JPH11284301A - 配線基板の実装構造 - Google Patents

配線基板の実装構造

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JPH11284301A
JPH11284301A JP8459898A JP8459898A JPH11284301A JP H11284301 A JPH11284301 A JP H11284301A JP 8459898 A JP8459898 A JP 8459898A JP 8459898 A JP8459898 A JP 8459898A JP H11284301 A JPH11284301 A JP H11284301A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配線基板の接続用電極と外部電気回路基板の実
装用配線導体との接続端子による接続端子の応力の集中
を回避し、接続端子に疲労亀裂を生じることのない、高
い接続信頼性を有する配線基板の実装構造を提供する。 【解決手段】樹脂基板10表面に配線基板実装用の配線
導体11が被着形成された外部電気回路基板B上に、セ
ラミック絶縁基板1の底面に外部電気回路基板Bとの接
続用電極6を備えた配線基板Aを載置し、配線基板Aの
接続用電極6と、実装用配線導体11とをロウ材によっ
て電気的に接続してなり、樹脂含有絶縁基板10とセラ
ミック絶縁基板1の−50〜400℃における平均熱膨
張係数の差が8ppm/℃以下であり、接続用電極6お
よび実装用配線導体11の少なくとも一方を、ロウ材か
らなる接続端子17内に突出させるとともに、接続端子
高さh2 に対する突出部18、19の接続端子内への突
出高さh1 の比率h1 /h2を0.05〜0.15とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子が収容
搭載される半導体素子収納用パッケージや、半導体素子
の他にコンデンサや抵抗体等の各種電子部品が搭載され
る混成集積回路装置等に用いられるセラミック配線基板
を、プリント基板等の外部電気回路基板に表面実装した
配線基板の実装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子収納用パッケージや混
成集積回路等に用いられるセラミック配線基板は、一般
にアルミナ等のセラミック焼結体から成る絶縁基板の内
部及び表面に、W、MoおよびMn等の高融点金属から
成る複数のメタライズ配線層やビアホール導体が配設さ
れた構造からなる。
【0003】そして、上記のセラミック配線基板は、例
えば半導体素子収納用パッケージとして適用する場合に
は、その絶縁基板の表面側に半導体素子をガラス等の接
着剤を介して接着固定すると共に、半導体素子を周辺の
配線層にボンディングワイヤを介して電気的に接続さ
れ、その半導体素子は、金属やセラミックスから成る蓋
体や樹脂によって気密に封止される。
【0004】また、このセラミック配線基板をプリント
基板等の外部電気回路基板に実装するには、配線基板の
裏面に複数の接続端子を形成し、外部電気回路基板表面
の実装用配線導体と接続することによって行われ、従来
より、接続端子としてコバール等の金属からなるピンを
用いた、いわゆるピングリッドアレイ(PGA)が広く
用いられてきた。
【0005】近年、高周波化及び高集積化が進むICや
LSI等の半導体素子を搭載する半導体素子収納用パッ
ケージや、各種電子部品が搭載される混成集積回路装置
等に適用される配線基板は、高速信号に対応でき高密度
で小型軽量化が要求されている。
【0006】従来から用いられてきたPGA型では、接
続端子を高密度に配設するにも限界があるため、最近で
は、図3に示すように、配線基板A’の絶縁基板21の
底面に形成された接続用電極22に半田ボールなどのロ
ウ材からなる接続端子23を設け、該接続端子23を介
して外部電気回路基板B’の樹脂基板24の表面に形成
