JPH11281906A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JPH11281906A
JPH11281906A JP8750798A JP8750798A JPH11281906A JP H11281906 A JPH11281906 A JP H11281906A JP 8750798 A JP8750798 A JP 8750798A JP 8750798 A JP8750798 A JP 8750798A JP H11281906 A JPH11281906 A JP H11281906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子冷却装置によって確実にレーザダイオード
アレイを冷却することができる光源装置を、提供する。 【解決手段】ケーシング1の底面に固定されるコリメー
タレンズ取付ブロック46の貫通孔46a内には、コリ
メータ調整枠43及びレンズ枠40を介して、コリメー
タレンズ群19が固定されている。また、このコリメー
タレンズ取付ブロック46の先端面には、貫通孔46
a,49c同士を合致させた状態で、断面L字型に屈曲
した板状金属部材からなる光源調整ベース49が固定さ
れている。この光源調整ベース49における屈曲した先
の板状部分49bには、金属板からなる光源取付ベース
52が固定されている。この光源ベース52上には、そ
の放熱面を光源取付ベース52の上面に面接触させた状
態で、ペルチェ素子57が固定されている。このペルチ
ェ素子57の吸熱面上には、レーザダイオードアレイパ
ッケージ18が、面接触された状態で固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザダイオードアレ
イから同時に発振された複数本の平行レーザビームを出
射することができる光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザプリンター等の描画速度を
向上させるために、夫々個別にON/OFF変調された
複数本のビームを同時に走査するいわゆるマルチビーム
の走査光学系が、実用化されている。このようなマルチ
ビームを実現する走査光学系を組み込んだ光学装置の例
として、光源としてレーザダイオードアレイを用いるタ
イプがある。このタイプでは、感光体ドラム上に形成さ
れた各ビームスポットの位置,それらの相対間隔,及
び、それらの並び方向を調整可能とするために、レーザ
ダイオードアレイとコリメータレンズとが相対位置調整
可能且つ相対角度調整可能に保持されていた。
【0003】ところで、レーザダイオードアレイは、複
数のレーザダイオードが互いに隣接した構造であるの
で、各レーザダイオードは自己が発する熱に加えて隣接
するレーザダイオードの熱の影響をも受けるので、単独
のレーザダイオードよりも高熱になり易い。このように
レーザダイオードアレイが高熱になると、レーザ発振モ
ードが変化して、本来中心波長のみのシングルモードで
発光すべきレーザビームの発光波長が複数のピーク波長
を有するようになったり、発光波長の幅が広がってしま
う。このようにレーザ発振モードがシングルモードでな
くなると、感光体ドラム上に形成されるビームスポット
の径が拡大して、所望の解像度が得られなくなってしま
う。
【0004】このような理由に因り、レーザダイオード
アレイを使用する場合には、このレーザダイオードアレ
イを十分に冷却して温度制御を行うことが不可欠となっ
ている。レーザダイオードアレイを冷却するための構成
としては、例えば、電子冷却装置(ペルチェ素子)をレ
ーザダイオードアレイに接触させる構成,冷却ファンに
よって強制空冷する構成,ヒートパイプに冷却用の流体
を流す構成,これらを組み合わせた構成,等が考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペルチ
ェ素子は、省スペースで冷却が可能であるという利点を
有する反面、冷却可能な熱量に比べて自身が発生する熱
量が大幅に上回るという欠点を有している。従って、ペ
ルチェ素子自身から発生する熱が光源装置外に効率良く
放熱されなければ、ペルチェ素子自身から発生する熱が
レーザダイオードアレイに伝わってしまい、レーザダイ
オードアレイが却って熱せられてしまう結果となる。従
って、ペルチェ素子単独で冷却する構成は、殆ど実用性
がない。
【0006】また、冷却ファンによってレーザダイオー
ドアレイ(又は、ペルチェ素子)を強制空冷する構成を
採用した場合には、光源装置内の各光学部品の表面にゴ
ミが付着してしまうといった問題や、振動が生じてしま
うという問題や、光路を通過する熱風の影響でレーザビ
ームに揺らぎが生じてしまうという問題が派生する。従
って、高精度の描写をしなければならない光源装置に
は、この構成の採用は困難であると言わざるを得ない。
【0007】また、ヒートパイプに冷却用の流体を流す
構成は、機構を複雑且つ大規模にしてしまうとともにコ
ストを上昇させてしまうので、やはり、採用は困難であ
る。本発明は、このような問題に鑑み、電子冷却装置か
ら発生した熱を熱伝導によって外部に放熱することで、
この電子冷却装置によって確実にレーザダイオードアレ
イを冷却することができる光源装置の提供を、課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下の手段を採用した。即ち、請求項1
記載の光源装置は、金属製の板形状を有するケーシング
と、コリメータレンズを保持する貫通孔が形成された金
属ブロックからなるとともに前記ケーシング上に固定さ
れたコリメータレンズ保持部材と、このコリメータレン
ズ保持部材に固定された金属部材からなる光源保持部材
と、吸熱を行う吸熱面と放熱を行う放熱面とを有すると
ともに、前記光源保持部材における前記コリメータレン
ズの光軸側の面に前記放熱面を面接触させた状態で固定
された電子冷却装置と、前記吸熱面に面接触した状態で
