JP2003179041A - 基板の処理装置及び基板の処理方法 - Google Patents

基板の処理装置及び基板の処理方法

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JP2003179041A
JP2003179041A JP2001376055A JP2001376055A JP2003179041A JP 2003179041 A JP2003179041 A JP 2003179041A JP 2001376055 A JP2001376055 A JP 2001376055A JP 2001376055 A JP2001376055 A JP 2001376055A JP 2003179041 A JP2003179041 A JP 2003179041A
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慎二 永嶋
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政彦 中嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェハの外周部において,塗布液の液膜が盛
り上がることを抑制する。 【解決手段】 カップ54の上端部54bに,開口部Q
側に突出する複数の羽根板56を設ける。各羽根板56
は,開口部Qの周方向に並べられて設けられる。そし
て,ウェハWを回転させ,ウェハW上の塗布液の膜厚を
調節する際に,羽根板56により開口部Qの開口率を減
少させる。これにより,カップ54内に流入する気流が
減少し,ウェハW外周部付近の気流速度が減速する。こ
の結果,ウェハW外周部における塗布液の乾燥速度が遅
くなり,乾燥した塗布液がウェハW外周部に堆積するこ
とを抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の処理装置及
び基板の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程においては,
例えば半導体ウェハ(以下「ウェハ」とする)表面にSO
D(Spin on Dielectric)膜等の層間絶縁膜を形成す
る膜形成処理が行われる。当該膜形成処理では,層間絶
縁膜となる塗布液をウェハに塗布する塗布処理が行われ
る。
【0003】この塗布処理は,通常塗布処理装置で行わ
れる。塗布処理装置は,例えば塗布処理装置内に下降気
流を形成する気体供給ユニット,ウェハを保持し,回転
させるためのスピンチャック,塗布処理中のウェハを収
容する略円筒状のカップ等で構成されている。そして,
塗布処理では,先ず塗布処理装置内に下降気流が形成さ
れ,当該下降気流の中,ウェハがスピンチャックに吸着
保持され,当該ウェハの中心部に所定量の塗布液が滴下
される。次いで,ウェハが回転され,その遠心力によっ
てウェハ表面に当該塗布液が拡散される。その後さらに
ウェハが回転され,塗布液の液膜の膜厚が調節される。
こうして,ウェハ上に所定膜厚の塗布膜が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,この塗布処
理では,上方からカップ内に流入した下降気流がウェハ
の外周部近傍を通過する。この下降気流により,ウェハ
外周部上の塗布液は,他の部分の塗布液に比べて早く乾
燥する。また,ウェハを回転させると,ウェハ外周部の
速度がウェハ中心部の速度よりも速くなるので,周辺雰
囲気に対する相対速度も速くなり,ウェハの外周部上の
塗布液の方がより早く乾燥する。
【0005】このように,ウェハ外周部上の塗布液が早
く乾燥すると,遠心力によりウェハ外周部に到達した塗
布液が次々に乾燥し,当該乾燥した塗布液がウェハ外周
部に堆積して,ウェハ外周部の膜厚が厚くなる。つま
り,ウェハの外周部に塗布液の盛り上がりが形成され
る。このようにウェハ外周部に塗布液の盛り上がりが形
成されると,その部分は製品として利用できないのでエ
ッジカットされることになり,その分ウェハの生産効率
が低下する。したがって,ウェハ外周部の盛り上がりを
できる限り抑えることが必要である。特に,近年のウェ
ハの大口径化に伴い,回転時のウェハ外周部と中心部と
の速度差が大きくなり,塗布液の盛り上がりが大きくな
る傾向にあるので,その改善が望まれている。
【0006】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,ウェハ等の基板上に供給された塗布液等の処理
液の基板外周部における盛り上がりを抑制する基板の処
理装置及び基板の処理方法を提供することをその目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,基板の周辺に下降気流を形成した状態で,基板に処
理液を供給し,当該基板を回転させて基板上に処理液の
液膜を形成する処理装置であって,基板を保持し,回転
させる基板保持部と,基板保持部に保持された基板の外
方を囲み,当該基板を収容する収容体と,を備え,前記
収容体は,上面が開口した略筒状に形成され,前記収容
体には,前記上面の開口部の開口率を変更する開口率変