された実装用配線導体25に直接接続する、いわゆるボ
ールグリッドアレイ(BGA)型の実装構造が提案され
ている。
【0007】このBGAによれば、接続端子23は配線
基板A’の下面に多数配置され、接続端子23を、外部
電気回路基板B’における樹脂基板24の表面に形成さ
れた実装用配線導体25上に載置当接させた後、接続端
子23を所定温度で加熱溶融して実装用配線導体25に
接続させることにより配線基板A’が外部電気回路基板
B’に表面実装される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、プリント基板のように樹脂基板24が熱膨張率の高
い有機樹脂からなる外部電気回路基板B’上に接続端子
23を介してセラミック配線基板A’を表面実装した場
合、セラミック配線基板A’の絶縁基板21と樹脂製の
樹脂基板24の熱膨張率が大きく異なることから、環境
温度の変化や稼働時の半導体素子等による自己発熱等に
より接続端子23には繰り返しの剪断歪みが負荷され
る。また、一般に、接続端子23は中央部が膨らんだ樽
形状を成しているために、配線基板の接続用電極22及
び外部電気回路基板の実装用配線導体25との接続端子
において接続端子23と接続用電極22や実装用配線導
体25との接触角が鋭角となるため、この部分が高応力
集中源となって接続端子23に疲労亀裂が発生し易く、
接続信頼性に欠けるという問題があった。
【0009】更に、近年の半導体素子収納用パッケージ
や混成集積回路装置等に適用される配線基板は、各種電
子装置の用途の拡大により、その使用環境は従来よりも
多彩でかつより厳しいものとなっており、とりわけ自動
車の電子制御化の発展に伴って車載環境で用いられる場
合には使用環境が厳しい上に、より高い信頼性が要求さ
れている。
【0010】かかる電子装置では高い信頼性を確保する
上で重要となるのが半田等による接続端子であり、例え
ば、前記半田等の接続端子による表面実装法では、例え
ば即時剪断強度や熱疲労寿命等が優れていることが接続
信頼性を確保する上で重要となっている。
【0011】そこで、かかる問題を解消するために、接
続端子23の形状を制御して、配線基板と外部電気回路
基板との接続端子高さを高くすることにより、接続端子
における接触角を鈍化させ、熱膨張差によって生じる応
力の集中を低減させることが提案されている(特許第2
559408号公報参照)。
【0012】しかしながら、この提案では、基板及びパ
ッケージを格別な治具等を用いて位置決めし、位置決め
維持の為にパッケージにピンを取り付け、そのピンを外
部電気回路基板側と連結することにより、はんだ継手の
形状を制御しており、種々の新たな部品や位置決め工程
が複雑になる結果、製品コストを高めてしまうという問
題がある。
【0013】従って、本発明は、配線基板を外部電気回
路基板に表面実装する際、複雑な位置決め工程を必要と
せず、しかも配線基板の接続用電極と外部電気回路基板
の実装用配線導体との接続端子への応力の集中を回避
し、接続端子に疲労亀裂を生じることのない、高い接続
信頼性を有する配線基板の実装構造を提供することを目
的とするものである。
【0014】
【課題を解決する為の手段】本発明の配線基板の実装構
造は、表面に配線基板実装用の配線導体が被着形成され
た外部電気回路基板上に、外部電気回路基板との接続用
電極を備えた配線基板を載置し、前記配線基板の前記接
続用電極と、前記外部電気回路基板との前記実装用配線
導体とをロウ材によって電気的に接続してなるものであ
って、前記樹脂基板と前記セラミック絶縁基板の−50
〜400℃における平均熱膨張係数の差が8ppm/℃
以下であり、前記接続用電極および前記実装用配線導体
の少なくとも一方を、前記ロウ材による接続端子内に突
出させるとともに、該突出部の前記接続端子高さh2
対する前記接続端子内への突出高さh1 の比率h1 /h
2 が0.05〜0.15であることを特徴とする。
【0015】また、前記接続用電極や前記実装用配線導