固定された半導体レーザ素子とを、備えたことを特徴と
する。
【0009】このように構成されると、半導体レーザ素
子は、電子冷却装置の吸熱面に接触しているので、この
電子冷却装置によって冷却される。この電子冷却装置の
放熱面から発生した熱は、この放熱面に面接触している
光源保持部材を伝わり、さらに、この光源保持部材に固
定されたコリメータレンズ保持部材に伝わり、ついに、
このコリメータレンズ保持部材に固定されているケーシ
ングに伝わる。このケーシングは板形状を有しているの
で、伝わってきた熱はその全面から空気中に放熱され
る。このように、電子冷却装置の放熱面から発生した熱
は効率良く放熱されるので、この電子冷却装置の冷却能
力が低下することはなく、半導体レーザ素子は確実に冷
却される。
【0010】なお、ここでいう半導体レーザ素子には、
モノリシックレーザダイオードアレイのような半導体レ
ーザアレイを含む。但し、半導体レーザ素子とは、半導
体チップそのものを指しているのではなく、半導体チッ
プが封入された半導体パッケージを指している。また、
電子冷却装置としてはペルチェ素子を用いることができ
る。
【0011】請求項2記載の光源装置は、請求項1にお
いて、内部に前記コリメータレンズが固定されていると
ともに、前記コリメータレンズ保持部材の貫通孔内にお
いてこの貫通孔の軸方向に移動可能に設置されたレンズ
枠を更に備えたことで、特定したものである。
【0012】請求項3記載の光源装置は、請求項1の光
源保持部材が、前記光源保持部材に固定された第1部材
と、この第1部材上に面接触し且つその接触面の方向に
回転調整可能な状態で固定されているともに前記電子冷
却装置が固定されている第2部材とからなることで、特
定したものである。
【0013】請求項4記載の光源装置は、請求項3の第
1部材が、前記コリメータレンズ保持部材における前記
貫通孔が開口した面に面接触した状態で固定された第1
板片部と、この第1板片部に対して90度の角度をなす
とともに前記第2部材が固定されている第2板片部と
を、一体構成してなることで、特定したものである。
【0014】請求項5記載の光源装置は、請求項4の第
1部材の第1板片部が、前記コリメータレンズ保持部材
に対して、接触面の方向に相対移動調整及び相対回転調
整可能に固定されていることで、特定したものである。
【0015】請求項6記載の光源装置は、請求項1のケ
ーシング,コリメータレンズ保持部材及び光源保持部材
が熱伝導性ある部からなることで、特定したものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。ここで説明する本発明の実施の形
態は、本発明による光源装置を、レーザプリンタ,レー
ザコピー,レーザフォトプロッタ,又はレーザファクシ
ミリ等の印刷装置に使用可能なレーザスキャニングユニ
ットとして実施した例である。 〔走査光学装置の全体構成〕最初に、本実施形態に係る
レーザスキャニングユニットの全体構成を、図7乃至図
9に基づいて説明する。図7は、このレーザスキャニン
グユニットからカバー2(図8及び図9参照)を外した
状態を示す平面図であり、図8は、図7のVIII-VIII線
に沿った縦断面を示す断面図であり、図9は、図7のIX
-IX線に沿った縦断面を示す断面図である。これら各図
に示されるように、このレーザスキャニングユニット
は、全体として扁平な略直方体形状を有している。そし
て、図示せぬ印刷装置に装着され、この印刷装置から供
給される変調信号(イメージ信号)に基づいてレーザビ
ームをON/OFF変調するとともに主走査方向に走査
して、この印字装置内に設置された感光体ドラム表面上
に変調信号(イメージ信号)に応じた画像を描画する。
【0017】このレーザスキャニングユニットの外観を
なす筐体は、上面が開放した箱型のケーシング1と、こ
のケーシング1の開放上面を閉じる蓋2とから、構成さ
れる。このケーシング1は、アルミのダイキャスト成形
品であり、板形状を有する底壁1aと、この底壁1aの
周囲に立設された側壁1bとを有している。このケーシ
ング1の底壁1b上面(底面)はほぼ平坦面であるが、
後述するポリゴンミラーユニット11を固着する部位
(ポリゴンミラーユニット装着部1c)のみが略円筒状
に突出し、その内部が開口している。また、この底壁1
aには、走査されたレーザビームを図示せぬ印刷装置の
感光体ドラムへ向けて通過させるための描画用スリット
1dが、図7の右側の側壁1bの近傍においてこれと平
行に穿たれている。この描画用スリット1dには、防塵
用のカバーガラス板16がはめ込まれている。さらに、
描画用スリット1dの近傍の側壁1bには、この描画用
スリット1dと平行に、光学調整用スリット1eが穿た
れている。この光学調整用スリット1eは、出荷前にお
いて、ケーシング1内に組み込まれた光学系の調整をす
るものに用いられるものであるために、この調整が完了
した後においては、蓋板17によって閉じられる。
【0018】ケーシング1内に組み込まれた光学系は、
レーザビームの進行方向に沿って順番に並ぶコリメータ
光源ユニット3,ビーム整形プリズムユニット4,第1
直角反射ミラーユニット5,リレーレンズユニット6,
平面ミラーユニット7,APC(オートパワーコントロ
ール)信号検出ユニット8,ダイナミックプリズムユニ
ット9,シリンドリカルレンズユニット10,ポリゴン
ミラーユニット11,fθレンズユニット12,及び、
折り返しミラーユニット13と、fθレンズユニット1
2の像側の片隅においてレーザビームを分岐させる第2
直角反射ミラーユニット14と、この第2直角反射ミラ
ーユニット14によって分岐されたレーザビームの収束
点に配置されたSOS(スタート・オブ・スキャン)セ
ンサユニット15とから、構成されている。
【0019】これらのうちポリゴンミラーユニット11
は、その中心と描画用スリット1dの垂直二等分線とが
ほぼ一致する位置関係で、ケーシング1の中央よりもや
や描画用スリット1dから離れた位置に、設置されてい
