JPH11281860A - 光ファイバテープ心線の製造方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線の製造方法

Info

Publication number
JPH11281860A
JPH11281860A JP10084228A JP8422898A JPH11281860A JP H11281860 A JPH11281860 A JP H11281860A JP 10084228 A JP10084228 A JP 10084228A JP 8422898 A JP8422898 A JP 8422898A JP H11281860 A JPH11281860 A JP H11281860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
fiber ribbon
static electricity
optical
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10084228A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Sanada
博之 真田
Masahiko Kondo
雅彦 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP10084228A priority Critical patent/JPH11281860A/ja
Publication of JPH11281860A publication Critical patent/JPH11281860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバテープ心線の製造に伴って光ファ
イバ素線に帯電した静電気を確実に、かつ簡便な方法で
除去して塵芥の付着を防止し、それにより光伝送特性並
びに外観に優れた高品質の光ファイバテープ心線を得る
ことができる製造方法を提供する。 【解決手段】 複数本の光ファイバ素線(1)を平面状
に並列に整列させた状態で一括被覆してなる光ファイバ
テープ心線(10)の製造方法において、複数本の光フ
ァイバ素線(1)を平面状に並列に整列させた後、静電
気除去ブラシ(5)を通過させ、次いで一括被覆用の樹
脂を塗工し、該樹脂を硬化させることを特徴とする光フ
ァイバテープ心線(10)の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバテープ心
線の製造方法に関し、特に製造に伴い光ファイバ素線に
帯電した静電気による異物の付着を防止した光ファイバ
テープ心線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信に使用されている光ファイバテー
プ心線10は、図2に示すように、光ファイバ母材を溶
融紡糸し、紫外線硬化型樹脂で一次被覆してなる光ファ
イバ素線1,1を、複数本(図の例では4本)平面状に
並列に整列させた状態でコーティングダイス2に挿通さ
せつつ、コーティングダイス2に一括被覆用の紫外線硬
化型樹脂を供給して光ファイバ素線1,1の周囲に該樹
脂を塗工し、次いで硬化炉3にて紫外線を照射して紫外
線硬化樹脂を硬化させることにより得られる。また、光
ファイバ素線1,1の整列は、コーティングダイス2の
上流側にガイド4を配置し、光ファイバ素線1,1をこ
のガイド4に挿通させることにより行われるのが一般的
である。
【0003】上記した光ファイバテープ心線10の製造
は、サプライリール(図示せず)から光ファイバ素線
1,1を連続的に送り出すとともに、硬化炉3を経て得
られた光ファイバテープ心線10を巻き取りボビン(図
示せず)に巻き取るという線引ラインを構成して行われ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、生産性向上
のために線引速度は高まる傾向にあり、近年では300
m/min以上という高速で光ファイバ素線1,1、並
びに光ファイバテープ心線10を走行させている。それ
に伴い、光ファイバ素線1,1は、空気やプーリー等と
の高速での接触により静電気が帯電し易くなっており、
その結果、周囲に浮遊する塵芥をその表面に付着した状
態でコーティングダイス2に至り、紫外線硬化型樹脂が
塗布される。そして、硬化炉3での紫外線硬化型樹脂の
硬化により、この混入した塵芥が光ファイバ素線1,1
を圧迫してマイクロベンディングによる伝送損失の増加
を招き、光ファイバテープ心線10の伝送特性を大きく
劣化させてしまう。
【0005】そこで、光ファイバ素線1,1の表面から
付着した塵芥を取り除くために揮発性の洗浄液や空気を
吹き付ける等の対策が講じられている。しかし、洗浄液
を吹き付ける方法では、コーティングダイス2による紫
外線硬化型樹脂の塗布時に光ファイバ素線1,1の表面
に洗浄液が残留していると、硬化炉3による硬化の際に
光ファイバ素線1,1と紫外線硬化型樹脂との界面に洗
浄液の蒸発による気泡や空虚が生じ、これが光ファイバ
素線1,1を圧迫してマイクロベンディングを発生させ
ることがある。従って、洗浄液が完全に揮発させるまで
の時間、あるいはそれに相当する線引ライン長を要し、
さらなる高速化の要求に応えることができない。しか
も、光ファイバテープ心線10の製造においては、光フ
ァイバ素線1,1同士が接近して走行しており、この素
線間に存在する洗浄液を完全に揮発させるのはかなりの