体は、前記セラミック絶縁基板内、あるいは前記樹脂基
板内に設けられたスルーホール導体の終端にそれぞれ形
成されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】配線基板と外部電気回路基板とのロウ材からな
る接続端子による実装構造において、配線基板の接続用
電極と外部電気回路基板表面の実装用配線導体とを接続
する接続端子の軸心が、配線基板の実装面に対して垂直
である場合、接続端子に生じる疲労亀裂は、配線基板と
外部電気回路基板の熱膨張差及び熱容量の差異による冷
却速度の差から発生する剪断応力を主たる原因とするも
のである。
【0017】本発明によれば、配線基板の接続用電極あ
るいは外部電気回路基板の実装用配線導体の少なくとも
一方をロウ材からなる接続端子内に所定の突出量で突出
させることにより、この突出部によって接続用電極ある
いは実装用配線導体を接続端子に対して強固に係止する
ことができるとともに、前記剪断応力が、ロウ材による
接続端子内の突出部によって効果的に緩和されるととも
に、応力が接続端子の境界部に集中しないことから、前
記疲労亀裂の発生や、過酷な稼働条件における亀裂の成
長が抑制、防止されることにより配線基板の外部電気回
路基板への接続信頼性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の配線基板の実装構
造について図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発
明の配線基板として、BGA型半導体素子収納用パッケ
ージの実装構造の一実施例を示す概略断面図であり、図
2は、接続端子の拡大断面図である。なお、図1、2に
おいて、Aは、配線基板(BGA型パッケージ)、Bは
外部電気回路基板を示す。
【0019】図1の配線基板Aによれば、セラミックス
からなる絶縁基板1の表面あるいは内部に、メタライズ
配線層2やスルーホール導体3が形成されており、表面
に形成されたメタライズ配線層2は、絶縁基板1表面に
実装された半導体素子4と電気的に接続されている。な
お、半導体素子4は、蓋体5によって絶縁基板1表面に
おいて気密に封止されている。
【0020】また、絶縁基板1の裏面には、外部電気回
路基板Bと接続するための、複数の接続用電極6が設け
られており、この接続用電極6は、絶縁基板1内部に形
成されたスルーホール導体3やメタライズ配線層2によ
って半導体素子4と電気的に接続されている。
【0021】図2の接続用電極6によれば、スルーホー
ル導体3の終端部に形成された電極パッド7と、その表
面にロウ材との濡れ性を改善するために設けられた金属
層8の積層構造から形成されている。また、電極パッド
7の周囲は、オーバーコート層9によって封止され絶縁
基板1に強固に固定されている。
【0022】一方、外部電気回路基板Bは、例えば有機
樹脂を含む絶縁材料からなる樹脂基板10の表面に、銅
などの導電性材料からなる実装用配線導体11が被着形
成されており、樹脂基板10の内部あるいは裏面にも銅
等の導電性材料からなる配線導体12やスルーホール導
体13が設けられている。
【0023】図2における実装用配線導体11は、スル
ーホール導体13の終端部に形成された導体パッド14
と、ロウ材との濡れ性のよい金属層15との積層構造か
らなり、導体パッド14の周囲は有機樹脂等のオーバー
コート層16によって封止され樹脂基板10に強固に固
定されている。
【0024】そして、配線基板Aの接続用電極6と、外
部電気回路基板Bの実装用配線導体11とは、半田等の
ロウ材からなる球状の接続端子17によって電気的に強
固に接続されている。
【0025】本発明によれば、図2に示すように、上記
半田ボール等のロウ材からなる接続端子17に対して、
前記接続用電極6、実装用配線導体11の少なくとも一
方が、接続端子17内に突出しており、この突出部1
8,または19の突出高さhのロウ材による接続端子
の高さhに対する比率h1 /h2 が0.05〜0.