る。このポリゴンミラーユニット11は、ケーシング1
のポリゴンミラーユニット装着部1cに嵌合する略筒状
のポリゴンカバー20,このポリゴンカバー20内に固
定されたポリゴンモータ21,このポリゴンモータ21
の駆動軸に取り付けられたポリゴンミラー22,及び、
このポリゴンミラー22をポリゴンカバー20内に封ず
るためにこのポリゴンカバー20の下開口端を閉じる蓋
23から、構成されている。ポリゴンモータ21の駆動
軸,即ち、ポリゴンミラー22の回転軸とポリゴンミラ
ー22の周囲に形成された各鏡面とは、このポリゴンミ
ラーユニット11をケーシング1のポリゴンミラーユニ
ット1cに固定した状態において、ケーシング1の底面
に対して垂直となる。そして、このポリゴンモータ21
は、このポリゴンミラー22を、図7における時計方向
へ回転させる。また、ポリゴンカバー20の側壁には、
ポリゴンミラーの各鏡面へレーザビームを入射させると
ともに各鏡面からの反射光を通過させるための光路孔2
0aが、穿たれている。この光路孔20aには、ポリゴ
ンカバー20内への塵の侵入を防止するために、カバー
ガラス24が填め込まれている。以下の説明において
は、この光路孔20aを通ってポリゴンミラー22の各
鏡面に入射した光がこれら各鏡面によって偏向・走査さ
れる方向(折り返しミラーユニット13よりも上流側に
おいては図7の紙面と平行な方向)を「主走査方向」と
言い、この面に直交する方向(折り返しミラーユニット
13よりも上流側においては図7の紙面に直交する方
向)を「副走査方向」と言うものとする。
【0020】コリメータ光源ユニット3は、ポリゴンミ
ラーユニット11を挟んで描画用スリット1dと反対側
においてこの描画用スリット1dと平行に設置されてお
り、レーザダイオードアレイパッケージ18及びコリメ
ータレンズ群19を内蔵している。このコリメータレン
ズユニット3内においてこれらレーザダイオードアレイ
パッケージ18及びコリメータレンズ群19を保持する
ための構造については後で詳しく説明するので、ここで
は、これらレーザダイオードアレイパッケージ18及び
コリメータレンズ群19の機能のみを説明する。
【0021】半導体レーザ素子であるレーザダイオード
アレイパッケージ18は、モノリシックレーザダイオー
ドアレイチップ18aを内蔵している。このモノリシッ
クレーザダイオードアレイチップ18aは、同一面内に
ビーム軸を揃えた状態で12本のレーザビームを100μ
m程度のピッチで出射させる様に、複数のレーザダイオ
ードを一体化した半導体である。このモノリシックレー
ザダイオードアレイチップ18aは、各レーザビームの
発散の中心がコリメータレンズ群19の焦点と一致する
ように配置される。
【0022】また、コリメータレンズ群19は、レーザ
ダイオードアレイパッケージ18から出射された各レー
ザビームを夫々平行光にするとともに、各レーザビーム
のビーム軸をその出射側瞳面にて交差させる。なお、こ
のコリメータレンズ群19は、色収差や温度変化が小さ
く、且つ、高い像高まで解像度がある様に、設計されて
いる。このようなコリメータレンズ群19から出射され
た状態において、コリメータ端部のスリット41によ
り、各レーザビームのビーム形状は楕円形となる。
【0023】ビーム整形プリズムユニット4は、図5に
示すように、二つのプリズム4a,4bを内蔵してい
る。そして、これら二つのプリズム4a,4bを組み合
わせることによって、各レーザビームのビーム形状を、
副走査方向において半分に絞る。
【0024】第1直角反射ミラーユニット5は、ビーム
整形プリズムユニット4から出射された各レーザビーム
をケーシング1の底面と平行な面内において180度折
り返すために、互いに90度の角度で向き合う2枚一組
の反射鏡5a,5bを、ケーシング1の底面に対して垂
直に支持している。
【0025】リレーレンズユニット6は、APC信号検
出ユニット8内の第2リレーレンズ25とともにアフォ
ーカル光学系を構成する第1リレーレンズ6aを内蔵し
ており、コリメータレンズ群19の出射側瞳から出射さ
れた各レーザビームを夫々収束させるとともに、これら
各レーザビームのビーム軸を相互に平行且つ光軸に対し
て平行にする。
【0026】平面ミラーユニット7は、リレーレンズユ
ニット6から出射された各レーザビームを、ポリゴンミ
ラーユニット11及びfθレンズユニット12を回避さ
せつつ、ケーシング1の底面と平行な面内において描写
スリット1d側に向けて90度折り曲げるために、平面
ミラー7aをケーシング1の底面に対して垂直に支持し
ている。
【0027】APC(オートパワーコントロール)信号
検出ユニット8は、レーザビームの進行方向に沿って順
番に並ぶ第2リレーレンズ25,ハーフミラー26,コ
ンデンサーレンズ27,及び、偏光ビームスプリッタ2
8と、この偏光ビームスプリッタ28によって分割され
た各光路上に夫々配置された二つの受光素子29,30
とを、内蔵している。
【0028】この第2リレーレンズ25は、第1リレー
レンズ6aから出射して一旦収束した後に拡散する各レ
ーザビームを平行光にするとともに、これら各レーザビ
ームのビーム軸をポリゴンミラー22の各反射面上又は
その近傍にて交差させる。即ち、第2リレーレンズ25
は、第1リレーレンズ6aとともに、コリメータレンズ
群19の出射側瞳とポリゴンミラー22の各反射面とを
光学的に共役にする。
【0029】また、ハーフミラー26は、第2リレーレ
ンズ25から出射された各レーザビームを、90〜95
%の割合でポリゴンミラー22に向けて反射するととも
に、残りを透過させる。
【0030】偏光ビームスプリッタ28は、ハーフミラ
ー26を透過した各レーザビームを、直交する二つの偏
光成分に分離する。各受光素子29,30は、各偏光成
分の収束点に夫々配置され、夫々の偏光成分を光電変換
する。これら各受光素子29,30からの出力電流は、
図示せぬAPC回路に入力され、レーザーダイオードア
レイパッケージ18から出射される各レーザビームの出
