JP2738519B2 - 断熱パネル - Google Patents

断熱パネル

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JP2738519B2
JP2738519B2 JP19247095A JP19247095A JP2738519B2 JP 2738519 B2 JP2738519 B2 JP 2738519B2 JP 19247095 A JP19247095 A JP 19247095A JP 19247095 A JP19247095 A JP 19247095A JP 2738519 B2 JP2738519 B2 JP 2738519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面材と枠材と断熱材か
らなり、枠材により組まれた部分が木造建物の軸組間に
嵌め込んで取付けられて断熱性、気密性に優れた壁を構
築する断熱パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】冷暖房に要するエネルギを節約できる木
造建物を提供するため、断熱性、気密性の優れた壁を構
築しうる断熱パネルが軸組(柱または間柱、土台、胴差
し、桁等)の間に組み込まれた形で使用され、次第にそ
の割合を増す趨勢にある。従来の断熱パネルは、図10
に示すように、面材30の片面に木枠31を固定し、木
枠31内に断熱材32を嵌め込み、断熱材32の外周部
と木枠31の内壁との間の隙間をコーキング材33で埋
め、木枠31の外周部と面材30の板面にそれぞれ弾性
を有する帯状のスポンジ34、35を気密材として貼り
付けてなる。この断熱パネルは、木枠31を軸組内に嵌
め込んで軸組の内周面(柱の側面、土台の上面、胴差し
の下面等)に木枠31の周囲に貼り付けたスポンジ34
を当接させ、面材30に貼り付けたスポンジ35を軸組
の室外側の面に当接させて釘等で固定することにより取
付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の断
熱パネルは、木枠31の周囲や面材30に帯状をなすス
ポンジ34、35を貼り付けたものであり、木枠31の
変形や組み立て誤差や軸組の施工誤差により、スポンジ
34、35と軸組との間に隙間が生じ、気密性、断熱性
が得られない場合があるという問題点があった。また、
このような隙間の発生の問題を解決するため、スポンジ
34、35の厚みを大きくすると、材料に無駄を生じ、
また、施工の際にめくれや剥離が起こりやすくなり、そ
の結果、気密性、断熱性が損なわれることがあるという
問題点があった。また、このようなめくれや剥離が起き
ないように細心の注意をはらって軸組に取付けなければ
ならないので、取付け作業性が悪いという問題点があっ
た。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑み、取付け作
業性が良く、しかも施工の際のめくれや剥離が生じるお
それがなく、枠の取付け誤差や軸組の施工誤差を容易に
吸収可能となり、もって気密性、断熱性が確保される信
頼性の高い断熱パネルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱パネルは、
上記目的を達成するため、耐力壁用面材に枠材を固定
し、該枠材および面材により囲まれた内部空間に断熱材
を設けると共に、前記枠材の外周部に、枠材に固定する
樹脂製ベース部と可撓弾性を有する軟質樹脂製気密部を
とを一体に設けた気密材を取付けてなり、前記気密部を
軸組の枠材対向面に当接させて軸組間に嵌合して取付け
られることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、枠材に対し、気密材の樹脂製ベース
部が取付けられ、該気密材は、ベース部に一体に設けら
れる可撓弾性を有する軟質樹脂製気密部を有するため、
軸組間に室外側から枠組部分を押し込むと、前記気密部
