JPH11280324A - 戸の振れ止め装置 - Google Patents

戸の振れ止め装置

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JPH11280324A
JPH11280324A JP10219198A JP10219198A JPH11280324A JP H11280324 A JPH11280324 A JP H11280324A JP 10219198 A JP10219198 A JP 10219198A JP 10219198 A JP10219198 A JP 10219198A JP H11280324 A JPH11280324 A JP H11280324A
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Hisayoshi Hikosaka
尚義 彦坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開き戸、折れ戸、引き戸などの各種戸で、閉
じ限位置にある戸の遊端下部が少なくとも内方へ移動す
るのを阻止する振れ止め装置を提供すること。 【解決手段】 戸の遊端下部に設けられた被係合部19
と、閉じた戸の前記被係合部19に対向する床側に配設
された係合部材22と、磁石18とから成り、前記係合
部材22は、倒伏姿勢と傾斜姿勢との間で上下揺動可能
に一端部が水平支軸24により支承されたもので、その
遊端部には、前記被係合部19と係合する係合部25が
設けられ、前記磁石18は、前記被係合部19と係合部
材22との内、少なくとも一方に併設されたもので、他
方に併設された被吸着面22aとの間の磁気吸着力によ
り前記係合部材22を倒伏姿勢から傾斜姿勢へ引き上げ
て、その遊端部の前記係合部25を閉じた戸の前記被係
合部19に係合させる構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開き戸、折れ戸、
引き戸などの各種戸で、閉じ限位置にあるときに戸の遊
端下部が内外方向にフリーな戸に使用する振れ止め装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】閉じ限位置にあるときに戸の遊端下部が
内外方向においてフリーになる戸、即ち、一般的な開き
戸や、床面側のガイドレールによって戸の遊端下部がガ
イドされない折れ戸や引き戸などにおいて、これら戸が
閉じ限位置にあるとき、当該戸の遊端下部が内方へ振れ
るのを防止するためには、床面や開口部枠の側面から戸
の遊端下部の裏面側に当接する突起を突設させておけば
良いが、戸を開いたときに当該突起が床面などから突出
した状態のまま残るので、安全な通行や物の出し入れの
邪魔になる。
【0003】このような問題点を解決するために、引き
戸の遊端下部底面に引き戸移動方向の被係合溝を設け、
当該引き戸が閉じ限位置にあるとき、前記被係合溝の真
下に位置するように床面側に昇降自在なピンを設け、当
該ピンの上端と被係合溝の天井面との内、少なくとも一
方に磁石を配設するとともに他方に被吸着面を設け、戸
が閉じ限位置に達したとき、前記ピンを前記磁石と被吸
着面との間の磁気吸着力により床面下から引き上げて戸
側の溝内に係合させるように構成した戸の振れ止め装置
が考えられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の引
き戸用の振れ止め装置では、吸着前の磁石と被吸着面と
の間の上下間隔が、戸側の被係合溝の天井面と床面下に
埋没したピンの上端面との間の上下間隔(ピンの昇降ス
トローク)と等しくて大きいことと、ピンの全重量を引
き上げなければならないこととによって、比較的大型で
強力な磁石が必要になり、しかもピンの軽量化を図らな
ければならないので、ピンの強度、延いては戸の振れ止
め強度が弱くなる恐れがある。さらに、床面から戸側の
被係合溝の天井面との間の距離より十分に長い、比較的
長尺のピンを床面下に埋没させ得るように、床面下に比
較的深いピン収納孔を形成しなければならないなどの、
実用に供するには問題点が多くあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る戸の振れ止め装置を提供するこ
とを目的とするものであって、その手段を後述する実施
形態の参照符号を付して示すと、戸の遊端下部に設けら
れた被係合部19と、閉じた戸の前記被係合部19に対
向する床側に配設された係合部材22と、磁石18とか
ら成り、前記係合部材22は、倒伏姿勢と傾斜姿勢との
間で上下揺動可能に一端部が水平支軸24により支承さ
れたもので、その遊端部には、前記被係合部19と係合
する係合部25が設けられ、前記磁石18は、前記被係
合部19と係合部材22との内、少なくとも一方に併設
されたもので、他方に併設された被吸着面22aとの間
の磁気吸着力により前記係合部材22を倒伏姿勢から傾
斜姿勢へ引き上げて、その遊端部の前記係合部25を閉
じた戸の前記被係合部19に係合させる構成となってい
る。
【0006】上記構成の本発明装置を実施するについ
て、振れ止め対象の戸が開き戸3の場合、前記被係合部
19は、開き戸3の遊端下部の裏面側に設け、前記係合
部材22は、その長さ方向が、前記被係合部19の開き
戸閉じ限付近での移動方向(矢印D3方向)と略平行に
なる向きに配置するとともに、当該開き戸3の閉動方向
