JP7063726B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、枠状部材で面材を支持した建具に関する。
例えば建物の窓や出入り口に設けられる建具では、ガラス板等の面材を框体で支持した障子を備えた構成がある。例えば特許文献1には、框体に設けた開口溝でガラス板の外周端部を支持した構成が開示されている。この構成では、開口溝を形成する一方の側壁部の開口縁部の内面に、框体の他の部分と一体の形材で形成された突出片(脚)が設けられている。そして、ガラス板は、突出片よりも外周端部側となる位置が側壁部の内面と接着剤によって接着されている。
特表2005-517102号公報
ところで、上記のような建具では、ガラス板が割れて交換する際、ガラス板を框体から取り外す必要がある。ところが、上記特許文献1の構成では、側壁部とガラス板との接着部が形材の突出片によって隠されている。このため、框体からガラス板を分離する際は、ガラス板と突出片との間の隙間から刃具を差し込んで接着部を剥離する必要があり、作業の手間やコストがかかる。なお、このような問題は、框体でガラス板等の面材を支持した構成以外、例えば建物の躯体に固定された開口枠で直接的に面材を支持した嵌め殺し窓等でも同様に起こり得る。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、枠状部材から面材を容易に分離することができ、分離作業の手間やコストを削減することができる建具を提供することを目的とする。
本発明に係る建具は、面材と、前記面材が挿入される開口溝を有した枠状部材と、を備える建具であって、前記面材は、前記開口溝を形成する一対の側壁部の間で外周端部が支持されており、少なくとも一方の側壁部の内面又は該内面に対向する前記面材の表面のいずれか一方には、前記一方の側壁部の内面と、前記面材の表面との間に介在する突起が設けられると共に、該突起は、前記一方の側壁部よりも軟らかい材質で形成されており、前記一方の側壁部の内面は、接着部材によって前記面材の表面と接着されており、前記接着部材は、前記内面における前記突起よりも前記面材の外周端部側となる位置に設けられることを特徴とする。
このような構成によれば、枠状部材から面材を分離する際、一方の側壁部と面材との間に差し入れた刃具により、軟質の突起を切除しつつ接着部材を剥離することができる。このため、面材を枠状部材から容易に分離することができ、面材の交換作業の手間やコストを削減することができる。しかも、開口溝では、接着部材よりも開口縁部側に軟質の突起が配設されているため、面材と側壁部との間に隙間ができず、ごみや塵が侵入することをより確実に防止できると共に、当該建具の外観品質も向上する。
本発明に係る建具において、前記一方の側壁部には、前記接着部材よりも前記面材の外周端部側となる位置で前記内面から突出し、前記面材の表面に当接する位置決め部が設けられると共に、該位置決め部は、前記突起よりも硬い材質で形成された構成としてもよい。そうすると、面材の表面と一方の側壁部の内面との間での接着部材の接着層の厚みを所望の厚みに確実に調整でき、所望の接着強度が得られる。しかも位置決め部は、開口溝内で接着部材の奥側にあるため、面材を枠状部材から分離する際、硬質の位置決め部が刃具の進入を阻害することがない。
本発明に係る建具において、前記一方の側壁部の内面には、前記突起と前記位置決め部との間となる位置で凹んだポケット部が設けられた構成としてもよい。そうすると、例えば接着部材として、塗布後に硬化する液状の接着剤を用いた場合、突起と位置決め部との間に挟まれた接着剤の余剰分をポケット部に流入させることができるため、余剰な接着剤が開口溝の開口縁部から外部に溢れ出すことを防止できる。
本発明に係る建具において、前記一方の側壁部の内面の開口縁部には、前記開口溝の開口方向に向かって次第に前記面材の表面から離間する方向に傾斜した傾斜面が形成された構成としてもよい。そうすると、枠状部材から面材を分離する際、刃具の刃先を軟質の突起と一方の側壁部の内面との間に一層円滑に差し入れることができ、突起を確実に切除しつつ接着部材を剥離することができる。
本発明によれば、枠状部材から面材を容易に分離することができ、分離作業の手間やコストを削減することができる。
本発明の一実施形態に係る建具の下縁部を拡大した縦断面図である。 図1に示す建具の要部拡大図である。 框体に対する面材の組付作業の説明図である。 障子の面材を交換した後の状態を示す要部拡大図である。 障子の面材を交換した後の別の状態を示す要部拡大図である。 変形例に係る開口溝の開口縁部の構成を示す要部拡大図である。
