JPH11285663A - 回転式塗布装置 - Google Patents

回転式塗布装置

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JPH11285663A
JPH11285663A JP2563599A JP2563599A JPH11285663A JP H11285663 A JPH11285663 A JP H11285663A JP 2563599 A JP2563599 A JP 2563599A JP 2563599 A JP2563599 A JP 2563599A JP H11285663 A JPH11285663 A JP H11285663A
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plate
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case
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケース上部の開口を閉じる部材がケースに、回
転台と結合する上部板が回転台に、それぞれ確実に結合
でき、基板の処理品質の低下が生じることがない回転式
塗布装置を提供する。 【解決手段】固定支持部材16と、上部支持板4及び上
部回転板3とを上下方向に相対移動可能とすることによ
り、上部支持板4及び上部回転板3が最も下方の位置に
至り回転台2と結合した後も、固定支持部材16は下降
を続けることができて、上部支持板4及び上部回転板3
が回転台2に対して、固定支持部材16が筒状カバー1
5に対して、それぞれ確実に結合装着される。これによ
り、結合の不完全さに起因する問題は発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネル用
のガラス基板、半導体ウエハ、半導体製造装置用のマス
ク基板などの基板の表面に、遠心力を利用してフォトレ
ジスト液などの塗布液を薄膜状に塗布するために、基板
を水平支持した状態で回転させる回転台と、この回転台
上に支持された基板の上面に塗布液を供給する塗布液供
給手段とを備えた回転式塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転式塗布装置としては、従
来、特開平3−293056号公報に開示されているも
のが知られている。
【0003】この従来例によれば、基板を水平に支持し
て回転させる回転台と、この回転台を閉じる蓋と、回転
台の周囲を囲むケースと、ケースの上面を閉じる蓋とを
備え、ケースを閉じる蓋を回転しないように固定支持す
るとともに、回転台を閉じる蓋をベアリングにより回転
可能に支持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例の場合に
は、ケースを閉じる蓋は、回転台を閉じる蓋に対して、
上下方向に移動しないようにベアリングにより支持され
ている。しかしながら、回転台とケースとの上下位置関
係は固定されており、このような上下位置の固定された
2つの蓋で回転台とケースとを閉じようとすれば、2つ
の蓋の位置関係も回転台とケースとの位置関係に厳密に
一致させる必要がある。そして、それらの部材の寸法精
度や組み立て精度、温度変化や経時変化など各種要因に
よる寸法ずれが生じた場合には、回転台とケースのどち
らかの閉じ状態が不完全となってしまい、不完全な結合
による遊びなどに起因する基板処理品質の低下など種々
の問題が生じる。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであつて、ケース上部の開口を閉じる部材がケース
に、回転台と結合する上部板が回転台に、それぞれ確実
に結合でき、基板の処理品質の低下などの問題がない回
転式塗布装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の回転式塗布装置
は、基板を水平支持した状態で回転させる回転台と、こ
の回転台上に支持された基板の上面に塗布液を供給する
塗布液供給手段とを備えた回転式塗布装置において、上
