JPH11285611A - 除塵・脱臭装置 - Google Patents

除塵・脱臭装置

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JPH11285611A
JPH11285611A JP10092893A JP9289398A JPH11285611A JP H11285611 A JPH11285611 A JP H11285611A JP 10092893 A JP10092893 A JP 10092893A JP 9289398 A JP9289398 A JP 9289398A JP H11285611 A JPH11285611 A JP H11285611A
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JP
Japan
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phase fluid
dust
gas
deodorizing
section
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JP10092893A
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English (en)
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Shoji Akamatsu
昭次 赤松
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AKAMATSU DENKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
AKAMATSU DENKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルミストや溶接ヒュームなどを含む気
相流体から、所期の塵埃、オイルミスト、あるいは溶接
ヒュームなどを除去するとともに、その気相流体を効率
良く脱臭処理する。 【解決手段】 気相流体の処理経路に、微細塵埃を除去
処理する除塵部を設け、この除塵部に、処理対象の気相
流体に接触してその流動方向を変化させながら気相流体
中の油分を除去するルーバーユニットを備えた第1除塵
部と、さらに微細な塵埃等を吸着除去するフィルター装
置を備えた第2除塵部とを設け、かつ、除塵部から排出
された後の気相流体に接触して、その気相流体を脱臭処
理する脱臭部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルミストや油
煙、または、溶接ヒュームなどの微細塵埃とともに火の
粉を含む状態の気体、あるいは蒸気など、気体や蒸気中
に何等かの微細混合物を含んで、全体としては気相を呈
する流体(以下、本明細書中では「気相流体」と呼称す
る。)を処理対象として、その気相流体中から塵埃を除
去するための装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、単にオイルミス
トや塵埃を除去するだけの機能を有したものとしては、
[1] 吸い込みファンと同軸配置された回転フィルター
を備え、前記ファンよりも流路上手側に前フィルターを
設け、その前フィルターで一段目のオイルミスト捕集処
理を行った後、前記前フィルターを通過して吸い込まれ
た気流中の塵埃を回転フィルターで捕集し、さらに遠心
力で外周方向に飛ばし、別のフィルターに吸着させるよ
うにしたもの(例えば、特開平1ー107822号公報
参照)。上記 [1] に記載のものが知られている。ま
た、処理対象の気相流体が、溶接ヒュームなどの微細塵
埃とともに火の粉を含む状態の気体である場合は、[2]
図10に示すように、ケーシング内に気相流体の処理
経路を構成し、この処理経路中に吸引ファン01を設け
るとともに、ファイナルフィルターとして用いられる微
細塵埃捕集用のフィルター03よりも流路上手側に、不
燃性の集塵用フィルター02を配設して、後段のフィル
ター側への火の粉の移行を阻止すべく構成したもの。上
記 [2] に記載のものが知られている。そして、気相流
体の処理とともに脱臭を行う構成のものは、従来全く知
られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記 [1] または
[2] に記載の従来技術によれば、オイルミストの除去
だけ、あるいは、火の粉の除去だけをみればある程度有
効な技術ではある。しかしながら、これらの従来技術で
