JPH09122558A - 回転式塗布装置 - Google Patents

回転式塗布装置

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JPH09122558A
JPH09122558A JP28756695A JP28756695A JPH09122558A JP H09122558 A JPH09122558 A JP H09122558A JP 28756695 A JP28756695 A JP 28756695A JP 28756695 A JP28756695 A JP 28756695A JP H09122558 A JPH09122558 A JP H09122558A
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JP
Japan
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substrate
rotary
annular
annular member
annular plate
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JP28756695A
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English (en)
Inventor
Manabu Yabe
学 矢部
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH09122558A publication Critical patent/JPH09122558A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/02Apparatus for spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to a surface ; Controlling means therefor; Control of the thickness of a coating by spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to the coated surface
    • B05C11/08Spreading liquid or other fluent material by manipulating the work, e.g. tilting

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板表面の汚染を防止しつつ、基板表面に塗
布むらを生じさせることなく均一な塗布膜を形成するこ
とができる回転式塗布装置を提供することである。 【解決手段】 基板100の上方に間隔をあけて円環プ
レート8を配置する。円環プレート8は連結部材を介し
て基板載置台3に固定された張出部材6に固定される。
円環プレート8の内径は基板100の外径よりも小さく
かつ円環プレート8の外径は基板100の外径よりも大
きく形成され、円環プレート8と基板100との重複領
域が形成される。円環プレート8は基板支持台3の回転
に伴って同じ回転速度で基板100と同一方向に回転す
る。重複領域を流れる空気流11は、基板100および
円環プレート8からの作用力を受けて基板100と同じ
方向に追随するように流動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板を回転させつ
つ基板上に塗布液を塗り広げる回転式塗布装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ等の基板の表面に例えばレ
ジスト等の感光液を塗布するために、従来より回転式塗
布装置が用いられている。図6は、従来の回転式塗布装
置の一例を示す概略構成図である。図6において、回転
式塗布装置21は、中空のカップ22を備えている。カ
ップ22の内部には、基板100を吸引して保持するた
めの基板載置台23が設けられている。基板載置台23
は、回転軸24を介してモータ25に接続されており、
モータ25の回転力を受けて回転駆動される。
【0003】また、カップ22の上面側には、清浄な空
気流26をカップ22内に導入するための開口部が設け
られており、下面側には、カップ22内に導入された空
気を排出するための排気管22aが設けられている。さ
らに、カップ22の下面側には、飛散した塗布液を排出
するためのドレイン管22bが設けられている。
【0004】図6に示す回転式塗布装置においては、基
