JP7096756B2 - 断熱建具 - Google Patents
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Description
しかし近年、サッシにおいて、さらに高い断熱性能が求められている。
以下、具体的に説明する。
第1の実施形態の断熱建具について、図1及び図2に示す、枠体1の内周に障子2が開閉自在に配置されてなるすべり出し窓を用いて説明する。
枠体1は、樹脂形材により形成される上枠11、下枠12及び左右の竪枠13,13を有している。上枠11、下枠12及び左右の竪枠13,13は同じ断面中空形状を有する枠材であり、各枠材の端部が45度の角度で切断され、枠体のコーナー部において端部断面同士を当接させて溶着することで四周にわたる枠体1が形成されている。
枠体1の上枠11は、図1(a)に示すように、複数の中空部を有する上枠本体部111と、上枠本体部111の室内側内周面から内周方向に延設される室内側壁部112と、上枠本体部111の室内側端から室内方向に延びるアングル部113を有している。上枠本体部111の少なくとも一部の中空部内には、真空断熱材等の断熱材66が収容されていている。
そして、上枠11の見込壁である上枠本体部111の内周面から室内側見付面を形成する室内側壁部112の室外側面にかけて断面略L字状の断熱シート81及び合成樹脂製の断熱シートカバー91が配置されている。
室外側壁部212の室内側面の外周端には、上枠11の上枠本体部111の室外側面に当接する気密材s2が配置されている。また、枠体1の上枠本体部111の内周面と障子2の上框本体部211の外周面との間には、障子2のすべり出し開閉を可能にするリンク機構41が配置されている。
この時、室内側壁部112の室内側下端の内周凸部112aに対して固定壁部51fの室内側端が当接することで、安定した取付状態を維持することができる。
そして、内周壁部51dに形成された突片51gが上框21の室内側下端部分に対して近接もしくは当接することで、上框21の室内側面とケース体51の内周側室外壁部51eの室外側面との間に断熱空間Aを形成している。
以上、本実施形態の建具の上枠部分を説明したが、下枠部分及び左右の竪枠部分の主な構成も上枠部分と同様である。
すなわち、下枠12は、図1(a)に示すように、下枠本体部121、室内側壁部122及びアングル部123を備えており、下框22は、複数の中空部を有する下框本体部221と、下框本体部221の室外側外周面から外周方向に延設される室外側壁部222を有しており、下框本体部221の室外側内周部分に押縁223が取り付けられ、パネル体25の外周を保持するガラス間口221aが形成されている。
そして、内周壁部52dに形成された突片52gが下框22の室内側下端部分に対して近接もしくは当接することで、下框22の室内側面とケース体52の内周側室外壁部52eの室外側面との間に断熱空間を形成している。
竪枠13は、図2に示すように、竪枠本体部131、室内側壁部132及びアングル部133を備えており、竪框23は、複数の中空部を有する竪框本体部231と、竪框本体部231の室外側外周面から外周方向に延設される室外側壁部232を有しており、竪框本体部231の室外側内周部分に押縁233が取り付けられ、パネル体25の外周を保持するガラス間口231aが形成されている。
また、内周壁部53dに形成された突片53gが竪框23の室内側下端部分に対して近接もしくは当接することで、竪框23の室内側面とケース体53の内周側室外壁部53eの室外側面との間に断熱空間を形成している。
第2の実施形態の断熱建具について、図3に示す、躯体開口部に固定される枠体1の各枠材がガラス間口を有するFIX窓を用いて説明する。
なお、第2の実施形態の建具は、第1の実施形態の建具と同様に、枠体1を構成する各枠材は同一の断面中空形状を有しており各枠材に構造上の差異はないので、本実施形態の建具については、竪枠部分の説明は省略する。
本実施形態の枠体1の上枠11は、図3(a)に示すように、複数の中空部を有する上枠本体部111と、上枠本体部111の室内側内周面から内周方向に延設される室内側壁部112と、上枠本体部111の室内側端から室内方向に延びるアングル部113を有しており、上枠本体部111の室外側内周部分に押縁114が取り付けられて、室内側壁部112と押縁114によって、パネル体25の外周を保持するガラス間口111aが形成されている。上枠本体部111の少なくとも一部の中空部内には、真空断熱材等の断熱材66が収容されていている。
