段の出力に応じた
像ぶれ補正動作を行わせる像ぶれ補正制御手段と、前記
像ぶれ補正動作開始時に、前記可動手段を予め定められ
た振動で変位させる作用手段とを有する像ぶれ補正装置
とし、以って、前記像ぶれ補正動作開始時に先立って、
前記可動手段を予め定められた振動で変位させ、その後
前記像ぶれ補正動作が行われるようにするものである。
【0020】また、本発明は、上記構成において、前記
予め定められた振動は、前記像ぶれ補正動作終了後、前
記可動手段が静止する摩擦停止領域の幅を超える振幅を
有する像ぶれ補正装置とするものである。
【0021】また、本発明は、上記構成において、前記
作用手段は、前記予め定められた振動終了後、前記可動
手段を、前記補正光学手段の光軸が、他の撮影光学系の
光軸と一致する位置に位置させる像ぶれ補正装置とする
ものである。
【0022】また、本発明は、上記構成において、前記
像ぶれ補正制御手段はカメラに露光動作を行わせるため
の所定の操作に応じて前記像ぶれ補正動作を開始させる
と共に、前記作用手段は前記所定の操作に応じて、前記
像ぶれ補正動作の開始に先立って前記可動手段を前記予
め定められた振動で変位させる像ぶれ補正装置とするも
のである。
【0023】また、本発明は、上記構成において、前記
像ぶれ補正制御手段は、前記可動手段を駆動する駆動手
段に、前記振れ検出手段の出力を入力させることにより
前記像ぶれ補正動作を行わせると共に、前記作用手段
は、前記駆動手段に、予め記憶された信号を入力するこ
とにより前記可動手段を前記予め定められた振動で変位
させる像ぶれ補正装置とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図5は本発
明の第1の実施の形態としての防振システムを含むカメ
ラのブロック図であり、51はカメラマイコンである。
カメラマイコン51にはカメラのメインスイッチ52か
らの信号、レリーズ装置53からのレリーズ釦半押し信
号(SW1)、レリーズ釦押し切り信号(SW2)、防
振スイッチ54からの信号がON/OFFで入力され、
また測光装置55から測光情報、測距装置56から被写
体距離情報が入力する。これらの入力に基づいてカメラ
マイコン51はフォーカス駆動装置57、ファインダー
防振表示装置58、振れ検出装置59、補正駆動装置6
0、シャッター装置61、フィルム給送装置62を駆動
している。
【0025】これらの装置の一部からは、装置側からカ
メラマイコンに必要な情報を送っており、例えば、フォ
ーカス駆動装置57からは、フォーカスレンズ位置情
報、振れ検出装置59からは、カメラに加わる振れ情
報、シャッター装置61からは、シャッターの開口量、
フィルム給送装置62からはフィルム給送状態の情報等
が入力される。補正駆動装置60からは補正駆動中補正
レンズの位置情報は入力されないオープン制御を行な
う。
【0026】図2は本発明の第1の実施の形態のカメラ
内部の振れ補正装置を示した平面図であり、図3は図2
のD−D断面図である。1は補正レンズで2枚のレンズ
を貼り合わせたもので撮影光軸に直角方向に変位する事
で撮影光を偏角させる。図示しない振れ検出装置からの
信号をもとに、振れと反対方向に撮影光が偏角するよう
に変位し、振れを補正する。2はレンズホルダーで内側
に前記補正レンズを固定し、腕部2aが基礎部材3の長
穴部3aに嵌入され、光軸方向には変位不能で光軸に直
角方向には変位可能に支持されている。
【0027】レンズホルダーと基礎部材にはそれぞれ、
ばね掛け部2b、3bが2箇所ずつあり、その間に引っ
張りコイルばね4がそれぞれ掛かっている。2個のばね
は、ばね定数、ばね有効巻き数などのばね特性値が同じ
になるように作成してあり、2個のバネの力の方向をほ
ぼ一致させ、その作用線上にレンズ中心がくるように配
置しているので、摩擦が無ければ、自由状態でレンズ中
心がほぼ光軸中心にくるようになる。
【0028】5は永久磁石で図3に示したように板厚方
向に磁化されている。NSの磁極の配置はこれに限った
ものではなく後述するコイルの通電方向との関係で決定
される。6はヨークでレンズホルダーにビス止めされる
と共に前記永久磁石をレンズに対して水平方向に1個、
垂直方向に1個固定して位置決めすると同時に磁束を増
している。7はコイルで細い銅線を巻回したものをボビ
ン8に固定してユニット化した後、基礎部材に固定して
ある。コイルに通電すると図3でコイルの上下に磁極が
