JP2848808B2 - ビードおよびガラスパネル - Google Patents

ビードおよびガラスパネル

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JP2848808B2 JP5556396A JP5556396A JP2848808B2 JP 2848808 B2 JP2848808 B2 JP 2848808B2 JP 5556396 A JP5556396 A JP 5556396A JP 5556396 A JP5556396 A JP 5556396A JP 2848808 B2 JP2848808 B2 JP 2848808B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスパネルの周
縁部に嵌合装着される緩衝および水・気密用のビードお
よびそのビードが装着されたガラスパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サッシ等においては、枠や障子
の框等にガラスパネルを装着する場合、緩衝および水・
気密用としてガラスパネルの周縁部にパッキン或いはグ
レイジングチャンネルなどとも称するビードが嵌合装着
される。このビードは、例えば実開昭52−14594
6号公報、実開昭54−144956号公報、実開平3
−128188号公報等に記載されているように、断面
略溝形で長尺に形成されたビード本体と、このビード本
体の両側縁部に一体的に設けられた鍔部とを有してい
る。
【0003】上記ビードは、図10に示すように対向す
る端面15を突き合わせてコーナー部を形成する場合、
略45度で斜めに切断した端面15を形成する必要があ
る。この端面15を形成する手段としては、例えば図2
に示すようにビード本体8の内側を切断用雌型22に嵌
め、これと直交する側方から断面略V字状の切断用雄型
(図示省略)を差し込んでビード2を切断するようにす
ることが考えられる。この場合、ビード2の一部(底部
5)を残して切断してもよく、残さずに切断してもよ
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記手
段を用いて端面が形成されたビードないしこのビードが
装着されたガラスパネルにおいては、図10に示すよう
コーナー部で突き合わされた鍔部9の端面16間に隙間
Sが発生し、水・気密性の低下を来すだけでなく、見栄
えも悪いという問題がある。これは、ビード本体8の内
側を切断用雌型22に嵌めた場合、図2の(b)に示す
ように切断用雌型22により鍔部9の内縁側が外方へ押
上げられ、この状態でビード2を斜めに切断すると、鍔
部9の内縁側が余分に切断されてしまうためである。な
お、切断用雌型もしくは切断具による切断動作で上記鍔
部の外縁側が押上げられる場合もあり、この場合にも同
様の問題が生じる。
【0005】そこで、本発明の目的は、コーナー部で突
き合わされるビード本体および鍔部の端面がそれぞれ隙
間を生じることなく密着し、見栄えおよび水・気密性の
向上が図れるビードおよびガラスパネルを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1の発明に係るビードは、断面
略溝形の硬質ビード本体の両側縁部に軟質鍔部を設け、
対向する端面を突き合わせてコーナー部を形成するため
に、上記ビード本体に側面から見て斜めに切断した端面
を形成すると共に、上記鍔部に上面から見て長手方向に
略直角に切断した端面を形成し、対向して突き合わされ
た端面が隙間を生じることなく密着していることを特徴
とする。
【0007】請求項2の発明に係るビードは、断面略溝
形の硬質ビード本体の両側縁部に軟質鍔部を設け、対向
する端面を突き合わせてコーナー部を形成するための側
面から見て斜めに切断した端面を形成する際に、内縁側
または外縁側が押上げられた上記鍔部の端面の切断角度
を上記ビード本体の端面の切断角度よりも大とし、上記
鍔部の端面が互に隙間を生じることなく密着するように
構成したことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明に係るガラスパネルは、断
面略溝形の硬質ビード本体の両側縁部に軟質鍔部を設
け、対向する端面を突き合わせてコーナー部を形成する
ために、上記ビード本体に側面から見て斜めに切断した
端面を形成すると共に、上記鍔部に上面から見て長手方
向に略直角に切断した端面を形成し、対向して突き合わ
された端面が隙間を生じることなく密着しているビード
を周縁部に嵌合装着していることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明に係るガラスパネルは、断