が撓んで軸組の枠材対向面に当接するので、めくれや剥
離のおそれなく、枠材と軸組の間の広い範囲にわたって
隙間の閉塞が確実に行われ、気密性、断熱性が確保され
る。
【0007】
【実施例】図1(A)、(B)はぞれぞれ図3のE−
E、F−F断面図、図2は図3のG−G断面図、図3は
本実施例の断熱パネルを室内側から見た図、図4は図1
の部分拡大断面図、図5は軸組への取付け構造を示す横
断面図である。図1〜図5において、1は壁材としての
強度を備えた例えばOSB(オリエンティッド・ストラ
クチュラル・ボード)等からなるチップ材あるいはラワ
ン材等でなる耐力壁用面材、2は面材1の室内側板面の
左右に釘やねじ等の固定具5によって固定される縦枠
材、3、4はそれぞれ上枠材、下枠材であり、これらの
枠材2〜4は木、樹脂、コンクリート等により製作され
るものである。6は断熱パネルの中央部に縦に設けた胴
縁固定用の中枠6、7は面材1と枠材2〜4との間の空
間に充填された発泡材からなる断熱材、8は発泡材充填
後の収縮時に縦枠材2、2間の曲がりを防止する規制部
材であり、該規制部材8は、中枠6の室内側に設けた凹
部6aに中間部を嵌めて固定具14により固定し、かつ
図1(B)に示すように左右の端部を左右の枠材2に設
けた凹部2aに嵌めて固定具14によって固定すること
により取付けられる。
【0008】9は前記枠材2〜4に取付けられる気密
材、10は面材1の外周部に取付けられる気密材であ
る。気密材9は枠材2〜4に対する取付け部となるベー
ス部9aと、ひれ状をなす可撓弾性を有する気密部9b
とからなり、軸組に対して強度を持たせるために好まし
くは硬質塩化ビニル樹脂のような硬質樹脂でなり、気密
部9bは例えば軟質塩化ビニル樹脂のような軟質樹脂で
なり、ベース部9aと気密部9bとを共押しにより一体
に成形して作製したものである。面材1の外周部に取付
ける気密材10もそれぞれベース部9a、気密部9bと
同じ材質でなるベース部10a、気密部10bとからな
る。これらの気密材9、10は各枠材2〜4あるいは面
材の各辺の全長にわたって設けられ、各枠材2〜4の端
部あるいは面材1の角部において隣接する気密材9、1
0どうしが互いに突き合わされる。これらの気密材9、
10は釘、ねじあるいはタッカー等の固定具により固定
してもよいが、本実施例においては、取付けの容易化を
図るために、ベース部9a、10aの断面形状をU字形
に形成してそれぞれ枠材2〜4、あるいは面材1の外周
部に嵌め込むことによって取付ける構造としている。
【0009】前記断熱材7は、面材1に枠材2〜4、中
枠6、規制部材8および気密材9を固定した後、室内側
の面にラミネート紙と称されるコーティング紙からなる
シート11(図1、図2参照)を当て、シート11をホ
ットプレスにより押さえておき、発泡材を前記内部空間
に流動状態で注入、硬化させることにより設けたもので
ある。このとき、気密材9は、断熱材7を構成する発泡
材による接着力により、枠材2〜4に対して固定され
る。断熱パネルの室内側に設けられるシート11は付け
たままで施工される。
【0010】図5において、縦枠材2について示すよう
に、気密材9は、気密部9aを、軸組の内周面、すなわ
ち縦枠材2の場合には柱(または間柱)12の側面(上
枠材3の場合は桁または胴差しの下面、下枠材4の場合
には土台または胴差しの上面)に当接させ、他方の気密
部10は、縦枠材2の場合には柱12の室外側の面(上
枠材3の場合は桁または胴差しの室外側の面、下枠材4
の場合には土台または胴差しの室外側の面)に当接さ
せ、釘等の固定具13により軸組に固定される。なお、
断熱パネルの中枠6には、サイディング等の外装材を取
付ける胴縁(いずれも図示せず)が、釘等の固定具によ
り取付けられる。また、断熱パネルの中枠6の室内側の
面には、胴縁17が釘等の固定具18で取付けられ、柱
12等と軸組と胴縁17をボード等の仕上げ材(図示せ
ず)で覆う。なお、断熱パネルの室内外構造はこの例の
他に種々に変更されることはいうまでもない。
【0011】上述のように、気密部9bを軟質樹脂によ
