JP2003059823A - 膜形成方法及び膜形成装置 - Google Patents

膜形成方法及び膜形成装置

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JP2003059823A JP2002150521A JP2002150521A JP2003059823A JP 2003059823 A JP2003059823 A JP 2003059823A JP 2002150521 A JP2002150521 A JP 2002150521A JP 2002150521 A JP2002150521 A JP 2002150521A JP 2003059823 A JP2003059823 A JP 2003059823A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜形成後に減圧乾燥処理が行われる基板の膜
形成処理において,基板の外縁部における膜厚を確保す
る。 【解決手段】 ウェハWにレジスト液が供給される前
に,ウェハWの外縁部に堰を形成するための所定の液体
を供給する。その後,ウェハWを回転させて,前記液体
を乾燥させて,ウェハWの外縁部にいわゆる堰Dを形成
する。堰Dが形成されたウェハWにレジスト液が供給さ
れ,ウェハW上にレジスト膜Rが形成される。前記堰D
によって,レジスト液が供給された際の当該レジスト液
とウェハWとの接触角θが低減される。接触角θの低減
により,その後行われる減圧乾燥処理におけるシュリン
ク現象が抑制され,ウェハW外縁部の膜厚が確保され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の膜形成方法
及び膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程では,ウェハ表面にレ
ジスト液を塗布し,レジスト膜を形成するレジスト塗布
処理,ウェハにパターンを露光する露光処理,露光後の
ウェハに対して現像を行う現像処理等が順次行われ,ウ
ェハに所定の回路パターンを形成する。
【0003】上述のレジスト塗布処理では,例えばレジ
スト液の吐出ノズルとウェハとを相対的に移動させなが
ら,ウェハ上に,例えば矩形波状にレジスト液を吐出
し,ウェハ全面に満遍なくレジスト液を塗布する,いわ
ゆる一筆書きの要領の塗布方法が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,かかる
一筆書きの要領の塗布方法では,細い線状のレジスト液
が塗布されるため,塗布直後は,レジスト膜の表面がレ
ジスト液の塗布経路に沿って盛り上がる。このように,
塗布経路が盛り上がった状態でレジスト膜が形成される
と,ウェハ面内で膜厚が不均一となり好ましくない。そ
こで,ウェハを減圧室内に収容し,当該減圧室内を減圧
することによって気流を形成し,当該気流によってレジ
スト膜を平坦化させる減圧乾燥処理を行うことが考えら
れる。
【0005】ところで,当該減圧乾燥処理において減圧
室を減圧させた際に,ウェハ上のレジスト液が中心方向
に移動し収縮する,いわゆるシュリンク現象が起こるこ
とが発明者によって確認されている。このように,減圧
乾燥処理の際にシュリンク現象が起こると,ウェハ外縁
部のレジスト液が無くなり,ウェハ外縁部においてレジ
スト膜が形成されなくなる。また,シュリンク現象が起
こったレジスト液の外縁部には,不安定な凹凸が見ら
れ,所定膜厚のレジスト膜が形成されない。このように
ウェハ外縁部付近において,所定の膜厚のレジスト膜が
形成されないと,半導体デバイスとして使用可能な部分
が少なくなって好ましくない。
【0006】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,ウェハ等の基板を減圧させた際のシュリンク現
象を抑制し,又はシュリンク現象の影響を最小限に抑え
て,基板外縁部の膜厚を確保する基板の膜形成方法及び
当該膜形成方法を実施できる膜形成装置を提供すること
をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,基板に処理液の膜を形成する膜形成方法であって,
基板の外縁部に液体を供給して堰を形成する工程と,そ
の後,前記基板に処理液を供給する工程とを有すること
を特徴とする膜形成方法が提供される。
【0008】このように基板に処理液を供給する前に,
基板の外縁部に液体を供給することによって,基板の外
縁部が液体で盛り上がり,堰が形成される。そして,こ
の堰を形成してから基板に処理液を供給すると,供給さ
れた処理液の外縁部において,当該処理液と基板との接
触角が小さくなることが認められている。それ故,例え
ばその基板を減圧乾燥処理させた場合においても,処理
液のシュリンク現象の発生が抑制され,基板外縁部に形
成される処理液の膜厚が安定し,基板外縁部に所定の膜
が形成される。
【0009】前記膜形成方法は,前記堰を形成するため
の液体が供給された後に,当該基板を乾燥させる工程を
有していてもよい。このように,前記液体が供給された
基板を乾燥させることによって,当該液体とその後供給
される処理液とが混合することを抑制できる。また,乾
燥によって堰が確実に形成されるので,シュリンク現象
をより確実に抑制できる。なお,乾燥には,自然乾燥以
上の積極的な乾燥のみならず,自然乾燥も含まれる。
【0010】前記基板を乾燥させる工程は,前記基板を
回転させることによって行われてもよいし,減圧室内に
前記基板を収容した状態で,当該減圧室内を減圧させる
ことによって行われてもよい。基板を回転させて乾燥さ
せる場合には,基板の外縁部に供給された液体を適当に
振り切ることによって,外縁部上の液体の量,すなわち
堰の高さを調節することができる。したがって,所望の
堰を形成することができる。また,基板を減圧室で減圧
して乾燥させる場合には,供給された液体をそのままの
状態で乾燥させることができる。したがって,回転させ
る場合に比べて,液体が飛び散らないので,パーティク
ルの発生が抑制される。
【0011】前記液体は,前記処理液と同じ成分を有
し,前記液体は,前記処理液よりも溶剤を多く含み,稀
釈化されていてもよい。このように,前記液体を前記処
理液と同じ成分にすることによって,前記液体の堰の上
に処理液が供給された際に,液体と処理液とが混合する
ことがあっても,処理液の成分が変化せず,基板上に所
定の膜が形成される。また,前記液体が前記処理液より
も稀釈化されていることによって,液体が処理液側に溶
け込むようなことがあったとしても,その溶け込んだ部
分の処理液の濃度が上昇することが抑制される。したが
って,その後,処理液の溶剤が揮発された時に,前記溶
け込んだ部分の膜厚が厚くなることが抑制され,基板上
に所定の膜が形成される。
【0012】請求項6の発明によれば,基板に処理液の
膜を形成する膜形成方法であって,基板の外縁部に紫外
線を照射する工程と,その後,前記基板に処理液を供給
する工程とを有することを特徴とする膜形成方法が提供
される。
【0013】このように基板に処理液を供給する前に,
基板の外縁部に紫外線を照射することによって,基板の
外縁部表面を改質させることができる。紫外線によって
基板外縁部が改質されると,処理液と基板との接触角が
小さくなることが認められており,上述の減圧乾燥処理
時のシュリンク現象が抑制される。
【0014】請求項7の発明によれば,基板に処理液の
膜を形成する膜形成方法であって,基板の外縁部に液体
を供給する工程と,前記液体の供給された外縁部よりも
内側に処理液を供給する工程と,を備え,前記液体は,