(矢印D3方向)側とは反対側の端部を前記被係合部1
9の移動方向(矢印D3方向)に対し直交する向きの水
平支軸24により支承し、当該係合部材22の遊端部の
上側に前記係合部25を突設し、当該係合部材22が傾
斜姿勢に引き上げられたとき、開き戸3が閉じ限位置か
らさらに内側へ移動するのを前記係合部25と被係合部
19との係合により阻止するように構成することができ
る。
【0007】また、振れ止め対象の戸が折れ戸9または
引き戸10の場合、前記被係合部19は、折れ戸9また
は引き戸10の遊端下部の裏面側に設け、前記係合部材
22は、その長さ方向が、折れ戸9または引き戸10の
閉じ限付近での前記被係合部19の移動方向と略直交す
る向きに配置するとともに、その外端部を前記被係合部
19の移動方向と略平行な向きの水平支軸24により支
承し、当該係合部材22の遊端部の上側に前記係合部2
5を突設し、当該係合部材22が傾斜姿勢に引き上げら
れたとき、折れ戸9または引き戸10の遊端下部が少な
くとも内側へ揺動するのを前記係合部25と被係合部1
9との係合により阻止するが、折れ戸9または引き戸1
0の開閉動は前記係合部25と被係合部19との相対移
動により許容するように構成することができる。
【0008】上記の場合、前記係合部材22の係合部2
5は、当該係合部材22の遊端部の上側に、先端が閉じ
た戸の外側に向くフック状に突設し、戸側の被係合部1
9は、戸の遊端下部の裏面側から内方に突出して前記フ
ック状の係合部25に内嵌する突起状に形成することが
できる。
【0009】また、振れ止め対象の戸が開き戸3の場
合、被係合部37は、開き戸の遊端下部の裏面側に設
け、係合部材42は、その長さ方向が、前記被係合部3
7の開き戸閉じ限付近での移動方向(矢印D3方向)と
略平行になる向きに配置するとともに、当該開き戸の閉
動方向(矢印D3方向)側の端部を前記被係合部37の
移動方向(矢印D3方向)に対し直交する向きの水平支
軸44により支承し、当該係合部材42が前記傾斜姿勢
に引き上げられたとき、その遊端の係合部45と前記被
係合部37とが突き合って、開き戸3が閉じ限位置から
さらに内側へ移動するのを阻止するように構成すること
もできる。
【0010】さらにまた、振れ止め対象の戸が折れ戸9
または引き戸10の場合、前記被係合部37は、折れ戸
9または引き戸10の遊端下部の裏面側に設け、前記係
合部材42は、その長さ方向が、折れ戸9または引き戸
10の閉じ限付近での前記被係合部37の移動方向(矢
印D3方向)と略直交する向きに配置するとともに、そ
の内端部を前記被係合部37の移動方向(矢印D3方
向)と略平行な向きの水平支軸44により支承し、当該
係合部材42が前記傾斜姿勢に引き上げられたとき、そ
の遊端の係合部45と前記被係合部37とが突き合っ
て、折れ戸9または引き戸10の遊端下部が少なくとも
内側へ揺動するのを阻止するが、折れ戸9または引き戸
10の開閉動は前記係合部45と被係合部37との相対
移動により許容するように構成することもできる。
【0011】また、振れ止め対象の戸が折れ戸9または
引き戸10の場合、被係合部53は、折れ戸9または引
き戸10の遊端下部に設け、係合部材58は、その長さ
方向が、折れ戸9または引き戸10の閉じ限付近での前
記被係合部53の移動方向(矢印D10方向)と平行に
なる向きに配置するとともに、その長さ方向一端部を前
記被係合部53の移動方向(矢印D10方向)と略直交
する向きの水平支軸60により支承し、当該係合部材5
8が前記傾斜姿勢に引き上げられたとき、その遊端の係
合部61が前記被係合部53に係合して、折れ戸9また
は引き戸10の遊端下部が少なくとも内方へ揺動するの
を阻止するが、折れ戸9または引き戸10の開閉動は前
記係合部61と被係合部53との相対移動により許容す
るように構成することができる。
【0012】この場合、前記係合部材58は、折れ戸9
または引き戸10の閉じ限付近での閉動方向(矢印D1
0方向)側とは反対側の端部において支承するのが望ま
しい。
【0013】何れの場合も前記磁石18,38,54
a,54bは、少なくとも戸側の被係合部19,37,
53に、吸着面が略下向きになるように併設し、床側の
係合部材22,42,58を、帯状表面が略上向きとな
る帯状鉄板から構成することができる。
【0014】また、床面上に偏平な取り付け部材21を
付設し、当該取り付け部材21に設けられた凹部23内
に、帯状表面が略上向きとなる帯状鉄板から構成された
前記係合部材22の一端を支承し、当該係合部材22が
前記倒伏姿勢にあるとき、当該係合部材22の全体が前
記凹部23内に収納されるように構成することができ
る。
【0015】さらに、床面下に少なくとも一部が埋入す
るように床に埋設部材41,57を付設し、当該埋設部
材41,57に設けられた凹部43,59内に前記係合
部材42,58の一端を支承し、当該係合部材42,5
8が前記倒伏姿勢にあるとき、当該係合部材42,58
の全体が前記凹部43,59内に収納されるように構成
することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、本発明装置を適用できる戸
としては、図11に示すように、一側辺が蝶番1により
開口部枠2に開閉自在に軸支された開き戸3、2枚の戸
本体4,5を蝶番6により折り畳み展開可能に軸支連結
され且つ一側辺が蝶番7により開口部枠8に開閉自在に
