JPH11283187A - 配車管理システム - Google Patents

配車管理システム

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JPH11283187A
JPH11283187A JP8228498A JP8228498A JPH11283187A JP H11283187 A JPH11283187 A JP H11283187A JP 8228498 A JP8228498 A JP 8228498A JP 8228498 A JP8228498 A JP 8228498A JP H11283187 A JPH11283187 A JP H11283187A
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JP8228498A
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English (en)
Inventor
Yuji Kondo
藤 祐 司 近
Hitoshi Shirai
井 仁 白
Tomoharu Suzuki
木 智 晴 鈴
Tomio Yasuda
田 富 夫 保
Takahiro Hoshino
野 高 廣 星
Hidetomo Wakabayashi
林 英 知 若
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運送オ−ダに迅速に配車。乗車地への配車時
間の短縮。車両営業効率の向上。 【解決手段】 各車両上にあって、現在位置,空車,実
車および乗客降車地を含む動態を発信する移動局1;動
態を受信し車両宛てに記憶する管理局30と車両動態メ
モリ(表3);走行時間情報として制限速度を含む地図
メモリ321a;その情報を参照して、動態が実車の車
両の現在位置から降車地までの、残り経路と残り時間を
算出する配車装置34;残り時間が設定値以内の車両を
割当候補とする選択手段31;車両動態メモリの動態と
運送オ−ダの乗車地に基づき、地図メモリを参照して、
空車に関しては現在位置から乗車地までの、候補の実車
に関してはその降車地を経て乗車地までの、経路と時間
を算出し該時間が最短の車両を、運送オ−ダに割当てる
配車装置32a;を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実質上不定周期で
発生する、車両によるものの移送要求すなわち運送オ−
ダに、待ち時間を可及的に短くするように車両を割り当
てる配車管理システムに関し、特に、これに限定する意
図ではないが、タクシ−,ハイヤ−などの、通行人又は
顧客を運送する営業車の、顧客の要求すなわち運送オ−
ダへの割り当てを行なって該当営業車に運送オ−ダを無
線送信する営業車配車システムに関する。
【0002】
【従来の技術】無線移動局を搭載した営業車が、GPS
等を用いて現在位置を把握し、現在位置と、空車,実車
等の車両動態情報を無線移動局を通して、管理局に報知
し、無線固定局である管理局は受信した情報に基づいて
各営業車の位置と空車,実車等の車両動態を把握すると
共に、顧客から運送オ−ダ(通常、電話で報知される)
を受けると、顧客の電話番号又は顧客が使用した電話番
号あるいは常用顧客の場合は営業所が割り宛てた顧客の
コード番号などから、目的地(顧客が指定した乗車地)
の位置を検索し、その対地位置情報(経度,緯度)を算
出して、そこに直近の空車の営業車を検索してそれに運
送オ−ダを無線通信により報知する営業車配車システム
がある。運送オ−ダを受信した営業車の経路案内装置
が、目的地の対地位置情報を元に、地図デ−タベ−スに
基づいた経路誘導を行う。例えば特開平8−31529
2号公報に一例が提示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】管理局は、空車状態で
ありかつ目的地に最寄りすなわち現在位置から目的地ま
での距離が最も短い営業車を、運送オ−ダに割り当てる
が、 1.空車状態の営業車のみを対象としているため、繁忙
時間には対象となる営業車(空車)が少なく顧客の要望
に短時間で応えられない, 2.営業車(空車)の現在位置から目的地までの直線距
離が最も短いものを選択するが、川や鉄道等が存在する
と距離が短くても到着するまでに時間がかかる場合があ
る,などの問題がある。
【0004】本発明は、実質上不定周期で発生する運送
オ−ダに迅速に車両を割り当てることを第1の目的と
し、運送オ−ダの出発地への配車を可及的に短くするこ
とを第2の目的とし、車両の営業運行効率を高くするこ
とを第3の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)各車両上にあっ
て、車両の現在位置,移送すべきもの(顧客)を乗せてい
ない空車または乗せている実車および実車にあっては移
送すべき目的地(降車地)を含む車両動態情報を発信する
情報発信手段(1);前記車両動態情報を受信しそれを発
信した車両宛てに記憶する動態情報記憶手段(30,312
b);道路分布およびそれに含まれる道路宛ての走行時間
情報を含む地図情報記憶手段(321a,321b,331a,341a);
前記動態情報記憶手段(30,312b)の車両動態情報と運送
オ−ダの出発地(乗車地)に基づき、前記地図情報記憶手
段(321a,321b,331a,341a)の情報を参照し、空車の車両
に関しては現在位置から運送オ−ダの出発地(乗車地)ま
での、実車の車両に関してはその現在位置から目的地
(降車地)を経て運送オ−ダの出発地(乗車地)までの、経
路と時間を算出する経路探索手段(32a,32b,33,34);お
よび、該経路探索手段が算出した時間が最短の車両を、
前記運送オ−ダに割り当てる配車手段(32a,32b,33,3
4);を備える配車管理システム。なお、理解を容易にす
るためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対
応要素の符号又は対応事項を、参考までに付記した。
【0006】
【発明の実施の形態】(2)各車両上にあって、車両の
現在位置,移送すべきもの(顧客)を乗せていない空車ま
たは乗せている実車および実車にあっては移送すべき目
的地(降車地)を含む車両動態情報を発信する情報発信手
段(1);前記車両動態情報を受信しそれを発信した車両
宛てに記憶する動態情報記憶手段(30:312b);道路分布
およびそれに含まれる道路宛ての走行時間情報を含む地
図情報記憶手段(321a,321b,331a,341a);該地図情報記
憶手段(30:312b)の情報を参照して、動態情報が実車の
車両の現在位置から目的地(降車地)までの、残り経路と
残り時間を算出する残経路探索手段(34);前記残り時間
が設定値以内のときその車両を運送オ−ダ割当の候補と
する候補選択手段(31);前記動態情報記憶手段(30:312
b)の車両状態情報と運送オ−ダの出発地(乗車地)に基づ
き、前記地図情報記憶手段(321a,321b,331a,341a)の情
報を参照して、空車の車両に関してはその現在位置から
運送オ−ダの出発地(乗車地)までの、前記候補選択手段
(31)が候補とした実車の車両に関してはその目的地(降
車地)を経て運送オ−ダの出発地(乗車地)までの、経路
と時間を算出する経路探索手段(32a,32b,33,34);およ
び、該経路探索手段(32a,32b,33,34)が算出した時間が
最短の車両を、前記運送オ−ダに割り当てる配車手段(3
2a,32b,33,34);を備える配車管理システム。
【0007】上記(1)および(2)によれば、空車状
態に加え、実車状態の車両も、運送オ−ダに割り当てる
対象とするので、対象となる車両が増える。これによ
り、繁忙時でも運送オ−ダに迅速に車両を割り当てるこ
とができ、運送オ−ダの出発地(乗車地)への配車時間が
短くなり、顧客の要求に応えることができる。車両の営
業運行効率も向上する。
【0008】また、実車状態の車両の内、運送オ−ダに
割り当てる条件として、現在乗車中のものを目的地(降
車地)で降ろすまでの推定時間が長い車両を除外するの
で、運転者が運送オ−ダ割当てに応ずる可能性が高い。
