JP3793376B2 - 光学フィルムの貼合方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光学フィルムの貼合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばSTN型液晶表示装置(液晶分子のねじれ角を180°〜270°に設定したもの)では、STN型液晶の持つ複屈折性と可視光の波長との関係で画面が黄色や青色になって表示が見えにくくなる。
【0003】
そこで、光学フィルムとしての複屈折性を有する偏光フィルムと位相差フィルムとを互いの光学軸(吸収軸又は遅相軸)が所定の角度を成す状態に貼合した光学フィルム積層チップを、液晶を封入しているガラス等に貼着し、これにより液晶セルの位相差を相殺して黒白表示を実現している。
【0004】
従来、光学フィルム同士を上記のように貼合するのに、
[A]光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交するとともに剥離テープが貼着された第1光学フィルムを、フィルム長手方向に対して設定角度を成す方向にカッターで順次切断し、
[B]その切断により得られた平行四辺形の光学フィルム切り出し体から剥離テープを全て剥がすか、あるいは、光学フィルム切り出し体の切断されていない側の両側縁のうちいずれか一側縁側の剥離テープ部分を剥がし、
[C]光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交する第2光学フィルムを一対の挟持ローラ側に送るとともに、
[D]光学フィルム切り出し体の切断された側の両側縁が第2光学フィルムの両側縁に沿うように、光学フィルム切り出し体を前記一側縁側から挟持ローラ側に送り、その挟持搬送で光学フィルム切り出し体と第2光学フィルムとを貼合させていた。
【0005】
前記[B]のように光学フィルム切り出し体から前記一側縁側の剥離テープ部分だけを剥がした場合は、挟持ローラによる挟持搬送に伴って、残りの剥離テープ部分が剥がれていくように、作業者が前記一側縁側の剥がれた剥離テープ部分を手で保持しておく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の方法によれば、前記[B]のように、光学フィルム切り出し体から剥離テープを全て剥がすか、あるいは、光学フィルム切り出し体の切断されていない側の両側縁のうちいずれか一側縁側の剥離テープ部分を剥がした状態で、その光学フィルム切り出し体を挟持ローラ側に送ることから、光学フィルム切り出し体が前記一側縁側からすぐに第2光学フィルムに貼合されていく。
【0007】
そのために、光学フィルム切り出し体を挟持ローラ側に送るときに、その光学フィルム切り出し体の前記一側縁側、つまり、挟持ローラへの送り方向で下手側の光学フィルム切り出し体部分にしわが寄っていた場合、しわが寄ったまま光学フィルム切り出し体に第2光学フィルムが貼着されていき、また、鋭角の先端から貼合が始まるため、貼合開始直後のわずかなしわが、貼合幅が広くなるに伴って拡大する傾向にあり、貼合により得られる光学フィルム積層体が不良品になるという問題があった。
【0008】
そして、前記[B]のようにして光学フィルム切り出し体から剥離テープを剥がすことで、光学フィルム切り出し体の前記一側縁側、つまり、挟持ローラへの送り方向で下手側の光学フィルム切り出し体部分が歪みやすくなっていた。
【0009】
その結果、歪みが出た前記光学フィルム切り出し体部分と、これに対応する第2光学フィルム部分とを挟持ローラで挟持搬送し始めた場合、挟持搬送に伴ってそれらの間に空気をかみ込んで、光学フィルム切り出し体等にしわが生じ、上記と同様の問題があった。
【0010】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は、歩留りを良くすることができる光学フィルムの貼合方法を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0012】
[構成]