軸支された折れ戸9、そして図12に示す引き戸10な
どがある。折れ戸9の場合は、その外側の戸本体4の遊
端部4aの上端かまたは中間高さ部分のみがガイドレー
ルに案内されるもので、遊端部4aの下部を案内するガ
イドレールは併設されていない。そして引き戸10の場
合は、上部のみがガイドレールに吊り下げられたもので
あり、必要に応じて引き戸10の下端全長にわたって案
内溝11を設け、当該引き戸10によって開閉される開
口部12の外側において、前記案内溝11に内嵌する引
き戸下部振れ止めピン13が床面側に突設される。
【0017】図1〜図3には、図11に示す開き戸3の
遊端下部3aが閉じ限位置からさらに内方へ揺動するの
を防止する振れ止め装置14が示されている。この振れ
止め装置14は、開き戸3の遊端下部3aの裏面側に取
り付けられた部材15と、床面16上に付設された装置
本体17とから構成され、部材15は、開き戸3の下端
面3bと面一の部材下端面15aに吸着面が面一状態で
下向きに露出するように埋設された磁石18と、前記部
材の後側面15bの下端に、開き戸3の閉動方向(矢印
D3方向)に突出し且つ部材15の全巾にわたって形成
された突起状の被係合部19とを備えている。20は部
材15の取り付け用孔である。
【0018】装置本体17は、閉じた開き戸3の前記部
材15の真下位置で床面16上に取り付けられた偏平な
取り付け部材21と、係合部材22とから構成されてい
る。係合部材22は、その上向きの帯状表面が被吸着面
22aとなる帯状鉄板から構成されたもので、その長さ
方向が、前記被係合部19の開き戸閉じ限付近での移動
方向(矢印D3方向)と略平行になる向きで、閉じた開
き戸3の前記部材15の真下に位置するように、取り付
け部材21に形成された凹部23内に配置されるととも
に、開き戸3の閉動方向(矢印D3方向)側とは反対側
の端部が前記被係合部19の移動方向(矢印D3方向)
に対し直交する向きの水平支軸24により、図1Aに示
す略水平の倒伏姿勢と図1Bに示す傾斜姿勢との間で上
下揺動自在に支承され、当該係合部材22の遊端部の上
側には、先端が閉じ限位置からの開き戸3の開動方向に
向くフック状の係合部25が、当該係合部材22の折り
曲げにより一体成形されている。
【0019】なお、取り付け部材21の凹部23内に
は、係合部材22を略水平状の倒伏姿勢で受け止める受
け部26が形成されている。また、図2において27
は、取り付け部材21を床面16に木ねじなどで固定す
るための取り付け孔であり、28は、係合部材22が支
軸24に沿って横動するのを防止して、凹部23内の所
定位置に上下揺動のみ可能に位置決めするために取り付
け部材21から一体に突設した突起であって、係合部材
22の切り欠き部に遊嵌する。
【0020】図1Aに示すように、略水平の倒伏姿勢に
ある係合部材22は、その略全体が取り付け部材21の
凹部23内に収納されている。係る状態で開き戸3が閉
じられると、図1Aに仮想線で示すように、当該開き戸
3が閉じ限位置の直前に達したとき、倒伏姿勢にある係
合部材22の上側に開き戸3側の磁石18が対向し、当
該磁石18と係合部材22(被吸着面22a)との間に
作用する磁気吸着力により、係合部材22が重力に抗し
て引き上げられて支軸24の周りに上方へ揺動し、当該
係合部材22の長さ方向中間部が部材15に当接する。
そして開き戸3が閉じ限位置に達したとき、図1Bに示
すように、開き戸3側の部材15の突起状被係合部19
が、床面側の係合部材22の遊端部上のフック状係合部
25に内嵌する。
【0021】換言すれば、上記のような状態となる位置
に、係合部材22が取り付け部材21を介して床面16
側に配設されている。しかして、床面16と開き戸3の
下端面3bとの間の間隔が規定値であるとき、図1Bに
示すように、係合部材22のフック状係合部25に隣接
する遊端部分が、磁石18の下端吸着面(部材15の下
端面15a)と面接触するように、係合部材22は山形
状に折曲されている。
【0022】上記のように、開き戸3が閉じ限位置に達
して、その突起状被係合部19が、磁気吸着力で引き上
げられて傾斜姿勢になった係合部材22の遊端のフック
状係合部25に内嵌係合した状態では、開き戸3に閉動
方向(矢印D3方向)の外力が作用しても、当該開き戸
3の遊端下部3aが閉じ限位置を越えてさらに内方へ移
動することは、前記係合部材22によって確実に阻止さ
れる。
【0023】閉じ限位置にある開き戸3を開動方向(矢
印D3方向とは逆方向)に開動させたときは、開き戸3
側の突起状被係合部19が床側の係合部材22のフック
状係合部25から離脱する方向に移動するだけで、開き
戸3の開動は支障なく行われる。しかして、開き戸3側
の磁石18が係合部材22の上側位置から離れることに
より、当該係合部材22は重力で支軸24の周りに下方
へ揺動し、再び取り付け部材21の凹部23内に収容さ
れる倒伏姿勢に復帰する。
【0024】なお、図3に示すように、床面16と開き
戸3の下端面3bとの間の間隔dが規定値より狭い場合
は、図示のように磁石18により引き上げられた傾斜姿
勢の係合部材22の傾斜角度が若干小さくなり、被吸着
面22aと磁石18の下端吸着面(部材15の下端面1
5a)とは面接触しなくなる。また逆に、床面16と開
き戸3の下端面3bとの間の間隔が規定値より広い場合
も、磁石18により引き上げられた傾斜姿勢の係合部材