前記処理液と同じ成分を有し,さらに前記液体は,前記
処理液よりも溶剤を多く含み,稀釈化されていることを
特徴とする膜形成方法が提供される。
【0015】減圧乾燥時には,基板の最外縁部の処理液
が中心方向に収縮するシュリンク現象と同時に,基板中
心付近の処理液が外方側に流れる拡散現象が認められ
る。このため,処理液の集まる基板外縁部付近の膜厚が
厚くなり,盛り上がる。この発明によれば,溶剤で希釈
化された処理液である液体が基板外縁部に塗布され,そ
の内側に通常の処理液が供給される。こうすることによ
り,減圧乾燥時に,盛り上がった部分の処理液が,稀釈
化された処理液と混合し,基板外縁部における処理液の
濃度が他の部分の濃度と同じになる。それ故,減圧乾燥
により,基板外縁部においても所定膜厚の処理膜が形成
される。このようにシュリンク現象の影響を最小限に抑
えることができる。
【0016】前記基板に処理液を供給する工程は,処理
液供給ノズルと基板とを相対的に移動させながら,前記
処理液供給ノズルから前記基板に前記処理液を供給する
ことによって行われてもよい。このように,処理液供給
ノズルと基板とを相対的に移動させながら,基板上に処
理液を供給することによって,上述したいわゆる一筆書
きの要領の塗布処理が行われる。かかる塗布処理では,
一般的に上述したような処理液の膜を平坦化するための
減圧乾燥処理が行われるため,シュリンク現象が起こり
やすい。したがって,かかる塗布処理を採用する膜形成
方法においては,基板の外縁部に堰を形成等することに
よって,シュリンク現象が著しく抑制されて基板外縁部
の膜厚の均一性が飛躍的に向上される。
【0017】請求項9の発明によれば,基板に処理液の
膜を形成する膜形成装置であって,基板の外縁部に堰を
形成するための液体を塗布する周辺塗布処理部と,基板
に処理液を塗布する主塗布処理部とを個別に有し,前記
周辺塗布処理部は,前記液体を供給する液体供給ノズル
を有し,前記主塗布処理部は,基板を保持する保持部材
と,基板に処理液を供給する処理液供給ノズルとを有す
ることを特徴とする膜形成装置が提供される。
【0018】このように,膜形成装置が液体供給ノズル
を備えた周辺塗布処理部と,処理液供給ノズルを備えた
主塗布処理部とを有することによって,周辺塗布処理部
において基板の外縁部に液体を供給し,その後主塗布処
理部において,当該基板に処理液を供給することができ
る。したがって,請求項1に記載の膜形成方法を実施す
ることができるので,シュリンク現象が抑制され,基板
外縁部の膜厚が確保される。
【0019】前記周辺塗布処理部は,前記基板を保持
し,回転させる保持部を有していてもよい。このよう
に,周辺塗布処理部が,基板を回転できる保持部を有す
ることによって,外縁部に液体が塗布された基板を回転
させ,基板を積極的に乾燥させることができる。これに
よって,基板上の液体をより早く乾燥させることがで
き,堰の形成時間が短縮できる。また,液体が乾燥され
るので,液体がその後供給される処理液側に溶けだし
て,液体と処理液とが混合することが抑制できる。さら
に,堰が確実に形成されるので,シュリンク現象がより
確実に抑制される。また,基板の回転速度を調節するこ
とによって,外縁部上の液体の量を調節することができ
るので,所望の堰を形成することができる。
【0020】前記膜形成装置は,前記外縁部に液体が供
給された基板を収容する減圧室を有していてもよい。こ
のように,膜形成装置に減圧室を設けることによって,
外縁部に液体が塗布された基板を当該減圧室に収容し,
減圧室を減圧して,基板を自然乾燥以上の速さで積極的
に乾燥させることができる。前記液体の乾燥がより短時
間に行われ,基板の処理が迅速化される。また,液体が
乾燥されるので,液体と処理液とが混合することが抑制
される。さらに,堰が確実に形成されるので,シュリン
ク現象がより確実に抑制され,基板外縁部の膜厚の均一
性が向上される。
【0021】請求項12の発明によれば,基板に処理液
の膜を形成する膜形成装置であって,前記基板の外縁部
に紫外線を照射する照射処理部と,前記基板に処理液を
供給する塗布処理部とを個別にに有し,前記照射処理部
は,前記紫外線を照射する照射部材を有し,前記塗布処
理部は,前記基板を保持する保持部材及び前記基板に処
理液を供給する処理液供給ノズルとを有することを特徴
とする膜形成装置が提供される。このように,基板外縁
部に紫外線を照射する照射処理部を備えることによっ
て,基板に処理液が供給される前に,基板の外縁部に紫
外線を照射することができる。基板に紫外線が照射され
ると,その部分が改質し,その後処理液が塗布され際の
当該処理液と基板との接触角を小さくすることができ
る。接触角が小さくなると,シュリンク現象の発生が抑
制されるので,基板外縁部の膜厚が確保される。
【0022】請求項13の発明によれば,基板に処理液
の膜を形成する膜形成装置であって,基板を保持する保
持部材と,前記基板の外縁部に液体を供給する液体供給
ノズルと,前記基板に処理液を供給する処理液供給ノズ
ルとを備えた塗布処理部を有することを特徴とする膜形
成装置が提供される。
【0023】このように,膜形成装置が,前記保持部
材,液体供給ノズル及び処理液供給ノズルとを備えた塗
布処理部を有することによって,上述したように基板の
外縁部に液体の堰を形成し,その後基板全面に処理液を
供給して,基板に処理膜を形成することができる。ま
た,これらの処理を一の処理部で行うことができるの
で,基板の搬送時間が短縮され,より迅速に基板の処理
が行われる。
【0024】前記保持部材は,前記基板を回転させる回
転駆動部を有するようにしてもよい。これによって,外
縁部に液体が塗布された後に,基板を回転させ,基板を
積極的に乾燥させることができる。また,前記膜形成装
置は,前記基板を収容し,減圧させる減圧室を有するよ
うにしてもよい。外縁部に液体が塗布された基板を減圧
室に収容し,当該減圧室を減圧して,基板を積極的に乾
燥させることができる。したがって,上述したように液
体をより迅速に乾燥させ,堰を短時間で形成することが
できる。また,液体がより確実に乾燥されるので,液体
とその後供給される処理液とが混合することが抑制さ
れ,基板上に所定の膜が形成される。さらに,乾燥によ
り堰が確実に形成されるので,シュリンク現象がより確
実に抑制され,基板外縁部における膜厚の均一性が向上
される。
【0025】前記膜形成装置は,前記液体供給ノズルに
液体を供給する供給機構を有し,前記供給機構は,前記
処理液の溶剤と処理液とを混合して前記液体を生成する
液体混合手段を備えていてもよい。この場合,液体の供
給機構において液体が生成され,当該液体を液体供給ノ
ズルに好適に供給できる。なお,前記混合手段で混合さ
れる処理液は,前記処理液供給ノズルに連通する処理液
貯留部から第1の管路を通じて供給されたものであり,
前記混合手段で混合される溶剤は,溶剤貯留部から第2
の管路を通じて供給されたものであってもよい。
【0026】請求項18の発明によれば,基板に処理液
の膜を形成する膜形成装置であって,基板を保持する保
持部材と,前記基板の外縁部に紫外線を照射する照射部
材と,前記基板に処理液を供給する処理液供給ノズルと
を備えた塗布処理部を有することを特徴とする膜形成装
置が提供される。
【0027】このように,基板外縁部に紫外線を照射す
る照射部材を備えることによって,基板に処理液が供給
される前に,基板の外縁部に紫外線を照射することがで
きる。基板に紫外線が照射されると,その部分が改質
し,その後処理液が塗布され際の当該処理液と基板との
接触角を小さくすることができる。接触角が小さくなる