光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交する第1光学フィルムに貼着された剥離テープを、その貼着状態のまま前記剥離テープの一側縁側で前記一側縁に沿う方向に切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープと第2分割剥離テープとに分割し、前記第1光学フィルムをフィルム長手方向に対して設定角度を成す方向に前記第1及び第2分割剥離テープごと切断し、この切断により得られた平行四辺形の光学フィルム切り出し体に前記第1分割剥離テープを貼着状態のまま残して前記第2分割剥離テープを剥がし、光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直行する第2光学フィルムを一対の挟持ローラ側に送るとともに、前記光学フィルム切り出し体の切断された側の両側縁が、前記第2光学フィルムの両側縁に各別に沿うように、前記光学フィルム切り出し体を前記第1分割剥離テープ側から前記挟持ローラ側に送り、その挟持搬送で前記光学フィルム切り出し体と第2光学フィルムとを貼合させる。
【0013】
[作用]
[イ]光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交する第1光学フィルムに貼着された剥離テープを、その貼着状態のまま剥離テープの一側縁側で前記一側縁に沿う方向に切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープと第2分割剥離テープとに分割する。
【0014】
そして、第1光学フィルムをフィルム長手方向に対して設定角度を成す方向に第1及び第2分割剥離テープごと切断して、平行四辺形の光学フィルム切り出し体を得る。
【0015】
次に、平行四辺形の光学フィルム切り出し体に第1分割剥離テープを貼着状態のまま残して第2分割剥離テープを剥がす。
【0016】
[ロ]光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交する第2光学フィルムを一対の挟持ローラ側に送るとともに、光学フィルム切り出し体の切断された側の両側縁が、第2光学フィルムの両側縁に沿うように、光学フィルム切り出し体を第1分割剥離テープ側から挟持ローラ側に送り、その挟持搬送で光学フィルム切り出し体の露出した粘着面に第2光学フィルムを貼合させる。
【0017】
[ハ]上記のように、光学フィルム切り出し体に第1分割剥離テープを貼着状態のまま残して第2分割剥離テープを剥がした状態で、その光学フィルム切り出し体を挟持ローラ側に送ることで、挟持搬送の当初に、光学フィルム切り出し体の前記一側縁側の第1分割剥離テープと、これに対応する第2光学フィルムとの間に滑りが生じやすく、例えば、光学フィルム切り出し体を挟持ローラ側に送るときに、その光学フィルム切り出し体の前記一側縁側、つまり、挟持ローラへの送り方向で下手側の光学フィルム切り出し体部分にしわが寄っていても、前記滑りに伴ってしわが伸ばされやすくなる。
【0018】
そして上記のように、光学フィルム切り出し体に第1分割剥離テープを貼着状態のまま残して第2分割剥離テープを剥がすから、第1分割剥離テープの近傍の、粘着面が露出した光学フィルム切り出し体部分を第1分割剥離テープにより保形することができて、前記光学フィルム切り出し体部分に歪みが出るのを抑制することができる。
【0019】
[効果]
従って、前記作用[イ]〜[ハ]により、挟持搬送に伴う光学フィルム切り出し体と第2光学フィルムとの間への空気のかみ込みを防止でき、光学フィルム切り出し体等にしわが発生するのを抑制できて、歩留りを良くすることができる光学フィルムの貼合方法を提供することができた。
【0020】
請求項2による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0021】
[構成]
光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交するとともに剥離テープが貼着された第1光学フィルムを、フィルム長手方向に対して設定角度を成す方向に順次切断し、その切断により得られた平行四辺形の光学フィルム切り出し体の切断されていない側の両側縁のうちの一側縁側で前記剥離テープをその貼着状態のまま前記一側縁に沿う方向に切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープと第2分割剥離テープとに分割し、前記光学フィルム切り出し体に前記第1分割剥離テープを貼着状態のまま残して前記第2分割剥離テープを剥がし、光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交する第2光学フィルムを一対の挟持ローラ側に送るとともに、前記光学フィルム切り出し体の切断された側の両側縁が、前記第2光学フィルムの両側縁に各別に沿うように、前記光学フィルム切り出し体を前記第1分割剥離テープ側から前記挟持ローラ側に送り、その挟持搬送で前記光学フィルム切り出し体と第2光学フィルムとを貼合させる。