22の傾斜角度が若干大きくなり、被吸着面22aと磁
石18の下端吸着面(部材15の下端面15a)とは面
接触しなくなる。しかしながら、何れの場合も、係合部
材22の遊端のフック状係合部25と開き戸3側の突起
状被係合部19との嵌合は正常に行われるように、フッ
ク状係合部25が形成されている。
【0025】上記のように係合部材22の遊端上側に、
突起状の被係合部19が内嵌するフック状の係合部25
を設けるときは、閉じ限位置の引き戸3に閉動方向(矢
印D3方向)の外力が作用したとき、引き戸3側の突起
状被係合部19からの押圧力により係合部材22に下向
きの回転力が作用しても、突起状被係合部19からフッ
ク状係合部25が外れる恐れはない。しかしながら、図
4に示すように、係合部材22の遊端から上向きに、支
軸24と略同心円弧状の係合部30を折曲連設し、開き
戸3側の被係合部として、部材15の後側面15bの下
端に、前記係合部30と略面接触し得る曲面から成る被
係合部31を設けることによっても、略同様の効果が得
られる。
【0026】図2では、図11に示す折れ戸9の遊端下
部9a(戸本体4の遊端4aの下部)に対して作用する
振れ止め装置32も示されている。この振れ止め装置3
2は、開き戸3に使用した振れ止め装置14と全く同一
構造のもので、対応する箇所に同一参照符号を付して説
明を省略するが、折れ戸9の遊端下部9aの閉じ限付近
での移動方向(矢印D9方向)が、開き戸3の遊端下部
3aの閉じ限付近での移動方向(矢印D3方向)とは略
90度異なるため、係合部材22は、その長さ方向が、
折れ戸9の閉じ限付近での前記突起状被係合部19(ま
たは円弧状被係合部31)の移動方向(矢印D3方向)
と略直交する向きに配置されるとともに、その外端部
(閉じ限位置にある折れ戸9の表面側の端部)が前記被
係合部の移動方向(矢印D3方向)と略平行な向きの水
平支軸24により支承されることになる。そして、当該
係合部材22が折れ戸9側の磁石18により傾斜姿勢に
引き上げられたとき、折れ戸9の遊端下部9aが内側へ
揺動するのを前記係合部25(または30)と被係合部
19(または31)との係合により阻止するが、折れ戸
9の閉じ限付近での矢印D9方向の開閉動は、前記係合
部25(または30)と被係合部19(または31)と
の相対移動により許容することになる。
【0027】なお、磁石18や被係合部19(または3
1)を備えた部材15が、図示のように折れ戸9の遊端
下部9aの裏面側に取り付けられており、当該折れ戸9
が閉じ限位置にあるときに前記部材15の真下位置に係
合部材22が上記のように配設されることになるので、
開き戸3の場合と異なって、折れ戸9が閉じ限位置に達
する直前に係合部材22が磁気吸着力で引き上げられて
傾斜姿勢になっても、その後、折れ戸9の遊端下部9a
が内方(開き戸3の場合の閉動方向(矢印D3方向)へ
移動することはない。従って、係合部材22が傾斜姿勢
に引き上げられたときに折れ戸9側の被係合部と係合部
材22の係合部とが円滑且つ確実に係合するように、突
起状の被係合部19とフック状の係合部25との組み合
わせよりも、図4に示した円弧状曲面の被係合部31と
円弧状に突出する係合部30との組み合わせの方が望ま
しい。勿論、係合部材22が傾斜姿勢に引き上げられた
ときに、係合部材22の係合部よりも折れ戸9側の被係
合部が少し外側に位置するように構成し、折れ戸9の遊
端部が内方へ押されたときに係合部材22の係合部に折
れ戸9側の被係合部が係合するように構成するときは、
突起状の被係合部19とフック状の係合部25との組み
合わせも利用できる。
【0028】また、図2に示す実施形態では、開き戸3
と折れ戸9とが図11に示すように、その遊端部どうし
が隣接するように並設されている場合を前提にしている
ので、それぞれの振れ止め装置14,32の係合部材2
2を支承する床面側の取り付け部材21を一体化してい
るが、各振れ止め装置14,32ごとに取り付け部材2
1を独立させ、各取り付け部材21ごとに係合部材22
を各別に軸支し得ることは勿論である。
【0029】なお、折れ戸9の閉じ限付近での被係合部
19(または31)の移動方向(矢印D9方向)は、当
該被係合部19(または31)の若干の自転運動を伴う
ものの、図12に示す引き戸10の移動方向と同じであ
るから、当該折れ戸9用の振れ止め装置32は、閉じ限
位置に達した引き戸10の遊端下部が内方へ移動するの
を阻止する振れ止め装置としても、そのまま利用するこ
とができる。
【0030】図5〜図7に開き戸3用の振れ止め装置の
第二実施形態を示す。この第二実施形態に係る振れ止め
装置33は、開き戸3の遊端下部3aの裏面側に取り付
けられた部材34と、閉じ限位置にある開き戸3の前記
部材34の真下に位置するように床面16側に設けられ
た装置本体35とから構成され、前記部材34には、そ
の下側面から上向きに凹入する縦断面がヘの字形の凹部
36が形成され、当該凹部36の斜め内方下方に面する
傾斜面により被係合部37が形成され、斜め外方下方に
面する傾斜下側面36aに下端吸着面が面一に露出する
ように磁石38が埋設されている。
【0031】装置本体35は、床面16に形成された円
形凹部39に内嵌するとともに、周囲に連設されたフラ
ンジ部40により床面16に固定された埋設部材41
と、この埋設部材41内に配設された係合部材42とか
ら構成されている。この係合部材42は、その上向きの