りひれ状に構成し、断熱パネルの枠材2〜4でくまれた
枠組部分を押し込むことにより、図4に2点鎖線で示す
ように、気密部9bが撓み、気密部9bの有する弾性に
よって気密部9bが柱12等の軸組の面に沿って密着す
るため、気密性、断熱性が確保される。また、従来のス
ポンジのように、スポンジの厚み方向の伸縮によって断
熱パネルと軸組との間の隙間の大小に追従する場合に比
較し、可撓弾性を有する気密部9bの撓みによって隙間
の大小に追従させることにより、隙間の大小の広い範囲
にわたって対応でき、気密性、断熱性が確保できる。
た、本実施例においては、気密部9bに3つのひれ91
〜93が形成され、ひれ91〜93と柱12との間で複
数の気密空間36b、36cが形成されている。また、
面材1の端部に取付けられた気密材10の気密部10b
との間にも気密空間36aが形成されている。従って、
これらの気密部9bを構成する複数のひれ91〜93に
より気密性能が高まり、また、上記の気密空間36a、
36b、36cのため、伝導、対流をおさえ、全体とし
て断熱性能を向上させることができる。また、枠材2〜
4の取付け誤差や軸組の施工誤差によって、枠材2〜4
と軸組との間に例えば最大15mm程度の隙間が形成さ
れる場合、15mm程度の厚みのスポンジを枠材2〜4
の周囲に貼り付けた場合には、前記隙間が狭い場合に断
熱パネルの軸組間への挿入困難あるいはめくれを生じる
上、材料のマスが大きくなり、材料の無駄が生じるが、
本実施例のように気密部9bをひれ状に形成することに
より、材料のマスが大きくなることはない。また、スポ
ンジのめくれ等を心配することなく断熱パネルの取付け
が可能となるので、取付け作業性が良い。
【0012】また、図4に示すように、気密材9の枠材
2〜4への取付け、あるいは気密材10の面材1の外周
部への取付けを、U字形に構成したベース部9a、10
aを枠材2〜4や面材1の外周部に嵌め込むことによっ
て行うことにより、従来のように貼り付ける場合に比較
して、取付けが非常に容易になると共に、各気密材9、
10は枠材2〜4や面材1の外周部に嵌め込むことによ
って位置決めされるので、位置決め精度良く取付けら
れ、貼り付ける場合のような位置ずれがなく、気密性、
断熱性が確保される。
【0013】また、断熱材7は、予め成形された板材を
枠材2〜4で囲う構成としてもよいが、本実施例で示し
たように、枠内に発泡材を注入充填することによって、
断熱材7の組み込み作業が不要になると共に、断熱材7
と枠材内面との間の隙間をコーキング材で塞ぐ作業が不
要となるから、工程が簡略化されるという利点がある。
また、このような発泡材を注入充填することによって断
熱材7を構成する場合、枠材2〜4が前記木製、樹脂製
あるいはコンクリート製の枠によって構成されているこ
とにより、枠材2〜4を樹脂成形体によって構成する場
合のように、発泡圧を受けるための治具を枠材2〜4に
当てておく必要がなく、発泡材の固化が行えるため、発
泡材による断熱材7の工程が簡単になる。
【0014】また、本実施例のように、発泡材の接着力
を利用して枠材2〜4の内面に当接する部分9cを断熱
材7に固定することにより、気密材9の固定強度が上が
る。また、必ずしも接着剤や固定具を要することなく、
単に枠材2〜4に気密材9をセットして発泡材を充填す
ることによって、断熱材7の形成と気密材9の固定が同
時に行えるため、気密材9の取付けが容易となり、ま
た、発泡材充填の際の気密材9の仮止め手段が不要とな
るので、製造、組立の容易化、簡略化が図れる。また、
気密材9のベース部9aを枠材2〜4に嵌合しているこ
とともあいまって、気密材9の取付け強度を上げること
ができる。
【0015】また、図5に示すように、柱12等の軸組
に対して、気密材9、10を別部材により構成すれば、
天井、床用あるいは壁用の各断熱パネルを構成する場合
に、枠材2〜4に取付ける気密材9と面材1の外周部に
取付ける気密材10の少なくとも一方が兼用できる場合
があり、製造ラインの共通化や部品管理の共通化が図れ