【0022】
[作用]
[ニ]光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交するとともに剥離テープが貼着された第1光学フィルムを、フィルム長手方向に対して設定角度を成す方向にカッターで順次切断し、これにより平行四辺形の光学フィルム切り出し体を得る。
【0023】
そして、光学フィルム切り出し体の切断されていない側の両側縁のうちの一側縁側で剥離テープを前記一側縁に沿う方向に切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープと第2分割剥離テープとに分割する。
【0024】
次に、光学フィルム切り出し体に第1分割剥離テープを貼着状態のまま残して第2分割剥離テープを剥がす。
【0025】
[ホ]そして上記作用[ロ]と同様にして光学フィルム切り出し体と第2光学フィルムとを貼合する。
【0026】
[ヘ]また前記作用[ハ]と同様の作用を奏することができる。
【0027】
[効果]
従って、前記作用[ニ]〜[ヘ]により、挟持搬送に伴う光学フィルム切り出し体と第2光学フィルムとの間への空気のかみ込みを防止でき、光学フィルム切り出し体等にしわが発生するのを抑制できて、歩留りを良くすることができる光学フィルムの貼合方法を提供することができた。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
図1,図2に光学フィルム積層体の製造設備を示してある(この設備で得た光学フィルム積層体からは液晶表示装置に貼着する光学フィルム積層チップを切り出す)。
【0030】
前記光学フィルム積層体の製造設備は、光学軸がフィルム長手方向に対して平行な偏光フィルム1(第1光学フィルムに相当、粘着面に剥離テープ34が付いている(図4参照))から平行四辺形の偏光フィルム切り出し体3(光学フィルムの切り出し体に相当)を切り出す偏光フィルムの切り出し装置2を設け、剥離テープ34が剥がされた偏光フィルム切り出し体3と、光学軸がフィルム長手方向に対して平行な位相差フィルム4(第2光学フィルムに相当)とを、偏光フィルム切り出し体3の切断された側の両側縁と、位相差フィルム4の両側縁とが各別に沿う状態に貼合して光学フィルム積層体31(図3参照)を得るフィルム貼合装置6を設けて構成してある。
【0031】
次に、前記偏光フィルムの切り出し装置2とフィルム貼合装置6とについて説明する。
【0032】
[偏光フィルムの切り出し装置2]
偏光フィルム1をフィルム長手方向に送る偏光フィルム供給部7と、この偏光フィルム供給部7からの偏光フィルム1に対する切断部8とから成る。
【0033】
図5,図6にも示すように前記偏光フィルム供給部7は、偏光フィルム1をロール状に巻いた筒状の第1回転軸9の両端部をその径方向外方側と長手方向外方側とから回転自在に各別に支持する複数個の支持ローラ10を切り出し装置フレーム11に支持させるとともに、偏光フィルム1を挟持して繰り出す上下一対の繰り出しローラ12を設けて構成してある。
【0034】
前記第1回転軸9の両端に、その第1回転軸9の回転に抵抗を与える皮バンド32を巻回して、繰り出しローラ12の上手側での偏光フィルム1のたわみを防止してある。前記皮バンド32の両端部には帯状のバネ33を連結してあり、バネ33に連結したフックを切り出し装置フレーム11側の被係止部に係止させてある。
【0035】
図示はしないが前記偏光フィルム1は、幅方向両端部に帯状のアルミニウム薄板材を重ねた状態でロール状に巻いて、偏光フィルム1の各巻き部分間にごみ等の異物が入り込むのを阻止するとともに、たとえごみ等を各巻き部分間に巻き込んでいても、ごみ等による押し形が偏光フィルム1につくのを回避するようにしてある。
【0036】
前記アルミニウム薄板材は、偏光フィルム1が繰り出されてロール状から直線状になるに伴って、自重により偏光フィルム1から分離して床面側に回収される。
【0037】
前記偏光フィルム1の繰り出しに伴って、偏光フィルム1に貼着された剥離テープ34の一側部を切断する補助カッター14を第1フィルム支持台13に支持させてある。
