JPH11286287A - スク―タ型車両におけるシ―ト取付構造 - Google Patents

スク―タ型車両におけるシ―ト取付構造

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JPH11286287A
JPH11286287A JP11046547A JP4654799A JPH11286287A JP H11286287 A JPH11286287 A JP H11286287A JP 11046547 A JP11046547 A JP 11046547A JP 4654799 A JP4654799 A JP 4654799A JP H11286287 A JPH11286287 A JP H11286287A
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耕一 田中
Nobuyuki Kondo
信行 近藤
Yasuhiro Kurata
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/12Box-shaped seats; Bench-type seats, e.g. dual or twin seats

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラゲッジボックス前部に設けた回動支持部
に、シートの底面前部に固定したヒンジ部材を該シート
と共に回動し得るように取付けて、そのシートの回動に
よりボックス出入口を開閉可能とし、ラゲッジボックス
の前面を覆う車体外板により前記回動支持部を覆うよう
にしたスクータ型車両において、ヒンジ部材と車体外板
上縁との干渉を回避しながら、ヒンジ部材の前方回動角
(従ってシートの開閉角)を十分に確保できるように
し、しかも車体外観上の体裁を高め、外部からの雨水や
塵埃等の侵入防止を図る。 【解決手段】 ヒンジ部材10は、車体左右方向に相互
に間隔をおいて並ぶ一対の縦長脚部10aを有し、車体
外板BR の上縁部には、シートAS の開放時に前記縦長
脚部10aをそれぞれ進入させる左右一対のスリット6
6が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ型車両に
おけるシート取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータ型車両において、上面に出入口
を有するラゲッジボックスの前部に設けた回動支持部
に、シートの底面前部に固定したヒンジ部材を該シート
と共に回動し得るように取付けて、そのシートの回動に
より前記出入口を開閉可能とし、ラゲッジボックスの前
面を覆う車体外板により前記回動支持部を覆うようにし
た構造は、例えば実開昭59−177575号公報に開
示されるように従来公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来構造
では、シートを開けた時にヒンジ部材が車体外板の上縁
を跨ぐようにして該板の外方(前側)に張出す恰好とな
るので、そのヒンジ部材の前方回動角(従ってシートの
開閉角)を大きく設定しようとすると、該ヒンジ部材が
車体外板上縁と干渉する虞れがある。
【0004】またこのような干渉の問題を回避するため
に、たとえば車体外板の上縁部に、シート開放時にヒン
ジ部材を進入させる切欠部を形成することも考えられる
が、上記ヒンジ部材は、これが十分な捩り剛性を発揮し
得るように従来ではその全体が左右方向に幅広の板状枠
体より形成されていたので、これに対応して上記切欠部
も幅広で大形に形成する必要があり、その場合には、車
体外板自体の見栄えが悪くなるばかりか、シートの閉成
時に該切欠部を通してヒンジ部材の回動支持部が外部よ
り見え易くなって車体外観上の体裁を損ない、また該切
欠部を通して外部より雨水や塵埃等が入り易くなるとい
った不都合がある。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みて提案されたも
ので、従来構造の上記問題、不都合を解決することがで
きる、スクータ型車両のおけるシート取付構造を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、上面に出入口を有するラゲッジボックスの
前部に設けた回動支持部に、シートの底面前部に固定の