力値を自動調整するために用いられる。
【0031】ダイナミックプリズムユニット9は、ケー
シング1の底面と平行な軸回りに回動可能に設けられた
ダイナミックプリズム9aを内蔵している。そして、こ
のダイナミックプリズム9aを適宜回動させることによ
り、各レーザビームに対する偏角作用を変化させて、ポ
リゴンミラー22の面倒れ誤差や図示せぬ印刷装置内の
感光体ドラムの回転ムラに起因して生じる感光体ドラム
表面でのビームスポットの副走査方向(回転ドラムの周
方向)の位置ズレを、補正する。
【0032】シリンドリカルレンズユニット10は、副
走査方向(ケーシング1の底面に直交する方向)にのみ
正のパワーを有するシリンドリカルレンズ群を内蔵して
おり、ダイナミックプリズムユニット9から出射された
各レーザビームを、ポリゴンミラー22の各反射面上又
はその近傍において、主走査方向を向いた線状に収束さ
せる。 fθレンズユニット12は、ポリゴンミラー2
2によって反射・偏向された各レーザービームが入射す
るfθレンズ群31を共通の基板32上に設置して、構
成されている。このfθレンズ群31は、ポリゴンミラ
ー22側から折り返しミラーユニット13側に向かって
順番に、主走査方向及び副走査方向の両方向に関して夫
々負、正,正,負のパワーを有する第1レンズ33,第
2レンズ34,第3レンズ35,第4レンズ36を配列
して、構成されている。
【0033】このfθレンズ群31は、主走査方向にお
いては、平行光として入射した各レーザビームを図視せ
ぬ印刷装置の感光体ドラムの表面上にビームスポットと
して収束させるために、全体として比較的弱い正のパワ
ーを有しており、副走査方向においては、ポリゴンミラ
ー22の各反射面上又はその近傍にて一旦収束した後に
発散する各レーザビームを感光体ドラムの表面上にビー
ムスポットとして収束させるために、全体として比較的
強い正のパワーを有している。このようにして、副走査
方向において、ポリゴンミラー22の反射面と感光体ド
ラムの表面とがfθレンズ群31を介して共役となるこ
とにより、ポリゴンミラー22の反射面の面倒れ誤差に
起因する感光体ドラム上でのビームスポットの位置ズレ
が防止される。また、このfθレンズ群31には、図示
せぬ印刷装置の感光体ドラムの表面上における走査速度
がポリゴンミラー22の回転速度に対して正比例するよ
うに、主走査方向における歪曲収差が与えられている。
【0034】具体的には、fθレンズ群31の第1レン
ズ33は、ポリゴンミラー22側が負のパワーを持つ球
面,折り返しミラーユニット13側が副走査方向にのみ
負のパワーを持つシリンダー面である負レンズであり、
主走査方向に比較的弱いパワーを有するとともに、副走
査方向に比較的強い負のパワーを有する。また、第2レ
ンズ34は、ポリゴンミラー22側が凸の球面,折り返
しミラーユニット13側が正のトーリック面であるトー
リックレンズであり、主走査方向に比較的弱い正のパワ
ーを有するとともに、副走査方向に比較的強いのパワー
を有する。第3レンズ35は、両面が球面である正メニ
スカスレンズである。第4レンズ36は、ポリゴンミラ
ー22側が強い正のパワーを持つ球面であり、折り返し
ミラーユニット13側が弱い正のパワーを持つ球面であ
る負メニスカスレンズである。
【0035】折り返しミラーユニット13は、描画用ス
リット1dと平行に配置した短冊型の平面鏡である折り
返しミラー37と、描画用スリット1dと平行に設定し
た回転軸を中心として傾動可能にこの折り返しミラー3
7の両端を保持する保持部材38,38とから、構成さ
れる。そして、fθレンズ群31(第4レンズ36)か
ら出射したレーザ光を、描画用スリット1dを介して図
示せぬ印刷装置の感光体ドラムの表面における所定露光
位置に向けて反射するように、折り返しミラー37の傾
斜角が調整されている。
【0036】図示せぬ印刷装置の感光体ドラムの表面上
においては、各レーザビームは、一直線上に均等間隔で
並ぶ複数のビームスポットを形成する。これら各ビーム
スポットは、図10に示すように、コリメータレンズ1
9の光軸回りにおけるレーザダイオードアレイパッケー
ジ18の回転角が調整されることにより、主走査方向
(感光体ドラムの回転軸に平行な方向)に対して傾斜し
た線に沿って並ぶようになっている。そして、これら各
ビームスポットは、ポリゴンミラー22による各レーザ
ビームの走査により、感光体ドラムの表面上において主
走査方向に移動する。この移動の軌跡を、以下、「走査
線」という。上述したレーザダイオードアレイパッケー
ジ18の回転角は、各走査線同士が接するように調整さ
れる。例えば、図10に示すように、副走査方向におい
て、各ビームスポットの径が50μmであって、各ビーム
スポットの中心同士の間隔が31.24μmである場合に
は、各ビームスポットが並ぶ方向の主走査方向に対する
角度が2.5°となるように、調整される。
【0037】なお、ポリゴンミラー22の或る一つの反
射面によって各レーザビームが反射・走査される期間内
において、この反射面での反射光が折り返しミラー37
にて反射されて描画用スリット1dを通過する期間は、
その一部でしかない。この描画用スリット1dを通過す
る期間の直前において、fθレンズ31から出射された
各レーザビームが入射する位置に、上記第2直角反射ミ
ラーユニット14が配置されている。この第2直角反射
ミラーユニット14は、入射した各レーザビームを副走
査方向において180度の方向に折り返すとともに主走
査方向において描画スリット1dと直交する方向に折り
返すために、互いに90度の角度で向き合う2枚一組の
反射鏡14a,14bを保持している。
【0038】この第2直角反射ミラーユニット21によ
って折り返された各レーザビームの収束点には、SOS
(スタート・オブ・スキャン)センサユニット15が配
置されている。このSOSセンサユニット15には、収
束した各レーザビームを受光する受光素子(SOSセン
サ)15aが内蔵されている。このSOSセンサ15a