は、脱臭に関する機能、ならびにその脱臭を行うに当た
っての技術的課題については全く示されていない。つま
り、つまり、一般に脱臭装置による脱臭対象となる臭い
は、汚物、屎尿、生ゴミの腐敗臭など、悪臭と認識され
ているものであることが多く、これらは、臭いこそ悪臭
ではあるが、多くの塵埃やオイルミストなどの浮遊物が
含まれるものではない。 一方、一般的なオイルミスト
や工場内の排気などは、さほどの悪臭というほどのもの
ではなく、気相流体中に含まれるオイルミストや塵埃が
多いことから、このオイルミストや塵埃に注目した処理
のみが行われていた。ところが、近年、作業環境の改善
や、周辺環境が重視されるともなって、前述の気相流体
に含まれる臭気についても、その処理が望まれるように
なってきた。
【0004】本発明は、多くの塵埃とともに、オイルミ
ストや溶接ヒュームなどを含む気相流体から、所期の塵
埃、オイルミスト、あるいは溶接ヒュームなどを除去す
るとともに、その気相流体を効率良く脱臭処理すること
のできる除塵・脱臭装置を提供することに第1の目的が
ある。また、脱臭装置の再生を除塵装置の作動を妨げる
ことなく行わせる点に第2の目的がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の技術手段は、ケーシング内に処理対象
の気相流体の処理経路を備えてある除塵・脱臭装置にお
いて、前記処理経路に、気相流体中の微細塵埃を除去処
理する除塵部を設け、この除塵部に、処理対象の気相流
体に接触してその流動方向を変化させながら気相流体中
の油分を除去するルーバーユニットを備えた第1除塵部
と、その第1除塵部で処理された後の気相流体からさら
に微細な塵埃等を吸着除去するフィルター装置を備えた
第2除塵部とを設けるとともに、前記除塵部から排出さ
れた後の気相流体に接触して、その気相流体を脱臭処理
する脱臭部を備えたことである。請求項2に記載のよう
に、処理経路に、第1除塵部よりも気相流体流れ方向の
上手側位置で、気相流体中の火の粉と接触して、その下
手側への移動を抑制する火種除去部を設けてもよい。請
求項3に記載のように、脱臭部に再生装置を備え、除塵
部の非稼動時に再生装置を稼動させるように構成すると
よい。
【0006】〔作 用〕上記の技術手段を講じたことに
よる作用は次の通りである。すなわち、多量の塵埃やオ
イルミストなどを含む気相流体を、除塵前、あるいは除
塵と同時的に脱臭処理するのではなく、前述のように、
処理対象の気相流体に接触してその流動方向を変化させ
ながら気相流体中の油分を除去するルーバーユニットを
備えた第1除塵部と、第1除塵部で処理された後の気相
流体からさらに微細な塵埃等を吸着除去するフィルター
装置を備えた第2除塵部とで処理された後の気相流体を
脱臭処理するものである。つまり、脱臭前に除塵するこ
とで、気相流体から除かれる塵埃やオイルミストが保持
する臭気成分も、その気相流体中から除かれることにな
るので、除塵作用がある程度の脱臭機能も果たし、残り
の気相流体中の臭気成分だけが脱臭対象となって、脱臭
部での負担が軽減されることになる。そのうえ、気相流
体から多くの塵埃やオイルミストが除去されることで、
これらの塵埃やオイルミストが脱臭部のフィルターに吸
着されることを回避できるので、脱臭部のフィルター
が、多量の塵埃やオイルミストで急速に劣化されること
を防ぎ、長期にわたって良好な脱臭性能を維持すること
ができる。
【0007】請求項2に記載のように、処理経路に、第
1除塵部よりも気相流体流れ方向の上手側位置で、気相
流体中の火の粉と接触して、その下手側への移動を抑制
する火種除去部を設けると、処理対象の気相流体が溶接
ヒュームのように、オイルミストとともに火の粉を含む
ような気体であっても、除塵部での発火の可能性を低減
して、除塵及び脱臭を行うことができる。
【0008】請求項3に記載のように、脱臭部に再生装
置を備え、除塵部の非稼動時に再生装置を稼動させるよ
うに構成すると、夜間などの除塵部が非稼動時に脱臭部
を再生しておくことができ、この点でも長期にわたる脱
臭機能の維持が可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の態様を図
面の記載に基づいて説明する。本発明の除塵・脱臭装置
は、ケーシング1内に処理対象の気相流体の処理経路を
備え、その処理経路に、気相流体中の微細塵埃を除去処
理する除塵部を設けるとともに、その除塵部から排出さ
れた後の気相流体に接触して、その気相流体を脱臭処理
する脱臭部を備えたものである。 <除塵部の構成について>前記除塵部は、内部に前処理