板載置台23に吸引保持された基板100がモータ25
により回転され、基板100の上方に配置されたノズル
(図示省略)から基板100の中心部に吐出された塗布
液が基板100の回転に伴う遠心力を受けて基板100
の中心部から周縁部に向かって乾燥しながら塗り広げら
れる。このような動作により、基板100表面には、基
板の回転数および塗布液の粘度に応じた厚さの薄膜が形
成される。
【0005】この塗布工程において、余分な塗布液は基
板100の周縁部から飛散し、カップ22内にミスト
(霧)として浮遊する。このミストが基板100の表面
に再付着すると塗布面が汚染される。したがって、これ
を防止するために、清浄な空気流26がカップ22の開
口部から基板100の表面に向かって供給されている。
基板100の表面に向かって供給された清浄な空気流2
6は、基板100の表面に沿って中心部から周縁部側に
向かって流動し、さらにカップ22の排気管22a側に
導かれて排出される。
【0006】このような空気流26を生じさせることに
よって、ミストを外部へ排出し、基板100の表面上を
清浄な状態に保持しつつ塗布膜の形成が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、生産効率を向上
させるために基板が大径化してきている。基板を同一の
回転数で回転させた場合、基板の外径が大きくなるほど
基板の周速度が速くなる。例えば外径12インチの基板
を2500〜3000rpmで回転させた場合の周速度
は、外径8インチの基板を同じ回転数で回転させた場合
の約2.3倍となる。その結果、基板の周速度の増大に
より、基板上の塗布膜に塗布むらが生じることが問題と
なってきた。この塗布むらは以下のような作用によって
発生する。
【0008】図7は、基板100の表面上を流動する空
気の流れを説明するための平面図である。図7に示すよ
うに、基板100の表面に吹き出された清浄な空気流2
6は、基板100の回転に伴う旋回力と遠心力を受ける
ことによって基板100の表面上を中央部から周縁部に
弧を描きながら進行し、さらに基板100の周縁部から
下向きに転向し、排気管22a側へと流動する。
【0009】基板100の表面上において、清浄な空気
流26は、基板100との境界面における粘性力の影響
により基板100の回転方向に引きずられ、周方向の速
度成分VP を生じる。この場合、基板100は、例えば
2000〜5000rpmの高速で回転するために、基
板上の空気流26は基板100の回転に完全に追随する
ことができず、空気流26の速度成分VP は、同じ位置
における基板100の周方向の速度VB に比べて小さい
ものとなる。したがって、基板100と空気流26との
間に大きな相対速度が生じる。
【0010】基板100と空気流26との間の相対速度
は基板100の周縁部側に向かって増大する。この空気
流26と基板100との間の相対速度が大きくなると、
空気流26は基板100上に乾燥しながら塗り広げられ
る塗布液の表面に強い風となって作用し、基板100上
の塗布液の膜厚分布に、いわゆる風切り跡という塗布む
らを生じさせる。
【0011】図8は検査ランプを用いて検出された12
インチの基板100の塗布むらを示す図であり、
(a)、(b)および(c)は基板100をそれぞれ2
000rpm、2100rpmおよび2400rpmで
回転させた場合を示す図である。
【0012】図8(a)に示すように、回転数が200
0rpmのときには塗布むらは発生しないが、回転数が
2100rpmになると弱い塗布むら27が発生し、回
転数が2400rpmになると、基板100の周縁部に
強い塗布むら28が発生している。
【0013】このように、基板100の回転数が高くな
るほど塗布むらが発生しやすくなる。従って、塗布液を
低粘度化して基板100の回転速度を低下させることに
より塗布むらの発生を防止することができる。
【0014】しかしながら、基板100の回転速度を低
下させると、回転塗布の遠心力が低下し、膜厚分布の均
一性が低下するとともに、諸条件の変動に対して安定な
膜形成が困難になるという問題が生じる。加えて、基板
100の回転速度が低下すると、基板100上方の空気
流に対する遠心力の作用が弱くなり、塗布液のミストな
どのパーティクル(粒子)が基板100の表面に付着し
やすくなるという問題も生じる。
【0015】一方、塗布むらを防止する他の方法とし
て、基板上部に回転円板を設ける方法(特開昭61−4
573号、特開平4−122469号、実開平4−13
0430号公報等)や、カップ自体を密閉して回転する
方法(特公昭57−48980号、特開平5−2003
49号等)が提案されている。
【0016】これらの方法はいずれも基板上部の空気流
