JPH11286046A - 易接着性二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法 - Google Patents

易接着性二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法

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JPH11286046A
JPH11286046A JP10091209A JP9120998A JPH11286046A JP H11286046 A JPH11286046 A JP H11286046A JP 10091209 A JP10091209 A JP 10091209A JP 9120998 A JP9120998 A JP 9120998A JP H11286046 A JPH11286046 A JP H11286046A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐溶剤性、インキ接着性、ラミネート接着性
の優れた易接着性二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方
法を提供する。 【解決手段】 実質的に無定形、無配向の未延伸ポリア
ミドフィルムを一連のロール群からなる縦延伸機で縦延
伸し、この縦延伸フィルムの少なくともその片面に水性
ポリウレタン系エマルジョン(A)とメラミン系架橋剤
(B)の混合液をコーティングした後、テンター式横延
伸機で予熱、横延伸して易接着性タイプの逐次二軸延伸
ポリアミドフィルムを製造する方法において、下記式
(1)〜(4)を満足する条件で予熱、横延伸及び熱セ
ットすることを特徴とする易接着性二軸延伸ポリアミド
フィルムの製造方法。 T1 ≧Tmf(A) (1) Tg ≦T1 ≦Tg +20℃ (2) Tsf(A)≦T2 ≦Tg +60℃ (3) T3 ≧Tts(B) (4) ここでT1 は予熱温度、T2 は横延伸温度、T3 は熱セ
ット温度、Tmf(A)はAの最低成膜温度、Tg はポリ
アミドのガラス転移温度、Tsf(A)はAの軟化開始温
度、Tts(B)はBの架橋反応開始温度を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易接着性の逐次二
軸延伸ポリアミドフィルムの製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】二軸延伸ポリアミドフィルムは、機械的
特性、光学的特性、熱的特性、バリアー性をはじめとし
て、耐摩耗性、耐衝撃性、耐ピンホール性などに優れて
いることから、食品その他の包装材料用フィルムとして
広く利用されている。
【0003】ポリアミドフィルムを食品包装用途として
使用する場合、シーラントフィルムとラミネートして用
いられるが、両フィルム間の接着力が弱いと、殺菌のた
めのボイル処理やレトルト処理を施す際に基材のポリア
ミドフィルムとシーラントフィルムとの間で剥離する、
いわゆるデラミ現象が発生するという問題がある。
【0004】ラミネート加工を行う場合、酢酸エチルや
メチルエチルケトンのような有機溶剤で希釈した接着剤
を使用するのが一般的である。この場合、フィルムのラ
ミネート加工工程において、塗膜の耐溶剤性が悪いとロ
ール上の有機溶剤によって塗膜が剥がれてしまい、性能
が極端に低下してしまうという問題があった。さらに、
ポリアミドフィルムは、印刷して用いられる場合が多
く、印刷インキとの接着性も必要とされる。
【0005】従来より、ポリアミドフィルムに易接着性
を付与するための表面処理を施すことが行われている。
例えば、特公平3− 55302号公報には、易接着性ポリア
ミドフィルムを製造する際に、未延伸フィルムにポリウ
レタン樹脂及びメラミン系架橋剤を含有した水性エマル
ジョンを塗布し、乾燥した後、同時二軸延伸し、熱セッ
トする方法が開示されている。しかし、この公報に開示
された組成の水性エマルジョンを用いる場合、高温で処
理しないと架橋反応が円滑に進行せず、縦延伸後に水性
エマルジョンを塗布し、乾燥、予熱後、横延伸する逐次
二軸延伸法には適用できなかった。すなわち、逐次二軸
延伸法では、縦延伸後のフィルムを高温で処理すると横
延伸が困難となるため、低温で乾燥、予熱することが必
要であり、塗膜の形成が不完全で、耐溶剤性に問題があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、逐次二軸延
