JPH11287535A - 冷暖房装置における冷媒ガスの流路切換装置 - Google Patents

冷暖房装置における冷媒ガスの流路切換装置

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JPH11287535A
JPH11287535A JP10090461A JP9046198A JPH11287535A JP H11287535 A JPH11287535 A JP H11287535A JP 10090461 A JP10090461 A JP 10090461A JP 9046198 A JP9046198 A JP 9046198A JP H11287535 A JPH11287535 A JP H11287535A
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pressure
heat exchanger
switching
connection port
refrigerant gas
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Isamu Toyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】切換えローターを弁座に押し付けるための格別
の装置や機構を付設することなく、高圧導入口と高圧導
出口間の差圧によって切換ローターを押圧して移動しつ
つシーリング材を圧着し、高圧導出口と熱交換器接続口
との気密状態を確実にし、構造簡単にして信頼性の高い
ロータリー型の流路切換装置を提供する。 【解決手段】ハウジング1内に内蔵する切換ローター4
の一方向又は他方向への回動にて高圧冷媒ガスの流路を
切換えるようにした冷暖房装置における冷媒ガスの流路
切換装置において、上記切換ローターにおける高圧導入
口14の有効受圧面積S1と上記高圧導出口の有効受圧
面積S2とをS2<S1の関係に設定し、該S2とS1
の受圧面積差に基づく印加圧力の差圧により切換ロータ
ー4を押圧して、高圧導出口15,16と熱交換器接続
口12,13間に介在するシーリング材19,20を圧
着し気密状態を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンプレッサーから
吐出される高圧冷媒ガスを熱交換器の一端と他端に選択
的に供給する冷暖房装置における冷媒ガスの流路切換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一例として特開平8−327183号に
おいては、ハウジング内に切換ローターを内蔵し、該ハ
ウジングにコンプレッサーの高圧出口と接続せるコンプ
レッサー接続口と熱交換器の一端と他端に接続する二つ
の熱交換器接続口とを設け、他方上記切換ローターには
コンプレッサー接続口と連通する高圧導入口と、上記熱
交換器接続口の何れか一方と選択的に連通する高圧導出
口とを設け、切換ローターをハウジングと一体の弁座表
面において一方向又は他方向に摺接回動させることによ
り、該摺接面において開口せる上記高圧導出口を、同摺
接面において開口せる上記二つの熱交換器接続口と選択
的に連通切換えが図られるようにした冷暖房装置におけ
る冷媒ガスの流路切換装置を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して上記切換装置に
おいては上記高圧導出口に弁座表面に密接せるシーリン
グ材を設け、高圧導出口と上記各熱交換器接続口との気
密を図ることを教示しているが、単にシーリング材を介
在させたのみでは気密性の確保が難しく、高圧冷媒ガス
をハウジング内へ漏洩し冷暖房の切換えが適正に保証し
難い問題点を内在している。
【0004】上記気密瑕疵は切換ローターの傾きや弁座
の表面精度等によっても招来される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記切換ロータ