更部材が設けられていることを特徴とする基板の処理装
置が提供される。
【0008】本発明によれば,例えば基板を回転させな
がら,基板上の処理液の液膜の膜厚を調節する時に,開
口率変更部材により開口部の開口率を減少させて,上方
から収容体内に流入する下降気流の流量を減少させるこ
とができる。こうすることにより,前記収容体内で基板
の外周部付近を通過する下降気流の流速を減速させるこ
とができる。この結果,基板の外周部における処理液の
乾燥が抑制され,基板中心部から外周部に流れた処理液
は,そのまま基板の端部からスムーズに排出される。し
たがって,乾燥した処理液が基板の外周部に堆積し当該
外周部が盛り上がることが抑制される。
【0009】前記開口率変更部材は,前記収容体の上端
部の周方向に並べて配置された複数の羽根板であり,前
記各羽根板は,前記収容体の中心方向に移動自在であっ
てもよい。本発明によれば,羽根板が収容体の中心側に
移動し,開口部の開口率を減少させることができる。ま
た,羽根板が収容体の上端部側に移動し,開口部を開放
することができる。
【0010】前記羽根板は,前記収容体の中心を通る水
平軸の軸周りに回転自在であってもよい。この発明によ
れば,羽根板が回転し,開口部の開口率をより細かく調
節することができる。また,収容体内に流れ込む気流の
方向を変更することができる。これによって,収容体内
に基板の回転方向と同じ方向の気流を形成し,基板の外
周部とその周辺雰囲気との速度差を減少させることがで
きる。この結果,基板外周部の乾燥速度が小さくなり,
基板外周部の盛り上がりを抑制できる。
【0011】前記羽根板は,扇形形状に形成され,前記
羽根板の扇形の要部分には,切り欠きが設けられていて
もよい。かかる場合,各羽根板が収容体の中心方向に移
動し,開口部の開口率を小さくする場合でも,前記羽根
板の切り欠きにより開口部が完全に閉口することがなく
なる。これにより,前記下降気流が収容体内に常時流入
するので,収容体内で発生するパーティクルを適切に排
除することができる。また,収容体内の雰囲気を積極的
に吸引する場合においても,気体の流入口を確保できる
ので,収容体内に乱流が形成され基板上の処理液に悪影
響を及ぼすことが防止できる。
【0012】また,前記羽根板は,扇形形状に形成さ
れ,前記羽根板が前記収容体の中心方向に移動した際
に,前記周方向に並べられた羽根板の間に隙間が形成さ
れるようにしてもよい。この処理装置によっても,開口
部が完全に閉鎖されることがないので,収容体内への気
体の流入を確保し,収容体内のパーティクルを適切に除
去することができる。
【0013】前記開口率変更部材は,前記収容体の開口
部に設けられた複数のフラップであってもよい。かかる
場合,フラップが収容体の開口部を開閉し,当該開口部
の開口率を変更できる。
【0014】前記フラップは,前記収容体の開口部の周
方向に並べて配置され,前記フラップは,扇形形状に形
成され,前記フラップの扇形の要部分には,切り欠きが
設けられていてもよい。また,前記フラップは,扇形形
状に形成され,前記フラップは,前記収容体の開口部の
周方向に並べて配置され,前記各フラップ間には,隙間
が設けられていてもよい。かかる場合も,フラップの切
り欠きやフラップ間の隙間により,開口部が完全に閉口
することがないので,収容体内への気体の流入を確保で
きる。これにより,収容体内に常に気流が流入し,収容
体内で発生したパーティクルを適切に排気できる。ま
た,収容体内の雰囲気を吸引して,収容体内の雰囲気を
積極的に排気する場合でも,気体の流入口が確保できる
ので,収容体内に乱流を形成することを防止できる。
【0015】前記基板の処理装置は,前記開口率変更部
材により前記開口部の開口率が最も減少した場合でも,
前記開口部が完全に閉口しないように構成されていても
よい。本発明によれば,下降気流が常時収容体内に流入
するので,収容体内で発生するパーティクルを適切に排
除することができる。また,収容体内の雰囲気を積極的
に吸引する場合においても,気体の流入口が確保される
ので,収容体内に乱流が形成され基板上の処理液に悪影
響を及ぼすことが防止できる。
【0016】前記基板の処理装置は,前記下降気流を形
成する気体の温度及び湿度を調節する温湿度調節装置を
備えていてもよい。これにより,基板の処理を最適な温
度,湿度の雰囲気内で行うことができる。また,基板の
処理液の液膜の膜厚は,処理温度,湿度に影響されるの
で,基板の外周部の膜厚と中心部の膜厚とがより近づく
ように温度及び湿度を調節できる。したがって,基板外
周部の盛り上がりを抑制することができる。
【0017】請求項11の発明によれば,前記請求項1
〜10の基板の処理装置を用いて行われる基板の処理方
法であって,基板を回転させて処理液の液膜の膜厚を調
節する際に,前記収容体の開口部の開口率を減少させる
ことを特徴とする基板の処理方法が提供される。
【0018】こうすることにより,処理液の膜厚調節時
に前記収容体内に流入する下降気流の流量が減少し,基
板外周部付近を流れる気流速度が低下する。この結果,
基板外周部における処理液の乾燥速度が減速し,遠心力
により基板の外周部に流れ込む処理液がそのままスムー
