JPH11282463A - 自動演奏装置および自動リズム演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置および自動リズム演奏装置

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JPH11282463A
JPH11282463A JP10098588A JP9858898A JPH11282463A JP H11282463 A JPH11282463 A JP H11282463A JP 10098588 A JP10098588 A JP 10098588A JP 9858898 A JP9858898 A JP 9858898A JP H11282463 A JPH11282463 A JP H11282463A
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JP
Japan
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mute
performance data
timbre
rhythm
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Pending
Application number
JP10098588A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Sawada
雄一 澤田
Yoriko Matsushita
頼子 松下
Yasunobu Suzuki
康伸 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各パート毎あるいは所定の複数のパートにわた
って、音色毎にある音色から他の音色へ置換する。 【解決手段】複数パートからなる演奏データを記憶した
記憶手段と、記憶手段に記憶された演奏データを読み出
す演奏データ読み出し手段と、記憶手段に記憶された演
奏データのなかの音色情報を検索する検索手段と、検索
手段によって検索された音色情報に対応する置換音色情
報を記憶する置換音色情報記憶手段と、演奏データ読み
出し手段が演奏データのなかの音色情報を読み出したと
きに、読み出した音色情報に対応する置換音色情報を置
換音色情報記憶手段から読み出して出力するように制御
する制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動演奏装置およ
び自動リズム演奏装置に関し、さらに詳細には、予め記
憶しておいた演奏データを読み出して自動リズム演奏を
行う自動伴奏装置および予め記憶しておいたリズム演奏
データを読み出して自動演奏を行う自動リズム演奏装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、メモリなどに予め複数パート
からなる演奏データを記憶しておき、この演奏データを
読み出すことにより各パート毎に楽音を再生する自動演
奏装置が知られている。
【0003】ところで、こうした従来の自動演奏装置に
おいては、演奏データに予め記憶されている音色を異な
る音色に置換しようとする場合には、各パート毎に音色
を置換するようになされていた。
【0004】このため、ある1つのパート(例えば、
「パート1」とする。)に関して、演奏データに予め記
憶されている音色が途中である音色(例えば、「ピア
ノ」とする。)から他の音色(例えば、「ギター」とす
る。)に切り換えられているような場合に、パート1全
体の音色を「オルガン」に置換することは可能である
が、「ピアノ」の部分のみを「オルガン」に置換し、
「ギター」の部分は「オルガン」に置換せずにそのまま
「ギター」とするというように、あるパート内において
音色毎にある音色から他の音色へ置換するということは
できないという問題点があった。
【0005】また、複数のパートにおいて同じ音色(例
えば、「ピアノ」とする。)を使用しているような場合
に、当該複数のパートに関して「ピアノ」を「オルガ
ン」に置換しようとする際には、当該複数のパートのそ
れぞれについて「ピアノ」を「オルガン」に置換する操
作を行う必要があり、同じ音色の複数のパートをまとめ
て他の音色に置換することはできないという問題点があ
った。
【0006】一方、従来の自動演奏装置においては、楽
音のミュート(消音)に関しても、上記したような音色
の置換に関して指摘したと同様な種々の問題点が指摘さ
れていた。
【0007】即ち、従来の自動演奏装置においては、演
奏データに予め記憶されている楽音をミュートしようと
する場合には、各パート毎に楽音をミュートするように
なされていた。
【0008】このため、ある1つのパート(例えば、
「パート1」とする。)に関して、演奏データに予め記
憶されている音色が途中である音色(例えば、「ピア
ノ」とする。)から他の音色(例えば、「ギター」とす
る。)に切り換えられているような場合に、パート1全
体をミュートすることは可能であるが、「ピアノ」の部
分のみをミュートし、「ギター」の部分はミュートせず
にそのまま「ギター」として発音するというように、あ
るパート内において音色毎に楽音をミュートするという
ことはできないという問題点があった。
【0009】また、複数のパートにおいて同じ音色(例
えば、「ピアノ」とする。)を使用しているような場合
に、当該複数のパートに関して「ピアノ」をミュートし
ようとする際には、当該複数のパートのそれぞれについ
て「ピアノ」をミュートする操作を行う必要があり、同
じ音色の複数のパートの楽音をまとめてミュートするこ
とはできないという問題点があった。
【0010】さらに、従来より、メモリなどに予め複数
パート毎にリズム楽器の音色のリズム演奏データを記憶
しておき、このリズム演奏データを読み出すことにより
各パート毎にリズム楽器の音色の楽音を再生する自動リ
ズム演奏装置が知られている。
【0011】ところで、こうした従来の自動リズム演奏
装置においては、予め記憶されたリズム楽器の音色を異
なるリズム楽器の音色に置換することはできるようにな
されていたが、任意に指定したリズム楽器の音色の楽音
をミュートすることはできないという問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、各パート毎ある
いは所定の複数のパートにわたって、音色毎にある音色
から他の音色へ置換することができるようにした自動演
奏装置を提供しようとするものである。
【0013】また、本発明は、各パート毎あるいは所定
の複数のパートにわたって、音色毎に楽音をミュートす
ることができるようにした自動演奏装置を提供しようと
するものである。
【0014】また、本発明は、任意に指定したリズム楽
器の音色の楽音をミュートすることができるようにした
自動リズム演奏装置を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数パート
からなる演奏データを記憶した記憶手段と、上記記憶手
段に記憶された演奏データを読み出す演奏データ読み出
し手段と、上記記憶手段に記憶された演奏データのなか
の音色情報を検索する検索手段と、上記検索手段によっ
て検索された音色情報に対応する置換音色情報を記憶す
る置換音色情報記憶手段と、上記演奏データ読み出し手
段が演奏データのなかの音色情報を読み出したときに、
読み出した音色情報に対応する置換音色情報を上記置換
音色情報記憶手段から読み出して出力するように制御す
る制御手段とを有するようにしたものである。
【0016】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、演奏データのなかの音色情報を読み出した
ときに、読み出した音色情報に代えて対応する置換音色
情報が置換音色情報記憶手段から読み出されて出力され
ることになる。このため、置換音色情報記憶手段に任意
の音色情報に対応させて任意の置換音色情報を記憶させ
ておくことにより、音色毎にある任意の音色から他の任
意の音色へ置換することができるようになる。
【0017】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、複数パートからなる演奏データを記憶した記憶手段
と、上記記憶手段に記憶された演奏データを読み出す演
奏データ読み出し手段と、上記記憶手段に記憶された演
奏データのなかの音色情報および音色付随情報に対応す
る置換音色情報および置換音色付随情報を記憶する置換
情報記憶手段と、上記演奏データ読み出し手段が演奏デ
ータのなかの音色情報を読み出したときに、読み出した
音色情報に対応する置換音色情報および置換音色付随情
報を上記置換情報記憶手段から読み出して出力するよう
に制御するとともに、上記演奏データ読み出し手段が音
色情報に付随して演奏データに記憶されている音色付随
情報を読み出したときに、読み出した音色付随情報を出
力しないように制御する制御手段とを有するようにした
ものである。
【0018】従って、本発明のうち請求項2に記載の発
明によれば、演奏データのなかの音色情報を読み出した
ときに、読み出した音色情報に代えて対応する置換音色
