JPH11287072A - ビード付きガラス板 - Google Patents

ビード付きガラス板

Info

Publication number
JPH11287072A
JPH11287072A JP10089681A JP8968198A JPH11287072A JP H11287072 A JPH11287072 A JP H11287072A JP 10089681 A JP10089681 A JP 10089681A JP 8968198 A JP8968198 A JP 8968198A JP H11287072 A JPH11287072 A JP H11287072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass plate
bead
glass
base end
beads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10089681A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Tanaka
信幸 田中
Yutaka Ishikawa
豊 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP10089681A priority Critical patent/JPH11287072A/ja
Publication of JPH11287072A publication Critical patent/JPH11287072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス板面とビードとの接合強度を高め、生
産性を損わず、雨水等の浸食によるビード剥離のおそれ
をなくす。 【解決手段】 ガラス板14a,14b面の周縁部を覆
って弾性を有する合成樹脂材料からなるビード16が装
着されたガラス板において、前記ビード16はサッシ1
7に弾力的に嵌め込むための膨出部16bを有し、この
膨出部の裏面全体がガラス板面に接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の窓等の開口
部に装着されるガラス板に関し、特に周縁部に弾性材か
らなるビードを装着したビード付きガラス板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】建物の窓等の開口部に装着されるガラス
板として、断熱性が大きく結露防止効果に優れた複層ガ
ラスが用いられている。
【0003】このような複層ガラスを建物開口部のサッ
シに嵌め込む場合、予め複層ガラスの両面それぞれの周
縁4辺に、弾性を有する軟質樹脂等からなるビードが装
着され、このビードにより、ガラス板周縁部を保護する
とともに、ガラス板をサッシに密着して嵌め込むことが
図られている。
【0004】このようなビードは、樹脂材料の押出し機
を用いて、押出し成形しながらガラス板周縁4辺に沿っ
て1本のビードとして連続して装着することができる
(例えば特開平9−207188)。この場合、予め接
着剤を塗布した複層ガラス両面の周縁部に沿って、両側
のビードを同時に成形しながら直接ガラス面上に融着で
きるため、ビードの装着プロセスを自動化して容易に効
率的にビード装着作業を行うことができる。
【0005】図5は、従来のビードを装着した複層ガラ
スをサッシ内に取付けた状態の複層ガラス端部の断面図
である。複層ガラス1は、乾燥材2を内蔵したスペーサ
3を介して2枚の板ガラス4a,4bを所定間隔を隔て
て一体化し内部に気密空間5を形成したものである。各
板ガラス4a,4bの周縁部外面にはそれぞれビード6
が貼着される。このビード6を備えた複層ガラス1は、
アルミ材等からなるサッシ枠7内に嵌め込まれる。
【0006】ビード6は、樹脂材料の熱融着およびこれ
に併用する接着剤によりガラス板面に貼着される固定さ
れる基端部6aと、この基端部6aに連続してガラス面
側に空間部8を形成する膨出部6bと、この膨出部6b
に連続して前記空間部8を塞ぐ封止部6cとにより構成
される。基端部6aの端部6dは折れ曲った形状で板ガ
ラスの端面を覆いこのガラス端部を保護する。複層ガラ
ス1をサッシ枠7に填め込むと、サッシ枠7の上端部が
ビード6の膨出部6bの背面を押圧してガラス板面側に
弾性変形させ封止部6cの端部をガラス板面に圧接させ
る。
【0007】このように膨出部6bを設けて空間部8を
形成することにより、複層ガラス1の厚さが変った場合
であっても、膨出部6bの突出高さの範囲内でこの膨出
部6bが弾性変形して複層ガラス1をサッシ枠7内に確
実に保持する。この場合、封止部6cの端部はガラス板
面に接着させないで単に圧接させたフリーのままにして
おく。
【0008】これにより、膨出部6bが背面側から押さ
れて弾性変形したときに、圧接したままガラス板面に沿
って上方に移動できる。このような構成とする理由は、
もし封止部6cの端部をガラス板面に接着して固定する
と、膨出部6bが押されて弾性変形したときに、基端部
6a側の傾斜した部分が膨らんで基端部6aに対し引き