15であることが重要である。図2の実施態様では、接
続用電極6、実装用配線導体11の両方において、突出
部18、19が設けられている。
【0026】この突出部18、19の突出高さh1
は、接続端子17と接続用電極6、あるいは実装用配線
導体11との接続境界部20、21を底辺とする高さを
意味する。また、接続端子の高さh2 は、接続端子17
と接続用電極6或いは実装用配線導体11との接続境界
部20、21間の距離を意味する。
【0027】本発明によれば、このような突出部18お
よび/または突出部19を設けることにより、この突出
部がアンカー的に作用することにより、接続用電極ある
いは実装用配線導体を接続端子に対して強固に係止する
ことができる。そして、配線基板と外部電気回路基板の
熱膨張差及び熱容量の差異による冷却速度の差から発生
する剪断応力が、接続端子17内の突出部18、19に
よって効果的に緩和され、また、この応力が突出部に作
用するために、応力の接続端子17の境界部20、21
への集中を抑制し、接続端子17の疲労亀裂の発生や、
過酷な稼働条件における亀裂の成長を抑制あるいは防止
することができる。
【0028】なお、本発明によれば、上記比率h1 /h
2 が0.05よりも小さいと、接続端子17の配線基板
及び外部電気回路基板との接続境界部20、21に生じ
る歪みは、突出部18、19によって十分に緩和されず
亀裂を発生し易くなり不適当である。また、上記比率が
0.15よりも大きいと、金属層8,15を被着した時
に、金属層8、15と電極パッド7や導体パッド14の
突出部18、19間に空隙が生じ易く、ふくれの原因と
なり歩留まりが低下すると共に、耐久性が劣化し易くな
る。上記比率h1 /h2 は、0.05〜0.1の範囲内
であれば、配線基板と外部電気回路基板の電気的な接続
性及び接続歩留まりの点でより望ましい。
【0029】また、本発明によれば、上記配線基板Aの
セラミック絶縁基板1は、Al2 3 、AlN、Si3
4 、ガラスセラミックス等の衆知の絶縁性セラミック
材料からなり、外部電気回路基板Bの樹脂基板10は、
ガラス−エポキシ樹脂複合材料などから構成されるが、
前記セラミック絶縁基板1と外部電気回路基板Bの樹脂
基板10との−50〜400℃における平均熱膨張係数
の差が8ppm/℃以下、特に5ppm/℃以下である
ことが重要である。これは、上記熱膨張差が8ppm/
℃よりも大きいと、接続端子17の配線基板及び外部電
気回路基板との接続境界部20、21に生じる剪断応力
を、突出部18、19では緩和又は係止できなくなり、
その結果、接続端子17に前記応力が集中して微小な亀
裂を生じ易くなり、環境温度の変化や稼働時の自己発熱
等により疲労亀裂が成長して電気的特性が劣化してしま
う。
【0030】このように、熱膨張係数差を上記の範囲に
設定するには、プリント基板の熱膨張係数は有機樹脂を
含むために、およそ13ppm/℃以上、特に15pp
m/℃以上と大きいために、配線基板の絶縁基板の比較
的熱膨張係数が大きく、5ppm/℃以上、さらには8
ppm/℃以上であることが望ましい。このような高熱
膨張の絶縁基板は、特開平8−279574号や、特開
平8−330690号等に記載される公知の材料を使用
できる。
【0031】また、本発明によれば、接続端子17と接
続用電極6や実装用配線導体11との接続面は、円形形
状からなるが、接続用電極6における接続面の直径をφ
1 、実装用配線導体11における接続面の直径をφ2
した時、φ2 /φ1 で表される比率が0.5〜2.0で
あることが望ましい。これは、上記比率が0.5よりも
小さいと、接続端子17の配線基板との接続境界部20
に生じる歪みが大きくなり、亀裂を発生しやすくなり、
2.0よりも大きいと接続端子17の外部電気回路基板
との接続境界部21に生じる歪みが大きくなり、亀裂を
発生しやすくなるためである。
【0032】さらに、本発明によれば、実装用配線導体
11における接続面の直径をφ2 と、接続端子高さh2
との比率h2 /φ2 で表される比率が0.5〜1.2で