部が開口し、前記回転台の周辺を囲むケースと、前記ケ
ースに着脱可能に設けられ、前記ケースへの装着時に前
記ケースの前記開口を閉じる部材と、前記部材に上下方
向への相対移動可能に結合され、前記部材の前記ケース
への装着時に前記回転台と結合して前記回転台とで塗布
処理空間を形成する上部板と、を備えたことを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。
【0008】図1は本発明に係る回転式塗布装置の第1
実施形態の全体の概略構成を示す縦断正面図であり、角
型基板1を載置する回転台2が鉛直方向の軸心P周りに
水平回転可能に設けられ、その回転台2の上方に、回転
台2と平行に上部回転板3が設けられるとともに、その
上部回転板3が回転台2に上部支持板4を介して一体的
に回転可能に取り付けられ、これら回転部材の下方及び
周辺部を外から囲むように廃液回収ケース5が設けら
れ、前記回転台2に、縦向き回転軸としての出力軸6を
介して駆動源である電動モータ7が連結されている。
【0009】回転台2は、角型基板1の外形形状より充
分大きい外形円板として構成されていて、その上面に立
設した多数の基板支持ピン8・・・上に角型基板1が水
平に載置支持されるようになっている。また、図示しな
いが、回転台2上には角型基板1の四隅それぞれに一対
づつの位置決めピンが設けられていて、これら位置決め
ピンによつて角型基板1が回転台2と一体に水平回転さ
れるようになっている。
【0010】また、回転台2の外周上面には、回転台2
と同外径のスペーサリング9およびリングプレート10
が同心円線上の場所に複数箇所で連結されるとともに、
このリングプレート10に上部支持板4がノブボルト1
1を介して着脱自在に取り付けられ、上部支持板4を取
り外すことで、リングプレート10の中央開口から基板
1を出し入れすることができるようになっている。
【0011】前記上部回転板3は基板1の外形形状より
大径の円板に構成され、上部支持板4の下面にカラー1
2を介してボルト連結されている。廃液回収ケース5の
底部は絞り込まれ、その下端に廃液排出口13が形成さ
れるとともに、周方向の複数箇所には塗布液から蒸発し
た溶剤ガスや塗布液ミストを排出する排気口14が形成
されている。
【0012】前記廃液回収ケース5の上部に筒状カバー
15が取り付けられ、その筒状カバー15に固定支持部
材16が着脱可能に取り付けられている.
【0013】図2の要部の一部切欠拡大正面図、図3お
よび図4の要部の平面図、図5の要部の側面図に示すよ
うに、上部回転板3の中央には開口19が形成され、こ
の開口19の鉛直方向上方位置において、固定支持部材
16の上方側支持プレート16aに駆動開閉機構として
の第1のエアシリンダ20が取り付けられ、その第1の
エアシリンダ20のシリンダロツド20aの先端にブロ
ック21が取り付けられるとともに、ブロック21に相
対昇降および相対回転可能に有底筒状の蓋17が吊り下
げ保持されている。
【0014】また、ブロック21の下面に第1の磁石2
2が付設され、一方、蓋17の底面に、前記第1の磁石
22と同極の第2の磁石23が付設され、蓋17を閉じ
位置に変位した状態で、ブロック21を蓋17と非接触
状態にしたときに、反発力によって蓋17を閉じ位置に
維持できるようになっている。
【0015】したがって、第1のエアシリンダ20の短
縮により、蓋17を開口19の上方の開き位置に上昇変
位させ、一方、第1のエアシリンダ20の伸長により、
蓋17を下降して開口19に嵌入する閉じ位置に変位
し、開口19を閉じながら蓋17のみを上部回転板3と
一体回転できるようになっている。
【0016】上方側支持プレート16aの第1のエアシ
リンダ20の横側方に、鉛直方向の軸芯周りで90゜の
範囲で回転可能な第2のエアシリンダ24が設けられる
とともに、その第2のエアシリンダ24のシリンダロツ
ド24aにスプライン軸25が連結されている。スプラ
イン軸25に昇降のみ可能にスプライン筒26が取り付
けられるとともに、スプライン筒26に回転のみ可能に
回転筒27が取り付けられている。回転筒27に洗浄ノ
ズル18が一体的に取り付けられるとともに、上方側支