ズに基板の端部から排出される。したがって,乾燥した
処理液が基板外周部に堆積し基板外周部の膜厚が厚くな
ることが抑制できる。また,膜厚の調節工程以外の他の
工程は,膜厚の調節工程に比べて開口率を広げて行われ
るので,収容体内に流入する下降気流により基板等から
発生する浮遊物を好適に排出することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる塗
布処理装置が搭載されたSOD膜形成システム1の構成
の概略を示す平面図であり,図2は,SOD膜形成シス
テム1の正面図であり,図3は,SOD膜形成システム
1の背面図である。
【0020】SOD膜形成システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
らSOD膜形成システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,SOD膜形成工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3とを一体に接続した構成を有している。
【0021】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台10上の所定の位置に,複数のカセッ
トCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在と
なっている。そして,このカセット配列方向(X方向)
とカセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向
(Z方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体
11が搬送路12に沿って移動自在に設けられており,
各カセットCに対して選択的にアクセスできるようにな
っている。
【0022】ウェハ搬送体11は,ウェハWの位置合わ
せを行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬
送体11は後述する処理ステーション3側の第3の処理
装置群G3に属するエクステンション装置31や膜厚測
定装置13に対してもアクセスできるように構成されて
いる。
【0023】カセットステーション2の背面側(図1の
上側)には,ウェハW上に形成された塗布膜の膜厚を測
定する膜厚測定装置13が設けられている。膜厚測定装
置13は,例えばウェハW表面に光を照射し,その反射
光を利用して膜厚を測定する。膜厚測定装置13による
測定結果は,例えば処理ステーション3内の各種処理装
置を制御できる主制御部14に出力される。
【0024】処理ステーション3では,その中心部に主
搬送装置15が設けられており,この主搬送装置15の
周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を
構成している。このSOD膜形成システム1において
は,4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されてお
り,第1及び第2の処理装置群G1,G2はSOD膜形成シ
ステム1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,
カセットステーション2に隣接して配置され,第4の処
理装置群G4は,主搬送装置15は挟んで,第3の処理装
置群G3の反対側に配置されている。主搬送装置15は,
これらの処理装置群G1,G2,G3及びG4内に配置されてい
る後述する各種処理装置に対して,ウェハWを搬入出可
能である。なお,処理装置群の数や配置は,ウェハWに
施される処理の種類によって異なり,処理装置群の数
は,1つ以上であれば任意に選択可能である。
【0025】第1の処理装置群G1では,例えば図2に示
すように本実施の形態にかかる基板の処理装置としての
塗布処理装置17及び塗布処理装置18が下から順に2
段に配置されている。第2の処理装置群G2には,例えば
塗布処理装置17等で用いられる塗布液や塗布液の溶剤
等が貯蔵され,当該塗布液等の供給源となる処理液キャ
ビネット19と,塗布処理装置20とが下から順に2段
に配置されている。
【0026】第3の処理装置群G3では,例えば図3に示
すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,ウェハWの受け渡しを行うためのエクステンション
装置31,ウェハWをキュア処理するDCC(Dielectr
ic Cure and Cooling−off)処理装置32,33,
ウェハWを低温で加熱処理する低温加熱処理装置34が
下から順に例えば5段に積み重ねられている。
【0027】第4の処理装置群G4では,例えばクーリン
グ装置40,41,低温加熱処理装置42,ウェハWを
低酸素雰囲気に維持して加熱処理する低酸素加熱処理装
置43,44が下から順に例えば5段に積み重ねられて
いる。
【0028】次に,上述した塗布処理装置17の構成に
ついて詳しく説明する。図4は,塗布処理装置17の構
成の概略を示す縦断面の説明図である。
【0029】塗布処理装置17は,例えば図4に示すよ