帯状表面が被吸着面42aとなる帯状鉄板から構成され
たもので、その長さ方向が、前記被係合部37の開き戸
閉じ限付近での移動方向(矢印D3方向)と略平行にな
る向きで、閉じた開き戸3の前記部材34の真下に位置
するように、埋設部材41に形成された凹部43内に配
置されるとともに、開き戸3の閉動方向(矢印D3方
向)側の端部が前記被係合部37の移動方向(矢印D3
方向)に対し直交する向きの水平支軸44により、図5
に仮想線で示す略水平の倒伏姿勢と図5に実線で示す傾
斜姿勢との間で上下揺動自在に支承され、当該係合部材
42の遊端部が係合部45となっている。
【0032】上記構成の振れ止め装置33によれば、閉
動する開き戸3が閉じ限に接近したとき、その遊端下部
3aの磁石38が、埋設部材41の凹部43内に収納さ
れて略水平の倒伏姿勢にある係合部材42の遊端部(係
合部45)上に対向し、磁石38と係合部材42との間
に作用する磁気吸着力により当該係合部材42が引き上
げられて支軸44の周りに上方へ揺動し、その遊端の係
合部45が、部材34の下側凹部36内に嵌入する。そ
して開き戸3の閉じ限への閉動に伴って当該係合部材4
2の係合部45が前記凹部36の傾斜下側面36aに沿
って前方へ相対移動し、開き戸3が閉じ限に達したと
き、当該係合部材42の遊端の係合部45が前記凹部3
6の一端の被係合部37に突き合うことになる。
【0033】従って、閉じ限に達した開き戸3が、当該
閉じ限位置からさらに内方へ揺動することは、床側の係
合部材42の係合部45と開き戸3側の被係合部37と
が突き合って阻止することになる。開き戸3を閉じ限か
ら開動させたときは、係合部材42の係合部45から部
材34側の被係合部37が遠ざかるように、係合部材4
2に対して部材34が前方へ相対移動し、磁石38の真
下位置から係合部材42が外れると、当該係合部材42
は重力で支軸44の周りに下方へ回動して、再び埋設部
材41の凹部43内に収納される略水平の倒伏姿勢に復
帰する。
【0034】なお、図示の振れ止め装置33は、開き戸
3側の部材34の係合部材嵌入凹部36を、図示のよう
に係合部材42の左右巾方向(支軸44の長さ方向)に
開放させているが、開き戸3の振れ止めに使用する場
合、前記凹部36は、これに嵌入した係合部材42の左
右両側を囲むような形状に構成しても良い。また、上記
構成の振れ止め装置33を折れ戸9や引き戸10の振れ
止め装置としても活用することができる。この場合、図
示の係合部材42の左右巾方向(支軸44の長さ方向)
に折れ戸9や引き戸10が閉じ限に向かって移動して来
るので、折れ戸9や引き戸10の遊端下部の裏面側に取
り付けられる前記部材34の凹部36は、少なくとも折
れ戸9や引き戸10の閉動方向側を開放させておく必要
がある。
【0035】上記振れ止め装置33を折れ戸9や引き戸
10の振れ止め装置として利用する場合、あるいは、図
1〜図3に示した振れ止め装置14を、図2に示す振れ
止め装置32のように折れ戸9や引き戸10の振れ止め
装置として利用する場合には、戸側の被係合部を上向き
に凹入する凹溝状に形成し、この凹溝状の被係合部に床
側の係合部材の係合部が嵌入して、閉じた戸が内外両方
向に揺動するのを阻止し得るように構成することもでき
る。
【0036】図8〜図10は、引き戸10に好適な振れ
止め装置50を示している。この振れ止め装置50は、
引き戸10の遊端下部10aに取り付けられた埋設部材
51と、引き戸10が閉じられたときに前記埋設部材5
1の真下に位置するように、床面16側に設けられた装
置本体52とから構成されている。埋設部材51は、引
き戸10の遊端下部10aに引き戸10の下端面10b
と面一に埋め込み固定されたもので、引き戸下端面10
bから凹入し且つ引き戸長さ方向に沿った溝状の被係合
部53を形成するとともに、当該溝状の被係合部53の
左右両側に当該埋設部材51の下端面(引き戸下端面1
0b)と面一に吸着面が露出するように一対の磁石54
a,54bが埋設されている。
【0037】装置本体52は、床面16に形成された凹
部55に内嵌するとともに、周囲に連設されたフランジ
部56により床面16に固定された埋設部材57と、こ
の埋設部材57内に配設された係合部材58とから構成
されている。この係合部材58は、上向きの帯状表面が
被吸着面となる帯状鉄板から構成されたもので、その長
さ方向が、前記引き戸10の移動方向(矢印D10方
向)と平行になる向きで、閉じた引き戸10の前記埋設
部材51の真下に位置するように、埋設部材57に形成
された凹部59内に配置されるとともに、引き戸10の
閉動方向(矢印D10方向)側とは反対側の端部が前記
引き戸10の移動方向(矢印D10方向)に対し直交す
る向きの水平支軸60により、図8に仮想線で示す略水
平の倒伏姿勢と図8に実線で示す傾斜姿勢との間で上下
揺動自在に支承され、当該係合部材58の遊端部上に、
前記溝状の被係合部53に嵌合する突起状の係合部61
が突設されている。
【0038】上記構成の振れ止め装置50によれば、図
8に仮想線で示すように係合部材58は、引き戸10が
閉じられるまでは、埋設部材57の凹部59内に全体が
収納される倒伏姿勢にある。引き戸10が閉じられる
と、当該引き戸10が閉じ限の直前に達したとき、一対
の磁石54a,54bと係合部材58の被吸着面(帯状
表面)とが上下に相対向し、両者間に作用する磁気吸着
力により係合部材58が引き上げられて支軸60の周り