あることが望ましい。これは、上記比率が0.5よりも
小さいと、接続端子17の配線基板及び外部電気回路基
板との接続境界部20、21に生じる歪みは、突出部1
8、19によって十分に緩和されず亀裂を発生しやすく
なり、1.2よりも大きいと接合歩留りが悪く、亀裂を
発生しやすくなるためである。
【0033】また、さらに、スルーホール導体の直径d
と、そのスルーホール導体の終端部に形成される突出部
の高さh1 との比率h1 /dが0.2〜0.9であるこ
とが望ましい。これは、上記比率が0.2よりも小さい
と、接続端子17の配線基板及び外部電気回路基板との
接続境界部20、21に生じる歪みは、突出部18、1
9によって十分に緩和されず亀裂を発生しやすくなり、
0.9よりも大きいと金属層8,15を被着する時に、
金属層8,15と導体と突出部管に空隙が生じやすく、
ふくれの原因となる歩留りが低下するためである。
【0034】本発明における前記接続端子17を形成す
るロウ材の材質は、特に限定されるものではないが、錫
(Sn)63重量%−鉛(Pb)37重量%に代表され
る半田や、銀(Ag)等から成る各種導電材料が適用で
き、とりわけ前記金属層8、15との濡れ性や接続性等
からは上記半田が好適である。
【0035】更に、本発明の配線基板の実装構造におい
ては、図2に示すように接続端子17の外形形状は中央
部が膨らんだ樽形状の他、中央部がすぼまった鼓形状
等、いかなる形状でも適用可能である。
【0036】一方、配線基板Aのメタライズ配線層2、
スルーホール導体3、電極パッド7は、用いるセラミッ
ク絶縁基板の材質に応じて、タングステン(W)、モリ
ブデン(Mo)、クロム(Cr)等の高融点金属やその
合金、あるいは銅(Cu)、銀(Ag)等の材料から選
択され、いずれも絶縁基板と同時焼成されて形成されて
いることが望ましい。また、外部電気回路基板Bのスル
ーホール導体や実装用導体パッド14は、銅(Cu)か
らなることが最も望ましい。
【0037】更に、前記金属層8、15は、ロウ材から
なる接続端子17と強固に接着させ得るものであればい
かなるものでも良く、例えば、ニッケル(Ni)、金
(Au)、銅(Cu)、錫(Sn)を単層または複層
で、衆知のメッキ法等により形成される。これらの中で
も、強固な接着性の点から、ニッケル(Ni)−金(A
u)2層構造、または銅(Cu)が特に望ましい。な
お、この金属層8、15の厚みは1μm以上あれば良い
が、特に、接続端子との濡れ性及び熱疲労寿命等の耐久
性を考慮すると、3〜10μmの範囲内にあることがよ
り好適である。
【0038】他方、オーバーコート層9、16として
は、配線基板Aの電極パッド7、及び外部電気回路基板
表面の導体パッド14がその製造工程や稼働中の熱履歴
によりセラミック絶縁基板1や樹脂基板10から剥離す
るのを防止できれば特に限定されるものではなく、例え
ば、配線基板A側のオーバーコート層9は、セラミック
絶縁基板1と同一材質の絶縁層、外部電気回路基板B側
のオーバーコート層16は、有機樹脂層からなることが
望ましい。なお、このオーバーコート層9、16は、い
ずれも10μm以上あれば良いが、特に、接続端子との
濡れ性及び熱疲労寿命等の耐久性を考慮すると20〜5
0μmの範囲内にあることがより好適である。
【0039】本発明において、配線基板Aは、セラミッ
ク絶縁基板1を形成する混合粉末を含有するスラリーを
用いてドクターブレード法等によりグリーンシートを作
製する。次に、グリーンシートに対して、メタライズ配
線層2や電極パッド3を形成するための導体ペーストを
印刷塗布したり、グリーンシートに対してスルーホール
導体3形成のために穴を明けた後に導体ペーストを充填
する。また、電極パッド7の周囲を封止するように上記
スラリーを所定箇所に塗布する。そしてそれらのグリー
ンシートを積層圧着した後、所定の温度で同時焼成す
る。その後、電極パッド3の表面にメッキ等によって金
属層15を形成することができる。
【0040】本発明によれば、電極パッド7および金属