持プレート16aの第2のエアシリンダ24の横側方下
側に設けられた第3のエアシリンダ28のシリンダロツ
ド28aに回転筒27が連結されている。図示しない
が、洗浄ノズル18には、洗浄液圧送機構に接続された
配管が接続されている。上述の構成により、回転台2の
上面に向けて洗浄液を噴出する回転台洗浄手段が構成さ
れている。
【0017】上記構成により、蓋17が閉じ位置にある
非洗浄状態では、洗浄ノズル18を開口19の上方より
も外れた非洗浄位置に位置きせておき、そして、蓋17
が開き位置にある洗浄状態では、第2のエアシリンダ2
4により回転して洗浄ノズル18を開口19の上方箇所
に位置させた後に、第3のエアシリンダ28を伸長して
洗浄ノズル18を下降させ、その吹き出し口18aから
回転台2の上面に向けて洗浄液を噴出する洗浄位置に変
位できるようになっている。上記洗浄ノズル18を洗浄
位置と非洗浄位置とに駆動変位させるための第2および
第3のエアシリンダ24、28から成る構成をして駆動
機構と総称する。
【0018】固定支持部材16の下方側支持プレート1
6bは環状に形成され、その内周面側に寄った上面の周
方向所定の4箇所それぞれに、山形状の係合突起29が
設けられ、一方、下方側支持プレート18bよりも上方
に位置するように、上部支持板4に取付部材30・・・
を介して環状プレート31が取り付けられるとともに、
その環状プレート31の周方向所定の4箇所それぞれ
に、係合突起29を嵌入する筒体32が設けられ、前記
上部回転板3を着脱する際に、係合突起29・・・を筒
体32・・・に嵌入することにより、固定支持部材16
で吊り下げることができるように構成されている。
【0019】以上の構成により、先ず、塗布処理に際し
ては、固定支持部材16を筒状カバー15から取り外す
とともに上部支持板4を回転台2から取り外し、固定支
持部材16で吊り下げて上部回転板3を上方に外して角
型基板1を回転台2の基板支持ピン8・・・上に所定の
姿勢で載置する。
【0020】次に、図示しない塗布液供給手段としての
塗布液供給ノズルを角型基板1の中央上方に移動させ、
所定量の塗布液を滴下供給する。その後、固定支持部材
16で吊り下げて上部支持板4を搬入し、上部支持板4
をリングプレート10上に、そして、固定支持部材16
を筒状カバー15上にそれぞれ取り付け、図6の要部の
正面図に示すように、第1のエアシリンダ20を伸長し
て蓋17を駆動変位し、上部回転板aの開口19を閉じ
ておくとともに洗浄ノズル18を非洗浄位置に変位して
おく。
【0021】その後、電動モータ7を起動して回転台
2、上部支持板4、上部回転板3および角型基板1を一
体に水平回転させる。この回転によって角型基板1上の
塗布液は遠心力によって外方に拡散流動して角型基板1
上面に薄く塗布される。この場合、回転台2と上部回転
板3との間に形成された偏平な塗布処理空間Sの空気層
も一体に回転し、角型基板1上に気流が発生しない状態
で塗布液の拡散流動が行われる。
【0022】角型基板1上を流動して外周に到達した余
剰塗布液は角型基板1の周縁から流出し、塗布処理空間
Sの外周全域から飛散してゆく。そして、飛散した塗布
液はスペーサリング9の上下に形成されている間隙を通
って廃液回収ケース5内に流出して回収される。
【0023】所定回数の回転塗布処理が行われると、固
定支持部材16を筒状カバー15から取り外すとともに
上部支持板4を回転台2から取り外し、固定支持部材1
6で吊り下げて上部回転板3を上方に外して角型基板1
を取り出してから、上部支持板4をリングプレート10
上に、そして、固定支持部材16を筒状カバー15上に
それぞれ取り付け、その後に、第1のエアシリンダ20
を短縮して蓋17を開き位置に駆動変位する。
【0024】しかる後、第2のエアシリンダ24を作動
して洗浄ノズル18を開口19の上方位置まで回転変位
し、その状態から第3のエアシリンダ28を伸長して洗
浄ノズル18を下降させ、開ロ19を通じて、図5に示
すように、上部回転板3の下方の洗浄位置まで変位す
る。その状態で、電動モータ7を起動して回転台2、上
部支持板4、上部回転板3を一体に水平回転させなが