と,シュリンク現象の発生が抑制されるので,基板外縁
部の膜厚を確保することができる。
【0028】前記膜形成装置は,前記処理液供給ノズル
と前記保持部材とを相対的に移動させる駆動部を有して
いてもよい。このように前記駆動部を備えることによっ
て,処理液供給ノズルと保持部材に保持された基板とを
相対的に移動させながら,基板に処理液を供給する,上
述したいわゆる一筆書きの要領の塗布処理が行われる。
かかる塗布処理では,上述したように処理液の膜を平坦
化するための減圧乾燥処理が行われるため,シュリンク
現象が起こり易い。したがって,かかる塗布処理が行わ
れる膜形成装置において,上述の基板の外縁部に堰を形
成等できるようにすることによって,シュリンク現象が
著しく抑制され,基板外縁部の膜厚の均一性が飛躍的に
向上される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる膜
形成方法が実施される膜形成装置としての塗布現像処理
システム1の構成の概略を示す平面図であり,図2は,
塗布現像処理システム1の正面図であり,図3は,塗布
現像処理システム1の背面図である。
【0030】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている図示しない露光装置との間でウェハWの受け
渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
【0031】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0032】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するエクステンション装置32に対し
てもアクセスできるように構成されている。
【0033】処理ステーション3では,その中心部に主
搬送装置13が設けられており,この主搬送装置13の
周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を
構成している。該塗布現像処理システム1においては,
4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されており,第
1及び第2の処理装置群G1,G2は塗布現像処理システム
1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,カセッ
トステーション2に隣接して配置され,第4の処理装置
群G4は,インターフェイス部4に隣接して配置されてい
る。さらにオプションとして破線で示した第5の処理装
置群G5を背面側に別途配置可能となっている。前記主搬
送装置13は,これらの処理装置群G1,G2,G3,G4,G5
に配置されている後述する各種処理装置に対して,ウェ
ハWを搬入出可能である。なお,処理装置群の数や配置
は,ウェハWに施される処理の種類によって異なり,処
理装置群の数は,1つ以上であれば任意に選択可能であ
る。
【0034】第1の処理装置群G1では,例えば図2に示
すように,ウェハWの外縁部に堰を形成するための所定
の液体を供給する周辺塗布処理部としての周辺塗布装置
17と,露光後にウェハWを現像処理する現像処理装置
18とが下から順に2段に配置されている。処理装置群
G2では,ウェハWに処理液としてのレジスト液を供給
し,ウェハW上に膜としてのレジスト膜を形成する主塗
布処理部としてのレジスト塗布装置19と,現像処理装
置20とが下から順に2段に積み重ねられている。
【0035】第3の処理装置群G3では,例えば図3に示
すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31,ウェハWの受け渡しを行うため
のエクステンション装置32,ウェハWを減圧して乾燥
させる減圧乾燥装置33,34,レジスト液中の溶剤を
蒸発させるためのプリベーキング装置35,36が下か
ら順に例えば7段に重ねられている。
【0036】第4の処理装置群G4では,例えばクーリン
グ装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエクス
テンション・クーリング装置41,エクステンション装
置42,クーリング装置43,露光後の加熱処理を行う
ポストエクスポージャーベーキング装置44,45,現
像処理後の加熱処理を行うポストベーキング装置46,
47が下から順に例えば8段に積み重ねられている。
【0037】インターフェイス部4の中央部には,図1
に示すように例えばウェハ搬送体50が設けられてい
る。このウェハ搬送体50はX方向(図1中の上下方
向),Z方向(垂直方向)の移動とθ方向(Z軸を中心
とする回転方向)の回転が自在にできるように構成され
ており,第4の処理装置群G4に属するエクステンション
・クーリング装置41,エクステンション装置42,周
辺露光装置51及び図示しない露光装置に対してアクセ
スして,各々に対してウェハWを搬送できるように構成
されている。
【0038】次に,上述した周辺塗布装置17の構成に
ついて説明する。図4は,周辺塗布装置17の構成の概
略を示す縦断面の説明図である。
【0039】周辺塗布装置17は,図4に示すようにケ
ーシング17aを有し,当該ケーシング17a内にウェ
ハWの保持部としてのスピンチャック60を有する。ス
ピンチャック60は,上面に水平面を有し,当該上面に
は,例えばウェハWを吸着するための図示しない吸引口
が設けられている。したがって,スピンチャック60
は,ウェハWを水平に吸着保持することができる。スピ
ンチャック60は,当該スピンチャック60を所定の速
度で回転させるための回転機構61を有する。回転機構
61は,例えばスピンチャッ60の下方に設けられた,
例えばモータ等を備えた駆動部62と,当該駆動部62
に電力を供給する電源63と,電源63の電圧を操作す
る制御部64とを有している。制御部64は,設定され
た回転速度に基づいて電源63を操作し,これによって
駆動部62への供給電力が調節されて,スピンチャック
60の回転速度が制御される。したがって,スピンチャ
ック60を設定された回転速度で回転させることができ
る。
【0040】スピンチャック60の外方には,ウェハW
から飛散した液体を受け止め,回収するカップ65が設
けられている。カップ65は,上面が開口した略円筒形
状を有し,スピンチャック60上のウェハWの外方と下
方とを囲むように形成されている。カップ65の下面に
は,回収した液体等を排液する排液管66とカップ65
内の雰囲気を排気する排気管67とが設けられている。
【0041】ウェハWに所定の液体を吐出する液体供給
ノズル68は,例えばホルダ69に保持されている。ホ
ルダ69は,カップ65内のウェハWの外縁部上方まで
移動できる図示しないアームに保持されている。したが
って,液体供給ノズル68は,ウェハWの外縁部上方ま
で移動することができ,ウェハWの外縁部に液体を吐出
することができる。
【0042】液体供給ノズル68には,例えば液体供給
源となる液体タンク70に連通した液体供給管71が接
続されている。液体供給管71には,例えばポンプ72
と開閉弁73が設けられており,開閉弁73が開放され
ると,ポンプ72によって圧送された液体が液体供給ノ
ズル68から吐出される。
【0043】ケーシング17aの上面には,温度及び湿
度が調節され,清浄化された気体をカップ65内に供給
する気体供給管74が設けられており,ウェハWの処理
時に当該気体を供給し,カップ65内を所定の雰囲気に
維持すると同時に,カップ65内をパージすることがで