伸法による、耐溶剤性の優れた易接着性二軸延伸ポリア
ミドフィルムを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記事情に
鑑み、易接着性ポリアミドフィルムを逐次二軸延伸法で
得る方法について鋭意検討した結果、易接着性樹脂の性
状および予熱、延伸温度を適切に選択することにより、
予熱温度が低温でも易接着層の優れた密着性が得られ、
さらには耐溶剤性に優れた二軸延伸ポリアミドフィルム
が得られることを見いだし本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、次の通りであ
る。実質的に無定形、無配向の未延伸ポリアミドフィル
ムを一連のロール群からなる縦延伸機で縦延伸し、この
縦延伸フィルムの少なくともその片面に水性ポリウレタ
ン系エマルジョン(A)とメラミン系架橋剤(B)の混
合液をコーティングした後、テンター式横延伸機で予
熱、横延伸して易接着性タイプの逐次二軸延伸ポリアミ
ドフィルムを製造する方法において、下記式(1)〜
(4)を満足する条件で予熱、横延伸及び熱セットする
ことを特徴とする易接着性二軸延伸ポリアミドフィルム
の製造方法。 T1 ≧Tmf(A) (1) Tg ≦T1 ≦Tg +20℃ (2) Tsf(A)≦T2 ≦Tg +60℃ (3) T3 ≧Tts(B) (4) ここでT1 は予熱温度、T2 は横延伸温度、T3 は熱セ
ット温度、Tmf(A)はAの最低成膜温度、Tg はポリ
アミドのガラス転移温度、Tsf(A)はAの軟化開始温
度、Tts(B)はBの架橋反応開始温度を示す。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においてポリアミドとは、配向結晶性を有する熱
可塑性ポリアミドを意味する。このようなポリアミドの
具体例としては、ナイロン6、ナイロン66ナイロン6
10、ナイロン11、ナイロン12、ナイロンMXD6(ポリ
メタキシリレンアジパミド)及びこれらを主体とする共
重合体及び混合物が挙げられる。特に好ましいものは、
コストパフォーマンスに優れるナイロン6である。な
お、これらのポリアミドには必要に応じ、フィルムの性
能に悪影響を与えない範囲で、滑剤、帯電防止剤、ブロ
ッキング防止剤、無機微粒子等各種添加剤を含有させる
ことができる。
【0010】本発明においては、まず、常法に従って、
実質的に無定形、無配向の未延伸ポリアミドフィルムを
得る。例えば、ポリアミドチップを押出機で加熱溶融し
てTダイからフィルム状に押出し、これをエアーナイフ
キャスト法、静電印加キャスト法などの公知のキャステ
ィング法で回転する冷却ドラム上で冷却固化して急冷製
膜する。
【0011】次に、未延伸フィルムを周速の異なる加熱
ローラ群からなるローラ式縦延伸機に供給し、延伸のた
めの予熱を行った後、未延伸フィルムのガラス転移点以
上の温度に加熱された延伸ロールと冷却ロールとの間
で、 2.7〜3.6 倍に延伸して縦延伸フィルムをつくる。
【0012】次に、上記の縦延伸フィルムに水性ポリウ
レタン系エマルジョン(A)とメラミン系架橋剤(B)
の混合液を横延伸後の厚みが0.03〜0.1μmとな
るように少なくともその片面にコーティングした後、テ
ンター予熱部へ導き、水分の乾燥及びフィルム横延伸の
ための予熱を行う。
【0013】本発明では、予熱温度(T1 )を下記式1
〜2に示す条件で製造することが必要である。 T1 ≧Tmf(A) (1) Tg ≦T1 ≦Tg +20℃ (2) ここで、Tmf(A)はAの最低成膜温度、Tg はポリア
ミドのガラス転移温度である。
【0014】予熱温度を式(1)の条件を満たすように
するのは、横延伸前にポリウレタン樹脂皮膜を適切に形
成させるためである。式(1)を満たさない場合、横延
伸後のフィルムにポリウレタン樹脂皮膜が形成されな
い。また、予熱温度を式(2)の条件を満たすようにす
るのは横延伸を均一に行うためである。予熱温度がTg
より低いと、横延伸初期でフィルムが破断し、またTg
+20℃より高いと縦延伸フィルムの結晶化が過度に進
行して、横延伸時にフィルムが破断したり、たとえ延伸
できたとしても、フィルムの長さ方向にネックが発生し
て製品としての価値が低下する。
【0015】次に、本発明では、予熱された縦延伸フィ
ルムを、下記式(3)を満たす延伸温度(T2 )で横方
向に3.0〜5.0倍延伸する。 Tsf(A)≦T2 ≦Tg +60℃ (3) ここで、Tsf(A)はAの軟化開始温度を示す。
【0016】横延伸温度を式(3)の条件を満たすよう
にするのは、横延伸後に均一な皮膜を形成させるためで