を遮断して空気流による塗布むらを防止するものであ
る。このため、基板に清浄な空気流の供給を行うことが
できず、塗布液のミストなどのパーティクルの付着を防
止することができないという別の問題が生じる。特に、
回転停止時にはパーティクルを含んだ気流が逆に基板上
に入り込むおそれがある。また、回転中の塗布液の乾燥
が抑制されるので、別に乾燥処理が必要になるという問
題も生じる。
【0017】本発明の目的は、基板表面の汚染を防止し
つつ基板表面に塗布むらを生じさせることなく均一な塗
布膜を形成することができる回転式塗布装置を提供する
ことである。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る回転式塗布装置は、基板を回転させることに
よって塗布液を基板上に塗り広げる回転式塗布装置にお
いて、基板の表面の周縁部の上方に配置されるとともに
基板と同軸かつ同じ方向に回転する円環状部材を備えた
ものである。
【0019】第2の発明に係る回転式塗布装置は、第1
の発明に係る回転式塗布装置の構成において、円環状部
材が、基板の外径よりも小さい内径を有しかつ基板の外
径よりも大きい外径を有しているものである。
【0020】第3の発明に係る回転式塗布装置は、第1
または第2の発明に係る回転式塗布装置の構成におい
て、基板を支持して回転させる基板支持部と、円環状部
材が基板の上方に所定の間隔をもってほぼ平行に位置す
るように基板支持部に対して円環状部材を固定する連結
部材とをさらに備えたものである。
【0021】第4の発明に係る回転式塗布装置は、第3
の発明に係る回転式塗布装置の構成において、連結部材
が、円環状部材の外周に沿って配置された複数の柱状部
材からなり、各柱状部材は基板の回転中心に向かって尖
った断面形状を有しているものである。
【0022】第5の発明に係る回転式塗布装置は、第1
または第2の発明に係る回転式塗布装置の構成におい
て、円環状部材を基板の上方に所定の間隔をもってほぼ
平行にかつ回転自在に支持する回転支持部材と、回転自
在に支持された円環状部材を基板の回転と独立して回転
させるための回転駆動手段とをさらに備えたものであ
る。
【0023】第1〜第5の発明に係る回転式塗布装置に
おいては、基板の上方に配置された円環状部材が基板と
同じ方向に回転する。このため、清浄な空気流を基板の
上方から円環状部材の中央部の開口を通して基板表面に
供給しつつ基板を回転させると、空気流は基板の中心部
から円環状部材と基板との間を通過して基板の周縁部へ
と進行する。
【0024】この空気流は、円環状部材と基板との間を
通過する際、両方の表面から回転方向に引きずられるよ
うな作用力を受ける。これにより、基板の回転方向への
空気流の速度成分が増大し、基板と空気流との相対的な
速度差が減少される。このため、この速度差に起因する
塗布むらの発生が防止される。
【0025】この際に、基板の上方からは、空気流を円
環状部材の開口を通して基板の表面に供給することがで
きるので、塗布液のミストが基板の表面に付着すること
が防止される。それゆえ、塗布液のミストの付着による
基板の汚染を防止しつつ、基板表面に塗布液の薄膜を均
一に形成することができる。
【0026】特に、第2の発明に係る回転式塗布装置に
おいては、円環状部材の環状部分が基板表面の外周部か
らやや内側に至る環状の周縁部の上方を覆うように構成
されている。一方、塗布液の塗布むらは、基板の周縁部
側に向かってより密に発生することが知られている。し
たがって、円環状部材によって基板表面の周縁部の上方
を完全に被覆するように構成することにより、基板表面
の周縁部上を流動する空気流と基板との速度差を減少さ
せることができる。これにより、特に基板表面の周縁部
における塗布むらの発生を完全に防止することができ
る。
【0027】また、特に第3および第4の発明に係る回
転式塗布装置においては、円環状部材が基板を回転させ
るための基板支持部に対し、連結部材を介して固定され
ている。このため、基板支持部を回転させるための回転
駆動手段を利用して基板と円環状部材とを同方向に同じ
速度で回転させることができる。それゆえ、円環状部材
を回転させるための新たな回転駆動系を設ける必要がな
くなり、簡単な構成により塗布液の塗布むらの発生を防
止することができる。
【0028】上記に加えて、第4の発明に係る回転式塗
布装置においては、連結部材を構成する柱状部材の各々
が、基板の回転中心に向かって尖った断面形状に形成さ
れている。このような断面形状に形成することにより、
基板から飛散してきた塗布液が再び基板表面上に跳ね返
されるのを防止している。このため、連結部材を設けた
ことによる基板の再汚染が十分に防止される。