の出力電流は、図示せぬ変調回路に入力され、レーザー
ダイオードアレイパッケージ18から出射された各レー
ザビームをON/OFF変調させ始めるタイミング(水
平同期)をとるのに用いられる。 〔コリメータ光源ユニットの詳細構成〕次に、上述した
コリメータ光源ユニット3において、レーザダイオード
アレイパッケージ18及びコリメータレンズ群19を保
持するとともに、このレーザダイオードアレイパッケー
ジ18にて発生した熱を効率良く放熱するための構成
を、以下に、詳しく説明する。
【0039】図1は、このコリメータ光源ユニット3の
一部透視斜視図である。また、図2は、図1と同じ方向
から見たコリメータ光源ユニット3の分解図である。ま
た、図3は、図7と同じ方向から見たコリメータ光源ユ
ニット3の平面図である。また、図4は、図3のIV-IV
線に沿った縦断面を図3の下側から見た状態を示す断面
図であり、図5は、同じ縦断面を図4とは逆の方向から
(図3の下側から)見た状態を示す断面図である。ま
た、図6は、図3の矢印VIの方向から見た状態を示す正
面図である。
【0040】これら各図に示されるように、コリメータ
レンズ群19は、金属製の円筒からなるレンズ枠40の
後端近傍に、固定されている。そして、このレンズ枠4
0の後端開口には、スリット部材41を保持するキャッ
プ型のホルダ42が、被せられている。このスリット部
材41には、不要な迷光を除去するとともにコリメータ
レンズ群19から出射された各レーザビームのビーム径
を制限するために、ホルダ42の中心(即ち、コリメー
タレンズ群19の光軸)を通るスリットが形成されてい
る。
【0041】レンズ枠40は、その外径とほぼ等しい内
径を有する円筒状金属部材であるコリメータ調整枠43
の貫通孔43aに対して、軸方向に進退調整可能,且
つ、軸回りに回転調整可能に、填め込まれている。コリ
メータ調整枠43の周壁には、ネジ孔43b,43bが
二箇所形成されている。なお、このコリメータ調整枠4
3の先端において、貫通孔43aの内径はそれ以外の部
位よりも小径となっている。その結果形成された肉厚部
分に、後述する固定ビス45,45が夫々ねじ込まれる
ネジ穴43c,43cが、その軸方向に向けて形成され
ている。
【0042】このコリメータ調整枠43は、更に、その
外径とほぼ等しい内径を有するコリメータレンズ取付ブ
ロック46の貫通孔46aに、挿入されている。このコ
リメータレンズ取付ブロック46は、コリメータ調整枠
43の軸方向長さよりも若干長い長軸方向長さを有する
とともに、略正方形の横断面形状を有する直方体のブロ
ックであり、銅等の熱伝導性及び放熱性に優れた金属材
料から削り出されている。なお、貫通孔46aにコリメ
ータ調整枠43を挿入してその先端面同士を面一にした
状態においてコリメータ調整枠43の各ネジ孔43b,
43bに重なる位置には、これら各ネジ孔43b,43
bにねじ込まれる固定ビス44,44のネジ頭が嵌入す
る固定孔46b,46bが、コリメータレンズ取付ブロ
ック46の外面と貫通孔46a内面とを貫通して形成さ
れている。
【0043】従って、これら各固定穴46b,46bを
通してコリメータ調整枠43の各ネジ孔43b,43b
に夫々固定ビス44,44がねじ込まれ、そのネジ頭が
夫々各固定穴46b,46bに嵌入することにより、コ
リメータ調整枠43は、コリメータレンズ取付ブロック
46内に固定される。そして、これら固定ビス44,4
4の先端がレンズ枠40の外周面に当接することによ
り、レンズ枠40のコリメータ調整枠43に対する軸方
向位置及び回転位置が固定される。このようにして相互
に固定されたコリメータ調整枠43及びコリメータレン
ズ取付ブロック46が、コリメータレンズ保持部材を構
成する。
【0044】なお、コリメータレンズ取付ブロック46
の左右両側面には、夫々2箇所、ケーシング1の底面に
ねじ込まれた固定ネジ47,47のネジ頭が係合する断
面円弧状の固定凹部46c,46cが、その上面(固定
孔46b,46bが穿たれている面)から底面近傍に向
けて穿たれている。これら計4箇所の固定凹部46cに
夫々固定ネジ47のネジ頭が係合することにより、コリ
メータレンズ取付ブロック46は、ケーシング1の底面
上に固定される。また、コリメータレンズ取付ブロック
46の先端面には、後述する固定ビス48,48が夫々
ねじ込まれるネジ穴46d,46dが、その軸方向に向
けて形成されている。
【0045】コリメータ調整枠43及びコリメータレン
ズ取付ブロック46の先端面には、光源調整ベース49
(光源保持部材の第1部材)が、面接触した状態で、上
述した各固定ビス45,45,48,48によって固定
されている。光源調整ベース49は、コリメータレンズ
取付ブロック46の横幅よりも若干幅広の板を断面L字
型となるように折曲した形状を有しており、銅等の熱伝
導性の良い材料から削り出されている。この光源調整ベ
ース49の折曲部の片側をなす第1板片部49aには、
コリメータ調整枠43の各ネジ穴43c,43cにねじ
込まれる各固定ビス45,45が貫通する貫通孔49
d,49d,及び、コリメータレンズ取付ブロック46
の各ネジ穴46d,46dにねじ込まれる各固定ビス4
8,48が貫通する貫通孔49e,49eが、夫々、各
ネジ穴43c,46dの位置に合わせて穿たれている。
なお、これら各貫通孔49d,49eの内径は、それを
貫通する固定ビス45,48の外形よりも大きく形成さ
れている。そして、各固定ビス45,48は、これら各
貫通孔49d,49eの内径よりも十分に大径なワッシ
ャ50を介して、各貫通孔49d,49eを貫通して、
各ネジ穴43c,46dにねじ込まれている。従って、
光源調整ベース49は、コリメータ調整枠43に対して
主走査方向(図3の紙面に平行な方向)及び副走査方向
(図3の紙面に直交する方向)に夫々微調整可能となっ
ているとともに、コリメータレンズ群19の光軸を中心
とした回転方向に微調整可能となっている。また、この
ようにしてコリメータ調整枠43及びコリメータレンズ
