JPH11286048A - ラミネート装置 - Google Patents

ラミネート装置

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JPH11286048A
JPH11286048A JP10089690A JP8969098A JPH11286048A JP H11286048 A JPH11286048 A JP H11286048A JP 10089690 A JP10089690 A JP 10089690A JP 8969098 A JP8969098 A JP 8969098A JP H11286048 A JPH11286048 A JP H11286048A
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JP
Japan
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film
roll shaft
glass
sticking
films
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JP10089690A
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Jitsuzo Matsumoto
實藏 松本
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FUJI PUREAMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気混入跡を形成することなくガラスに飛散
防止用のフィルムを貼着できるようにすること。 【解決手段】 帯状のフィルムF1,F2を連続的に繰
り出し可能に設けた繰出機構22と、フィルムF1,F
2をガラス13の一方の面に貼着する貼着機構23とを
備えてラミネート装置10が構成されている。貼着機構
23は、ガラス13を挟み込みながらこれを送り出すよ
うに回転する上ロール軸55及び下ロール軸56を備え
て構成され、下ロール軸56には、布粘着テープ58を
巻装してなる段差形成部材が設けられている。この段差
形成部材は、前記下ロール軸56の軸方向に沿って所定
間隔毎に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラミネート装置に係
り、特に、飛散防止用、紫外線カット等の日照調整用フ
ィルムをガラス又は樹脂プレート等に自動的且つ連続的
に貼着可能としたラミネート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、建材用ガラスに飛散防止フィルム
を貼着し、地震等に起因してガラスが割れてもこれが飛
散しないようにした技術が普及するに至っている。この
フィルムは、一方の面に粘着層が積層されており、この
粘着層を介してガラスに接着されている。この種のフィ
ルムの貼着に際しては、ラミネート装置が用いられてい
る。このラミネート装置は、ロール状のフィルムを支持
する繰出機構と、この繰出機構に併設された一対のロー
ル軸からなる貼着機構とを備えた構成が一般的に知られ
ている。
【0003】前記ラミネート装置は、繰出機構からフィ
ルムを連続的に繰り出しできるようになっており、この
繰り出し方向に沿って配置された貼着機構をガラスが通
過する時に、当該ガラスの一方の面にフィルムを、その
リード端側から連続的に貼着できる構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ラミネート装置にあっては、フィルムが貼り付けられた
ガラス面の領域内に、空気混入跡が点在するという不良
品が多く発生し、製品歩留りを満足できる状態に維持で
きないという不都合があった。これは、順次貼り付けら
れるフィルムとガラスとの間に存在する空気の逃げが円
滑に行われないことに起因していると考えられるが、ガ
ラス自体の製品精度、例えば、歪み等の平面精度等も複
雑に関連しているものと考えられる。このように、フィ
ルムが貼り付けられた後のガラスに空気混入跡が形成さ
れた場合、フィルムをガラスから剥がし、再び貼着工程
に付す作業が不可避となり、これが、製造効率を低下さ
せる要因となっている。しかも、歩留りが悪い場合、目