部5を内装する前処理ケース2と、中間処理部6と最終
処理部7とが内装される本体外装ケース3との組み合わ
せて構成された前記ケーシング1内に設けられており、
前記前処理ケース2は本体外装ケース3に対して着脱自
在に構成されている。この除塵部は、処理対象の気相流
体に接触してその流動方向を変化させながら気相流体中
の油分を除去するルーバーユニット11を備えた第1除
塵部と、前記第1除塵部で処理された後の気相流体から
さらに微細な塵埃等を吸着除去するフィルター装置を備
えた第2除塵部とを備えている。そして、前処理ケース
2前面に形成の気相流体の吸気口4に対面する状態で設
けられたバフラーユニット10と、その背面側に設けら
れたルーバーユニット11との組合せで、気相流体中の
比較的粗大な塵埃を除去処理するように構成されている
前処理部5が前記第1除塵部に相当する。また、その前
処理部5を通過した気相流体に遠心力を与えて気相流体
中の中程度の塵埃を除去処理する中間処理部6と、その
中間処理部6を通過した気体中の微細塵埃を除去処理す
る最終処理部7とが、前記第2除塵部に相当する。
【0010】前記バフラーユニット10は、金属板製の
浅底皿状の障壁体12の前面側に気相流体と衝突する受
け面12Aを備え、この受け面12Aに金属製フィラメ
ントの集合体からなる第1フィルター13を貼着して構
成されている。この障壁体12は、その受け面12Aの
外周部に環状フード12Bを設けてあって、前記吸気口
4から導入された気相流体が前記浅底皿状の壁面で構成
される受け面12Aに衝突した際、その気相流体が半径
方向外方側へ逃げ出すのに抵抗を与えるように構成され
ている。また、前記環状フード12Bのうちの下端側周
面には、下方側への気相流体の移動を許す排出孔14が
形成されており、前記受け面12Aに衝突した気相流体
の動圧が下向きに作用するように構成されている。これ
によって、前記受け面12Aに衝突した気相流体中のオ
イルミストの大きめの粒子や粗大塵埃が前記第1フィル
ター13に捕捉され、かつ、その第1フィルター13に
捕捉されているオイルミストに対して前記気相流体の下
向きの動圧によって積極的に前記排出孔14から排出さ
れるように構成されている。そして、前記障壁体12の
受け面12Aの下方には、前記排出孔14を出たオイル
ミストや塵埃を含む流下廃棄物質を下方の第1ドレン室
15に導く連通孔16が形成されており、第1ドレン室
15の底面にはドレン15Aが設けられている。尚、前
記障壁体12の脚部12Cは前処理ケース2の底部側で
前記第1ドレン室15の天板を兼ねる取り付け板17を
介して前処理ケース2に一体に接合されている。
【0011】前記ルーバーユニット11は、図3乃至図
5に示すように、前処理ケース2の天井壁から第1ドレ
ン室15の天板を兼ねる前記取り付け板17上面とにわ
たる上下長さと、前処理ケース2の左右横幅の全体にわ
たる横幅寸法とを有した外枠18内に、前処理ケース2
内の断面全体にわたる面積を有した状態に格子状ルーバ
ー19と、デミスター20と、樋状ルーバー21と、ス
ポンジフィルター22とを、層状に組み込んで構成され
ている。
【0012】前記格子状ルーバー19は、図5及び図7
に示すように、金属製板材の板面を所定幅で一定方向に
打ち出し成形して、その板面の全体にわたって多数の通
気孔23と打ち出し突片24とを形成した複数枚のヨロ
イ状板材19A,19B,19Cで構成されている。前
記ヨロイ状板材19A,19B,19Cのうち、最も前
面側に位置する第1ヨロイ状板材19Aは前記外枠18
と一体に成形されている。そして、次段の第2ヨロイ状
板材19Bが、その通気孔23の長手方向を前記第1ヨ
ロイ状板材19Aの通気孔23の方向に対して直交する
状態に形成され、さらに、その次の段の第3ヨロイ状板
材19Cの通気孔23が直前の第2ヨロイ状板材19B
の通気孔23に対してやはり直交するように形成されて
いる。尚、前記打ち出し突片24の突出方向は、総て気
相流体の通過方向の下手側に向けて突出させてあり、こ
の実施例では、最も前面側の第1ヨロイ状板材19Aの
打ち出し突片24が斜め下向きに突出して気相流体を斜
め下方に案内し、中間の第2ヨロイ状板材19Bの打ち
出し突片24が左斜め横側方に突出して気相流体を左斜
め側方に案内し、最後部の第3ヨロイ状板材19Cの打
ち出し突片24が斜め上方に突出して気相流体を斜め上
方に案内するように構成されている。前記最後部の第3
ヨロイ状板材19Cの背部、及びスポンジフィルター2
2の背部に設けられるデミスター20は、5mm程度の
網目を有した金属製網材で通気性に富むように構成され