以下、本発明に係る建具について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具10の下縁部を拡大した縦断面図である。図1では、建具10の下縁部の断面形状を代表的に図示しているが、建具10は残りの上縁部及び左右の側縁部についても下縁部と同一又は同様な断面形状を有する。建具10の上縁部及び左右の側縁部は、下縁部と異なる構造でもよい。
図1に示すように、建具10は、建物躯体の開口部に固定される開口枠12の内側で開閉可能に支持される障子14を備える。本実施形態では、開口枠12の室外側へと障子14を外開き可能に組み付けた建具10を例示するが、建具10は例えば図中の室内外方向を逆に構成し、障子14が室内側へと内開きする構成であってもよい。
開口枠12は、上枠、下枠及び左右の縦枠を四周枠組みすることにより、矩形の開口部12aを形成した枠状部材である。図1では代表的に下枠12bを図示している。開口枠12は、例えばPVC(塩化ビニル樹脂)等の樹脂材料やアルミニウム等の金属材料の押出形材である。
本出願において、見込み方向とは建具10の室内外方向、つまり室内側から室外側に向かう方向又はその逆方向(図中に矢印Yで示す方向)をいい、見込み面とは見込み方向に沿って延在する面をいう。見付け方向とは見込み方向に直交する方向であり、上下方向に長尺な縦枠等の場合はその長手方向に直交する左右方向(図1中で紙面に対する垂直方向)をいい、左右方向に長尺な下枠12b等の場合はその長手方向に直交する上下方向(図中に矢印Zで示す方向)をいう。見付け面とは見付け方向に沿った面をいう。枠状部材の内側(内周)とは、例えば開口枠12の枠内部分をいう。枠状部材の外側(外周)とは、例えば開口枠12の建物躯体に固定される枠外部分をいう。また、枠状部材の外側から内側に向かう方向を枠内方向といい、枠状部材の内側から外側に向かう方向を枠外方向という。
障子14は、框体16の内側に面材18を支持した構成である。框体16は、上下の横枠部材である上框及び下框と、縦枠部材である左右の縦框とを框組みした枠状部材である。図1では代表的に下框16aを図示している。框体16は、例えばPVC(塩化ビニル樹脂)等の樹脂材料やアルミニウム等の金属材料の押出形材である。框体16は、例えば同一の断面形状を有する枠部材である上框、下框16a及び左右の縦框の端部を45度に切断し、互いの端部同士を適宜突き合わさせて溶着したものである。
下框16aは、框本体部20の室外側端部に押縁22を装着した構成である。下框16aの内側見込み面24には、面材18の下端部(外周端部)18aを支持する開口溝26が設けられている。開口溝26は、一対の側壁部28,29と底壁部30とで断面略コ字状に形成され、枠内方向に向かって開口している。
室外側の側壁部28は、押縁22の室内側壁部である。框本体部20は、内側見込み面24の室外側端部に係合凹部20aを有する。押縁22は、下端部に形成された係合凸部22aが係合凹部20aに係合される。側壁部28は、開口溝26側の内面(室内側見付け面)28aで面材18の室外側表面18bを保持している。本実施形態の場合、側壁部28の内面28aには、面材18の室外側表面18bに圧接されるヒレ部28b,28cが突設されている。
室内側の側壁部29は、框本体部20に形成された突出部32の室外側壁部である。突出部32は、内側見込み面24の室内側端部から枠内方向に向かって突出している。側壁部29は、開口溝26側の内面(室外側見付け面)29aで面材18の室内側表面(表面)18cを保持している。本実施形態の場合、側壁部29の内面29aには、突起34と、接着剤36と、ポケット部38と、位置決め部40とが設けられている。側壁部29の具体的な構成は後述する。
面材18は、3枚のガラス板42,43,44を2本のスペーサ部材46,47によって一定間隔を介して対面配置した3層の複層ガラスである。面材18は、単層ガラスや2層ガラス等で構成されてもよく、ガラス板42~44に代えて樹脂パネル等を用いた構成でもよい。面材18は、その外周端部が框体16の開口溝26に挿入支持される。下框16aの内側見込み面24には、面材18の下端面を支持するセッティングブロック48が長手方向に沿って適宜間隔で配置されている。