発生し、前記永久磁石が吸引または離反する力を受けレ
ンズホルダーが変位する、所謂ムービングマグネット方
式による補正レンズ駆動装置となる。
【0029】前述した図8から図11に示した構成で
は、レンズを支持しているばね107のばね力は比較的
弱く、自由状態では重力の方向により、レンズ中心が撮
影光軸中心から大きくずれていた。そしてこの構成で
は、振れ補正を行わないときは、ステッピングモーター
を使ってロックリングを回して中心位置出しを行い、振
れ補正駆動時は位置検出手段を用いてフィードバック制
御を行なっていたが、本実施例ではばね4のばね力は、
比較的強く、重力によるレンズホルダーの変位量はごく
僅かで、摩擦が無ければ、レンズ中心は撮影光軸中心近
傍にある。
【0030】次に、撮影動作が開始され振れ補正が行わ
れると、振れ検出装置がカメラのピッチ振れ、ヨー振れ
を検出し、振れを相殺する方向にレンズが変位するよう
にコイル7に電流を流す。図2で右側のコイルに電流が
流されるとレンズホルダーは左右に変位し、ヨー方向振
れが補正され、下側のコイルに電流が流されるとレンズ
ホルダーは上下に変位して、ピッチ方向振れが補正され
る。
【0031】例えば、図2右側のコイルに、反時計方向
に電流が流されると図3に示す永久磁石は左方向に力を
受け、レンズホルダーは左に変位する。レンズホルダー
が図2から最も右で最も下に変位すると図4の位置にく
る。レンズホルダーが変位すると、ばねもレンズホルダ
ーのばね掛けにつられて変位する。
【0032】この際、ばねのフック部は相手部材と摺動
しながら回転する。ばねと相手部材間には摩擦力が回転
方向の反対方向に働き、この摩擦力は腕部2aと長穴部
3aとの間の摩擦力と共に抵抗力となり、駆動力が働か
なくなると、ばね力と重力と摩擦力が釣り合う位置で停
止することになる。
【0033】図1は本発明のカメラシーケンスを説明す
るフローチャートであり、これに沿って実施例の動作を
順を追って説明する。ステップ#1001でメインスイ
ッチが入ると、#1002へ進み、レリーズ釦の半押し
(SW1)がオンするのを待つ。釦が半押しされると#
1003へ進み、測光装置により被写体の明るさが測光
され、測距装置により被写体の距離が測定される。測距
が完了したらその被写体距離情報に基づいて、フォーカ
ス駆動装置がフォーカスレンズを適正な位置まで繰り出
す。レンズ繰り出しが完了すると、#1004へ進み、
防振スイッチのオンオフが確認される。オンの場合、#
1005に進み、振れ検出装置によるカメラの振れ検出
が開始される。次に、#1006に進み、ファインダー
の防振が開始される。
【0034】本実施例は、所謂コンパクトカメラ、ある
いはレンズシャッターカメラであり、一眼レフと異な
り、撮影光学系とファインダー光学系は別で、防振動作
も別個に行われる。特に、撮影光学系の振れ補正は、シ
ャッター開閉中のみ動作すれば良い。次に、#1007
に進み、シャッター釦が押しきられる(SW2)のを待
つ。釦が押しきられると#1008に進み、ファインダ
ー防振を停止する。次に#1009に進み、撮影系の補
正レンズを、補正駆動装置によって所定振動で駆動す
る。
【0035】この動作を、図を用いて詳しく説明する。
図六、図7は補正レンズの変位と、補正駆動装置の出力
であるコイルへの通電波形を表わしたもので、変位0は
撮影光軸中心を表わしている。図12乃至図15で前述
したように、撮影後のレンズの位置は、摩擦力の影響で
毎回変化し、図6、図7は、前回の撮影後のレンズ位置
が異なる場合を表わしている。
【0036】図6で先ず、変位がプラスに寄っている場
合を示す。前回の撮影後変位が、y6で停止している状
態で、t=t61からt62まで時間Tの間一定の振動波形
でコイルへ通電される。この振動波形は、レンズが、前
述した摩擦停止領域のどこに有っても変位して駆動され
る振幅を有している。レンズは、t=t63から変位をは
じめ、前記一定の振動波形に乗って変位し、t=t62
変位y=yoffになって、コイルへの通電が停止され、
その後ばね力と重力と摩擦力の合力により駆動されて変
位し、t=t64で変位がほぼ0で補正レンズ中心が撮影
レンズ中心とほぼ一致する位置で速度が0となり止ま
る。その後t=t65で#1010に進み、振れ検出装置
からのカメラの振れ情報に基づいて補正駆動装置により
コイルに通電が行われ、レンズがカメラの振れと反対方
向に変位して振れ補正が開始される。