取付ブロック46の先端面に固定した際に、コリメータ
レンズ調整枠43の貫通孔43aに重なる部分には、円
形の貫通孔49cが打ち抜かれている。
【0046】光源調整ベース49における曲折部の先の
第2板片部49bは、レーザーダイオードアレイパッケ
ージ18の取付部となっている。具体的には、この第2
板片部49bにおけるコリメータレンズ群19の光軸l
と平行な中心軸上には、この光軸lに向けてガイド軸5
1が垂直に植設されている。また、このガイド軸51か
ら等距離であって上記中心軸に関して対称な二位置に
は、夫々、貫通孔49f、49fが穿たれている。
【0047】この第2板片部49bの上面(光軸l側の
面)には、この第2板片部49bよりも一回り狭い矩形
板である光源取付ベース52(光源保持部の第2部材)
が、重ねられている。この光源取付ベース52も、光源
調整ベース49と同様に、銅等の熱伝導性の良い材料か
ら削り出されている。また、この光源取付ベース52に
は、ガイド軸51が貫通する軸孔52aが穿たれてい
る。従って、この光源取付ベース52は、ガイド軸51
を中心として、第2板片部49bの上面上で回転可能で
ある。なお、この光源取付ベース52の下面(第2板片
部49bに面接触する面)における各貫通孔49f,4
9fと重なる二位置には、各貫通孔49f,49fを貫
通した固定ネジ53,53の先端がねじ込まれるネジ穴
52b、52bが形成されている。これら各固定ネジ5
3の外径は、各貫通孔49fの内径よりも十分に細い。
また、各固定ネジ53,53は、各貫通孔49f,49
fの内径よりも十分に大径なワッシャ54を介して、各
貫通孔49f,49fを貫通して、各ネジ穴52b,5
2bにねじ込まれている。従って、光源取付ベース52
は、光源調整ベース49の第2板片部49bに対して、
ガイド軸51を中心とした回転方向に微調整可能となっ
ている。
【0048】また、光源取付ベース52の上面における
中心点を囲む4箇所には、夫々、パイプ状のスペーサ5
4が配置されている。これら4個のスペーサ54は、矩
形の金属板からなる固定板55の四隅を夫々支持すると
ともに、この固定板55の高さ(光源取付ベース52の
上面との間隔)を調整している。なお、この固定板55
は、各スペーサ54の中心軸を貫く止めネジ56によっ
て、光源取付ベース52に固定されている。
【0049】この固定板55と光源取付ベース52との
隙間には、その吸熱面を固定板55の裏面(光源取付ベ
ース52側の面)に面接触させるとともに、その放熱面
を光源取付ベース52の上面に面接触させた状態で、電
子冷却装置としてのペルチェ素子57が固着されてい
る。
【0050】また、固定板55の上面(光軸l側の面)
には、モノリシックレーザダイオードアレイチップ18
aの位置を光軸lとガイド軸51(の延長線)との交点
に一致させるとともに、このモノリシックレーザダイオ
ードアレイチップ18aから出射された各レーザビーム
がコリメータレンズ群19に入射する位置関係で、レー
ザダイオードアレイパッケージ18が固着されている。
このレーザダイオードアレイパッケージ18の左右両側
面からは、夫々、7本のリード線が突出している。
【0051】さらに、固定板55の上面には、レーザダ
イオードアレイパッケージ18の一方側面に接合した温
度センサ58が固着されている。この温度センサ58に
よって測定された温度データは、ペルチェ素子57を駆
動するための図示せぬ温度制御装置にフィードバックさ
れ、レーザダイオードアレイパッケージ18の温度が予
め設定した所定温度を保つように、ペルチェ素子57の
駆動電流が制御される。
【0052】なお、光源取付ベース52におけるレーザ
ダイオードアレイパッケージ18の周囲には、光軸lを
中心とした線対称な位置に、夫々、2個一組のネジ穴5
2cが、光軸lと平行に並んで形成されている。各組の
ネジ穴52cには、二つのアングル材(アングル部59
a,59a)をブリッジ(ブリッジ部59b)によって
一体化したのと等価な形状を有する基板ステー59の、
一方のアングル部59aを固定する止めネジ60,60
が、ねじ込まれている。この基板ステー59のブリッジ
部59bは、レーザダイオードアレイパッケージ18及
び温度センサ58を回避するように配置されているとと
もに、光源取付ベース52の上面に対して垂直に延びて
いる。このブリッジ部59bの先端近傍の両側縁には、
各アングル部59aにおける光源取付ベース52の上面
に対して直立したリブ59cと同一平面をなすリブ59
d,59dが、一体に形成されている。そして、互いに
同一平面をなすリブ59c,59dに、夫々、レーザダ
イオードアレイ駆動用の回路基板61が、固定ネジ62
によってネジ止め固定されている。なお、各回路基盤6
1には、レーザダイオードアレイパッケージ18の片側
面から突出している7本のリード線を夫々貫通させて半
田付けされる7個の接続孔が穿たれている。 〔コリメート光源ユニットの組立及び調整〕次に、上述
したコリメート光源ユニット3の組立及び調整の手順を
説明する。
【0053】組立の際には、作業者は、最初に、光源取
付ベース52上の所定位置にペルチェ素子57,レーザ
ダイオードアレイパッケージ18,及び、温度センサ5
8を、夫々、所定機構を用いて固定する。しかる後に、
作業者は、基板ステー59を光源取付ベース52に固定
するとともに、この光源取付ベース52に各回路基板6
1,61を固定し、レーザダイオードアレイパッケージ
18のリード線をこれら各回路基板61,61の接続孔
に接続する。
【0054】次に、作業者は、光源取付ベース52の軸
孔52aにガイド軸51を挿入することによって、光源
調整ベース49の第2板片部49bの上面に光源取付ベ
ース52を重ねる。そして、各貫通孔49f,49fを
介して各固定ネジ53,53を各ネジ孔52b,52b
に軽くねじ込むことによって、光源取付ベース52を光
源取付ベース52に対して仮止めする。
【0055】一方、作業者は、レンズ枠40内の所定位