ーと弁座の摺接回動面における高圧導出口と熱交換器接
続口との気密性を確保し、上記切換ローターによる冷暖
房切換目的を適切に達成できるようにしたものである。
【0006】要述すると本発明は、上記切換ローターの
一方向又は他方向への定角回動にて上記高圧導出口と二
つの熱交換器接続口との選択的連通を図る構成とした冷
暖房装置における冷媒ガスの流路切換装置において、上
記高圧導入口の高圧冷媒ガスに対する有効受圧面積S1
と上記高圧導出口の高圧冷媒ガスに対する有効受圧面積
S2とをS2<S1の関係に設定し、該S2とS1の受
圧面積差に基づく印加圧力の差圧により切換ローターを
熱交換器接続口方向に押圧して微小移動させ、高圧導出
口と熱交換器接続口間に介在するシーリング材を高圧導
出口又は/及び熱交換器接続口の周縁に圧着し気密状態
を形成するようにした。
【0007】又実施に応じ上記シーリング材は切換ロー
ターの高圧導出口と熱交換器接続口間に、非圧着下にお
いて圧着方向とその反対方向とに微小量だけ自由動可に
配し、上記受圧面積差に基づく印加圧力の差圧により切
換ローターを回動軸線方向へ移動させて、該シーリング
材の両端面を同切換ローターの高圧導出口周縁部と熱交
換器接続口周縁部に押し付け密着を図るように構成す
る。
【0008】又実施に応じ上記切換ローターを熱交換器
接続口側へ向け弾力的に押圧する補圧ばねを設け、上記
差圧と協働してより確実な気密状態が図られるようにす
る。
【0009】更に上記切換ローターの回動軸をハウジン
グを貫通して外部へ突出させ、この貫通孔内側周縁に配
したシーリング材に上記印加圧力の差圧によりローター
を押し付け上記回動軸貫通孔の気密を図る構成を併用で
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態例を図1乃
至図8に基づいて説明する。
【0011】図1乃至図4に示すように、カップ形カバ
ー2の開口面を平板から成る弁座3により気密的に閉鎖
し、低圧室7を持ったハウジング1を形成する。
【0012】上記カップ形カバー2は金属板に絞りプレ
ス加工を施して円形に形成され、弁座3は金属板から円
形に打ち抜かれ、これをカップ形カバー2の開口部に内
嵌めし、この嵌合部において環状に溶接等して気密を図
ると共に、両者2,3を一体化する。
【0013】他方ハウジング1と同様、カップ形カバー
5の開口面を平板から成る弁座6により気密的に閉鎖し
高圧室8を持った切換ローター4を形成する。
【0014】上記カップ形カバー5は金属板に絞りプレ
ス加工を施して略四角形の箱形に形成され、弁座6は金
属板から略四角形に打ち抜かれ、これをカップ形カバー
5の開口部に内嵌めし、この嵌合部において環状に溶接
等して気密を図ると共に、両者5,6を一体化する。
【0015】上記切換ローター4をハウジング1の低圧
室7内に内蔵する。
【0016】上記ハウジング1にコンプレッサー9の高
圧出口と接続せるコンプレッサー接続口10と熱交換器
11の一端と他端に接続する第1,第2熱交換器接続口
12,13とを設ける。
【0017】他方上記切換ローター4にはコンプレッサ
ー接続口10と常時連通する高圧導入口14と、上記熱
交換器接続口12,13の何れか一方と選択的に連通す
る第1,第2高圧導出口15,16とを設ける。
【0018】上記切換ローター4はその中心部にハウジ
ング1の中心を通る回動軸線zを有する。従ってこの回
動軸線zはカップ形カバー5,2と弁座6,3の中心を
通る。
【0019】上記コンプレッサー接続口10は上記カッ
プ形カバー2の中心即ち回動軸線zを中心として開設
し、同様に上記高圧導入口14はカップ形カバー5の中
心即ち回動軸線zを中心として開設し、両者10,14
を回動軸線zを中心にして同芯に連通せしめる。
【0020】他方上記第1,第2熱交換器接続口12,
13を弁座3に設け、両接続口12,13を回動軸線z