【0037】次に、図7で変位がマイナスに寄っている
場合を示す。前回の撮影後変位が、y7で停止している
状態で、t=t71からt72まで時間Tの間一定の振動波
形でコイルへ通電される。これは、前記のt=t61から
62まで時間Tの間の一定の振動波形と同じである。レ
ンズは、t=t71から変位をはじめ、途中から前記一定
の振動波形に乗ってt=t72で変位y=yoffになっ
て、コイルへの通電が停止され、その後ばね力と重力と
摩擦力の合力により駆動されて変位し、t=t74で変位
がほぼ0で補正レンズ中心が撮影レンズ中心とほぼ一致
する位置で速度が0となり止まる。その後t=t75で#
1010に進み、振れ検出装置からのカメラの振れ情報
に基づいて補正駆動装置によりコイルに通電が行われ、
レンズがカメラの振れと反対方向に変位して振れ補正が
開始される。
【0038】ここで説明したように、前回の撮影の状態
により、撮影後の補正レンズの位置は摩擦停止領域の範
囲内でばらついているが#1009で所定振動で駆動す
る事により、撮影前には、必ず変位0の位置に戻ってか
ら振れ補正駆動が始まる事になる。
【0039】図1のフローチャートに戻り、#1010
で撮影系の防振が開始された後#1011に進み、シャ
ッターの開閉が行なわれ、フィルムに露光する。シャッ
ター閉成後#1012に進み、補正レンズの駆動が停止
された後、#1013でフィルムが巻き上げられる。次
に、#1014に進み、シャッター釦の半押しが続いて
いるかを確認し、離れていれば一連の動作を終了する。
連写などで半押しが続いているときは、#1003に戻
り次の齣の測光に進む。
【0040】#1004で防振スイッチが入っていない
場合は、#1016に進み、シャッター釦が押しきられ
ると#1017に進んで、補正レンズを前記所定振動で
駆動する。この際は、図6、図7に於ける、所定信号の
みが行われその後の振れ補正駆動は行われず、補正レン
ズは、撮影光軸中心に位置したまま#1018に進ん
で、シャッター開閉が行なわれ、#1013に進む。#
1007、#1016でシャッターの押し切り(SW
2)がなく、待っている間は、#1019、#1020
に進み、シャッター半押しもされていない場合は撮影中
断として終了する。
【0041】(第2の実施の形態)図8は本発明の第2
の実施の形態としてのカメラの動作を表わすフローチャ
ートで、本実施の形態のカメラの機構上の構成は前述し
た第1の実施の形態のカメラと同じである。
【0042】#2001でメインスイッチが入って、#
2002でシャッター釦が半押しされると#2003に
進み、先ず最初に補正レンズを所定振動で駆動する。こ
れにより、前回の撮影後、摩擦停止領域内で不定の位置
に有ったレンズが一定の位置で撮影光学系の中心位置に
配置される。この後#2004で測光、測距、フォーカ
スレンズ駆動し、#2005で防振スイッチのオンオフ
を確認し、オンなら振れ検出開始(#2006)、ファ
インダー防振表示開始(#2007)と進む。
【0043】シャッター釦が押しきられると(#200
8)、ファインダー防振停止(#2009)、補正レン
ズ撮影系防振開始(#2010)、露光(#201
1)、補正レンズ撮影系防振停止(#2012)、フィ
ルム巻上げ(#2013)へと進み、#2014でSW
1の確認後離れていれば終了する(#2015)。#2
005で防振オフなら振れ補正は行なわずに、#201
6でSW2が入ったらシャッターを開閉し(#201
7)、#2013に進む。
【0044】以上説明したように第2の実施の形態は、
補正レンズを所定振動で駆動するタイミングのみが第1
の実施の形態の場合と異なる。第1の実施の形態では、
SW2が押された後所定振動で駆動するので、シャッタ
ーの開閉までに、その分時間が掛かり、所謂シャッター
タイムラグが大きくなる問題が有る。第2の実施の形態
では最初に所定振動で駆動するのでタイムラグが小さく
なる利点がある。
【0045】本発明は、振れ検出手段として、角加速度
計、加速度計、角速度計、速度計、角変位計、変位計、
更には画像の振れ自体を検出する方法等、振れが検出で
きるものであればどのようなものであってもよい。
【0046】本発明は、一眼レフカメラ、レンズシャッ
タカメラ、ビデオカメラ等種々の形態のカメラ、更には
カメラ以外の光学機器やその他の装置、更にはそれらカ
メラや光学機器やその他の装置に適用される装置又は、