視検査を行うオペレータの作業負担も過大なものとな
る。
【0005】ところで、公知のラミネート装置に用いら
れるフィルムの幅には一定の限界があり、この幅を越え
る幅寸法を備えたガラスへのフィルム貼着には適合して
いない。そのため、幅寸法がフィルム幅を越える大型の
ガラスにフィルムを貼着する場合には、いわゆる手貼り
作業が必要となり、作業効率が極めて低下するばかりで
なく、多大な労力を要する不都合を招来する。
【0006】
【発明の目的】ここに、本発明の目的は、ガラス等の板
状の被着体とフィルムとの間に空気混入跡を形成するこ
となく連続的なフィルム貼着を可能とし、製品精度の歩
留りを向上すると同時に製造効率の改善を図り、且つ、
検査工程におけるオペレータの負担軽減も達成すること
のできるラミネート装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、複数のフィルムを同
時に繰り出し可能とし、一のフィルムの幅を越える大型
の被着体にも適合させることのできるラミネート装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、帯状若しくは枚葉タイプのフィルムを連
続的に繰り出し可能に設けた繰出機構と、前記フィルム
を所定位置で板状の被着体の一方の面に貼着する貼着機
構とを備えてなるラミネート装置において、前記貼着機
構は、前記被着体をフィルムと共に挟み込むように配置
された一対のロール軸からなり、これらロール軸の反貼
着面側に位置するロール軸には、所定間隔を隔てて配置
された段差形成部が設けられる、という構成を採ってい
る。このような段差形成部を用いることにより、貼着さ
れるフィルムと被着体との間に存在する空気が確実に追
い出しできるようになり、つまり、空気の逃げが良好に
行われるようになり、フィルム貼着後の被着体に空気混
入跡が形成されることを防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のラミネート装置におい
て、前記段差形成部は前記ロール軸の径を部分的に大径
とした一体構造体、又は布粘着テープ、ゴムテープ、ウ
レタンテープを含むテープをロール軸に巻装することに
より形成でき、段差形成部とこれを除くロール軸の外周
面との間に段差を形成する、という構成を採っている。
ロール軸の径を部分的に大径とした場合には、テープ巻
装方式よりも製造が容易となる一方、テープ巻装方式で
は段差形成部間の離間幅調整に容易に対応できて汎用性
を付与することができる。また、段差形成部は材質を選
択することにより一対のロール軸及び被着体によって押
圧力若しくは挟圧力を受けたときに圧縮され、被着体を
ガラスとした場合でも、段差に起因したガラスの割れを
防止することができる。
【0010】また、前記フィルムは、繰出方向に沿って
相互に重なり合う部分を有する複数列繰り出しとされ、
前記重なり合う部分を切断機構で連続的に切断して当該
重なり合う部分を除去することによって、各フィルムの
端が重なり合うことなく略突き合される状態で貼着され
る、という構成も採用されている。このような構成とす
れば、幅寸法が大きい被着体であっても、従来の手貼り
作業を行うことなく自動的にフィルム貼着を行うことが
でき、製造効率を飛躍的に改善することができる。
【0011】本発明におけるフィルムは、例えば、ポリ
エステルフィルム、塩化ビニルフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、フッ素樹脂フィルムの他、合成紙等を好適
に採用することができる。これらのフィルムの厚みは、
25μm〜400μmの範囲とすることが好ましい。こ
こで、「フィルムの厚み」とは、フィルムの一方の面に
設けられた粘着層を被覆する剥離層であるセパレータの
厚みを含まないものをいう。また、フィルムは透明、不
透明或いは着色されたものであってもよい。
【0012】前記貼着機構を構成するロール軸の長さ、
軸径は限定的なものでなく、適用される被着体のサイズ
に応じて変更することができる。このロール軸として
は、好ましくはシリコンゴムを用いるとよく、耐熱シリ
コンゴムを用いる場合もある。また、貼着面側に位置す
るロール軸には、必要に応じてヒータを取り付けること
ができる。
【0013】前記段差形成部の相互離間幅は、ガラスの
厚みとの相関関係に基づいて決定できる。この段差形成
