JPH11282141A - 写真処理における洗浄水を再循環させる方法及び装置 - Google Patents

写真処理における洗浄水を再循環させる方法及び装置

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JPH11282141A
JPH11282141A JP1327299A JP1327299A JPH11282141A JP H11282141 A JPH11282141 A JP H11282141A JP 1327299 A JP1327299 A JP 1327299A JP 1327299 A JP1327299 A JP 1327299A JP H11282141 A JPH11282141 A JP H11282141A
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tank
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wastewater
water
washing
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JP1327299A
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Jean-Pierre Raymond Masson
レイモン マッソン ジャン−ピエール
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Eastman Kodak Co
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Eastman Kodak Co
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
    • G03C5/26Processes using silver-salt-containing photosensitive materials or agents therefor
    • G03C5/395Regeneration of photographic processing agents other than developers; Replenishers therefor
    • G03C5/3956Microseparation techniques using membranes, e.g. reverse osmosis, ion exchange, resins, active charcoal

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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄水の回収及びその処理において、従来技
術が有する問題を引き起こすことなく、且つ濾過膜の最
も有効な利用となるような、写真フィルム処理のための
方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 本発明は、写真フィルムの処理のための
方法及び装置に関する。フィルムは処理浴がそれぞれ1
つ又はそれ以上の槽を含む洗浄域からなる一連の処理浴
を循環し、全ての洗浄域から廃水を回収して、各処理浴
に共通の単一の微細濾過装置で処理し、微細濾過装置か
らの透過液の水硬度を調整し、そして、透過液を各処理
浴のそれぞれの洗浄域に再循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルムの処
理に関し、更に詳しくは、このような処理からの洗浄水
の再循環に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの製造及び処理方法は、それらの組
成のために下水溝に廃棄できない廃水を生じており、し
かもそれらは回収して再利用すれば経済的に有益な物質
を含んでいる。一例は写真処理産業であり、そこでは露
光フィルム及び写真用紙が多量の薬品を含む一連の処理
浴中で処理される。写真フィルムを処理するためのその
ような方法は公知であり(例えば、「写真の化学及び物
理学(Chimie et physique photographiques)」、ピエ
ール・グラフキド(Pierre Glafkides)著、第2巻第XL
章(Vol.2, ch. XL)、第947〜967頁参照)、従
ってこれ以上の記載は不要である。これらの処理は、現
在の方法では除去コストが嵩む比較的低濃度の薬品を含
む洗浄水を生ずる。
【0003】最初になされた提案では、写真浴からの廃
水の処理を2つの工程で行ない、1つの工程ではイオン
交換により溶液から塩類を除去し、そしてもう1つの工
程では、例えば活性炭を用いて吸着により有機薬品を除
去する。追加の化学薬品を含む引き続いての工程を利用