したがって無駄な割当てが減り配車効率が上がる。
【0009】(3)各車両上にあって、車両の現在位
置,原動機駆動源補給(給油/LPガス補充又はボンベ
交換/バッテリ充電又は交換)および運転者の休憩を含
む車両動態情報を発信する情報発信手段(1);前記車両
動態情報を受信しそれを発信した車両宛てに受信時刻と
共に記憶する動態情報記憶手段(30:312b);道路分布お
よびそれに含まれる道路宛ての走行時間情報を含む地図
情報記憶手段(321a,321b,331a,341a);前記動態情報記
憶手段(30:312b)の情報を参照して、補給又は休憩の終
了予想時刻までの残り時間を算出しそれが設定値以内の
ときその車両を運送オ−ダ割当の候補とする候補選択手
段(31);前記動態情報記憶手段(30:312b)の車両状態情
報と運送オ−ダの出発地(乗車地)に基づき、前記地図情
報記憶手段(321a,321b,331a,341a)の情報を参照して、
候補車両の現在位置から運送オ−ダの出発地(乗車地)ま
での、経路と時間を算出する経路探索手段(32a,32b,33,
34);および、該経路探索手段(32a,32b,33,34)が算出し
た時間が最短の車両を、前記運送オ−ダに割り当てる配
車手段(32a,32b,33,34);を備える配車管理システム。
【0010】これによれば、補給又は休憩中の車両も、
運送オ−ダに割り当てる対象とするので、対象となる車
両が増える。これにより、繁忙時でも運送オ−ダに迅速
に車両を割り当てることができ、運送オ−ダの出発地
(乗車地)への配車時間が短くなり、顧客の要求に応える
ことができる。車両の営業運行効率も向上する。
【0011】また、補給又は休憩中の車両の内、運送オ
−ダに割り当てる条件として、補給又は休憩を終えるま
での推定時間が長い車両を除外するので、運転者が車両
に戻り運送オ−ダ割当てに応じる確率が高い。したがっ
て無駄な運送オ−ダ割当てが減り、配車効率も上がる。
【0012】(4)各車両上にあって、車両の現在位置
および営業を行なっていない状態を含む車両動態情報を
発信する情報発信手段(1);前記車両動態情報を受信し
それを発信した車両宛てに記憶する動態情報記憶手段(3
0:312b);道路分布およびそれに含まれる道路宛ての走
行時間情報を含む地図情報記憶手段(321a,321b,331a,34
1a);車両の運行開始予定時刻を記憶する稼働情報記憶
手段(30:312c);該稼働情報記憶手段(30:312c)の情報を
参照して、営業を行なっていない車両の運行開始予定時
刻までの残り時間を算出しそれが設定値以内のときその
車両を運送オ−ダ割当の候補とする候補選択手段(30);
前記動態情報記憶手段(30:312b)の車両状態情報と運送
オ−ダの出発地(乗車地)に基づき、前記地図情報記憶手
段(321a,321b,331a,341a)の情報を参照して、空車の車
両および候補車両の現在位置から運送オ−ダの出発地
(乗車地)までの、経路と時間を算出する経路探索手段(3
2a,32b,33,34);および、該経路探索手段(32a,32b,33,3
4)が算出した時間が最短の車両を、前記運送オ−ダに割
り当てる配車手段(32a,32b,33,34);を備える配車管理
システム。
【0013】これによれば、運行開始前の車両も、運送
オ−ダに割り当てる対象とするので、対象となる車両が
増える。これにより、繁忙時でも運送オ−ダに迅速に車
両を割り当てることができ、運送オ−ダの出発地(乗車
地)への配車時間が短くなり、顧客の要求に応えること
ができる。車両の営業運行効率も向上する。
【0014】また、、運行開始前の車両の内、運送オ−
ダに割り当てる条件として、運行を開始するまでの推定
時間が長い車両を除外するので、運転者が運送オ−ダ割
当てに応じる可能性が高い。したがって無駄な運送オ−
ダ割当てが減り、配車効率も上がる。
【0015】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0016】
【実施例】図1に本発明の一実施例のシステム構成を示
す。この配車管理システムは、タクシ−やハイヤ−等
(営業車)に搭載された移動局1と、管理局30で構成
される、営業車運行管理システムであり、各移動局(営
業車)1から、所定のタイミングでその動態情報および
位置情報を無線通信で管理局30に送信し、管理局30
においては、各移動局1の動態情報および位置情報を管
理し、かつ、電話による管理局30への、移送(客送
り)の申入れ又は予約(運送オ−ダ)に対して、該運送
オ−ダの乗車地に実質上最短時間で到達しうる又は指定
時刻に可及的に正確に到達しうる営業車(移動局)を検
索して、該営業車に無線通信で運送オ−ダを送信するも
のである。この、運送オ−ダに対する営業車の割付を、
配車という。営業車に対する運送オ−ダの送信すなわち
運送指示を配車指示という。この配車管理システムにお
いて、営業車の動態情報には、次のものが含まれる。な
お、以下において、営業車が営利の目的で乗せる人すな
わち、路上又は所定の乗,降場所で事前の運送オ−ダな
しに乗車する通行人および事前に運送オ−ダを管理局3
0に与えて、管理局30が配車した営業車に乗車する顧
客、の両方共に、単に「顧客」と称す。また営業車を単
に車両と称す。
【0017】開局:車両の営業開始(ドライバの勤務開
始) 待機:管理局30の指定した場所で、顧客の乗車または
管理局30からの配車指示を待っている お迎え:管理局30から配車指示を受け、顧客の乗車位
置に向かっている 実車:顧客を乗せて賃走中 空車:顧客を乗せずに走行中 休憩:車両のドライバが、昼食等で顧客の乗車および配
車応待を辞退している 給油:燃料の補給中。顧客の乗車を辞退している 閉局:車両の営業停止(ドライバの勤務終了) 空車予定:顧客を乗せ賃走中であるが、該顧客の予定降
車位置への到着予想時刻より現時刻を差し引いた時間
が、所定時間(配車可能な下車予定時間) 以内
で、未配車の運送オ−ダに配車可能 開局予定:営業開始予定時刻より現時刻を差し引いた時
間が、所定時間(開局予定時間)以内で、未配車の運送
オ−ダに配車可能 休憩後開局予定:休憩開始時刻からあらかじめ定めた時
間(休憩制限時間)経過した時刻より、現時刻を差し引
いた時間が、所定時間(休憩時配車可能時間)以内で、
未配車の運送オ−ダに配車可能 給油後開局予定:給油開始時刻からあらかじめ定めた時
間(給油制限時間)経過した時刻より、現時刻を差し引
いた時間が、所定時間(給油時配車可能時間)以内で、
未配車の運送オ−ダに配車可能 車両に搭載された移動局1は、内蔵された無線送受信装
置8及びアンテナANTtを介して、管理局30(管理
局)と通信して、音声又はデ−タをやり取りする。ま
た、衛星からの電波をGPSアンテナANTgで受信
し、内蔵されたGPS測位装置(20〜28:後述)に
より車両の位置および走行方向を認識して、走行地を表
わす地図と共に表示する。受信可衛星が不足の場合ある
いは衛星からの電波受信が不可の場合には、ジャイロを
用いる方向検出と走行速度の積算による車両位置演算で
不足の情報を補う。あるいは車両位置認識を行なう。
【0018】図2には、移動局1の構成を示す。図2を
参照すると、移動局1には、車両上のバッテリから直流
電圧+Bが常時与えられ、電源回路PSCが、GPS情
報処理ECU20および移動局ECU2のCPUに動作
電圧を与えている。これにより、移動局ECU2のCP
Uの内部メモリ、および、CPUの外ではあるが移動局
ECU2の内部にある内部メモリにデ−タが常時保持
(保存)されている。
【0019】車両のイグニションキ−スイッチ(中断指
示手段)IGswが閉じると(車両電源がオンになる
と)、電源回路PSCが、移動局1の全回路に動作電圧
を与える。
【0020】GPS測位装置(20〜28)は、受信ア
ンテナANTg,GPS受信機21,GPS復調器2
2,表示装置24,圧電振動ジャイロ25,高度センサ
26,GPS情報処理ECU(電子制御装置)20,操
作ボ−ド23,地図検索エンジン27および地図デ−タ
ベ−ス28を備えている。GPSの各衛星から送られる
1.57542GHzの電波が、受信アンテナANTgを介し
てGPS受信機21で受信され、電波に乗った情報、即
ち衛星の軌道を示す関数,時刻等の情報がGPS復調器