うにケーシング17aを有し,このケーシング17a内
の中央部には,ウェハWを保持し,回転させるための基
板保持部としてのスピンチャック50が設けられてい
る。スピンチャック50の上面は,水平に形成されてお
り,当該上面には,例えばウェハWを吸着するための図
示しない吸引口が設けられている。これにより,スピン
チャック50は,ウェハWを水平に吸着保持することが
できる。
【0030】スピンチャック50は,このスピンチャッ
ク50を所定の速度で回転させるための駆動部51を有
している。駆動部51は,例えばスピンチャック50の
下方に設けられ,例えばモータ等を有している。これに
より,スピンチャック50に保持されたウェハWは,各
塗布処理工程に応じた所定の回転速度で回転できる。ま
た,駆動部51には,スピンチャック50を昇降させる
シリンダ等の昇降機構(図示せず)が設けられており,
スピンチャック50は,後述するカップ54上方まで上
昇することができる。
【0031】ウェハWに処理液としての塗布液を供給す
る塗布液供給ノズル52は,例えばノズルアーム53に
保持されている。ノズルアーム53は,例えばカップ5
4の外方からスピンチャック50の中心部上方まで移動
自在である。これにより塗布液供給ノズル52は,ウェ
ハWの中心部に塗布液を滴下できる。また,ノズルアー
ム53は,上下動可能であり,塗布液供給ノズル52の
高さを調節できる。
【0032】塗布液供給ノズル52は,例えば処理液キ
ャビネット19にある図示しない塗布液供給機構に連通
接続されており,所定の量の塗布液を所定のタイミング
を吐出できる。
【0033】スピンチャック50の外方には,塗布処理
中のウェハWを収容する収容体としてのカップ54が設
けられている。カップ54は,上面が開口した略円筒形
状を有し,スピンチャック50上のウェハWの外方と下
方とを囲むように形成されている。つまり,カップ54
は,その上面に上方からの気体が流入する開口部Qを有
している。カップ54の底面54aには,カップ54内
の雰囲気を排気する排出口55が設けられている。排出
口55には,例えばポンプPが設けられており,カップ
54内の雰囲気を積極的に排気することができる。
【0034】カップ54の開口部Qには,当該開口部Q
の開口率を変更するための開口率変更部材としての複数
の羽根板56が設けられている。各羽根板56は,例え
ば図5に示すように略扇形形状を有しており,その要部
分である先端部には,円弧状の切り欠きKが設けられて
いる。複数の羽根板56は,開口部Qの外周部に周方向
に並べて配置されており,切り欠きKによって開口部Q
の中央は,常に開口している。
【0035】カップ54の上端部54bは,厚みがあ
り,羽根板56は,当該上端部54bの内部に収納され
ている。各羽根板56は,図6に示すようにシャフト5
7に支持されている。シャフト57には,例えばこのシ
ャフト57をカップ54の中心方向に進退させるモータ
等を備えたシャフト駆動部58が設けられている。これ
により,各羽根板56は,カップ54の中心方向に突出
自在である。そして,全ての羽根板56が上端部54b
から完全に突出した際には,開口部Qの外周部をリング
状に閉鎖できる。つまり,開口部Qの開口率を減少でき
る。
【0036】シャフト駆動部58の駆動は,例えば図4
に示すように主制御部14により制御されている。主制
御部14には,例えば各処理工程毎に開口部Qの開口率
が設定されており,主制御部14は,この設定に従って
シャフト駆動部58を制御し,開口部Qの開口率を変更
できる。また,主制御部14には,ウェハW外周部に最
終的に形成される塗布膜の膜厚と前記各処理工程におけ
る開口部Qの開口率との相関データが記憶されており,
膜厚測定装置13の測定結果を基に前記開口率の設定を
変更できるようになっている。相関データは,ウェハの
レシピ毎に予め実験等により求められたものが用いられ
る。
【0037】カップ54の内壁の上部には,傾斜部54
cが設けられている。スピンチャック50の回転によ
り,ウェハW上から飛散した塗布液は,この傾斜部54
cで受け止められ,回収される。傾斜部54cの上部に
は,塗布液の溶剤を当該傾斜部54cに供給する溶剤供
給口59が設けられている。溶剤供給口59は,例えば
複数設けられ,同一円周上に等間隔で配置されている。
溶剤供給口59から供給された溶剤は,傾斜部54cを
伝って,カップ54の内壁を洗浄しながら下降し,例え
ば排出口55から排液される。
【0038】カップ54内であって,スピンチャック5
0に保持されたウェハWの下方側には,ウェハWの裏面
にシンナー等の洗浄液を供給してウェハWの裏面を洗浄
する裏面洗浄ノズル60が設けられている。
【0039】ケーシング17aの上部には,ケーシング
17a内に,例えばエア,窒素ガス,不活性気体等の気
体を供給する気体供給ユニット70が設けられている。
気体供給ユニット70は,例えば気体内に含まれる不純
物を除去する不純物除去機能と,気体をケーシング17
a内全体に一様に供給するための整流機構等を有してい
る。気体供給ユニット70は,気体供給管71により気
体供給源である気体供給装置72に連通接続されてい