層8からなる接続用電極6に対して突出部18を設ける
には、上記の製造過程で、電極パッド7が直接接続され
るスルーホール導体3を形成する導体ペーストとしてセ
ラミック絶縁基板1の厚さ方向への焼成収縮率よりも収
縮率が小さい導体ペーストを用いると、同時焼成後に収
縮率の小さいスルーホール導体3が電極パッド7を押し
上げるようにして突出するようになる。従って、スルー
ホール導体3とセラミック絶縁基板1の焼成時の厚み方
向の焼成収縮率の差を制御することにより、突出部18
の高さh1 を調整することができる。なお、スルーホー
ル導体3の焼成収縮率は、導体ペースト中の金属粉末の
粒径を大きくするほど、あるいはペースト中の有機ビヒ
クル量を少なくすることによって小さくすることができ
る。
【0041】また、本発明において、外部電気回路基板
Bは、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂とガラス
等のフィラーとの混合粉末を含有するスラリーを用いて
ドクターブレード法等によりシート状に成形する。次
に、このシートに対して、穴を明け、銅等の金属粉末と
熱硬化性樹脂との混合物からなるペーストを充填した
後、シート表面に銅箔などの金属箔を接着し、エッチン
グ処理して導体パッド14等のパターンを形成する。ま
た、導体パッド14の周囲に上記スラリーを塗布しす
る。その後、適宜所定のシートを積層圧着した後、熱硬
化性樹脂が完全硬化するに十分な温度に加熱する。その
後、導体パッド14の表面にメッキ等によって金属層1
5を形成することができる。
【0042】本発明によれば、導体パッド14および金
属層15からなる実装用配線導体11に対して突出部1
9を設けるには、上記の製造過程で、導体パッド14が
直接接続されるスルーホール導体13を形成する導体ペ
ーストとして樹脂基板10の厚さ方向への硬化収縮率よ
りも収縮率が小さい導体ペーストを用いると、完全硬化
時に収縮率の小さいスルーホール導体13が導体パッド
14を押し上げるようにして突出するようになる。従っ
て、スルーホール導体13と樹脂基板10の硬化時の厚
み方向の硬化収縮率の差を制御することにより、突出部
19の高さh2を調整することができる。
【0043】なお、スルーホール導体13の硬化収縮率
は、スルーホール形成用の導体粉末の粒径が大きいほ
ど、小さく制御でき、さらには、導体ペースト中の熱硬
化性樹脂として樹脂基板10を形成する熱硬化性樹脂よ
りも熱硬化時の収縮の小さい樹脂を配合することによっ
ても容易に制御できる。
【0044】また、配線基板Aを外部電気回路基板Bに
実装するには、配線基板Aの接続用電極6の表面に半田
ボール等をリフロー炉等を用いて接続用電極に取り付け
るか、接続用電極6に半田を塗布する等として、接続端
子17を形成する。また、外部電気回路基板Bにおける
実装用配線導11の表面にも半田を塗布してもよい。
【0045】そして、配線基板Aを外部電気回路基板B
表面に位置合わせして載置して、それらをリフロー炉等
を用いて200〜270℃の温度に保持して、接続端子
17を加熱溶融することにより、配線基板Aを外部電気
回路基板Bに実装することができる。
【0046】
【実施例】本発明の配線基板の実装構造を評価するに際
し、先ず、Al2 3 をを主成分とし、SiO2 、Mg
O、CaO等の焼結助剤を合量で5重量%混合して調製
したスラリーを、ドクターブレード法により厚さ300
μmのセラミックグリーンシートに成形し、さらにセラ
ミックグリーンシートの所定位置に打ち抜き加工を施し
て所定径のスルーホールを形成した。
【0047】一方、タングステン(W)を主成分とする
粉末に、有機バインダー、可塑剤、溶剤等の有機ビヒク
ルを添加して混練機で混練して配線用の導電ペーストを
作成した。
【0048】次に、得られたセラミックグリーンシート
上に前記配線用導体ペーストを用いてメタライズ配線層
2および電極パッド7をスクリーン印刷法で印刷塗布し
た。
【0049】また、スルーホールにも、平均粒径が0.