22で復調され、GPS情報処理ECU20に入力され
る。GPS情報処理ECU20は、アルマナックデ−タ
メモリおよびデ−タバッファ用のメモリならびに入出力
インタ−フェ−ス(電気,電子回路)を備える、マイク
ロプロセッサ(CPU)を中心とするコンピュ−タシス
テムであり、CPUが、GPS衛星から送られる情報に
基づいて、自車の位置を示す情報(緯度,経度,高度)
を生成し、かつ、この位置情報の時系列推移に基づいて
自車の進行方向および進行速度を算出する。検索エンジ
ン27が、CPUが生成した位置情報に従って、地図デ
−タベ−ス28から、該位置を含む1頁(1画面)の地
図デ−タを読出してこれを表示装置24に表示して表示
上の現在位置に、進行方向をも示す現在位置指標を表示
する。
【0021】受信アンテナANTg,GPS受信機2
1,GPS復調器22及び表示装置24の基本的な構
成、ならびにGPS情報処理ECU20の基本的な動作
は、既に市販されている公知の装置の各構成要素と同様
である。
【0022】しかし、GPS情報処理ECU20のCP
Uの動作プログラムには、移動局ECU2からのデ−タ
転送要求に応答して、車両(移動局1)の現在位置(対
地位置),進行方向,進行速度および現在日時を、移動
局ECU2に転送し、かつ、移動局ECU2が転送して
くる乗車地(運送オ−ダに含まれる、お迎え目的地)を
読込んで内部メモリに格納し、表示装置24上の表示地
図上の、乗車地位置に、目的地標識を重ね表示するプロ
グラムが付加されている。
【0023】圧電振動ジャイロ25及び高度センサ26
が出力するアナログ信号は、それぞれGPS情報処理E
CU20に入力され、ECU20のCPUは、A/D変
換器を介してデジタルデ−タに変換して読込む。GPS
復調器22から出力される情報及びGPS復調器22を
制御する情報は、GPS情報処理ECU20のI/Oポ
−トを介してCPUに入力又はCPUから出力される。
【0024】GPS情報処理ECU20は、「3衛星測
位演算」又は「4衛星測位演算」によって自車位置の三
次元座標Ux,Uy,Uzを算出する。
【0025】「3衛星測位演算」では、予め定めた3元
連立方程式に、3個の衛星から受信した3組のデ−タを
それぞれパラメ−タとして代入し、この連立方程式を解
くことにより、未知数である受信点の緯度,経度,及び
受信側の時計の誤差を求める。受信点の高度は、この例
では高度センサ26が出力する信号から計算により求
め、既知デ−タとして上記方程式に代入する。また「4
衛星測位演算」では、予め定めた4元連立方程式に、4
個の衛星から受信した4組のデ−タをそれぞれパラメ−
タとして代入し、この連立方程式を解くことにより、未
知数である受信点の緯度,経度,高度,及び受信側の時
計の誤差を求める。また、これらのいずれかの測位演算
を実行することにより、受信側の時計の誤差が得られる
ので、この誤差情報に基づいて内部時計の日時を校正す
る。
【0026】GPS測位により対地位置情報を算出する
と、GPS情報処理ECU20は、前回算出した対地位
置と比較して車両の進行方向および進行速度を算出し、
今回算出した対地位置に基づいて地図デ−タメモリ28
から、該位置を含む1頁(1画面)の地図デ−タを読出
してこれを表示装置24に表示して表示上の現在位置
に、進行方向をも示す現在位置指標を表示し、そして移
動局ECU2から受信し内部メモリにセ−ブしている乗
車地が、表示装置24上の表示領域に含まれるときに
は、表示画面上の該当位置に、目的地標識を重ねる。こ
の付加表示により、運転者は、表示装置24の表示面上
で乗車地の位置を認識することができる。
【0027】移動局ECU2も、入出力インタ−フェ−
ス(電気,電子回路)を備える、マイクロプロセッサ
(CPU)を中心とするコンピュ−タシステムであり、
CPUは、アンテナANTt,無線送受信装置8及びモ
デム7を介して、管理局30との間で、各種情報を送受
信することができる。拡張シリアル入出力ポ−ト6は、
デ−タのシリアル入出力およびシリアル/パラレル変換
入出力を行なう。
【0028】マイクMICにより入力された運転者の声
は、音声認識ユニット9を介して、単語の文字を表すデ
ジタルデータに変換されて移動局ECU2のCPUに入
力される。さらに、CPUは、音声合成ユニット10及
び切替スイッチSW11を介して、必要に応じてスピー
カSPで、運転者向けのメッセージ(出力情報)を報知
(発声)する。切替スイッチSW11は、CPUから音
声データが出力されてくると、マイクMICと一体のス
ピ−カSPを音声合成ユニット10との接続に切換え
る。この時CPUは、スピーカSPより運転者に音声で
伝えるメッセージを、同時に表示装置4に文字で表示す
る。これにより運転者は、聴覚と視覚によりCPUから
のメッセージを確認することができる。
【0029】移動局ECU2には、ICカ−ドCRDに
対してデ−タの読取り,書込みを行なうカ−ドリ−ダ5
およびタクシ−メ−タTXMが接続されており、カ−ド
リ−ダ5は、そのカ−ド挿入スロットにICカ−ドCR
Dが差し込まれたとき、ならびに移動局ECU2がデ−
タ転送を要求したときに、該カ−ドCRDの記憶デ−タ
を読出して移動局ECU2に転送する。カ−ドリ−ダ5
は、移動局ECU2より書込みデ−タを受けると、それ
をICカ−ドCRDに書込む。移動局ECU2は、運送
オ−ダを受信したときにそれをICカ−ドCRDに書込
む外に、所定のタイミングで、現在位置(GPS情報処
理ECU20から得る緯度,経度),移動方向,タクシ
−メ−タTXMのデ−タ(空車,お迎え,実車,これら
の間の切換時からの走行距離,課金現在値,現速度)お
よび現時刻を、カ−ドリ−ダ5を介してICカ−ドCR
Dに書込む。
【0030】移動局1の機能を要約すると、次の通りで
ある。 無線送受信装置8: ・管理局30から送信される情報を受信し、移動局EC
U2へ送信する; ・移動局ECU2から送信される移動局の位置情報,状
態情報(動態情報ならびに、カ−ドリ−ダ5にICカ−
ドCRDが差し込まれているか否かおよびその他の、車
上装備の使用状態)を管理局10へ送信する; ・管理局30から送信される音声を、スピーカSPから
出力する; ・マイクMICから入力される音声を、管理局30へ送
信する。
【0031】操作,表示ボ−ド3: ・入力されたスイッチ信号を移動局ECU2へ送信す
る。キ−イン対応の表示灯の点,滅を行ない、また、移
動局ECU2の表示指示に応じて表示灯を点灯する。
【0032】移動局ECU2: ・GPS情報処理ECU20から送信される位置情報を
無線送受信装置8へ送信する; ・無線送受信装置8から送信される管理局30の情報,
タクシーメータTXMの情報,操作,表示ボ−ド3から
送信されるキ−イン信号に基づき、表示装置4に、又
は、GPS情報処理ECU20を介して表示装置24に
情報を表示する; ・ICカ−ドCRD(メモリカード)から情報を読み込
む。また、ICカ−ドCRDへ情報を書き込む; ・無線送受信装置8を介して、管理局30へ情報を送信
する; ICカ−ドCRD: ・移動局1(車両)に与えられた運行オ−ダを蓄積す
る; ・顧客の位置情報, ・下車位置の情報など ・移動局1の運行情報(動態情報,車上装備使用状態)
を蓄積する。
【0033】なお、ドライバ(営業車の運転者)は、勤
務開始直前に営業所又は営業所が指定した場所で、割当
車両の報知を受けかつICカ−ドCRDを受けて、該割
当車両に乗車してエンジンを始動すると、カ−ドリ−ダ
5にICカ−ドCRDを装着し、そして営業を開始(開
局)する。営業を終了(閉局)し、営業所又は営業所が
指定した場所に到達するとドライバは、カ−ドリ−ダ5
からICカ−ドCRDを抜き取って、営業所に届ける。
営業所は、ドライバにICカ−ドCRDを渡すまでに、
運行管理情報をICカ−ドCRDに書込み、ドライバか
らICカ−ドCRDを受けると、ICカ−ドCRDの運
行デ−タ(営業記録)を営業所のカ−ドリ−ダを使用し
て読出して営業集計コンピュ−タに集計する。
【0034】管理局30の構成を図3に示す。管理局3
0は、D/B(デ−タベ−ス)サーバ(コンピュ−タと
高容量メモリを主体とするデータ処理装置)31、およ
び、いずれもパソコンを主体とする受付装置32a,3