【0029】さらに、第5の発明に係る回転式塗布装置
においては、円環状部材に対して回転支持部材および回
転駆動手段を設けることにより、基板とは独立して任意
の回転動作を行わせることができる。このため、基板お
よび円環状部材の回転速度をそれぞれ適切に設定するこ
とにより、基板と空気流との速度差を最大限に低減させ
て、塗布液の塗布むらの発生を防止する効果を増大させ
ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施例に
おける回転式塗布装置の概略構成図である。図1におい
て、回転式塗布装置1は、中空のカップ2を備えてい
る。カップ2の上方には清浄な空気を受け入れるための
開口部2cが形成されている。また、カップ2の下面側
には、カップ2内に導入された空気を排出するための排
気管2aと、基板100表面から飛散した塗布液を排出
するためのドレイン管2bとが設けられている。
【0031】カップ2の内部には、基板100を吸引し
て保持する基板載置台3が設けられている。この基板載
置台3は、回転軸4を介してモータ5に接続されてお
り、モータ5の回転力により回転駆動される。また、基
板載置台3の中央の上方には、基板100の表面にレジ
スト等の塗布液を吐出するための塗布液吐出用ノズル
(図示省略)が配設されている。
【0032】基板載置台3には、張出部材6が取り付け
られている。さらに、張出部材6の上面側に、回転円環
部7が配置されている。図2は、回転円環部7の構造斜
視図である。図2において、回転円環部7は、円環状に
形成された円環プレート8と、同様に円環状に形成され
た嵌合プレート9と、さらに円環プレート8と嵌合プレ
ート9とを連結する複数の連結部材10a〜10fとか
ら構成されている。円環プレート8は、その内径が基板
100の外径よりも小さくなるように形成されている。
また、円環プレート8の外径は、基板100の外径より
も大きくなるように形成されている。
【0033】連結部材10a〜10fは、円環プレート
8の周方向に沿って均等に配置され、円環プレート8と
嵌合プレート9とが互いに平行となるように両者を連結
している。連結部材10a〜10fの各々は、円環プレ
ート8の回転中心に向かって尖った三角柱状に形成され
ている。これにより、回転塗布時に基板100側から飛
散して連結部材10a〜10fの表面に衝突した塗布液
が、回転円環部7の外方に向かって反射される。その結
果、塗布液が基板100側へ跳ね返って基板表面に再付
着することが防止される。また、連結部材10a〜10
fの長手方向の長さは、回転円環部7が回転式塗布装置
に組み込まれた状態で、基板100と円環プレート8と
の間隔が所定の値となるように調整されている。なお、
この間隔の調整については後述する。
【0034】嵌合プレート9は、張出部材6の上面に嵌
合されるように形成される。また、張出部材6の上面側
には、嵌合プレート9が嵌合された状態で嵌合プレート
9を固定するための係止部が設けられている。
【0035】次に、図1に示す回転式塗布装置の動作に
ついて説明する。基板100は基板載置台3の表面に真
空吸着されて保持される。また、温度や湿度が調整され
た清浄な空気流11がカップ2の上方から鉛直下向きに
供給される。清浄な空気流11は円環プレート8の開口
部を通って基板100の表面に向かって下降した後、基
板100の表面に沿って周縁部側へ移動し、さらに鉛直
下方側に向きを変えた後、排気管2aにより外部へ排出
される。さらに、モータ5により基板載置台3が回転駆
動されるとともに、ノズルから基板100の表面に塗布
液が滴下される。滴下された塗布液は、基板載置台3の
回転運動による遠心力を受けて基板100の中心から周
縁部側に向かって塗り広げられる。
【0036】ここで、回転塗布時において、塗布液の塗
布むらに影響を及ぼす空気流の動作について説明する。
この第1の実施例による回転式塗布装置では、基板10
0の周縁部の上方を覆う円環プレート8が設けられてい
る。図3は、基板100と円環プレート8の位置関係を
示す平面図である。
【0037】既に説明したように、円環プレート8の内
径d1 は、基板100の外径D1 よりも小さくなるよう
に形成されている。この結果、図3中に斜線で示す重複
領域Aが構成されている。円環プレート8は、連結部材
10a〜10f、嵌合プレート9および張出部材6を介
して基板載置台3に固定されている。したがって、円環
プレート8は基板載置台3と同じ回転速度で同じ方向に
回転する。
【0038】このため、基板100表面を移動する空気
流11は、円環プレート8と基板100の周縁部との重
複領域Aを通過する際には、円環プレート8と基板10
