JPH1128084A - 微生物の酵素生成促進剤及び促進方法 - Google Patents

微生物の酵素生成促進剤及び促進方法

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JPH1128084A
JPH1128084A JP18820997A JP18820997A JPH1128084A JP H1128084 A JPH1128084 A JP H1128084A JP 18820997 A JP18820997 A JP 18820997A JP 18820997 A JP18820997 A JP 18820997A JP H1128084 A JPH1128084 A JP H1128084A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 5−アミノレブリン酸又は5−アミノレ
ブリン酸のエステル、アミド若しくは塩を有効成分とす
る微生物の酵素生成促進剤及び促進方法。 【効果】 微生物の培養液に添加することにより、当該
微生物による酵素の生成を著しく促進させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物による酵素
の生成を大幅に増大させることができる微生物の酵素生
成促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】化学反応プロセスは、天然に存在しない
多くの化合物を生み出し、そこから排出される化学物質
を除去するために多くのコストを必要とする。このた
め、化学物質の放出を極力抑えた新規なプロセスや放出
される化学物質処理の効率化が切望されている。化学物
質の過剰な放出を出来るだけ抑制するために、これまで
化学触媒を用いてなされているプロセスを生体機能、す
なわち酵素等の触媒機能に代替することを目指した研究
開発が盛んに行われている。例えば、パルプ製造におい
て木材チップのパルプ化やその漂白工程を微生物やそれ
が作る特定の酵素を用いて行おうとする研究(バイオサ
イエンスとインダストリー,Vol.50、No.9、(1992))が
行われている。また、酵素を用いた化学物質の処理方法
も数多く検討されている。例えば、繊維の漂白、数の子
やコンタクトレンズ等の殺菌工程で大量に用いられ、過
剰となった過酸化水素をカタラーゼによって分解する方
法(酵素利用ハンドブック、地人書館、404-410)などが
検討されている。
【0003】しかしながら、このような酵素は、微生物
や動植物からの採取によっているため、生産性が低く、
コスト高となり、応用局面が限られるなどの問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようすとる課題】従って、本発明の目的
は、微生物による酵素の生成を大幅に増大させることが
でき、該酵素を効率良く採取することができる方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、微生物の培養液に5
−アミノレブリン酸等を用いれば、微生物による酵素の
生成が大幅に促進されることを見出し、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、本発明は、5−アミノレブリン
酸又は5−アミノレブリン酸のエステル、アミド若しく
は塩を有効成分とする微生物の酵素生成促進剤を提供す
るものである。
【0007】また、本発明は、5−アミノレブリン酸又
は5−アミノレブリン酸のエステル、アミド若しくは塩
を、微生物の培養液に添加することを特徴とする、該微
生物の酵素生成促進方法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、有効成分とし
て5−アミノレブリン酸、5−アミノレブリン酸のエス
テル、アミド又は塩を用いる。このうち、エステル又は
アミドとしては具体的には、例えば、5−アミノレブリ
ン酸メチルエステル、5−アミノレブリン酸エチルエス
テル、5−アミノレブリン酸プロピルエステル、5−ア
ミノレブリン酸ブチルエステル、5−アミノレブリン酸
ペンチルエステル、5−アミノレブリン酸ヘキシルエス
テル、5−アミノレブリン酸ヘプチルエステル、5−ア
ミノレブリン酸オクチルエステル、5−アミノレブリン
酸ノニルエステル、5−アミノレブリン酸ドデシルエス
テル、5−アミノレブリン酸ヘキサデシルエステル、5
−アミノレブリン酸イソプロピルエステル、5−アミノ
レブリン酸シクロヘキシルエステル、5−アミノレブリ
ン酸ベンジルエステル、5−アミノレブリン酸フェネチ
ルエステル、5−アミノレブリン酸−3−フェニルプロ