面略溝形の硬質ビード本体の両側縁部に軟質鍔部を設
け、対向する端面を突き合わせてコーナー部を形成する
ための側面から見て斜めに切断した端面を形成する際
に、内縁側もしくは外縁側が押上げられた上記鍔部の端
面の切断角度を上記ビード本体の端面の切断角度よりも
大とし、上記鍔部の端面が互に隙間を生じることなく密
着するように構成したビードを周縁部に嵌合装着してい
ることを特徴とする。
【0010】
【実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面
に基づいて詳述する。
【0011】図3において、1は窓サッシやテラスサッ
シ等の障子の框に装着されるガラスパネルで、このガラ
スパネル1の周縁部にはビード2が嵌合装着されてい
る。上記ガラスパネル1は、例えば図7ないし図8に示
すように一対の板ガラス3を方形枠状のスペーサ4を介
して積層した複層ガラスからなっている。なお、複層ガ
ラスの内部の湿気による曇りを防止するために、上記ス
ペーサ4は中空に成形され、内部に乾燥剤が充填されて
いることが好ましい。
【0012】上記ビード2は、ガラスパネル1の端面に
当接される底部5と、この底部5の両側から立ち上がり
ガラスパネル1の端縁を収容する溝6を形成する両側部
7とを有する断面略溝形で長尺に連続した硬質のビード
本体8を有している。このビード本体8の両側部7上縁
部には軟質の鍔部(フランジ部ともいう)9が一体的に
設けられ、この鍔部9が框10の内周面とガラスパネル
1の表面とに跨がってこれらの間をシールするように構
成されている。なお、ガラスパネル1の下辺部に位置さ
れる上記ビード2の底部5には、排水用の孔11が長手
方向に適宜間隔で形成されていることが好ましい。
【0013】上記両側部7の内側には、その上縁部から
斜め下方に延出した軟質の延出部12が形成され、この
延出部12と上記鍔部9の内縁部に跨がって積層構造の
幅調整板部13が剥離可能に設けられている。すなわ
ち、上記ビード2は、ガラスパネル1の厚さtが厚い場
合でも、上記幅調整板部13を適宜剥離除去することに
より、適合できるようになっている。上記ビード本体8
は硬質樹脂好ましくは硬質塩化ビニルにより形成され、
上記鍔部9、延出部12および幅調整板13は軟質樹脂
好ましくは軟質塩化ビニルにより形成されている。
【0014】上記幅調整板13を含む両鍔部9間の開口
幅waは、ガラスパネル1の厚さtとほぼ同じ程度であ
ることがガラスパネル1に対する装着性の点で好まし
い。一方、上記框10は、例えばアルミニウム合金の押
出形材からなる上框、下框および左右の縦框からなり、
ネジで方形に組立てられるように構成されている。上記
框10の内周には、ガラスパネル1の周縁部をビード2
を介して嵌めるためのガラス装着溝14が設けられてい
る。上記鍔部9の直下でビード本体8の両側部7の上縁
部外側には框10のガラス装着溝14の縁部に係合する
係合溝15が形成されている。
【0015】上記ビード本体8の両側部7は、底部5側
の幅wbが上記ガラス装着溝14の開口幅wcよりも小
さく、上縁部側の幅wdがガラス装着溝14の開口幅w
cより大きくなるように末広がりのテーパ状に形成され
ていることが、框10に対する装着性の点で好ましい。
また、上記形状により、ビード本体8をガラス装着溝1
4に嵌入すると、ビード本体8の両側部7上縁部間の幅
が狭められ、鍔部9や延出部12を介してガラスパネル
1を挟持し、確実に固定することが可能となる。
【0016】上記ビード2は、図3に示すようにガラス
パネル1の一方の側縁部および上縁部に連続して装着さ
れる分割ビード2Aと、ガラスパネル1の他方の側縁部
および下縁部に連続して装着される分割ビード2Bとに
二分割されている。テラスサッシの障子のようにガラス
パネル1の周縁部の全長が長いもの(6〜8m程度)に
使用する長尺の硬質ビード2を押出機により連続的に安
定して押出成形することは難しい。そこで、上述のよう
にビード2を二分割ないし複数に分割して製造するよう
にすれば、形状および品質の安定したビードが容易に得
られるようになる。
【0017】上記分割ビード2A,2Bは、対称形状で
あるため、その一方の分割ビード2Aについてその詳細
を説明する。この分割ビード2Aは、図4に示すように
長手方向両端部に端面同士が突き合わされたコーナー部
を形成するための略45度の切断角度α1で切断された
端面15が形成されると共に、略中間部には底部5を残
して略90度の開き角度β1の端面15を有するように
切断された切欠部17が設けられている。
【0018】これによりガラスパネル1の隣接する側縁