から等距離に一定の開角を以て配し、同様に上記第1,
第2高圧導出口15,16を弁座6に設け、両高圧導出
口15,16を回動軸線zから等距離に一定の開角を以
て配設する。
【0021】例えば上記第1熱交換器接続口12と第2
熱交換器接続口13とは180度より小さな開角を以て
配置し、上記第1高圧導出口15と第2高圧導出口16
とは180度の開角を以て配置する。切換ローター4は
上記軸線zを中心にした左右対称形状にし、その一端側
に上記第1高圧導出口15を、他端に第2高圧導出口1
6を対称に配置し、高圧に対しバランス配置する。
【0022】上記高圧導入口14と第1,第2高圧導出
口15,16とは高圧室8を介して連通され、コンプレ
ッサー接続口10及び高圧導入口14を通じて導入され
た高圧冷媒ガスは高圧室8内を満たし、上記第1高圧導
出口15又は第2高圧導出口16へ供給される。
【0023】図1に示すように、切換ローター4が回動
軸線zを中心に所定角度一方向へ回動した時に、上記第
1高圧導出口15と第1熱交換器接続口12とが連通さ
れ、高圧室8内を満たす高圧冷媒ガスは第1高圧導出口
15と第1熱交換器接続口12を通じて熱交換器11の
一端に供給される。
【0024】又上記切換ローター4の回動によって、第
2高圧導出口16が弁座表面を摺接回動して第2熱交換
器接続口13を開放し、熱交換器11の他端から導出さ
れる低圧冷媒ガスはこの開放された第2熱交換器接続口
13を通じて低圧室7内へ導入され、該低圧室7内を満
たす低圧冷媒ガスは弁座3に設けた低圧導出口17を通
じてコンプレッサー9の低圧入口へ供給される。よって
暖房サイクルを形成する。
【0025】図2に示すように、切換ローター4が回動
軸線zを中心に所定角度他方向へ回動した時に上記第2
高圧導出口16と第2熱交換器接続口13とが連通さ
れ、高圧室8内を満たす高圧冷媒ガスは第2高圧導出口
16と第2熱交換器接続口13を通じて熱交換器11の
他端に供給される。
【0026】又上記切換ローター4の回動によって、第
1高圧導出口15が弁座表面を摺接回動して第1熱交換
器接続口12を開放し、熱交換器11の一端から導出さ
れる低圧冷媒ガスはこの開放された第1熱交換器接続口
12を通じて低圧室7内へ導入され、該低圧室7内を満
たす低圧冷媒ガスは弁座3に設けた低圧導出口17を通
じてコンプレッサー9の低圧入口へ供給される。よって
冷房サイクルを形成する。
【0027】上記コンプレッサー接続口10と高圧導入
口14間と、第1高圧導出口15と第1熱交換器接続口
12間と、第2高圧導出口16と第2熱交換器接続口1
3間の気密連通を図るため、第1,第2,第3シーリン
グ材18,19.20を配する。
【0028】図3に示すように、第1シーリング材18
は高圧導入口14を筒形口14′にすると共に、コンプ
レッサー接続口10も筒形にし、両筒形口を対向方向か
ら入れ子構造にし、両筒形口の周面間にリング形シーリ
ングを介在し気密を図ると共に、両筒形口の入れ子状態
を保ちながら筒形口14′を案内として切換ローター4
の軸線方向への移動を可能とする。
【0029】又第2,第3シーリング材19,20は筒
形シーリングを用い、第1,第2高圧導出口15,16
を弁座3と対向する側において拡口し、該拡口部内周面
に同シーリング材19,20を入れ込み拡口部底部の環
状段部21にその内端面を密接に衝止し、同シーリング
材19,20の外端面を弁座3の内表面に密接状態にす
る。
【0030】上記第2,第3シーリング材19,20は
拡口部内周面に接着剤等にて一体に取り付けるか、又は
拡口部内周面に沿って移動可に密嵌する。即ち第2,第
3シーリング材19,20を弁座3に対し圧着方向とそ
の反対方向、即ち回動軸線z方向に移動可に保有せしめ
る。
【0031】図3,図6に示すように、上記高圧導入口
14の高圧冷媒ガスに対する有効受圧面積S1と上記第
1,第2高圧導出口15,16の高圧冷媒ガスに対する
総和有効受圧面積S2とをS2<S1の関係に設定す