情報および置換音色付随情報が置換情報記憶手段から読
み出されて出力されることになる。このため、置換情報
記憶手段に任意の音色情報に対応させて任意の置換音色
情報および置換音色付随情報を記憶させておくことによ
り、音色毎にある任意の音色から他の任意の音色へ置換
することができるようになるとともに、音色を置換する
際に音色に付随する音量や定位などの置換音色付随情報
により示されるものも置換することができる。
【0019】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、複数パートからなる演奏データを記憶した記憶手段
と、上記記憶手段に記憶された演奏データを読み出す演
奏データ読み出し手段と、上記記憶手段に記憶された演
奏データのなかの音色情報を検索する検索手段と、上記
検索手段によって検索された音色情報に対応するミュー
ト・オンまたはミュート・オフのミュート情報を記憶す
るミュート情報記憶手段と、上記演奏データ読み出し手
段が演奏データのなかの音色情報を読み出したときに、
読み出した音色情報に対応するミュート情報を上記ミュ
ート情報記憶手段から読み出すミュート情報読み出し手
段と、上記ミュート情報読み出し手段によって上記ミュ
ート情報記憶手段から読み出されたミュート情報がミュ
ート・オンであるときに、当該ミュート・オンの読み出
し以降における演奏データのなかの発音情報を出力しな
いように制御する制御手段とを有するようにしたもので
ある。
【0020】従って、本発明のうち請求項3に記載の発
明によれば、演奏データのなかの音色情報を読み出した
ときに、読み出した音色情報に対応するミュート情報が
ミュート情報記憶手段から読み出されて、読み出された
ミュート情報がミュート・オンであるときには当該ミュ
ート・オンの読み出し以降における演奏データのなかの
発音情報が出力されないようになる。このため、ミュー
ト情報記憶手段に任意の音色情報に対応させて任意のミ
ュート情報を記憶させておくことにより、音色毎に任意
に楽音をミュートすることができるようになる。
【0021】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、複数のリズム楽器音色に対応する発音情報を有する
リズム演奏データを記憶したリズム演奏データ記憶手段
と、上記リズム演奏データ記憶手段からリズム演奏デー
タを読み出す読み出し手段と、リズム楽器音色に対応す
るミュート・オンまたはミュート・オフのミュート情報
を記憶するミュート情報記憶手段と、上記読み出し手段
によって上記リズム演奏データ記憶手段からリズム演奏
データの発音情報を読み出したときに、読み出された発
音情報に係るリズム楽器音色に対応するミュート情報を
上記ミュート情報記憶手段から読み出すミュート情報読
み出し手段と、上記ミュート情報読み出し手段によって
上記ミュート情報記憶手段から読み出されたミュート情
報がミュート・オンであるときに、当該読み出した発音
情報を出力しないように制御する制御手段とを有するよ
うにしたものである。
【0022】従って、本発明のうち請求項4に記載の発
明によれば、リズム演奏データから発音情報を読み出し
たときに、読み出した発音情報に係るリズム楽器音色に
対応するミュート情報がミュート情報記憶手段から読み
出されて、読み出されたミュート情報がミュート・オン
であるときには当該読み出した発音情報が出力されない
ようになる。このため、ミュート情報記憶手段に任意の
リズム楽器音色に対応させて任意のミュート情報を記憶
させておくことにより、任意のリズム楽器音色の楽音を
ミュートすることができるようになる。
【0023】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
は、複数のリズム楽器音色のなかで、少なくとも2つの
リズム楽器音色の発音情報を同一の発音タイミングで記
憶するとともに、当該少なくとも2つのリズム楽器音色
を除くリズム楽器音色の発音情報を異なる発音タイミン
グで記憶するリズム演奏データを記憶したリズム演奏デ
ータ記憶手段と、上記リズム演奏データ記憶手段からリ
ズム演奏データを読み出す読み出し手段と、上記リズム
演奏データ記憶手段に記憶されているリズム演奏データ
の発音情報のなかで同一の発音タイミングである発音情
報に係るリズム楽器音色のうちで、少なくとも1つのリ
ズム楽器音色をミュート・オフとするとともに、当該少
なくとも1つのリズム楽器音色を除くリズム楽器音色を
ミュート・オンとするミュート情報の組を複数組記憶す
るミュート情報記憶手段と、上記ミュート情報記憶手段
に記憶された複数組のミュート情報のなかから任意の組
のミュート情報を選択する選択手段と、上記読み出し手
段によって上記リズム演奏データ記憶手段からリズム演
奏データの発音情報を読み出したときに、上記選択手段
によって選択された組のミュート情報において、読み出
された発音情報に係るリズム楽器音色に対応するミュー
ト情報を上記ミュート情報記憶手段から読み出すミュー
ト情報読み出し手段と、上記ミュート情報読み出し手段
によって読み出されたミュート情報がミュート・オンで
あるときに、当該読み出した発音情報を出力しないよう
に制御する制御手段とを有するようにしたものである。
【0024】従って、本発明のうち請求項5に記載の発
明によれば、リズム演奏データから発音情報を読み出し
たときに、選択された組のミュート情報に関して、読み
出した発音情報に係るリズム楽器音色に対応するミュー
ト情報がミュート情報記憶手段から読み出されて、読み
出されたミュート情報がミュート・オンであるときには
当該読み出した発音情報が出力されないようになる。こ
のため、ミュート情報記憶手段に任意のリズム楽器音色
に対応させて任意のミュート情報を複数組記憶させてお
くことにより、任意の組のミュート情報を選択すると、
選択した組のミュート情報が示すミュート・オンとミュ
ート・オフとによって得られるリズム楽器音色の発音リ
ズムにより、任意のリズム楽器音色の楽音をミュートす
ることができるようになり、選択した組のミュート情報
が示すミュート・オンとミュート・オフとによって得ら
れるリズム楽器音色の発音リズムは一定であるが、発音
されるリズム楽器音色のみが異なるリズム・パターンを
発音させることができる。ここで、本発明のうち請求項
6に記載の発明のように、請求項4または請求項5のい
ずれか1項に記載の発明において、上記リズム演奏デー
タ記憶手段が、各リズム楽器音色を音高情報に対応させ
て記憶するリズム演奏データを記憶しているものであ
り、上記ミュート情報記憶手段が、音高情報に対応して
ミュート情報を記憶するものであり、上記ミュート情報
読み出し手段が、上記読み出し手段によって上記リズム
演奏データ記憶手段からリズム演奏データの音高情報の
発音情報を読み出したときに、読み出した発音情報に係
る音高情報に対応するミュート情報を上記ミュート情報
記憶手段から読み出すものであり、上記制御手段が、上
記ミュート情報読み出し手段によって読み出されたミュ
ート情報がミュート・オンであるときに、当該読み出し
た音高情報の発音情報を出力しないように制御するもの
であるようにしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による自動演奏装置および自動リズム演奏装
置の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0026】なお、以下の説明においては、本発明によ
る自動演奏装置を中心に説明するものとし、本発明によ
る自動リズム演奏装置については、本発明による自動演
奏装置との差異点について説明するものとする。
【0027】また、以下の説明においては理解を容易に
するために、各装置はMIDIに対応したものとして説
明を行うが、本発明はMIDIに対応した装置に限定さ
れるものではなく、MIDI以外の規格に対応した装置
に適用できるものであることは勿論である。
【0028】図1は、本発明の実施の形態の一例による
自動演奏装置の構成を示すブロック構成図である。
【0029】この自動演奏装置は、後述するリード・オ
ンリ・メモリ(ROM)14に格納されたプログラムに
従って、中央処理装置(CPU)10によりその全体の
動作の制御を行うようになされている。
【0030】このCPU10には、データ・バス12を
介して、CPU10が全体の動作の制御のために処理す
るプログラム、複数パートからなる複数の演奏データ
(「演奏データ」については、後に詳述する。)ならび
に置換情報テーブルおよびミュート情報テーブルなどの
各種のテーブル(「置換情報テーブル」および「ミュー
ト情報テーブル」などの各種のテーブルについては、後
に詳述する。)が格納されたリード・オンリ・メモリ
(ROM)14と、各種のフラグあるいはレジスタなど
のエリアが設けられていてCPU10による処理の際の
ワーキング・メモりとして用いられるランダム・アクセ
ス・メモリ(RAM)16と、ROM14に記憶されて
いる複数の演奏データのなかから所望の演奏データを選
択するための選択スイッチ38a〜38eなどの自動演
奏の各種動作指示を与えるための各種の操作子からなる