部と上縁部もしくは側縁部と下縁部に連続して嵌合装着
される二つのビード部2a,2bを有する分割ビード2
Aが得られる。なお、対向する切断端面15同士および
切欠端面16同士の密着性を向上させるために、上記切
断角度α1は45度よりも若干小さい角度に、上記開き
角度β1は90度よりも若干小さい角度に設定されてい
ることが好ましい。
【0019】特に、上記端面15を形成する場合には、
図2に示すように上記ビード本体8の内側を切断用雌型
22に嵌めて、これと直交する側方から図示しない切断
用雄型を差し込んで切断する。この場合、上記切断用雌
型22により内縁側が押上げられた上記鍔部9の端面1
6の切断角度α2を上記ビード本体8の端面15の切断
角度α1よりも大、すなわち大きい角度に設定する。
【0020】上記ビード本体8の端面15の切断角度α
1としては、例えば45.5度、鍔部9の端面16の切
断角度α2としては、例えば50度が好ましい。開き角
度で表わした場合には、ビード本体8の端面15間の開
き角度β1としては、例えば89度、鍔部9の端面16
間の開き角度β2としては、例えば80度が好ましい。
このような切断角度ないし開き角度でビード2を切断す
るように上記切断用雄型22および切断用雌型が構成さ
れている。
【0021】これにより、上記鍔部9の内縁側が余分に
切断されることがなく、ビード本体8を切断用雌型22
から外すと鍔部9が自らの弾性復元力で復元し、上記ビ
ード本体8には側面から見て斜めに切断した端面15が
形成されると共に、上記鍔部9には上面から見て長手方
向に略直角に切断した端面16が形成された状態とな
る。従って、図1に示すように上記ビード本体8および
鍔部9の端面15,16がコーナー部で対向して突き合
わされるときに、隙間を生じることなく密着するように
なる。なお、上記切断用雌型22は、例えばビード2を
長手方向に搬送する搬送路上に設置される。
【0022】上記分割ビード2Aの一端には、その一部
である底部5の一部を長手方向に延出させてなる面状の
舌片部18が設けられており、この舌片部18を図5に
示すようにコーナー部で突き合わされる他方の分割ビー
ド2Bの端部に接合することにより、隣接する分割ビー
ド2A,2Bの端部同士を接合するように構成されてい
る。この場合、一方の分割ビード2Aもしくは2Bの上
記舌片部18を他方の分割ビード2Bもしくは2Aの端
部の対応する面である底部5外面にそれぞれ面接触で重
なるように折り曲げて接合する。
【0023】上記舌片部18の接合としては、例えば接
着剤による接着が好ましいが、熱や薬品等による溶着等
であってもよい。ここでは簡易的接合手段である接着剤
が用いられる。接着剤としては、例えば塩化ビニル系の
接着剤(瞬間接着剤を含む)が好ましい。この場合、上
記舌片部18の接着面(内面)に接着剤を塗布して他方
の分割ビードの底部5外面に貼着すればよい。
【0024】上記舌片部18の接合手段として接着剤を
用いた場合には、接着剤が固化するまで舌片部18が剥
がれやすいので、これを防止する仮止め用として、図6
に示すように舌片部18を含む接合部19の全体を覆う
ように粘着テープ20を貼着することが好ましい。この
場合、上記粘着テープ20としては、ビード本体8の外
面を覆うことができる幅のものを用い、その両側に切込
み21を入れ、上記接合部19全体を外側から覆うよう
に貼着することが好ましい。これにより、接着に起因す
る上記舌片部18の初期の剥がれを防止できると共に、
対向して密着される切断端面15間の水・気密性をより
一層向上させることができる。
【0025】以上のように構成されたガラスパネル1を
得るには、先ず図4に示すように成形した二つの分割ビ
ード2A,2Bを図3に示すようにガラスパネル1の周
縁部に嵌合装着する。次いで、コーナー部で隣接する双
方の分割ビード2A,2Bの端面15同士を密着させた
状態で、一方の分割ビード2Aもしくは2Bの一端に形
成されている舌片部18を他方の分割ビード2Bもしく
は2Aの端部における底部5外面に例えば接着剤で接合
すればよい。
【0026】これにより、周縁部にビード2がエンドレ
スに装着されたガラスパネル1が得られる。上記舌片部
18の接合後、場合によっては、図6に示すように接合
部19を覆うように粘着テープ20を貼着してもよく、
あるいは分割ビード2A,2Bの端面15同士および端
面16同士を接着剤で接合するようにしてもよい。
【0027】上記ビード2の装着作業は、例えば工場で
行なわれるが、ビード本体8が硬質で末広がりの断面略
溝形であるため、軟質で撓みやすいものと異なり、手際
よく迅速に行うことができる。上記ガラスパネル1は、