ヒンジ部材を該シートと共に回動し得るように取付け
て、そのシートの回動により前記出入口を開閉可能と
し、前記ラゲッジボックスの前面を覆う車体外板により
前記回動支持部を覆うようにしたスクータ型車両におい
て、前記ヒンジ部材が、車体左右方向に相互に間隔をお
いて並び且つ各々の下端が前記回動支持部に回動可能に
連結される一対の縦長脚部を有しており、前記車体外板
の上縁部には、前記シートの開放時に前記一対の縦長脚
部をそれぞれ進入させる左右一対のスリットが形成され
ることを特徴としている。
【0007】この特徴によれば、シートを開けた時にヒ
ンジ部材の一対の縦長脚部を、車体外板上縁部の左右一
対のスリットにそれぞれ進入させることができるから、
ヒンジ部材と車体外板上縁との干渉を回避しながら、ヒ
ンジ部材の前方回動角(従ってシートの開閉角)を十分
に確保することができる。しかも車体外板の上縁部に形
成されるスリットは、ヒンジ部材の縦長脚部に対応して
極力細く形成できるため、該スリット自体が外観上目立
ちにくい上、該スリットを通してヒンジ部材の回動支持
部が見えたり或いは雨水や塵埃等が外部より侵入するこ
とを効果的に回避できる。さらに上記縦長脚部は、それ
が薄肉に形成されても、車体左右方向に相互に間隔をお
いて一対配列されることで、十分な捩り剛性を発揮し得
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0009】添付図面において、図1は、本発明の一実
施例に係るスクータ型車両の全体側面図、図2は図1の
2矢視平面図、図3は、図2の3−3線に沿う縦断側面
図、図4は、図3の4−4線に沿う横断平面図、図5
は、図4の5−5線に沿う拡大部分断面図、図6は、図
4の6−6線に沿う拡大部分断面図、図7は、図4の7
−7線に沿う拡大部分断面図、図8はシート組立体の分
解縦断側面図、図9は、図8の9−9線に沿うシート本
体の底面図、図10は、図8の10−10線に沿うシー
トスカートの底面図、図11は図10の11−11線に
沿う拡大断面図、図12はシートスカートの変形例の要
部を示す、図10と同様の底面図、図13はシート組立
体及び後部車体上部を前方からみた正面図、図14は図
13の14−14線に沿う拡大断面図、図15は図14
の15−15線に沿う縮小平面図、図16は図14の1
6−16線に沿うヒンジブラケットの平面図である。
【0010】先ず、図1において、車体フレームFB
前部には、操舵ハンドルHS によって操舵可能な前車輪
F が支持され、また車体フレームFB の後部にはパワ
ーユニットUP がヒンジ軸SH およびリヤダンパDR
介して上下揺動可能に懸架される。
【0011】前記パワーユニットUP は通常のようにエ
ンジンEと、これにより伝動機構を介して駆動される後
車輪WR とを有し、エンジンEの吸気系には、キャブレ
タC A およびエアクリーナAC が接続される。
【0012】車体フレームFB およびパワーユニットU
P を覆う後部車体BR 上には、シートとしてのシート組
立体AS が起伏開閉できるように搭設される。このシー
ト組立体AS はシート本体1と、その下面に一体に結着
されるシートスカート2とより構成され、該シート組立
体AS は、そのシートスカート2の前端が後述するよう
ラゲッジボックスBL の前端に上下に開閉可能にヒンジ
ピン65を以てヒンジ連結される。
【0013】前記パワーユニットUP 上において後部車
体BR 内には、ヘルメットHM 等の比較的大きな荷物を
収容し得るラゲッジボックスBL が設けられる。また図
1に示すように後部車体BR の左右両側面には走行風の
流通し得る通風口4が開口される。而して後部車体BR
はラゲッジボックスBL の前後左右の各面を覆ってお
り、本発明の車体外板を構成している。
【0014】次に前記シート組立体AS およびラゲッジ
ボックスBL の構造を詳細に説明する。
【0015】前記シート組立体AS のシート本体1は、
ポリプロピレン等の合成樹脂又は金属板より成形された
シート底板5上にクッション層6を積層し、該クッショ
ン層6の外周面を表皮7により被覆し、該表皮7の周縁
をシート底板5の外周縁に巻込み縫着8して構成され
る。
【0016】一方、シート組立体AS のシートスカート
2は、表面にABS塗装等の塗装を施した合成樹脂又は
金属板よりシート本体1と平面形状が略同心の長円形状
をなしてそれよりも若干大きめに形成されるものであっ
て、それは、ラゲッジボックスBL の上面に開口する出