ピルエステル、5−アミノレブリン酸エトキシエチルエ
ステル、5−アミノレブリン酸−2−(ヒドロキシメチ
ル)テトラフラニルエステル、5−アミノレブリン酸−
2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラニルエステ
ル、5−アミノレブリン酸アセトアミド、5−アミノレ
ブリン酸−n−ヘキサノイックアミド、5−アミノレブ
リン酸−n−ノナノイックアミド等が挙げられる。また
塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩、
ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩等の無機
酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン
酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、酪酸
塩、グリコール酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンス
ルホン酸塩等の有機酸塩、アルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩、アンモニウムあるいはアルキルアンモニウム
塩等が挙げられる。更に、これらの5−アミノレブリン
酸、そのエステル、アミド又は塩は、水和物又は溶媒和
物を形成していてもよい。これらの化合物及びその合成
方法は特開平4−9360号公報に記載されている。
【0009】また、これらの5−アミノレブリン酸等
は、5−アミノレブリン酸を含有する5−アミノレブリ
ン酸生産菌の発酵液であってもよい。5−アミノレブリ
ン酸生産微生物としては、例えばロドバクター セファ
ロイデス(Rhodobacter Sphaeroides)CR-0072009 (FERM
P-16217)、ロドバクター セファロイデス(Rhodobact
er Spheroises)IFO12203、ロドバクター セファロイデ
ス(Rhodobacter Sphaeroides)CR-17(FERM P-11752)、
ロドバクター セファロイデス(Rhodobacter Sphaeroi
des)CR-286(FERM P-12542)、ロドバクター セファロイ
デス(RhodobacterSphaeroides)CR-2S5(FERM P-1254
3)、ロドバクター セファロイデス(Rhodobacter Spha
eroides)CR-386(FERM P-13159)、ロドバクター セファ
ロイデス(Rhodobacter Sphaeroides)CR-450(FERM P-14
085)、ロドバクター セファロイデス(Rhodobacter Sp
haeroides)CR-520(FERM BP-5255)、ロドバクター セフ
ァロイデス(Rhodobacter Sphaeroides)CR-649-B(FERM
P-15974)、ロドバクター セファロイデス(Rhodobacte
r Sphaeroides)CR-002(FERM P-15312)等が挙げられる。
発酵液は、5−アミノレブリン酸を含有するものであれ
ば特に制限されずに使用することができる。
【0010】本発明の微生物の酵素生成促進剤が適用さ
れる微生物としては、例えばコリオラス属(Coriolu
s)、ファネロカエテ属(Phanerochaete)、アスペルギ
ルス属(Aspergillus)、ルートロータス属(Pleutrotu
s)、ブジェルカンデラ属(Bjerkandera)、コプリヌス
属(Coprinus)、キャンディダ属(Candida)又はピク
ノポーラス属(Pycnoporus)等に属するものが挙げられ
る。より具体的には、コリオラス ベルジカラー(Cori
olus versicolor)、ファネロカエテ クリソスポリウ
ム(Phanerochaete chrysosporium)、アスペルギルス
ニガー(Aspergillus niger)、ルートロータス オ
ストレータス(Pleutrotus ostreatus)、ブジェルカン
デラ アダスタ(Bjerkandera adusta)、コプリヌス
シネレウス(Coprinus cinereus)、キャンディダ ボン
ビコラ(Candida bombicola)、キャンディダ トロピ
カリス(Candida tropicalis)、キャンディダ ボイジ
ニイ(Candida boidinii)、ピクノポーラス コッシネ
ウス(Pycnoporus coccineus)等が挙げられる。
【0011】また、生成する酵素は、ポルフィリン構造