に上方へ回動し、その遊端上側の突起状の係合部61が
引き戸10側の溝状の被係合部53内に嵌合する。この
後、引き戸10が閉じ限に達するまでの若干の移動は、
引き戸10側の溝状の被係合部53とこれに嵌合する係
合部材58側の突起状の係合部61との引き戸移動方向
の相対移動を伴って行われる。
【0039】しかして、閉じ限に達した引き戸10は、
その遊端下部が内外方向に揺動することを、当該引き戸
10側の溝状被係合部53と床側の係合部材58の突起
状係合部61との嵌合により阻止されている。当該引き
戸10を開動させると、その直後の若干の移動は、互い
に嵌合している前記溝状被係合部53と係合部材58の
突起状係合部61との相対移動を伴って行われ、その後
は、引き戸10側の磁石54a,54bが係合部材58
の上側位置から外れることにより当該係合部材58が重
力で支軸60の周りに下方へ回動し、再び床側の埋設部
材57の凹部59内に全体が収納される倒伏姿勢に復帰
し、引き戸10は係合部材58とは無関係に開動するこ
とになる。
【0040】なお、図12に示すように、引き戸10の
下端に案内溝11が設けられる場合、図8及び図9に仮
想線で示すように、前記溝状の被係合部53を前記案内
溝11の端部で兼用させるように構成することができ
る。また、図8〜図10に示した引き戸10用の振れ止
め装置50も、折れ戸9の遊端下部の振れ止め装置に利
用できる。
【0041】また、何れの実施形態における振れ止め装
置においても、磁石を床側に上下揺動自在に軸支された
係合部材に取り付け、磁性体から成る被吸着面を戸側の
被係合部に併設することもできるし、磁石を前記係合部
材と被係合部との両方に併設して、より強力に係合部材
を倒伏姿勢から傾斜姿勢に引き上げられるように構成す
ることもできる。また、係合部材そのものを鉄板などの
磁性板から構成したが、合成樹脂などから成形された係
合部材に被吸着面を構成する鉄板などの磁性板を取り付
けることもできる。さらに、戸に取り付けた部材に被係
合部を形成しているが、戸そのものを加工して被係合部
を形成したり、戸そのものの下端裏面側の出隅部を被係
合部とすることもできる。この場合、当該被係合部に磁
石を併設するときは、当該磁石を戸の下端面に埋設する
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の戸の振れ止め装置
によれば、閉じた戸の被係合部に係合する係合部を備え
た床側の係合部材が、略水平の倒伏姿勢と傾斜姿勢との
間で上下揺動可能に一端部が水平支軸により支承され、
当該支軸により係合部材の重量の一部が支承されたもの
であるから、この係合部材を略水平の倒伏姿勢から戸側
の被係合部に係合する傾斜姿勢に引き上げるときの力
が、ピン状の係合部材全体を同一ストロークだけ垂直に
引き上げる場合の所要力よりも少なくて済む。そして、
磁石による磁気吸着力で係合部材を引き上げる箇所は、
当該係合部材の遊端の係合部のある位置よりも当該係合
部材の支軸側になるので、その磁気吸着力による引き上
げストロークは、実際の係合部の上昇ストロークよりも
短くて済む。従って、比較的小型の磁石を係合部材と被
係合部との内の何れか一方に併設させるだけでも、係合
部を所要ストロークだけ確実強力に上昇させて戸側の被
係合部に係合させ、所期の戸遊端下部の振れ止め効果が
得られる。
【0043】また、係合部材の遊端に設けられた係合部
の下降限位置に対し、当該係合部を支持している係合部
材は略水平横方向に延出しており、前記係合部の下降限
位置より下方に当該係合部の昇降ガイドが不要である。
従って、床面下に深い孔を加工する必要がなくなり、実
施容易である。
【0044】なお、請求項2に記載の構成によれば、開
き戸が閉じ限に達する前に係合部材の係合部を開き戸側
の被係合部に係合し得る所定高さまで上昇移動させてお
き、当該係合部で開き戸の被係合部を受け止めるように
係合させることができるので、開き戸が閉じ限位置から
さらに内方へ移動するのを確実に阻止することができ
る。そして閉じ限にある開き戸に作用する内向きの外力
に対し、係合部材の軸支端部と係合部がある遊端との間
の引張応力で対抗させることができるので、比較的薄い
板材で係合部材を軽量に構成しても、閉じ限からさらに
内方へ移動しようとする開き戸を確実強力に受け止めさ
せることができる。
【0045】また、請求項3に記載の構成によれば、請
求項2に記載の開き戸用の振れ止め装置と実質的に同一
構造の振れ止め装置を、閉じ限にある折れ戸または引き
戸の遊端下部が少なくとも内方へ揺動するのを防止する
ことができる、折れ戸または引き戸用の振れ止め装置と
して活用することができ、しかも、請求項2に記載の構
成と同様に、比較的薄い板材で係合部材を軽量に構成し
ても、閉じ限位置から内方へ移動しようとする折れ戸ま
たは引き戸を確実強力に受け止めさせることができる。
【0046】上記の請求項2または3に記載の構成を実
施するに際し、請求項4に記載の構成によれば、閉じ限
位置の戸が内方へ移動するのを係合部材が受け止めると
きに当該係合部材に作用する下向きの回転力を、戸側の
突起状の被係合部によって確実に受け止めさせることが
でき、被係合部から係合部が外れる恐れを無くして、常
に確実な振れ止め効果を発揮させ得る。
【0047】また、請求項5に記載の構成によれば、閉
じ限にある開き戸の遊端下部がさらに内方へ移動するを
防止することができる、開き戸用の振れ止め装置として