部によって空気混入跡が形成されないのは、フィルムが
ガラスに次第に接近して貼り付けられる際に、当該フィ
ルムとガラス面との間に存在する空気が上流側に次第に
追い出されると同時に、ガラスに存在する平面精度の微
視的なバラツキが段差形成部とロール軸との間の段差に
よって良好に補正されること等が原因しているものと考
えられる。
【0014】本ラミネート装置を用いる環境としての室
内温度は、常温、常湿、例えば、摂氏18〜26度、湿
度40〜70%が好ましい。また、貼着時のガラス温度
は、適用するフィルムの材質に応じて設定でき、具体的
には、フィルムの延びが発生しない温度以下とすること
が望ましい。なお、本明細書において、「フィルム」と
は、樹脂製のフィルムの他、紙若しくは布等からなる内
装用シートをも含む。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。なお、以下において、説明の便宜上、「上流
側」及び「下流側」は、図1中右側及び左側についてそ
れぞれ用いるものとする。
【0016】図1には、本実施例に係るラミネート装置
の全体構成に係る側面図が示され、図2には、その要部
を抽出した概略斜視図が示されている。これらの図にお
いて、ラミネート装置10は、装置本体11と、この装
置本体11の上流側、すなわち、図1中右側に配置さ
れ、被着体としての板状のガラス13を略水平姿勢で送
り出す供給台14と、前記装置本体11を中間に挟むよ
うに下流側に配置された送出台15とを備えて構成され
ている。
【0017】前記装置本体11は、図1中紙面直交方向
に沿って一対配置となる側板20と、これら側板20の
下流側における上部間に配置されるとともに、帯状のフ
ィルムF1,F2を連続的に繰り出し可能とする繰出機
構22と、前記側板20の上下方向中間部に配置される
とともに、前記繰出機構22から繰り出されたフィルム
F1,F2をガラス13に貼着する貼着機構23とを備
えて構成されている。ここで、特に限定されるものでは
ないが、フィルムF1,F2は、相互に略同一幅を備え
たものが採用されており、各フィルムF1,F2は、図
3に示されるように、一方の面Fsに積層された粘着層
25と、この粘着層25に貼着されて当該粘着層25の
粘着面をカバーする剥離紙若しくはフィルム等からなる
セパレータ26とにより構成され、当該セパレータ26
を剥離することによって粘着層25を表出した状態で、
フィルムF1,F2を貼着機構23側に繰り出しできる
ようになっている。また、本実施例におけるガラス13
は、フィルムF1又はF2の幅よりも大きなサイズのも
のが対象とされている。
【0018】前記装置本体11は、繰出機構22と貼着
機構23との間において、前記側板20の上部上流側に
配置された巻取機構28と、この巻取機構28及び前記
繰出機構22の間で、後述するフィルムF1,F2の重
なり合う部分を切断する切断機構としてのカッター29
と、前記巻取機構28と前記繰出機構22との間で上下
一対をなすように配置された上部及び下部の端部巻取ロ
ール軸30及び31と、前記貼着機構23の上流側に配
置されたゴミ取りロール軸33と、前記貼着機構23の
下流側に配置された送り機構34と、この送り機構34
及び前記貼着機構23の間に配置されてガラス13の下
面側を支える支持ロール軸35と、前記フィルムF1,
F2を繰出位置から貼着位置までガイドする複数のガイ
ドロール軸37〜44とを更に含んで構成されている。
【0019】前記繰出機構22は、図2に示されるよう
に、フィルムF1を支持するロール軸50と、当該ロー
ル軸50と略平行に設けられてフィルムF2を支持する
ロール軸51と、これらロール軸50,51の軸方向二
箇所にそれぞれ設けられるとともに前記フィルムF1,
F2の軸方向移動をそれぞれ規制するフランジ52と、
前記各ロール軸50,51を支持するブラケット53
(図1参照)とにより構成されている。各ロール軸5
0,51に支持されたフィルムF1,F2は、それらの
内側端部が相互に重なり合うように位置設定されてお
り、これにより、各ロール軸50,51から繰り出され
たフィルムF1,F2が途中から部分的に重なり合って
繰り出し可能となっている。また、本実施例におけるロ
ール軸50,51はフリーロールとされ、貼着機構23
によってフィルムF1,F2がガラス13に粘着する力