操作子群18と、操作子群18を構成する各種の操作子
の操作に基づく設定状態などを表示する表示部20と、
押鍵/離鍵操作により楽音の発音/消音を指示したり演
奏データを入力したりするための鍵盤装置22と、複数
のパートよりなる演奏データに対応して当該パート毎に
楽音信号を生成する音源部24とが接続されている。
【0031】音源部24には、アンプやスピーカーなど
から構成されるサウンド・システム26が接続されてい
て、音源部24により生成された楽音信号を聴取し得る
楽音として空間に放音させている。
【0032】図2には、操作子群18を構成する各種の
操作子や表示部20の表示領域20aなどが設けられた
操作パネル30の概略構成が示されている。
【0033】ここで、操作パネル30には、操作子群1
8を構成する操作子として、この自動演奏装置の電源を
オン/オフするオン/オフ・スイッチ32と、自動演奏
の際に置換情報テーブルを使用する音色置換モードを選
択する音色置換スイッチ34と、自動演奏の際にミュー
ト情報テーブルを使用するミュート・モードを選択する
ミュート・スイッチ36と、ROM14に記憶されてい
る複数の演奏データのなかから所望の演奏データを選択
するための選択スイッチ38a〜38eと、置換情報テ
ーブルおよびミュート情報テーブルなどの各種のテーブ
ルの項目(「項目」については、後に詳述する。)を選
択するためのカーソル・キー40と、カーソル・キーに
よって選択された各種のテーブルの項目のパラメータ値
を変更するためのバリュー・キー42と、自動伴奏のス
タート/ストップを指示するためのスタート/ストップ
・スイッチ44とが設けられている。
【0034】次に、ROM14に格納された演奏データ
について説明するが、図3には演奏データのフォーマッ
トが図表的に示されている。
【0035】図3から理解されるように、演奏データ
は、時間情報とパート情報と音源部指示情報とを一つの
データ組とする一連のデータ組により構成されている。
【0036】そして、時間情報は、直後に存在するデー
タ組に基づく処理が実行されるべき時点までの相対時間
を表している。
【0037】また、パート情報は、当該パート情報を含
むデータ組のデータがいずれのパートのものであるかと
いうことを表している。
【0038】また、音源部指示情報は、音源部24への
設定の指示の内容を表しており、音源部指示情報として
は、「発音情報」、「音色情報」、「音量情報」、「定
位情報」、「コーラス情報」および「リバーブ情報」が
規定されている。ここで、上記した音量情報、定位情
報、コーラス情報およびリバーブ情報は音色付随情報を
構成するものであり、それぞれ音色に付随する音量、定
位、コーラス効果およびリバーブ効果を規定するもので
ある。
【0039】音色情報とは、音色情報に示された楽音の
音色を、音源部24の当該音色情報に係る音源部指示情
報を含むデータ組のパート情報により表されるパートに
ついて設定し、当該設定した時点以降は音源部24の当
該パートで当該音色情報に示された音色の楽音信号を発
生することを指示するデータを表している。
【0040】また、音量情報とは、音量情報に示された
楽音の音量を、音源部24の当該音量情報に係る音源部
指示情報を含むデータ組のパート情報により表されるパ
ートについて設定し、当該設定した時点以降は音源部2
4の当該パートで当該音量情報に示された音量(振幅)
の楽音信号を発生することを指示するデータを表してい
る。
【0041】また、定位情報とは、定位情報に示された
楽音の定位を、音源部24の当該定位情報に係る音源部
指示情報を含むデータ組のパート情報により表されるパ
ートについて設定し、当該設定した時点以降は音源部2
4の当該パートで当該定位情報に示された定位の楽音信
号を発生することを指示するデータを表している。
【0042】また、コーラス情報とは、コーラス情報に
示された楽音のコーラス効果におけるコーラス量を、音
源部24の当該コーラス情報に係る音源部指示情報を含
むデータ組のパート情報により表されるパートについて
設定し、当該設定した時点以降は音源部24の当該パー
トで当該コーラス情報に示されたコーラス量のコーラス
効果を楽音信号に付与することを指示するデータを表し
ている。
【0043】また、リバーブ情報とは、リバーブ情報に
示された楽音のリバーブ効果におけるリバーブ量を、音
源部24の当該リバーブ情報に係る音源部指示情報を含
むデータ組のパート情報により表されるパートについて
設定し、当該設定した時点以降は音源部24の当該パー
トで当該リバーブ情報に示されたリバーブ量のリバーブ
効果を楽音信号に付与することを指示するデータを表し
ている。
【0044】また、発音情報とは、図4に示すように、
音高情報とベロシティ情報とより構成されており、当該
発音情報が記録されているタイミングで、当該音高情報
が表す音高の楽音を当該ベロシティ情報が表すベロシテ
ィによって、音源部24の当該発音情報に係る音源部指
示情報を含むデータ組のパート情報により表されるパー
トで発音(消音も含む)することを指示するデータを表
している。
【0045】以上の構成において、CPU10が実行す
るルーチンを示す添付のフローチャートを参照しなが
ら、この自動演奏装置の処理内容に関して説明する。
【0046】なお、以下においては本発明の実施に関連
する処理内容に関してのみ説明するものであり、オン/
オフ・スイッチ32により電源を投入した後の初期化の
処理や、選択スイッチ38a〜38eにより複数の演奏
データのなかから所望の演奏データを選択する処理など
に関しては、従来より公知の技術を適用することができ
るものであり、その詳細な説明は省略する。
【0047】始めに、図5に示すフローチャートを参照
しながら、オン/オフ・スイッチ32により電源を投入
され、選択スイッチ38a〜38eにより複数の演奏デ
ータのなかから所望の演奏データが選択された後に自動
的に実行される音色検索処理を説明する。この音色検索
処理においては、図6乃至図7にそれぞれ一例を示す置
換情報テーブルならびにミュート情報テーブルにおける
音色情報を格納する領域である音色情報領域100a、
102aに、格納されるべき音色情報を検索する処理が
行われる。
【0048】なお、この音色検索処理においては、演奏
データの最後のデータの処理を終了すると、次に読み出
すべき演奏データがないものとして処理を終了する。
【0049】この音色検索処理においては、まず、置換
情報テーブルならびにミュート情報テーブルにおける音
色情報領域100a、102aの記憶領域の初期化が行
われる(ステップS502)。
【0050】次に、選択スイッチ38a〜38eにより
選択された演奏データの読み出しが行われ(ステップS
504)、読み出された演奏データが音源部指示情報の
音色情報であるか否かを判断する(ステップS50
6)。
【0051】ステップS506において、読み出された
演奏データが音源部指示情報の音色情報であると判断さ
れた場合には、当該音色情報が置換情報テーブルならび
にミュート情報テーブルにおける音色情報領域100
a、102aの記憶領域に既に格納済みであるか否かを
判断する(ステップS508)。
【0052】ステップS508において、読み出した音
色情報が置換情報テーブルならびにミュート情報テーブ
ルにおける音色情報領域100a、102aの記憶領域
に既に格納済みでないと判断された場合には、読み出し
た音色情報を置換情報テーブルならびにミュート情報テ
ーブルにおける音色情報領域100a、102aの記憶
領域に格納し(ステップS510)、それからステップ
S512へ進む。
【0053】また、ステップS506において読み出さ
れた演奏データが音源部指示情報の音色情報ではない判
断された場合、およびステップS508において、読み
出した音色情報が置換情報テーブルならびにミュート情
報テーブルにおける音色情報領域100a、102aの
記憶領域に既に格納済みであると判断された場合には、
ステップS512へジャンプして進む。
【0054】ステップS512においては、次に読み出
すべき演奏データが存在するか否かを判断し、次に読み
出すべき演奏データが存在すると判断された場合には、
ステップS504へ戻って処理を繰り返す。
【0055】一方、ステップS512において、次に読
み出すべき演奏データが存在しないと判断された場合に
は、この音色検索処理を終了する。
【0056】上記において説明した音色検索処理によ
り、置換情報テーブルならびにミュート情報テーブルに
おける音色情報領域100a、102aの記憶領域に、
選択スイッチ38a〜38eにより選択された演奏デー
タに含まれる全ての音色情報がリストアップされること
になる。
【0057】図6に示す置換情報テーブルならびに図7
に示すミュート情報テーブルにおいては、音色情報領域
100a、102aの記憶領域に、音色情報として「P
iano(ピアノ)」、「Organ(オルガン)」、
「Guitar(ギター)」および「Strings
(ストリングス)」がリストアップされている。
【0058】ここで、図6ならびに図7を参照しなが
ら、置換情報テーブルならびにミュート情報テーブルに
ついて説明する。