ある。横延伸温度がAの軟化開始温度より低い場合に
は、横延伸時に皮膜にクラックが発生するため、フィル
ムの耐溶剤性、接着性が低下する。また、Tg +60℃
より高いと、横延伸時にフィルムの破断が頻発したり、
延伸が不均一となり厚み斑が大きくなる。
【0017】このようにして得られた二軸延伸フィルム
は寸法安定性を付与するために下記式(4)を満たす温
度条件で熱セットを行う。 T3 ≧Tts(B) ここで、T3 は熱セット温度、Tts(B)はBの架橋反
応開始温度を示す。
【0018】熱セット温度がBの架橋反応開始温度より
低いと、ポリウレタンと架橋剤との反応が起こらないた
め、皮膜の耐溶剤性、接着性が得られない。T3 は、B
の架橋反応開始温度以上で、フィルムの強度に影響を与
えない範囲で適宜選択すればよい。なお、Bの種類とし
ては、高収縮フィルムを得るには通常低温セットを行う
ため、架橋反応温度の低いものを使用する。
【0019】本発明で用いられる水性ポリウレタン系エ
マルジョン(A)としてはアイオノマー型自己乳化型ポ
リウレタン樹脂、アイオノマー型自己乳化型ポリウレタ
ン−ポリ尿素樹脂などが挙げられる。耐溶剤性を高める
ためには、少なくとも両成分のどちらか一方に芳香族系
の成分を用いることが好ましい。また、接着性を高める
ためには、ポリマー主鎖あるいは末端に、水酸基、カル
ボキシル基、アミノ基を導入したものを用いることが好
ましい。
【0020】メラミン系架橋剤(B)としてはメラミン
をメチロール化したものが用いられ、反応性の制御、貯
蔵安定性を付与するために、メチロール基をアルコキシ
ル化したものを用いるのが一般的である。なお、アルコ
キシル基としてはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基などがあげられる。また、必要に応じ
て、架橋触媒を添加してもよい。架橋触媒としては、た
とえばパラトルエンスルホン酸が挙げられる。
【0021】メラミン系架橋剤(B)の添加量は、Aが
90〜100重量部に対して、5〜7重量部が好まし
い。(B)の添加量が、5重量部より少ないと耐溶剤性
が不十分となり、7重量部より多くしても耐溶剤性は飽
和するので経済的でない。また、必要に応じて、架橋触
媒を架橋剤の量に対して5〜7重量%を加えることによ
り架橋反応を促進させることができる。
【0022】本発明における易接着コート液には、必要
に応じて、接着性に影響を与えない範囲で、帯電防止剤
やスリップ剤など公知の各種添加剤を加えることができ
る。また塗工性を向上させるため消泡剤、界面活性剤を
加えることができる。
【0023】なお、水性エマルジョン混合液の貯蔵方法
としては、貯蔵中における架橋反応を抑制するために凍
結しない範囲でできるだけ低温が好ましく、たとえば貯
蔵タンクの表面に10〜20℃程度の冷却水を流すなど
の方法を用いればよい。
【0024】フィルムを延伸した後の皮膜の厚みは0.
03〜0.1μmが好ましく、さらに好ましくは0.0
5〜0.08μmである。皮膜の厚みが0.03μmよ
り薄い場合には十分な接着性が得られず、0.1μmよ
り厚くしても性能が飽和するため、それ以上の厚みを塗
工しても経済的ではない。
【0025】本発明においては、皮膜のコーティング方
法は特に限定するものではなく、例えばグラビアロール
法、リバースロール法、エアーナイフ法、リバースグラ
ビア法、マイヤーバー法、インバースロール法、又はこ
れらの組み合わせによる各種コーティング方式や、各種
噴霧方式などを採用することができる。また、縦延伸機
とコーターの間にコロナ処理装置などを設置し、縦延伸
後のフィルムの濡れ張力を調整することができる。
【0026】このようにして得られた二軸延伸ポリアミ
ドフィルムはフィルムの寸法安定性を付与するために必
要に応じてリラックス処理が施される。その後、フィル
ムをクリップから解放し、端部の未延伸残部をトリミン
グし、残りを製品として巻き取る。
【0027】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に
説明する。本発明における評価方法は次の通りである。
【0028】(1) 耐溶剤性 コートフィルム(二軸延伸フィルム)を酢酸エチルに2
0℃で3分間浸漬し、風乾後、塗布量を定量し、塗布量
の減少率を求め、次の4段階で評価した。 ◎:30重量%未満 ○:30〜40重量% △:40重量%〜60重量%未満 ×:60重量%以上 なお、塗布量の定量は次のようにして行った。易接着処
理フィルムには、架橋剤に由来するメラミン環が存在
し、260〜300 nm に特有の紫外吸収を示す。この