時間、線引ライン長を必要とする。更に、光ファイバ素
線1,1への静電気の帯電はガイド4を通過する場合に
も起こるが、ガイド4とコーティングダイス2とはガイ
ド4による光ファイバ素線1,1の整列を維持できるよ
うに離間距離が短く、上記した揮発の点から、この間に
洗浄液を吹き付けることは基本的にできない。
【0006】一方、空気を吹き付ける方法では、光ファ
イバ素線1,1に振動が加えられ、この振動がコーティ
ングダイス2内に在る光ファイバ素線1,1に伝わって
整列状態を乱して光ファイバテープ心線10の外観不良
を誘発するおそれがある。従って、上記したようなガイ
ド4の通過に伴う光ファイバ素線1,1の静電気の除去
には適用できない。また、吹き付け空気と光ファイバ素
線1,1との接触面では新たな静電気が発生することも
あり、空気吹き付け箇所よりも下流側で再び塵芥が付着
することもある。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、製造に伴って光ファイバ素線に帯電した静
電気を確実に、かつ簡便な方法で除去して塵芥の付着を
防止し、それにより光伝送特性並びに外観に優れた高品
質の光ファイバテープ心線を得ることができる製造方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
係る、複数本の光ファイバ素線を平面状に並列に整列さ
せた状態で一括被覆してなる光ファイバテープ心線の製
造方法において、複数本の光ファイバ素線を平面状に並
列に整列させた後、静電気除去ブラシを通過させ、次い
で一括被覆用の樹脂を塗工し、該樹脂を硬化させること
を特徴とする光ファイバテープ心線の製造方法により達
成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ファイバテープ
心線の製造方法に関して図1を参照して詳細に説明す
る。図示されるように、光ファイバテープ心線10は、
従来と同様に、光ファイバ素線1,1を、複数本(図の
例では4本)平面状に並列に整列させた状態でコーティ
ングダイス2に挿通させつつ、コーティングダイス2に
一括被覆用の紫外線硬化型樹脂を供給して光ファイバ素
線1,1の周囲に該樹脂を塗工し、次いで硬化炉3にて
紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させることによ
り得られるが、本発明においては、コーティングダイス
2の上流側近傍に静電気除去ブラシ5を配設し、光ファ
イバ素線1,1に帯電した静電気を除去した後に一括被
覆用の紫外線硬化型樹脂を塗工することを特徴とする。
また、光ファイバテープ心線10の製造は、サプライリ
ール(図示せず)から光ファイバ素線1,1を連続的に
送り出すとともに、硬化炉3を経て得られた光ファイバ
テープ心線10を巻き取りボビン(図示せず)に巻き取
るという線引ラインを構成して行われ、例えば300m
/minという高速度の線引速度で行われる。
【0010】上記した静電気除去ブラシ5は、平板状の
支持体に導電性材料からなるブラシ毛を植設したもの
で、光ファイバ素線1,1を並列に並べた時に、その全
幅をブラシ毛で覆うように寸法が設定されている。尚、
線引方向(図中矢印方向)における長さは不問である。
また、支持体はブラシ毛からの電荷を逃がすように接地
されている。また、静電気除去ブラシ5のブラシ毛の先
端は、光ファイバ素線1,1に損傷を与えないように半
球状に加工されている。同様の理由により、ブラシ毛は
剛性の小さいものが好ましい。
【0011】この静電気除去ブラシ5は、ブラシ毛の先
端を光ファイバ素線1,1に接触させるだけであるか
ら、光ファイバ素線1,1に振動を与えることが無く、
従ってコーティングダイス2の上流側直近に配設するこ
とができ、これにより従来の洗浄液や空気を吹き付ける
方法では実際上不可能であったガイド4(図2参照)の
通過により帯電した静電気も除去できる。また、静電気
除去ブラシ5は、光ファイバ素線1,1に対して一方の
側に配設してもよいが、図示されるように、光ファイバ
素線1,1を挟むように上下に配設することがより好ま
しい。更に、静電気除去ブラシ5は、線引方向に沿って
複数箇所に配設することもできる。
【0012】この静電気除去ブラシ5を通過することに
より、光ファイバ素線1,1から静電気が除去され、コ
ーティングダイス2における紫外線硬化型樹脂の塗工、
及びその後の硬化炉3における樹脂の硬化に際して、塵
芥付着による不具合は解消される。また、洗浄液を使用
しないドライシステムであるため、洗浄液の残留による
光ファイバ素線1,1間での気泡や空虚の発生は無く、
さらに静電気除去ブラシ5のブラシ毛が素線間にも入り
込むため、素線間に帯電する静電気も除去して塵芥付着
防止をより確実なものとする。さらに、静電気除去ブラ
シ5の配設箇所よりも上流側で光ファイバ素線1,1に
付着した塵芥を払い落とすこともできる。しかも、静電
気除去ブラシ5は駆動源を必要とせず、静電気の除去の
ための運転コストはゼロである。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製造に伴って光ファイバ素線に帯電した静電気を確実
に、かつ簡便な方法で除去して塵芥の付着を防止でき、
光伝送特性並びに外観に優れた高品質の光ファイバテー
プ心線を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバテープ心線の製造方法を
適用した装置の構成を示す概略図である。