剥がす力が作用して接着部が剥離するおそれがあるため
である。このような引き剥がし力は、封止部6cが押さ
れて移動することにより逃され、基端部側には作用せ
ず、したがって基端部の剥離を防止することができると
考えられる。
【0009】このようにビード6に膨出部6bを形成し
ガラス板面との間に空間部8を形成することにより、ビ
ード6が弾性変形して異なる板厚のガラスに対し適用で
きるため、特に板厚に多様性があり多品種少量生産の複
層ガラスに適用すれば汎用性が高まり部品管理が容易に
なってコストの低減も図られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のビード6は、図6に示すように、基端部6aの接合
幅Wが、ビード材断面における全体の幅W0に比べ狭
い。このようなビード6に対し、サッシへの組込み時
に、接合位置とサッシ嵌合位置がずれているため、サッ
シ開閉時の衝撃で瞬間的にサッシ障子内に組込まれた複
層ガラスにズレが生じると、ビードのサッシ嵌合位置と
ガラス接合位置とが相対的に互いに逆方向にずれ、ビー
ドとガラスとの接合界面にせん断力が作用する。このよ
うなせん断力がビード6に作用すると、前述のように、
ビードとガラスとの接合幅W0が狭いため、日常的なサ
ッシの開閉動作によっても、徐々に接合界面に剥離が起
こり得る。
【0011】また、前述のように、複層ガラスの板厚の
差を吸収するための膨出部6bの空間部8を塞ぐ封止部
6cの端部がガラス板面に接合されずフリーな状態であ
るため、建物の室外側のガラス板面のビード6の空間部
8に雨水が進入してこの空間部8内に溜まる。複層ガラ
スがサッシに嵌め込まれた状態で、このようにビードと
ガラスとの間に溜まった雨水は排出されにくく、長期間
ビードとガラスとの間に溜まったままとなってしまう。
ビードが直接複層ガラスに一体成形されるビード付き複
層ガラスでは、ガラスとビードとの接合強度を付与する
ために、通常接着剤が用いられるが、ガラスとビードと
の接合界面が長期間水にさらされると、接合部分の接着
剤が浸食され、長期的には接合部が剥離し易くなってし
まう。
【0012】このような問題に対処するために、ビード
の膨出部に水抜き孔を形成することも考えられるが、加
工が面倒であり生産性の点で問題が生じる。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題点を考慮し
たものであって、ガラス板面とビードとの接合強度が高
くかつ長期的に低下することなく、また生産性を損わ
ず、雨水等の浸食によるビード剥離のおそれがないビー
ド付きガラス板の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、ガラス板面の周縁部を覆って弾性を有
する合成樹脂材料からなるビードが装着されたガラス板
であって、前記ビードは、ガラス板の端面に近い側にお
いてその裏面全体がガラス全面に接合された基端部と、
該基端部のガラス板面方向内周側に連続していて、サッ
シに弾力的に嵌め込むための膨出部とを有し、この膨出
部の裏面全体がガラス板面に接合されたことを特徴とす
るビード付きガラス板を提供する。
【0015】この構成によれば、膨出部は、従来のよう
にガラス板面から離間して浮き上がった構成ではなく、
膨出部の裏面全体がガラス板面に接合されるため、ビー
ド幅全体にわたってビードをガラス板面に接合すること
ができ、ビード接合部の幅が広くなって接合の信頼性が
大幅に向上する。また、ビードとガラス板面との間に空
間が形成されないため、雨水等がビードの接合界面に進
入することがない。したがって、雨水の接合界面への進
入により接着剤が浸食されて接合剥離を起こすおそれが
なくなって、長期にわたってガラス板面に対するビード
の接合強度を維持することができる。また、雨水等を排
水するための水抜き孔の加工等が不要であるため、ビー
ドの製造が容易で設備投資もかからず、生産性を低下さ
せることはない。
【0016】好ましい実施形態では、前記膨出部は、内
部が封止された中空である。この構成においては、膨出
部内部が封止空間であるため、前述のようにビードとガ
ラス板面の間だけでなくビード内部への雨水等の進入が
防止され、ビード材の劣化が防止される。
【0017】別の好ましい実施形態においては、前記膨
出部は、その内部に発泡材料が充填されている。
【0018】この構成においては、ビード材として発泡
性の樹脂を用いることができ、樹脂の組成や成形条件を
変えることにより、内部発泡状態を微調整することがで
き、ビード押し出しダイスの出口形状を変更しなくて
も、ビードとサッシとの嵌合状態を微妙に調整すること
が可能になる。これにより、必要な嵌合特性の断面形状
に係わるビード形状の設計やダイス作製にかかる時間や
手間を従来に比べ大幅に減少させることができる。
【0019】さらに、膨出部内部は発泡材料で充填され
るため、完全な中空と異なり、剛性が高められ、ビード
の継ぎ目部分の処理を行う際、カッター等を用いた切断
時にビードが変形せずビードの長手方向に対し正確に直
角に切断することができ、ビード端部同士の接続作業時
にビード切断面同士が変形してずれたり、隙間があいた