2b,配車装置33,無線制御付属配車装置34,管理
局集計装置35,営業所集計装置36a,36b、なら
びに、無線装置37,マイク38,スピーカ39および
アンテナ40からなる。図3上において、PCはパソコ
ン(パ−ソナルコンピュ−タ)である。図4に、これら
の装置の間の接続の概要を示す。
【0035】図5に、D/Bサーバ31のデ−タベ−ス
と処理機能を示す。なお、以下において「処理機能」と
は、コンピュ−タプログラムがもたらすものであり、
「・・・機能がある」ということは、該機能をもたらす
プログラムがコンピュ−タに格納されていることを意味
する。
【0036】D/Bサーバ31には、顧客の名称,住所
又は居所,電話番号,位置指標等の顧客情報を格納する
顧客D/Bメモリ311a,業種別名称と電話番号と所
在位置等の顧客情報を格納するタウンページD/Bメモ
リ311b,運送オーダ内容を記録しておくオーダメモ
リ312a,各車両の動態を時系列で記録しておく車両
動態メモリ312b、および、現時刻より所定時間後に
営業終了となるか又は現時刻より所定時間後に営業開始
となる車両とその営業終了時刻および営業開始時刻を記
録しておく稼働計画メモリ312cがある。
【0037】D/Bサーバ31は、受付装置32a,3
2b,配車装置33,34および管理局集計装置35と
デ−タをやり取りするデ−タ通信機能313,受付装置
32a,32b又は配車装置33,34から与えられた
顧客情報(例えば名称)をキーに、顧客D/Bメモリ3
11a又はタウンページD/Bメモリ311bから、配
車および顧客との連絡に必要な顧客情報(例えば住所又
は所在位置,例えば電話番号)を検索する顧客検索機能
314,受付装置32a,32b又は配車装置33,3
4から与えられた運送オ−ダをオーダメモリ312aに
保存するオ−ダ保存機能315a,配車装置34が車両
の動態の変化時に与える動態デ−タを車両動態メモリ3
12bに保存する動態保存機能315b,受付装置32
a,32b又は配車装置33,34が与えるオ−ダ検索
条件データをキーに、オーダメモリ312aから運送オ
ーダを検索するオーダ検索機能316,受付装置32
a,32b又は配車装置33,34が与える車両検索条
件データをキーに車両動態メモリ312bから条件を満
す車両を摘出する車両検索機能317,受付装置32
a,32b又は配車装置33,34が、運送オ−ダに対
する車両の割付(配車)をした情報すなわち配車情報
(割付デ−タ)をオーダメモリ312aおよび車両動態
メモリ312bに保存する配車情報保存機能315c,
営業所集計装置36a,36bが作成した稼働計画(車
両ドライバの勤務予定)より、管理局集計装置35が所
定タイミングで摘出した、当日(本日)の現時刻+,−
所定時間内に営業開始又は営業終了となる車両(ドライ
バ)の稼働計画を、稼働計画メモリ312cに保存する
稼働計画保存機能315d、および、受付装置32a,
32b又は配車装置33,34から配車指示を受けて、
配車指示の中の運送オ−ダ情報をオーダメモリ312a
から読出して車両宛ての音声合成用デ−タに加工し、配
車装置34に与えて配車装置34にて音声信号に変換し
て通信装置37に送出、また、運送オ−ダ情報をオ−ダ
メモリ312aから読出して、車両宛ての運送オ−ダ情
報デ−タを配車装置34に与えて通信装置37に送出す
るオーダ送信機能318、を有する。
【0038】なお、以下において、稼働計画メモリ31
2c上の、稼働計画記憶領域を稼働計画テ−ブルと称
す。表1に、稼働計画テ−ブルの稼働計画に含まれる情
報の項目を示す。また、オーダメモリ312a上の、運
送オ−ダ記憶領域をオ−ダテ−ブルと称す。表2に、オ
−ダテ−ブルの運送オ−ダに含まれる情報の項目を示
す。更に、車両動態メモリ312b上の動態情報の中
の、最新のものを記憶している領域を車両動態テ−ブル
と称す。表3に、車両動態テ−ブル上の動態情報に含ま
れる情報の項目を示す。表1上に示すFM No.が、
車両識別番号である。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】図3に示す受付装置32aは、受付データ
処理装置(パソコン)321,キー入力装置322,ペ
ン入力付き表示装置323および電話324からなる。
もう1つの受付装置32bも、受付装置32bと同一構
成,同一機能であるが、サ−バ31に対しては、受付装
置32aとは異ったIDが付されている。
【0043】図6に、受付データ処理装置321のデ−
タベ−スと処理機能を示す。受付データ処理装置321
には、道路地図データが格納されている地図D/B 3
21aおよび建物や住人氏名等が含まれる住宅地図D/
B 321bがある。
【0044】受付データ処理装置321は、電話324
を介した顧客からの配車要望(運送オ−ダ)の内容を、
オペレ−タがキー入力装置322又はペン入力付き表示
装置323により入力すると、それを運送オーダとして
読込むオーダ入力機能321c,読込んだ運送オ−ダの
顧客特定デ−タ(例えばオペレ−タが入力した社名,位
置指標)に対応する建物や住人氏名を、住宅地図D/B
321bから検索したり、D/Bサーバ31に顧客検索
を要求し検索結果デ−タを得る顧客検索機能321d,
ペン入力付き表示装置323又はキー入力装置322よ
りのオ−ダ転送要求に応答してD/Bサーバ31にオー
ダ検索を要求して検索結果デ−タを得るオーダ検索機能
321e,ペン入力付き表示装置323又はキー入力装
置322よりの車両動態要求に応答してD/Bサーバ3
1に車両動態情報の検索を要求し検索結果デ−タを得る
車両検索機能321f,ペン入力付き表示装置323又
はキー入力装置322により入力された配車情報を、D
/Bサーバ31に与えて保存を要求する配車情報保存機
能321g,ペン入力付き表示装置323又はキー入力
装置322により指定された運送オーダを、D/Bサー
バ31に与えて無線装置37による送信を要求するオー
ダ送信機能321h,運送オーダをペン入力付き表示装
置323に表示するオーダ表示機能321i,道路地図
や住宅地図と共に車両マークや乗車位置マークをペン入
力付き表示装置323に表示し、オペレ−タがペンで指
定した地図上の点の対地位置情報(緯度,経度)を生成
する地図表示機能323j,車両検索機能321fによ
って得た車両(FM No.)をペン入力付き表示装置
323に表示する車両表示機能321k,D/Bサーバ
31および他の装置(32b,33,34,35)との
データ通信を行うデータ通信機能321L、および、車
両検索時のル−ト探索指示に応じて、乗車位置/車両位
置間,車両位置/降車位置間等、2地点間の車両走行ル
−トを地図D/B321a,D/B 321bの地図情
報を参照して探索し、探索したル−トに含まれる各道路
の車両走行距離と、地図情報に含まれる各道路の交通規
制速度(制限速度)に基づいて探索したル−トに含まれ
る各道路の走行時間(走行距離/制限速度)を算出して
算出値の合計を2地点間の走行に要する時間(予想所要
時間)とする経路探索機能321m、からなる。
【0045】電話324は、発信者電話番号データを取
得し、受付データ処理装置321に通知する。受付デー
タ処理装置321はそれをペン入力付き表示装置323
に表示する。
【0046】キー入力装置322は、機能を割り付けた
専用キーと数値キーからなり、ペン入力付き表示装置3
23は、ペンで指示された画面上の任意の位置の座標を
読みとる位置読みとり機能、読みとった座標列を文字コ
ードに変換する文字認識機能、文字や絵を表示する表示
機能からなる。
【0047】図3に示す配車装置33は、地図表示デー
タ処理装置(パソコン)331,表示装置332,受付
データ処理装置(パソコン)333,キー入力装置33
4,ペン入力付き表示装置335および電話336から
なる。受付データ処理装置333,キー入力装置33
4,ペン入力付き表示装置335および電話336は、
受付装置32のものと同様な構成および機能のものであ
る。
【0048】図7に、地図表示データ処理装置331の
デ−タベ−スと処理機能を示す。地図表示データ処理装
置331には、道路地図データが格納されている地図D
/B331aがある。地図表示データ処理装置331