【0059】まず、置換情報テーブルには、音色情報を
格納する領域である音色情報領域100aの他に、音色
情報領域100aに格納された音色情報の示す音色を置
換する置換音色を示す置換音色情報を格納する領域たる
置換音色情報領域100bと、置換音色に付随する音量
たる置換音量を示す置換音量情報を格納する領域たる置
換音量情報領域100cと、置換音色に付随する定位た
る置換定位を示す置換定位情報を格納する領域たる置換
定位情報領域100dと、置換音色に付随するコーラス
効果たる置換コーラス効果を示す置換コーラス情報を格
納する領域たる置換コーラス情報領域100eと、置換
音色に付随するリバーブ効果たる置換リバーブ効果を示
す置換リバーブ情報を格納する領域たる置換リバーブ情
報領域100eとを備えている。
【0060】そして、これら置換音色情報領域100
b、置換音量情報領域100c、置換定位情報領域10
0d、置換コーラス情報領域100eならびに置換リバ
ーブ情報領域100eにおける音色情報領域100aに
格納された各音色情報に対応する領域たる「項目」に
は、音色置換スイッチ34、カーソル・キー40ならび
にバリュー・キー42の操作により任意のパラメータ値
を格納することができる。即ち、置換情報テーブルの項
目に任意のパラメータ値を記憶させるには、まず、上記
した音色検索処理を実行して、置換情報テーブルの音色
情報領域100aに選択スイッチ38a〜38eにより
選択された演奏データに含まれる全ての音色情報をリス
トアップする。それから、音色置換スイッチ34を操作
して、この自動演奏装置のモードを音色置換モードにす
る。
【0061】音色置換モードになると、操作パネル30
の表示領域20aに図6に示すような様式により置換情
報テーブルが表示される。そこで、カーソル・キー40
を用いて所望の項目にカーソルを合わせ、バリュー・キ
ー42によりパラメータ値を入力すると、カーソルを合
わされた項目のパラメータ値がバリュー・キー42によ
り入力されたパラメータ値に変更される。
【0062】なお、図6に示す置換情報テーブルの例に
おいては、音色情報領域100aにおける「Piano
(ピアノ)」、「Guitar(ギター)」および「S
trings(ストリングス)」に関しては、置換音色
情報領域100b、置換音量情報領域100c、置換定
位情報領域100d、置換コーラス情報領域100eな
らびに置換リバーブ情報領域100eのいずれの項にも
パラメータ値が格納されていないものであり、「Pia
no(ピアノ)」、「Guitar(ギター)」および
「Strings(ストリングス)」の音色情報に関し
ては音色の置換が行われることはない。また、音色の置
換に伴う音色付随情報の置換も行われることはない。
【0063】一方、音色情報領域100aにおける「O
rgan(オルガン)」に関しては、置換音色情報領域
100bの項にはパラメータ値として「Accordi
on(アコーディオン)」が格納され、置換音量情報領
域100cの項にはパラメータ値として「100」が格
納され、置換定位情報領域100dの項にはパラメータ
値として「0」が格納され、置換コーラス情報領域10
0eの項にはパラメータ値として「0」が格納され、置
換リバーブ情報領域100eの項にはパラメータ値とし
て「64」が格納されている。従って、「Organ
(オルガン)」の音色情報に関しては、置換音色情報で
ある「Accordion(アコーディオン)」に置換
されることになり、この音色の置換に伴って音色付随情
報も置換音色付随情報(置換音量情報が「100」であ
り、置換定位情報が「0」であり、置換コーラス情報が
「0」であり、置換リバーブ情報が「64」である。)
に置換される。
【0064】次に、ミュート情報テーブルには、音色情
報を格納する領域である音色情報領域102aの他に、
音色情報領域102aに格納された音色情報の示す音色
の楽音のミュート・オンまたはミュート・オフのミュー
ト情報を格納する領域たるミュート情報領域102bを
備えている。
【0065】そして、このミュート情報領域102bに
おける音色情報領域102aに格納された各音色情報に
対応する領域たる「項目」には、ミュート・36、カー
ソル・キー40ならびにバリュー・キー42の操作によ
り任意のパラメータ値を格納することができる。
【0066】即ち、ミュート情報テーブルの項目に任意
のパラメータ値を記憶させるには、まず、上記した音色
検索処理を実行して、ミュート情報テーブルの音色情報
領域102aに選択スイッチ38a〜38eにより選択
された演奏データに含まれる全ての音色情報をリストア
ップする。それから、ミュート・スイッチ36を操作し
て、この自動演奏装置のモードをミュート・モードにす
る。
【0067】ミュート・モードになると、操作パネル3
0の表示領域20aに図7に示すような様式によりミュ
ート情報テーブルが表示される。そこで、カーソル・キ
ー40を用いて所望の項目にカーソルを合わせ、バリュ
ー・キー42によりパラメータ値を入力すると、カーソ
ルを合わされた項目のパラメータ値がバリュー・キー4
2により入力された値に変更される。
【0068】なお、図7に示すミュート情報テーブルの
例においては、音色情報領域102aにおける「Pia
no(ピアノ)」、「Organ(オルガン)」および
「Guitar(ギター)」に関しては、ミュート情報
領域102bにはパラメータ値として「ミュート・オ
フ」が格納されているものであり、「Piano(ピア
ノ)」、「Organ(オルガン)」および「Guit
ar(ギター)」の音色情報の示す音色の楽音に関して
は、楽音がミュートされることはない。
【0069】一方、音色情報領域102aにおける「S
trings(ストリングス)」に関しては、ミュート
情報領域102bの項にはパラメータ値として「ミュー
ト・オン」が格納されているものであり、「Strin
gs(ストリングス)」の音色情報の示す音色の楽音に
関しては、楽音がミュートされることになる。
【0070】次に、図8に示すフローチャートを参照し
ながら、音色置換モードにおける自動演奏処理について
説明する。この音色置換モードにおける自動演奏処理
は、音色置換モードにおいて、スタート/ストップ・ス
イッチ44の操作により自動演奏の開始を指示すること
により処理が開始される。
【0071】そして、この音色置換モードにおける自動
演奏処理においては、演奏データの最後のデータの処理
を終了すると、演奏データの最初のデータに戻って処理
を行うものであり、スタート/ストップ・スイッチ44
の操作により自動演奏の停止を指示することにより処理
が停止される。
【0072】また、この音色置換モードにおける自動演
奏処理は、所定時間毎のタイマー割り込み処理により繰
り返し実行されるものである。
【0073】この音色置換モードにおける自動演奏処理
においては、まず、初期設定の処理が行われる(ステッ
プS802)。この初期設定の処理においては、置換情
報テーブルに置換音色情報が格納されているか否かを示
すパート毎の「変数exch[part]」(part
(パート)=1,2,・・・)を「FALSE」に初期
化する(なお、後述する動作例においては、演奏データ
は3つのパートを備えているので、「part=1,
2,3」となる。)。
【0074】次に、選択スイッチ38a〜38eにより
選択された演奏データの読み出しが行われ(ステップS
804)、読み出された演奏データが音源部指示情報の
音色情報であるか否かを判断する(ステップS80
6)。
【0075】なお、演奏データの読み出しは、公知の技
術により時間情報に従って行われるものである。
【0076】ステップS806において、読み出された
演奏データが音源部指示情報の音色情報であると判断さ
れた場合、即ち、音色情報を読み出した場合には、置換
情報テーブルから読み出した音色情報に対応する置換音
色情報領域100bの項目を読み出し(ステップS80
8)、置換音色情報が格納されているか否かを判断する
(ステップS810)。
【0077】ステップS810において、置換音色情報
が格納されていると判断された場合には、ステップS8
04で読み出された演奏データのパート情報の示すパー
トの変数exch[part]を「TRUE」にする
(ステップS812)。
【0078】それから、置換情報テーブルの読み出した
音色情報に対応する置換音色情報領域100b、置換音
量領域100c、置換定位領域100d、置換コーラス
領域100eおよび置換リバーブ領域100fの各項目
から、置換音色情報ならびに置換音色付随情報たる置換
音量情報、置換定位情報、置換コーラス情報および置換
リバーブ情報をそれぞれ読み出す(ステップS81
4)。
【0079】そして、ステップS814の処理を終了す
ると、ステップS814で読み出した置換音色情報なら
びに置換音色付随情報たる置換音量情報、置換定位情
報、置換コーラス情報および置換リバーブ情報を音源部
24へ出力してから(ステップS816)、ステップS
804へ戻る。
【0080】一方、ステップS810において、置換音
色情報が格納されていないと判断された場合には、ステ
ップS804で読み出された演奏データのパート情報の
示すパートの変数exch[part]を「FALS