る。該有効受圧面積S2とS1の受圧面積差により切換
ローター4に対する印加圧力に差圧を生じ、この差圧に
より切換ローター4を第1,第2熱交換器接続口12,
13に向け押圧し、この押圧力にて切換ローター4を同
方向に微小移動し、第1,第2高圧導出口15,16と
第1,第2熱交換器接続口12,13間に介在する第
2,第3シーリング材19,20を高圧導出口15,1
6又は/及び熱交換器接続口12,13の周縁に圧着し
気密状態を形成する。即ち第2,第3シーリング材1
9,20の外端面を第1,第2熱交換器接続口12,1
3の周縁部において弁座3の表面に押し付け密接せしめ
る。
【0032】前記の通り、上記第2,第3シーリング材
19,20を切換ローター4の第1,第2高圧導出口1
5,16と第1,第2熱交換器接続口12,13間に、
非圧着下において圧着方向とその反対方向に微小移動可
に配した場合には、同シーリング材19,20は上記差
圧により切換ローター4が回動軸線z方向へ微小移動す
るに伴い、その内端面を環状段部21に圧着すると共
に、同外端面を弁座3の内表面に圧着する。
【0033】図5に示すように、本発明の実施形態例と
して、上記切換ローター4を第1,第2熱交換器接続口
12,13側へ向け弾力的に押圧する補圧ばね22を設
けることができる。
【0034】この補圧ばね22は例えばカップ形カバー
2のコンプレッサー接続口10を設けた側の壁と切換ロ
ーター4のカップ形カバー5の高圧導入口15を設けた
側の壁との間に介在し、切換ローター4を第1,第2熱
交換器接続口12,13側へ向け弾力的に押圧する。尚
この補圧ばね22の設置位置はローター4を上記の如き
弾持力を与えることができれば、その場所に拘束されな
い。
【0035】この補圧ばね22は前記差圧効果を補うも
のであって、それ自体で第2,第3シーリング材19,
20の密着性を確保するものではなく、より小さなばね
定数のものを使用する。
【0036】上記切換ローター4の回動軸23はハウジ
ング1、即ちハウジング1の弁座3を貫通して外部へ突
出させ、この貫通孔24の内側周縁に回動軸23を包囲
するように取り付けた第4シーリング材25に上記印加
圧力の差圧により切換ローター4を押し付け、上記回動
軸23の貫通孔24の気密を図る。又は上記第4シーリ
ング材25を切換ローター4の弁座3と対向する面に回
動軸23を包囲するように一体に取り付けるか、又は第
2,第3シーリング材19,20と同様、軸線z方向へ
移動可に保有せしめる。上記差圧により切換ローター4
が微小移動するに伴い同シーリング材25の外端面を貫
通孔24周縁において弁座3表面に押し付ける。
【0037】上記回動軸23は切換ローター4の弁座6
の中心に取り付け、回動軸線z上に延ばし弁座3の外方
へ突出させ、ソレノイドやモーター等の駆動源によって
定角回動し、上記切換ローター4を往復回動せしめる。
従って回動軸23とコンプレッサー接続口10と高圧導
入口14とは互いに回動軸線zを中心に同芯に配され
る。
【0038】又前記説明から理解できるように、切換ロ
ーター4の回動軸線zの一端側に上記高圧導入口14を
配し、同他端側に第1,第2高圧導出口15,16を配
する。
【0039】同様にハウジング1の回動軸線z上の一端
側に上記コンプレッサー接続口10を配し、同他端側に
第1,第2熱交換器接続口12,13を配する。
【0040】上記切換装置においては、高圧導入口14
と対面する、即ち高圧導入口14の投影面となる弁座3
の中央部領域が受圧面Pとなる。他方高圧導出口15,
16の投影面となるカップ形カバー5の内面領域が受圧
面P′となる。
【0041】前記の通り、上記高圧導入口14の高圧冷
媒ガスに対する有効受圧面積S1と上記第1,第2高圧
導出口15,16の高圧冷媒ガスに対する総和有効受圧
面積S2とをS2<S1の関係に設定したが、この設定
による前記差圧は上記受圧面Pに印加され、切換ロータ
