JP2001155981A - 基板の処理システム - Google Patents

基板の処理システム

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JP2001155981A
JP2001155981A JP33847699A JP33847699A JP2001155981A JP 2001155981 A JP2001155981 A JP 2001155981A JP 33847699 A JP33847699 A JP 33847699A JP 33847699 A JP33847699 A JP 33847699A JP 2001155981 A JP2001155981 A JP 2001155981A
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processing system
substrate
processing
substrate processing
airflow
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JP33847699A
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English (en)
Inventor
Koji Harada
浩二 原田
Kazunari Ueda
一成 上田
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱処理装置と冷却処理装置との間で,気流
による熱の干渉を抑制させる基板の処理システムを提供
する。 【解決手段】 塗布現像処理システムの処理ステーショ
ン3において,クーリング装置30より上段に位置する
プリベーキング装置32又は33等を有する処理装置群
G3が配置されている領域Sと,その他の領域Tを仕切る
仕切板55を設ける。そして,領域S内に,エア供給装
置60により上昇気流を発生させて,プリベーキング装
置32又は33の熱により暖められたエアを上方に逃が
して,下方に位置するクーリング装置30の温度に影響
を与えないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の処理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程では,ウェハ表面にレ
ジスト膜を形成するレジスト塗布処理,ウェハにパター
ンを照射して露光する露光処理,露光後のウェハに対し
て現像を行う現像処理,露光処理前後と現像処理後にす
る加熱処理,冷却処理等が行われる。これらの処理を行
う各処理装置は,一つの塗布現像処理システムとしてま
とめられて,その塗布現像処理システム内において,一
連の処理が連続して行われている。
【0003】上記塗布現像処理システム中の加熱処理を
行う加熱処理装置と冷却処理を行う冷却処理装置は,当
該システム全体のフットプリントを減少させるため,あ
るいは,加熱処理と冷却処理が連続して行われることが
多いので,ウェハの搬送距離を減少させてスループット
を向上させるために,互いに隣接して,多段に積層され
て設けられている。そのため熱の干渉を抑えるために,
加熱処理装置は冷却処理装置よりも上段に配置されてい
る。さらに,該システム内には,システム内の雰囲気を
清浄に維持するために,常時下降気流を形成させ,パー
ティクル等の排気を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上述し
たようにシステム内に形成される下降気流により,上段
の加熱処理装置の熱により暖められた雰囲気が下段の冷
却処理装置の温度を上昇させて,所定の冷却処理が行わ
れない場合があった。
【0005】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,従来の加熱処理装置と冷却処理装置の積層構成
を維持しながら,気流による加熱処理装置と冷却処理装
置との熱の干渉を抑制させる基板の処理システムを提供
して,前記問題の解決を図ることをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は,基板
を加熱する加熱処理装置が上段に,基板を冷却する冷却
処理装置とが下段に配置された熱処理装置群と,前記熱
処理装置群と他の処理装置との間で基板を搬送する搬送
機構とを有する基板の処理システムであって,前記熱処
理装置群が配置されている領域に上昇気流を形成する気
流形成手段を備えていることを特徴としている。
【0007】このように,前記熱処理装置群が配置され
ている領域に上昇気流を形成することにより,この熱処
理装置群内の前記加熱処理装置により発生した熱の影響
が下方の冷却処理装置に及びにくくなるため,両装置の
熱の干渉が抑制される。また,加熱処理装置の熱により
自然に発生する上昇気流を無理に下降気流に変えていた
従来に比べ,気体の乱流の発生を抑制できる。従って,