ため、易接着処理をしていない基材フィルムと易接着処
理フィルムの紫外線吸収スペクトルの差スペクトル (面
積) を求めれば塗布量の定量が可能となる。そこで、あ
らかじめ塗布量が既知のコートフィルムで塗布量検量線
を作成しておき、コートフィルムの塗布量を定量した。 (2) ラミネート強力 易接着処理フィルムと無延伸ポリプロピレンフィルム:
(東レ合成社製「トレファン」、厚み60μm)とを、ポリ
ウレタン系接着剤を使用して、ドライラミネートした。
このラミネートフィルムから幅15mmの試験片を採取
し、20℃、65%RHの雰囲気中で、島津製作所製引張
試験機 AGS−100B型を用い、Tピール法で、引張速度3
00mm/分で、試験片の端部からフィルム界面を剥離
し、強力を測定した。 (3) インキ接着性 コートフィルムにポリウレタン系インキを塗布し、乾燥
後、ニチバン社製セロハンテープを空気が混入しないよ
うにインキ面に貼付し、180°の方向に一気に剥離
し、インキの剥がれた面積の比率により、次の4段階で
評価した。 ◎:30%未満 ○:30〜40% △:40%〜60%未満 ×:60%以上 (4) 最低成膜温度 温度勾配板法により測定した(T. F. Protzman, G. L.
Brown, J. Appl.Polymer Sci., 4, 81(1960))。 (5) 軟化点 JIS−K−7196に従い測定した。
【0029】実施例1 ナイロン6(融点:220℃、Tg 45℃)を温度26
0℃で、幅600mmのTダイよりシート状に溶融押出
した後、エアーナイフキャスト法により温度25℃の回
転ドラムに密着させて急冷し、厚さ155μm の実質的
に無定形で配向していない未延伸ポリアミドフィルムを
得た。次いで、この未延伸フィルムを周速の異なる加熱
ローラ群からなる縦延伸機により、温度55〜62℃、
延伸倍率として2.8倍に縦延伸して縦延伸フィルムを
得た。続いて、この縦延伸フィルムに固形分濃度6重量
%でPH9.0に調整された水性ポリウレタン系エマル
ジョン(A)(大日本インキ化学工業社製ハイドラ
)(Tmf=約0℃、Tsf=80℃)100重量部
に対して、トリ(メトキシメチル)メラミン樹脂(B)
(Tts=150℃)7重量部を混合した液を、マイヤー
バーコータを用いて横延伸後の厚みが0.07μmとな
るようにコーティングした。次いで、テンターに導き、
予熱部において温度60℃で乾燥して塗膜を成膜し、温
度90℃で3.7倍に横延伸した後、215℃で熱処理
し、厚さ15μm の表面コートされた二軸延伸ポリアミ
ドフィルムを得た。得られたフィルムの性能を表1に示
した。
【0030】実施例2 Tmf=62℃、Tsf=80℃の水性ポリウレタン系エマ
ルジョン(A)を用い、予熱温度を65℃とした以外
は、実施例1と同様にして厚さ15μmの表面コートさ
れた二軸延伸ポリアミドフィルムを得た。得られたフィ
ルムの性能を表1に示した。
【0031】実施例3 Tmf=40℃、Tsf=90℃の水性ポリウレタン系エマ
ルジョン(A)を用い、横延伸温度を100℃とした以
外は、実施例1と同様にして厚さ15μmの表面コート
された二軸延伸ポリアミドフィルムを得た。得られたフ
ィルムの性能を表1に示した。
【0032】実施例4 Tts=120℃のメラミン系架橋剤を用い、熱セット温
度を130℃とした以外は、実施例1と同様にして厚さ
15μmの表面コートされた熱収縮性二軸延伸ポリアミ
ドフィルムを得た。得られたフィルムの性能を表1に示
した。
【0033】実施例5 ポリアミドとしてポリメタキシリレンアジパミド(MX
D6、Tg75℃)を用い、縦延伸温度を85℃とし、
予熱温度を90℃、横延伸温度を95℃とした以外は、
実施例2と同様にして厚さ15μmの表面コートされた
二軸延伸ポリアミドフィルムを得た。得られたフィルム
の性能を表1に示した。
【0034】比較例1 予熱温度を60℃とした以外は、実施例2と同様にして
厚さ15μmの表面コートされた二軸延伸ポリアミドフ
ィルムを得た。得られたフィルムの性能を表1に示し
た。この場合には、予熱部で皮膜の成膜がなされないま
ま横延伸されたので、耐溶剤性、接着性の劣るフィルム
であった。
【0035】比較例2 Tmf=約0℃、Tsf=100℃の水性ポリウレタン系エ
マルジョン(A)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て厚さ15μmの表面コートされた二軸延伸ポリアミド
フィルムを得た。製造条件および特性値を表1に示す。
得られたフィルムの性能を表1に示した。得られたフィ
ルムは、横延伸時に皮膜が追従せず、耐溶剤性、接着性
