JPH11280959A - ガス状流体を搬送するためのパイプおよびその製造方法 - Google Patents

ガス状流体を搬送するためのパイプおよびその製造方法

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JPH11280959A
JPH11280959A JP3800599A JP3800599A JPH11280959A JP H11280959 A JPH11280959 A JP H11280959A JP 3800599 A JP3800599 A JP 3800599A JP 3800599 A JP3800599 A JP 3800599A JP H11280959 A JPH11280959 A JP H11280959A
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pipe
layer
winding
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アンリ ルプートル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼用空気をエンジンに送るためまたは自動
車の室内を換気するためのパイプにおいて、取付けを容
易にする。 【解決手段】 液密可撓性材料の外側層(1)および外側
層(1)に固定された内側不織布繊維層(2)を備えたパイプ
を、内部繊維層(2)を少なくとも部分的に可融性繊維か
ら作成し、パイプを加熱して、可融性繊維を少なくとも
部分的に溶融し、パイプを変形させて、最終形状を形成
する。この可融性繊維が、冷めるときに、互いと他の繊
維とを融着することにより結合して、フレーム構造を形
成することによって、最終形状が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はガス状流体を搬送す
るのに用いるパイプに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】本発明は、排他的ではないが、特に、空
気を搬送するための、より詳しくは、燃焼用空気をエン
ジンに送るためまたは自動車の室内を換気するための、
自動車に用いられる種類のパイプに適用されるものであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡素
で、複雑ではない設計のこの種のパイプであって、軸方
向と曲げに関する可撓性の結果として容易に取り付けら
れるパイプを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明によるパイプは、液密可撓性材料の外側層およびこの
外側層に固定された内側不織布繊維層を備えることを特
徴とするものである。
【０００５】この外側層はパイプを密封し、一方で内側
繊維層は、パイプのための一種のフレーム構造を形成
し、ある程度、騒音の減衰に積極的に関与する。
【０００６】例えば、この内側層は、外側層に、接着す
るか、または圧力下の部分的な溶融によって融着するこ
とができる。
【０００７】外側層は、例えば、約60ミクロンの厚さの
薄い可撓性フイルムからなり、この層は、ポリオレフィ
ン、特に、ポリエチレンであっても差し支えない。
【０００８】内側層に関して、これは、都合よくは、ポ
リエステルの種類のものであり、ある実施の形態におい
ては、約140℃の融点を有するコポリエステル繊維を約2
0重量％含み、残りは、約180℃の融点を有するポリエス
テル繊維である。
【０００９】都合よくは、この二つの層は、同じ幅に亘
り延在し、連続巻きを部分的に重なるようにして螺旋状
に巻き付けられる。
【００１０】好ましくは、そして、それ自体で知られて
いる方法で、例えば、金属またはプラスチックの、特
に、ポリエステルの螺旋補強糸を、一部が重なり合った
巻き部分の間に配置することができる。
【００１１】この補強糸は、好ましくは、ある巻きの外
側層の外面および次の巻きの内側層の内面と直接的に接
触し、この場合、これら二つの層は、共通する全幅に亘
り重なり合っている。変更例において、この内側層は、
補強糸の両側、またはこの糸の一方の側のみのいずれか
に配置することができる。後者の場合には、内側層は、
前の巻きと重ならない巻き部分上のみに存在してもよ
い。
【００１２】本発明はまた、このパイプを製造する方法
に関するものである。その方法は、内側繊維層を少なく
とも部分的に可融性繊維から作成し、パイプを加熱し
て、この可融性繊維を少なくとも部分的に溶融し、パイ
プを最終形状に変形させる各工程を含み、この最終形状
が、冷めるときに、互いに、そして他の繊維に融着する
ことにより結合して、フレーム構造を形成する可融性繊