る。例えば気体供給管71には,供給する気体の温度及
び湿度を調節する温湿度調節装置73が設けられてい
る。これにより,ケーシング17a内には,所定温度,
湿度に調節され不純物の除去された清浄な気体が供給さ
れ,一様な下降気流が形成される。
【0040】ケーシング17aの下部には,例えば排気
口74が設けられている。この排気口74から,気体供
給ユニット70から供給されカップ54の外側を通過
し,下降した気体が排気される。
【0041】次に,以上のように構成されている塗布処
理装置17の作用について,SOD膜形成システム1で
行われるSOD膜形成処理のプロセスと共に説明する。
【0042】先ず,ウェハ搬送体11によりカセットC
から未処理のウェハWが1枚取り出され,第3の処理装
置群G3に属するエクステンション装置31に搬送され
る。次いで,ウェハWは主搬送装置15によってクーリ
ング装置30に搬送され,所定の温度に冷却される。所
定温度に冷却されたウェハWは,主搬送装置15によっ
て,塗布処理装置17に搬送される。
【0043】塗布処理装置17では,ウェハWが搬入さ
れる前に,気体供給ユニット70からケーシング17a
内に気体が供給され始める。これにより,ケーシング1
7a内に一様な下降気流が形成される。このとき各羽根
板56は,カップ54の上端部54bの内部に収納され
たままであり,開口部Qは,全開になっている。また,
排出口55のポンプPが稼動し,カップ54内にも,カ
ップ54の開口部Qから排出口55に向かって流れる気
流が形成される。なお,カップ54内に流入しない気体
は,カップ54の外側を通って排気口74から排気され
る。
【0044】ケーシング17a内に供給される気体は,
温湿度調節装置73によって,例えば温度23℃,湿度
35%に調節されている。この結果,ケーシング17a
内は,かかる温度,湿度の雰囲気に置換され,維持され
る。発明者の実験によると,塗布処理中の温湿度は,ウ
ェハW上に形成される塗布液の液膜の膜厚プロファイル
に影響を与えることが確認されている。そこで,ケーシ
ング17a内に供給される気体の温湿度は,ウェハW中
心部に対するウェハ外周部における塗布液の盛り上がり
が最も小さくなるように選択される。このような温湿度
の最適値は,例えば実験により,塗布液の種類毎に求め
られる。発明者によれば,塗布液がポリフェニレン等の
重合体であるとき,温度23℃,湿度35%が最適値で
あることが確認されている。
【0045】ウェハWが塗布処理装置17内に搬入され
ると,主搬送装置15から予めカップ54上に上昇して
待機していたスピンチャック50にウェハWが受け渡さ
れる。当該ウェハWは,スピンチャック50上面に吸着
保持される。そして,スピンチャック50が下降し,ウ
ェハWがカップ54内の所定位置に収容される。このと
き,上方からカップ54内に流入する気体は,図4に示
すようにウェハWの端部付近を通過して,下方の排出口
55に向かって流れる。
【0046】ウェハWがカップ54内に収容されると,
ノズルアーム53により塗布液供給ノズル52が,ウェ
ハWの中心部上方まで移動する。次に,塗布液供給ノズ
ル52から所定量の,ポリフェニレン等の塗布液がウェ
ハWの中心部に供給される。
【0047】ウェハWの中心部に塗布液が供給される
と,ウェハWが所定の回転速度,例えば1500rpm
で回転され,このウェハWの回転により,塗布液がウェ
ハWの外周部に向けて拡散される。ウェハW表面の全面
に塗布液が拡散されると,カップ54の上端部54b内
の羽根板56が内側に移動し,例えば図5に示したよう
に開口部Qの外周部がリング状に閉じられる。これによ
り,開口部Qの開口率が減少し,カップ54内に流入す
る気体の流量が減少する。つまり,ウェハW端部付近を
流れる気体の流速が減速し,ウェハW外周部における塗
布液の乾燥速度が遅くなる。
【0048】開口部Qの開口率が減少されると,ウェハ
Wの回転速度が,例えば2000rpmに加速され,そ
の遠心力によりウェハW上の塗布液が飛散し,ウェハW
上の塗布液の液量が調節される。これにより,塗布液の
液膜の膜厚が調節される。この膜厚調節が所定時間行わ
れ,ウェハW上に所望の塗布膜が形成されると,ウェハ
Wの回転速度が,例えば500rpmに減速される。
【0049】このとき,羽根板56が再び上端部54b
の内部に移動し,開口部Qが開放される。次いで,裏面
洗浄ノズル60からウェハWの裏面にシンナーが供給さ
れ,ウェハWの裏面が洗浄される。その後,シンナーの
供給が停止され,例えばウェハWがそのまま500rp
mで回転されて,ウェハWの振り切り乾燥が行われる。
【0050】ウェハWの振り切り乾燥が終了すると,ウ
ェハWの回転が停止され,ウェハWは,スピンチャック
50から主搬送装置15に受け渡され,塗布処理装置1
7から搬出される。その後,カップ54の溶剤供給口5
9から傾斜部54cに溶剤が供給され,傾斜面54cに
付着していた塗布液が洗い落とされる。この溶剤の供給
が終了すると,塗布処理装置17における一連の塗布処
理プロセスが終了する。
【0051】塗布処理装置17の塗布処理の終了したウ
ェハWは,主搬送装置15によって低温加熱処理装置3
4又は42,低酸素加熱処理装置43又は44,DCC