これらを構成する要素に対しても適用できるものであ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、像
ぶれ補正のための可動手段の動作をオープンループにて
制御することにより、可動手段の位置を検出する位置検
出手段を設けずに済むようにすると共に、上記可動手段
に常時弾性力を作用させる弾性手段を設けることにより
上記可動手段を機械的にロックするロック機構を排除し
た像ぶれ補正装置において、像ぶれ補正動作を開始する
前の可動手段の停止位置や、上記可動手段と支持手段と
の間の摩擦状態に拘らず、像ぶれ補正動作時の上記可動
部材の正確な動作制御が可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のカメラの撮影シー
ケンスを示すフローチャート
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる振れ補正光
学系の平面図
【図3】図2に示される構成のD−D断面図
【図4】図2に示される振れ補正光学系が最大に変位し
た状態の平面図
【図5】本発明の第1の実施の形態の概略を示すブロッ
ク図
【図6】本発明の第1の実施の形態の振れ補正動作にお
ける所定振動入力時のレンズの変位を表わす図
【図7】本発明の第1の実施の形態の振れ補正動作にお
ける所定振動入力時のレンズの変位を表わす図
【図8】本発明の第2の実施の形態に係わる撮影シーケ
ンスのフローチャート
【図9】振れ補正機構の一例を表わす図
【図10】図9のD1断面図
【図11】図9のD2断面図
【図12】図8の裏面図
【図13】振れ補正レンズの補正駆動終了時の変位を示
した図
【図14】振れ補正レンズの補正駆動終了時の変位を示
した図
【図15】振れ補正レンズの補正駆動終了時の変位を示
した図
【図16】振れ補正レンズの補正駆動終了時の変位を示
した図
【符号の説明】
1 補正レンズ(補正光学系) 2 レンズホルダー 4 ばね(弾性支持手段) 5 永久磁石 7 コイル 51 カメラマイコン 60 補正駆動装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補正光学系及び該補正光学系を一体的に
    保持する保持手段からなる可動手段と、該可動手段の一
    部に当接する当接部を有し、該可動手段の一部と該当接
    部との間で相対的に摺動可能とし、該可動手段を所定の
    平面に沿って移動自在に支持する支持手段と、前記可動
    手段に弾性力を作用させる弾性手段と、前記可動手段
    に、装置の振れを検出する振れ検出手段の出力に応じた
    像ぶれ補正動作を行わせる像ぶれ補正制御手段と、前記
    像ぶれ補正動作開始時に、前記可動手段を予め定められ
    た振動で変位させる作用手段とを有することを特徴とす
    る像ぶれ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記予め定められた振動は、前記像ぶれ
    補正動作終了後、前記可動手段が静止する摩擦停止領域
    の幅を超える振幅を有することを特徴とする請求項1の
    像ぶれ補正装置。
  3. 【請求項3】 前記作用手段は、前記予め定められた振
    動終了後、前記可動手段を、前記補正光学手段の光軸
    が、他の撮影光学系の光軸と一致する位置に位置させる
    ことを特徴とする請求項1または2の像ぶれ補正装置。
  4. 【請求項4】 前記像ぶれ補正制御手段はカメラに露光
    動作を行わせるための所定の操作に応じて前記像ぶれ補
    正動作を開始させると共に、前記作用手段は前記所定の
    操作に応じて、前記像ぶれ補正動作の開始に先立って前
    記可動手段を前記予め定められた振動で変位させること
    を特徴とする請求項1乃至3の像ぶれ補正装置。
  5. 【請求項5】 前記像ぶれ補正制御手段は、前記可動手
    段を駆動する駆動手段に、前記振れ検出手段の出力を入
    力させることにより前記像ぶれ補正動作を行わせると共
    に、前記作用手段は、前記駆動手段に、予め記憶された
    信号を入力することにより前記可動手段を前記予め定め
    られた振動で変位させることを特徴とする請求項1乃至
    4の像ぶれ補正装置。
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