また、ガラス間口111aにおいて、見込面を形成する上枠本体部111の内周面から室内側見付面を形成する室内側壁部112の室外側面にかけて、断面略L字状の断熱シート81及び合成樹脂製の断熱シートカバー91が配置されている。
そして、断熱材61を収容したケース体51は、外周壁部51aを上枠11のアングル部113の内周面に当接させるとともに、外周側室外壁部51bと内周側室外壁部51qを上枠本体部111及び室内側壁部112の室内側面に当接させて、開口部aを上枠11の室内側面によって閉鎖した状態で、両面テープ等の取付手段によって上枠11の室内側面を覆うように取り付けられている。
以上、本実施形態の建具の上枠部分を説明したが、下枠部分の主な構成も上枠部分と同様である。
すなわち、下枠12は、図3(a)に示すように、下枠本体部121、室内側壁部122、アングル部123及び押縁124を有しており、室内側壁部122と押縁124によって、パネル体25の外周を保持するガラス間口121aが形成されている。
以下、上枠部分を参考にして、具体的に説明する。
中空部111b内に配置される断熱材66は、断面矩形状で長尺の部材からなり、図4(c)に示すように、両リブ片111c,111c上に載置されるように中空部111b内に配置されている。
次に、図6(a)の矢印Y2に示すように、断熱材66を、上枠11の他方側端部から中空部111b内に挿入する。
その後、矢印Y3に示すように、上枠11の他方側端部から移動規制部材71を挿入することで、図4(a)、図6(b)に示すように、上枠11の中空部111b内に断熱材66をがたつくことなく配置することができる。
そして、樹脂形材の中空部内に配置した断熱材6の移動を規制部材7によって規制しているので、枠体内で断熱材ががたつくことない。
さらに、樹脂形材の中空部内に配置された移動規制部材7は、端面が樹脂形材の端部の切断角度と同程度の角度を有することによって、枠体1を溶着等によって四周組する際に溶着代となり、四周組強度を向上させることができる。
また、中空部内に挿入する移動規制部材7は両端の2つに限定されるものではなく、断熱材の長さによっては、中空部内に複数の移動規制部材7を挿入してもよい。
また、樹脂形材の断面形状は、限定されるものではなく、四周の樹脂形材の断面形状が同一のものでなくてもよく、端部が45度の角度で切断されて端面同士を当接させて溶接するものでなくてもよい。
なお、以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることは言うまでもない。
2 :障子
11 :上枠
111 :上枠本体部
111a :ガラス間口
111b :中空部
111c :リブ片
112 :室内側壁部
12 :下枠
13 :竪枠
21 :上框
22 :下框
23 :竪框
25 :パネル体
66 :断熱材
7 :移動規制部材
71 :移動規制部材
71a :溝部
71b :傾斜端面
71c :リブ
Claims (1)
- 断面中空形状を有する樹脂形材をコーナー部において端部断面同士を溶着することで四周に組んでなり、
樹脂形材の中空部内に配置した断熱材と、中空部内の両端で断熱材の長手方向両端面に夫々対向して配置されて断熱材の移動を規制する移動規制部材を有している
断熱建具。
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JP2018209141A JP7096756B2 (ja) | 2018-11-06 | 2018-11-06 | 断熱建具 |
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JP7096756B2 true JP7096756B2 (ja) | 2022-07-06 |
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JPH0689622B2 (ja) * | 1988-11-22 | 1994-11-09 | 株式会社トクヤマ | サッシ材 |
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