きる。
【0044】次に,レジスト塗布装置19の構成につい
て説明する。図5は,レジスト塗布装置19の構成の概
略を示す縦断面の説明図であり,図6は,レジスト塗布
装置19の構成の概略を示す横断面の説明図である。
【0045】レジスト塗布装置19は,図5及び図6に
示すように例えば上面が開口した略箱形状のケーシング
19aを有する。ケーシング19aには,ケーシング1
9aの上面の全面を覆う平板80が設けられている。平
板80の中央付近には,図6に示すようにX方向(図6
の左右方向。左方向を正とする)に長いスリット81が
設けられている。このスリット81内を後述する処理液
供給ノズルとしてのレジスト液供給ノズル88が往復
し,下方に位置するウェハWにレジスト液を供給するこ
とができる。
【0046】平板80の下方には,図5に示すようにウ
ェハWを保持する保持部材としてのチャック82が設け
られている。チャック82は,上面に水平面を有し,当
該上面にウェハWを載置することによって,ウェハWを
水平に保持することができる。チャック82は,チャッ
ク82上のウェハWと平板80との距離が,例えば10
mm程度になるように平板80に近づけて設けられてい
る。これによって,ウェハWに塗布されたレジスト液が
急激に乾燥することが抑制される。
【0047】チャック82は,このチャック82を水平
移動させる,例えばモータ等を備えた駆動部を構成する
水平駆動部83を有する。水平駆動部83は,Y方向に
伸びる駆動レール84上に設けられており,当該駆動レ
ール84を移動することができる。水平駆動部83は,
水平駆動部83を制御する主制御部85によって制御さ
れており,駆動レール84上を任意の位置に任意の速度
で移動することができる。
【0048】図6に示すように,ケーシング19aのX
方向正方向側であってY方向負方向(図6の下方向)よ
りの壁面には,ウェハWをレジスト塗布装置19内に搬
送するための搬送口86が設けられている。ケーシング
19a内の底部には,搬送口86のある位置からX方向
に伸びる固定レール87が設けられている。固定レール
87上には,上述の駆動レール84が設けられている。
駆動レール84は,図示しない駆動機構によって固定レ
ール87上を移動することができ,駆動レール84は,
X方向に移動できる。駆動レール84上には,上述した
ように水平駆動部83が設けられており,水平駆動部8
3は,駆動レール84に沿ってY方向に移動できる。し
たがって,水平駆動部83上のチャック82及びウェハ
Wは,ケーシング19a内をX方向とY方向に移動する
ことができる。
【0049】ウェハWにレジスト液を供給するレジスト
液供給ノズル88は,平板80のスリット81内に位置
しており,レジスト液供給ノズル88は,スライダ89
に保持されている。スライダ89は,駆動ベルト90に
取り付けられており,駆動ベルト90は,スリット81
の両端部付近に設けられた駆動プーリ91と従動プーリ
92との間に掛けられている。駆動プーリ91は,駆動
部を構成する回転駆動モータ93によって正転・反転さ
れる。したがって,回転駆動モータ93によって駆動プ
ーリ91が回転され,駆動ベルト90が移動し,スライ
ダ89がX方向にスライドして,レジスト液供給ノズル
88がスリット81内を往復移動できる。回転駆動モー
タ93は,その電源が,例えば主制御部85によって制
御されており,レジスト液供給ノズル88の移動は,主
制御部85によって制御される。
【0050】なお,本実施の形態に関しては,水平駆動
部83と回転駆動モータ93が請求項16に記載の駆動
部に相当する。したがって,レジスト液供給ノズル88
をX方向に往復移動させ,ウェハWをY方向に断続的に
移動させながら,レジスト液供給ノズル88からウェハ
Wにレジスト液を供給することができるので,いわゆる
一筆書きの要領のレジスト塗布処理を行うことができ
る。
【0051】また,図6に示すように平板80の下側で
あって,スリット81のX方向側の外方には,レジスト
液供給ノズル88からのレジスト液がウェハW外に落下
するのを防止するマスク部材94及び95が待機されて
いる。マスク部材94は,スリット81のX方向正方向
側に待機され,マスク部材95は,X方向負方向側に待
機されている。
【0052】マスク部材94及び95は,例えば先端が
薄い板形状を有し,図5に示すように側面から見てウェ
ハWと平板80との間の高さに水平に設けられている。
マスク部材94及び95は,マスク駆動部96及び97
によってX方向に伸縮できるように構成されている。各
マスク部材94及び95は,マスク駆動部96又はマス
ク駆動部97によってスリット81外方から中央部に向
かって移動し,ウェハWの端部上まで移動することがで
きる。マスク駆動部96及び97は,その電源が,例え
ば主制御部85によって制御されており,マスク部材9
4及び95の移動は,主制御部85によって制御され
る。したがって,マスク部材94及び95が所定のタイ
ミングでウェハWの端部上に移動し,ウェハW外方に吐
出されたレジスト液を受け止め,回収することができ
る。
【0053】次に,以上のように構成された塗布現像処
理システム1において実施されるレジスト膜の膜形成方
法の作用を,フォトリソグラフィー工程のプロセスと共
に説明する。
【0054】先ず,ウェハ搬送体7によりカセットCか
ら未処理のウェハWが1枚取り出され,第3の処理装置
群G3に属するエクステンション装置32に搬送される。
次いでウェハWは,主搬送装置13によってアドヒージ
ョン装置31に搬入され,ウェハW上にレジスト液の密
着性を向上させる,例えばHMDSが塗布される。次にウェ
ハWは,クーリング装置30に搬送され,所定の温度に
冷却される。そして,所定温度に冷却されたウェハW
は,主搬送装置13によって,周辺塗布装置17に搬送
される。
【0055】ここで,周辺塗布装置17で行われるウェ
ハWの周辺塗布処理について詳しく説明する。ウェハW
が周辺塗布装置17に搬送される前に,気体供給管74
から温・湿調され清浄化された気体,例えばエアが供給
され始め,排気管67からは,カップ65内の雰囲気が
排気され始める。これによって,カップ65内が所定の
雰囲気に維持され,処理中発生したパーティクルはパー
ジされる。
【0056】そして,ウェハWはクーリング装置30に
おける冷却処理が終了すると,主搬送装置13により周
辺塗布装置17内に搬送される。ケーシング17a内に
搬送されたウェハWは,スピンチャック60に受け渡さ
れ,吸着保持される。次いで,例えばカップ65の外方
に待機していた液体供給ノズル68がウェハWの外縁部
の上方まで移動される。
【0057】スピンチャック60が回転機構61によっ
て低速度,例えば1000rpmで回転され,それに伴
いウェハWが回転される。開閉弁73が開放され,ポン
プ72によって圧送された液体が,液体供給ノズル68
から吐出される。液体には,例えばレジスト塗布装置1
9で使用されるレジスト液を溶剤で稀釈化させたものが
用いるが,好ましくは,例えば当該レジスト液の1/5
〜1/2程度の濃度のものがよい。
【0058】吐出された液体は,図7に示すように回転
されたウェハWの外縁部に供給され,ウェハWの外縁部
に液体の液膜が形成される。所定量の液体が供給される
と,液体の供給が終了され,液体供給ノズル68がウェ
ハW上から退避する。次いで,ウェハWの回転速度が,
例えば2000rpmに上昇される。この回転によって
ウェハW外縁部の液膜が振り切られ,当該液膜が乾燥さ
れる。所定時間,ウェハWが回転されると,液膜内の溶
剤が揮発され,ウェハWの外縁部に図8に示すような所