を有するもの、例えばカタラーゼや、マンガンペルオキ
シダーゼ、リグニンペルオキシダーゼ等のペルオキシダ
ーゼなどの場合に、特に好適である。なお、本発明の有
効成分である5−アミノレブリン酸は、ポルフィリンの
前駆体であるが、ポルフィリン構造を有する酵素の生成
の反応に寄与する原料の1つを添加しても、他の条件に
変化がなければ最終的な生成量は増加しないから、本発
明の微生物の酵素生成促進剤は、単に原料の1つを添加
したものとは異なり、当業者が容易に想到し得るもので
はない。
【0012】本発明において、酵素を生成する微生物の
培養方法は、特に制限されず、微生物の種類、目的とす
る酵素等によって、培地組成、培養温度、培養期間など
それぞれの最適値に設定すればよい。また、微生物の培
養液に添加する5−アミノレブリン酸等は、目的の酵素
と微生物によって適宜最適な添加量と添加濃度を設定す
ることができるが、通常、培養液中の濃度が0.1〜1
0mM、特に1〜5mMとなるように添加するのが好まし
い。また、5−アミノレブリン酸生産菌の発酵液を用い
る場合も、5−アミノレブリン酸濃度が前記範囲内にな
るように添加するのが好ましい。5−アミノレブリン酸
等の添加時期は、目的の酵素と微生物によって適宜最適
な添加時期を選択することができるが、通常、目的とす
る酵素が生成する1時間から5日前であるのが好まし
い。
【0013】例えば、微生物がファネロカエテ クリソ
スポリウムであり、酵素がマンガンペルオキシダーゼで
ある場合、実施例1に示したような液体培地でファネロ
カエテ クリソスポリウムを30℃で静置培養し、培養
2〜7日目に1〜5mMの5−アミノレブリン酸を添加す
ると、5−アミノレブリン酸添加から3〜20日後に通
常の2倍から10倍のマンガンペルオキシダーゼが得ら
れる。また、微生物がアスペルギルス ニガーであり、
酵素がカタラーゼである場合、実施例2に示した培地3
でアスペルギルス ニガーを静置培養し、培養1〜7日
目に1〜5mMの5−アミノレブリン酸を添加すると、5
−アミノレブリン酸添加から1〜10日後に通常の2倍
から10倍のカタラーゼが得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、微生物による酵素の生
成を大幅に増大させることができ、該酵素を効率良く採
取することが可能である。
【0015】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0016】参考例1 表1に示す組成の培地1を200ml調製して500ml容
の浸透フラスコに加え、これにロドバクター セファロ
イデスCR-0072009株を植菌し、暗所、32℃で48時間
往復振とう培養した。培養後、5000gで10分間遠
心して菌体を集め、湿菌体重量が0.5g/10mlとな
るように培地2(表2)に懸濁させ、21mmの試験管に
3mlずつ分注した。このようにして得られた試験管を暗
所、32℃で往復振とう培養し、20時間後の培養液中
の5−アミノレブリン酸を岡山らの方法(CLINICAL CHE
MISTRY, Vol.36, No.8, p-1494, 1990)で測定した。そ
の結果、5−アミノレブリン酸は、31.0mMであっ
た。これを、0.22μmのポアサイズのフィルターに
通し、5−アミノレブリン酸発酵液を得た。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】実施例1 (1)90mm平板寒天培地(グルコース1%、寒天1.
5%、Salt液A(表3)100ml/L、酢酸ナトリウム
緩衝液5.0mM、酒石酸アンモニウム12mM)で7日間
生育したファネロカエテ クリソスポリウム(Phaneroc
haete chrysosporium:ATCC-24275)菌糸を50mlの滅菌
水とともにホモジナイズし、菌糸懸濁液を調製した。次
に、5本の50ml容三角フラスコにそれぞれ液体培地
(グルコース1%、Salt液A(表3)100ml/L、酢
酸ナトリウム緩衝液5.0mM、酒石酸アンモニウム1.
2mM、ジメチルコハク酸20mM、pH6.0)10mlを調
製し、上記菌糸懸濁液2mlを添加した。30℃で4日間
静置培養し、菌体がマット状になったところで、5本の
三角フラスコのうちの4本に、20mMの濃度で調製し
0.22μmのポアサイズのフィルターを通して滅菌し
た5−アミノレブリン酸塩酸塩の溶液を、それぞれ3.
0、1.3、0.65ml添加し(培養液中の濃度はそれ
ぞれ4mM、2mM、1mM)、培養を続けた。培養液中のマ
ンガンペルオキシダーゼ活性を経時的に測定した。マン
ガンペルオキシダーゼ活性の測定は、50mMのマロン酸
緩衝液(pH4.5)に、0.5mMの硫酸マンガン、0.