して、その溶液から抽出された物質は、次いでイオン交
換樹脂や活性炭から除去しなければならない。
【0004】蒸発や蒸留もまた溶解物質の分離に用いら
れる。しかしながら、非常に希薄な溶液に対しては、こ
れらの方法は多量のエネルギーを消費するためコストが
嵩む。
【0005】第2のより最近の提案では、廃水処理に限
外濾過、微細濾過(nanofiltration)及び逆浸透が用い
られている。この提案において、処理設備における各処
理浴は、それらの限外濾過ユニット又は微細濾過ユニッ
トにそれぞれ接続されている。そのようなユニットは原
理的には篩として作用する大きな表面積の膜(membran
e)を用いており、その「孔」は顕微鏡的な又は分子次
元の孔であって、その大きさの範囲は、所定より大きい
分子は透過せずに保持し、それより小さな分子又は単純
な塩のイオンはその膜を透過するような非常に狭くなけ
ればならない。限外濾過の膜は、一般に分子量2000
未満の分子を透過させ、それより大きい分子を保持す
る。微細濾過においては、分子量の限界は200であ
る。逆浸透の分子量限界は100もしくはそれ以下であ
る。本明細書の記載において用語「濾過」は、限外濾
過、微細濾過又は逆浸透に対して区別することなく、す
なわち、膜を用いる技術のあらゆる濾過システムを指す
ものとする。
【0006】このタイプの濾過膜は高度の選択性(又は
選択率)を有することができるが、それらは低流速での
み使用される。一般に、1つの透過ユニットは処理浴毎
に、すなわち、現像浴からの廃水を処理するための第1
の濾過ユニット、定着浴からの廃水を処理するための第
2の濾過ユニット、漂白浴からの廃水を処理するための
第3の濾過ユニットなどのように用いられる。これらの
濾過ユニットからのそれぞれの透過液(permeate)は、
専ら、その廃水の源であるそれぞれの浴に組み合わせた
洗浄浴に再循環される。このようなシステムは、多くの
特許文献に記載されており、特に米国特許第4,45
1,132号(US−A−4 451 132)及びフ
ランス国特許第2,684,024号(FR−A−2
684 024)に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの組み合わせ方
法の主な欠点は、限外濾過又は微細濾過ユニットが別々
に多数存在することにより、処理設備のコスト、所要ス
ペース及び処理設備の保全のニーズが増大することであ
る。
【0008】さらに、写真処理からの洗浄水を汚染する
物質は非常に多種にわたり、それらは現像主薬などの有
機化合物、無機化合物、特に無機塩、及びキレートを含
む。これら物質は全て除去しなければならず、そのため
濾過膜はこれらの全ての物質が完全に又は少なくとも再
循環した場合に写真処理基準に合致する程度に、もしく
は排水基準に合致する程度までに、除去されるようなも
のを選択し、使用しなければならない。しかしながら、
もしその洗浄水が強力に脱塩化されているなら、その結
果得られる水は、写真処理工程に再循環する際、既にそ
の洗浄機能を失っており、また汚染物質を完全に除去で
きなければ、その処理の何れの工程にでも無差別に再循
環できるなどということはあり得ない。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の目的は
洗浄水の回収及びその処理が、上記のような問題を引き
起こすことなく、且つ濾過膜の最も有効な利用となるよ
うな、写真フィルム処理のための方法及び装置を提供す
ることにある。
【0010】本発明のその他の目的を、以下の記載にお
いて詳細に言及する。
【0011】これらの目的は、1つ又はそれ以上の槽
(tank)を含む洗浄域と組み合わせた、少なくとも1つ
の処理浴に写真フィルムを循環させることを含んでなる
写真処理廃水を再循環させる方法であって、 a)少なくとも1つの洗浄槽からの廃水のpHを6及び8
の間の値に調整し、 b)全ての廃水を単一の濾過装置で処理し、 c)工程b)からの透過液の水硬度を1度又はそれ以上
の硬度に調整し、そして、 d)工程c)からの透過液を洗浄域の任意の1つの槽に
再循環させる、工程を順に含んでなる写真処理廃水を再
循環させる方法を提供する本発明に従って達成される。
【0012】本発明のもう1つの側面において、フィル
ムが誘導される一連の各種処理浴を含み、それぞれの処
理浴が1つ又はそれ以上の槽を含んでなる洗浄域と組み
合わされている、写真処理廃水を再循環させる装置であ
って、 a)洗浄槽からの廃水を混合するための手段、 b)混合された廃水のpHを6及び8の間の値に調整する
ための手段、 c)全ての洗浄域からの廃水を受け入れて処理するよう
に設計されている、全ての工程(10,11,12,1
3)に共通の微細濾過装置14、 d)得られる透過液の水硬度を1度又はそれ以上の硬度
に調整するための手段、そして e)濾過装置(14)からの透過液を少なくとも1つの