は、キー入力装置334又はペン入力付き表示装置33
5により指示された条件又は運送オーダに関し、D/B
サーバ31にオーダ検索又はオーダの内容検索を要求す
るオーダ検索機能331b,道路地図と共に車両マーク
やオーダ情報の中の乗車位置を示す位置マークを表示装
置332に表示する地図表示機能331c、D/Bサー
バ31に車両動態情報の検索を要求し検索結果デ−タを
得る車両検索機能331d、車両検索機能331dによ
って得た車両動態情報を表示装置332に表示する車両
表示機能331e、および、D/Bサーバ31および他
の装置(34,32a,32b,35)とのデータ通信
を行うデータ通信機能331fからなる。
【0049】図3に示す無線制御機能が付属した配車装
置34は、無線制御機能が付属した地図表示データ処理
装置(パソコン)341,表示装置342,受付データ
処理装置343,キー入力装置344,ペン入力付き表
示装置345および電話346からなる。キー入力装置
344,ペン入力付き表示装置345および電話346
は、受付装置32のものと同様な機能である。
【0050】図8に、地図表示データ処理装置341の
デ−タベ−スと処理機能を示す。地図表示データ処理装
置341には、地図表示データ処理装置331と同等な
地図デ−タベ−ス341aおよび処理機能341b〜3
41fに加えて、無線装置37の送受信を制御する無線
制御l/F機能341g,、無線制御l/F機能341
gで得られた車両動態データを、D/Bサーバ31に与
えて保存要求を行う動態保存機能341h、D/Bサー
バ31が与える配車指示のうち音声デ−タを音声として
再生し無線装置37へ送信する音声合成機能341iか
らなる。
【0051】図3に示す管理局集計装置35と一つ以上
の営業所集計装置36a,36bが組となり、管理局集
計装置35と営業所集計装置36a,36bは通信回線
介してデータの送受信を行う。管理局集計装置35は、
管理局集計処理装置(パソコン)351,データ送受信
装置352およびプリンタ353からなる。
【0052】図9に、管理局集計処理装置351のデ−
タベ−スと処理機能を示す。管理局集計処理装置351
には、営業所集計装置36a,36bを通じて車両(移
動局1)から集計した走行実績データ,営業実績データ
および営業所集計装置36a,36bが集収又は作成し
た運行データ(稼働実績と稼働計画)のそれぞれを保存
する走行実績メモリ351a,営業実績メモリ351b
および運行メモリ351cを持つ。走行実績メモリ35
1aには、車両(FM No.)宛てに、それが移動し
た地点の時刻と位置が記録される。営業実績メモリ35
1bには、車両(FM No.)宛てに、それが運んだ
顧客の乗車位置,降車位置等が記録される。運行メモリ
351cには、車両(FM No.)宛てに、乗務員や
車両の運行情報(稼働実績と稼働計画)が記録される。
【0053】管理局集計処理装置351の走行実績集計
機能351dは、走行実績メモリ351aの走行実績デ
ータaをもとに、道路の混雑データを計算する。走行実
績保存機能351eは、営業所集計装置36a,36b
を通じて車両(移動局1)から集計した走行実績データ
をメモリ351aに保存する。営業実績集計機能351
fは、メモリ351bの営業実績データをもとに、日報
や営業分析データを計算する。営業実績保存機能351
gは、営業所集計装置36a,36bを通じて車両(移
動局1)から集計した営業実績データをメモリ351b
に保存する。運行データ保存機能351hは、営業所集
計装置36a,36bに設定された運行データ(運行予
定すなわち稼働計画)を通信で収集しメモリ351cに
保存しておく。稼働計画生成351iは、所定のタイミ
ングで、そのときの時刻+,−所定時間内に営業開始又
は営業終了となる車両(ドライバ)の稼働計画を運行メ
モリ351cより検索して、検索デ−タをデ−タ通信機
能351jを介してD/Bサ−バ31に転送する。D/
Bサ−バ31は、転送を受けた検索デ−タを稼働計画保
存機能315dにて、稼働計画メモリ312cに保存す
る。すなわちメモリ312cの稼働計画テ−ブルを更新
する。
【0054】データ通信機能351jは、D/Bサ−バ
31およびその他の装置32a,32b,33,34)
とのデータ通信を行う。営業所集計装置とのデータ通信
機能351kは、データ送受信装置352を制御して通
信回線を通じて営業所集計装置36a,36bとデータ
通信を行う。
【0055】図3に示す営業所集計装置36aは、営業
所集計処理装置(パソコン)361,表示装置362,
データ送受信装置363,カ−ドリ−ダ(カード読み取
り・書込み装置)364およびプリンタ365からな
る。
【0056】図10に、営業所集計処理装置361の処
理機能を図10に示す。営業所集計処理装置361は、
カ−ドリ−ダ364のハード制御を行うメモリカードア
クセスI/F機能361a,車両のドライバによって移
動局1のカ−ドリ−ダ5から抜き出されて、該ドライバ
又はオペレ−タによってカ−ドリ−ダ364に挿入され
た、移動局データを記録したICカ−ドCRDのデ−タ
を読取るデ−タ読出し機能361b,ICカ−ドCRD
にデ−タを書込む機能361c,デ−タ読出し機能36
1bを介してICカ−ドCRDから走行実績データを読
出して管理局集計装置35へ送信する走行実績収集機能
316d,営業実績データを読み出して管理局集計装置
35へ送信する営業実績保存機能361e,デ−タ読出
し機能361bおよびデータ書き込み機能361cを介
して、ICカ−ドCRD上の移動局管理データを読出し
て管理集計装置35へ送信し、管理集計装置35からの
該ICカ−ドCRD(FM No.)宛ての移動局管理
データをICカ−ドCRDへ書き込む移動局用データ書
き込み機能361f,営業所宛ての営業実績データを管
理局集計装置35から通信回線で取り込み集計する営業
実績集計機能361g,営業実績集計機能で計算された
結果を表示する営業実績表示機能361h,営業実績集
計機能361gで計算された結果を印刷する営業実績印
刷機能361i,運行データ(稼働計画)を入力(生
成)する運行データ入力機能361j,管理局集計装置
35に、運行データ転送し運行デ−タメモリ351cに
保存させる運行データ保存機能361k、および、デー
タ送受信装置363を制御して管理局集計装置35との
データ通信を行うデータ通信機能361Lからなる。
【0057】図3に示す無線装置37はアンテナ40を
介して、1つ以上の周波数を用いて、移動局1との音声
の無線通信およびデータの無線通信を行う。1つのアン
テナ40にて通信を行ない得ない地域には、無線遊離局
50が設置される。
【0058】各車両の移動局ECU2は、所定距離走行
時,操作キ−押下時,動態変化時に、FM No.,車
両位置(GPSにて把握している緯度,経度),車両速
度,車両進行方向,動態(開局,お迎え,実車,空車)
デ−タ,現在位置および無線状況(無線機オン)を含む
車両状態情報を、管理局30に無線送信する。
【0059】図2を参照すると、移動局1の移動局EC
U2は、動態デ−タ転送要求を受けたとき、および、動
態が切換わったとき、すなわち、ICカ−ドCRDのカ
−ドリ−ダ5への装着とIGswのオンとが同時に成立
したとき,タクシ−メ−タTXMが、空車,お迎え,実
車の1つから他の1つに切換わったとき、ならびに走行
中は所定距離の進行毎に、車両状態情報を、管理局30
に無線送信する。管理局30においては、配車装置34
の地図表示デ−タ処理装置341が動態保存機能341
hにて、受信デ−タをD/Bサ−バ31に転送しD/B
サ−バ31の動態保存機能315bを起動する。動態保
存機能315bは、車両動態メモリ312bの車両動態
テ−ブル(表3)の、該当車両のデ−タを受信デ−タに
書換え、書換え時の時刻を書込む(上書き)。
【0060】顧客を乗せて顧客より行先(予定降車位
置)を聞き出したとき,待機するとき,休憩するとき,
給油するときおよび閉局(営業終了)するとき、車両の
ドライバが、操作,表示ボ−ド3のキ−操作でこれを報
告する入力をしたときに、移動局1の移動局ECU2
は、車両状態情報(行先報知のときには予定降車地を含
む)を管理局30に無線送信し、配車装置34の地図表
示デ−タ処理装置341が動態保存機能341hにて、