りせず、正確に密着して接合され見栄えのよい仕上げ状
態が得られ商品価値が高まる。
【0020】さらに好ましい実施形態では、前記膨出部
はそのガラス板面側露出面とガラス板面とのなす角、お
よびその基端部側露出面と基端部とのなす角が鈍角であ
り、前記ガラス板側露出面と基端部側露出面との間の露
出面にサッシと嵌合する凹部が設けられたことを特徴と
している。
【0021】別の好ましい実施形態では、前記ビード
は、前記ガラス板の両面の周縁に、樹脂材料が所定の断
面形状でガラス板面に押出されて一体化されたものであ
ることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態の断面図である。複層ガラス11は、乾燥材12を内
蔵したスペーサ13を介して2枚の板ガラス14a,1
4bを所定間隔を隔てて一体化し内部に気密空間15を
形成したものである。各板ガラス14a,14bの周縁
部外面にはそれぞれ本発明に係るビード16が貼着さ
れ、複層ガラス11の両面にビード16が貼着される。
このビード16を備えた複層ガラス11は、アルミ材等
からなるサッシ枠17内に嵌め込まれる。
【0023】ビード16は、板ガラス14aの端面側の
基端部16aとガラス板面方向内部側に向かって基端部
16aに連続する膨出部16bとからなり、基端部16
aおよび膨出部16bともにその裏面が樹脂材料の熱融
着およびこれに併用する接着剤によりガラス板面に接合
される。基端部16aの端部16dは折れ曲った形状で
板ガラスの端面を覆いこのガラス端部を保護する。膨出
部16bの内部には封止された中空部18が形成され
る。この膨出部16bの端部となるガラス板面側露出部
16cは、前述の図5のフリーな例と異なり、裏面の接
合部側と連続して中空部18を密封的に封止する。
【0024】この複層ガラス11をサッシ枠17に嵌め
込むと、サッシ枠17の上端部がビード16の膨出部1
6bの背面を押圧してガラス板面側に弾性変形させる。
このように中空部18が形成された膨出部16bを設け
ることにより、複層ガラス11の厚さが変った場合であ
っても、膨出部16bの突出高さの範囲内でこの膨出部
16bが容易に弾性変形して複層ガラス11をサッシ枠
17内に確実に保持する。
【0025】この実施形態では、図2(A)に示すよう
に、中空部18が形成された膨出部16bの裏面まで接
着剤でガラス板面に接合されるため、ビード断面の全幅
W0にわたって接合することができ接合幅WはW0に等
しくなる。このように接合幅Wが拡大されるため接合強
度が大幅に高められる。
【0026】また、ビード全幅が接合部となるため、サ
ッシ嵌合部の位置は常に接合部の位置となり、したがっ
て、サッシ開閉時の衝撃は、図2(A)の矢印Aに示す
ように、ビード16の膨出部16aの背面の弾力性によ
り吸収分散され裏面の接合部には直接的なせん断力は作
用しない。また、ガラス板面に対しビードが全面で接合
しているので、ガラス板とビードとの間には空間がな
く、したがって、雨水などが長期的に接合部に溜まるこ
とがなくなり、雨水の進入による接合界面剥離のおそれ
がなく、このため水抜き孔等の加工も不要になる。
【0027】図3は、上記本発明に係るビード付き複層
ガラスの全体斜視図である。複層ガラス11の両面の周
縁4辺に前述の本発明に係るビード16が装着される。
このビード16は、例えば前述のように、押出し機を用
いて軟質の塩化ビニル樹脂等の樹脂材料を押し出し成形
しながら、予め接着剤を塗布した複層ガラス11の両面
のガラス板面14上に同時に平行して形成される。この
例では、複層ガラスの下辺(この複層ガラスを建物の窓
部に装着したときに下縁側となる辺)の中間部から押出
し成形を開始し、この成形開始端部22から図の矢印の
ように順番に連続して複層ガラスの周縁を一周し、元の
成形開始端部22の位置に戻ってビード材の成形を終了
する。このビード材の成形終了端部23と最初のビード
材成形開始端部22とを熱融着により接合して、この下
辺中間部のほぼ中央部にビード材の継ぎ目部21が形成
される。
【0028】なお、本発明はこのようなビードの装着方
法や継ぎ目の形態に限定されるものではなく、押出し機
を用いずに貼着することも可能であるし、継ぎ目位置も
下辺に限らず他の辺でもよいしまた中央に限らず端部で
もよく、またコーナー部で45度または90度の角度で
突き合わせてもよい。
【0029】ビードの形状は、サッシ枠への装着性を考
慮して適宜決定できる。特に複層ガラスの場合、単にガ
ラス板の厚さのバリエーションだけでなく中空層の厚さ
のバリエーションも含めて、種々の仕様が存在する。こ
のため、バリエーションに応じて寸法誤差を生じやす
い。そこで、これらの寸法誤差を吸収でき、かつ装着後
の保持力を充分与えるためには、前述のように、ガラス
板面に確実に接合する基端部とこれに連続する膨出部と
からなる形状が好ましい。特にサッシへの取付け容易性
とその後のサッシへの取付け保持力が得られる点から、
膨出部16bのガラス板面側露出面16cと複層ガラス
11板面とのなす角、および膨出部16bの基端部側露
出面16eと基端部16aとのなす角を鈍角とし、ガラ
ス板面側露出面16cと基端部側露出面16eとの間の