によって引き出し力を受けることで回転可能となる。
【0020】前記貼着機構23は、略鉛直線上に軸中心
が一致するように一対配置とされたシリコンゴム製の上
ロール軸55及び下ロール軸56とにより構成されてい
る。これらの上下ロール軸55及び56は、本実施例で
は、軸長2,550mm、軸径147mmの耐熱シリコンゴ
ムロール軸が採用されている。反貼着面側となる下ロー
ル軸56には、図4に示されるように、相互離間幅S
が、例えば、約50mmとなるように設定された段差形成
部としての布粘着テープ58が巻装されており、この粘
着テープ58が巻装された部分と下ロール軸56の外周
面との段差Tは、0.5〜0.75mmの範囲に設定され
ている。上ロール軸55は、図示しない昇降シリンダを
介して図1中上下方向に軸線位置を変位可能とされてお
り、上ロール軸55と下ロール軸56との間に形成され
る隙間寸法によってガラス13を通過させる際に押圧力
若しくは挟圧力を付与してフィルムF1,F2を貼着で
きるようになっている。
【0021】前記巻取機構28は、フィルムF1の粘着
層25をカバーするセパレータ26を巻き取る巻取ロー
ル軸60と、これに併設されるとともに、フィルムF2
側のセパレータ26を巻き取る巻取ロール軸61とによ
り構成されている。各巻取ロール軸60,61は、図1
に示されるように、ブラケット63を介して回転可能に
支持されているとともに、図示しない駆動装置によって
フィルムF1,F2の繰出速度に同期して巻取方向に回
転可能に設けられ、これにより、フィルムF1,F2
が、粘着面25を表出した状態で、前記上下のロール軸
55,56間に繰出可能となっている。
【0022】前記端部巻取ロール軸30,31のうち、
上部側の端部巻取ロール軸30は、図5に示されるよう
に、前述したカッター29で形成される切断線Lよりも
内側、すなわち、左側に位置するフィルム部分となる端
部f2を順次巻き取る一方、下部側の端部巻取ロール軸
31も、同様に、切断線Lよりも内側、すなわち、右側
に位置するフィルム部分となる端部f1を順次巻き取る
ように設けられている。これらの各巻取ロール軸30,
31は、図示しない駆動装置を介して、フィルムF1,
F2の繰出速度に同期して回転し、これにより、各フィ
ルムF1,F2の端部f1,f2を弛むことなく巻き取
って、フィルムF1,F2から除去できるようになって
いる。
【0023】前記ゴミ取りロール軸33は表面が粘着性
を備えた構成とされており、図示しないシリンダを介し
て、その軸線位置を上下方向に移動可能となっている。
このゴミ取りロール軸33は、前記シリンダを駆動する
ことでガラス13の厚みに対応した最適な位置に調整さ
れ、当該ガラス13に存在し得るゴミ等を粘着できるよ
うになっている。なお、ゴミ取りロール軸33に送られ
るガラス13は、図示しない洗浄装置を介して表面が洗
浄される他、温風若しくは冷風供給を受けて所定温度、
例えば、摂氏5〜50度に保たれる。
【0024】前記貼着機構23の下流側に配置された送
り機構34は、上送りロール軸65及び下送りロール軸
66により構成されている。上送りロール軸65は、貼
着機構23を構成する上ロール軸55と同様に、図示し
ないシリンダを介して軸線位置を上下方向に移動可能と
なっており、下送りロール軸66との隙間は、貼着機構
23の上ロール軸55及び下ロール軸56との隙間と略
同一に設定される。この送り機構34は、貼着機構23
を通過したガラス13を受け取るとともに、下流側に位
置する送出台15にガラス13を送り出すように作用す
る。
【0025】前記送り機構34と貼着機構23を構成す
る各ロール軸55,56及び65,66は、図1中奥行
側となる位置で連動して回転可能に設けられている。こ
の連動構造は、図1に示される装置を裏面側から見た図
6に概略的に示されている。すなわち、前記各ロール軸
55,56及び65,66にスプロケット55A,56
A及び65A,66Aが固定されており、これらのスプ
ロケットにチェーン70が巻装されている。そして、チ
ェーン70の一部に図示しないモータに接続された駆動
スプロケット71が係合され、当該駆動スプロケット7
1の回転によって各ロール軸55,56及び65,66
が同期回転可能となる。
【0026】なお、図1中、符号73,74は、下ロー
ル軸56及び下送りロール軸66の外周面に接するロー