るので、経済化が達成できる。
【0016】本発明においては、上記各実施例の他、種
々の変更、付加を行うことができる。例えば図6(A)
に示すように、面材1の外周部に取付ける気密材10の
ベース部10aの内面にひれ状の気密片10cを長手方
向に設けることにより、気密材10と面材1との間の隙
間を通しての空気の通過を防ぎ、気密性を向上させるこ
とができる。
【0017】一方、図6(A)に示すように、気密材9
のベース部9aに、断熱材7の室内側の面を覆う部分9
dを設けることにより、断熱材7を発泡材によって構成
する場合に、その発泡材の接着力を利用して気密材9を
枠材2〜4に固定することができる。また、枠材2〜4
や中枠6および規制部材8からなる枠組の室内側開口面
を塞ぎ、かつ気密材9にシート11を当てて発泡材を充
填する場合、規制部材8は気密材9によって押さえてお
いて発泡させることができ、また規制部材8の端部を気
密材9によって覆うことができるため、規制部材8はそ
の中央を中枠6に固定し、規制部材8の端部を枠材2の
内面に図示のように当接するだけでよく、規制部材8の
端部を固定するための凹部を枠材に設ける必要がなくな
るという利点がある。
【0018】図6(B)は、面材1の外周部に取付ける
気密材10のベース部10aの内面に線状の突起10d
を長手方向に設け、該突起10dを面材1に設けた溝1
aに嵌め込むことにより、気密材10の固定強度を上
げ、また、気密材10と面材1との間の隙間を通しての
空気の流通を防いで気密性を向上させたものである。ま
た、枠材2〜4側に取付ける気密材9は、枠材2〜4の
長手方向に溝19を設け、気密材9のベース部9aには
抜け止め用の線状突起9eを設けた取付け片9f(図6
(C)参照)を押し込むことにより、枠材2〜4に気密
材9を固定したものである。本実施例によれば、気密材
9を後付けすることができ、工程順序の自由度が上が
る。
【0019】図7(A)は、面材1の外周部に嵌める気
密材20として、全体が軟質の塩化ビニル樹脂等の樹脂
あるいはゴム製の気密材を用いたものであり、その軸組
との当接面と面材1との当接面にそれぞれ凹凸面20
a、20bを形成して気密性を確保したものである。ま
た、図7(A)の気密材21は、枠材2〜4へ取付ける
ベース部21aに前記断熱材7を覆う部分21cを設
け、発泡材の接着力を利用して断熱材21を固定すると
共に、ベース部21aを延長させた形状に、軟質樹脂製
の1枚または図示のような複数枚のひれ状の気密部21
bを一体に設けたものである。
【0020】また、図7(B)の気密材22は、枠材2
〜4に設ける気密材と面材1の外周部に設ける気密材と
を一体化したものであり、本例の場合は、該気密材22
のベース部22aは、前記発泡材でなる断熱材7を覆う
部分22bと枠材2〜4のコーナー部にそって当てる部
分22cと面材1の外周部に嵌める部分22dとを有
し、またそれぞれ図4の気密部9b、10bと同じ材質
の気密部22e、22fをベース部22aに一体に設け
ている。本例によれば、前記気密材9、10が同時に製
造でき、製造工程および組立工程の簡略化が図れる。
【0021】また、図8(A)に示すように、気密材2
3の軟質または硬質樹脂製ベース部23aが、面材1の
反対側の開口面を塞ぐことが可能な広さを有し、その周
囲に軟質樹脂製の気密部23bを設けたものとすること
により、前記離けい紙やシート11を気密材23で兼用
し、省略することができる。
【0022】また、気密部として、図8(B)に示すよ
うに、気密材9として、軟質樹脂でなる中空形状の気密
部9gを有するものとしても、製作誤差や施工誤差を吸
収できる可撓性を確保できる。また、この中空形状は、
気密材10の気密部にも適用できる。
【0023】なお、上記各例において、気密材9、1
0、21、22、23のベース部9a、10a、21
a、22a、23aとして、気密部9b、9g、10
b、21b、22e、22f、23bと同じく軟質樹脂
を用いることもできる。
【0024】また、本発明による断熱パネルは、図9