ら、洗浄ノズル18から回転台2の上面に洗浄液を噴出
供給し、遠心力を利用して、回転台2の上面に付着した
塗布液のミストを洗浄除去する。
【0025】図7は、本発明に係る回転式塗布装置の第
2実施形態を示す全体概略正面図であり、第1実施例と
異なるところは次の通りである。
【0026】回転台2の回転軸2aの下端と電動モータ
33の駆動軸33aの上端とがベルト式伝動機構34を
介して連動連結されるとともに、回転台2の回転軸2a
に、その回転軸芯を通る貫通孔35が形成され、その貫
通孔35内に、上端に洗浄ノズル36を取り付けた洗浄
液パイプ37が挿入されるとともに、洗浄ノズル36が
回転台2の上方に位置されて固定状態で設けられ、回転
台2の上面に向けて洗浄液を噴出するように回転台洗浄
手段が構成されている。他の構成は第1実施形態と同様
であり、同一図番を付すことにより、その説明を省略す
る。
【0027】図8は、本発明に係る回転式塗布装置の第
3実施形態を示す全体概略正面図であり、第1実施形態
と異なるところは次の通りである。
【0028】回転台2の周囲の固定フレーム15a上の
所定箇所に、支持ブラケット38を介して洗浄ノズル3
9が取り付けられ、上部回転板3を取り外した状態で回
転台2の上面に向けて洗浄液を噴出するように回転台洗
浄手段が構成されている。他の構成は第1実施形態と同
様であり、同一図番を付すことにより、その説明を省略
する。
【0029】本発明としては、角型基板1に限らず円形
基板の回転式塗布装置にも適用できる。
【0030】以上の実施形態に記載のように、塗布処理
に際しては、電動モータ7を起動して回転台2、上部支
持板4、上部回転板3および角型基板1を一体に水平回
転させる。このとき、図5、図6等の図面から明らかな
ように、回転台2、上部支持板4、上部回転板3、取付
部材30、環状プレート31は、固定支持部材16とは
非接触状態となっており、回転台2、上部支持板4、上
部回転板3は固定支持部材16にかかわらず自由に回転
できる。このため、角形基板1よりも大きな上部支持板
4、上部回転板3などをベアリングを用いて回転自在に
支持する場合と比べ、摺動部分が少なくなるため装置の
寿命やパーティクル発生量において有利であり、また大
型かつ高精度なベアリングが不要となりコストにおいて
有利である。また、ベアリングにより回転自在に支持す
る場合では、それら上部支持板4と上部回転板3を支持
するベアリングの回転中心を回転台2の回転軸心Pに対
して厳密に一致させなければ円滑な回転は得られなかっ
たが、本構成ではそのような厳密さは不要であり、回転
台2等の円滑な回転による回転塗布を低コストで実現で
きる。
【0031】また、角型基板1を回転台2へ載置する際
には、固定支持部材16で吊り下げて上部回転板3を上
方に外す。図3、図5、図6等の図面から明らかなよう
に、上部回転板3が連結されている上部支持板4は、そ
の上部支持板4から上方に延びるように結合された取付
部材30を介して水平方向に延在する環状プレート31
に結合されている。環状プレート31には筒体32が設
けられる。一方、固定支持部材16には、環状プレート
31の下方に位置するように下方側支持プレート16b
が設けられ、下方側支持プレート16bの内周面側部1
6cの上面には、係合突起29が設けられている。係合
突起29は筒体32と係合可能になっている。これら、
取付部材30、環状プレート31、筒体32、下方側支
持プレート16b、内周面側部16c、係合突起29に
より係合部が構成される。
【0032】上部回転板3を上方に外す際には、固定支
持部材16が上昇することにより下方側支持プレート1
6bの内周面側部16cによって環状プレート31が下
方から支持される。またこのとき、環状プレート31に
設けられた筒体32に固定支持部材16の下方側支持プ
レート16bの内周面側部16cに設けられた係合突起
29が嵌入することにより両者が結合して環状プレート
31は下方から支持される。これにより、上部回転板3
および上部支持板4は固定支持部材16に対して回転し
ないように周方向に所定位置に位置決めされて回転不能
に吊り下げ支持されて上昇する。
【0033】公知技術のように、上部支持板4や上部回