受信デ−タをD/Bサ−バ31に転送しD/Bサ−バ3
1の動態保存機能315bを起動する。
【0061】なお、車両状態情報に予定降車地が含まれ
るときには、受付デ−タ処理装置343は、予定降車地
を含む道路地図を地図メモリ341より検索し、車両現
在地から予定降車地に至るル−トを探索する。そして、
探索したル−ト上の各道路上の走行距離および走行時間
情報としての交通規制速度(一般にいう制限速度)を地
図メモリ341aの表示地図に付された道路付加デ−タ
から摘出し、ル−ト上の各道路を各制限速度で走行する
に要する各時間を算出し、それらの総和を運送所要時間
として算出する。そして、到達予想時刻=現時刻+運送
所要時間を算出し、車両状態情報(車両現在位置の緯
度,経度,車両速度,進行方向,動態,無線状況,到達
予想時刻および予定降車地の緯度,経度)をD/Bサ−
バ31に転送しD/Bサ−バ31の動態保存機能315
bを起動する。動態保存機能315bは、車両動短態メ
モリ312bの車両動態テ−ブル(表3)の、該当車両
のデ−タを受信デ−タに書換え、書換え時の時刻を書込
む(上書き)。
【0062】顧客を乗せて顧客より行先(予定降車位
置)を聞き出したとき,待機するとき,休憩するとき,
給油するときおよび閉局(営業終了)するとき、車両の
ドライバが、キ−操作でなく、無線送受信装置8を使用
してスピ−カ内臓マイクMICへの音声入力にて無線送
信したときには、管理局30の該車両のFM No.が
ペン入力付き表示装置345に表示され、ドライバの音
声がスピ−カ39から流れる。
【0063】そこのオペレ−タが、ペン入力付き表示装
置345又はキ−入力装置344にて、ドライバが与え
た情報を入力し、動態更新指示を入力する。これに応答
して配車装置34の地図表示デ−タ処理装置341が動
態保存機能341hにて、受信デ−タをD/Bサ−バ3
1に転送しD/Bサ−バ31の動態保存機能315bを
起動する。
【0064】なお、ドライバの音声報知が予定降車地で
あったときには、配車装置34のオペレ−タが、ペン入
力付き表示装置345又はキ−入力装置344を使用し
て、地図メモリ341aより、ドライバが報知した予定
降車地を含む地図を読出して表示する。そしてペン入力
で表示地図上に予定降車地にマ−クを付し、受付デ−タ
処理装置343は、これに応答してD/Bサ−バ31
に、現在表示装置345に表示中のFM No.の現在
位置を要求して入手し、当該車両の現在地から予定降車
地に至るル−トを探索して、該ル−ト上の各道路上の走
行距離および交通規制速度を地図メモリ341aの表示
地図に付された道路付加デ−タから摘出し、ル−ト上の
各道路を各制限速度で走行するに要する各時間を算出
し、それらの総和を運送所要時間として算出する。そし
て、到達予想時刻=現時刻+運送所要時間を算出し、車
両状態情報(到達予想時刻および予定降車地の緯度,経
度)をD/Bサ−バ31に転送しD/Bサ−バ31の動
態保存機能315bを起動する。動態保存機能315b
は、車両動態メモリ312bの車両動態テ−ブル(表
3)の、該当車両のデ−タを受信デ−タに書換え、書換
え時の時刻を書込む。
【0065】以上の処理により、D/Bサ−バ31の車
両動態メモリ312bの車両動態テ−ブルには、表3に
示す、各車両の最新の運行状態が記憶されている。
【0066】D/Bサ−バ31は、上述のように動態保
存機能315bが起動されると、この動態保存機能31
5bによって、動態デ−タに関しては、図11に示す動
態書込み処理CCRを行なう。すなわち、配車装置34
が与えた動態デ−タが、実車,休憩,給油あるいは閉局
のいずれであるかをチェックして(ステップ21,2
3,25,27)、それらに該当するとそれぞれ「空車
予定判定」(ステップ22),「休憩予定判定」(ステ
ップ24),「給油予定判定」(ステップ26)又は
「開局予定判定」(ステップ28)を実行する。これら
の動態のいずれでもないと、与えられた動態デ−タが、
車両動態メモリ312bの車両動態テ−ブル上の該当車
両(FM No.)の動態デ−タと合致するものである
かをチェックして(ステップ29)、不一致であると、
車両動態テ−ブル上の動態デ−タを、与えられた動態デ
−タに書替えて(ステップ30)、車両動態テ−ブル上
の更新時刻デ−タを現時刻デ−タに書替える(ステップ
31)。
【0067】なお、以下においては、カッコ内には、ス
テップという語を省略して、ステップNo.数字のみを
記す。
【0068】図12に、「空車予定判定」(22)の内
容に示す。これに進むとD/Bサ−バ31(の動態保存
機能315b)は、車両動態テ−ブルから、動態デ−タ
を発信した車両(FM No.)、これを注目車両と称
す、の到達予想時刻を読出して、それから現時刻を差し
引いた到達予想残り時間が、現在実行中の運送オ−ダと
は別の運送オ−ダに配車可能な下車予定時間(設定値)
以下かをチェックする(32)。すなわち注目車両を、
他の運送オ−ダに、時間的に格別な不都合なく割り当て
得るかをチェックする。そして設定値以下であると、与
えられた動態デ−タを「空車予定」を表わすものに変更
して、車両動態テ−ブルに書込み(33)、更新時刻デ
−タを現時刻デ−タに書替える(34)。設定値を越え
るときには、運送オ−ダ割当て不可と見なして、車両動
態テ−ブルの動態デ−タが実車であると該テ−ブルのデ
−タ書替えは行なわないが、実車でないと実車に書替え
(35,36)、更新時刻を現在時刻に書替える(3
4)。
【0069】図13に、「休憩予定判定」(24)の内
容を示す。これに進むとD/Bサ−バ31は、車両動態
テ−ブルから、注目車両(FM No.)の更新時刻、
すなわち「休憩」を車両が報知したときそれを車両動態
テ−ブルに書込んだ時刻つまり休憩開始時刻、を読出し
て、これに休憩可能時間(設定値:いわゆる休憩時間)
を加えて休憩終了予定時刻を算出する(41)。次に、
それから現時刻を差し引いた休憩予想残り時間が、運送
オ−ダに配車可能な休憩時配車可能時間(設定値)以下
かをチェックする(42)。すなわち注目車両を、運送
オ−ダに、時間的に格別な不都合なく割り当て得るかを
チェックする。そして設定値以下であると、与えられた
動態デ−タを「休憩後開局予定」を表わすものに変更し
て、車両動態テ−ブルに書込み(43)、更新時刻デ−
タを現時刻デ−タに書替える(44)。設定値を越える
ときには、運送オ−ダ割当て不可と見なして、車両動態
テ−ブルの動態デ−タが休憩であると該テ−ブルのデ−
タ書替えは行なわないが、休憩でないと休憩に書替え
(45,46)、更新時刻を現在時刻に書替える(4
4)。
【0070】図14に、「給油予定判定」(26)の内
容を示す。これに進むとD/Bサ−バ31は、車両動態
テ−ブルから、注目車両(FM No.)の更新時刻、
すなわち「給油」を車両が報知したときそれを車両動態
テ−ブルに書込んだ時刻つまり給油開始時刻、を読出し
て、これに給油可能時間(設定値:いわゆる給油時間)
を加えて給油終了予定時刻を算出する(51)。次に、
それから現時刻を差し引いた給油予想残り時間が、運送
オ−ダに配車可能な給油時配車可能時間(設定値)以下
かをチェックする(52)。すなわち注目車両を、運送
オ−ダに、時間的に格別な不都合なく割り当て得るかを
チェックする。そして設定値以下であると、与えられた
動態デ−タを「給油後開局予定」を表わすものに変更し
て、車両動態テ−ブルに書込み(53)、更新時刻デ−
タを現時刻デ−タに書替える(54)。設定値を越える
ときには、運送オ−ダ割当て不可と見なして、車両動態
テ−ブルの動態デ−タが給油であると該テ−ブルのデ−
タ書替えは行なわないが、給油でないと給油に書替え
(55,56)、更新時刻を現在時刻に書替える(5
4)。
【0071】図15に、「開局予定判定」(28)の内
容を示す。これに進むとD/Bサ−バ31は、稼働計画
メモリ312cの稼働計画テ−ブル(表1)上に、注目
車両(FM No.)があるかを検索する(61)。そ
れが無いと、配車装置34が与えた動態デ−タ(閉局)
を車両動態テ−ブルに書込み(66,67)、更新時刻
を現時刻に書替える(65)。稼働計画テ−ブル上にあ
ったとき(すなわち、注目車両が、当日営業に使用され