活用することができるのであるが、この振れ止め作用時
に係合部材には、戸側の被係合部により深く係合する方
向になる上向きの回転力が作用するので、係合部材の遊
端に特殊な形状の係合部を形成しなくとも、被係合部か
ら係合部が外れる恐れを無くして、常に確実な振れ止め
効果を発揮させることができる。
【0048】さらに、請求項6に記載の構成によれば、
請求項5に記載の開き戸用の振れ止め装置と実質的に同
一構造の振れ止め装置を、閉じ限にある折れ戸または引
き戸の遊端下部が少なくとも内方へ揺動するのを防止す
ることができる、折れ戸または引き戸用の振れ止め装置
として活用することができ、しかも、請求項5に記載の
構成と同様に、係合部材の遊端に特殊な形状の係合部を
形成しなくとも、被係合部から係合部が外れる恐れを無
くして、常に確実な振れ止め効果を発揮させることがで
きる。
【0049】また、請求項7に記載の構成によれば、閉
じ限にある折れ戸または引き戸の遊端下部が少なくとも
内方へ移動するのを防止する振れ止め装置として活用す
ることができるのであるが、特に、係合部材の長さ方向
が、折れ戸または引き戸の閉じ限付近での被係合部の移
動方向と略平行になる向きに配置されているので、閉じ
限にある折れ戸または引き戸に内方へ移動する外力が作
用したとき、当該外力は、前記係合部材に対し、その支
軸の軸心方向と略平行な横向きに作用するので、当該外
力により係合部が被係合部から外れるような回転力が係
合部材に生じる恐れがない。従って、係合部が被係合部
から不測に外れる恐れがなく、常に確実に所期の振れ止
め作用を発揮させることができる。
【0050】この場合、特に請求項8に記載の構成によ
れば、係合部材の支軸から係合部材が延出する方向と折
れ戸または引き戸側の被係合部が移動する方向とが同一
になり、係合部材の遊端と戸側の下端面とが突き合っ
て、戸の円滑な閉動を阻害する恐れがない。
【0051】また、請求項9に記載の構成によれば、床
側の係合部材全体を薄く構成して、倒伏姿勢の係合部材
が専有する空間の上下厚さを薄くすることができ、装置
の小型化が可能になる。さらに、請求項10に記載の構
成によれば、係合部材を床面と戸との間の隙間に配設す
ることが簡単容易に行え、請求項11に記載の構成によ
れば、床面と戸との間の隙間が狭い場合でも、床面下に
一部が埋入する埋設部材の利用により、上記本発明の振
れ止め装置の実施が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の開き戸の振れ止め装置を示す
要部の縦断側面図であって、A図は開き戸が閉じ限に達
する前の状態を示し、B図は閉じ限に達した状態を示
す。
【図2】 折れ戸の振れ止め装置と前記第一実施形態の
開き戸の振れ止め装置とを並設した状態を示す一部横断
平面図である。
【図3】 図1Bと同一状態を、床面と戸下端との間の
隙間が狭まった状態で示す要部の縦断側面図である。
【図4】 図1Bの変形例を示す一部縦断側面図であ
る。
【図5】 第二実施形態の開き戸の振れ止め装置を示す
要部の縦断側面図である。
【図6】 図5の床面側の装置本体を示す平面図であ
る。
【図7】 図5の一部切り欠き背面図である。
【図8】 第三実施形態の引き戸の振れ止め装置を示す
要部の縦断正面図である。
【図9】 図8の戸側の構成を示す底面図である。
【図10】 図8の縦断側面図である。
【図11】 開き戸と折れ戸を説明する概略平面図であ
る。
【図12】 引き戸を説明する概略平面図である。
【符号の説明】
3 開き戸 3a 開き戸の遊端下部 9 折れ戸 9a 折れ戸の遊端下部 10 引き戸 10a 引き戸の遊端下部 14 開き戸用振れ止め装置 15 部材 16 床面 17 床面側の装置本体 18 磁石 19 突起状の被係合部 21 偏平な取り付け部材 22 係合部材 23 取り付け部材の凹部 24 係合部材の支軸 25 係合部材遊端のフック状の係合部 30 円弧状の係合部 31 円弧状曲面の被係合部 32 折れ戸用の振れ止め装置 33 開き戸用の振れ止め装置 34 部材 35 床面側の装置本体 37 被係合部 38 磁石 41 埋設部材 42 係合部材 43 埋設部材の凹部 44 係合部材の支軸 45 係合部材遊端の係合部 50 引き戸用の振れ止め装置 51 埋設部材 52 床面側の装置本体 53 溝状の被係合部 54a,54b 磁石 57 埋設部材 58 係合部材 59 埋設部材の凹部 60 係合部材の支軸 61 係合部材遊端の係合部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】戸の遊端下部に設けられた被係合部と、閉
    じた戸の前記被係合部に対向する床側に配設された係合
    部材と、磁石とから成り、前記係合部材は、倒伏姿勢と
    傾斜姿勢との間で上下揺動可能に一端部が水平支軸によ
    り支承されたもので、その遊端部には、前記被係合部と
    係合する係合部が設けられ、前記磁石は、前記被係合部
    と係合部材との内、少なくとも一方に併設されたもの
    で、他方に併設された被吸着面との間の磁気吸着力によ
    り前記係合部材を倒伏姿勢から傾斜姿勢へ引き上げて、
    その遊端部の前記係合部を閉じた戸の前記被係合部に係
    合させる、戸の振れ止め装置。
  2. 【請求項2】前記被係合部は、開き戸の遊端下部の裏面
    側に設けられ、前記係合部材は、その長さ方向が、前記