転板3などをベアリングを用いて回転自在に支持するだ
けでは、角型基板1を回転台2に対して出し入れするた
めに上部回転板3などを上昇させて回転台2との結合を
解除した際に、上部支持板4などが不所望に回転してし
まい、次に上部支持板4などを回転台2に対して結合し
ようとする際に、一定の位置に結合させることができ
ず、確実に結合することができないおそれがある。しか
し本構成では、上部回転板3および上部支持板4は上昇
されて回転台2との結合が解かれた際には、周方向に位
置決めされて回転不能に支持されるので、回転台2に対
して常に一定位置関係を保つことができ、常に一定の位
置に結合させることができ、確実に結合させることがで
きる。これにより本構成では、回転台2のリングプレー
ト10と上部支持板4との着脱自在な取り付けを常に一
定位置関係で確実に行うことができる。
【0034】また、固定支持部材16の下方側支持プレ
ート16bは、取付部材30で互いに結合されていると
ころの上部支持板4と環状プレート31との間の高さに
位置し、かつ取付部材30に対して接触しない状態とな
っている、そして、廃液回収ケース5の上部に取り付け
られた筒状カバー15上部の基板出し入れ用の開口を閉
じる固定支持部材16と、上部支持板4とは、非接触で
上下方向に相対移動可能な状態で結合されている。これ
により、固定支持部材16で上部支持板4、上部回転板
3を吊り下げて上方に外す際には、固定支持部材16が
上昇をはじめてから固定支持部材16の下方側支持プレ
ート16bが上部支持板4の環状プレート31の下面を
持ち上げるまで、上部支持板4及び上部回転板3は回転
台2と結合した状態である。そして、下方側支持プレー
ト16bが上部支持板4の環状プレート31の下面に当
接して持ち上げることで、上部支持板4及び上部回転板
3は回転台2から取り外される。逆に、固定支持部材1
6で筒状カバー15を閉じ、上部支持板4、上部回転板
3を回転台2に結合するためにそれらを下降させる際に
は、上部支持板4及び上部回転板3を吊り下げた状態の
固定支持部材16が下降することで、まず、上部支持板
4及び上部回転板3がその自重により回転台2と結合す
る。そしてその後も固定支持部材16は下降を続け、最
終的に下方側支持プレート16bが上部支持板4にぶつ
かる手前で図1に示す状態となり、固定支持部材16が
筒状カバー15の上面に乗ってその開口を閉じ、固定支
持部材16は停止する。そしてこのとき、上部支持板4
や取付部材30、環状プレート31は、下方側支持プレ
ート16bとは非接触状態で回転可能となる。
【0035】このように、固定支持部材16と、上部支
持板4及び上部回転板3とを上下方向に相対移動可能と
することにより、一方(以上の実施形態では上部支持板
4及び上部回転板3)が最も下方の位置(すなわち回転
台2と結合した状態)に至った後も他方(以上の実施形
態では固定支持部材16)は下降を続けることができ
て、上部支持板4及び上部回転板3が回転台2に対し
て、固定支持部材16が筒状カバー15に対して、それ
ぞれ確実に結合装着される。
【0036】公知技術のように、上部支持板4及び上部
回転板と固定支持部材16との上下位置が固定されてし
まっていれば、それら上部支持板4及び上部回転板と固
定支持部材16の距離や回転台2、廃液回収ケース5、
筒状カバー15などの部材の寸法精度や組み立て精度を
きわめて高くする必要があり、コストが非常に高くなっ
てしまい、かつ、温度変化や経時変化など各種要因によ
って寸法が少しでもずれてしまった場合には、回転台2
と廃液回収ケース5の筒状カバー15とのどちらかの閉
じ状態が不完全となってしまい、不完全な結合による遊
びなどに起因する気密性の低下、振動やパーティクルの
発生などの問題が生じる。本構成では、上部支持板4及
び上部回転板と固定支持部材16の距離や回転台2、廃
液回収ケース5、筒状カバー15などの寸法精度をさほ
ど高くしなくても、回転台2と廃液回収ケース5の筒状
カバー15との両方を確実に閉塞でき、しかも簡単な構
造であるからコストも安く、しかも温度変化や経時変化
など各種要因による多少の寸法変化が起きても回転台2