処理洗浄域(10,11,12,13)に再循環させる
手段を含んでなる写真処理廃水を再循環させる装置が提
供される。
【0013】また、濾過装置の滞留物はその中に含まれ
る銀を回収するために電気分解によって処理することも
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】一般に、カラー写真処理工程のラ
インには、写真フィルムが光に曝されないように保持さ
れるフィルム給送システムが含まれる。
【0015】フィルムは、先ず、カラー現像浴及びカラ
ー現像反応を停止するための現像停止浴を含む最初の処
理域に給送される。この処理域には、また、1つ又はそ
れ以上(典型的には2つ)の洗浄槽を含む洗浄域が含ま
れる。
【0016】フィルムは、次いで、漂白促進剤を含む第
1の一連の槽、漂白剤を含む第2の一連の槽及びフィル
ムを洗浄するための水を含む第3の一連の槽からなる漂
白浴を通って移動する。
【0017】フィルムは、次に、定着剤と接触する第1
の領域及びフィルムが移動する1つ又はそれ以上の一連
の槽を含む洗浄域を含む定着浴に給送される。
【0018】フィルムは、先ず、前処理浴(典型的に
は、炭酸塩又は硫酸塩)に給送されることもでき、必要
であれば(例えば映画フィルム)、その後、カーボンブ
ラックの裏打ちを取り除くことができるシステムに移送
される。一般にそのようなシステムは、時にはブラシロ
ールが付いた水噴射機構(the action fo water jet)を
用いる。
【0019】現像するフィルムのタイプによっては(例
えば動画フィルム)、フィルムは先ず、サウンドトラッ
クを現像するために現像剤が供給される工程に、次いで
さらなる洗浄の工程に、そして最後に定着浴及び洗浄域
に導入することができる。
【0020】その設備の全ての洗浄ゾーンにおいて、洗
浄は流下式又は向流式で行うことができる。
【0021】前記の浴の配置は単に表示するのみであ
る。処理されるフィルムのタイプ(カラーポジフィル
ム、カラーネガフィルム、白黒フィルム等)によって、
その配置は変わることがある。
【0022】実際の処理後、とりわけバクテリアの増殖
を防止し、そして一般的には、乾燥段階のフィルムの状
態を調整するために設定される界面活性剤及び防黴剤
(biocide)の溶液を通した後、フィルムは乾燥部に導入
する。
【0023】以下の記載において、本発明の方法を実施
するために設計された装置を模式的に示す図1を参照す
る。この装置は数列の別々の処理ライン(本明細書では
4つ)10,11,12,13からの処理水を集めるよ
うに設計されている。
【0024】本発明の重要な特徴に従えば、処理工程ラ
イン10,11,12及び13の洗浄域に含まれる廃水
は、回収されて10,11,12及び13の全ての処理
工程に共通の濾過ユニット14へ送られる。典型的に
は、廃水は適当なポンプ及びバルブを用い、緩衝槽15
を経由してその濾過ユニットに導入される(図示せ
ず)。槽16は、槽15中の廃水のpHを6及び8の間、
好ましくは6.5〜7.5の値に調整するために塩基又
は酸の溶液を含む。この酸又は塩基の溶液は、沈澱のよ
うな不所望の如何なる副次的結果も引き起こす原因とな
ってはならない。もし塩基性が強過ぎるために初めに集
めた廃水のpHを低下させなければならない時には一般に
は酢酸を20%に希釈して用いる。もし酸性が強すぎる
ために最初に集めた廃水のpHを高めなければならない時
には、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムの水溶
液を用いる。求められるpHに従って添加すべき酸又は塩
基の量を調整するために、探針(probe)を使用すること
ができる。
【0025】
【実施例】図1に示す態様において、滞留物(すなわち
濾過残)は緩衝槽15に送られる(ライン17)。槽の
内容物が豊富な銀を含むときは、銀を回収するために、
例えば電気分解によって処理することができる。透過液
は滞留物を再循環又は破棄するために管24によって別
の領域に流出させることができる。
【0026】濾過ユニット14は、必要とされる分離の
水準や流速に従って、単一の膜又はそれぞれの基本単位
(module)が1つ又はそれ以上の膜を平行の状態で含ん
でなる数枚の連続した膜の基本単位を含むことができ
る。それが処理浴の初期の組成の一部であれ、処理済の
フィルムに由来するものであれ、処理浴からの洗浄水中
にある全ての成分を保持できる膜が使用される。これら
の成分は、例えばハロゲン化物(Cl,Br,I)、亜
硫酸塩、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、硫酸塩、炭酸
塩、硼酸塩、硝酸塩、アルミニウム、鉄、アルカリ金属
(Li,Na,K)及びアルカリ土類などのイオン類;
ヒドロキノン類、3−ピラゾリドン類、p−フェニレン
ジアミン、p−アミノフェノール、複素環チオール類等
の複素環化合物、アミノアルコール類、ポリアルケニレ