維により維持されることを特徴とするものである。
【００１３】都合よくは、加熱と変形の前に、複合体片
を連続巻きが部分的に重なるように螺旋状に巻き付ける
ことにより、パイプを製造し、その重なった巻き部分
は、より詳しくは、接着によりまたは圧力下の部分的溶
融により、互いに固定される。
【００１４】ある実施の形態によれば、その複合体片
は、螺旋状の巻付けの前に、二つの基本片を接続するこ
とにより製造され、この基本片は、前記外側層および内
側層により形成され、その接続は、接着または圧力下の
部分的溶融により行われる。好ましくは、この二つの重
なり合った層は、同じ幅を有する。
【００１５】本発明は、説明の一部を構成し、本発明の
一つの実施の形態により製造されたパイプの一部を示す
軸方向断面図である添付した図面を参照して、以下の説
明から容易に理解されるであろう。
【００１６】
【発明の実施の形態】この図面は、上述した好ましい用
途に使用することを意図したパイプであって、液密可撓
性材料から作成された外側層１、およびこの外側層１に
固定された内側不織布繊維層２を備えたパイプを示して
いる。
【００１７】この外側層１は、例えば、好ましくは約60
ミクロンの厚さの薄い可撓性ポリオレフィンフイルム、
特に、ポリエチレンフイルムからなる。
【００１８】内側層２に関して、この層は、ポリエステ
ルの種類のものであり、約140℃の融点を有するコポリ
エステル繊維を約20重量％含有していてもよく、その残
りは、約180℃の融点を有するポリエステル繊維であ
る。
【００１９】このパイプは、図面に示したように、好ま
しくは、同じ幅であり、それぞれ、外側層１および内側
層２により形成された二つの小片を、巻きが部分的に重
なるように、螺旋状に巻き付けることにより製造され
る。
【００２０】好ましくは、巻付けの前に前記二つの層を
接続し、接着または圧力下の部分的溶融によりそれらを
固定することによって形成された複合体片を巻き付け
る。したがって、これら二つの層は、それら共通の幅に
亘り接続され、重ね合わされている。
【００２１】螺旋巻付け後のこの複合体片は、数センチ
メートルの軸方向幅Ｌを有し、この幅は、前端から、あ
る巻きが前の巻きの後端部と重なり合う幅Ｌ1の第一の
部分、巻きの重なりがない幅Ｌ2の第二の部分、および
前記ある巻きが、巻付け方向に考えられる次の巻きによ
り重ねられる幅Ｌ1の第三の部分に分けられる。
【００２２】上述したように、二つの層１および２は、
それら共通の幅に亘り重ね合わされているが、図示した
簡素化した実施の形態において、内側層２は、その後端
から小片の幅の一部のみに亘り延在しており、その幅の
小部分は、前の巻きとは重ならないその小片の部分に対
応している。言い換えれば、層２は、小片が螺旋状に巻
き付けられたときに、その小片の前端から距離Ｌ1の位
置より、後端まで延在している。
【００２３】この配置において、内側層２により形成さ
れた巻きは連続しているが、外側層１により形成された
巻きは、部分的に重なっている。
【００２４】両方の場合において、それら重なった区域
の連続巻きは、接着により、または好ましくは、圧力下
の部分的溶融により接続することができる。
【００２５】それ自体知られている方法において、重な
っている巻き部分の間に、例えば、金属またはプラスチ
ック、特に、ポリエステルの螺旋補強糸３を配置するこ
とが都合よい。この補強糸は、例えば、二つの連続巻き
の重なり区域の中央に位置する。
【００２６】二つの層１および２がそれら共通の幅に亘
り重なり合っている場合、補強糸３は、螺旋体を形成す
る方向に考えて、ある巻きの外側層の外面と、次の巻き
の内側層の内面との間に位置する。
【００２７】しかしながら、内側層２は、この補強糸３
のいずれかの側のみに位置しているか、または図示した
ように、ある巻きが次の巻きと重ならない区域のみに存
在しているので、この層はこの糸の所定の区域には存在
しなくてもよい。
【００２８】本発明のある都合よい特徴によれば、内側
層２の少なくともいくらか繊維の可融性を用いて、本発
明のパイプに、最初の製造後に、異なる最終形状、すな
わち、非一定断面を与える。この特徴によれば、このパ
イプを加熱して、可融性繊維を少なくとも部分的に溶融
し、パイプに力を加え、変形させて、最終形状を形成
し、このパイプを冷ますか、または冷却する。この最終
形状は、これら繊維が冷めるときに、フレーム構造を形
成するように、互いに、そして他の繊維に融着すること
により結合する可融性繊維により維持される。
【００２９】本発明の他の有益な特徴の一つに、４で示
したマンドレル上への螺旋状の巻付けによるパイプの形
成中に、繊維の内側層の低摩擦係数の結果として、パイ
プが、除去方向Ａにその上を容易に摺動する。
