JPS6220637Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車のドア用ウエザーストリツプ
のコーナー部や窓枠シール材のコーナー部に取付
けるためのゴム製シール材の屈曲部材の改良に関
するものである。

従来のこの種のゴム製シール材たとえばウエザ
ーストリツプの屈曲部材は、第１図乃至第３図に
示す如く押し出し成形された中空断面形状のスト
レート部材１１，１１の間に所望の角度に屈曲し
た形状にモールド成形され且つストレート部材１
１，１１に対応した断面形状を有する屈曲部材１
２を配置すると共に接合部１３，１３を介して接
着されていた。

また、屈曲部材１２およびその接合部１３近傍
のストレート部材１１内周側には範囲Ｌに亘り接
合部１３の加硫加熱に必要な中芯の取出用スリツ
ト１４が設けられていた。

そのため、ウエザーストリツプがサツシユ１５
に取付けられたとき、サツシユ１５内で屈曲部材
１２が幅方向にずれる（第３図参照）のみならず
長手方向にもずれ（図示せず）且つよじれたり
（図示せず）し易く、水密性に欠けるという問題
があつた。これを避けるため、屈曲部材１２の角
部のみを第４図に示す如くシール部を中実にした
ものもあるが、この場合には硬度が上りシール性
を悪くしまたコストアツプとなるという問題があ
つた。

この考案は上述の如き従来の問題点を解消する
ため屈曲部材の取付基部にスリツトを設けると共
に該スリツトの対向する壁面に、互に係合する突
起と凹陥部とを設け、サツシユ内で屈曲部材がず
れたりしないようにしたものである。

第５図乃至第１０図に基いてこの考案の一実施
例を説明する。

１は自動車のドア用ウエザーストリツプや窓枠
シール材等のゴム製シール材、２，２は押出し成
形されてなるゴム製シール材１のストレート部で
ある。

３はゴム製の屈曲部材で、中空状のシール部４
と取付基部５とが一体的に結合され、且つ所望の
角度（たとえば略直角）に屈曲した形状にモール
ド成形されたものである。

また、取付基部５には中芯取出用スリツト６が
軸線方向に向け中央部のみ幅広６ａにして設けら
れ、該スリツト６の一方の壁面に突起７が形成さ
れると共に他方の壁面に該突起７と係合する凹陥
部８が形成されている。

また、ストレート部２，２にはそれぞれ前記ス
リツト６に連続してスリツト９，９が設けられ
る。

しかして、屈曲部材３とストレート部２，２と
はスリツト６，９から挿入された中芯を介在させ
て接合部１０，１０において加熱接着される。

なお、スリツト６の互に対向する壁面には上述
の如く互に係合する突起７と凹陥部８が２箇所設
けられているが、１箇所もしくは３箇所以上設け
てもよい。

上述した如くこの考案は、中空状のシール部４
と取付基部５とが一体的に結合され且つ所望の角
度に屈曲した形状にモールド成形されたところの
ゴム製シール材の屈曲部材３において、取付基部
５に軸線方向の中芯取出用スリツト６を設け、該
スリツト６の互に対向する壁面にそれぞれ互に係
合する突起７と凹陥部８とを形成したものであ
る。

この考案によれば、窓枠等のサツシユのコーナ
ー部に取付けられた屈曲部材３は外力が加わりス
リツト６の対向する壁面がずたりよじれたりしよ
うとしても互に嵌合した突起７と凹陥部８によつ
て従来のようにスリツト６がずれたりなどしない
ためシール性が悪くならない。また、この屈曲部
材３は構造が簡単であるため製作コストが安価で
あるという特長がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のゴム製シール材の正面図、第２
図は第１図の−断面図、第３図は同上シール
材の使用状態を示す断面図、第４図は同上シール
材の変形例の場合の−断面図、第５図乃至第
１０図はこの考案に係るゴム製シール材の屈曲部
材の一実施例を説明するもので、第５図はその正
面図、第６図は第５図の底面図、第７図乃至第１
０図はそれぞれ第５図における−，−，
−，−断面図である。 ３……屈曲部材、４……シール部、５……取付
基部、６……スリツト、７……突起、８……凹陥
部、９……スリツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空状のシール部と取付基部とが一体的に結合
   され且つ所望の角度に屈曲した形状にモールド成
   形されたところのゴム製シール材の屈曲部材のお
   いて、取付基部に軸線方向の中芯取出用スリツト
   を設け、該スリツトの互に対面する壁面にそれぞ
   れ互に係合する突起と凹陥部とを形成したことを
   特徴とするゴム製シール材の屈曲部材。