ングリコール類等の有機物質;ポリアミノカルボン酸錯
体類、例えば、鉄−EDTA錯体類などのキレート類;
である。指針として、「フィルムテック(Filmtec)(商
標)NF 70」微細濾過膜、「フィルムテック(Film
tec)(商標)BW30」濾過膜、「フィルムテック(Fi
lmtec)(商標)SW30」濾過膜等によって良い結果が
得られた。
【0027】本発明の別の重要な特徴は、濾過ユニット
14により生成した透過液(ライン18)を、透過液リ
ットル当り少なくとも5mgのCaを添加するために、槽
20からの塩水が流れ込みうる貯蔵槽19に送り、その
透過液の水硬度を1度以上の値に調整された状態にする
ことにある。一態様によれば、透過液リットル当り少な
くとも20mg、好ましくは40mg(硬度10に相当)の
Caを添加する。槽20の溶液は、単なるカルシウム塩
溶液、例えばCaCl2 の溶液とすることができる。好
ましい態様によれば、MgCl2 及びCaCl2 の、5
0−50重量混合物である塩溶液が使用されて、透過物
リットル当りCa20mg及びMg20mgの当量となる。
探針(図示せず)により透過液の導電率を測定すること
ができ、それによって水硬度の調整に必要な塩の供給を
制御できる。槽19を出た直後に透過液は、例えば紫外
線処理、すなわちバクテリア防除のための処理など追加
の処理を行うためにユニット23を通過させることもで
きる。映画フィルムの場合には、洗浄水の硬度は15を
超えていなければならないが、好ましくは20又は25
を超えるべきではない。そうでないとこれがフィルム上
に沈積物を生じさせる原因となり、それが上映に際して
目に見える欠点を生じさせることになる。
【0028】本発明の他の重要な特徴は、ユニット19
を出た後の透過液(ライン21)を相異なる処理工程の
洗浄域10,11,12及び13の何れかに送ることで
ある。透過液の再循環回路には、バルブ、緩衝槽及びポ
ンプを含むことができる(図示せず)。それぞれの洗浄
域の内部において、ユニット14からの水は、必要に応
じて、任意の洗浄槽、洗浄槽の任意の組み合わせ又は洗
浄槽の全てに流入させることができる。槽に補給するた
めに加えられなければならないことのある水の量は、部
分的には微細濾過装置の滞留の割合に依存して決まる。
例えば、80%が透過し、20%が滞留する濾過工程の
場合には、20%の水を加える。本発明において、透過
量は透過液中の汚染物質の濃度に依存して、少なくとも
80%、好ましくは少なくとも85%、有利には90%
を超えるのがよい。加える水の硬度によっては、必要に
応じてシステム内の異なる場所にカルシウムを添加する
ことができる。
【0029】上記の態様において、単一の濾過ユニット
が数個のカラー処理ラインと組み合わされている。異な
るタイプのフィルムのための異なる現像ライン(白黒フ
ィルムのために1ライン、カラーネガフィルムのために
第2のライン、カラーポジフィルムのために第3のライ
ン等)を有する処理ラボの場合、これら全ての処理工程
ラインを単一の微細濾過ユニットと組み合わせるように
システムを形成することもできる。
【0030】図2はコダックE−6の処理に適用され
る、本発明の方法を実施するためのもう一つの装置につ
いての模式図である。
【0031】この装置は処理工程ライン(30),(4
0),(50)及び(60)の4つの工程ラインを含
む。ライン(30)は反転カラー処理工程であり: ・第1の現像剤(白黒)を含む槽301、 ・洗浄のための槽302、 ・反転浴を含む槽303、 ・カラー現像剤を含む槽304、 ・予備漂白浴を含む槽305 ・漂白浴を含む槽306、 ・洗浄のための槽307、 ・定着のための槽308、 ・洗浄のための槽309、 ・安定化浴を含む槽310、 を含む。
【0032】ライン(40)は、コダックR−3の処理
工程のようなもう一つの反転カラー処理工程であり: ・第1の現像剤(白黒)を含む槽401、 ・洗浄のための槽402、 ・カラー現像のための槽403、 ・洗浄のための槽404、 ・漂白−定着のための槽405、 ・洗浄のための槽406、 を含む。
【0033】ライン(50)は、コダックC−41の処
理工程のようなカラーネガ処理工程であり: ・カラー現像のための槽501、 ・漂白のための槽502、 ・洗浄のための槽503、 ・定着のための槽504、 ・安定化のための槽506、 を含む。
【0034】ライン(60)は、コダックRA−4の処
理工程のようなカラー処理工程であり: ・定着のための槽601、 ・漂白−定着のための槽602、 ・洗浄のための槽603、 を含む。
【0035】これら4つのラインの洗浄槽からの水(廃
水)を、槽100(ここで前記のようにpHを調節するこ
とができる)に集め、次いで濾過ユニット101に送
る。ユニット101を出た後、透過液は槽102に送ら
れ、そこで前記のように槽104から供給される塩類の
溶液(カルシウム及びマグネシウム)によってその硬度