ラを示す。これらの各ローラ73,74は、ロール軸5
6,66の軸方向に沿って当該ロール軸56,66の外
周面に接する位置で複数箇所に配置されており、これに
より、ロール軸56,66の撓みが防止可能となってい
る。
【0027】また、前記供給台14及び送出台15に
は、当該供給台14及び送出台15の一部を構成する上
部フレーム14A,15Aに図示しない多数のローラを
備えており、これらのローラによってガラス13がスム
ースに移送できるように設けられている。
【0028】次に、本実施例に係るラミネート装置10
の全体的動作について説明する。
【0029】初期作業として、フィルムF1及びF2の
リード端を繰出機構22から手作業にて所定量引き出し
ておき、貼着機構23を若干通過した位置までフィルム
F1,F2のリード端を引き出しておく。そこで、洗浄
され且つ温度制御されたガラス13を供給台14から供
給すると同時に、図示しない制御装置の起動スイッチを
ONさせて前述した駆動スプロケット71の回行動作に
よって貼着機構23及び送り機構34の各ロール軸を回
転させる。
【0030】ガラス13の送り方向先端が貼着機構23
内に入り込むと、上ロール軸55によってフィルムF
1,F2がガラス13の上面に押圧され、ガラス13の
前進移動に伴って次第に貼着されることとなる。この
時、下ロール軸56に設けられた布粘着テープ58の存
在下で、フィルムF1,F2とガラス13の上面との間
に存在する空気が上流側にむらなく追い出されるように
なり、これによって空気混入跡を形成することなくフィ
ルムF1,F2の貼着が可能なる。
【0031】貼着機構13を通過したガラス13は、支
持ロール軸35及び送り機構34を介して送出台15に
送り出される。この際、フィルムF1,F2は、送り出
されたガラス13の後端に連なった状態となるが、この
後端から連なったフィルム部分は、カッター等により容
易に除去することができる。
【0032】なお、繰出機構22から繰り出されたフィ
ルムF1,F2は、切断機構を構成するカッター29に
よって重なり合う部分で繰出方向に沿って連続的に切り
込まれ、前述した端部f1,f2が順次巻き取られるこ
ととなり、この端部巻取後のフィルムF1,F2は、そ
れらの端部が突き合される状態で貼着機構23側に繰り
出されるため、ガラス13に貼着した時にフィルムF
1,F2の端部領域が重なり合って段差を形成するよう
なことはない。
【0033】従って、このような実施例によれば、空気
混入跡を形成することなくフィルムをガラスに貼着する
ことができる他、一つのフィルム幅を越える幅方向寸法
を備えた大型のガラスを対象としても、自動的にフィル
ム貼着を行うことができるという効果を得る。
【0034】なお、本発明における各部構成部品の配置
等は図示構成例に限定されるものでなく必要に応じて変
更することができる。また、被着体はガラス13の他、
飛散防止或いは紫外線カット等を必要とするその他の板
状体、例えば、陶器製プレート、樹脂製プレート等であ
ってもよく、更には、紙若しくは布等からなる内装用シ
ートを貼着する合板等のボード材を含む。また、前記実
施例では、フィルムF1,F2を部分的に重ね合わせた
状態で大型サイズのガラス13に貼着する場合を示した
が、幅寸法の小さなガラスを貼着対象としたときは、一
方のフィルムのみを用いて貼着することもできる他、更
に、フィルム本数を増加させることも可能である。ま
た、切断機構もカッターに限らず、その他の手段を用い
てもよい。更に、フィルムF1,F2を重ね合せること
なく、フィルム端に間隔を形成して略突き合うように繰
り出すことも可能である。この場合、フィルムの端縁が
一直線上に揃う端縁精度を備えたフィルム原反を用いれ
ばよい。更に、前記フィルムは枚葉タイプのものを採用
することもできる。
【0035】また、本発明における段差は、前述した範
囲に限らず、貼着機構を構成するロール軸の材質、被着
体の厚み等に基づいて決定することができる。要する
に、本発明の段差は、空気混入跡を形成することなく且
つ被着体の割れを生じない範囲において決定することが
できる。更に、段差形成部はロール軸の外周面を部分的
に切削することにより当該ロール軸と一体構造となった
ものも含む。
【0036】また、前記被着体としてのガラスのサイ
ズ、段差形成部の相互離間幅寸法及び段差寸法は特に限
定されるものでなく、空気混入跡が形成されない限りに