る予定のとき)は、稼働計画テ−ブルの注目車両(FM
No.)の勤務開始時刻を読出して、それから現時刻
を差し引いた勤務開始までの予想残り時間が、運送オ−
ダに配車可能な開局予定時間(設定値)以下かをチェッ
クする(63)。すなわち注目車両を、運送オ−ダに、
時間的に格別な不都合なく割り当て得るかをチェックす
る。そして設定値以下であると、与えられた動態デ−タ
を「開局予定」を表わすものに変更して、車両動態テ−
ブルに書込み(64)、更新時刻デ−タを現時刻デ−タ
に書替える(65)。設定値を越えるときには、運送オ
−ダ割当て不可と見なして、車両動態テ−ブルの動態デ
−タが閉局であると該テ−ブルのデ−タ書替えは行なわ
ないが、閉局でないと閉局に書替え(66,67)、更
新時刻を現在時刻に書替える(65)。
【0072】受付装置32a,32bおよび配車装置3
3,34の受付デ−タ処理装置321,333,343
の「車両検索」機能321f(図6),331d(図
7)および341d(図8)は、同一である。そこでこ
こでは受付装置32aの受付デ−タ処理装置321の
「車両検索」機能321fの内容を図16に示し、その
内容を説明する。オペレ−タが、電話で受けた運送オ−
ダの乗車地を含む道路地図をペン入力付の表示装置32
3に表示し表示した地図上にペン入力で乗車地を指定し
て乗車地マ−クを表示して、又は、D/Bサ−バ31に
未配車運送オ−ダ群の転送を要求してそれらを受信して
ペン入力付の表示装置323に表示し、未配車運送オ−
ダ群の中の1つを指定してその乗車地を含む道路地図を
ペン入力付の表示装置323に表示し表示した地図上に
ペン入力で乗車地を指定して乗車地マ−クを表示して、
ペン入力又はキ−入力で配車指示入力を与えたときに、
受付デ−タ処理装置321の「車両検索」機能321f
が「車両検索」を行なう。
【0073】この「車両検索」321fの内容を図16
に示す。受付デ−タ処理装置321は、「車両検索」3
21fに進むと、D/Bサ−バ31に、車両候補の検索
要求を与える(1)。これにD/Bサ−バ31(の車両
検索317)が応答して、車両動態メモリ312b上の
車両動態テ−ブルから車両候補群を検索して、受付デ−
タ処理装置321に転送する。
【0074】図17に、D/Bサ−バ31の車両検索3
17の内容を示す。D/Bサ−バ31は、車両動態テ−
ブル上の、配車予約が無い(後述の配車予約済テ−ブル
に登録がない)各車両の動態デ−タを順付にチェックし
て、動態デ−タが、待機,空車,空車予定,休憩後開局
予定,給油後開局予定又は開局予定のいずれかに該当す
るかをチェックして(11〜14E)、該当すると、車
両FM No.を候補対象群に加える(15)。車両動
態テ−ブル上の全車両(FM No.1〜n)について
これを終了すると、候補対象群に含まれる車両FM N
o.と、車両動態テ−ブル上のその運行状況情報を、受
付デ−タ処理装置321に転送する(18)。
【0075】再度図16を参照する。候補対象群デ−タ
を受信すると受付デ−タ処理装置321は、それをペン
入力付の表示装置345に一覧表示する(2)。そし
て、候補対象群の第1欄の車両FM No.を特定して
(3)、該車両FM No.の現在位置と、配車対象の
運送オ−ダの乗車地との間のル−トを、地図メモリ32
1a,321bの道路情報を参照して探索(ル−ト探
索)する。そして、ル−ト上の各道路上の走行距離およ
び交通規制速度を道路情報に含まれる道路付加デ−タか
ら摘出し、ル−ト上の各道路を各制限速度で走行するに
要する各時間を算出し、それらの総和を到着予想時間
(お迎え所定時間)として算出する(5)。なお、注目
車両が空車予定の場合は、現在位置から予定降車位置を
通って乗車位置に至るル−トを探索する。注目車両が休
憩後開局予定の場合は、算出した到着予想時間に、設定
時間(休憩後配車可能時間:図13のステップ42)を
加えた値を到着予想時間とする。注目車両が給油後開局
予定の場合は、算出した到着予想時間に、設定時間(給
油時配車可能時間:図14のステップ52)を加えた値
を到着予想時間とする。また、注目車両が開局予定の場
合には、算出した到着予想時間に、設定時間(開局予定
時間:図15のステップ63)を加えた値を到着予想時
間とする。
【0076】この到着予想時間の算出を、上述の候補対
象群の第1欄の車両FM No.から開始して、候補対
象群の最終欄の車両FM No.まで実行し、算出した
到着予想時間をペン入力付の表示装置345の一覧表示
に加える。そして、候補対象群の全車両の中の、最も到
着予想時間が短い車両FM No.に、最適車両マ−ク
を付す(4〜9)。
【0077】オペレ−タが、ペン入力又はキ−入力で実
行を指示すると、受付デ−タ処理装置321が、最適車
両マ−クが付された車両を、現在配車対象の運送デ−タ
に割り当てた配車デ−タを生成し、それをD/Bサ−バ
31および地図表示デ−タ処理装置341に転送する。
D/Bサ−バ31はこれに応答して、車両動態メモリ3
12bの、配車予約済テ−ブルに配車デ−タの中の車両
FM No.を書込み(このデ−タは、該車両が、実車
以外の動態から実車に変わったときにクリアされる)、
オ−ダメモリ312aの該当運送オ−ダに(これがまだ
作成されていないときにはこれを作成してそれに)割当
車両FM No.を書込む。
【0078】地図表示デ−タ処理装置341は、運送オ
−ダを受けると、その配車指示を該運送オ−ダに割り当
てられた車両に、自動無線送信する。これは、音声合成
装置を使用する音声送信と、それに続くデ−タ送信とで
行なう。該車両の移動局1においては、運送オ−ダが音
声報知され、次いで運送オ−ダが表示装置4に表示され
る。
【0079】なお、上述のように、受付デ−タ処理装置
321がペン入力付の表示装置345の一覧表示の中
の、最も到着予想時間が短い車両FM No.に、最適
車両マ−クを付したとき、オペレ−タは、ペン入力又は
キ−入力によって、最適車両マ−ク(配車指定車両)を
変更又は追加することができる。受付デ−タ処理装置3
21は、変更又は追加した車両に最適車両マ−クを付
し、オペレ−タが実行指示を入力すると、上述のよう
に、最適車両マ−クが付された車両を、現在配車対象の
運送デ−タに割り当てた配車デ−タを生成し、それをD
/Bサ−バ31および地図表示デ−タ処理装置341に
転送する。
【0080】実行指示を入力した後、念のため又は確認
のため、受付装置32aのオペレ−タは、マイク38を
使用して、上述のように配車指示を行なった車両に、無
線通信で音声通話を行なうことができる。車両上のドラ
イバも、スピ−カ内蔵マイクMICを用いて確認通話あ
るいは報告をすることができる。
【0081】配車装置33および34には、地図デ−タ
処理装置331,341および表示装置332,342
があり、これらは、道路地図を表示装置332,342
上に表示し、表示地図上に、未配車の運送オ−ダの乗車
地および表示地図の領域に存在する(現在位置が属す
る)車両とそのFM No.を、車両動態を識別しうる
マ−クと数字で示すものであり、表示地図の領域を外れ
る乗車地および車両は、地図領域外の余白領域に表示す
る。地図デ−タ処理装置331,341は、所定周期で
D/Bサ−バ31の車両動態メモリ312bのデ−タを
読出して、表示装置332,342の表示(車両動態マ
−クとその位置:車両位置)を更新する。また、未配車
の運送オ−ダが発生するとその乗車地を運送オ−ダN
o.と共に表示し、該運送オ−ダに配車が完了すると該
乗車地および運送オ−ダNo.の表示を消去する。オペ
レ−タは、表示装置332,342の表示から、未配車
の運送オ−ダ(乗車地)の位置とその近くの車両の動態
とを視認することができる。例えば、上述のように、受
付デ−タ処理装置321がペン入力付の表示装置345
に、候補車両一覧表示をしているときに、オペレ−タ
は、表示装置332,342の表示から、オペレ−タ自
身が適と見る車両を判別して、それを一覧表示上にて最
適車両と指定することができる。また、表示装置33
2,342の表示上の未配車の運送オ−ダの分布と、待
機又は空車の車両の分布とを照合して、待機又は空車の
車両に、乗車地が高密度に分布する地域への移動シフト
を、無線デ−タ送信又は通話にて指示したり、あるい