定の高さを有する堰Dが形成される。なお,前記所定の
高さは,その後形成されるレジスト膜Rの,例えば1/
10〜1/1程度の高さであることが好ましい。その後
ウェハWの回転が停止され,ウェハWの周辺塗布処理が
終了する。ウェハWはスピンチャック60から主搬送装
置13に受け渡され,次工程の行われるレジスト塗布装
置19に搬送される。
【0059】続いて,レジスト塗布装置19におけるウ
ェハWのレジスト塗布処理について詳しく説明する。先
ず,外縁部に堰Dの形成されたウェハWが,搬送口86
からケーシング19a内に搬送され,待機していたチャ
ック82に保持される。次いで,駆動レール84が,図
6に示すようにX方向負方向側に移動し,ウェハWがケ
ーシング19aの中心部まで移動される。次いで,水平
駆動部83によってチャック82がY方向正方向側に移
動され,図9に示すようにウェハWのY方向正方向側の
端部がスリット81下方になる位置まで移動される。こ
のとき,マスク部材94及び95が,それぞれケーシン
グ19aの中央部に向かって移動し,ウェハWの端部上
に位置される。これによって,レジスト液供給ノズル8
8が往復移動しながらレジスト液を吐出しても,ウェハ
W外方にレジスト液が落下することが防止され,ウェハ
W上にのみレジスト液を塗布することができる。
【0060】次に,レジスト液供給ノズル88が,図1
0に示すようにスタート位置S,すなわちウェハWのX
方向正方向側の外方の位置まで移動され,続いて,いわ
ゆる一筆書きの要領のレジスト液の塗布処理が開始され
る。以下,レジスト塗布工程を,図10及び図11を参
考にして説明する。先ず,レジスト液供給ノズル88
が,スタート位置SからX方向負方向に所定の速度で移
動しながら,線状のレジスト液をウェハW表面に吐出す
る。そして,レジスト液供給ノズル88は,ウェハWの
X方向負方向側の外方まで進み,マスク部材95上で一
旦停止する。このときもレジスト液は吐出され続け,ウ
ェハW以外の場所に吐出されたレジスト液はマスク部材
95により受け止められ,回収される。
【0061】次いで,水平駆動部83によってウェハW
がY方向正方向に所定距離移動し,塗布位置がずらされ
る。このとき,マスク駆動部96及び97によって,マ
スク部材94及びマスク部材95との間隔が調節され,
例えばウェハWの外形に従って当該間隔が広げられる。
【0062】その後,レジスト液供給ノズル88は,折
り返して,引き続きレジスト液を塗布しながら,X方向
正方向側に移動し,ウェハWの端部上に位置するマスク
部材94上まで移動して停止する。そして,ウェハWが
再びY方向正方向に所定距離ずらされる。マスク部材9
4及びマスク部材95との間隔がウェハWの外形に従っ
て調節された後,再びレジスト液供給ノズル88は,折
り返しX方向負方向側に進んで,ウェハW上にレジスト
液を塗布する。
【0063】かかる工程を繰り返して,ウェハWがスリ
ット81の下方を通過し,レジスト液供給ノズル88が
図10に示すEND位置Eまで来たところで,レジスト
液の吐出が停止され,レジスト液の塗布が終了する。こ
れによって,レジスト液がウェハW上に満遍なく塗布さ
れ,ウェハW上にレジスト膜Rが形成される。このと
き,ウェハWの外縁部では,図12に示すように堰D上
にレジスト膜Rの端部が位置し,堰Dとレジスト膜Rと
の接触角θが小さく維持される。
【0064】次いで,ウェハWは,水平駆動部83によ
ってY方向負方向側に移動され,さらに,駆動レール8
4によってX方向正方向側に移動されて,搬送口86の
手前まで移動される。主搬送装置13が搬送口86から
進入し,ウェハWが主搬送装置13に受け渡される。ウ
ェハWがレジスト塗布装置19から搬出されて,一連の
レジスト塗布処理が終了する。
【0065】レジスト膜Rの形成されたウェハWは,主
搬送装置13によって減圧乾燥装置33に搬送され,減
圧乾燥される。その後ウェハWは,プリベーキング装置
35,エクステンション・クーリング装置41に順次搬
送され,各装置において所定の処理が施される。次いで
ウェハWは,ウェハ搬送体50によって周辺露光装置5
1に搬送され,その後露光装置(図示せず)に搬送され
て,ウェハW上に所定のパターンが露光される。露光処
理の終了したウェハWは,ウェハ搬送体50によりエク
ステンション装置42に搬送され,その後,主搬送装置
13によってポストエクスポージャーベーキング装置4
4,クーリング装置43,現像処理装置18に順次搬送
される。現像処理の終了したウェハWは,ポストベーキ
ング装置46,クーリング装置30と順次搬送され,各
装置において所定の処理が施される。その後,ウェハW
は,エクステンション装置32を介してカセットCに戻
され,一連のフォトリソグラフィー工程が終了する。
【0066】図13に示すようにウェハWの外縁部に堰
Dを形成しないでレジスト膜Rを形成した場合,レジス
ト膜RとウェハWとの接触角θ’は大きくなる。接触角
が大きいと,ウェハWが減圧乾燥処理された際にレジス
ト膜Rが中心方向に大きく収縮し,シュリンク現象が現
れることが確認されている。以上の実施の形態では,レ
ジスト膜を形成する前に,ウェハWの外縁部に堰Dを形
成するようにしたので,ウェハW外縁部におけるレジス
ト膜Rの接触角θが小さく維持される(θ<θ’)。し
たがって,次工程の減圧乾燥処理が行われた際に,レジ
スト膜Rにシュリンク現象を起こし,膜厚が不安定にな
ることが抑制され,ウェハW外縁部の膜厚が確保され
る。
【0067】ウェハWの外縁部に堰Dを形成するための
液体を供給した後にウェハWを回転させて,液体を積極
的に乾燥させるようにしたので,液体が迅速に乾燥さ
れ,堰Dの形成時間の短縮される。また液体がより完全
に乾燥されるので,その後塗布されるレジスト液と混合
することが抑制できる。さらに,例えば一度に多量の液
体を吐出するような液体供給ノズル88を使用した場合
でも,ウェハWの回転によって,ウェハW外縁部の液体
の量を調節することができる。したがって,ウェハWの
外縁部に所望の堰Dを形成することができる。
【0068】液体に稀釈されたレジスト液を用いたの
で,過って液体がレジスト膜R側に溶け込んでも,レジ
スト液の成分が変わらないので,ウェハW上に予定され
た所定のレジスト膜Rを形成することができる。また,
稀釈化されているので,液体が塗布液側に溶け込んだと
しても,溶け込んだ部分のレジスト液の濃度が上昇して
その部分のレジスト膜Rの膜厚が厚くなることが抑制で
きる。なお,液体は,他の種類の液体,例えばポリイミ
ドを用いてもよい。また,レジスト液の成分によって,
当該成分に合った種類の溶剤を用いてもよい。
【0069】レジスト液の塗布を一筆書きの要領の塗布
方法で行うため,レジスト膜Rが形成された後に減圧乾
燥処理する必要があり,その際に発生するレジスト膜R
のシュリンク現象が抑制されるの。したがって,一筆書
きの要領の塗布方法を採用した場合でもウェハW上に所
定膜厚のレジスト膜Rを形成できる。
【0070】以上の実施の形態では,ウェハWの外縁部
に供給された液体の乾燥処理を,ウェハWを回転させる
ことによって行っていたが,ウェハWを減圧室に収容し
て,当該減圧室を減圧することによって行ってもよい。
かかる乾燥処理は,例えば図14に示すように第3の処
理装置群G3に減圧装置95を設け,当該減圧装置95
で行ってもよい。以下,減圧装置95を用いた乾燥処理
について説明する。
【0071】先ず,減圧装置95の構成について説明す
ると,図15に示すように減圧装置95は,ケーシング
95aを有し,当該ケーシング95a内に,ウェハWを
載置する略円盤状の載置台100と,当該載置台100