図2は、図1に示す建具10の要部拡大図である。図2に示すように、突起34、接着剤36、ポケット部38及び位置決め部40は、側壁部29の内面29aの開口縁部26a側から底壁部30側に向かう方向(枠外方向)に沿って順に並んでいる。
突起34は、開口溝26の開口縁部26aとなる位置で内面29aから室外側に向かって突出し、下框16aの長手方向に沿って延在したヒレ部である。突起34の上面は、突出部32の上面と略面一に設けられている。框体16では、框本体部20及び押縁22が突起34よりも硬い材料(例えば硬質PVC)で形成され、突起34が框本体部20よりも軟らかい樹脂材料(例えば軟質PVC)で形成されている。突起34は、例えば框本体部20を形成する硬質PVCと共に2色押出成形によって形成される。突起34は、框本体部20(側壁部29)よりも軟らかい材質であれば、樹脂材料以外で形成されてもよい。なお、図1及び図2では、突起34が面材18の室内側表面18cを貫通した模式図を示しているが、突起34は軟質樹脂で形成されているため、実際には面材18の室内側表面18cに圧接されて潰れた状態となる。
なお、軟質PVCとは、例えば塩化ビニル樹脂を主原料として可塑剤を含んだ軟らかい材料であり、硬質PVCとは、例えば塩化ビニル樹脂を主原料として可塑剤を含まない硬い材料である。また、軟質PVCとは、例えばこの材料で形成された突起34を面材18のガラス板44で押し潰すことができ、且つカッターのような刃具で容易に切断できる程度の硬度を有する材料であり、硬質PVCとは、例えばこの材料で形成された位置決め部40を面材18のガラス板44で押し潰すことができず、且つカッターのような刃具で容易には切断できない程度の硬度を有する材料である、ということもできる。
本実施形態の場合、側壁部29の開口縁部26aには、開口溝26の開口方向(枠内方向)に向かって、次第に面材18の室内側表面18cから離間する方向に傾斜した傾斜面50が形成されている。つまり傾斜面50は、開口溝26の開口縁部26aを開口方向に向かって拡幅する面取り形状のテーパ面である。突起34は、内面29aの傾斜面50を含む位置に設けられている。傾斜面50は省略してもよい。
位置決め部40は、接着剤36よりも面材18の下端部18a側となる位置から室外側に向かって突出し、下框16aの長手方向に沿って延在した突出片である。つまり接着剤36(及びポケット部38)は、突起34と位置決め部40とに挟まれた位置に設けられる。位置決め部40は、框本体部20と一体成形されているため、突起34よりも硬い材料(例えば硬質PVC)で形成されている。位置決め部40は、突起34よりも硬質の材料であればよく、框本体部20と一体成形されずに硬質PVC等で形成した突出片を溶着或いは接着等によって内面29aに接合したものでもよい。位置決め部40は、開口溝26内での面材18の見込み方向位置を位置決めし、同時に室内側表面18cと内面29aとの間の隙間を規制することで、接着剤36による接着層の厚みを所望の厚みに調整する。
接着剤36は、突起34と位置決め部40との間となる位置で面材18の室内側表面18cと側壁部29の内面29aとの間を接着している。接着剤36は、突起34よりも枠外側となる位置で突起34と隣り合って並ぶように設けられる。つまり突起34と接着剤36との間には他の部材が介在せず、接着剤36が突起34に接触している。接着剤36は、例えば塗布後に硬化する液状のものである。面材18の室内側表面18cと側壁部29の内面29aとの間を接着する接着部材としては、このような接着剤36以外、例えば両面テープを用いてもよい。
ポケット部38は、突起34と位置決め部40との間となる位置で、内面29aを面材18の室内側表面18cから離間する方向に凹ませた凹状部であり、下框16aの長手方向に延在している。本実施形態の場合、ポケット部38は、内面29aにおける接着剤36の塗布位置29bよりも枠外側であって、位置決め部40よりも枠内側となる位置に設けられている。ポケット部38は、塗布位置29bに塗布された接着剤36が面材18の室内側表面18cと側壁部29の内面29aとの間で圧縮された際、余剰な接着剤36を回収し、例えば開口溝26の開口縁部26aから接着剤36が漏れ出すことを防止するバッファ空間である。すなわち、当該建具10では、接着剤36を塗布する塗布位置29bが突起34と位置決め部40との間に挟まれているため、余剰な接着剤36の逃げ道がなく、開口溝26の開口縁部26aから外部に溢れ出す懸念がある。そこで、この位置にポケット部38を設けることで、余剰な接着剤36を円滑に回収でき、外部への溢れ出しを防止している。