ー4を第1,第2熱交換器接続口12,13側へ向け微
小移動し、前記第2,3,4シーリング材19,20,
25の圧着を得る。
【0042】上記受圧面Pは回動軸線z上の切換ロータ
ー4の中心部に配され同ローター4をバランス良く押圧
する。
【0043】以上述べた実施形態例は切換ローター4の
回動軸線z方向の一端側に一個の高圧導入口14を設
け、同他端側に二個の高圧導出口15,16を設けた形
式の流路切換装置について示しているが、次に述べる実
施形態例は図7,図8に示すように、切換ローター4の
回動軸線z方向の一端側に一個の高圧導入口14を設
け、同他端側に一個の高圧導出口15を設け、前記第
1,第2熱交換器接続口12,13との選択的切換えを
図るようにした場合を示している。
【0044】前記実施形態例との関係でいえば、第2高
圧導出口16を有しないだけで、その他の構造原理は前
記実施形態例と全く同じである。
【0045】即ちこの切換ローター4は回動軸線zを中
心とする高圧導入口14を有し、該回動軸線zから所定
寸法だけ離間した位置に高圧導出口15を有し、切換え
ローター4を一方向に定角回動することにより高圧導出
口15を第1熱交換器接続口12に連通せしめ、同他方
向へ定角回動することにより高圧導出口15を第2熱交
換器接続口13に連通せしめ、前記冷房サイクル又は暖
房サイクルを形成する。
【0046】前記と同様、図7,図8に示すように、上
記高圧導入口14の高圧冷媒ガスに対する有効受圧面積
S1と上記高圧導出口15の高圧冷媒ガスに対する有効
受圧面積S2とをS2<S1の関係に設定する。
【0047】該有効受圧面積S2とS1の受圧面積差に
より切換ローター4に対する印加圧力に差圧を生じ、こ
の差圧により切換ローター4を第1,第2熱交換器接続
口12,13に向け押圧し、この押圧力にて切換ロータ
ー4を同方向に微小移動し、高圧導出口15と第1,第
2熱交換器接続口12,13間に介在する第2シーリン
グ材19を高圧導出口15又は/及び熱交換器接続口1
2,13の周縁に圧着し気密状態を形成する。即ち第2
シーリング材19の外端面を第1,第2熱交換器接続口
12,13の周縁部において弁座3の表面に押し付け密
接せしめる。
【0048】前記の通り、上記第2シーリング材19を
切換ローター4の高圧導出口15と第1,第2熱交換器
接続口12,13間に、非圧着下において圧着方向とそ
の反対方向(回動軸線z方向)に微小移動可に配した場
合には、同シーリング材19は上記差圧により切換ロー
ター4が回動軸線z方向へ微小移動するに伴い、その内
端面を環状段部21に圧着すると共に、同外端面を弁座
3の内表面に圧着する。
【0049】本発明の実施形態例として、上記切換ロー
ター4を第1,第2熱交換器接続口12,13側へ向け
弾力的に押圧する補圧ばね22を設けることができるこ
とは前記の通りである。
【0050】又回動軸23の貫通孔24の気密を図るシ
ーリング材25を上記差圧により圧着できることも前記
の通りである。
【0051】有効受圧面積S1,S2により発生する差
圧の一般式は、図1乃至図6の例では、数式1であり、
【0052】
【数1】 図7,図8に示す例では数式2である。
【0053】
【数2】 数式1,2において、 P1=高圧(kg/cm2 ) P2=低圧(kg/cm2 ) φD=大径(cm2)(高圧導入口側) φd=小径(cm2)(高圧導出口側) である。
【0054】具体例として数式1,2において、 P1=15kg/cm2 P2=5kg/cm2 φD=φ18 φd=φ9.5 とした場合、前者においては数式3である。
【0055】
【数3】 又後者においては数式4である。
【0056】
【数4】
【0057】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば切換えロー
ターを弁座に押し付けるための格別の装置や機構を付設
することなく、前記差圧によって切換ローターを押圧し
て移動しつつシーリング材を圧着し、高圧導出口と熱交