    被係合部の開き戸閉じ限付近での移動方向と略平行にな
    る向きに配置されるとともに、当該開き戸の閉動方向側
    とは反対側の端部が前記被係合部の移動方向に対し直交
    する向きの水平支軸により支承され、当該係合部材の遊
    端部の上側に前記係合部が突設され、当該係合部材が傾
    斜姿勢に引き上げられたとき、開き戸が閉じ限位置から
    さらに内側へ移動するのを前記係合部と被係合部との係
    合により阻止するようにした、請求項1に記載の戸の振
    れ止め装置。
  3. 【請求項3】前記被係合部は、折れ戸または引き戸の遊
    端下部の裏面側に設けられ、前記係合部材は、その長さ
    方向が、折れ戸または引き戸の閉じ限付近での前記被係
    合部の移動方向と略直交する向きに配置されるととも
    に、その外端部が前記被係合部の移動方向と略平行な向
    きの水平支軸により支承され、当該係合部材の遊端部の
    上側に前記係合部が突設され、当該係合部材が傾斜姿勢
    に引き上げられたとき、折れ戸または引き戸の遊端下部
    が少なくとも内側へ揺動するのを前記係合部と被係合部
    との係合により阻止するが、折れ戸または引き戸の開閉
    動は前記係合部と被係合部との相対移動により許容する
    ようにした、請求項1に記載の戸の振れ止め装置。
  4. 【請求項4】前記係合部材の係合部は、当該係合部材の
    遊端部の上側に、先端が閉じた戸の外側に向くフック状
    に突設され、戸側の被係合部は、戸の遊端下部の裏面側
    から内方に突出して前記フック状の係合部に内嵌する突
    起状に形成されている、請求項2または3に記載の戸の
    振れ止め装置。
  5. 【請求項5】前記被係合部は、開き戸の遊端下部の裏面
    側に設けられ、前記係合部材は、その長さ方向が、前記
    被係合部の開き戸閉じ限付近での移動方向と略平行にな
    る向きに配置されるとともに、当該開き戸の閉動方向側
    の端部が前記被係合部の移動方向に対し直交する向きの
    水平支軸により支承され、当該係合部材が前記傾斜姿勢
    に引き上げられたとき、その遊端の係合部と前記被係合
    部とが突き合って、開き戸が閉じ限位置からさらに内側
    へ移動するのを阻止するようにした、請求項1に記載の
    戸の振れ止め装置。
  6. 【請求項6】前記被係合部は、折れ戸または引き戸の遊
    端下部の裏面側に設けられ、前記係合部材は、その長さ
    方向が、折れ戸または引き戸の閉じ限付近での前記被係
    合部の移動方向と略直交する向きに配置されるととも
    に、その内端部が前記被係合部の移動方向と略平行な向
    きの水平支軸により支承され、当該係合部材が前記傾斜
    姿勢に引き上げられたとき、その遊端の係合部と前記被
    係合部とが突き合って、折れ戸または引き戸の遊端下部
    が少なくとも内側へ揺動するのを阻止するが、折れ戸ま
    たは引き戸の開閉動は前記係合部と被係合部との相対移
    動により許容するようにした、請求項1に記載の戸の振
    れ止め装置。
  7. 【請求項7】前記被係合部は、折れ戸または引き戸の遊
    端下部に設けられ、前記係合部材は、その長さ方向が、
    折れ戸または引き戸の閉じ限付近での前記被係合部の移
    動方向と略平行になる向きに配置されるとともに、その
    長さ方向一端部が前記被係合部の移動方向と略直交する
    向きの水平支軸により支承され、当該係合部材が前記傾
    斜姿勢に引き上げられたとき、その遊端の係合部が前記
    被係合部に係合して、折れ戸または引き戸の遊端下部が
    少なくとも内方へ揺動するのを阻止するが、折れ戸また
    は引き戸の開閉動は前記係合部と被係合部との相対移動
    により許容するようにした、請求項1に記載の戸の振れ
    止め装置。
  8. 【請求項8】前記係合部材は、折れ戸または引き戸の閉
    じ限付近での閉動方向側とは反対側の端部において支承
    されている、請求項7に記載の戸の振れ止め装置。
  9. 【請求項9】前記磁石が少なくとも戸側の被係合部に、
    吸着面が略下向きになるように併設され、床側の係合部
    材が、帯状表面が略上向きとなる帯状鉄板から構成され
    ている、請求項1〜8の何れかに記載の戸の振れ止め装
    置。
  10. 【請求項10】床面上に偏平な取り付け部材が付設さ
    れ、当該取り付け部材に設けられた凹部内に、帯状表面
    が略上向きとなる帯状鉄板から構成された前記係合部材
    の一端が支承され、当該係合部材が前記倒伏姿勢にある
    とき、当該係合部材の全体が前記凹部内に収納されるよ
    うにした、請求項1〜9の何れかに記載の戸の振れ止め
    装置。
  11. 【請求項11】床面下に少なくとも一部が埋入するよう
    に床に埋設部材が付設され、当該埋設部材に設けられた
    凹部内に前記係合部材の一端が支承され、当該係合部材
    が前記倒伏姿勢にあるとき、当該係合部材の全体が前記
    凹部内に収納されるようにした、請求項1〜9の何れか
    に記載の戸の振れ止め装置。
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