露出面にサッシと嵌合する凹部16fが設けられた形状
が好ましい、なお、本発明では、膨出部の裏面もガラス
板面に接合されるため、基端部を省略あるいは、ビード
のほぼ全幅を膨出部として形成することも可能である。
【0030】なお、上記の厚さのバリエーションの多さ
の点から、本発明は、ガラス板として複層ガラスを用い
た場合に大きく寄与する。一方で、ガラス板として単板
のガラス板、これに強化処理や各種コーティングを施し
たもの、合せガラス等、種々のガラス板が用いられるこ
とは言うまでもない。
【0031】図4は、本発明の別の実施の態様の要部断
面図であり、図2(B)はそのビード部分の断面図であ
る。この実施態様は、前述の図1の実施態様における膨
出部16内部の中空部18に発泡材料19を充填したも
のである。このような発泡材料は、ウレタンその他の各
種発泡性樹脂を用いることができる。この場合、ビード
全体を発泡性樹脂で構成し膨出部内部の発泡状態を変え
る方法、先に中空部を形成して後から発泡樹脂を注入す
る方法、ビードの外側部分の材料と中の発泡材料とを別
の材料とし、二色押出し成形をする方法等の種々の方法
により内部に発泡材料が充填されたビードを形成するこ
とができる。このような発泡材料19を充填した膨出部
16bの裏面は、前述の実施態様と同様にガラス板面に
接合される。したがって、図2(B)に示すように、基
端部16aを含めガラス板面への接合幅Wは、ビード1
6の全幅W0と等しくなる。このような構成により、前
述の実施態様と同様に接合強度向上の効果が得られる。
【0032】特にこの発泡材料を用いた構成において
は、ビード材として発泡性の樹脂を用いることができ、
樹脂の組成や成形条件を変えることにより、内部発泡状
態を微調整することができ、ビード押し出しダイスの出
口形状を変更しなくても、ビードとサッシとの嵌合状態
を微妙に調整することが可能になる。これにより、必要
な嵌合特性の断面形状に係わるビード形状の設計やダイ
ス作製にかかる時間や手間を従来に比べ大幅に減少させ
ることができる。
【0033】さらに、膨出部内部は発泡材料で充填され
るため、完全な中空と異なり、剛性が高められ、ビード
の継ぎ目部分の処理を行う際、カッター等を用いた切断
時にビードが変形せずビードの長手方向に対し正確に直
角に切断することができ、ビード端部同士の接続作業時
にビード切断面同士が変形してずれたり、隙間があいた
りせず、正確に密着して接合され見栄えのよい仕上げ状
態が得られ商品価値が高まる。
【0034】なお、この発泡材料を用いた形態のビード
の形状は、前記中空の場合の形態のビードの形状と同様
に、適宜好ましい形状とすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、サイ
ズの違いや寸法誤差を吸収してサッシに嵌め込むための
ビードの膨出部は、従来のようにガラス板面から離間し
て浮き上がった構成ではなく、膨出部の裏面全体がガラ
ス板面に接合されるため、ビード幅全体にわたってビー
ドをガラス板面に接合することができ、ビード接合部の
幅が広くなって接合の信頼性が大幅に向上する。
【0036】また、ビードとガラス板面との間に空間が
形成されないため、雨水等がビードの接合界面に進入す
ることがない。したがって、雨水の接合界面への進入に
より接着剤が浸食されて接合剥離を起こすおそれがなく
なって、長期にわたってガラス板面に対するビードの接
合強度を維持することができる。また、雨水等を排水す
るための水抜き孔の加工等が不要であるため、ビードの
製造が容易で設備投資もかからず、生産性を低下させる
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るビード付き複層ガ
ラスの端部断面図。
【図2】 (A)(B)はそれぞれ本発明の別の実施形
態に係るビードの構成および機能説明図。
【図3】 本発明に係るビード付き複層ガラス全体の斜
視図。
【図4】 本発明の別の実施の形態の要部断面図。
【図5】 従来のビード付き複層ガラスの端部断面図。
【図6】 図5のビードの構成および機能説明図。
【符号の説明】
11:複層ガラス、12:乾燥剤、13:スペーサ、1
4:ガラス板面、14a,14b:板ガラス、15:気
密空間、16:ビード、16a:基端部、16b:膨出
部、16c:ガラス板面側露出部、16d:端部、16
e:基端部側露出面、16f:凹部、17:サッシ、1
8:中空部、19:発泡材料、21:継ぎ目、22:成
形開始端部、23:成形終了端部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板面の周縁部を覆って弾性を有する
    合成樹脂材料からなるビードが装着されたガラス板であ
    って、 前記ビードは、ガラス板の端面に近い側においてその裏
    面全体がガラス全面に接合された基端部と、該基端部の
    ガラス板面方向内周側に連続していて、サッシに弾力的
    に嵌め込むための膨出部とを有し、 この膨出部の裏面全体がガラス板面に接合されたことを
    特徴とするビード付きガラス板。