E」にする(ステップS818)。
【0081】そして、ステップS818の処理を終了す
ると、ステップS804で読み出した音色情報を音源部
24へ出力してから(ステップS816)、ステップS
804へ戻る。
【0082】また、ステップS806において、読み出
された演奏データが音源部指示情報の音色情報でないと
判断された場合には、読み出された演奏データが音源部
指示情報の発音情報であるか否かを判断する(ステップ
S820)。
【0083】ステップS820において、読み出された
演奏データが音源部指示情報の発音情報であると判断さ
れた場合には、読み出した発音情報を音源部24へ出力
してから(ステップS816)、ステップS804へ戻
る。
【0084】一方、ステップS820において、読み出
された演奏データが音源部指示情報の発音情報でないと
判断された場合、即ち、ステップS804で読み出され
た演奏データが音源部指示情報の音色付随情報である場
合には、変数exch[part]が「FALSE」で
あるか「TRUE」であるかを判断する(ステップS8
22)。
【0085】ステップS822において、変数exch
[part]が「FALSE」であると判断された場
合、即ち、ステップS804で読み出された音色付随情
報が置換音色情報によって置換されない音色情報の音色
付随情報である場合には、ステップS804で読み出し
た音色付随情報を音源部24へ出力してから(ステップ
S816)、ステップS804へ戻る。
【0086】一方、ステップS822において、変数e
xch[part]が「TRUE」であると判断された
場合、即ち、ステップS804で読み出された音色付随
情報が置換音色情報によって置換される音色情報の音色
付随情報である場合には、そのまま何らの処理もせずに
ステップS804へ戻る。
【0087】このように、音色置換モードにおいては、
選択された演奏データの音色情報を置換する置換音色情
報が置換情報テーブルに格納されている場合には、その
置換音色情報ならびにそれに付随する置換音色付随情報
が読み出されて音源部24へ出力され、出力された各情
報に基づいて、音源部24の置換音色情報により置換さ
れる音色情報に係るパートの設定が行われる。
【0088】また、選択された演奏データの音色情報を
置換する置換音色情報が置換情報テーブルに格納されて
いない場合には、選択された演奏データの音色情報がそ
のまま音源部24へ出力され、出力された音色情報に基
づいて、音源部24の当該音色情報に係るパートの設定
が行われる。
【0089】さらに、音色付随情報に関しては、選択さ
れた演奏データの音色情報を置換する置換音色情報が置
換情報テーブルに格納されている場合には音源部24へ
出力されることはなく、選択された演奏データの音色情
報を置換する置換音色情報が置換情報テーブルに格納さ
れていない場合にのみ音源部24へ出力されるものであ
る。
【0090】従って、パート数よりも使用音色数が多い
ために1つのパートで複数の音色を切り換えて使用して
いる場合や、複数のパートで同一の音色を使用している
場合などでも、パートに関わらずに音色毎に異なる音色
に置換することができるようになる。
【0091】また、各パート毎に音色を置換する公知の
技術を用いて音色を置換するパートを指定するようにし
た場合には、当該指定したパートに関してのみ音色毎に
異なる音色に置換することができるようになる。
【0092】図9には演奏データの一例が示されてお
り、図9に示す演奏データをそのまま自動演奏した状態
が図11(a)に概念的に示されている。即ち、パート
1に関しては、音色が途中で「Organ(オルガ
ン)」から「Piano(ピアノ)」に切り換えられて
いる。
【0093】この図9に示す演奏データと図6に示す置
換情報テーブルとを用いて、図8に示す音色置換モード
における自動演奏処理を実行して、音色置換モードによ
り自動演奏した状態が図11(b)に概念的に示されて
いる。即ち、パート1に関しては、「Organ(オル
ガン)」の音色が置換音色たる「Accordion
(アコーディオン)」に置換され、コーラス情報のパラ
メータ値が置換コーラス情報のパラメータ値たる「0」
に置換され、リバーブ情報のパラメータ値が置換リバー
ブ情報のパラメータ値たる「64」に置換され、定位情
報のパラメータ値が置換定位情報のパラメータ値たる
「0」に置換され、音量情報のパラメータ値が置換音量
情報のパラメータ値たる「100」に置換されることに
なる。
【0094】なお、図10には、図11(b)に示す演
奏状態を表す演奏データが示されている。
【0095】次に、図12に示すフローチャートを参照
しながら、ミュート・モードにおける自動演奏処理につ
いて説明する。このミュート・モードにおける自動演奏
処理は、ミュート・モードにおいて、スタート/ストッ
プ・スイッチ44の操作により自動演奏の開始を指示す
ることにより処理が開始される。
【0096】そして、このミュート・モードにおける自
動演奏処理においては、演奏データの最後のデータの処
理を終了すると、演奏データの最初のデータに戻って処
理を行うものであり、スタート/ストップ・スイッチ4
4の操作により自動演奏の停止を指示することにより処
理が停止される。
【0097】また、このミュート・モードにおける自動
演奏処理は、所定時間毎のタイマー割り込み処理により
繰り返し実行されるものである。
【0098】このミュート・モードにおける自動演奏処
理においては、まず、初期設定の処理が行われる(ステ
ップS1202)。
【0099】図13には、ステップS1202における
初期設定の処理のサブ・ルーチンが示されており、ステ
ップS1302において、ミュート情報テーブルから読
み出したミュート情報がミュート・オンであるかミュー
ト・オフであるかを示すパート毎の「フラグmutef
lag[part]」(part(パート)=1,2,
・・・)を「0」に初期化するとともに、演奏データか
ら読み出した音色情報を各パートについて記憶するパー
ト毎の「変数tone[part](part(パー
ト)=1,2,・・・)に初期値を設定し(なお、後述
する動作例においては、演奏データは3つのパートを備
えているので、「part=1,2,3」となる。)、
この初期設定の処理のサブ・ルーチンを終了し、ミュー
ト・モードにおける自動演奏処理のルーチンにリターン
する。
【0100】なお、フラグmuteflag[par
t]が「0」のときは、ミュート情報テーブルから読み
出したミュート情報がミュート・オフであることを示
し、フラグmuteflag[part]が「1」のと
きは、ミュート情報テーブルから読み出したミュート情
報がミュート・オンであることを示す。
【0101】次に、選択スイッチ38a〜38eにより
選択された演奏データの読み出しを行う(ステップS1
204)。
【0102】なお、演奏データの読み出しは、公知の技
術により時間情報に従って行われるものである。
【0103】ステップS1204の処理を終了すると、
ステップS1206へ進み、ミュート情報判別処理が行
われる。
【0104】図14には、ステップS1206における
ミュート情報判別処理のサブ・ルーチンが示されてお
り、このサブ・ルーチンにおいては、まず、パートを示
す変数iに「1」をセットして、以降の処理をパート1
から順次に全てのパートにわたって行う準備をする(ス
テップS1402)。
【0105】次に、変数tone[i]に対応するミュ
ート情報に変化があるか否かを判断し(ステップS14
04)、変数tone[i]に対応するミュート情報に
変化があると判断された場合には、ミュート情報テーブ
ルの変数tone[i]に対応するミュート情報領域1
02bの項目からミュート情報を読み出し、読み出した
ミュート情報がミュート・オンか、あるいはミュート・
オフかを判断する(ステップS1406)。
【0106】ステップS1406において、ミュート情
報がミュート・オンであると判断された場合には、フラ
グmuteflag[i]に「1」をセットし(ステッ
プS1408)、それからステップS1412へ進む。
【0107】一方、ステップS1406において、ミュ
ート情報がミュート・オフであると判断された場合に
は、フラグmuteflag[i]に「0」をセットし
(ステップS1410)、それからステップS1412
へ進む。
【0108】一方、ステップS1404において、変数
tone[i]に対応するミュート情報に変化がないと
判断された場合には、ステップS1412へ進む。
【0109】ステップS1412では、変数iが最後の
パートを示しているか否かを判断する。
【0110】そして、ステップS1412において、変
数iが最後のパートを示していないと判断された場合に
は、変数iを「1」インクリメントして(ステップS1
414)、それからステップS1404へ戻って処理を
繰り返す。
【0111】一方、ステップS1412において、変数
iが最後のパートを示していると判断された場合には、
このミュート情報処理のサブ・ルーチンを終了し、ミュ
ート・モードにおける自動演奏処理のルーチンにリター
ンする。
【0112】次に、ステップS1204で読み出された