処理装置32又は33,クーリング装置30に順次搬送
され,各装置で所定の処理が施される。クーリング装置
30で冷却処理の終了したウェハWは,エクステンショ
ン装置31に戻され,ウェハ搬送体11によってカセッ
トCに戻されて,一連のSOD膜形成処理が終了する。
【0052】ところで,一連の膜形成処理の終了したウ
ェハWは,例えば所定枚数おきにウェハ搬送体11によ
り膜厚測定装置13に搬送される。そして,ウェハW上
に形成されている塗布膜のウェハW外周部の膜厚が測定
される。当該測定値は,主制御部14に出力され,主制
御部14では,ウェハW外周部の膜厚と開口部Qの開口
率との相関データから最適な開口率を導出し,例えば塗
布処理における膜厚調整時の開口率の設定が変更され
る。以降のウェハの塗布処理では,当該設定に従って羽
根板56が開閉される。このとき,膜厚調整時の開口率
が増大された場合には,例えば羽根板56のカップ54
内側への移動距離が短縮され,開口部Qの開口面積が広
げられる。
【0053】以上の実施の形態によれば,カップ54の
開口部Qに羽根板56を設けたので,膜厚調整時に開口
率を減少させ,ウェハW外周部付近に流れる気流の流量
を減少させることができる。これにより,ウェハW外周
部における塗布液の乾燥が抑制されるので,遠心力によ
りウェハW外周部に流された塗布液が,当該外周部で乾
燥しウェハW外周部の塗布膜の膜厚が厚くなることを抑
制できる。したがって,ウェハW外周部における塗布膜
の盛り上がりを抑制できる。
【0054】また,羽根板56をカップ54の上端部5
4b内に収納し,上端部54bからカップ54の内側方
向に移動自在としたので,開口率の変更を簡単に行うこ
とができる。また,羽根板56を上端部54bに収納で
きるので,ウェハWのカップ54内への搬送を好適に行
うことができる。
【0055】羽根板56が最も閉じられた時にも,カッ
プ54の開口部Qが完全に塞がらないようにしたので,
カップ54の上部を完全に塞いだ状態でカップ54内の
雰囲気を排気することが回避され,カップ54内に乱流
が形成されることを防止できる。これにより,ウェハW
近傍の気体がスムーズに流れ,ウェハW上の塗布液等に
悪影響を与えることが防止される。なお,ポンプPを制
御し,排出口55の排気量を調節することにより,カッ
プ54内の気流をさらに安定させるようにしてもよい。
【0056】温湿度調節装置73により,所定温度及び
湿度に調節された気体をケーシング17a内に供給する
ようにしたので,ウェハWの塗布処理を適切な雰囲気内
で行うことができる。特に,上述したように重合体の塗
布液が使用される場合には,温度を23℃程度にし,湿
度を35%程度にすることにより,ウェハW外周部の塗
布液の盛り上がりが抑制できる。
【0057】SOD膜形成システム1の背面側に膜厚測
定装置13を設け,所定枚数おきにウェハ上の塗布膜の
膜厚を測定し,その測定結果に基づいて開口部Qの開口
率の設定を変更するようにしたので,何らかの原因で膜
厚が変動した場合にも,その後行われる塗布処理におい
て適切な膜厚に改善することができる。なお,膜厚の測
定結果に基づいて,ケーシング17a内に供給される気
体の温度及び湿度の設定を変更するようにしてもよい。
【0058】塗布処理において,ウェハW上の塗布液の
膜厚を調節する時にのみ,開口部Qの開口率を減少させ
るようにしたので,他の工程では,ウェハW周辺に十分
な気流を形成し,カップ54内に発生したパーティクル
を適切に除去できる。そして,最もウェハW外周部の膜
厚に影響を与える膜厚調節工程の時に気流の流量を減少
させたので,ウェハW外周部の塗布膜の盛り上がりを適
切に抑制できる。
【0059】なお,膜厚調節工程以外で,膜厚に影響を
及ぼす工程,例えばウェハW上に供給された塗布液を拡
散する工程においても,開口部Qの開口率を減少させて
もよい。
【0060】以上の実施の形態で記載した羽根板56
は,図7に示すように略水平軸周りに回動自在であって
もよい。かかる場合,例えばシャフト57を回転させる
ためのモータ等の回転機構80が備えられる。これによ
り,開口部Qの開口率をより細かく調整できる。また,
図8に示すようにカップ54内に流入する気流の方向を
変えることができるので,例えばウェハWの回転方向と
同じ方向に流れる気流を形成することができる。このよ
うに,ウェハWと同じ方向に流れる気流を形成すること
により,ウェハW外周部とその外周部との速度差が低減
される。この結果,ウェハW外周部における塗布液の乾
燥速度が低下し,ウェハW外周部の塗布液の盛り上がり
が抑制できる。
【0061】また,図9に示すように羽根板85が扇形
形状を有し,羽根板85が開口部Qを閉鎖した時に,隣
接する羽根板85間に隙間Dが形成されるようにしても
よい。これにより,開口部Qの開口率が最も小さくした
時でも,カップ54内に気体が流入し,カップ54内で
発生するパーティクルを排除することができる。
【0062】以上の実施の形態では,開口部Qの開口率
の変更を羽根板56を用いて行っていたが,カップの開
口部を開閉するフラップを設けて行ってもよい。
【0063】図10は,かかる一例を示すものであり,
カップ90の開口部Qに,複数のフラップ91が設けら