と一体となって減圧室Gを形成する蓋体101とを有し
ている。蓋体101は,下面が開口した略筒形状を有
し,シリンダ等を備えた蓋体駆動部102によって上下
動することができる。
【0072】蓋体101の上部には,減圧室G内の雰囲
気を排気するための排気管103が接続されている。排
気管103には,真空ポンプ104が設けられており,
減圧室G内の雰囲気を吸引し,減圧室G内を所定の圧力
に減圧させることができる。
【0073】蓋体101の内側には,減圧時に形成され
る気流を整流する薄い円盤状の整流板105が設けられ
ている。整流板105には,複数の通気孔106が偏り
無く設けられており,ウェハW上の雰囲気は,整流板1
05の各通気孔106から吸引され,排気管103から
排気される。
【0074】次に,減圧装置95における,乾燥処理の
プロセスについて説明すると,先ず,外縁部に液体が供
給されたウェハWがケーシング95a内に搬送され,載
置台100上に載置される。蓋体駆動部102によって
蓋体101が下降され,載置台100と一体となって,
減圧室Gが形成される。真空ポンプ104が稼動し,排
気管103から減圧室G内の雰囲気が排気され,減圧室
G内が減圧される。このとき,減圧室G内には,気流が
形成され,当該気流によってウェハW上の液体が乾燥さ
れ,ウェハWの外縁部に堰Dが形成される。そして,所
定時間の減圧が終了し,堰Dが完全に乾燥されると,蓋
体101が上昇され,減圧室Gが開放される。ウェハW
が主搬送装置13によってケーシング95a外に搬出さ
れて,レジスト塗布装置19に搬送される。
【0075】このように,減圧室Gを用いてウェハWを
乾燥させることによっても,ウェハW外縁部の液体を乾
燥させ,堰Dを形成することができる。また,前記実施
の形態のように振り切らないので,ウェハW外縁部に吐
出される液体の量が最小限で足りる。なお,乾燥処理
は,前記記載のように減圧して乾燥させなくても,自然
乾燥させてもよい。
【0076】以上の実施の形態では,ウェハWの外縁部
に液体を塗布する周辺塗布処理と,ウェハWにレジスト
液を塗布するレジスト塗布処理を別々の装置で行ってい
たが,同じ装置で行ってもよい。かかる場合には,図1
6に示すように塗布処理部としてのレジスト塗布装置1
07内に,例えば上述の液体供給ノズル68と同様の構
成を有する液体供給ノズル108が設けられる。液体供
給ノズル108は,例えばケーシング107aの側面に
固着されたアーム109に支持されている。アーム10
9は,例えば搬送口86に対向する位置に取り付けら
れ,液体供給ノズル108は,固定レール87上を移動
するウェハWに対してアクセス可能な位置に配置され
る。また,チャック82には,例えば図17に示すよう
にチャック82を回転させるための回転駆動部Aが設け
られる。そして,ウェハWがレジスト塗布装置107内
に搬送されると,ウェハWが液体供給ノズル108の下
方に位置し,ウェハWの外縁部に液体が供給される。そ
の後,例えばウェハWが回転され,ウェハW上の液体が
振り切り乾燥されて堰Dが形成される。堰Dが形成され
ると,ウェハWがレジスト液供給ノズル88の下方に移
動され,上述のレジスト塗布処理が行われる。かかる場
合,周辺塗布装置にウェハWを搬送する必要がなく,ウ
ェハWの搬送時間を短縮することができるので,ウェハ
Wのトータルの処理時間を短縮することができる。ま
た,周辺塗布装置を別途設ける必要が無いので,その分
スペースが確保され,塗布現像処理システム1の小型化
等が図られる。
【0077】また,かかる場合にレジスト塗布装置10
7内で液体の乾燥処理を行わずに,上述したような減圧
装置95の減圧室Gで行ってもよい。この場合,レジス
ト塗布装置107内で液体が供給されたウェハWは,一
旦減圧装置95に搬送され,そこで減圧乾燥された後,
再びレジスト塗布装置107に戻されてレジスト塗布処
理が行われる。かかる場合においても,周辺塗布装置を
別途設ける必要が無く,その分スペースが確保される。
なお,レジスト塗布装置19内に減圧室Gを設けて,液
体の周辺塗布処理,液体の乾燥処理及びレジスト塗布処
理を全てレジスト塗布装置内で行うようにしてもよい。
【0078】以上の実施の形態では,ウェハWにレジス
ト液を塗布する前に,ウェハWの外縁部に堰Dを形成す
るようにしていたが,レジスト液を塗布する前に,ウェ
ハWの外縁部に紫外線を照射するようにしてもよい。例
えば,図18に示すように第1の処理装置群G1に照射
処理部としての照射装置110が設けられ,当該照射装
置110においてウェハWの外縁部に紫外線を照射する
ようにする。以下,かかる紫外線照射処理について説明
する。
【0079】先ず,照射装置110の構成を説明する
と,照射装置110は,図19に示すようにケーシング
110aを有し,当該ケーシング110a内には,ウェ
ハWを水平に保持するためのスピンチャック111が設
けられている。スピンチャック111には,当該スピン
チャック111を回転させるための,例えばモータ等を
備えたチャック駆動部112が設けられている。このチ
ャック駆動部112によって,スピンチャック111に
保持されたウェハWを所定の回転速度で回転させること
ができる。
【0080】スピンチャック111の上方には,紫外線
を照射する照射部材113が設けられている。照射部材
113は,例えばスピンチャック111上のウェハW外
縁部の一部に紫外線が照射されるように位置されてい
る。照射部材113の照射は,照射制御部114に制御
されており,照射出力,照射時間及び照射タイミング等
は,この照射制御部114によって制御される。
【0081】次に,紫外線照射処理のプロセスについて
説明すると,クーリング装置30において冷却処理が終
了したウェハWが,主搬送装置13によって照射装置1
10内に搬送される。ウェハWは,スピンチャック11
1に受け渡され,スピンチャック111上に水平に保持
される。次いで,チャック駆動部112によってスピン
チャック111が回転され,これに伴ってウェハWが回
転される。続いて照射制御部114によって照射部材1
13から紫外線が放射され,回転されたウェハWの外縁
部に照射される。この紫外線の照射によって,ウェハW
の外縁部が改質され,レジスト液に対するウェハWの濡
れ性が向上される。所定時間,照射が行われた後,紫外
線の放射が停止され,ウェハWの回転も停止される。そ
して,ウェハWは,スピンチャック111から主搬送装
置13に受け渡され,レジスト塗布処理が行われる塗布
処理部としてのレジスト塗布装置19に搬送される。レ
ジスト塗布装置19に搬送されたウェハWは,上述した
ように,例えば一筆書きの要領でレジスト液が塗布さ
れ,ウェハW上にレジスト膜Rが形成される。
【0082】このように,ウェハWの外縁部を紫外線に
よって改質させることによって,ウェハW外縁部におけ
るレジスト液とウェハWとの接触角が低減されるため,
後に減圧乾燥処理する際にシュリンク現象が生じること
が抑制される。したがって,ウェハW外縁部においても
所望の膜厚のレジスト膜Rが形成される。
【0083】なお,上記紫外線照射処理とレジスト塗布
処理とを別々の装置で行わずに,例えば図20に示すよ
うにレジスト塗布装置115内に照射部材116を設け
て,レジスト塗布装置115内で連続して行うようにし
てもよい。かかる場合は,ウェハWの搬送時間等が短縮
されるため,ウェハWの処理時間を短縮することができ
る。
【0084】上述の実施の形態では,ウェハW外縁部に
供給された液体を乾燥させて堰Dを形成し,その後ウェ
ハW上にレジスト液を供給していたが,前記液体を乾燥
させずに,ウェハW上にレジスト液を供給するようにし