両装置において,基板の処理が所定の温度で,好適に行
われることができる。
【0008】請求項2の発明によれば,前記熱処理装置
群の最上部に位置する熱処理装置は,アルカリ成分を含
む処理雰囲気で処理を行うことを特徴とする基板の処理
システムが提供される。
【0009】このように,アルカリ成分を含む処理雰囲
気で処理する熱処理装置を最上部に位置させることによ
り,当該装置で用いた雰囲気は前記上昇気流により上昇
し,他の処理装置に影響を与えない。
【0010】かかる請求項1又は2の発明において,請
求項3のように,前記熱処理装置群が配置されている領
域と,前記他の処理装置が配置されている領域との雰囲
気を遮断する仕切板を設けるようにしてもよい。
【0011】このように,前記仕切板を設けることによ
り,前記熱処理装置群が配置されている領域では,安定
した上昇気流が提供され,前記他の領域では,上昇気流
の影響を受けずに,所定の処理が行われる。
【0012】請求項4の発明によれば,前記仕切板の一
部には開口部が形成され,前記搬送機構は,この開口部
に配置されていることを特徴とする基板処理システムが
提供される。
【0013】このように,前記搬送機構が,前記仕切板
の開口部に配置されていることにより,前記搬送機構
は,前記熱処理装置群の各処理装置や前記他の領域の処
理装置に基板を搬入出する際に,例えば前記仕切板に設
けられた搬入出口などを介して搬入出する必要がない。
したがって,その搬入出口の開閉等の余計な制御をする
必要が無く,単純化される。ここで,仕切板の一部に形
成される開口部は,仕切板の中央部に穴状に設けられた
場合だけでなく,開口部が仕切り板の1つの端部まで達
している場合,開口部により仕切板が2つに分離された
場合をも含有する。
【0014】請求項5の発明は,請求項4の前記搬送機
構が前記開口部における垂線を中心軸として回転自在に
構成されていることを特徴とする。
【0015】請求項5の発明によれば,前記加熱処理装
置群が配置されている領域から他の処理装置が配置され
ている領域に基板を搬送する際に,前記搬送機構が前記
垂線を中心軸として回転させて搬送させることができ
る。そのため,既存の搬送機構を用いて仕切板で仕切ら
れた両領域間の搬送を行うことができる。
【0016】請求項6の発明によれば,請求項5の前記
搬送機構は,垂直方向に配置されてかつ前記垂線を中心
軸として回転駆動される略筒状のケーシングと,前記ケ
ーシング内において上下に移動する基台と,前記基台に
設けられた基板保持部材とを備え,前記ケーシングは,
前記開口部の形状に適合する側面形態を有することを特
徴とする基板処理システムが提供される。
【0017】このように,さらに前記搬送機構のケーシ
ングを設けることにより,前記仕切り板で仕切られてい
る各領域間で搬送機構により基板を搬入出する際に,こ
の両領域の雰囲気が混ざることが抑制される。その結
果,両領域で異なった方向の気流が発生していても,互
いに影響しあうことがなく,それぞれの領域において,
適宜に処理が行われる。
【0018】請求項7の発明によれば,前記熱処理装置
群以外の他の処理装置が配置されている領域に下降気流
を形成させる気流形成手段を有することを特徴とする基
板処理システムが提供される。
【0019】このように,前記他の領域に下降気流を発
生させることにより,前記処理システム中に発生した不
純物等を重力に逆らわず下方に排出できる。
【0020】請求項8の発明は,少なくとも前記上昇気
流の一部は,前記下降気流の一部を回収したものである
ことを特徴としている。
【0021】このように,前記下降気流の一部を前記上
昇気流の一部に利用することで,何ら空調されていない
外気を取り入れて上昇気流とするよりも,ある程度温度
等の調節されている下降気流の気体を利用する方が温調
制御等の観点から有効である。
【0022】さらに,請求項9の発明は,少なくとも前
記下降気流の一部は,前記上昇気流の一部を回収したも
のであることを特徴としている。
【0023】請求項9によれば,前記上昇気流の一部を
前記下降気流の一部に利用することにより,請求項8と
同様に外気に比べてある程度温度等の調整されている上
昇気流の気体を有効に利用することができる。
【0024】請求項10の発明のように,上述した請求
項7又は8において回収した気流中の不純物を除去する
ためのフィルタ装置を設けてもよい。このように,フィ
ルタ装置を設けることにより,気体中の不純物を除去
し,清浄な雰囲気の中で処理が行われる。
【0025】さらに請求項11においては,前記回収し
た気流の少なくとも温度又は湿度を調整する調整装置を
設けてもよい。このように,前記回収した気体の温度や
湿度を調節し,所定の条件の気体にしてから上昇気流又
は下降気流として前記処理システム内に供給することが
できるので,各処理装置が,所定の雰囲気内で基板の処
理を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる塗