入口40を覆い且つ開口の無い出入口覆い部2cと、そ
の後端に一体に隣接する延長覆い部2rと、前記両覆い
部2c,2rの外周部にその全周に亘り一体に連設され
るスカート部2sとより構成されており、そのスカート
部2sは、シート本体1のスカート部1sの延長部を形
成するように下に向って末広状に拡がるスカート部2s
が一体に形成されている。そしてこのシートスカート2
は、前記シート本体1のシート底板5に複数のビス9…
をもって一体に固着(図7)されてシート組立体AS
構成される。
【0017】図3,8,14に明瞭に示すようにシート
本体1およびシートスカート2の前部には、シート組立
体AS を後述するラゲッジボックスBL の前部上端部に
ヒンジ連結するためのヒンジ部材としてのヒンジブラケ
ット10の上部が、シート底板5に一体的に植設された
連結ボルト11及びこれに螺合されるナット15を以て
一体に固着され、シート組立体AS は、ヒンジブラケッ
ト10と共にヒンジピン65回りに起伏回動可能であ
る。
【0018】図14,16に明示したようにヒンジブラ
ケット10は、車体前後方向に扁平で且つ左右方向に比
較的幅広のチャンネル枠状に形成されると共にシートス
カート2のスカート部2s内面に沿って後上がりに傾斜
して起立するブラケット本体10mと、そのブラケット
本体10mの上端に一体に連設されて前記ナット15の
座面となる水平枠部10bと、同ブラケット本体10m
の下端部に一体に連設されて左右方向に互いに間隔を存
してフォーク状に並ぶ左右一対の縦長脚部10a,10
aとより構成される。その各脚部10aは、ブラケット
本体10mの左右両側縁に一体に形成された側部フラン
ジの各下端に一体に連設されていて、後部車体BR の前
壁43と略直交する方向に扁平薄肉に且つ縦長に形成さ
れる。その各脚部10aの下端部は目玉状に形成されて
おり、ラゲッジボックスBL の前壁43外面に互いに間
隔をおいて突設した左右一対の支持突部43aに架設さ
れる前記ヒンジピン65を介して前後回動可能に枢支さ
れている。而して前記支持突部43a及びヒンジピン6
5は、ヒンジ部材としてのヒンジブラケット10を回動
可能に支持すべくラゲッジボックスBL の前部に設けた
本発明の回動支持部を構成しており、車体外板としての
後部車体BR により覆われている。
【0019】更に各脚部10aの目玉状下端部にはその
下端縁に外向きの係止片67がそれぞれ一体に連設され
ており、一方、ラゲッジボックスBL の前壁43には、
シート組立体AS が図1,19の鎖線で示す開放位置ま
で回動された時に前記各係止片67に係合して該シート
組立体AS の更なる回動を規制するストッパ部43bが
突設されている。
【0020】後部車体BR の前壁上縁部には、前記左右
一対の縦長脚部10a,10aに対応した縦長の左右一
対の切欠状スリット66,66が形成されており、これ
らスリット66,66内へは、シート組立体AS を前方
へ回動させてラゲッジボックスBL の出入口40を開放
した時に前記左右一対の縦長脚部10a,10aがそれ
ぞれ遊挿されて、ヒンジブラケット10と後部車体BR
との干渉が回避されるようになっている。
【0021】このようにラゲッジボックスBL の出入口
40を開放するようにシート組立体AS を前方へ回動し
た時に、車体外板としての後部車体BR の上縁部に形成
した左右一対のスリット66,66にヒンジブラケット
10の左右一対の縦長脚部10a,10aをそれぞれ進
入させるようにしたので、ヒンジブラケット10と後部
車体BR 上縁との干渉を回避しながら、ヒンジブラケッ
ト10の前方回動角(従ってシート組立体AS の開閉
角)を十分に確保することができる。しかも上記スリッ
ト66は、ヒンジブラケット10の各縦長脚部10aの
肉厚に合わせて比較的細く形成することができるから、
該スリット66自体が外観上目立ちにくいばかりか、該
スリット66を通してヒンジブラケット10の回動支持
部(即ち前記ヒンジピン65、左右の支持突部43a
等)が外部より見えることも効果的に回避されて車体外
観上の体裁が良好であり、その上、該スリット66を通
して外部より雨水や塵埃等が侵入することも効果的に回
避される。さらに上記縦長脚部10aは、それが薄肉に
形成されても、車体左右方向に相互に間隔をおいて一対
配列されて十分な支持スパンが確保されるため、ヒンジ
ブラケット10に十分な捩り剛性を発揮させることがで
きる。