てもよい。
【0085】かかる場合,例えば図4に示す周辺塗布装
置17において液体供給ノズル68から,図21に示す
ようにウェハWの外縁部に所定量の液体Mが供給され
る。この液体Mは,レジスト液と同じ成分を有し,溶剤
で稀釈化されたもの,例えば稀釈用のレジストの濃度の
半分程度の濃度のレジスト液である。その後,ウェハW
は,図5に示すレジスト塗布装置19に搬送され,ウェ
ハW上に通常の濃度のレジスト液Nが供給される。レジ
スト液Nの供給は,液体Mの供給されたウェハWの外縁
部よりも内側に行われる。供給されたレジスト液Nの外
縁部側は,流体のシュリンク現象,表面張力等の影響に
より盛り上がる。レジスト液Nが塗布されたウェハW
は,例えば減圧乾燥装置33に搬送され,減圧乾燥処理
される。このとき,図22に示すように気流等の影響に
よりウェハW上のレジスト液Nが外縁部の液体M側に流
れ込み,レジスト液Nと液体Mとが混ざり合う。この結
果,ウェハWの外縁部におけるレジスト液Nの濃度がウ
ェハWの他の部分の濃度と等しくなる。したがって,減
圧により溶剤が揮発し,ウェハW上のレジスト液Nが乾
燥すると,ウェハWの外縁部にも他の部分と同じ膜厚の
レジスト膜が形成される。
【0086】なお,このような結果を得るために,前記
液体Mの濃度,供給量は,ウェハW外縁部における膜厚
が最終的に所定膜厚になるように定められており,その
数値は,例えば実験等により予め求められる。
【0087】ところで,前記液体Mの供給は,レジスト
塗布装置19と異なる周辺塗布装置17で行っていた
が,レジスト塗布装置で行ってもよい。かかる液体Mの
供給を実現するために,例えば図23に示すようにレジ
スト塗布装置120に,液体供給ノズル121が取り付
けられている。液体供給ノズル121は,例えば固定レ
ール87上を移動するウェハWに対してアクセス可能な
位置,例えば搬送口86に対向する位置に取り付けられ
ている。液体供給ノズル121は,例えばケーシング1
21aの側面に固着されたアーム122により支持され
ている。
【0088】また,レジスト塗布装置120には,図2
4に示すように液体供給ノズル121に液体Mを供給す
る供給機構123が設けられている。供給機構123
は,例えば液体供給ノズル121に接続された供給管1
24と,供給管124から分岐し,溶剤貯留部125に
連通する第2の管路としての第1分岐管126と,供給
管124から分岐し,レジスト液貯留部127に連通す
る第1の管路としての第2分岐管128とを備えてい
る。レジスト液貯留部127は,通常の濃度のレジスト
液Nが貯留されているものである。レジスト液貯留部1
27は,例えば第2分岐管128,レジスト液供給管1
29を介してレジスト液供給ノズル88に連通してい
る。例えばレジスト液供給管129は,第2分岐管12
8から三方弁130を介して分岐している。
【0089】また,三方弁130とレジスト液貯留部1
27との間には,ポンプ131が設けられている。レジ
スト液貯留部127のレジスト液Nは,三方弁130の
切り替えによりレジスト液供給ノズル88と液体供給ノ
ズル121に選択的に供給される。一方,第1分岐管1
26にもポンプ132が設けられている。また,第1分
岐管126と第2分岐管128との合流部には,溶剤と
レジスト液Nを混合させる混合手段,例えばスタィック
ミキサ133が取り付けられている。したがって,第1
分岐管126及び第2分岐管128を通じて送られた溶
剤とレジスト液Nは,スタティックミキサ133で混合
された後,液体供給ノズル121に供給される。
【0090】かかる構成のレジスト塗布装置120の作
用を説明すると,先ず,レジスト塗布装置120内に搬
送されたウェハWが,水平駆動部83により液体供給ノ
ズル121の下方の位置まで移動される。そして,液体
供給ノズル121によりウェハWの外縁部に液体Mが供
給される。液体Mの供給の際には,ポンプ131,13
2が作動し,スタティックミキサ133に所定量の溶剤
とレジスト液Nが送られる。当該溶剤とレジスト液N
は,このスタティックミキサ133を通過する際に混合
され,液体Mが生成される。液体Mは,液体供給ノズル
121に供給され,液体供給ノズル121からウェハW
外縁部に供給されている。
【0091】ウェハW外縁部への液体Mの供給が終了す
ると,ウェハWが水平駆動部83によりレジスト液供給
ノズル88の下方まで移動され,上述したように,いわ
ゆる一筆書きの要領でレジスト液Nが供給される。この
とき,レジスト液Nは,液体Mの供給された部分よりも
内側に供給される。レジスト液Nが供給される際には,
三方弁130が切り替えられ,レジスト液貯留部127
のレジスト液Nが第2分岐管128とレジスト液供給管
129を介してレジスト液供給ノズル88に供給され
る。そして,レジスト液供給ノズル88からウェハWに
レジスト液Nが供給される。
【0092】かかる場合,液体Mの供給とレジスト液N
の供給とを同じ装置内で行うことができるので,ウェハ
Wの周辺塗布装置への搬送時間が省略され,ウェハの処
理時間を短縮できる。また,液体Mの供給を専門に行う
周辺塗布装置のような装置を別途設置する必要がないの
で,塗布現像処理システム1の小型化が図られる。さら
に,レジスト塗布装置120に,溶剤とレジスト液Nと
を混合できる供給機構123を設けたので,液体Mの生
成,供給を好適に行うことができる。
【0093】以上の実施の形態は,本発明をレジスト膜
を形成する膜形成方法に適用したものであったが,本発
明は,他の種の膜,例えば絶縁膜であるSOD,SOG
膜,保護膜であるポリイミド膜の形成方法等にも適用で
きる。また,本発明は,ウェハW以外の基板例えばLC
D基板の膜形成方法にも適用される。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば,基板に膜が形成された
後に行われる基板乾燥時のシュリンク現象が抑制される
ので,基板外縁部の膜厚が確保され,その分製品化され
る範囲が広がるため,歩留まりの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】 【符号の説明】
【図1】実施の形態にかかるレジスト膜の膜形成方法が
実施される塗布現像処理システムの構成の概略を示す平
面図である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】周辺塗布装置の構成の概略を示す縦断面の説明
図である。
【図5】レジスト塗布装置の構成の概略を示す縦断面の
説明図である。
【図6】レジスト塗布装置の構成の概略を示す平面の説
明図である。
【図7】液体供給ノズルからウェハに液体が供給されて
いる状態を示す斜視図である。
【図8】堰の形成されたウェハの縦断面の説明図であ
る。
【図9】レジスト液塗布開始時のウェハの位置を示すレ
ジスト塗布装置の縦断面の説明図である。
【図10】ウェハ上のレジスト液の塗布経路を示す説明
図である。
【図11】ウェハ上にレジスト液が塗布されている様子
を示す説明図である。
【図12】レジスト液が塗布されたウェハの縦断面の説
明図である。
【図13】堰が形成されない場合と堰を形成した場合と
の接触角を比較するためのウェハの縦断面の説明図であ
る。
【図14】減圧装置を設けた場合の塗布現像処理システ
ムの背面図である。
【図15】減圧装置の構成を示す縦断面の説明図であ
る。
【図16】液体供給ノズルを備えたレジスト塗布装置の
構成の概略を示す平面図である。
【図17】図16のレジスト塗布装置の構成を示す縦断
面の説明図である。
【図18】照射装置を設けた場合の塗布現像処理システ