【0038】
つまり図4に示すように、剥離テープ34を、その貼着状態のまま剥離テープ34の一側縁側で前記一側縁に沿う方向に切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープ34Aと第2分割剥離テープ34Bとに分割する。
【0039】
前記切断部8は、前記第1フィルム支持台13側から偏光フィルム1を受け入れて載置させる第2フィルム支持台15を設け、第2フィルム支持台15上の偏光フィルム1をフィルム長手方向と設定角度を成す方向に順次切断するカッター機構16を設けて、平行四辺形の偏光フィルム切り出し体3を得るよう構成してある。
【0040】
図1,図2,図7,図8に示すように前記第2フィルム支持台15は、脚部材19に円形の基板20を支持させるとともに、補助カッター14の切断ラインよりも上手側の基板部分に、樹脂製の段ボール21を載置固定して構成してある。
【0041】
そして、前記基板20の上手側の周部に中空円弧状の空気流通路形成体22を、その中空部が前記段ボール21の仕切られた多数の空間に連通する状態に当てつけ固定するとともに、段ボール21の下手側の端部を、その段ボール21の前記多数の空間から空気が洩れないようにシールし、空気流通路形成体22に空気供給部23を連通接続し、空気供給部23からの空気が空気流通路形成体22・段ボール21の前記多数の空間を流通して上方に噴出するように、段ボール21の上面に多数の空気噴出口24を貫通形成してある。
【0042】
つまり、偏光フィルム供給部7に偏光フィルム1をフィルム長手方向に送らせるとともに、第2フィルム支持台15の空気噴出口24から空気を吹き上げさせて、偏光フィルム1をその下面に空気を吹き当てながら第2フィルム支持台15に供給・載置させるようにしてある。
【0043】
このように偏光フィルム1の下面に空気を吹き当てることで、第2フィルム支持台15に加わる偏光フィルム1の重さを軽くすることができる。また、前記空気で偏光フィルム1を浮き上がらせれば前記重量をほぼゼロにすることもできる。
【0044】
従って、第2フィルム支持台15の支持台面から偏光フィルム1が受ける摺接抵抗を前者の場合は小さくでき、後者の場合はほぼゼロにすることができる。
【0045】
前記カッター機構16について説明すると、前記基板20の上方側でその基板20を横断するカッターケース18を第2フィルム支持台15に支持させてある。
【0046】
図2に示すように前記カッターケース18は、平面視で偏光フィルム1の送り方向(つまりフィルム長手方向)に対して設定角度傾斜する状態にその姿勢を設定してあり、カッターケース18内を円形の主カッター17がその長手方向に往復移動して偏光フィルム1を切断する。
【0047】
前記主カッター17が偏光フィルム1を切断するときは、カッターケース18に昇降自在に支持させたフィルム押さえ部材(図示せず)を下降させて、偏光フィルム1を押さえつけた状態で切断し、切断が終わると押さえつけ部材を退避上昇させる。
【0048】
前記繰り出しローラ12は、偏光フィルム1を所定の長さだけ繰り出す状態と、繰り出しを停止した状態とを繰り返す。そして停止した状態で主カッター17が偏光フィルム1を切断する。
【0049】
[フィルム貼合装置6]
前記偏光フィルムの切り出し装置2の下手側に、偏光フィルムの切り出し装置2で切り出された平行四辺形の偏光フィルム切り出し体3を受け入れる第3フィルム支持台25を配置するとともに、この第3フィルム支持台25の下手側に第4フィルム支持台26を配置し、位相差フィルム4を供給する位相差フィルム供給部27を第4フィルム支持台26に設け、偏光フィルム切り出し体3と、位相差フィルム供給部27からの位相差フィルム4とを、それらが貼合されるように挟持搬送する一対の挟持ローラ28を第4フィルム支持台26に設けて構成してある。
【0050】
前記偏光フィルムの切り出し装置2側から第3フィルム支持台25側への偏光フィルム切り出し体3の移載は作業者が行う。
【0051】
前記第3フィルム支持台25は、その支持台面に沿う方向(詳しくは、支持台面に沿い、かつ、挟持ローラ28側に向かう方向)への偏光フィルム切り出し体3の送りが許されるように設けてある。第3フィルム支持台25に載置した偏光フィルム切り出し体3の挟持ローラ28側への送り出しは作業者が行う。
【0052】
前記第3フィルム支持台25に、偏光フィルム切り出し体3を挟持ローラ28側に送り出しガイドする複数のガイドローラ29を設けてある。