【0022】図3,8,10に明瞭に示すようにシート
スカート2の前記出入口覆い部2cの、前記ヒンジブラ
ケット10との結合部近傍にはその上面側に於いて左右
に整列する3本の上部補強リブ14が、またその下面側
に於いてヒンジブラケット10を囲む略コ字状の下部補
強リブ16がそれぞれ一体に突設されており、これら補
強リブ14,16によって該出入口覆い部2cの、前記
ヒンジブラケット10との結合部近傍の剛性強度が高め
られる。
【0023】図3,8,9に示すようにシート底板5に
は、ラゲッジボックスBL 内に収納されるヘルメットH
M の頂部曲面に対応するように凹曲部5aが形成され、
その凹曲部5aの中央には長円形の貫通孔が穿設されて
いる。一方、シートスカート2の前記出入口覆い部2c
の中央部には、前記凹曲面5aに上面が衝合するドーム
部12が形成され、このドーム部12の下面には、前記
ヘルメットHM をガタつかないよう上方より弾性的に押
え込むためのスポンジ等のクッション材よりなる四角形
の弾性抑え片13が貼着される。
【0024】図3,8,9に示すようにシート底板5に
は、その略全域にわたって格子状の補強リブ20が一体
に突設されて補強されており、この補強リブ20に、前
記シートスカート2をビス止めするための複数のねじ孔
19…が螺設されている(図9)。またそのシート底板
5の後方左右中間部にはU字状の係合かぎ21が下向き
に突設され、この係合かぎ21は、図3,7に示すよう
に車体フレームFB に固着のシートロックブラケット2
2に設けられるフック23に係脱可能に係合してシート
組立体AS を伏倒位置にロックする。
【0025】また図7,9に示すようにシートスカート
2の前記延長覆い部2rの後部左右にはクッション2
4,24が嵌着され、これらのクッション24,24の
上端部はシート底板5に設けた通孔25,25内に受容
され、またその下端部は、ラゲッジボックスBL の後述
する延長壁48上面に着座される。
【0026】図3,9,11に示すようにシート底板5
の後端には、下方が開放された小物入れ用凹部5bが形
成され、またシートスカート2の前記延長覆い部2rの
後端部には、前記凹部5bに対応してドーム状の小物入
れ26が一体に形成されており、この小物入れ26の下
向き開口部の前後端縁には、相対向する2対の係止爪2
6a,26bが一体に形成される。而してその各対の係
止爪26a,26b間にはゴムバンド61を掛け渡すこ
とができ、このゴムバンド61によって小物入れ26内
に書類その他の小物62を収納保持することができる。
【0027】また図10に明瞭に示すようにシートスカ
ート2の前記延長覆い部2rには、前記係合かぎ21の
貫通する四角孔32が穿設されており、更に前記両覆い
部2c,2rには、シートスカート2をシート本体1に
ビス止めするための複数のビス孔34…が穿設されてい
る。
【0028】図3,6,8および10に示すようにシー
トスカート2の前記出入口覆い部2cの外周部裏面に
は、前記ドーム部12を囲むように防水壁28が一体に
垂設されており、この防水壁28の左右側壁外面には断
面逆U字状の左右シール溝29,30が形成され、これ
らのシール溝29,30内にシールラバー31が装填さ
れている。そして、該シールラバー31は図6に示すよ
うにラゲッジボックスB L の上縁に着座してそれら間を
水密にシールできるようになっている。尚、図示例で
は、図10からも明らかなように後端側の防水壁28の
途中に、前記四角孔32に対応して切欠部28aが形成
されるが、図12に示す如く前記四角孔32の位置(即
ち前記係合孔21の設置位置)を若干後方にずらせるこ
とにより、後端側防水壁28の前記切欠部28aを無く
すことも可能である。
【0029】図3,4に示すように車体フレームFB
後部には、ブラケット36,37を介してラゲッジボッ
クスBL および燃料タンクTF がボルト止め38,39
されるとともにそれらの右側にオイルタンクTO が支持
されており、それらは後部車体BR の側壁内に収容され
ている。
【0030】前記ラゲッジボックスBL は、その上面に
出入口40が開口されて乗員のヘルメットHM を収容す
べく箱状に形成され、図6に示すようにラゲッジボック
スB L は、その上縁の外向きフランジ部が後部車体BR
の側壁上面にビス止め35される。ラゲッジボックスB
L の底壁41は前下りの傾斜面に形成され、その中央部
に内方に凹む凹部42が形成される。ラゲッジボックス