布現像処理システム1の平面図であり,図2は,塗布現
像処理システム1の正面図であり,図3は,塗布現像処
理システム1の背面図である。
【0027】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている図示しない露光装置との間でウェハWの受け
渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
【0028】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0029】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するエクステンション装置32に対して
もアクセスできるように構成されている。
【0030】処理ステーション3では,その中心部に搬
送機構としての主搬送装置13が設けられている。この
主搬送装置13には,ウェハWを直接支持するピンセッ
ト13bを支持した基台13cがZ方向(鉛直方向)に
移動自在に設けられおり,これを囲う略筒状の形態を有
するケーシング13aは,前記基台13cと一体となっ
てθ方向に回転可能である。主搬送装置13の周辺の各
種処理装置にアクセスできるように構成されている。ま
た,主搬送装置13の周辺には各種処理装置が多段に配
置されて処理装置群を構成している。該塗布現像処理シ
ステム1においては,4つの処理装置群G1,G2,G3,G4
が配置されており,第1及び第2の処理装置群G1,G2は
塗布現像処理システム1の正面側に配置され,第3の処
理装置群G3は,カセットステーション2に隣接して配置
され,第4の処理装置群G4は,インターフェイス部4に
隣接して配置されている。さらにオプションとして破線
で示した第5の処理装置群G5を背面側に別途配置可能と
なっている。
【0031】また,第1及び第2の処理装置群G1,G2と
第3及び第4の処理装置群G3,G4との間には,仕切板5
5が設けられており,仕切板55で仕切られたそれぞれ
の領域S,Tの雰囲気が遮断されるように構成されてい
る。この仕切板55は,主搬送装置13からウェハWを
搬入出する搬送口56を有している。この搬送口56に
は,開閉自在なシャッタ57が設けられており,搬送時
のみ開くように構成されている。領域Tは第1及び第2
の処理装置群G1,G2の配置されている領域であり,領域
Sは第3及び第4の処理装置群G3,G4が配置さている領
域である。
【0032】第1の処理装置群G1では図2に示すよう
に,例えば2種類のスピンナ型処理装置,レジスト液供
給装置を有するレジスト塗布装置17と,ウェハWに現
像液を供給して処理する現像処理装置18が下から順に
2段に配置されている。第2の処理装置群G2の場合も同
様に,レジスト塗布装置19と,現像処理装置20とが
下から順に2段に積み重ねられている
【0033】第3の処理装置群G3では,例えば図3に示
すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,ウェハWを待機させるエクステンション装置31,
レジスト液中の溶剤を乾燥させるプリベーキング装置3
2,33及び現像処理後の加熱処理を施すポストベーキ
ング装置34,35,レジスト液とウェハWとの定着性
を高めるためのアドヒージョン装置36等が下から順に
例えば7段に重ねられている。
【0034】第4の処理装置群G4では,例えばクーリン
グ装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエクス
テンション・クーリング装置41,エクステンション装
置42,クーリング装置43,露光処理後の加熱処理を
行うポストエクスポージャーベーキング装置44,4
5,ポストベーキング装置46,47等が下から順に例
えば8段に積み重ねられている。
【0035】インターフェイス部4の中央部にはウェハ
搬送体50が設けられている。このウェハ搬送体50は
X方向(図1中の上下方向),Z方向(垂直方向)の移
動とθ方向(Z軸を中心とする回転方向)の回転が自在
にできるように構成されており,第4の処理装置群G4に
属するエクステンション・クーリング装置41,エクス
テンション装置42,周辺露光装置51及び図示しない
露光装置に対してアクセスできるように構成されてい
る。
【0036】処理ステーション3の上部には,上述した
領域Sのエアを回収し,そのエアを領域Tに供給して,
下降気流を発生させる気流発生手段としてのエア供給装
置60が設けられている。このエア供給装置60は,例
えば図4に示したように前記回収したエアに含まれる微
粒子やアドヒージョン装置37等で発生するアルカリ成
分であるアンモニア成分を徐去するためのフィルタ65
と,回収したエアを所定の温度,湿度にするための温湿
調節機能を備えている。
【0037】ここで前記エア供給装置60について詳し
く説明すると,図4に示すように,エア供給装置60の
チャンバー62内には,入口63側から出口64側へと