れている。各フラップ91は,例えば略扇形に形成さ
れ,開口部Qの周方向に並べて設けられている。フラッ
プ91の先端部には,例えば円弧状の切り欠きが設けら
れている。このフラップ91により開口部Qの外周部を
リング状に閉鎖することができ,このフラップ91の開
閉により開口部Qの開口率を変更できる。なお,開口部
Qの中心部は,常に開口している。また,各フラップ9
1は,開口部Qの半径方向の外側方向に回動自在であ
り,例えば開口部Qの内側の水平方向から外側方向に少
なくとも90°以上回動できる。
【0064】そして,例えば塗布処理において,ウェハ
W上の塗布膜の膜厚を調整する際に,フラップ91が閉
じられ,カップ90内に流入する気体の流量を減少させ
る。これにより,前記実施の形態と同様にウェハW外周
部の気流速度が減速し,ウェハW外周部の塗布液の乾燥
速度が遅くなる。そして,遠心力によりウェハWの中心
部からウェハ外周部に流れた塗布液が当該外周部で乾燥
することなく,ウェハW端部から排出される。この結
果,ウェハW外周部に乾燥した塗布液が堆積し,ウェハ
W外周部の膜厚が厚くなることを抑制できる。また,フ
ラップ91先端部の切り欠きにより,開口部Qの中央部
は,常時開口しており,カップ90内のパーティクルを
迅速に排除することができる。なお,上述した実施の形
態の羽根板85と同様にフラップ91が扇形形状を有
し,各フラップ91が閉じた時に各フラップ91間に隙
間が形成されるようにしてもよい。
【0065】また,図11に示すようにフラップ91を
カップ90の内側の水平方向よりも下方向に回動できる
ようにしてもよい。こうすることにより,カップ90内
への気流の流入方向を変更することができる。したがっ
て,例えば塗布液の種類等に応じて気流の流入方向を変
えて,ウェハ外周部の乾燥速度を調節し,ウェハW外縁
部の膜厚が厚くなることを抑制できる。
【0066】ウェハW外周部の塗布膜が盛り上がるの
は,上述した通りウェハWを回転させた際に,ウェハW
外周部の速度とその周辺雰囲気の気流速度との間に大き
な速度差が生じ,乾燥速度が速くなるためである。そこ
で,ウェハWの外周部付近にウェハWの外周部の速度に
近い速度で流れる気流を発生させる気流発生部材をカッ
プ内に設けるようにしてもよい。
【0067】図12,13は,かかる一例を示すもので
あり,気流発生部材110は,例えばウェハWより直径
の大きい環状の基台111と,当該基台111上のフィ
ン112とで構成されている。基台111は,スピンチ
ャック50上のウェハWの下方に配置され,スピンチャ
ック50に取り付けられている。これにより,スピンチ
ャック50と共に回転する。フィン112は,基台11
1上であってウェハWの外方に複数設けられている。フ
ィン112は,例えば同一円周上に等間隔で配置されて
いる。フィン112は,例えば板状に形成され,効率よ
く気流を形成するために回転方向側の面の面積が広くな
るように形成される。
【0068】そして,塗布処理時にウェハWがスピンチ
ャック50により回転されると,気流発生部材110も
回転され,フィン112によりウェハWの外周部付近に
回転方向と同じ方向の気流が形成される。これにより,
ウェハW外周部の速度とその周辺付近の気流速度との速
度差が小さくなり,ウェハW外周部における塗布液の乾
燥が抑制される。この結果,ウェハW外周部に流れた塗
布液が,当該外周部で固化することなく,スムーズにウ
ェハW端部から排出されるので,ウェハW外周部の膜厚
が厚くなることが抑制できる。
【0069】かかる実施の形態では,気流発生部材11
0は,スピンチャック50により回転されていたが,気
流発生部材が別途回転駆動部を有し,当該回転駆動部に
より回転してもよい。この場合,スピンチャック50の
回転速度に限定されず,ウェハW外周部の速度とその周
辺付近の気流速度がより近くなるような最適な速度で,
気流発生部材を回転させることができる。なお,前記気
流発生部材は,前記実施の形態の羽根板56やフラップ
91と併用してもよい。
【0070】以上の実施の形態は,本発明をSOD膜を
形成する塗布処理装置17に適用したものであったが,
本発明は,他の種の膜,例えば絶縁膜であるSOG膜,
保護膜であるポリイミド膜,レジスト膜等の塗布処理装
置にも適用できる。また,本発明は,ウェハW以外の基
板例えばLCD基板,マスク基板,レクチル基板等の塗
布処理装置にも適用できる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば,基板外周部における処
理液の盛り上がりを抑制できるので,基板端部のカット
幅が減少し,基板の製造効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかる塗布処理装置が搭載された
SOD膜形成システムの構成の概略を示す平面図であ
る。
【図2】図1のSOD膜形成システムの正面図である。
【図3】図1のSOD膜形成システムの背面図である。
【図4】塗布処理装置の構成の概略を示す縦断面の説明
図である。
【図5】カップの開口部付近の構成を示す平面図であ
る。
【図6】一枚の羽根板の斜視図である。