L の前壁43上縁には前記ヒンジピン65が横架さ
れ、このヒンジピン65にシート組立体AS に固着され
る前記ヒンジブラケット10が枢着される。而してこの
ヒンジブラケット10は図3に示すように前記シートス
カート2のスカート部2sの内側にそれと重なるように
配設され、さらに前記ヒンジピン65及びこれを横架支
持する支持突部43aは後部車体BR の内側にあり、シ
ートスカート2のスカート部2sの外面は、後部車体B
R の側壁外面と略面一に形成される。
【0031】図4,5に示すようにラゲッジボックスB
L の左右上縁中間部にはそれぞれ引掛片45が一体に形
成され、該引掛片45は後部車体BR の両側上縁に形成
した係止孔46に係止される。
【0032】図7,8に示すようにラゲッジボックスB
L の後壁の上部から延長壁48が後方に向って略水平に
延設されており、この延長壁48の外周壁481 は、前
記シートスカート2のスカート部2sに沿うように外側
に向って下向きに傾斜しており、その端縁は後部車体B
R の上縁に重合される。前記延長壁48の上面は、シー
ト組立体AS の前記クッション24,24の着座受面に
なっている。
【0033】図3,7に示すように延長壁48の中央部
には、車体フレームFB に固着されて上方に延びる、シ
ートロックブラケット22の上面が一対のボルト49を
以て固着されており、このブラケット22に前記U字状
係合かぎ21と係脱し得るフック23が設けられる。シ
ートロックブラケット22の上面及びラゲッジボックス
L の後壁44には、前記係合かぎ21の進入し得る通
孔50及びU字状切欠51がそれぞれ形成される。尚、
前記係合かぎ21と係脱し得るフック23の作動機構は
従来公知のものであるのでその説明を省略する。
【0034】図3に示すように前記燃料タンクTF の注
入キャップ52は、延長壁48に開口した通孔27を通
して上方に突出され、シート組立体AS を開放したとき
外部に露出して開閉操作できるようになっている。また
図7に示すように前記オイルタンクTO の注入キャップ
54は、延長壁48に開口した通孔55を通してその上
方に突出しており、延長壁48にはキャップ54を覆う
開閉蓋56が開閉可能に枢支57されており、シート組
立体AS を開放したのち開閉蓋56を開放すればオイル
タンクTO の注入キャップ54の開閉操作が可能とな
る。
【0035】また図7に示すようにラゲッジボックスB
L の延長壁48の下面には、シートロックブラケット2
2を含むシートロック部分を囲む防水リブ58が一体に
垂設され、後部車体BR 内に浸入した雨水等がシートロ
ック部分に達するのを防止する。
【0036】図1,3に示すようにシート組立体AS
後方において後部車体BR の後面上には、キャリヤ59
が設けられる。
【0037】而してシート組立体AS は、シート本体1
の底面に、それよりも大きく形成されるシートスカート
2を一体に固着して構成されているため、ラゲッジボッ
クスBL の出入口40の大きさに左右されることなく乗
員の座乗するシート本体1を最適の大きさに形成するこ
とができ、しかも前記出入口40を大きくとることがで
き、ラゲッジボックスBL 内へのヘルメットHM 等の荷
物の出入が容易になり、しかも外観上の体裁が良好とな
る。
【0038】またそのラゲッジボックスBL の出入口4
0は、シートスカート2の、開口の無い出入口覆い部2
cによって覆われるため、シート本体1とシートスカー
ト2のスカート部2sとの間に雨水等が入っても、それ
がラゲッジボックス内に浸入するのを上記出入口覆い部
2cによって効果的に阻止することができる。しかもシ
ート組立体AS の開放時には、開口の無い上記出入口覆
い部2cによりシート底板5の出入口40対応部分(こ
の部分は通常、黒色に着色される)を広範囲に亘り覆う
ことができるから、それだけ体裁が良好で外観商品性が
向上する。
【0039】またシートスカート2の出入口覆い部2c
の外周縁部には断面チャンネル状のシール溝29,30
が形成されて該シール溝29,30にシールラバー31
が装填され、該シールラバー31がラゲッジボックスB
L の上縁に密着するので、これによりシートスカート2
とラゲッジボックスBL 間が水密にシールされる。
【0040】さらにシートスカート2には、係合かぎ2
1が通過する四角孔32が形成されるので、シート組立
体のロックにシートスカート2が邪魔になることもな
い。