の劣るフィルムであった。
【0036】比較例3 Tmf=70℃、Tsf=80℃の水性ポリウレタン系エマ
ルジョン(A)を用い、予熱温度を75℃とした以外は
実施例1と同様にして厚さ15μmの表面コートされた
二軸延伸ポリアミドフィルムを得た。この場合には、予
熱温度が高すぎたため、基材フィルムの結晶化が進行
し、フィルムの切断が頻発した。
【0037】比較例4 Tmf=62℃、Tsf=100℃の水性ポリウレタン系エ
マルジョン(A)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て厚さ15μmの表面コートされた二軸延伸ポリアミド
フィルムを得た。得られたフィルムの性能を表1に示し
た。この場合には、予熱部における皮膜の成膜が行われ
ず、耐溶剤性、接着性の劣るフィルムであった。
【0038】比較例5 Tsf=120℃の水性ポリウレタン系エマルジョン
(A)を用い、横延伸温度を125℃とした以外は、実
施例1と同様にして厚さ15μmの表面コートされた二
軸延伸ポリアミドフィルムを得た。得られたフィルムの
性能を表1に示した。この製造方法では横延伸温度が高
すぎたため、横延伸工程での配向結晶化が過度に進行
し、部分的にネックが発生し、厚み斑の大きいフィルム
であった。
【0039】比較例6 Tts=150℃のメラミン系架橋剤(B)を用いた以外
は、実施例4と同様にして厚さ15μmの表面コートさ
れた熱収縮性二軸延伸ポリアミドフィルムを得た。得ら
れたフィルムの性能を表1に示した。この場合には、熱
セット部における架橋が進行せず、耐溶剤性、ならびに
接着性の乏しいフィルムであった。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、逐次二軸延伸法によ
り、耐溶剤性及び基材フィルムとの密着性に優れた塗膜
を有する易接着性二軸延伸ポリアミドフィルムが提供さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08J 7/04 CFG C08J 7/04 CFGZ B29K 77:00 B29L 7:00 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に無定形、無配向の未延伸ポリア
    ミドフィルムを一連のロール群からなる縦延伸機で縦延
    伸し、この縦延伸フィルムの少なくともその片面に水性
    ポリウレタン系エマルジョン(A)とメラミン系架橋剤
    (B)の混合液をコーティングした後、テンター式横延
    伸機で予熱、横延伸して易接着性タイプの逐次二軸延伸
    ポリアミドフィルムを製造する方法において、下記式
    (1)〜(4)を満足する条件で予熱、横延伸及び熱セ
    ットすることを特徴とする易接着性二軸延伸ポリアミド
    フィルムの製造方法。 T1 ≧Tmf(A) (1) Tg ≦T1 ≦Tg +20℃ (2) Tsf(A)≦T2 ≦Tg +60℃ (3) T3 ≧Tts(B) (4) ここでT1 は予熱温度、T2 は横延伸温度、T3 は熱セ
    ット温度、Tmf(A)はAの最低成膜温度、Tg はポリ
    アミドのガラス転移温度、Tsf(A)はAの軟化開始温
    度、Tts(B)はBの架橋反応開始温度を示す。
JP09120998A 1998-04-03 1998-04-03 易接着性二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法 Expired - Fee Related JP4252122B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012250389A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Asahi Kasei Chemicals Corp 延伸積層フィルムの製造方法、延伸積層フィルム、ピローシュリンク包装体及びケーシング包装体

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JP2012250389A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Asahi Kasei Chemicals Corp 延伸積層フィルムの製造方法、延伸積層フィルム、ピローシュリンク包装体及びケーシング包装体

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