硬質のビード本体8を有するビード2が予め周縁部全長
に亘って装着されていることにより、周縁部が保護され
るため、安全で、運搬、保管、取扱いが容易である。
【0028】上記ガラスパネル1を用いてサッシ等の障
子を組立る場合には、ビード2を介してガラスパネル1
の四辺に上框、下框および左右の縦框をそれぞれのガラ
ス装着溝14を嵌合させて組み付け、框10を組立てれ
ばよい。このような組立作業は、例えば工務店等で行わ
れるが、予めガラスパネル1にビード2が装着されてお
り、しかもビード本体8の両側部7が末広がりのテーパ
状に形成され、かつ硬質で円滑に框10のガラス装着溝
14に嵌入できるため、組立作業を迅速容易に行うこと
ができ、施工性の向上が図れる。
【0029】上述したように上記ビード2によれば、両
側縁部に軟質鍔部9を有する断面略溝形のビード本体8
の内側を切断用雌型22に嵌めて、端面15同士が突き
合わされたコーナー部を形成するための斜めに切断した
端面15を形成する際に、上記切断用雌型22により内
縁側が押上げられた上記鍔部9の端面16の切断角度α
2を上記ビード本体8の端面15の切断角度α1よりも
大としたので、上記鍔部9の内縁側が余分に切断される
ことがなく、ビード本体8を切断用雌型22から外した
ときに鍔部9が自らの弾性復元力で復元して、上記ビー
ド本体8には側面から見て斜めに切断した端面15が形
成されると共に、上記鍔部9には上面から見て長手方向
に略直角に切断した端面16が形成された状態となる。
【0030】従って、コーナー部を形成すべく対向して
突き合わされるビード2のビード本体8の端面15およ
び鍔部9の端面16がそれぞれ隙間を生じることなく密
着するため、見栄えおよび水・気密性の向上が図れる。
また、上記構成のビード2がガラスパネル1の周縁部に
嵌合装着されているため、見栄えおよび水・気密性に優
れたガラスパネルが得られる。
【0031】更に、ガラスパネル1の周縁部に装着され
るビード2の端部同士を接合するために、一方の端部に
舌片部18を設け、この舌片部18を他方の端部に接合
するようにしたので、ビード2の端部同士を簡単な構造
で極めて容易にかつ確実に接合することが可能となり、
作業性の向上および接合強度の向上が図れる。すなわ
ち、ビード2の端部同士を接合する場合、一方の端部に
設けられた舌片部18のみを他方の端部に例えば接着剤
で接合すればよいため、端面15,16の全域に亘って
接着剤を塗布していた従来のものと異なり、接合作業が
容易にでき、作業性、作業効率および生産性の向上が図
れる。
【0032】また、上記舌片部18は、端面15同士お
よび端面16同士の接合よりも十分に大きい接合面積を
確保できるため、十分な接合強度が得られる。このた
め、框10を組む際等に、ビード2の接合部19に衝撃
や外力等が加わっても、接合部19が離れる恐れがな
い。更に、ビード2が熱収縮や経年変化等で収縮した場
合でも、端面15間および端面16間の隙間の発生を防
止できるため、水・気密性が低下したり、見栄えが悪く
なったりすることがない。
【0033】また、上記舌片部18を含む接合部19全
体を粘着テープ20で覆うようにすれば、接着に起因す
る上記舌片部18の剥がれを防止できると共に、対向し
て密着される端面15間および端面16間の水・気密性
をより一層向上させることができる。更に、ビード2
は、複数に分割されているため、安定した押出成形がで
きると共に、周縁部の長さが長いガラスパネルにも容易
に適用することができる。
【0034】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、対向する端面を突き
合わせてコーナー部を形成するための側面から見て斜め
に切断した端面を形成する場合、切断用雌型もしくは切
断具による切断動作により、図9に示すように鍔部9の
外縁側が押上げられる場合がある。この場合も、外縁側
が押上げられた上記鍔部9の端面16の切断角度α2を
上記ビード本体8の端面15の切断角度α1よりも大と
すればよい。なお、この場合、押下げられた鍔部9の内
縁側にはビード本体8と同じ切断角度α1の端面16が
形成されるため、これを上面から見て長手方向に略直角
になるように修正する必要がある。
【0035】上記実施の形態では、図3に示すようにビ
ード2がコーナー部で二分割されているが、直線部で二
分割されていてもよく、あるいはガラスパネルの各辺に
対応させて複数に分割されていてもよく、分割する位置
および個数は問わない。また、ビード2は、必ずしも分
割されている必要はなく、一本のビードでその両端を接
合するようになっていてもよい。更に、ビード2は、必
ずしも方形である必要はなく、ガラスパネル1の形状に