ている。
【0013】前記樋状ルーバー21は、ケーシング1内
の処理経路中を通過する気相流体に接触して、その流動
方向を変更するように、気相流体の上手側と下手側との
夫々に、断面コの字型の多数の導風案内体25,26
を、互いにコの字の開放側が向き合う状態で、かつ、面
方向で位置ずれさせて配設することにより構成してあ
る。そして、夫々の導風案内体25,26は、前記外枠
18の上下両端部の内面に設けたブラケット18Aに対
して挿抜及び固定自在に装着された棒状の取付固定具2
7と、その取付固定具27に対して各別に着脱自在に装
着された布様フィルター28とから構成されている。こ
の布様フィルター28は、図6に示すように、無端帯状
に構成され、前記取付固定具27への装着によって断面
コの字状に配設され、樋状ルーバー21の気相流体に対
する案内面を構成する。そして、この案内面に接触する
前記気相流体のうちの一部の通過を許す通気性と、接触
する気相流体中の塵埃を付着させる捕集機能とを備えて
いる。この通気性と塵埃の捕集機能を実現するために、
具体的には、この布様フィルター28をポリエステルの
不織布で構成している。
【0014】前記スポンジフィルター22は、前記金属
網製のデミスター20よりは目の細かいフィルター材で
あるが、充分な通気性を有している。前記スポンジフィ
ルター22のさらに背面側には、前記外枠18の後面を
構成する縦横の桟部材29を備えたルーバー蓋30が設
けられ、外枠18に内装されている前記格子状ルーバー
19、布様フィルター28及びスポンジフィルター22
等の背面側への外れ落ちを阻止する状態で外枠18に位
置固定されている。
【0015】上記のように構成されたルーバーユニット
11は、前処理ケース2の天井板2Aを取り外す、ある
いは開放姿勢とすることによって、前処理ケース2内か
ら前記外枠18ごと全体を抜き出すことができる。
【0016】前記本体外装ケース3は、その内部に上下
方向に大きな空間を有する縦型前部室31と左右方向に
長い横型後部室32とを備えている。そして、縦型前部
室31内には、吸引ファン33が配設され、その吸引フ
ァン33の外周部にドラム状の吸着フィルター34が配
設されているとともに、縦型前部室31と横型後部室3
2との境界に、これら両室31,32を仕切る状態でセ
パレートデミスター35を設けて中間処理部6が構成さ
れている。また、横型後部室32にはファイナルフィル
ター36が配設された最終処理部7が設けられている。
【0017】前記中間処理部6の吸引ファン33は、ボ
ス部37の周部に一体に連設された回転円板38の前面
側に多数の起風羽根39を立設し、かつ、各起風羽根3
9の突出前端側を円錐形の環状案内板40で一体に連結
してある。また、前記回転円板38の後面側には、突出
量の少ない補助起風片41が形成され、この補助起風片
41によって、本体外装ケース3の前記ボス部37を挿
通するための軸挿通用開口42から小量の外気を吸引導
入するように構成されている。この吸引ファン33は、
処理対象の気相流体の性状にもよるが、通常3000〜
4000rpm程度で用いられるのが好ましい。前記吸
引ファン33の外周部には、環状の網材からなるドラム
フィルター支持枠43の外側に、目の粗いものから順に
目の細かいものが並ぶように、筒状の発泡フォーム材か
らなる三層のドラム状の吸着材44,45,46が設け
てある。前記ドラムフィルター支持枠43は、4本の取
り付け脚47を備えて前記前処理ケース2の後面側の内
壁48にボルト止めしてある。この取り付け状態で、前
記ドラム状の吸着材44,45,46は、前記内壁48
及び前記セパレートデミスター35を設けた後方側のケ
ーシング縦壁部分50の何れからも離反した状態で固定
されることになり、それら両壁を伝う油滴化されたオイ
ルミストとの直接接触を避けられるように構成されてい
る。
【0018】前記セパレートデミスター35は、縦型前
部室31と横型後部室32とを仕切る縦壁部分50に、
前記両室31,32を連通する通気開口51を形成し、
その通気開口51部分の全面にわたって金属繊維製の薄
板状部材を配設することによって構成している。このセ
パレートデミスター35は、前記両室31,32を仕切
る縦壁部分50を伝う油滴化された油分や、気相流体中
の残留オイルミスト、あるいは残留塵埃が横型後部室3
2内に流れこむことを抑制するためのものである。前記
縦型前部室31の底部に相当する箇所には、前記セパレ
ートデミスター35を設けた通気開口51よりも下方に
位置させて第2ドレン室52を設けてあり、その第2ド
レン室52の上面は前記セパレートデミスター35より