【0053】
このガイドローラ29は偏光フィルム切り出し体3の切断された側の両側縁のうちの一側縁に当接し、作業者による偏光フィルム切り出し体3の挟持ローラ28側への送り出しに伴って縦軸芯周りに回転する。
【0054】
前記位相差フィルム供給部27は、位相差フィルム4をロール状に巻いた筒状の第2回転軸30を、第4フィルム支持台26よりも上方側に位置する状態にその第4フィルム支持台26に回転自在に支持させて構成してある。
【0055】
上記構造の設備により、偏光フィルム切り出し体3と位相差フィルム4とを次のようにして貼合する(図3等参照)。
【0056】
1) 偏光フィルム供給部7からの偏光フィルム1の繰り出しに伴って、偏光フィルム1に貼着された剥離テープ34を、その貼着状態のまま剥離テープ34の一側縁側で前記一側縁に沿う方向に補助カッター14で切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープ34Aと第2分割剥離テープ34Bとに分割する。
【0057】
2) 偏光フィルムの切り出し装置2における主カッター17で、偏光フィルム1をフィルム長手方向に対して設定角度を成す方向に順次切断して、平行四辺形の偏光フィルム切り出し体3を得る。
【0058】
3) 偏光フィルム切り出し体3の切断された側の両側縁が、位相差フィルム供給部27からの位相差フィルム4の長手方向に沿う状態に、作業者が偏光フィルム切り出し体3を偏光フィルムの切り出し装置2側から第3フィルム支持台25に移載する。
【0059】
4) 前記偏光フィルム切り出し体3に第1分割剥離テープ34Aを貼着状態のまま残して、第2分割剥離テープ34Bを第1分割剥離テープ34Aに近い側から一部剥がす。
【0060】
5) 挟持ローラ28を作動させて、位相差フィルム4を一対の挟持ローラ28側に送るとともに、偏光フィルム切り出し体3の切断された側の両側縁が、第2光学フィルムの両側縁に各別に沿うように、作業者が偏光フィルム切り出し体3を第1分割剥離テープ34A側から挟持ローラ28側に送る。
【0061】
6) 一対の挟持ローラ28が偏光フィルム切り出し体3と位相差フィルム4とを挟持搬送する(この場合、第2分割剥離テープ34Bの剥がされた部分を作業者が手で保持しておく)。
【0062】
これにより、偏光フィルム切り出し体3の切断された側の両側縁と、位相差フィルム4の両側縁とが各別に沿う状態に、偏光フィルム切り出し体3の露出した粘着面に位相差フィルム4が貼合される。
【0063】
また、第2分割剥離テープ34Bの剥がされた部分を作業者が手で保持していることから、第2分割剥離テープ34Bが挟持ローラ28の挟持搬送に伴って剥がれる。
【0064】
例えば、偏光フィルム切り出し体3から第2分割剥離テープ34Bの全体を剥がした後に、偏光フィルム切り出し体3を挟持ローラ28側に送ると、偏光フィルム切り出し体3の粘着面にごみ等の異物が付着しやすくなるとともに、前記粘着面に作業者の手等が触れることがあるが、上記の手段では、第2分割剥離テープ34Bが挟持ローラ28の挟持搬送に伴って剥がれていくから上記の問題を解消することができる。
【0065】
7) 位相差フィルム4の供給に伴って、作業者が偏光フィルム切り出し体3を一対の挟持ローラ28側に順次供給していくと、一連の位相差フィルム4に複数の偏光フィルム切り出し体3が順次貼合されていき、偏光フィルム切り出し体3と位相差フィルム4とを貼合した帯状の光学フィルム積層体31を得ることができる。
【0066】
8) 作業者が帯状の光学フィルム積層体31を偏光フィルム切り出し体3の形状に沿って切断して、カットシート状の光学フィルム積層体31を得るとともに、このカットシート状の光学フィルム積層体31から液晶表示装置の大きさに合わせて光学フィルム積層チップを切り出す。
【0067】
[別実施形態]
上記の実施形態では、前記1)のように、偏光フィルム供給部7からの偏光フィルム1の繰り出しに伴って、偏光フィルム1に貼着された剥離テープ34を、その貼着状態のまま剥離テープ34の一側縁側で前記一側縁に沿う方向に補助カッター14で切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープ34Aと第2分割剥離テープ34Bとに分割したが、これに換えて次の手段を採ってもよい。
【0068】
つまり、