おいて変更することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
貼着機構を構成する一対のロール軸のうち、反貼着面側
に位置するロール軸に段差形成部を設けたから、貼着さ
れるフィルムと被着体との間に存在する空気をむらなく
追い出しできるようになり、フィルム貼着後の被着体に
空気混入跡が形成されることを有効に防止することがで
きるという効果を得る。
【0038】また、段差形成部をロール軸の径を部分的
に大径として設けた場合には、テープ巻装方式よりも製
造が容易となる一方、テープ巻装方式では段差形成部間
の離間幅調整に容易に対応できて汎用性を付与すること
ができる。また、段差形成部は材質を選択することによ
り一対のロール軸及び被着体によって押圧力若しくは挟
圧力を受けたときに圧縮され、被着体をガラスとした場
合でも、段差に起因したガラスの割れを防止することが
できる。
【0039】更に、前記帯状のフィルムは、繰出方向に
沿って相互に重なり合う部分を有する複数列繰り出しと
し、切断機構で連続的に切断した後にて当該重なり合う
部分を除去する構成としたから、一のフィルム幅を越え
る幅寸法を備えた被着体であっても、従来の手貼り作業
を行うことなく自動的にフィルム貼着を行うことがで
き、製造効率を飛躍的に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るラミネート装置の側面図。
【図2】図1の要部を抽出した概略斜視図。
【図3】フィルムの断面構造を示す図。
【図4】貼着機構の下ロール軸を示す正面図。
【図5】フィルムの重なり合う端部を巻き取る構成を示
す概略説明図。
【図6】貼着機構及び送り機構の連動構造を示す正面
図。
【符号の説明】
10 ラミネート装置 22 繰出機構 23 貼着機構 29 切断装置としてのカッター 55 上ロール軸 56 下ロール軸 58 段差形成部としての布粘着テープ F1 フィルム F2 フィルム T 段差

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状若しくは枚葉タイプのフィルムを連
    続的に繰り出し可能に設けた繰出機構と、前記フィルム
    を所定位置で板状の被着体の一方の面に貼着する貼着機
    構とを備えてなるラミネート装置において、 前記貼着機構は、前記被着体をフィルムと共に挟み込む
    ように配置された一対のロール軸からなり、これらロー
    ル軸の反貼着面側に位置するロール軸には、所定間隔を
    隔てて配置された段差形成部が設けられていることを特
    徴とするラミネート装置。
  2. 【請求項2】 前記段差形成部は前記ロール軸の径を部
    分的に大径とした一体構造体、又は布粘着テープ、ゴム
    テープ、ウレタンテープを含むテープをロール軸に巻装
    することにより形成され、段差形成部とこれを除くロー
    ル軸の外周面との間に段差を形成することを特徴とする
    請求項1記載のラミネート装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルムは、繰出方向に沿って相互
    に重なり合う部分を形成する複数列繰り出しとされ、前
    記重なり合う部分を切断機構で連続的に切断して当該重
    なり合う部分を除去することによって、各フィルムの端
    が重なり合うことなく略突き合される状態に貼着される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のラミネート装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100348408C (zh) * 2005-04-08 2007-11-14 哈尔滨工业大学 用于空间充气展开结构的热固性复合薄膜及制作方法
JP4942058B2 (ja) * 1998-05-08 2012-05-30 ポラロイド コーポレイション 熱接着可能な薄片を基板に適用する装置および方法
CN112140521A (zh) * 2020-09-10 2020-12-29 安徽首玻光电有限公司 一种用于玻璃盖板全自动覆膜的装置

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