(A)に示すように、比較的狭い軸組間に嵌合されるも
のとして、前記中枠6の無いものや、直角四辺形でなく
一辺が他の辺に対して傾斜した四辺形、あるいは三角形
に構成する場合もある。また、図9(B)に示すよう
に、内部に窓枠が取付けられるように打ち抜き部24を
形成したもの、あるいは図9(C)に示すように、窓枠
25が中間に介在し、その窓枠25が固定できるよう
に、下面を中枠6aとした断熱パネル26や、上面を中
枠6bとした断熱パネル27等も、一部の枠材を中枠6
a、6bに代えることによって構成できる。
【0025】また、気密材9、10、21〜23のベー
ス部9a、10a、21a〜23aの材質としては、上
記例の他に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポ
リフェニレンオキシド等を用いることができ、また、軟
質樹脂製気密部(気密材)9b、9g、10b、20、
21b、22e、22f、23bの材質として、上記例
の他に、熱可塑性エラストマー、可塑性ポリビニルアル
コール等を用いることができるが、それぞれベース部あ
るいは気密部の機能を満たすものであれば、これら以外
の樹脂を用いてもよい。また、ベース部と気密部とを一
体化する手段としては、量産化に適した工程が取られる
ものであれば他の方法を用いてもよい。その他、本発明
において、面材、枠材、気密材、気密部、ベース部の各
部の構造、形状について、種々の変更、付加が可能であ
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1によれば、面材に固定した枠材
の外周部に、枠材に固定する樹脂製ベース部と軟質樹脂
製の可撓弾性を有する気密部を一体に設けた気密材を取
付けたので、従来のスポンジでなる気密材に比較し、断
熱パネルと軸組間の隙間の吸収範囲が広がり、かつめく
れや剥離の問題がなく、気密性、断熱性を確実に保持す
ることができ、信頼性の高い断熱パネルが提供できる。
また、断熱パネルの軸組間へ取付ける際に、めくれや剥
離の心配がなく、取付け作業性が優れている。
【0027】請求項2によれば、気密材のベース部を発
泡材の接着力を用いて枠材に固定したので、気密材の固
定強度が大となる。
【0028】請求項3によれば、面材の外周部に取付け
る気密材または枠材に取付ける気密材が、被取付け部材
である面材の外周部または木枠にベース部を嵌めて取付
けられる構造としたので、これらの気密材の取付けが非
常に容易となり、また、貼り付けによる場合のように曲
がって取付けられるおそれがなく、取付け位置精度が向
上し、気密性、断熱性が確実に維持できる。
【0029】請求項4によれば、面材の外周部に取付け
る気密材と、枠材に取付ける気密材とを別部材により構
成したので、天井、床用あるいは壁用の各断熱パネルを
構成する場合に、枠材に取付ける気密材と面材の外周部
に取付ける気密材の少なくとも一方が兼用できる場合が
あり、製造ラインの共通化や部品管理の共通化が図れる
ので、経済化が達成できる。
【0030】請求項5によれば、断熱パネルの枠材に取
付けられる気密材と、面材の外周部に取付けられる気密
材とを一体に設けたので、気密材の製造工程および組立
工程が簡略化できる。
【0031】請求項6によれば、前記枠材に取付ける気
密材のベース部が、面材の反対側の開口面を塞ぐことが
可能な広さを有し、その周囲に気密部を設けたので、前
記開口部を塞ぐためのシートを省略でき、製造工程を簡
略化し、かつ部品点数を低減できる。また、発泡材によ
り断熱材を用いた場合には、発泡材充填と同時に気密材
が断熱材に固定され、製造工程が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は本発明による断熱パネルの一
実施例を示すそれぞれ図3のE−E、F−F断面図であ
る。
【図2】該実施例の断熱パネルの図3のG−G断面図で
ある。
【図3】該実施例の断熱パネルを室内側から見た図であ
る。
【図4】図1の部分拡大断面図である。