置に、コリメータレンズ群19を構成する各レンズを填
め込んで固定する。しかる後に、作業者は、このレンズ
枠40をコリメータ調整枠43の貫通孔43a内に挿入
し、さらに、このコリメータ調整枠43をコリメータレ
ンズ取付ブロック46の貫通孔46a内に挿入する。そ
して、各ネジ孔43b,43bと各固定孔46b,46
bとを合致させ、各固定孔46b,46bを介して各固
定ビス44,44を各ネジ孔43b,43bに軽くねじ
込むことによってレンズ枠40をコリメータ調整枠43
に対して仮止めする。
【0056】以上の後、作業者は、光源調整ベース49
の第1板片部49aをコリメータ調整枠43及びコリメ
ータ取付ブロック46の先端面に面接触させ、光源調整
ベース49の各貫通孔49d,49dをコリメータ調整
枠43の各ネジ孔43c,43cに合致させるととも
に、各貫通孔49e,49eをコリメータ取付ブロック
46の各ネジ孔46d,46dに合致させる。しかる後
に、作業者は、各貫通孔49d,49dを介して各固定
ビス45,45を各ネジ孔43c,43cに軽くねじ込
むとともに、各貫通孔49e,49eを介して各固定ビ
ス48,48を各ネジ孔46d,46dに軽くねじ込む
ことによって、光源調整ベース49をコリメータ調整枠
43及びコリメータ取付ブロック46に対して仮止めす
る。
【0057】作業者は、このようにして仮り組みされた
コリメータ光源ユニット3をケーシング1の底面上の所
定位置に載置し、4本の固定ネジ47によって前者を後
者に対して固定する。続いて、作業者は、ケーシング1
にその他の光学系や回路を組み込んで、レーザスキャニ
ングユニットを一応完成させる(この時点では、fθレ
ンズ群31から出射された各レーザビームを光学調整用
スリット1eへ通過させるために、折り返しミラー37
は、各レーザビームの光路から退避している。また、蓋
板17は未だ取り付けられていない。)。次に、コリメ
ータ光源ユニット3の調整を行うために、作業者は、レ
ーザダイオードアレイパッケージ18に電流を流し、モ
ノリシックレーザダイオードアレイチップ18aを発振
させる(このとき、ポリゴンミラー22は、シリンドリ
カルレンズユニット10から出射されたレーザビームを
fθレンズ群31の光軸に向けて反射できる角度位置に
停止される)。作業者は、最初にコリメータ光源ユニッ
ト3の各部を適宜調整して、光学調整用スリット1eの
外側の感光体ドラム表面との等価位置に立てたスクリー
ン上に、複数個(12個全部でなくても良い)のビーム
スポットを形成させる。そして、これら複数個のビーム
スポットの相対間隔が設計値通りとなるように、レンズ
枠40の軸方向位置を微調整した後に、各固定ビス4
4,44を強く締め込む。次に、作業者は、12個全て
のビームスポットがスクリーン上に形成されるように、
光源取付ベース52(レーザダイオードアレイパッケー
ジ18)の光源調整ベース49に対する回転位置を微調
整した後に、各固定ネジ53,53を強くねじ込む。次
に、作業者は、12個のビームスポットがスクリーン上
の所定位置にて所定角度の方向に並ぶように、光源調整
ベース49のコリメータ調整枠43及びコリメータ取付
ブロック46に対する主走査方向位置,副走査方向位
置,及び回転位置を夫々微調整した後に、各固定ビス4
5,45,48,48を強くねじ込む。
【0058】最後に、作業者は、レンズ枠40の後開口
端に、スリット部材41を保持するホルダ42を被せ、
スクリーン上のレーザースポットの径が所定値になるよ
うに、その回転位置を調整する。また、蓋板17によっ
て光学調整用スリット1eを閉じるとともに、折り返し
ミラー37の角度を調整し、fθレンズ群31から出射
されたレーザビームが感光体ドラムの方へ反射するよう
にする。
【0059】以上により、コリメート光源ユニット3の
組立及び調整が完了する。 〔レーザスキャニンユニットの動作〕次に、通常使用時
におけるレーザスキャニングユニットの動作を説明す
る。
【0060】いま、12本のレーザビームの夫々に対応
した駆動電流を、回路基板61を通じてレーザダイオー
ドアレイパッケージ18に入力すると、レーザダイオー
ドアレイパッケージ18内のモノリシックレーザダイオ
ードアレイチップ18aが発振して、12本のレーザビ
ームが発散しつつ出射される。このようにしてレーザビ
ームを出射する際に、レーザダイオードアレイパッケー
ジ18は、駆動電流によって発熱する。温度センサ58
は、この発熱しているレーザダイオードアレイパッケー
ジ18の温度を測定し、測定した温度情報を図示せぬ温
度制御装置に入力する。この温度制御装置は、入力され
た温度情報と設定値との差分に応じた電流をペルチェ素
子57に供給する。すると、このペルチェ素子57は、
その吸熱面を冷却することによってレーザダイオードア
レイパッケージ18の熱を放熱させ、レーザダイオード
アレイパッケージ18の温度を設定値に維持する。な
お、このときペルチェ素子57の放熱面から大量の熱が
発生する。しかしながら、ペルチェ素子57は、熱伝導
性の良い材料からなる光源取付ベース52,光源調整ベ
ース49,コリメータレンズ取付ブロック46を介して
ケーシング1に接しているので、発生した熱を直ちにケ
ーシング1まで伝えることができる。そして、このケー
シング1は、アルミニウムから構成されているので、伝
導された熱を直ちにその全域に拡散し、その全域にて効
率良く放熱することができる。従って、ペルチェ素子5
7の放熱面にて発生した大量の熱が、図示せぬ印刷装置
内において効率良く空気中に放熱され、モノリシックレ
ーザダイオードアレイチップ18aが安定して発振する
のである。
【0061】レーザダイオードアレイパッケージ18か
ら出射された12本のレーザービームは、コリメータレ
ンズ群19によって夫々平行ビームにされるとともに、
相互に平行且つコリメータレンズ群19の光軸に対して
平行になる。次に、各レーザビームは、ビーム整形プリ
ズムユニット4内の各プリズム4a,4bを透過するこ
とによって、そのビーム形状が所定の寸法に整形され