ムの正面図である。
【図19】照射装置の構成を示す縦断面の説明図であ
る。
【図20】照射部材を備えたレジスト塗布装置の構成の
概略を示す平面図である。
【図21】液体とレジスト液が供給されたウェハの縦断
面の説明図である。
【図22】減圧乾燥された図21のウェハの縦断面の説
明図である。
【図23】レジスト塗布装置の他の構成の概略を示す平
面の説明図である。
【図24】液体の供給機構の構成を模式的に示した説明
図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 17 周辺塗布装置 19 レジスト塗布装置 60 スピンチャック 61 回転機構 68 液体供給ノズル 82 チャック 83 水平駆動部 88 レジスト液供給ノズル 93 回転駆動モータ 95 乾燥装置 110 照射装置 D 堰 R レジスト膜 G 減圧室 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/12 G03F 7/16 501 G03F 7/16 501 7/30 501 7/30 501 H01L 21/30 564Z (72)発明者 森川 祐晃 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AB16 EA04 EA10 2H096 AA25 CA12 GA22 4D075 AC65 BB46Z BB56Z CA47 DA06 DB14 DC22 EA07 EA45 4F042 AA07 AB00 EB09 EB13 EB17 EB24 EB25 5F046 JA02 JA22 JA27

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に処理液の膜を形成する膜形成方法
    であって,基板の外縁部に液体を供給して堰を形成する
    工程と,その後,前記基板に処理液を供給する工程とを
    有することを特徴とする,膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記液体が供給された後に,当該基板を
    乾燥させる工程を有することを特徴とする,請求項1に
    記載の膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記基板を乾燥させる工程は,前記基板
    を回転させることによって行われることを特徴とする,
    請求項2に記載の膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記基板を乾燥させる工程は,減圧室内
    に前記基板を収容した状態で,当該減圧室内を減圧させ
    ることによって行われることを特徴とする,請求項2に
    記載の膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記液体は,前記処理液と同じ成分を有
    し,前記液体は,前記処理液よりも溶剤を多く含み,稀
    釈化されていることを特徴とする,請求項1,2,3又
    は4のいずれかに記載の膜形成方法。
  6. 【請求項6】 基板に処理液の膜を形成する膜形成方法
    であって,基板の外縁部に紫外線を照射する工程と,そ
    の後,前記基板に処理液を供給する工程とを有すること
    を特徴とする,膜形成方法。
  7. 【請求項7】 基板に処理液の膜を形成する膜形成方法
    であって,基板の外縁部に液体を供給する工程と,前記
    液体の供給された外縁部よりも内側に処理液を供給する
    工程と,を有し,前記液体は,前記処理液と同じ成分を
    有し,さらに,前記液体は,前記処理液よりも溶剤を多
    く含み,稀釈化されていることを特徴とする,膜形成方
    法。
  8. 【請求項8】 前記基板に処理液を供給する工程は,処
    理液供給ノズルと基板とを相対的に移動させながら,前
    記処理液供給ノズルから前記基板に前記処理液を供給す
    ることによって行われることを特徴とする,請求項1,
    2,3,4,5,6又は7のいずれかに記載の膜形成方
    法。
  9. 【請求項9】 基板に処理液の膜を形成する膜形成装置
    であって,基板の外縁部に堰を形成するための液体を塗
    布する周辺塗布処理部と,基板に処理液を塗布する主塗
    布処理部とを個別に有し,前記周辺塗布処理部は,前記
    液体を供給する液体供給ノズルを有し,前記主塗布処理
    部は,基板を保持する保持部材と,基板に処理液を供給
    する処理液供給ノズルとを有することを特徴とする,膜
    形成装置。
  10. 【請求項10】 前記周辺塗布処理部は,前記基板を保
    持し,回転させる保持部を有することを特徴とする,請
    求項9に記載の膜形成装置。
  11. 【請求項11】 前記外縁部に液体が供給された基板を
    収容する減圧室を有することを特徴とする,請求項9に
    記載の膜形成装置
  12. 【請求項12】 基板に処理液の膜を形成する膜形成装
    置であって,基板の外縁部に紫外線を照射する照射処理
    部と,前記基板に処理液を供給する塗布処理部とを個別
    に有し,前記照射処理部は,前記紫外線を照射する照射
    部材を有し,前記塗布処理部は,前記基板を保持する保
    持部材及び前記基板に処理液を供給する処理液供給ノズ
    ルとを有することを特徴とする,膜形成装置。
  13. 【請求項13】 基板に処理液の膜を形成する膜形成装
    置であって,基板を保持する保持部材と,前記基板の外
    縁部に液体を供給する液体供給ノズルと,前記基板に処
    理液を供給する処理液供給ノズルとを備えた塗布処理部
    を有することを特徴とする,膜形成装置。
  14. 【請求項14】 前記保持部材は,前記基板を回転させ
    る回転駆動部を有することを特徴とする,請求項13に
    記載の膜形成装置。
  15. 【請求項15】 前記基板を収容する減圧室を有するこ
    とを特徴とする,請求項13に記載の膜形成装置。
  16. 【請求項16】 前記液体供給ノズルに液体を供給する
    供給機構を有し,前記供給機構は,前記処理液の溶剤と
    処理液とを混合して前記液体を生成する混合手段を備え
    たことを特徴とする,請求項9,10,11,13,1
    4又は15のいずれかに記載の膜形成装置。
  17. 【請求項17】 前記混合手段で混合される処理液は,
    前記処理液供給ノズルに連通する処理液貯留部から第1
    の管路を通じて供給されたものであり,前記混合手段で
    混合される溶剤は,溶剤貯留部から第2の管路を通じて
    供給されたものであることを特徴とする,請求項16に
    記載の膜形成装置。
  18. 【請求項18】 基板に処理液の膜を形成する膜形成装
    置であって,基板を保持する保持部材と,前記基板の外
    縁部に紫外線を照射する照射部材と,前記基板に処理液
    を供給する処理液供給ノズルとを備えた塗布処理部を有
    することを特徴とする,膜形成装置。
  19. 【請求項19】 前記処理液供給ノズルと前記保持部材
    とを相対的に移動させる駆動部を有することを特徴とす
    る,請求項9,10,11,12,13,14,15,
    16,17又は18のいずれかに記載の膜形成装置。
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