も下位に位置させて仕切り部材53が設けられている。
この仕切り部材53は、前記セパレートデミスター35
を通過しなかった物質の第2ドレン室52側への通過を
許すように、前記セパレートデミスター35よりも目の
粗いパンチングメタルなどで構成されている。
【0019】前記横型後部室32内には、いわゆるHE
PAフィルターと呼ばれる直径1ミクロン程度のきわめ
て微細な繊維で作られた布状のフィルターエレメント3
6aを、気相流体の流れ方向に沿う状態で多数配設して
構成したファイナルフィルター36を設けてあり、その
ファイナルフィルター36のフィルターエレメント36
aの間に気相流体を通過させて、残留する僅かなオイル
ミストや微細な塵埃もほぼ完全に除去するための最終処
理部7を構成してある。この横型後部室32の天井部に
は、処理済みの気相流体を排出する上向きの排気口8が
形成してあり、その横側方には、前記吸引ファン33を
駆動するための電動モータ9が載置固定されている。ま
た、この横型後部室32の底面側には、前記セパレート
デミスター35の裏面側に付着した油分や、この横型後
部室32の内壁に付着した油分などを排出するための第
3ドレン室54が設けられるとともに、その第3ドレン
室54の上面を形成するパンチングメタル55が設けら
れている。前記横型後部室32の後面側には、前記ファ
イナルフィルター36を出し入れ可能な後部開口56が
形成され、その後部開口56を蓋する蓋部材57が開閉
自在に設けてある。
【0020】<脱臭部の構成について>脱臭部60は、
図1および図8に示されるように、ケーシング1の排気
口8に対して着脱自在に接続される外装ケースを備えた
脱臭剤収容部61と、その脱臭剤収容部61と一体に設
けられた再生装置部62とから構成されている。前記脱
臭剤収容部61は、千差万別の臭いに対応させられるよ
うに、各種の脱臭剤を装填可能な複数の脱臭剤収容区画
室61A〜Dを備えており、ケーシング1の排気口8に
接続された導入口63から入り込む気相流体が、下方か
ら順に第1脱臭剤区画室61A、第2脱臭剤区画室61
B、第3脱臭剤区画室61C、第4脱臭剤区画室61D
を経て、上方の排出口64から排出されるように構成さ
れている。前記複数の脱臭剤収容区画室61A〜Dは、
処理対象の気相流体との接触距離を長くするように、各
室の入り口と出口の位置が水平方向で位置ずれして形成
され、図8に示されるようなジグザグの通路を構成して
いる。前記脱臭剤としては、ゼオライトや活性炭等、物
理的吸着、化学的吸着、化学反応、生物分解等、各種の
脱臭作用を発揮できる物質を用いることが考えられる。
また、脱臭対象の気相流体の種類、あるいは特に脱臭し
たい臭気など、使用目的に応じて適宜選択すればよい。
【0021】前記再生装置部62は、再生用の熱風を発
生させるための再生用ヒーター66と、その再生用ヒー
ター67に対して外気を供給する送風機68とから構成
されている。この再生装置部62を使用するときは、除
塵部の非稼働時であり、電源スイッチSWで除塵部側の
電源が切られている状態で再生装置部62の電源が入り
操作され、これにともなって導入口のダンパ69が開閉
作動するように関連付けて構成されている。
【0022】〔他の実施の形態〕前記脱臭部60は、上
述の実施の態様で示した構造の除塵部に限らず、各種の
除塵部に適用できるものであり、例えば、図9に示すよ
うに、除塵部の第1除塵部よりも気相流体の上手側位置
に、吸気口4から吸引導入された気相流体と衝突して、
あるいは気相流体の流動方向を変化させて、その気相流
体の通過を許しながら火の粉の通過を抑制するように処
理する火種除去部70を備えた除塵部に適用してもよ
い。この場合は、溶接ヒュームのように、気相流体中に
火の粉を含むような条件下でに除塵・脱臭処理を、第1
除塵部以降での発火の虞の少ない状態で行うことができ
る。
【0023】上記の火種除去部70を備えた除塵部の概
要について、図9に基づいて説明する。この除塵部で
は、火種除去部70を通過した気相流体と接触して、そ
の気相流体からダストおよびヒュームなどの塵埃を集塵
する不燃性の除塵手段としての不燃シートを備えた不燃
性処理部80と、不燃性処理部80を通過した気相流体
と接触して、その気相流体からさらに微細なダストおよ
びヒュームなどの微細塵埃を集塵する集塵部85とを備
えるとともに、前記不燃性処理部80に対して消火剤を
供給する消火手段90を備えて構成されている。 <火種除去部の構成>前記火種除去部70は、ケーシン
グ1の吸気口4に面して位置し、最初に吸入気相流体に
衝突してその気相流体の流動方向を変化させるように、