1mMの過酸化水素を含む反応液2mlに、上記の遠心分離
により除菌した培養液10μlを加え、30℃で10分
間反応させた後のMn3+−マロン酸複合体に由来する2
70nmの吸光度(吸光係数=11.6mM-1)を測定し
た。結果を図1に示す。
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】(2)また、(1)と同様にファネロカエ
テ クリソスポリウム(Phanerochaete chrysosporium:
ATCC-24275)を50ml容三角フラスコにて、30℃で4
日間静置培養し、菌体がマット状になったところに、参
考例1で得られた5−アミノレブリン酸発酵液0.5ml
添加した。同様にして、培養液中のマンガンペルオキシ
ダーゼ活性を経時的に測定した。結果を図1に示す。
【0023】図1の結果から明らかなように、5−アミ
ノレブリン酸塩酸塩又は5−アミノレブリン酸発酵液を
添加すると、ファネロカエテ クリソスポリウムによる
マンガンペルオキシダーゼの活性が著しく向上した。通
常、単位当たりの酵素の分子活性は一定と考えられるか
ら、図1に示す酵素活性の上昇は酵素の生成量の増加を
示すものと言える。
【0024】実施例2 90mmの平板寒天培地(培地3(表5)に1.5%の寒
天を加えたもの)で3日間生育したアスペルギルス ニ
ガー(Aspergillus niger:ATCC 16888)菌糸を50mlの
滅菌水とともにホモジナイズし、菌糸懸濁液を調製し
た。次に、2つの50ml容三角フラスコにそれぞれ培地
3を10ml調製し、上記菌糸懸濁液2mlを添加した。3
0℃で2日間静置培養し、菌体がマット状になったとこ
ろで、2つの三角フラスコの一方に、20mMの濃度で調
製し0.22μmのポアサイズのフィルターを通して滅
菌した5−アミノレブリン酸塩酸塩の溶液を0.65ml
添加した。5−アミノレブリン酸添加後15日後に、菌
糸を集め、菌糸湿重量1g当たり、海砂1gを加え乳鉢
で菌糸を破砕し無細胞抽出液を調製し、カタラーゼ活性
を調べた。カタラーゼ活性の測定は定法(酵素利用ハン
ドブック、地人書館、404-410)により行った。結果を表
6に示す。
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】表6の結果から明らかなように、5−アミ
ノレブリン酸を添加すると、カタラーゼの活性が著しく
向上し、カタラーゼの生成量が増加したものと認められ
た。
【0028】実施例3 (1) 90mm平板寒天培地(グルコース1%、寒天
1.5%、Salt液A(表3)100ml/l、酢酸ナトリ
ウム緩衝液5.0mM、酒石酸アンモニウム12mM)で7
日間生育したファネロカエテ クリソスポリウム(Phan
erochaete chrysosporium:ATCC-24275)菌糸を50mlの
滅菌水とともにホモジナイズし、菌糸懸濁液を調製し
た。次に、5本の50ml容三角フラスコにそれぞれ液体
培地(グルコース1%、Salt液A(表3)100ml/
L、酢酸ナトリウム緩衝液5.0mM、酒石酸アンモニウ
ム1.2mM、ジメチルコハク酸20mM、pH6.0)10
mlを調製し、上記菌糸懸濁液2mlを添加した。30℃で
5日間静置培養し、菌体がマット状になったところで、
5本の三角フラスコに1mMになるようにベラトリルアル
コールを添加し、そのうち4本に、20mMの濃度で調製
し0.22μmのポアサイズのフィルターを通して滅菌
した5−アミノレブリン酸塩酸塩の溶液をそれぞれ3.