演奏データが音源部指示情報の音色情報であるか否かを
判断する(ステップS1208)。
【0113】ステップS1204において、ステップS
1204で読み出された演奏データが音源部指示情報の
音色情報であると判断された場合、即ち、音色情報を読
み出した場合には、変数tone[part]に読み出
された音色情報を代入する(ステップS1210)。
【0114】ステップS1210の処理を終了すると、
ミュート情報テーブルから読み出した音色情報に対応す
るミュート情報領域102bの項目のミュート情報を読
み出し(ステップS1212)、読み出したミュート情
報がミュート・オンか、あるいはミュート・オフかを判
断する(ステップS1214)。
【0115】ステップS1214において、ミュート情
報がミュート・オンであると判断された場合には、読み
出した音色情報に対応するパートのフラグmutefl
ag[part]に「1」をセットし(ステップS12
16)、それからステップS1224へ進む。
【0116】一方、ステップS1214において、ミュ
ート情報がミュート・オフであると判断された場合に
は、読み出した音色情報に対応するパートのフラグmu
teflag[part]に「0」をセットし(ステッ
プS1218)、それからステップS1224へ進む。
【0117】また、ステップS1208において、ステ
ップS1204で読み出された演奏データが音源部指示
情報の音色情報でないと判断された場合には、ステップ
S1204で読み出された演奏データが音源部指示情報
の発音情報であるか否かを判断する(ステップS122
0)。
【0118】ステップS1220において、ステップS
1204で読み出された演奏データが音源部指示情報の
発音情報でないと判断された場合、即ち、ステップS1
204で読み出された演奏データが音源部指示情報の音
色付随情報である場合には、そのままステップS122
4へ進む。
【0119】一方、 ステップS1220において、ス
テップS1204で読み出された演奏データが音源部指
示情報の発音情報であると判断された場合には、ステッ
プS1204で読み出された発音情報に対応するパート
のフラグmuteflag[part]が「1」である
か否かを判断する(ステップS1222)。
【0120】ステップS1222において、ステップS
1204で読み出された発音情報に対応するパートのフ
ラグmuteflag[part]が「1」である、即
ち、ステップS1204で読み出された発音情報に対応
するパートのミュート情報はミュート・オンであると判
断された場合には、音源部24へステップS1204で
読み出された発音情報を出力することなく、ステップS
1204へ戻って処理を繰り返す。
【0121】一方、ステップS1222において、ステ
ップS1204で読み出された発音情報に対応するパー
トのフラグmuteflag[part]が「0」であ
る、即ち、ステップS1204で読み出された発音情報
に対応するパートのミュート情報はミュート・オフであ
ると判断された場合にはステップS1224へ進む。そ
して、ステップS1224では、音源部24へステップ
S1204で読み出された演奏データを出力し、それか
らステップS1204へ戻って処理を繰り返す。
【0122】このように、ミュート・モードにおいて
は、選択された演奏データの音色情報に対応してミュー
ト情報テーブルからミュート情報が読み出されてミュー
ト・オンあるいはミュート・オフが設定されるので、演
奏データの音色情報のなかで任意の音色情報で発音され
る楽音のミュートを行うことができるようになる。
【0123】従って、パート数よりも使用音色数が多い
ために1つのパートで複数の音色を切り換えて使用して
いる場合や、複数のパートで同一の音色を使用している
場合などでも、パートに関わらずに音色毎に楽音をミュ
ートすることができるようになる。
【0124】また、各パート毎に音色を置換する公知の
技術を用いて音色を置換するパートを指定するようにし
た場合には、当該指定したパートに関してのみ音色毎に
楽音をミュートすることができるようになる。
【0125】図15には演奏データの一例が示されてお
り、図15に示す演奏データをそのまま自動演奏した状
態が図17(a)に概念的に示されている。即ち、パー
ト2に関しては、音色が途中で「Guitar(ギタ
ー)」から「Strings(ストリングス)」に切り
換えられているが、パート2のミュートは行われていな
い。
【0126】この図15に示す演奏データと図7に示す
ミュート情報テーブルとを用いて、図12に示すミュー
ト・モードにおける自動演奏処理を実行して、ミュート
・モードにより自動演奏した状態が図17(b)に概念
的に示されている。即ち、パート2に関しては、「St
rings(ストリングス)」の音色の楽音がミュート
されて発音されないことになる。
【0127】なお、図16には、図17(b)に示す演
奏状態を表す演奏データが示されている。
【0128】次に、本発明の実施の形態の一例による自
動リズム演奏装置について説明するが、この自動リズム
演奏装置は、上記した本発明の実施の形態の一例による
自動演奏装置と同様な構成を備えているものであるの
で、上記した本発明の実施の形態の一例による自動演奏
装置との差異点についてのみ説明するものとする。
【0129】まず、この自動リズム演奏装置のROM1
4には、上記した自動演奏装置における演奏データ(図
3参照)に代えてリズム演奏データが格納されている。
【0130】このROM14に格納されたリズム演奏デ
ータについて説明するが、図18にはリズム演奏データ
のフォーマットが図表的に示されている。
【0131】図18から理解されるように、リズム演奏
データは、時間情報と楽器情報とベロシティ情報とを一
つのデータ組とする一連のデータ組により構成されてい
る。そして、時間情報は、直後に存在するデータ組に基
づく処理が実行されるべき時点までの相対時間を表して
いる。
【0132】また、楽器情報は、上記した自動演奏デー
タにおける音色情報と発音情報とを含む情報であり、当
該楽器情報が記録されているタイミングで、当該楽器情
報が表す音色の楽音をベロシティ情報が表すベロシティ
によって、音源部24の当該楽器情報に対応するパート
で発音(消音も含む)することを指示するデータを表し
ている。
【0133】即ち、楽器情報とは、どのような楽器の音
色の楽音をどのようなタイミングで発音するかを音源部
24に指示する情報であり、楽器情報毎に音源部24に
おけるパートが設定されている。つまり、楽器情報毎に
音源部24のパートが1対1の関係で設定されており、
ある楽器情報に関しては予め設定された音源部24のパ
ートで、当該楽器情報に応じた楽器の音色で楽音が生成
されるものである。
【0134】この実施の形態においては、楽器情報が
「1」であるときには、音源部24のパート1では楽器
1の音色の楽音が生成されるものであり、楽器情報が
「2」であるときには、音源部24のパート2では楽器
2の音色の楽音が生成されるものであり、・・・楽器情
報が「5」であるときには、音源部24のパート5では
楽器5の音色の楽音が生成されるものである。
【0135】また、ベロシティ情報とは、ベロシティ情
報により示されたベロシティを、音源部24の当該ベロ
シティ情報を含むデータ組の楽器情報に対応するパート
について設定し、音源部24の当該パートで当該ベロシ
ティ情報に示されたベロシティの楽音信号を発生するこ
とを指示するデータを表している。
【0136】さらに、この自動リズム演奏装置において
は、上記した自動演奏装置における任意に設定可能なミ
ュート情報テーブル(図7参照)に代えて、リズム・ミ
ュート情報テーブルが設定されている。
【0137】図19には、リズム・ミュート情報テーブ
ルの一例が示されており、この実施の形態においては、
テーブル1(図19(a))、テーブル2(図19
(b))およびテーブル3(図19(c))の3種類の
リズム・ミュート情報テーブルが示されている。
【0138】このリズム・ミュート情報テーブルとは、
各楽器情報毎に当該楽器情報の示す音色の楽音のミュー
トを行うか(ミュート・オン)、ミュートを行わないか
(ミュート・オフ)を示したテーブルであり、楽器情報
を格納する領域である楽器情報領域104aと、楽器情
報領域104aに格納された楽器情報の示す音色の楽音
のミュート・オンまたはミュート・オフのミュート情報
を格納する領域たるミュート情報領域104bを備えて
いる。
【0139】ここで、楽器情報領域104aに格納され
た楽器情報ならびにミュート情報領域104bに格納さ
れるミュート情報は、ミュート情報テーブル(図7参
照)の場合と同様にして任意に設定することができるよ
うにしてもよいし、自動リズム演奏装置に予め設定して
おくようにしてもよい。
【0140】次に、図20に示すフローチャートを参照
しながら、自動リズム演奏処理について説明する。この
自動リズム演奏処理は、スタート/ストップ・スイッチ
44の操作により自動リズム演奏の開始を指示すること
により処理が開始される。
【0141】そして、この自動リズム演奏処理において
は、リズム演奏データの最後のデータの処理を終了する
と、リズム演奏データの最初のデータに戻って処理を行