順に,先ずパーティクルを捕集するフィルタ65が設け
られている。このフィルタ65には,領域S内で損失し
たエアをこの塗布現像処理システム1の置かれているク
リーンルーム内のエアから補充するダクト67が取り付
けられている。そして,フィルタ65を通過して清浄化
されたエアに対して冷却減湿を行う冷却減湿部66,冷
却減湿部66で冷却減湿されたエアに対して加熱を行う
加熱部68を有している。さらに加熱部68の隣には,
加熱部68で加熱されたエアに対して加湿を行う加湿部
69,そして加湿後のエアを出口64から領域Tへと供
給するためのファン73が設けられている。従って,図
5に示したようにこのエア供給装置60により,領域S
内のエアを回収し,領域SやT内で損失したエアを補充
した後,このエア供給装置60内で清浄化し,さらに温
度と湿度を調節し,その後領域Tに供給して,下降気流
を形成している。なお,フィルター65は,エア供給装
置60の入り口63側と出口64側の両方に設けてもよ
い。
【0038】また,塗布現像処理システム1の下部に
は,図5に示すように,前記領域Tと前記領域Sを連絡
するダクト80が設けられており,このダクト80に
は,流れるエアに含まれるパーティクルを捕集するフィ
ルタ81とエアの流れを促進するためのファン82が取
り付けられている。従って,図5に示したように前記エ
ア供給装置60により発生した下降気流により,前記領
域Tを流れてきたエアは,フィルタ81により清浄化さ
れ,ファン82により加速されて領域Sに上昇気流とし
て供給されるように構成されている。
【0039】ここで,上述したように塗布現像処理シス
テム1内に形成される気流について図4,図5を用いて
説明すると,先ず,気体発生装置60のファン73によ
り送風されたエアが,仕切板55により仕切られた領域
T内を下降し,領域T内に配置されている処理装置群G
1,G2のレジスト塗布装置17又は19,現像処理装置
18又は20,において発生するパーティクルを下方に
排気する。特にレジスト塗布装置17又は19と現像処
理装置18又は20においては,ウェハWへのパーティ
クルの付着は,直接歩留まりの低下につながるため,領
域Tの雰囲気を清浄に維持することが必要である。
【0040】そして,下降気流を形成するエアは,領域
Tを通過し,ダクト80の入り口83からダクト80に
流れ込む。その後,ダクト80に設けられたフィルタ8
1を通過して,領域Tで発生したパーティクルが除去さ
れる。そして,フィルタ81を通過した気体は,ファン
82により加速されて,ダクト80の出口84から領域
Sに上昇気流として供給される。
【0041】次に,領域Sに供給されたエアは,処置装
置群G3,G4の配置された領域を上昇する。この時処理装
置群G3,G4の例えばプリベーキング装置35の熱により
熱せられた雰囲気は,上方に流されるため,プリベーキ
ング装置35よりも下方にあるクーリング装置30の処
理温度に影響を与えない。また,領域Sには,プリベー
キング装置35内において熱により発生する上昇気流と
同じ方向への流れを形成するため,プリベーキング装置
35内の上昇気流と干渉して乱流が発生することがな
い。
【0042】さらに,アドヒージョン装置37は,HM
DS等の溶剤を使用するため他の処理装置へのケミカル
汚染,例えばアルカリ成分による汚染を防止するため処
理装置群G3の最上段に位置されている。
【0043】その後,領域Sを通過したエアは,図4に
示すように,エア供給装置60の入り口63に流れ込
む。このときに必要に応じて,塗布現像処理システム1
外に流出した損失分のエアをダクト67から補充する。
その後,エア供給装置60に供給されたエアは,上述し
たように,先ず,フィルタ65を通過し,領域S内で発
生したパーティクルとアルカリ成分を除去する。その
後,冷却減湿部66に供給されたエアは冷却減湿され,
次に,加熱部69において所定の温度に加熱され,さら
に加湿部69において,所定の湿度に加湿される。そし
て,ファン73によって送風され,出口64から領域T
に下降気流として提供される。
【0044】以上の実施の形態によれば,仕切板55に
より処理装置群G3,G4の配置された領域Sを形成し,そ
の領域S内に上昇気流を発生させることにより,同一の
処理装置群G3,G4に加熱処理装置と冷却処理装置を混在
して設けても,両装置の熱干渉を抑制できる。すなわち
プリベーキング装置35から発生する熱雰囲気は,上方
へと流れるので,下方にあるクーリング装置30には,
影響を与えない。また,仕切板55で領域Tと領域Sを
仕切ることにより,それぞれの領域内の気流が干渉しな
いようにされ,ウェハWを搬入出する場合にのみシャッ
タ57が開くことで,その効果を高めている。また仕切
板55は,各加熱処理装置で発生する熱の輻射をも遮断
し,処理装置群G1,G2のレジスト塗布装置17又は19
や現像処理装置18又は20に熱の影響を与えない機能
も果たしている。
【0045】また,エア供給装置60により,領域S内
において,温度と湿度が変化したエアを所定の温湿度の