【図2】 従来の光ファイバテープ心線の製造方法を適
用した装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ素線 2 コーティングダイス 3 硬化炉 4 ガイド 5 静電気除去ブラシ 10 光ファイバテープ心線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光ファイバ素線を平面状に並列
    に整列させた状態で一括被覆してなる光ファイバテープ
    心線の製造方法において、 複数本の光ファイバ素線を平面状に並列に整列させた
    後、静電気除去ブラシを通過させ、次いで一括被覆用の
    樹脂を塗工し、該樹脂を硬化させることを特徴とする光
    ファイバテープ心線の製造方法。
JP10084228A 1998-03-30 1998-03-30 光ファイバテープ心線の製造方法 Pending JPH11281860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10084228A JPH11281860A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 光ファイバテープ心線の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10084228A JPH11281860A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 光ファイバテープ心線の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11281860A true JPH11281860A (ja) 1999-10-15

Family

ID=13824628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10084228A Pending JPH11281860A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 光ファイバテープ心線の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11281860A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004095106A1 (ja) * 2003-04-23 2004-11-04 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 光ファイバの製造方法及び製造装置並びにクリーニング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004095106A1 (ja) * 2003-04-23 2004-11-04 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 光ファイバの製造方法及び製造装置並びにクリーニング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017138594A (ja) 部分結合リボン構造体の高速処理のための方法
JP2016075746A (ja) 間欠型光ファイバテープ心線及びその製造方法
JP5066205B2 (ja) 光ファイバ素線テープ心線の製造方法及び光ファイバ素線テープ心線の製造装置
JP3129979B2 (ja) 光ファイバテープ心線の製造方法
JP2014085592A (ja) 間欠型光ファイバテープ心線の製造方法および製造装置
JPH11281860A (ja) 光ファイバテープ心線の製造方法
JP6232081B2 (ja) テープ心線の製造方法及び製造装置、並びに光ファイバ心線の製造方法及び製造装置
JP3065057B1 (ja) 光ファイバテ―プ心線の製造方法及び製造装置
JP2862214B2 (ja) 光ファイバの着色のための方法及び装置
JPH09268033A (ja) 光ファイバの製造方法
JPS60263109A (ja) 光テ−プ型ユニツトの製造方法
JPH0580238A (ja) 光フアイバテープ心線の製造方法および製造装置
JP2001264605A (ja) 光ファイバテープ心線の製造装置
JP2000231043A (ja) 光テープ心線及びその製造方法、並びに、該製造方法に使用される光テープ心線製造用ダイス
JPS6120012A (ja) 光テ−プ型ユニツトの製造方法
JP2003344732A (ja) 光ファイバ集合体被覆装置及び光ファイバリボン製造方法
JPH02208242A (ja) 樹脂被覆光フアイバの製造方法
JPS6120011A (ja) 光テ−プ型ユニツトの製造方法
JP2006292802A (ja) 光ファイバ心線の製造方法及び製造装置
JP2000292664A (ja) 光ファイバテープ心線の製造方法及び製造装置
JPH08194141A (ja) 光ファイバテープ心線の製造方法
JP2003005001A (ja) 光ファイバテープ心線の製造方法
JP2004029087A (ja) テープ状光ファイバ心線の製造装置,製造方法およびテープ状光ファイバ心線
JP2011186014A (ja) 光ファイバテープ心線の製造装置及び製造方法
JPS63208814A (ja) 光フアイバテ−プ電線の製造方法