【００３０】もちろん、本発明は、上述した実施の形態
に限定されるものではなく、それどころか、本発明の範
囲から逸脱せずに、様々な変更を行っても差し支えな
い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の一つを示すパイプの軸方
向断面図
【符号の説明】
１ 外側層 ２ 内側層 ３ 補強糸 ４ マンドレル

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 特に自動車における、ガス状流体を搬送
    するための、特に燃焼用空気をエンジンに送るため、ま
    たは車内の換気のためのパイプであって、該パイプが、
    液密可撓性材料の外側層(1)および該外側層に固定され
    た内側不織布繊維層(2)を備えていることを特徴とする
    パイプ。
  2. 【請求項２】 前記内側層が、前記外側層に、接着され
    ている、または圧力下の部分的溶融により溶着されてい
    ることを特徴とする請求項１記載のパイプ。
  3. 【請求項３】 前記外側層が、好ましくは約60ミクロン
    の厚さの薄い可撓性フイルムからなることを特徴とする
    請求項１記載のパイプ。
  4. 【請求項４】 前記外側層がポリオレフィン、特にポリ
    エチレンであることを特徴とする請求項１記載のパイ
    プ。
  5. 【請求項５】 前記内側層がポリエステルの種類のもの
    であることを特徴とする請求項１記載のパイプ。
  6. 【請求項６】 前記内側層が、約140℃の融点を有する
    コポリエステル繊維を約20重量％含み、その残りが約18
    0℃の融点を有するポリエステル繊維であることを特徴
    とする請求項５記載のパイプ。
  7. 【請求項７】 前記外側層および内側層が共通の幅に亘
    り重ね合わされていることを特徴とする請求項１記載の
    パイプ。
  8. 【請求項８】 前記外側層および内側層が、連続した巻
    きが部分的に重なるように、螺旋状に巻き付けられてい
    ることを特徴とする請求項１記載のパイプ。
  9. 【請求項９】 好ましくは、金属またはプラスチック、
    特にポリエステルの螺旋状補強糸(3)が、前記重なって
    いる巻き部分の間に配置されていることを特徴とする請
    求項８記載のパイプ。
  10. 【請求項１０】 前記補強糸が、ある巻きの外側層の外
    面および次の巻きの外側層または内側層の内面と直接的
    に接触していることを特徴とする請求項９記載のパイ
    プ。
  11. 【請求項１１】 前記内側層が前記補強糸の両側に位置
    していることを特徴とする請求項９記載のパイプ。
  12. 【請求項１２】 前記内側層が前記補強糸の一方の側の
    みに位置していることを特徴とする請求項９記載のパイ
    プ。
  13. 【請求項１３】 前記内側層が、前の巻きと重ならない
    巻きの部分のみに存在することを特徴とする請求項８記
    載のパイプ。
  14. 【請求項１４】 請求項１記載のパイプを製造する方法
    であって、該方法が、前記内部繊維層を少なくとも部分
    的に可融性繊維から作成し、前記パイプを加熱して、該
    可融性繊維を少なくとも部分的に溶融し、該パイプを変
    形させて、最終形状を形成する各工程を含み、冷めると
    きに、互いと他の繊維とを融着することにより結合し
    て、フレーム構造を形成する前記可融性繊維により、前
    記最終形状が維持されることを特徴とする方法。
  15. 【請求項１５】 前記加熱および変形の前に、前記パイ
    プが、巻きが部分的に重なるように、複合体片を螺旋状
    に巻き付けることにより製造され、該重なった巻き部分
    が、好ましくは、接着により、または圧力下の部分的溶
    融により、互いに固定されることを特徴とする請求項１
    ４記載の方法。
  16. 【請求項１６】 前記複合体片が、前記螺旋状巻付けの
    前に、二つの基本小片を接続することにより製造され、
    該基本小片が、前記外側層および内側層により形成さ
    れ、前記接続が、接着により、または圧力下の部分的溶
    融により行われ、前記二つの小片が好ましくは共通の幅
    に亘り接続され、重ね合わされていることを特徴とする
    請求項１５記載の方法。
JP3800599A 1998-02-17 1999-02-17 ガス状流体を搬送するためのパイプおよびその製造方法 Withdrawn JPH11280959A (ja)

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