0とによって上下方向から挟まれた状態で円周方向に引
きずられるような力Fを受ける。このため、空気流11
と基板100の表面との剥離が軽減され、両者の間の相
対速度が低減される。
【0039】この結果、基板100と空気流11との間
の相対速度に起因して空気流11が基板100の表面に
風として作用する際の作用力が低減し、いわゆる風切り
跡と称される塗布むらの発生が防止される。例えば、基
板100として大径の12インチのウエハを用い、25
00〜3000rpmで回転させた場合でも、塗布むら
の発生が防止される。
【0040】なお、上記の構成において、円環プレート
8と基板100との間の間隔は、これらの間を通過する
空気流11がその上下の円環プレート8および基板10
0の回転運動に引きずられて基板100との相対速度が
低減でき得る程度の距離に設定され、このために、連結
部材10a〜10fの寸法が適宜調整される。例えば、
円環プレート8は基板100の表面から10〜20mm
離して配置する。
【0041】また、円環プレート8と基板100との重
複領域Aの幅は、上記と同様の観点から、円環プレート
8の内径d1 を調整して設定する。例えば、外径12イ
ンチのウエハの場合、円環プレート8の内径d1 がウエ
ハの外径よりも20〜40mm小さくなるように設定さ
れる。
【0042】また、連結部材10a〜10fは、回転時
に自身が引き起こす乱流によって基板100に塗布むら
を発生させない程度に基板100の外周端部から離れた
位置、例えば数十mm離れた位置に設ける。また、連結
部材の数は、回転円環部7が強度的に保証され、かつ空
気の流れが阻害されない程度の本数に設定される。
【0043】なお、上記構成の回転式塗布装置において
は、基板100の着脱時に、回転円環部7を退避させて
基板100の着脱を容易とする機構を設けることが好ま
しい。
【0044】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図4は、第2の実施例による回転式塗布装置の概
略構成図であり、図5はその平面図である。第2の実施
例は、円環プレート15が基板載置台3と異なる回転数
で回転し得るように構成されている点で第1の実施例と
異なる。以下、主としてこの円環プレート15およびこ
れに関連する構成について説明し、基板100の回転駆
動系、すなわち基板載置台3、回転軸4およびモータ5
の構成については第1の実施例と同様であるので、説明
を省略する。
【0045】図4において、カップ2は上下に2分割さ
れた上部カップ2dと下部カップ2eとから構成されて
おり、上部カップ2aと下部カップ2bとの間に円環プ
レート15が配置されている。
【0046】図4および図5において、円環プレート1
5は、第1の実施例と同様に、その内径d2 が基板10
0の外径D2 よりも小さく、またその外径が基板100
の外径よりも大きくなるように形成されている。
【0047】円環プレート15は、その外周方向に沿っ
て配置された複数の支持ローラ16a〜16eによって
基板100の上方に所定の間隔をもって基板100と平
行に配置されている。支持ローラ16a〜16eの各々
は、円環プレート15の下面を支持する支持部分と、円
環プレート15の外周面に当接して円環プレート15を
回転自在に支持する支持部分とを有する段付きローラに
より構成されている。この支持ローラ16a〜16eの
設置個数は、円環プレート15が安定に回転しうるよう
に適当に設定される。
【0048】円環プレート15の外周には、駆動ローラ
17が当接されている。駆動ローラ17は、回転軸18
を介してモータ19に連結されており、モータ19によ
って回転駆動し、円環プレート15を回転させる。した
がって、円環プレート15の回転速度は駆動ローラ17
の回転速度により調整される。
【0049】上記構成を有する回転式塗布装置において
は、円環プレート15が回転することにより、第1の実
施例の場合と同様に、基板100の表面を流動する空気
流11と基板100との相対速度を低減する作用をな
す。すなわち、円環プレート15と基板100の表面周
縁部との間に重複領域Aを構成することにより、基板1
00の表面周縁部上を流動する空気流11を上下方向か
ら挟み込むようにしている。そして、基板100と円環
プレート15とを同方向に回転させることにより、両者
の重複領域Aを通る空気流11を基板100と同じ方向
に引きずるように移動させる。この空気流11が基板1
00と同方向に移動されれば、基板100と空気流11
との相対速度が低下し、両者の速度差に起因する塗布む
らの発生を防止することができる。
【0050】しかも、基板100の回転駆動系と円環プ
レート15の回転駆動系は互いに独立した構成となって