合せて形成されていればよい。上記ガラスパネル1とし
ては、複層ガラスが好ましいが、普通の単層ガラスであ
ってもよい。また、本発明に係るビードおよびガラスパ
ネルは、引き違い、内倒し、すべり出し、フィックス等
の各種の窓、障子、戸、ドア等に適用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0037】(1)請求項1ないし2の発明に係るビー
ドによれば、コーナー部を形成すべく対向して突き合わ
されるビード本体および鍔部の端面がそれぞれ隙間を生
じることなく密着するため、見栄えおよび水・気密性の
向上が図れる。
【0038】(2)請求項3ないし4の発明に係るガラ
スパネルによれば、その周縁部に嵌合装着されてコーナ
ー部を形成すべく対向して突き合わされるビードのビー
ド本体および鍔部の端面がそれぞれ隙間を生じることな
く密着するため、見栄えおよび水・気密性の向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるビードのコーナー部
の内側を示す斜視図である。
【図2】図1のビードのコーナー部を形成するための切
断加工状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は断面
図である。
【図3】図1のビードが装着されたガラスパネルを示す
正面図である。
【図4】図3のビードを構成する分割ビードの展開状態
を示す側面図である。
【図5】図3のビードにおける接合部の接合方法を示す
斜視図である。
【図6】図3のビードの接合部を粘着テープで仮止めす
る場合を示す斜視図である。
【図7】ビードの断面構成を詳細に示す拡大断面図であ
る。
【図8】ガラスパネルの周縁部にビードを介して框を組
み付けた状態を部分的に示す断面図である。
【図9】ビードのコーナー部を形成するための切断加工
状態を示す図で、(a)は断面図、(b)は側面図であ
る。
【図10】ビードのコーナー部を加工する際に生じる不
具合を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 ガラスパネル 2 ビード 8 ビード本体 9 鍔部 15 ビード本体の端面 16 鍔部の端面

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略溝形の硬質ビード本体の両側縁部
    に軟質鍔部を設け、対向する端面を突き合わせてコーナ
    ー部を形成するために、上記ビード本体に側面から見て
    斜めに切断した端面を形成すると共に、上記鍔部に上面
    から見て長手方向に略直角に切断した端面を形成し、対
    向して突き合わされた端面が隙間を生じることなく密着
    していることを特徴とするビード。
  2. 【請求項2】 断面略溝形の硬質ビード本体の両側縁部
    に軟質鍔部を設け、対向する端面を突き合わせてコーナ
    ー部を形成するための側面から見て斜めに切断した端面
    を形成する際に、内縁側または外縁側が押上げられた上
    記鍔部の端面の切断角度を上記ビード本体の端面の切断
    角度よりも大とし、対向して突き合わされた端面が隙間
    を生じることなく密着するように構成したことを特徴と
    するビード。
  3. 【請求項3】 断面略溝形の硬質ビード本体の両側縁部
    に軟質鍔部を設け、対向する端面を突き合わせてコーナ
    ー部を形成するために、上記ビード本体に側面から見て
    斜めに切断した端面を形成すると共に、上記鍔部に上面
    から見て長手方向に略直角に切断した端面を形成し、対
    向して突き合わされた端面が隙間を生じることなく密着
    しているビードを周縁部に嵌合装着していることを特徴
    とするガラスパネル。
  4. 【請求項4】 断面略溝形の硬質ビード本体の両側縁部
    に軟質鍔部を設け、対向する端面を突き合わせてコーナ
    ー部を形成するための側面から見て斜めに切断した端面
    を形成する際に、内縁側もしくは外縁側が押上げられた
    上記鍔部の端面の切断角度を上記ビード本体の端面の切
    断角度よりも大とし、対向して突き合わされた端面が隙
    間を生じることなく密着するように構成したビードを周
    縁部に嵌合装着していることを特徴とするガラスパネ
    ル。
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JPH09221960A (ja) 1997-08-26

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