5〜20μmの範囲の種々のタングステン粉末に、前記
有機ビヒクルを30体積%添加し、スルーホール導体の
焼成収縮率を調整した導体ペーストをスクリーン印刷に
よって充填した。また、電極パッド7の周囲にオーバー
コート層として前記グリーンシート用スラリーを焼成上
がりで25μmとなる厚みで塗布した。
【0050】そして、上記のようにして作製したグリー
ンシートを5層、積層圧着した後、それらを水素
(H2 )と窒素(N2 )の混合ガスから成る還元性雰囲
気中、約1600℃の温度で焼成して、厚さが約1.2
5mmの5層から成り、−50〜400℃の平均熱膨張
係数が7ppm/℃の評価用の配線基板を作製した。
【0051】また、その他、特開平8−279574号
に従い、Al2 3 を主成分とする−50〜400℃の
平均熱膨張係数が6ppm/℃、9ppm/℃、10p
pm/℃、12ppm/℃、15ppm/℃の絶縁基板
を用いて上記と同様にして配線基板を作製した。
【0052】一方、外部電気回路基板は、−50〜40
0℃の平均熱膨張係数が15ppm/℃のガラス−エポ
キシ樹脂の複合材料からなるプリント基板の表面に銅箔
からなる接続用配線導体が設けられた基板を用いた。
【0053】次いで、配線基板の接続用電極の表面に、
Sn63%−Pb37%の半田ボールを取付けて接続端
子を形成し、また、外部電気回路基板の実装用配線導体
上に、スクリーン印刷法によってSn63%−Pb37
%の半田を塗布した。
【0054】かくして得られた配線基板の接続用電極
と、外部電気回路基板の実装用配線導体とが接触するよ
うに載置した後、リフロー炉にて230℃の温度で加熱
して、前記接続端子を互いに溶融させて配線基板と外部
電気回路基板を接続し、接続端子を介して外部電気回路
基板上に配線基板を表面実装し、評価用の実装構造体を
得た。
【0055】なお、熱膨張係数は、配線基板の絶縁基
板、外部電気回路基板の樹脂基板から試験片を切り出
し、熱膨張測定装置により計測した。
【0056】更に、前記試料について接続端子を含む断
面を研磨加工して鏡面仕上げした後、走査型電子顕微鏡
を用いて写真撮影し、配線基板のスルーホール導体径
d、配線基板における突出高さh1 、接続端子による接
続端子高さh2 、配線基板における接続用電極の径
φ1 、外部電気回路基板における実装用配線導体の径φ
2 をそれぞれ10点計測し、その平均値を求め、h1
2 、φ2 /φ1 、h2 /φ2 、及びh1 /dを算出し
た。
【0057】かくして得られた評価用の配線基板の実装
構造体を用いて、配線基板及び外部電気回路基板の樹脂
基板の熱膨張率の差から発生する剪断応力の影響を調べ
るために、液槽中でのサイクル試験と、気槽中でのサイ
クル試験を行った。
【0058】液槽中でのサイクル試験は、試料を−40
℃と125℃のガルデン液中にそれぞれ5分間づつ交互
に浸漬する温度サイクル試験を行い、250サイクル毎
に接続端子に発生する亀裂の進展を接続用電極と実装用
配線導体間の抵抗変化によって検出し、抵抗が初期抵抗
から変化した時点でのサイクル数で熱疲労寿命を評価し
た。
【0059】気槽中のサイクル試験は、試料を−40℃
と125℃の大気中にそれぞれ30分間づつ交互に浸漬
する温度サイクル試験を行い、250サイクル毎に接続
端子に発生する亀裂の進展を接続用電極と実装用配線導
体間の抵抗変化によって検出し抵抗が初期抵抗から変化
した時点でのサイクル数で熱疲労寿命を評価した。
【0060】
【表1】
【0061】表1から明らかなように、接続端子におい
て突出部が形成されていない試料No.22、23は、液
槽中のサイクル試験では1750サイクル以下で、気槽
の熱衝撃試験では、2500サイクル以下で発生した。
【0062】また、突出部を設けた場合において、その
1 /h2 比率が0.05〜0.15の範囲を逸脱する
試料No.7,11,12,16,17、21、熱膨張差
が8ppm/℃よりも大きい試料No.6は、液槽中のサ