鎧板と呼ばれる多数のスリットを形成した金属製の第1
ヨロイ状板材73によって衝突面を構成したバフラーユ
ニット71と、そのバフラーユニット71を通過した後
の気相流体に流動抵抗を与えながら通過させるように、
前記鎧板と同様に多数のスリットを形成した金属製の第
2ヨロイ状板材74を備えたルーバーユニット72とで
構成されている。 <不燃性処理部の構成>前記不燃性処理部80は、火種
除去部70を通過した気相流体と接触して、その気相流
体からダストおよびヒュームなどの塵埃を集塵する不燃
性の除塵手段81を備えたものであり、その不燃性の除
塵手段81は、不燃シートを、入り口流路室1A内の流
路を横断する状態で張設して構成されている。 <消火手段>消火手段90は、消火剤を貯留する消火剤
タンク91と、その消火剤タンク91に予圧を与える手
段92とを備えるとともに、前記消火剤タンク91を前
記予圧が与えられた状態に維持する状態と、消火剤タン
ク91を開放して消火剤を噴出する状態とに切換操作自
在な切換機構93を備え、さらに、不燃性処理部80と
集塵部4との間に、不燃性処理部80から集塵部85へ
の火焔、あるいは火の粉の通過を阻止する防火用ダンパ
ー94を備えて構成されている。
【0024】
【発明の効果】上述のように構成された本発明では、多
量の塵埃やオイルミストなどを含む気相流体から、除塵
および脱臭の効果的な組合せにより、塵埃やオイルミス
トの除去とともに、脱臭も効率よく行うことができる。
【0025】また、請求項2に記載のように、第1除塵
部よりも気相流体流れ方向の上手側位置に火種除去部を
設けることにより、処理対象の気相流体として、溶接ヒ
ュームなどのように、オイルミストとともに火の粉を含
む気相流体の処理も可能とすることができ、除塵および
脱臭装置としての適用範囲を広げることのできる利点が
ある。
【0026】請求項3に記載のように、脱臭部に再生装
置を備え、除塵部の非稼動時に再生装置を稼動させるよ
うに構成すると、夜間などの除塵部が非稼動の時間帯を
利用して脱臭部を再生しておくことができ、長期にわた
る脱臭機能の維持が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】除塵・脱臭装置の全体を示す断面図
【図2】除塵部の全体を示す分解斜視図
【図3】第1除塵部付近の拡大断面図
【図4】ルーバーユニットの部分断面図
【図5】ルーバーユニットの一部切り欠き正面図
【図6】樋状ルーバーの組み付け状態を示す斜視図
【図7】ヨロイ状板材の一部を示す斜視図
【図8】脱臭部を示す説明図
【図9】他の実施の態様を示す斜視図
【図10】従来例を示す概略説明図
【符号の説明】
1 ケーシング 4 吸気口 8 排気口 10,71 バフラーユニット 11,72 ルーバーユニット 33 吸引ファン 34 吸着フィルター 36 ファイナルフィルター 60 脱臭部 61 脱臭剤収容部 62 再生装置部 70 火種除去部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 46/10 B01D 46/10 E 46/24 46/24 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内に処理対象の気相流体の処理
    経路を備えてある除塵・脱臭装置であって、 前記処理経路に、気相流体中の微細塵埃を除去処理する
    除塵部を設け、 この除塵部に、処理対象の気相流体に接触してその流動
    方向を変化させながら気相流体中の油分を除去するルー
    バーユニットを備えた第1除塵部と、その第1除塵部で
    処理された後の気相流体からさらに微細な塵埃等を吸着
    除去するフィルター装置を備えた第2除塵部とを設ける
    とともに、 前記除塵部から排出された後の気相流体に接触して、そ
    の気相流体を脱臭処理する脱臭部を備えた除塵・脱臭装
    置。
  2. 【請求項2】処理経路に、第1除塵部よりも気相流体流
    れ方向の上手側位置で、気相流体中の火の粉と接触し
    て、その下手側への移動を抑制する火種除去部を設けて
    ある請求項1記載の除塵・脱臭装置。
  3. 【請求項3】脱臭部は、再生装置を備え、除塵部の非稼
    動時に再生装置を稼動させるように構成されている請求
    項1または2記載の除塵・脱臭装置。
JP10092893A 1998-04-06 1998-04-06 除塵・脱臭装置 Pending JPH11285611A (ja)

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