エアに調節し,領域Tへ供給することにより,領域Tに
おける塗布処理,現像処理等が所定の温湿度の雰囲気内
で行うことができる。
【0046】次に,第2の実施の形態について説明す
る。図6に示すように,処理ステーション3の第3及び
第4処理装置群G3,G4を第1及び第2処理装置群G1,G2
から遠ざけるようにしてより塗布現像処理システム1の
背面側に設ける。第3及び第4処理装置群G3,G4と第1
及び第2処理装置群G1,G2とを仕切る仕切板90を設け
る。そして,図7に示すようにこの仕切板90に長方形
の開口部91を設けて,その開口部91に主搬送装置9
2を配置する。この主搬送装置92のケーシング92a
は,仕切板90の開口部91における垂線を中心軸とし
て回転自在に構成されている。また,ケーシング92a
の形状は略筒状であり,開口部91の形状に適合するよ
うに構成されている。さらに,このケーシング92aに
は,ウェハWをケーシング92a内に出し入れするため
の長方形の開口部92bが設けられている。なお,ケー
シング92aの開口部92b以外の部分は,仕切板90
で隔てられた両領域S,Tの気流が干渉しあわないよう
にある程度の気密性が保たれるように構成されている。
【0047】また,ケーシング92a内には,ウェハW
を直接保持し,ケーシング92a内に出し入れする基板
保持部材としてのピンセット92cと,このピンセット
92cを支持し上下に移動自在とする基台92dが設け
られている。
【0048】次に,例えば領域T内にあるウェハWを領
域Sに搬送するプロセスを説明すると,先ず,ピンセッ
ト92cが領域Tの装置内にあるウェハWを受け取り,
ケーシング92a内に搬入する。そしてケーシング92
a全体が反転し,ケーシング92aの開口部92bを領
域S側に向ける。そして,基台92dが次に搬送する装
置の高さに合う位置まで上下方向に移動する。その後ピ
ンセット92cによりウェハWを次の装置に搬送され
る。なお,処理中は,第1の実施の形態と同様に,領域
T内には下降気流が,領域S内には上昇気流が形成され
ている。
【0049】以上の第2の実施の形態のように,主搬送
装置92を仕切り板90の開口部91に配置することに
より,第1の実施の形態のように,仕切板90に開閉自
在なシャッタ57を取り付ける必要がない。従って,ウ
ェハWを領域Sと領域T間で搬入送する場合にも,複雑
な制御をする必要がなく,主搬送装置92により直接搬
送できる。
【0050】先に説明した実施の形態は,半導体ウェハ
デバイス製造プロセスのフォトリソグラフィー工程にお
けるウェハの処理システムについてであったが,半導体
ウェハ以外の基板例えばLCD基板の処理システムにお
いても応用できる。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば,熱処理装置群
の加熱処理装置により発生した熱の影響が下方の冷却処
理装置に及びにくくなるため,両装置の熱の干渉が抑制
される。したがって,上記加熱処理装置と冷却処理装置
において所定の処理が行われ,歩留まりの向上が図られ
る。また,加熱処理装置の熱により自然に発生する上昇
気流と同一方向の気流を発生させることにより,気体の
乱流の発生を抑制できる。従って,加熱処理装置におい
て発生したパーティクルの除去やアルカリ成分の除去を
スムーズに行うことができ,その結果歩留まりの向上が
図られる。
【0052】請求項2によれば,アルカリ成分を含む処
理雰囲気で処理する熱処理装置を最上部に位置させるこ
とにより,当該装置で用いた雰囲気を上昇気流により,
他の処理装置に影響を与えることなく除去することがで
きる。したがって,各処理装置の処理が所定の雰囲気内
で行われるため,歩留まりの向上が図られる。
【0053】請求項3によれば,熱処理装置群が配置さ
れている領域では安定した上昇気流が提供され,その他
の領域では上昇気流の影響を受けずに,適宜に基板が処
理されることができる。また,仕切板は,加熱処理装置
から発生する熱も遮断することができるため,各処理装
置における処理が適宜に行われ歩留まりが向上する。
【0054】請求項4から6の発明によれば,熱処理装
置群の配置された領域からその他の領域に基板を搬入出
する際に,搬送機構が直接搬入出することができるの
で,搬入出口の開閉等の余計な制御をする必要が無く,
単純化される。
【0055】請求項7の発明によれば,熱処理装置群が
配置されていない領域では,基板の処理中に発生した不
純物等を重力に逆らわず下方に排出されるので,パーテ
ィクルが基板に付着することを防止でき歩留まりの向上
が図られる。
【0056】請求項8によれば,何ら空調されていない
外気を上昇気流として用いるよりも,ある程度温度等の
調節されている下降気流の気体を有効に利用することが
でき,温湿調節機構の効率化が図られる。
【0057】請求項9によれば,何ら空調されていない
外気を下降気流として用いるよりもある程度温度等の調
整されている上昇気流の気体を有効に利用することがで