イクル試験は2000サイクル未満、また気槽中のサイ
クル試験も3000未満で導通不良を生じていた。
【0063】これに対して、本発明ではいずれも液槽中
のサイクル試験では、2000サイクル以上、気槽中の
サイクル試験では、3000サイクル以上の耐久性を示
した。これは、ビアホール導体の突出部によって、接続
端子の配線基板と外部電気回路基板の熱容量の差異によ
る冷却速度の差から発生する剪断応力と配線基板と外部
電気回路基板の樹脂基板の熱膨張率の差から発生する剪
断応力が緩和されたためと考えられる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の配線基板の
実装構造によれば、配線基板の樹脂基板と外部電気回路
基板の樹脂基板の熱膨張率の差を8×10-6/℃以下と
するとともに、ロウ材による接続端子内に所定の高さの
突出部を設けることにより、温度変化が繰り返し加わる
ような過酷な条件下でも、接続端子に短時間で疲労亀裂
が発生することがなく、電気接続性を長期間維持できる
高い接続信頼性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】BGA型半導体素子収納用パッケージの実装構
造の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】図1の実装構造における接続端子の拡大断面図
である。
【図3】従来のBGA型半導体素子収納用パッケージの
実装構造の一実施例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1:セラミック絶縁基板、2:メタライズ配線層,3:
スルーホール導体,6:接続用電極、7:電極パッド、
8:金属層、10:樹脂基板、11:実装用配線導体、
13:スルーホール導体、14:導体パッド、15:金
属層、16:オーバーコート層、17:接続端子、1
8、19:突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂基板表面に配線基板実装用の配線導体
    が被着形成された外部電気回路基板上に、セラミック絶
    縁基板の底面に前記外部電気回路基板との接続用電極を
    備えた配線基板を載置し、前記配線基板の前記接続用電
    極と、前記外部電気回路基板との前記実装用配線導体と
    をロウ材からなる接続端子によって電気的に接続してな
    る配線基板の実装構造において、 前記樹脂基板と前記セラミック絶縁基板の−50〜40
    0℃における平均熱膨張係数の差が8ppm/℃以下で
    あり、前記接続用電極および前記実装用配線導体の少な
    くとも一方を前記接続端子内に突出させるとともに、該
    突出部の前記接続端子高さh2 に対する前記接続端子内
    への突出高さh1 の比率h1 /h2 を0.05〜0.1
    5としたことを特徴とする配線基板の実装構造。
  2. 【請求項2】前記接続用電極が、前記セラミック絶縁基
    板内に設けられたスルーホール導体の終端に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の配線基板の実装構
    造。
  3. 【請求項3】前記実装用配線導体が、前記樹脂基板内に
    設けられたスルーホール導体の終端に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の配線基板の実装構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014060200A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Fujitsu Component Ltd プリント基板及びその製造方法

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