を調整する。槽103によって、使用する水(廃水)の
硬度に従って透過液又は濾過残(槽100)に水を添加
する。次に透過液は4つの処理工程ラインの何れかの1
つ又はそれ以上の洗浄槽に再循環される。
【0036】本発明のこれら全ての相異なる態様に共通
する概念は、同じ微細濾過ユニットが幾つかの相異なる
タイプのものであってもよい処理工程ラインと組み合わ
せうるということであり、数個の処理工程ラインに対し
て共通の微細濾過ユニットにより生成する透過液が、処
理するフィルムのセンシトメトリー性に如何なる有害な
影響を与えることなく、何れかの処理工程ラインにおけ
る何れかの洗浄域に再循環することができるということ
である。この結果を達成できるのは、洗浄水中に存在す
る汚染物質の濃度をその許容限度以下に減少させること
ができるからである。特に、フィルムテック(Filmtec)
(商標)NF70膜を用いた本発明の方法によって、R
−3の処理工程からの濾過された洗浄水は、次のような
品質を達成することができる(濃度はmg/l): 銀 0.1未満 鉄 0.3 ヨウ素 0.1 マグネシウム 0.2 EDTA 1.0 臭素イオン 1.5 塩素イオン 1.5 硫酸イオン 2.0 チオ硫酸イオン 3.0 硝酸イオン 0 リン酸イオン 0 フッ素イオン 0 チオシアン酸イオン 1.0 炭酸イオン 3.0
【0037】これら全ての提案のもう1つの大きな利点
は、それらが提供する洗浄水の節約である。
【0038】本発明をその好ましい態様によって記述し
た。特許請求の範囲に示された本発明の範囲内におい
て、様々な変形が工夫されうることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するために設計された装置
を模式的に表した図である。
【図2】コダックE−6の処理に適用する、本発明の方
法を実施するための別の装置についての模式図である。
【符号の説明】 (図1) 10…洗浄域 11…洗浄域 12…洗浄域 13…洗浄域 14…濾過ユニット 15…緩衝槽 16…塩基又は酸の溶液 17…緩衝槽に送られる滞留物 18…貯蔵槽に送られる透過液 19…貯蔵槽 20…塩の溶液 21…洗浄域に再送される透過液 22…槽14の出口 23…追加の処理を行うためのユニット 24…濾過残の再循環又は破棄 (図2) 100…槽 101…濾過ユニット 102…槽 103…水 104…塩の溶液 30…反転カラー処理工程E−G 301…第1の現像剤 302…洗浄 303…反転浴 304…カラー現像剤 305…予備漂白浴 306…漂白浴 307…洗浄 308…定着 309…洗浄 310…安定化 40…反転カラー処理工程(R−3) 401…第1の現像剤 402…洗浄 403…カラー現像剤 404…洗浄 405…漂白−定着 406…洗浄 50…カラーネガ処理工程(C−41) 501…カラー現像剤 502…漂白 503…洗浄 504…定着 505…洗浄 506…安定化 60…カラー処理工程(RA−4) 601…カラー現像剤 602…漂白−定着 603…洗浄

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つ又はそれ以上の槽を含む洗浄域と組
    み合わせた少なくとも1つの処理浴に写真フィルムを循
    環させることを含んでなる写真処理廃水を再循環させる
    方法であって、 a)少なくとも1つの洗浄槽からの廃水のpHを6及び8
    の間の値に調整し、 b)全ての廃水を単一の濾過装置で処理し、 c)工程b)からの透過液の水硬度を1度又はそれ以上
    の硬度に調整し、そして、 d)工程c)からの透過液を洗浄域の任意の1つの槽に
    再循環させる工程を順に含んでなる写真処理廃水を再循
    環させる方法。
  2. 【請求項2】 フィルムが誘導される一連の各種処理浴
    を含み、それぞれの処理浴が1つ又はそれ以上の洗浄槽
    を含んでなる洗浄域と組み合わされている、写真処理廃
    水を再循環させる装置であって、 a)各洗浄槽からの廃水を混合するための手段、 b)混合された廃水のpHを6及び8の間の値に調整する
    ための手段、 c)全ての洗浄域からの廃水を受け入れて処理するよう
    に設計されている、全ての工程(10,11,12,1
    3)に共通の微細濾過装置14、 d)得られる透過液の水硬度を1度又はそれ以上の硬度
    に調整するための手段、 e)濾過装置(14)からの透過液を少なくとも1つの
    処理洗浄域(10,11,12,13)に再循環させる
    手段を含んでなる写真処理廃水を再循環させる装置。
JP1327299A 1998-01-22 1999-01-21 写真処理における洗浄水を再循環させる方法及び装置 Pending JPH11282141A (ja)

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