【図7】羽根板に回転駆動部が取り付けられた場合の羽
根板の斜視図である。
【図8】気流の方向が羽根板によって変更される様子を
示す開口部の説明図である。
【図9】羽根板間に隙間を設けた場合のカップの構成を
示す平面図である。
【図10】カップのフラップを取り付けた場合の塗布処
理装置の構成を示す縦断面の説明図である。
【図11】カップの内側方向に回動するフラップを有す
る塗布処理装置の構成を示す縦断面の説明図である。
【図12】気流発生部材を備えた塗布処理装置の構成の
概略を示す縦断面の説明図である。
【図13】図12の気流発生部材の平面図である。
【符号の説明】
1 SOD膜形成システム 17 塗布処理装置 50 スピンチャック 54 カップ 56 羽根板 73 温湿度調節装置 K 切り欠き Q 開口部 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 政彦 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA18 AB16 EA05 4F042 AA02 AA07 BA03 BA27 EB05 EB29 5F045 BB02 BB15 EB20 EE20 EF13 EM10 5F046 JA05 JA07 JA27

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の周辺に下降気流を形成した状態
    で,基板に処理液を供給し,当該基板を回転させて基板
    上に処理液の液膜を形成する処理装置であって,基板を
    保持し,回転させる基板保持部と,基板保持部に保持さ
    れた基板の外方を囲み,当該基板を収容する収容体と,
    を備え,前記収容体は,上面が開口した略筒状に形成さ
    れ,前記収容体には,前記上面の開口部の開口率を変更
    する開口率変更部材が設けられていることを特徴とす
    る,基板の処理装置。
  2. 【請求項2】 前記開口率変更部材は,前記収容体の上
    端部の周方向に並べて配置された複数の羽根板であり,
    前記各羽根板は,前記収容体の中心方向に移動自在であ
    ることを特徴とする,請求項1に記載の基板の処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記羽根板は,前記収容体の中心を通る
    水平軸の軸周りに回転自在であることを特徴とする,請
    求項2に記載の基板の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記羽根板は,扇形形状に形成され,前
    記羽根板の扇形の要部分には,切り欠きが設けられてい
    ることを特徴とする,請求項2又は3のいずれかに記載
    の基板の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記羽根板は,扇形形状に形成され,前
    記羽根板が前記収容体の中心方向に移動した際に,前記
    周方向に並べられた羽根板の間に隙間が形成されること
    を特徴とする,請求項2又は3のいずれかに記載の基板
    の処理装置。
  6. 【請求項6】 前記開口率変更部材は,前記収容体の開
    口部に設けられた複数のフラップであることを特徴とす
    る,請求項1に記載の基板の処理装置。
  7. 【請求項7】 前記フラップは,前記収容体の開口部の
    周方向に並べて配置され,前記フラップは,扇形形状に
    形成され,前記フラップの扇形の要部分には,切り欠き
    が設けられていることを特徴とする,請求項6に記載の
    基板の処理装置。
  8. 【請求項8】 前記フラップは,扇形形状に形成され,
    前記フラップは,前記収容体の開口部の周方向に並べて
    配置され,前記各フラップ間には,隙間が設けられてい
    ることを特徴とする,請求項6に記載の基板の処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記開口率変更部材により前記開口部の
    開口率が最も小さくなった場合でも,前記開口部が完全
    に閉口しないように構成されていることを特徴とする,
    請求項1,2,3,4,5,6,7又は8のいずれかに
    記載の基板の処理装置。
  10. 【請求項10】 前記下降気流を形成する気体の温度及
    び湿度を調節する温湿度調節装置を備えたことを特徴と
    する,請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9の
    いずれかに記載の基板の処理装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項1〜10の基板の処理装置
    を用いて行われる基板の処理方法であって,基板を回転
    させて当該基板上の処理液の液膜の膜厚を調節する際
    に,前記収容体の開口部の開口率を減少させることを特
    徴とする,基板の処理方法。
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