いる。このため、基板100の回転速度に対して、円環
プレート15の回転速度を大きくすることも、また小さ
くすることも可能である。したがって、円環プレート1
5と基板100との重複領域Aを通る空気流11が基板
100に対して最も追随し得るように円環プレート15
の回転速度を任意に調節することができる。
【0051】また、第2の実施例による円環プレート1
5は、第1の実施例における連結部材10a〜10fに
相当する部材を必要としない。したがって、基板100
の中央部から周縁部に向かって流動する空気流11は何
ら障害物に邪魔されることなく排気管側へ導かれる。こ
れによって、清浄な空気の供給及び排出を良好に行わせ
ることができる。
【0052】なお、第2の実施例では、図4に示す支持
ローラ16a〜16e、駆動ローラ17、回転軸18、
モータ19等の駆動機構はカップ2の外部に設けられ、
上部カップ2dと下部カップ2eの間から外部に張り出
した円環プレート15に係合するように構成されている
が、これらの駆動機構をカップ2の内部に設けてもよ
い。
【0053】また、図4に示す支持ローラ16a〜16
eとしては、図示したような構成に限定されるものでは
なく、円環プレート15の下面を支持するローラと、円
環プレート15の回転を許容しつつ水平位置を規制する
ローラとを組合せた構造のものであってもよい。また、
その設置個数も、円環プレート15が安定して回転でき
るように適宜設定されればよい。
【0054】また、基板100の着脱時に、円環プレー
ト15を退避させる機構をさらに設けてもよく、あるい
は円環プレート15と基板載置台3との隙間を利用して
基板100を着脱するように構成しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における回転式塗布装置
の概略構成図である。
【図2】図1の回転式塗布装置に用いられる回転円環部
の構造斜視図である。
【図3】円環プレートと基板との位置関係を示す平面図
である。
【図4】本発明の第2の実施例における回転式塗布装置
の概略構成図である。
【図5】図4に示す回転式塗布装置の平面構造図であ
る。
【図6】従来の回転式塗布装置の概略構成図である。
【図7】基板表面上の空気の流れを説明するための平面
図である。
【図8】基板表面に生じた塗布むらを示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 回転式塗布装置 2 カップ 3 基板載置台 4 回転軸 5,19 モータ 7 回転円環部 8,15 円環プレート 9 嵌合プレート 10a〜10f 連結部材 11 空気流 16a〜16e 支持ローラ 17 駆動ローラ 100 基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を回転させることによって塗布液を
    前記基板表面に塗り広げる回転式塗布装置において、前
    記基板の表面の周縁部の上方に配置されるとともに前記
    基板と同軸かつ同じ方向に回転する円環状部材を備えた
    ことを特徴とする回転式塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記円環状部材は、前記基板の外径より
    も小さい内径を有しかつ前記基板の外径よりも大きい外
    径を有することを特徴とする請求項1記載の回転式塗布
    装置。
  3. 【請求項3】 前記基板を支持して回転する基板支持部
    と、 前記円環状部材が前記基板の上方に所定の間隔をもって
    ほぼ平行に位置するように前記基板支持部に対して前記
    円環状部材を固定する連結部材とをさらに備えたことを
    特徴とする請求項1または2記載の回転式塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は、前記円環状部材の外周
    に沿って配置された複数の柱状部材からなり、 各柱状部材は、前記基板の回転中心に向かって尖った断
    面形状を有することを特徴とする請求項3記載の回転式
    塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記円環状部材を前記基板の上方に所定
    の間隔をもってほぼ平行にかつ回転自在に支持する回転
    支持部材と、 回転自在に支持された前記円環状部材を前記基板の回転
    と独立して回転させるための回転駆動手段とをさらに備
    えたことを特徴とする請求項1または2記載の回転式塗
    布装置。
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