換器接続口との気密状態が確実に図れ、構造簡単にして
信頼性の高いロータリー型の流路切換装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは本発明の一実施形態例である冷暖房装置に
おける冷媒ガスの流路切換装置の暖房切換時の高圧ガス
の流れを説明する横断面図、Bは同縦断面図。
【図2】Aは本発明の一実施形態例である冷暖房装置に
おける冷媒ガスの流路切換装置の冷房切換時の高圧ガス
の流れを説明する横断面図、Bは同縦断面図。
【図3】上記切換装置の具体構造を示す切換ローターを
縦断せる縦断面図。
【図4】同切換ローターを横断せる横断面図。
【図5】補圧ばねを設けた例を示す上記装置の縦断面
図。
【図6】上記切換装置における高圧導入口と高圧導出口
の有効受圧面積を説明する平面図。
【図7】上記切換装置の他例を示す縦断面図。
【図8】図7における切換装置における高圧導入口と高
圧導出口の有効受圧面積を説明する平面図
【符号の説明】
1 ハウジング 3 弁座 4 切換ローター 6 弁座 7 低圧室 8 高圧室 9 コンプレッサー 11 熱交換器 12 第1熱交換器接続口 13 第2熱交換器接続口 14 高圧導入口 15 第1高圧導出口 16 第2高圧導出口 18 第1シーリング材 19 第2シーリング材 20 第3シーリング材 22 補圧ばね 23 回動軸 25 第4シーリング材 P 受圧面 P′ 受圧面 S1 高圧導入口の高圧冷媒ガスに対する有効受
圧面積 S2 高圧導出口の高圧冷媒ガスに対する有効受
圧面積 z 回動軸線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に切換ローターを内蔵し、該
    ハウジングにコンプレッサーの高圧出口と接続せるコン
    プレッサー接続口と熱交換器の一端と他端に接続する二
    つの熱交換器接続口とを有し、他方上記切換ローターに
    はコンプレッサー接続口と連通する高圧導入口と、上記
    熱交換器接続口の何れか一方と選択的に連通する高圧導
    出口とを有し、上記切換ローターの一方向又は他方向へ
    の回動にて上記選択的連通を図る構成とした冷暖房装置
    における冷媒ガスの流路切換装置において、上記高圧導
    入口の高圧冷媒ガスに対する有効受圧面積S1と上記高
    圧導出口の高圧冷媒ガスに対する有効受圧面積S2とを
    S2<S1の関係に設定し、該S2とS1の受圧面積差
    に基づく印加圧力の差圧により切換ローターを熱交換器
    接続口方向へ微小移動させ、高圧導出口と熱交換器接続
    口間に介在するシーリング材を高圧導出口又は/及び熱
    交換器接続口の周縁に圧着し気密状態を形成することを
    特徴とする冷暖房装置における冷媒ガスの流路切換装
    置。
  2. 【請求項2】上記シーリング材が切換ローターの高圧気
    体導出口と熱交換器接続口間に、非圧着下において圧着
    方向とその反対方向に微小移動可に配されていることを
    特徴とする請求項1記載の冷暖房装置における冷媒ガス
    の流路切換装置。
  3. 【請求項3】上記切換ローターを熱交換器接続口側へ向
    け弾力的に押圧する補圧ばねを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の冷暖房装置における冷媒ガスの流路切換
    装置。
  4. 【請求項4】上記切換ローターの回動軸をハウジングを
    貫通して外部へ突出させ、この貫通孔内側周縁に配した
    シーリング材に上記印加圧力の差圧によりローターを押
    し付け上記回動軸貫通孔の気密を図る構成としたことを
    特徴とする請求項1記載の冷暖房装置における冷媒ガス
    の流路切換装置。
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