る。次に、各レーザビームは、第1直角プリズムユニッ
ト5によって180°折り返されて、第1リレーレンズ
6a,平面ミラー7a,第2リレーレンズ25を経てハ
ーフミラー26に入射する。ハーフミラー26に入射し
たレーザビームの一部のエネルギーは、APC信号検出
ユニット8内の各受光素子29,30によって測定され
て、レーザダイオードアレイパッケージ18に供給され
る電流を自動調整するためにフィードバックされる。
【0062】一方、ハーフミラー26に入射したレーザ
ビームの残りのエネルギーは、ダイナミックプリズムユ
ニット9によってその光路を調整された後に、シリンド
リカルレンズユニット10によって、ポリゴンミラー2
2の反射面上又はその近傍において副走査方向に収束さ
れる。ポリゴンミラー22は、図7の時計方向に定速回
転しているので、各反射面にて反射されたレーザビーム
も、図7の時計方向に偏向・走査される。このようにし
て偏向・走査されたレーザビームがfθレンズ群31に
入射され始めた後、そこから出射されたレーザビーム
は、描画用スリット1dに達する直前に、第2直角反射
ミラー14ユニットによって折り返されて、SOSセン
サ15aによって検出される。このS0Sセンサ15a
によってレーザビームが検出されたタイミングから若干
遅れて、レーザダイオードアレイパッケージ18に供給
される駆動電流の変調が、開始される。この駆動電流の
変調が開始された時点では、fθレンズ群31から出射
された各レーザビームは、描画スリット1dを通過する
位置に達している。そして、引き続いて、各レーザビー
ムはこの描画スリット1dに沿って走査され、図示せぬ
印刷装置の感光体ドラムの表面上に(夫々ON/OFF
変調された)12本の走査線を描く。
【0063】以上説明したように、本実施形態のレーザ
スキャニングユニットによると、レーザダイオードアレ
イパッケージ18(モノリシックレーザダイオードアレ
イチップ18a)とコリメータレンズ群19との相対位
置及び相対角度を自在に微調整可能な構成ながら、レー
ザダイオードアレイパッケージ18を冷却するペルチェ
素子の放熱面から発生した大量の熱を効率良く放熱する
ことができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように構成された本発明による光
源装置によれば、電子冷却装置から発生した熱を熱伝導
によって外部に放熱することで、この電子冷却装置によ
って確実にレーザダイオードアレイを冷却することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であるコリメータ光源ユ
ニットの斜視図
【図2】 図1のコリメータ光源ユニットの分解図
【図3】 図1のコリメータ光源ユニットの平面図
【図4】 図3のIV-IV線に沿った縦断面図
【図5】 図3のV-V線に沿った縦断面図
【図6】 図3の矢印VI側から見たコリメータ光源ユニ
ットの正面図
【図7】 図1のコリメータ光源ユニットが組み込まれ
た走査光学装置の平面図
【図8】 図7のVIII-VIII線に沿った縦断面図
【図9】 図7のIX-IX線に沿った縦断面図
【図10】 感光体ドラム表面上におけるビームスポッ
トの状態を示す図
【符号の説明】
1 ケーシング 18 レーザダイオードアレイパッケージ 18a モノリシックレーザダイオードアレイチップ 19 コリメータレンズ群 40 レンズ枠 43 コリメータ調整枠 46 コリメータレンズ取付ブロック 49 光源調整ベース 52 光源取付ベース 57 ペルチェ素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製の板形状を有するケーシングと、 コリメータレンズを保持する貫通孔が形成された金属ブ
    ロックからなるとともに、前記ケーシング上に固定され
    たコリメータレンズ保持部材と、 このコリメータレンズ保持部材に固定された金属部材か
    らなる光源保持部材と、 吸熱を行う吸熱面と放熱を行う放熱面とを有するととも
    に、前記光源保持部材における前記コリメータレンズの
    光軸側の面に、前記放熱面を面接触させた状態で固定さ
    れた電子冷却装置と、 前記吸熱面に面接触した状態で固定された半導体レーザ
    素子とを備えたことを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】内部に前記コリメータレンズが固定されて
    いるとともに、前記コリメータレンズ保持部材の貫通孔
    内においてこの貫通孔の軸方向に移動可能に設置された
    レンズ枠を更に備えることを特徴とする請求項1記載の
    光源装置。
  3. 【請求項3】前記光源保持部材は、 前記光源保持部材に固定された第1部材と、 この第1部材上に面接触し且つその接触面の方向に回転
    調整可能な状態で固定されているともに、前記電子冷却
    装置が固定されている第2部材とからなることを特徴と
    する請求項1記載の光源装置。
  4. 【請求項4】前記第1部材は、前記コリメータレンズ保
    持部材における前記貫通孔が開口した面に面接触した状
    態で固定された第1板片部と、この第1板片部に対して
    90度の角度をなすとともに前記第2部材が固定されて
    いる第2板片部とを、一体構成してなることを特徴とす
    る請求項3記載の光源装置。
  5. 【請求項5】前記第1部材の前記第1板片部は、前記コ
    リメータレンズ保持部材に対して、接触面の方向に相対
    移動調整及び相対回転調整可能に固定されていることを
    特徴とする請求項4記載の光源装置。
  6. 【請求項6】前記ケーシング,コリメータレンズ保持部
    材及び光源保持部材が熱伝導性ある部からなることを特
    徴とする請求項1記載の光源装置。
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