  2. 【請求項2】前記膨出部は、内部が封止された中空であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のビード付きガラス
    板。
  3. 【請求項3】前記膨出部は、その内部に発泡材料が充填
    されたことを特徴とする請求項1に記載のビード付きガ
    ラス板。
  4. 【請求項4】前記ガラス板は、複層ガラスからなること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載のビード付き
    ガラス板。
  5. 【請求項5】前記膨出部はそのガラス板面側露出面とガ
    ラス板面とのなす角、およびその基端部側露出面と基端
    部とのなす角が鈍角であり、前記ガラス板側露出面と基
    端部側露出面との間の露出面にサッシと嵌合する凹部が
    設けられたことを特徴とする請求項1、2、3または4
    に記載にビード付きガラス板。
  6. 【請求項6】前記ビードは、前記ガラス板の両面の周縁
    に、樹脂材料が所定の断面形状でガラス板面に押出され
    て一体化されたものであることを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5に記載のビード付きガラス板。
JP10089681A 1998-04-02 1998-04-02 ビード付きガラス板 Pending JPH11287072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10089681A JPH11287072A (ja) 1998-04-02 1998-04-02 ビード付きガラス板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10089681A JPH11287072A (ja) 1998-04-02 1998-04-02 ビード付きガラス板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11287072A true JPH11287072A (ja) 1999-10-19

Family

ID=13977513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10089681A Pending JPH11287072A (ja) 1998-04-02 1998-04-02 ビード付きガラス板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11287072A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2003058018A1 (en) Corner key for connecting profiles together and frame work assembly
CA2481473A1 (en) Groove glazed window sash and fabrication method
RU2352746C2 (ru) Профиль для створного оконного переплета и пластмассовое окно с вклеенным остеклением
KR200372375Y1 (ko) 곡면 가새 모서리연결구 및 이를 이용한 창호구조
JPH11287072A (ja) ビード付きガラス板
GB2315292A (en) Panel door having edge protection for the cut panels
JP3594750B2 (ja) ビード付パネルおよび戸
JP2963387B2 (ja) アタッチメント付き複層ガラス
JPH11210335A (ja) ビード付きガラス板
JP3187307B2 (ja) ビードおよびガラスパネル
US5800660A (en) Method of producing entire frames made up of plastic profiles
JP2009249868A (ja) グレージングチャンネル、グレージングチャンネル付き板状体、サッシ付き板状体、及びグレージングチャンネルの製造方法
JP4097036B2 (ja) 複層ガラス用グレイジングチャンネル及びその取付け方法
JP4407362B2 (ja) セッティングブロックを用いた障子、及びセッティングブロック
JP3333487B2 (ja) 段 窓
JP2963341B2 (ja) アタッチメント付き複層ガラス
JP2019210615A (ja) 建具
JPH11217976A (ja) ビード付きガラス板およびその取付け構造
JP4380935B2 (ja) ウェザーストリップと、その製造法
EP0218580B1 (en) A window construction
JP2848808B2 (ja) ビードおよびガラスパネル
JP3478950B2 (ja) 複層ガラス
JP3071199B1 (ja) 複層ガラス用ビ―ド及びその取付け方法
JP3036478U (ja) アタッチメント付き複層ガラス
JP2738519B2 (ja) 断熱パネル