と廃液回収ケース5の筒状カバー15との閉塞状態には
全く悪影響が生じない。
【0037】このことは、上述したように、上部支持板
4が回転台2に結合した状態では上部支持板4、上部回
転板3、取付部材30、環状プレート31が固定支持部
材16と非接触状態になることと相俟って、装置の円滑
でかつ確実な作動を低コストで実現する。
【0038】なお、この種の回転式塗布装置としては、
従来、特開平2−219213号公報および特開平4−
61955号公報に開示されているものが知られてい
る。
【0039】これらの従来例によれば、基板を水平に支
持して回転させる回転台と、この回転台に支持された基
板の上面と小間隔をもつて平行に配置されて回転台と一
体に回転する上部回転板とを有し、基板を回転台および
上部回転板とともに回転させながら基板の上面の中央部
に塗布液を供給し、基板の回転による遠心力を利用して
塗布液を基板全面に拡散させて薄膜を形成するように構
成されている。
【0040】しかしながら、このような従来例の場合
に、その回転塗布時に、回転台の上面に塗布液の一部が
飛散し、それがミストとなって付着し、多数枚の基板に
対して回転塗布動作を繰り返すうちに、回転台の上面に
付着した塗布液がパーティクル発生の原因となってしま
う。このような回転台の上面への塗布液付着に起因する
パーティクル発生についての対策は、従来何等講じられ
ていず、品質の低下を招く欠点があつた。更に、回転台
の上面に付着した塗布液のミストが固化しないうちに次
の基板に対する回転塗布が行われた際に、付着したミス
トが再び飛散して基板を汚染する欠点があった。
【0041】上記各実施例は、回転式塗布装置における
このような事情に鑑みて、まず第1の特徴として、回転
台の上面への塗布液付着に起因するパーティクルの発生
を防止できるようにすることを目的として、基板を水平
支持した状態で回転させる回転台と、この回転台上に支
持された基板の上面に塗布液を供給する塗布液供給手段
とを備えた回転式塗布装置において、回転台の上面に向
けて洗浄液を噴射する回転台洗浄手段を備えて構成する
ことにより、基板に対する所定の回転塗布を行った後、
基板の無い状態にしてから洗浄液を回転台の上面に向け
て噴射し、回転台の上面に飛散して付着した塗布液を洗
浄除去することができるようにすることで、基板に対す
る所定の回転塗布に起因して回転台の上面に付着した塗
布液を洗浄除去するから、回転台の上面への塗布液付着
に起因するパーティクルの発生、ならびに、付着ミスト
の再飛散による基板の汚染を防止でき、基板の処理品質
の低下を回避できる。
【0042】また、第2の特徴として、回転台の上面の
洗浄を行うに際して、上部回転板を取り外しての洗浄を
せずに短時間で簡単容易に行えるようにするとともに、
その洗浄のための構成に起因する慣性増加を回避できる
ようにすることを目的として、第1の特徴に加えて、回
転台洗浄手段を、中央に開口を有し、かつ、回転台上に
支持された基板の上面と所定の間隔をもって平行に設け
られるとともに前記回転台と一体に回転される上部回転
板と、開口を開閉する蓋と、その蓋を開き位置に変位し
た状態の開口を通じて上部回転板の下方に変位し、回転
台の上面に向けて洗浄液を噴射するように固定支持部材
に設けた洗浄ノズルとから構成することにより、通常
の、基板を回転しながら行う塗布液の塗布は、蓋を閉じ
位置に変位させて、従来同様に基板上部での空気層の乱
れを生じさせることなく行うことができ、そして、所定
の回転塗布を行った後には、蓋を開き位置に変位し、開
口を通じて洗浄ノズルを上部回転板の下方に変位させ、
洗浄ノズルに洗浄液を噴出しながら上部回転板を回転台
と共に回転駆動することにより、洗浄ノズルから回転台
の上面に噴出した洗浄液を回転台の上面に沿つて遠心流
動させ、先の回転塗布処理中に回転台の上面に付着した
塗布液を洗浄し、その後の回転塗布処理を均一に、かつ
汚染のない状態で行うことができるようにすることで、
上部回転板に設けた開口を通じて洗浄ノズルを上部回転
板の下方に変位させ、洗浄ノズルから回転台の上面に洗
浄液を噴出することにより、回転台の上面に付着した塗
布液を洗浄するから、回転台の上面に対する洗浄を、上