次に、障子14の組付手順の一例を説明する。図3は、框体16に対する面材18の組付作業の説明図である。
框体16に対する面材18の組付作業は、先ず、押縁22を装着していない状態で、図3に示すように側壁部29の内面29aにおける塗布位置29bに接着剤36を塗布する。接着剤36は、下框16aの長手方向で略全長に亘って塗布する。なお、本実施形態の框体16は、四周同一断面形状で構成されるため、他の上框及び左右の縦框についても図1~図3に示す下框16aと同様な手順で面材18を組付ければよい。
続いて、図3に示すように、面材18を見込み方向で内面29a側へと押し込む。そうすると、面材18は、その一表面である室内側表面18cが位置決め部40に当接し、これにより開口溝26内での見込み方向位置が位置決めされる。この際、突起34は、面材18の室内側表面18cで押し潰されつつ、室内側表面18cに圧接する。また、接着剤36は室内側表面18cと内面29aとの間で押し潰される。同時に、突起34と位置決め部40との間で余剰な接着剤36がポケット部38へと流入する。
その結果、図2に示すように接着剤36が所望の厚みの接着層を形成した状態で、面材18の室内側表面18cと内面29aとが接着される。そこで、押縁22を框本体部20に装着する。これにより、框体16の開口溝26内で面材18の外周端部が保持されるため、障子14の組付作業が完了する。
次に、面材18の交換手順の一例を説明する。図4は、障子14の面材18を交換した後の状態を示す要部拡大図である。
図2に示す障子14の框体16から面材18を分離して交換する場合は、カッター等の所定の刃具の刃先を面材18の室内側表面18cと側壁部29の内面29aとの間に差し込み、突起34を切り落とて接着剤36を剥離する。刃具の刃先は、例えば傾斜面50に沿わせて差し入れることにより、突起34を内面29aから円滑に切除できる。突起34の切除後、刃先をそのまま内面29aに沿って進入させることにより、接着剤36を内面29aから円滑に剥離できる。このような刃具による突起34の切除作業及び接着剤36の剥離作業と前後して、押縁22を框本体部20から取り外しておく。その結果、交換対象となる面材18を框体16から容易に取り外すことができる。
続いて、図4に示すように、例えば接着剤36の剥離後の塗布位置29bに両面テープ52を貼り付けた後、新たな面材18を見込み方向で内面29a側へと押し込む。その結果、新たな面材18の室内側表面18cが両面テープ52を介して内面29aと接着される。そこで、押縁22を框本体部20に装着することにより、障子14での面材18の交換作業が完了する。つまり位置決め部40は、面材18の交換後の両面テープ52(54)の潰れ代の制御機能も兼ねている。
なお、上記した接着剤36の剥離作業で内面29aに剥離できなかった接着剤36の一部が残ってしまった場合は、両面テープ52が十分な接着力を発揮できない場合もある。そこで、この場合は、例えば図5に示すように、位置決め部40よりも枠外側となる位置で内面29aと室内側表面18cとの間を両面テープ54で接着し、塗布位置29bには例えばスポンジ等の隙間埋め部材56を設ければよい。これにより剥離できなかった接着剤36を隙間埋め部材56で覆い隠すことができ、面材18の交換後の障子14の外観品質の低下を抑制できる。
以上のように、本実施形態の建具10では、開口溝26に側壁部29よりも軟らかい材質の突起34を設け、この突起34を側壁部29の内面29aと、面材18の室内側表面18cとの間に介在させている。さらに当該建具10では、突起34の奥側に接着剤36を設けている。これにより、障子14の框体16から面材18を分離する際、側壁部29と面材18の間に差し入れた刃具により、突起34を切除しつつ接着剤36を剥離することができる。このため、面材18を框体16から容易に分離することができ、面材18の交換作業の手間やコストを削減することができる。しかも、開口溝26の開口縁部26aでは、接着剤36の上に突起34が配設されているため、面材18と側壁部29との間にごみや塵が侵入することを防止できると共に、障子14の外観品質も向上する。