【図5】該実施例の断熱パネルの軸組への取付け構造を
示す横断面図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ本発明における気密
材の他の例を示す断面図、(C)は(B)の気密材の部
分拡大図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ本発明における気密
材の他の例を示す断面図である。
【図8】(A)、(B)はそれぞれ本発明における気密
材の他の例を示す断面図である。
【図9】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の気
密材が適用できる断熱パネルの他の例を室内側から見た
図である。
【図10】従来の断熱パネルを示す斜視図である。
【符号の説明】
1:耐力壁用面材、2:縦枠材、3:上枠材、4:下枠
材、6:中枠、7:断熱材、8:規制部材、9、10、
20〜23:気密材、9a、10a、21a、22a、
23a:ベース部、9b、9g、10b、21b、22
e、22f、23b:気密部、11:シート、12:柱
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−150656(JP,A) 特開 平6−158753(JP,A) 特開 昭63−130844(JP,A) 実開 平3−5806(JP,U) 実開 平3−8211(JP,U) 実開 昭62−158008(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐力壁用面材に枠材を固定し、 該枠材および面材により囲まれた内部空間に断熱材を設
    けると共に、 前記枠材の外周に、枠材に固定する樹脂製ベース部と可
    撓弾性を有する軟質樹脂製気密部とを一体に設けた気密
    材を取付けてなり、 前記気密部を軸組の枠材対向面に当接させて軸組間に嵌
    合して取付けられることを特徴とする断熱パネル。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記断熱材が枠材内に
    注入充填して硬化させた発泡材でなり、 前記気密材のベース部が該発泡材の接着力により発泡材
    に固定されて気密材が枠材に取付けられていることを特
    徴とする断熱パネル。
  3. 【請求項3】耐力壁用面材に枠材を固定し、 該枠材および面材により囲まれた内部空間に断熱材を設
    けると共に、 前記枠材の外周に嵌めて取付けられ、枠材に固定する樹
    脂製ベース部と可撓弾性を有する軟質樹脂製気密部とを
    一体に設け、前記気密部を軸組の枠材対向面に当接させ
    る気密材と、 前記面材の外周部に嵌めて取付けられ、軸組の室外側の
    面に当接させる気密材との少なくともいずれか一方の気
    密材を備えたことを特徴とする断熱パネル。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかにおいて、
    前記面材の外周部に取付けられて軸組の室外側の面に当
    接させる気密材を有すると共に、 面材の外周部に取付ける気密材と、枠材に取付ける気密
    材とが分離して設けられていることを特徴とする断熱パ
    ネル。
  5. 【請求項5】請求項1から3までのいずれかにおいて、
    気密材のベース部が、枠材から面材の外周部にわたって
    取付けられ、該気密材のベース部に、軸組の室外側の面
    に当接させる軟質樹脂製の気密部と、軸組の枠材対向面
    を当接させる軟質樹脂製の気密部の双方を一体に設けた
    ことを特徴とする断熱パネル。
  6. 【請求項6】請求項1から5までのいずれかにおいて、
    前記枠材に取付ける気密材が、枠材で組まれた枠組の室
    内側の面を覆うことが可能な広さを有することを特徴と
    する断熱パネル。
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