部回転板を取り外しての洗浄をせずに短時間で簡単容易
に行うことができ、基板に対して、均一な膜厚で、かつ
汚染のない塗布処理を効率的に行うことができ、しか
も、洗浄ノズルを固定支持部材に設け、基板に対して塗
布液を塗布するときに洗浄ノズルを上部回転板と一体回
転させないから、回転台の上面に対する洗浄構成に起因
して重量が大になって回転慣性を増加してしまうといっ
たことを回避でき、基板に対して塗布液を塗布するとき
に早期に高速回転状態に立ち上げることができ、塗布処
理に支障をきたすことが無い。
【0043】また、第3の特徴として、回転台の上面の
洗浄をより一層簡単容易に行えるようにすることを目的
とし、第2の特徴に加えて、蓋を、固定支持部材に取り
付けた駆動開閉機構によって閉じ位置と開き位置とに変
位可能に設け、かつ、洗浄ノズルを、固定支持部材に取
り付けた駆動機構によつて洗浄位置と非洗浄位置とに変
位可能に設けて構成することにより、蓋を駆動開閉機構
により、そして、洗浄ノズルを駆動機構によってそれぞ
れ駆動変位させ、回転台の上面に対する洗浄を行うこと
ができるようにすることで、蓋および洗浄ノズルのいず
れをも駆動変位させて回転台の上面に対する洗浄を行う
から、人為的な操作でもって蓋や洗浄ノズルを変位させ
る場合に比べ、回転台の洗浄をより一層簡単容易に行う
ことができる。
【0044】更に、第4の特徴として、回転台の上面の
洗浄を簡単な構成で行うことができるようにすることを
目的として、第1の特徴に加えて、回転台洗浄手段を、
回転台の回転軸を貫通して前記回転台の上方に位置する
ように固定状態で洗浄ノズルを設け、その洗浄ノズルに
より前記回転台の上面に向けて洗浄液を噴出するように
構成することにより、回転台の下方側から延ばして固定
状態で設けた洗浄ノズルにより、回転状態の回転台の上
面に洗浄液を噴出し、洗浄液を回転台の上面に沿って遠
心流動させ、回転台の上面を洗浄することができるよう
にすることで、回転台の回転軸を貫通させて回転台の下
方側から延ばして設けた洗浄ノズルにより、回転台の上
面に洗浄液を噴出して洗浄するから、上部回転板の上方
に設ける場合に比べ、洗浄液の漏れによる基板の汚染な
どを考慮せずに済み、構成的に簡単にできる利点があ
る。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る発明の回転式塗布装置によれば、ケース上部の開
口を閉じる部材がケースに、回転台と結合する上部板が
回転台に、それぞれ確実に結合でき、基板の処理品質の
低下などの問題が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転式塗布装置の第1実施形態の
全体の概略構成を示す縦断正面図である。
【図2】要部の拡大正面図である。
【図3】要部の平面図である。
【図4】要部の平面図である。
【図5】要部の側面図である。
【図6】回転塗布状態を示す要部の正面図である。
【図7】本発明に係る回転式塗布装置の第2実施形態を
示す全体概略正面図である。
【図8】本発明に係る回転式塗布装置の第3実施形態を
示す全体概略正面図である。
【符号の税明】
1・・・角型基板 2・・・回転台 3・・・上部回転板 4・・・上部支持板 5・・・廃液回収ケース 15・・・筒状カバー 16・・・固定支持部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を水平支持した状態で回転させる回
    転台と、この回転台上に支持された基板の上面に塗布液
    を供給する塗布液供給手段とを備えた回転式塗布装置に
    おいて、上部が開口し、前記回転台の周辺を囲むケース
    と、前記ケースに着脱可能に設けられ、前記ケースへの
    装着時に前記ケースの前記開口を閉じる部材と、前記部
    材に上下方向への相対移動可能に結合され、前記部材の
    前記ケースへの装着時に前記回転台と結合して前記回転
    台とで塗布処理空間を形成する上部板と、を備えたこと
    を特徴とする回転式塗布装置。
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