うものであり、スタート/ストップ・スイッチ44の操
作により自動リズム演奏の停止を指示することにより処
理が停止される。
【0142】また、この自動リズム演奏処理は、所定時
間毎のタイマー割り込み処理により繰り返し実行される
ものである。
【0143】なお、この実施の形態においては、自動リ
ズム演奏処理の開始前に、テーブル1〜テーブル3のな
かから使用するリズム・ミュート情報テーブルを予め選
択しておくものである。
【0144】この自動リズム演奏処理においては、ま
ず、リズム演奏データの読み出しを行う(ステップS2
002)。
【0145】なお、リズム演奏データの読み出しは、公
知の技術により時間情報に従って行われるものである。
【0146】ステップS2002の処理を終了すると、
読み出されたリズム演奏データが楽器情報であるか否か
を判断する(ステップS2002)。
【0147】ステップS2004において、読み出され
たリズム演奏データが楽器情報であると判断された場合
には、予め選択されたリズム・ミュート情報テーブルか
ら読み出した楽器情報に対応するミュート情報領域10
2bの項目のミュート情報を読み出し(ステップS20
06)、読み出したミュート情報がミュート・オンか、
あるいはミュート・オフかを判断する(ステップS20
08)。
【0148】ステップS2008において、ミュート情
報がミュート・オンであると判断された場合には、音源
部24へステップS2002で読み出された楽器情報を
出力することなく、ステップS2002へ戻って処理を
繰り返す。
【0149】一方、ステップS2008において、ミュ
ート情報がミュート・オフであると判断された場合に
は、ステップS2010へ進む。
【0150】また、ステップS2004において、読み
出されたリズム演奏データが楽器情報でないと判断され
た場合にも、ステップS2010へ進む。
【0151】ステップS2010では、音源部24へス
テップS2002で読み出された演奏データを出力し、
それからステップS2002へ戻って処理を繰り返す。
【0152】このように、自動リズム演奏装置において
は、リズム演奏データの楽器情報に対応してリズム・ミ
ュート情報テーブルからミュート情報が読み出されてミ
ュート・オンあるいはミュート・オフが設定されるの
で、リズム演奏データの楽器情報のなかで任意の楽器情
報で発音される楽音のミュートを行うことができるよう
になる。
【0153】即ち、この自動リズム演奏装置によれば、
任意の1つまたは複数のリズム楽器の音色の楽音をミュ
ートすることができるので、ミュート・オンとミュート
・オフとを適宜に設定することにより、リズム楽器の音
色を置換したのと同様な効果を得ることができる。
【0154】また、この自動リズム演奏装置によれば、
ミュート・オンとミュート・オフとを適宜に設定するこ
とにより、発音タイミングだけが一部異なるリズム演奏
を実現することができるので、発音タイミングだけが一
部異なるリズム演奏データをそれぞれ全く別のパターン
として記憶する場合に比べ、記憶容量を格段に少なくす
ることができる。
【0155】なお、図18に示すリズム演奏データをそ
のまま自動リズム演奏した状態が図21(a)に概念的
に示されている。
【0156】そして、この図18に示す演奏データと図
19(a)に示すテーブル1のリズム・ミュート情報テ
ーブルとを用いて、図20に示す自動リズム演奏処理を
実行して自動リズム演奏した状態が図21(b)に概念
的に示されている。即ち、楽器1の音色の楽音と楽器5
の音色の楽音とがミュートされて発音されないことにな
る。
【0157】また、図18に示す演奏データと図19
(b)に示すテーブル2のリズム・ミュート情報テーブ
ルとを用いて、図20に示す自動リズム演奏処理を実行
して自動リズム演奏した状態が図21(c)に概念的に
示されている。即ち、楽器1の音色の楽音と楽器4の音
色の楽音とがミュートされて発音されないことになる。
従って、図19(a)に示すテーブル1のリズム・ミュ
ート情報テーブルを使用したときと比べて、楽器4の音
色により楽器5の音色を置換した効果が得られる。
【0158】また、図18に示す演奏データと図19
(c)に示すテーブル3のリズム・ミュート情報テーブ
ルとを用いて、図20に示す自動リズム演奏処理を実行
して自動リズム演奏した状態が図21(d)に概念的に
示されている。即ち、楽器2の音色の楽音と楽器5の音
色の楽音とがミュートされて発音されないことになる。
従って、図19(a)に示すテーブル1のリズム・ミュ
ート情報テーブルを使用したときと比べて、楽器2の音
色により楽器1の音色を置換した効果が得られる。
【0159】なお、上記した自動リズム演奏装置におい
ては、楽器情報をMIDIのノート・ナンバーで表すよ
うにしてもよい。
【0160】即ち、複数の楽器情報のうちで一部の複数
の楽器情報を同一の発音タイミングで記憶しておき、当
該同一の発音タイミングで記憶した複数の楽器情報のう
ちでいずれか一つだけミュート・オフとしその他をミュ
ート・オンとしたり、複数の楽器情報のうちで一部の複
数の楽器情報を異なる発音タイミングで記憶しておき、
当該異なる発音タイミングで記憶した一部の複数の楽器
情報のうちでいずれか一つ以上をミュート・オフとしそ
の他をミュート・オンとしたりすることにより、楽器情
報を置換したと同様な効果が得られるとともに、一部の
楽器情報による音色のリズム・パターンのみが異なり、
その他の楽器情報による音色のリズム・パターンは同じ
パターンを構成することができるという効果が得られ
る。
【0161】なお、上記した本発明は、複数パートから
なる伴奏パターンを予め記憶しておき、例えば、指示さ
れたコード(和音)に従って記憶しておいた伴奏パター
ンの音高を読み替えて出力するなどの所定の処理方法に
より、記憶しておいた伴奏パターンを読み出して出力す
る自動伴奏装置に適用することができることは勿論であ
る。
【0162】こうした自動伴奏装置に本発明を適用する
場合には、本発明による自動演奏装置における演奏デー
タが伴奏データに相当するものであるので、上記した自
動演奏装置に関する説明をそのまま自動伴奏装置につい
て用いることができるものである。
【0163】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、各パート毎あるいは所定の複数のパートに
わたって、音色毎にある音色から他の音色へ置換するこ
とができるようになるという優れた効果を奏する。
【0164】また、本発明は、以上説明したように構成
されているので、各パート毎あるいは所定の複数のパー
トにわたって、音色毎に楽音をミュートすることができ
るようになるという優れた効果を奏する。
【0165】また、本発明は、以上説明したように構成
されているので、任意に指定したリズム楽器の音色の楽
音をミュートすることができるようになるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例による自動演奏装置
の構成を示すブロック構成図である。
【図2】操作パネルの概略構成図である。
【図3】演奏データのフォーマットを図表的に示す説明
図である。
【図4】発音情報のフォーマットを図表的に示す説明図
である。
【図5】音色検索処理のルーチンを示すフローチャート
である。
【図6】置換情報テーブルの一例を示す説明図である。
【図7】ミュート情報テーブルの一例を示す説明図であ
る。
【図8】音色置換モードにおける自動演奏処理のルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図9】演奏データの一例を図表的に示す説明図であ
る。
【図10】図11(b)に示す演奏状態を表す演奏デー
タを図表的に示す説明図である。
【図11】(a)は図9に示す演奏データをそのまま自
動演奏した状態を概念的に示す説明図であり、(b)は
図9に示す演奏データと図6に示す置換情報テーブルと
を用いて音色置換モードにより自動演奏した状態を概念
的に示す説明図である。
【図12】ミュート・モードにおける自動演奏処理のル
ーチンを示すフローチャートである。
【図13】初期設定の処理のサブ・ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図14】ミュート情報判別処理のサブ・ルーチンを示
すフローチャートである。
【図15】演奏データの一例を図表的に示す説明図であ
る。
【図16】図17(b)に示す演奏状態を表す演奏デー
タを図表的に示す説明図である。
【図17】(a)は図15に示す演奏データをそのまま
自動演奏した状態を概念的に示す説明図であり、(b)
は図15に示す演奏データと図7に示すミュート情報テ
ーブルとを用いてミュート・モードにより自動演奏した
状態を概念的に示す説明図である
【図18】リズム演奏データのフォーマットならびにそ
の一例を図表的に示す説明図である。
【図19】リズム・ミュート情報テーブルの一例を示す
説明図であり、(a)はテーブル1であり、(b)はテ
ーブル2であり、(c)はテーブル3である。
【図20】自動リズム演奏処理のルーチンを示すフロー
チャートである。
【図21】(a)は図18に示すリズム演奏データをそ