0、1.3、0.65ml(培養液中の濃度は、それぞれ
4mM、2mM、1mM)添加し、培養を続けた。培養液中の
リグニンペルオキシダーゼ活性を経時的に測定した。リ
グニンペルオキシダーゼ活性の測定は、20mMのコハク
酸緩衝液(pH3.0)に0.5mMのベラトリルアルコー
ルと0.1mM過酸化水素を含む反応液2mlに、上記の遠
心分離により除菌した培養液10μlを加え、30℃で
10分間反応させ反応後のベラトリルアルデヒドに由来
する310nmの吸光度(吸光係数=9.3mM-1)を測定
した。結果を図2に示す。
【0029】(2)用いる微生物をコリオラス ベルジ
カラー(Coriolus versicolor:IFO-30340)とし、三角フ
ラスコの液体培地組成が(グルコース1%、Salt液A
(表3)100ml/l、酢酸ナトリウム緩衝液5.0m
M、酒石酸アンモニウム12mM、ジメチルコハク酸20m
M、pH6.0)とする以外は(1)と同様に行った。結
果を図3に示す。
【0030】図2及び図3の結果から明らかなように5
−アミノレブリン酸を添加すると、リグニンペルオキシ
ダーゼの活性が著しく向上し、リグニンペルオキシダー
ゼの生成量が増加したものと認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、ファネロカエテ クリソス
ポリウムの培養液中のマンガンペルオキシダーゼ活性を
経時的に測定した結果を示す図である。
【図2】実施例3(1)において、ファネロカエテ ク
リソスポリウムの培養液中のリグニンペルオキシダーゼ
活性を経時的に測定した結果を示す図である。
【図3】実施例3(2)において、コリオラス ベルジ
カラーの培養液中のリグニンペルオキシダーゼ活性を経
時的に測定した結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 誠司 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 堀田 康司 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5−アミノレブリン酸又は5−アミノレ
    ブリン酸のエステル、アミド若しくは塩を有効成分とす
    る微生物の酵素生成促進剤。
  2. 【請求項2】 有効成分が、5−アミノレブリン酸を含
    有する5−アミノレブリン酸生産菌の発酵液である請求
    項1記載の微生物の酵素生成促進剤。
  3. 【請求項3】 微生物が、コリオラス属(Coriolus)、
    ファネロカエテ属(Phanerochaete)、アスペルギルス
    属(Aspergillus)、ルートロータス属(Pleutrotu
    s)、ブジェルカンデラ属(Bjerkandera)、コプリヌス
    属(Coprinus)、キャンディダ属(Candida)又はピク
    ノポーラス属(Pycnoporus)に属するものである請求項
    1又は2記載の微生物の酵素生成促進剤。
  4. 【請求項4】 生成する酵素が、ポルフィリン構造を有
    するものである請求項1又は2記載の微生物の酵素生成
    促進剤。
  5. 【請求項5】 生成する酵素が、カタラーゼ又はペルオ
    キシダーゼである請求項1又は2記載の微生物の酵素生
    成促進剤。
  6. 【請求項6】 5−アミノレブリン酸又は5−アミノレ
    ブリン酸のエステル、アミド若しくは塩を、微生物の培
    養液に添加することを特徴とする、該微生物の酵素生成
    促進方法。
  7. 【請求項7】 5−アミノレブリン酸生産菌の発酵液
    を、微生物の培養液に添加することを特徴とする、該微
    生物の酵素生成促進方法。
  8. 【請求項8】 微生物が、コリオラス属(Coriolus)、
    ファネロカエテ属(Phanerochaete)、アスペルギルス
    属(Aspergillus)、ルートロータス属(Pleutrotu
    s)、ブジェルカンデラ属(Bjerkandera)、コプリヌス
    属(Coprinus)、キャンディダ属(Candida)又はピク
    ノポーラス属(Pycnoporus)に属するものである請求項
    6又は7記載の微生物の酵素生成促進方法。
  9. 【請求項9】 生成する酵素が、ポルフィリン構造を有
    するものである請求項6又は7記載の微生物の酵素生成
    促進方法。
  10. 【請求項10】 生成する酵素が、カタラーゼ又はペル
    オキシダーゼである請求項6又は7記載の微生物の酵素
    生成促進方法。
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