1) 前記剥離テープ34を分割することなく、偏光フィルム1をフィルム長手方向に対して設定角度を成す方向に主カッター17で順次切断して、平行四辺形の偏光フィルム切り出し体3を得る。
【0069】
2) 偏光フィルム切り出し体3の切断された側の両側縁が、位相差フィルム供給部27からの位相差フィルム4の長手方向に沿う状態に、作業者が偏光フィルム切り出し体3を偏光フィルムの切り出し装置2側から第3フィルム支持台25に移載する(図3参照)。
【0070】
3) 偏光フィルム切り出し体3の切断されていない側の両側縁のうちの一側縁側で、剥離テープ34を前記一側縁に沿う方向に作業者がカッターにより切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープ34Aと第2分割剥離テープ34Bとに分割する。
【0071】
次に、上記の第1実施形態における4)〜8)の手順と同様の手順でフィルムを貼合する。
【0072】
前記偏光フィルム1又は位相差フィルム4は、光学軸がフィルム長手方向に対して直交しているものであってもよい。
【0073】
前記第2分割剥離テープ34Bの全体を偏光フィルム切り出し体3から剥がしてからその偏光フィルム切り出し体3を挟持ローラ28側に送ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学フィルム積層体の製造設備の概略側面図
【図2】光学フィルム積層体の製造設備の概略平面図
【図3】光学フィルム積層体の製造工程を示す概略図
【図4】図2におけるB−B視図
【図5】偏光フィルム供給部の構造を示す正面図
【図6】図4におけるA−A視図
【図7】偏光フィルムの切り出し装置における切断部を示す一部切欠き斜視図
【図8】偏光フィルムの切り出し装置における切断部を示す縦断面図
【符号の説明】
1 第1光学フィルム
3 光学フィルム切り出し体
4 第2光学フィルム
28 挟持ローラ
34 剥離テープ
34A 第1分割剥離テープ
34B 第2分割剥離テープ

Claims (2)

  1. 光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交する第1光学フィルムに貼着された剥離テープを、その貼着状態のまま前記剥離テープの一側縁側で前記一側縁に沿う方向に切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープと第2分割剥離テープとに分割し、前記第1光学フィルムをフィルム長手方向に対して設定角度を成す方向に前記第1及び第2分割剥離テープごと切断し、この切断により得られた平行四辺形の光学フィルム切り出し体に前記第1分割剥離テープを貼着状態のまま残して前記第2分割剥離テープを剥がし、光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交する第2光学フィルムを一対の挟持ローラ側に送るとともに、前記光学フィルム切り出し体の切断された側の両側縁が、前記第2光学フィルムの両側縁に各別に沿うように、前記光学フィルム切り出し体を前記第1分割剥離テープ側から前記挟持ローラ側に送り、その挟持搬送で前記光学フィルム切り出し体と第2光学フィルムとを貼合させる光学フィルムの貼合方法。
  2. 光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交するとともに剥離テープが貼着された第1光学フィルムを、フィルム長手方向に対して設定角度を成す方向に順次切断し、その切断により得られた平行四辺形の光学フィルム切り出し体の切断されていない側の両側縁のうちの一側縁側で前記剥離テープをその貼着状態のまま前記一側縁に沿う方向に切断して、前記一側縁側の第1分割剥離テープと第2分割剥離テープとに分割し、前記光学フィルム切り出し体に前記第1分割剥離テープを貼着状態のまま残して前記第2分割剥離テープを剥がし、光学軸がフィルム長手方向に対して平行又は直交する第2光学フィルムを一対の挟持ローラ側に送るとともに、前記光学フィルム切り出し体の切断された側の両側縁が、前記第2光学フィルムの両側縁に各別に沿うように、前記光学フィルム切り出し体を前記第1分割剥離テープ側から前記挟持ローラ側に送り、その挟持搬送で前記光学フィルム切り出し体と第2光学フィルムとを貼合させる光学フィルムの貼合方法。
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