は、運送オ−ダ(乗車地)の高密度発生地域を報知した
りすることができる。
【0082】以上に説明した実施例によれば、不定周期
で発生する運送オ−ダに割り当てる車両を検索する場
合、空車状態に加え、実車,休憩,給油,開局予定の車
両も対象とすることで、対象となる車両が増える。これ
により、繁忙時でも顧客の要求に応えることができ、配
車効率も上がる。また、実車状態の車両の内、運送オ−
ダに割り当てる候補車両とする条件を、降車予定時刻が
あらかじめ設定した時間以内となる車両とするので、運
送オ−ダの乗車地に到達する時刻が遅くなる可能性が高
い車両は候補から除外され、運送オ−ダの乗車地への到
着予想時間の精度が高い。休憩,給油あるいは開局予定
の車両も、開局予想時刻があらかじめ設定した時間以内
となる車両のみを割当て候補とするので、営業開始にな
るまでの時間が長い車両は除外され、運送オ−ダの乗車
地への到着予想時間の精度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概要を示すブロック図で
ある。
【図2】 図1に示す移動局1の構成を示すブロック図
である。
【図3】 図1に示す管理局30の構成を示すブロック
図である。
【図4】 図3に示す管理局30の構成を簡略化して示
すブロック図である。
【図5】 図3に示すD/Bサ−バ31の機能構成を示
すブロック図である。
【図6】 図3に示す受付装置32aの受付デ−タ処理
装置321の機能構成を示すブロック図である。
【図7】 図3に示す配車装置33の地図表示デ−タ処
理装置331の機能構成を示すブロック図である。
【図8】 図3に示す配車装置34の地図表示デ−タ処
理装置341の機能構成を示すブロック図である。
【図9】 図3に示す管理局集計装置35の集計処理装
置351の機能構成を示すブロック図である。
【図10】 図3に示す営業所集計装置36aの集計処
理装置361の機能構成を示すブロック図である。
【図11】 図3に示すD/Bサ−バ31の動態書込み
処理CCRの内容を示すフロ−チャ−トである。
【図12】 図11に示す「空車予定判定」22の内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図13】 図11に示す「休憩予定判定」24の内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図14】 図11に示す「給油予定判定」26の内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図15】 図11に示す「開局予定判定」28の内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図16】 図3に示す受付装置32aの受付デ−タ処
理装置321の「車両検索」321fの内容を示すフロ
−チャ−トである。
【図17】 図3に示すD/Bサ−バ31の「車両検
索」317の内容を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
ANTt,ANTg,40:アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴 木 智 晴 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 保 田 富 夫 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 星 野 高 廣 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 若 林 英 知 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各車両上にあって、車両の現在位置,移送
    すべきものを乗せていない空車または乗せている実車お
    よび実車にあっては移送すべき目的地を含む車両動態情
    報を発信する情報発信手段;前記車両動態情報を受信し
    それを発信した車両宛てに記憶する動態情報記憶手段;
    道路分布およびそれに含まれる道路宛ての走行時間情報
    を含む地図情報記憶手段;前記動態情報記憶手段の車両
    動態情報と運送オ−ダの出発地に基づき、前記地図情報
    記憶手段の情報を参照し、空車の車両に関しては現在位
    置から運送オ−ダの出発地までの、実車の車両に関して
    はその現在位置から目的地を経て運送オ−ダの出発地ま
    での、経路と時間を算出する経路探索手段;および、 該経路探索手段が算出した時間が最短の車両を、前記運
    送オ−ダに割り当てる配車手段;を備える配車管理シス
    テム。
  2. 【請求項2】各車両上にあって、車両の現在位置,移送
    すべきものを乗せていない空車または乗せている実車お
    よび実車にあっては移送すべき目的地を含む車両動態情
    報を発信する情報発信手段;前記車両動態情報を受信し
    それを発信した車両宛てに記憶する動態情報記憶手段;
    道路分布およびそれに含まれる道路宛ての走行時間情報
    を含む地図情報記憶手段;該地図情報記憶手段の情報を
    参照して、動態情報が実車の車両の現在位置から目的地
    までの、残り経路と残り時間を算出する残経路探索手
    段;前記残り時間が設定値以内のときその車両を運送オ
    −ダ割当の候補とする候補選択手段;前記動態情報記憶
    手段の車両状態情報と運送オ−ダの出発地に基づき、前
    記地図情報記憶手段の情報を参照して、空車の車両に関
    してはその現在位置から運送オ−ダの出発地までの、前
    記候補選択手段が候補とした実車の車両に関してはその
    目的地を経て運送オ−ダの出発地までの、経路と時間を
    算出する経路探索手段;および、該経路探索手段が算出
    した時間が最短の車両を、前記運送オ−ダに割り当てる
    配車手段;を備える配車管理システム。
  3. 【請求項3】各車両上にあって、車両の現在位置,原動
    機駆動源補給および運転者の休憩を含む車両動態情報を
    発信する情報発信手段;前記車両動態情報を受信しそれ
    を発信した車両宛てに受信時刻と共に記憶する動態情報
    記憶手段;道路分布およびそれに含まれる道路宛ての走
    行時間情報を含む地図情報記憶手段;前記動態情報記憶
    手段の情報を参照して、補給又は休憩の終了予想時刻ま
    での残り時間を算出しそれが設定値以内のときその車両
    を運送オ−ダ割当の候補とする候補選択手段;前記動態
    情報記憶手段の車両状態情報と運送オ−ダの出発地に基
    づき、前記地図情報記憶手段の情報を参照して、候補車
    両の現在位置から運送オ−ダの出発地までの、経路と時
    間を算出する経路探索手段;および、 該経路探索手段が算出した時間が最短の車両を、前記運
    送オ−ダに割り当てる配車手段;を備える配車管理シス
    テム。
  4. 【請求項4】各車両上にあって、車両の現在位置および
    営業を行っていない状態を含む車両動態情報を発信する
    情報発信手段;前記車両動態情報を受信しそれを発信し
    た車両宛てに記憶する動態情報記憶手段;道路分布およ
    びそれに含まれる道路宛ての走行時間情報を含む地図情
    報記憶手段;車両の運行開始予定時刻を記憶する稼働情
    報記憶手段;該稼働情報記憶手段の情報を参照して、営
    業を行っていない車両の運行開始予定時刻までの残り時
    間を算出しそれが設定値以内のときその車両を運送オ−
    ダ割当の候補とする候補選択手段;前記動態情報記憶手
    段の車両状態情報と運送オ−ダの出発地に基づき、前記
    地図情報記憶手段の情報を参照して、候補車両の現在位
    置から運送オ−ダの出発地までの、経路と時間を算出す
    る経路探索手段;および、 該経路探索手段が算出した時間が最短の車両を、前記運
    送オ−ダに割り当てる配車手段;を備える配車管理シス
    テム。
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