のまま自動リズム演奏した状態を概念的に示す説明図で
あり、(b)は図18に示す演奏データと図19(a)
に示すテーブル1のリズム・ミュート情報テーブルとを
用いて自動リズム演奏した状態を概念的に示す説明図で
あり、(c)は図18に示す演奏データと図19(b)
に示すテーブル2のリズム・ミュート情報テーブルとを
用いて自動リズム演奏した状態を概念的に示す説明図で
あり、(d)は図18に示す演奏データと図19(c)
に示すテーブル3のリズム・ミュート情報テーブルとを
用いて自動リズム演奏した状態を概念的に示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 中央処理装置(CPU) 12 データ・バス 14 リード・オンリ・メモリ(ROM) 16 ランダム・アクセス・メモリ(RAM) 18 操作子群 20 表示部 22 鍵盤装置 24 音源部 26 サウンド・システム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数パートからなる演奏データを記憶し
    た記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データを読み出す演奏デ
    ータ読み出し手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データのなかの音色情報
    を検索する検索手段と、 前記検索手段によって検索された音色情報に対応する置
    換音色情報を記憶する置換音色情報記憶手段と、 前記演奏データ読み出し手段が演奏データのなかの音色
    情報を読み出したときに、読み出した音色情報に対応す
    る置換音色情報を前記置換音色情報記憶手段から読み出
    して出力するように制御する制御手段とを有する自動演
    奏装置。
  2. 【請求項2】 複数パートからなる演奏データを記憶し
    た記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データを読み出す演奏デ
    ータ読み出し手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データのなかの音色情報
    および音色付随情報に対応する置換音色情報および置換
    音色付随情報を記憶する置換情報記憶手段と、 前記演奏データ読み出し手段が演奏データのなかの音色
    情報を読み出したときに、読み出した音色情報に対応す
    る置換音色情報および置換音色付随情報を前記置換情報
    記憶手段から読み出して出力するように制御するととも
    に、前記演奏データ読み出し手段が音色情報に付随して
    演奏データに記憶されている音色付随情報を読み出した
    ときに、読み出した音色付随情報を出力しないように制
    御する制御手段とを有する自動演奏装置。
  3. 【請求項3】 複数パートからなる演奏データを記憶し
    た記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データを読み出す演奏デ
    ータ読み出し手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データのなかの音色情報
    を検索する検索手段と、 前記検索手段によって検索された音色情報に対応するミ
    ュート・オンまたはミュート・オフのミュート情報を記
    憶するミュート情報記憶手段と、 前記演奏データ読み出し手段が演奏データのなかの音色
    情報を読み出したときに、読み出した音色情報に対応す
    るミュート情報を前記ミュート情報記憶手段から読み出
    すミュート情報読み出し手段と、 前記ミュート情報読み出し手段によって前記ミュート情
    報記憶手段から読み出されたミュート情報がミュート・
    オンであるときに、当該ミュート・オンの読み出し以降
    における演奏データのなかの発音情報を出力しないよう
    に制御する制御手段とを有する自動演奏装置。
  4. 【請求項4】 複数のリズム楽器音色に対応する発音情
    報を有するリズム演奏データを記憶したリズム演奏デー
    タ記憶手段と、 前記リズム演奏データ記憶手段からリズム演奏データを
    読み出す読み出し手段と、 リズム楽器音色に対応するミュート・オンまたはミュー
    ト・オフのミュート情報を記憶するミュート情報記憶手
    段と、 前記読み出し手段によって前記リズム演奏データ記憶手
    段からリズム演奏データの発音情報を読み出したとき
    に、読み出された発音情報に係るリズム楽器音色に対応
    するミュート情報を前記ミュート情報記憶手段から読み
    出すミュート情報読み出し手段と、 前記ミュート情報読み出し手段によって前記ミュート情
    報記憶手段から読み出されたミュート情報がミュート・
    オンであるときに、当該読み出した発音情報を出力しな
    いように制御する制御手段とを有する自動リズム演奏装
    置。
  5. 【請求項5】 複数のリズム楽器音色のなかで、少なく
    とも2つのリズム楽器音色の発音情報を同一の発音タイ
    ミングで記憶するとともに、当該少なくとも2つのリズ
    ム楽器音色を除くリズム楽器音色の発音情報を異なる発
    音タイミングで記憶するリズム演奏データを記憶したリ
    ズム演奏データ記憶手段と、 前記リズム演奏データ記憶手段からリズム演奏データを
    読み出す読み出し手段と、 前記リズム演奏データ記憶手段に記憶されているリズム
    演奏データの発音情報のなかで同一の発音タイミングで
    ある発音情報に係るリズム楽器音色のうちで、少なくと
    も1つのリズム楽器音色をミュート・オフとするととも
    に、当該少なくとも1つのリズム楽器音色を除くリズム
    楽器音色をミュート・オンとするミュート情報の組を複
    数組記憶するミュート情報記憶手段と、 前記ミュート情報記憶手段に記憶された複数組のミュー
    ト情報のなかから任意の組のミュート情報を選択する選
    択手段と、 前記読み出し手段によって前記リズム演奏データ記憶手
    段からリズム演奏データの発音情報を読み出したとき
    に、前記選択手段によって選択された組のミュート情報
    において、読み出された発音情報に係るリズム楽器音色
    に対応するミュート情報を前記ミュート情報記憶手段か
    ら読み出すミュート情報読み出し手段と、 前記ミュート情報読み出し手段によって読み出されたミ
    ュート情報がミュート・オンであるときに、当該読み出
    した発音情報を出力しないように制御する制御手段とを
    有する自動リズム演奏装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5のいずれか1項
    に記載の自動リズム演奏装置において、 前記リズム演奏データ記憶手段は、各リズム楽器音色を
    音高情報に対応させて記憶するリズム演奏データを記憶
    しているものであり、 前記ミュート情報記憶手段は、音高情報に対応してミュ
    ート情報を記憶するものであり、 前記ミュート情報読み出し手段は、前記読み出し手段に
    よって前記リズム演奏データ記憶手段からリズム演奏デ
    ータの音高情報の発音情報を読み出したときに、読み出
    した発音情報に係る音高情報に対応するミュート情報を
    前記ミュート情報記憶手段から読み出すものであり、 前記制御手段は、前記ミュート情報読み出し手段によっ
    て読み出されたミュート情報がミュート・オンであると
    きに、当該読み出した音高情報の発音情報を出力しない
    ように制御するものである自動リズム演奏装置。
JP10098588A 1998-03-26 1998-03-26 自動演奏装置および自動リズム演奏装置 Pending JPH11282463A (ja)

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JP10098588A JPH11282463A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 自動演奏装置および自動リズム演奏装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351468A (ja) * 2001-05-23 2002-12-06 Roland Corp 電子楽器
US6956160B2 (en) 2001-06-15 2005-10-18 Yamaha Corporation Tone generator apparatus sharing parameters among channels
WO2023032672A1 (ja) * 2021-09-01 2023-03-09 ヤマハ株式会社 音発生装置、音発生方法、及びプログラム

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