当該建具10では、開口溝26の開口縁部26aから見て接着剤36よりも奥側(枠外側)に、面材18の室内側表面18cの見込み方向位置を規制する硬質の位置決め部40を設けている。このため、面材18の室内側表面18cと側壁部29の内面29aとの間での接着剤36の接着層の厚みを所望の厚みに確実に調整でき、所望の接着強度が得られる。しかも位置決め部40は、開口溝26内で接着剤36の奥側にあるため、面材18を框体16から分離する際、硬質の位置決め部40が刃具の進入を阻害することがない。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記実施形態では、開閉窓の建具10を例示したが、建具10は、開閉窓やすべり出し窓等のような回転窓の他、嵌め殺し窓、上げ下げ窓、引違い窓等のスライディング窓、ドア等であってもよい。また、面材18は、障子14の框体16ではなく、開口枠12側に直接的に嵌め殺された構成でもよい。
上記実施形態では、突起34は、框体16の開口溝26を形成する側壁部29に一体的に設けた構成を例示したが、突起34は、側壁部29に対して接着或いは嵌合等によって後付けで取り付けられてもよい。また、突起34は、框体16ではなく、面材18の室内側表面18cに設け、側壁部29の内面29aに向かって突出させた構成としてもよい。
上記実施形態では、面材18を保持する框体16の四周が同一の断面形状である構成を例示したが、框体16の四周は異なる断面形状であってもよく、突起34、接着剤36、ポケット部38及び位置決め部40等は、框体16の四周のうちで一部又は全部に適用されればよい。また、これら突起34等は、左右の側壁部28,29或いは面材18の室内外の各表面18b,18cにそれぞれ設けられてもよい。
上記実施形態では、側壁部29の開口縁部26aには、開口溝26の開口方向に向かって、次第に面材18の室内側表面18cから離間する方向に傾斜した傾斜面50が形成された構成を開示した。しかしながら、開口縁部26aは、例えば図6に示すように、傾斜面に代えて凹状の入隅部58を有し、ここに突起34を設けた構成等としてもよい。
10 建具、14 障子、16 框体、18 面材、18a 下端部、18b 室外側表面、18c 室内側表面、24 内側見込み面、26 開口溝、26a 開口縁部、28,29 側壁部、28a,29a 内面、29b 塗布位置、30 底壁部、34 突起、36 接着剤、38 ポケット部、40 位置決め部、50 傾斜面、52,54 両面テープ、56 隙間埋め部材

Claims (4)

  1. 面材と、前記面材が挿入される開口溝を有した枠状部材と、を備える建具であって、
    前記枠状部材は、前記開口溝を形成する一対の側壁部が形成されると共に、該一対の側壁部によって直接的に前記面材の外周端部支持ており、
    少なくとも一方の側壁部の内面には、内面から突出して前記面材の表面に当接した突起が設けられると共に、該突起は、前記一方の側壁部よりも軟らかい材質で形成されており、
    前記一方の側壁部の内面は、接着部材によって前記面材の表面と接着されており、
    前記接着部材は、前記内面における前記突起よりも前記面材の外周端部側となる位置に設けられることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具において、
    前記一方の側壁部には、前記接着部材よりも前記面材の外周端部側となる位置で前記内面から突出し、前記面材の表面に当接する位置決め部が設けられると共に、該位置決め部は、前記突起よりも硬い材質で形成され
    前記内面からの前記位置決め部の突出長は、前記内面からの前記突起の突出長よりも短い
    ことを特徴とする建具。
  3. 請求項に記載の建具において、
    前記一方の側壁部には、前記接着部材よりも前記面材の外周端部側となる位置で前記内面から突出し、前記面材の表面に当接する位置決め部が設けられると共に、該位置決め部は、前記突起よりも硬い材質で形成され、
    前記一方の側壁部の内面には、前記面材から離間する方向へと凹んだポケット部が設けられると共に、該ポケット部は、前記内面における前記突起と前記位置決め部との間となる位置にある
    ことを特徴とする建具。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の建具において、
    前記一方の側壁部の内面の開口縁部には、前記開口溝の開口方向に向かって次第に前記面材の表面から離間する方向に傾斜した傾斜面が形成されると共に、該傾斜面は、前記突起よりも硬い材質で形成され、
    前記突起は、前記傾斜面を含む前記一方の側壁部の内面から突出している
    ことを特徴とする建具。
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