【0041】さらにシート組立AS のヒンジピン65及
び支持突部43aは、シートスカート2の内側にあり、
しかもシートスカート2のスカート部2sの外面と、後
部車体BR の側壁の外面は略面一な連続面に形成されて
いることにより外観上の体裁がよい。
【0042】尚、本発明においては、シートスカートを
着色のゴムその他の弾性材より成形して該シートスカー
ト自体にシール効果をもたせるようにしてもよく、また
シート底板とシートスカートを一体成形してそれに着色
もしくは塗装するようにしてもよく、更にシート本体自
体を表皮のない一体ものとして、これをシートスカート
に直接貼着するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ラゲッジ
ボックス前部に設けた回動支持部に、シート底面に固定
したヒンジ部材を該シートと共に回動し得るように取付
けて、そのシートの回動によりボックス出入口を開閉可
能とし、そのラゲッジボックスの前面を覆う車体外板に
より前記回動支持部を覆うようにしたスクータ型車両に
おいて、シート開放時に、車体外板上縁部の左右一対の
スリットにヒンジ部材の一対の縦長脚部をそれぞれ進入
させるようにしたので、ヒンジ部材と車体外板上縁との
干渉を回避しながら、ヒンジ部材の前方回動角(従って
シートの開閉角)を十分に確保することができる。しか
も車体外板の上縁部に形成されるスリットは、ヒンジ部
材の縦長脚部に対応して極力細く形成できるため、該ス
リット自体が外観上目立ちにくいばかりか、該スリット
を通してヒンジ部材の回動支持部が外部より見えるのを
効果的に抑えて車体外観上の体裁が良好であり、その
上、該スリットを通して雨水や塵埃等が外部より侵入す
ることも効果的に回避される。さらに上記縦長脚部は、
それが薄肉に形成されても、車体左右方向に相互に間隔
をおいて一対配列されることで、十分な捩り剛性を発揮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスクータ型車両の全体
側面図
【図2】図1の2線矢視平面図
【図3】図2の3−3線に沿う縦断側面図
【図4】図3の4−4線に沿う横断平面図
【図5】図4の5−5線に沿う拡大部分断面図
【図6】図4の6−6線に沿う拡大部分断面図
【図7】図4の7−7線に沿う拡大部分断面図
【図8】シート組立体の分解縦断側面図
【図9】図8の9−9線に沿うシート本体の底面図
【図10】図8の10−10線に沿うシートスカートの
底面図
【図11】図10の11−11線に沿う拡大断面図
【図12】シートスカートの変形例の要部を示す、図1
0と同様の底面図
【図13】シート組立体及び後部車体上部を前方からみ
た正面図
【図14】図13の14−14線に沿う拡大断面図
【図15】図14の15−15線に沿う縮小平面図
【図16】図14の16−16線に沿うヒンジブラケッ
トの単体平面図
【符号の説明】
10 ヒンジブラケット(ヒンジ部材) 10a 縦長脚部 40 出入口 43a 支持突部(回動支持部) 65 ヒンジピン(回動支持部) 66 スリット AS シートとしてのシート組立体 BL ラゲッジボックス BR 後部車体(車体外板)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に出入口(40)を有するラゲッジ
    ボックス(BL )の前部に設けた回動支持部(43a,
    65)に、シート(AS )の底面前部に固定したヒンジ
    部材(10)を該シート(AS )と共に回動し得るよう
    に取付けて、そのシート(AS )の回動により前記出入
    口(40)を開閉可能とし、前記ラゲッジボックス(B
    L )の前面を覆う車体外板(BR )により前記回動支持
    部(43a,65)を覆うようにしたスクータ型車両に
    おいて、 前記ヒンジ部材(10)は、車体左右方向に相互に間隔
    をおいて並び且つ各々の下端が前記回動支持部(43
    a,65)に回動可能に連結される一対の縦長脚部(1
    0a)を有しており、 前記車体外板(BR )の上縁部には、前記シート
    (AS )の開放時に前記一対の縦長脚部(10a)をそ
    れぞれ進入させる左右一対のスリット(66)が形成さ
    れることを特徴とする、スクータ型車両におけるシート
    取付構造。
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