き,温湿調節機構の効率化が図られる。
【0058】請求項10によれば,気体中の不純物を除
去し,清浄な雰囲気の中で処理が行われるので,パーテ
ィクル等を防止し,その結果歩留まりの向上が図られ
る。
【0059】請求項11によれば,基板のシステム内に
流れる気流の温度と湿度が調節されることにより,各処
理装置が所定の温度及び湿度の雰囲気内に配置され,所
定の条件の下で安定した処理を行うことができるので,
歩留まりの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかる塗布現像処理システムの外
観を示す平面図である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】図1の塗布現像処理システムにおけるエア供給
装置の横断面の説明図である。
【図5】図1の塗布現像処理システム内の気流の流れを
説明する横断面図である。
【図6】第2の実施の形態にかかる塗布現像処理システ
ムの外観を示す平面図である。
【図7】図6において仕切板に配置された主搬送装置を
示した斜視図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 13,92 主搬送装置 55,90 仕切板 73,82 ファン T 領域 S 領域 W ウェハ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を加熱する加熱処理装置が上段に,
    基板を冷却する冷却処理装置とが下段に配置された熱処
    理装置群と,前記熱処理装置群と他の処理装置との間で
    基板を搬送する搬送機構とを有する基板処理システムで
    あって,前記熱処理装置群が配置されている領域に上昇
    気流を形成する気流形成手段を備えていることを特徴と
    する,基板処理システム。
  2. 【請求項2】 前記熱処理装置群の最上部に位置する熱
    処理装置は,アルカリ成分を含む処理雰囲気で処理を行
    うことを特徴とする,請求項1に記載の基板の処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記処理システム内において,前記熱処
    理装置群が配置されている領域と,前記他の処理装置が
    配置されている領域との雰囲気を遮断する仕切板を有す
    ることを特徴とする,請求項1又は2のいずれかに記載
    の基板処理システム。
  4. 【請求項4】 前記仕切板の一部には開口部が形成さ
    れ,前記搬送機構は,この開口部に配置されていること
    を特徴とする,請求項3に記載の基板処理システム。
  5. 【請求項5】 前記搬送機構は,前記開口部における垂
    線を中心軸として回転自在に構成されていることを特徴
    とする,請求項4に記載の基板処理システム。
  6. 【請求項6】 前記搬送機構は,垂直方向に配置されて
    かつ前記垂線の中心軸として回転駆動される略筒状のケ
    ーシングと,前記ケーシング内において上下に移動する
    基台と,前記搬送基台に設けられた基板保持部材とを備
    え,前記ケーシングは,前記開口部の形状に適合する側
    面形態を有することを特徴とする,請求項5に記載の基
    板処理システム。
  7. 【請求項7】 前記他の処理装置が配置されている領域
    に下降気流を形成させる気流形成手段を有することを特
    徴とする,請求項1,2,3,4,5又は6のいずれか
    に記載の基板処理システム。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記上昇気流の一部は,前記
    下降気流の一部を回収したものであることを特徴とす
    る,請求項7に記載の基板処理システム。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記下降気流の一部は,前記
    上昇気流の一部を回収したものであることを特徴とす
    る,請求項7又は8のいずれかに記載の基板処理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記回収した気流中の不純物を除去す
    るフィルタ装置を有することを特徴とする,請求項8又
    は9のいずれかに記載の基板処理システム。
  11. 【請求項11】 前記回収した気流の少なくとも温度又
    は湿度を調整する調整装置を有することを特徴とする,
    請求項8,9又は10のいずれかに記載の基板処理シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003179041A (ja) * 2001-12-10 2003-06-27 Tokyo Electron Ltd 基板の処理装置及び基板の処理方法

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