JP3283465B2 - 戸の振れ止め装置 - Google Patents

戸の振れ止め装置

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JP3283465B2 JP10219198A JP10219198A JP3283465B2 JP 3283465 B2 JP3283465 B2 JP 3283465B2 JP 10219198 A JP10219198 A JP 10219198A JP 10219198 A JP10219198 A JP 10219198A JP 3283465 B2 JP3283465 B2 JP 3283465B2
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尚義 彦坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉じ限位置にある
ときに戸の遊端下部が内外方向にフリーな折れ戸に使用
する振れ止め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】閉じ限位置にあるときに戸の遊端下部が
内外方向に於いてフリーになる折れ戸が閉じ限位置にあ
るとき、当該戸の遊端下部が内方へ振れるのを防止する
ためには、床面や開口部枠の側面から戸の遊端下部の裏
面側に当接する突起を突設させておけば良いが、戸を開
いたときに当該突起が床面などから突出した状態のまま
残るので、安全な通行や物の出し入れの邪魔になる。
【0003】閉じ限位置にあるときに戸の遊端下部が内
外方向に於いてフリーになる引き戸の場合は、上記のよ
うな問題点を解決するために、引き戸の遊端下部底面に
引き戸移動方向の被係合溝を設け、当該引き戸が閉じ限
位置にあるとき、前記被係合溝の真下に位置するように
床面側に昇降自在なピンを設け、当該ピンの上端と被係
合溝の天井面との内、少なくとも一方に磁石を配設する
と共に他方に被吸着面を設け、戸が閉じ限位置に達した
とき、前記ピンを前記磁石と被吸着面との間の磁気吸着
力により床面下から引き上げて戸側の溝内に係合させる
ように構成した戸の振れ止め装置が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の引
き戸用の振れ止め装置を折れ戸の振れ止め装置として利
用したのでは、吸着前の磁石と被吸着面との間の上下間
隔が、戸側の被係合溝の天井面と床面下に埋没したピン
の上端面との間の上下間隔(ピンの昇降ストローク)と
等しくて大きいことと、ピンの全重量を引き上げなけれ
ばならないこととによって、比較的大型で強力な磁石が
必要になり、しかもピンの軽量化を図らなければならな
いので、ピンの強度、延いては戸の振れ止め強度が弱く
なる恐れがある。さらに、床面から戸側の被係合溝の天
井面との間の距離より十分に長い、比較的長尺のピンを
床面下に埋没させ得るように、床面下に比較的深いピン
収納孔を形成しなければならないなどの、実用に供する
には問題点が多くあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る戸の振れ止め装置を提供するこ
とを目的とするものであって、その手段を後述する実施
形態の参照符号を付して示すと、折れ戸9の遊端下部に
設けられた被係合部19,31,37と、閉じた折れ戸
9の前記被係合部19…に対向して床側に配設された係
合部材22,42と、当該係合部材22…を前記被係合
部19…側へ引き上げる磁石18,38とから成る戸の
振れ止め装置であって、前記係合部材22…は、その長
さ方向が、閉じた折れ戸9の戸面に対して略直交する内
外向きに配置されると共に、その一端部が閉じた折れ戸
9の戸面と略平行な向きの水平支軸24,44により支
承され、前記磁石18…で係合部材22…が傾斜姿勢に
引き上げられたとき、当該係合部材22…の遊端係合部
25,30,45が前記被係合部19…と係合して、
じた折れ戸9の遊端下部が少なくとも内側へ揺動するの
を阻止するが、閉じ限付近での折れ戸9の遊端下部の戸
面と略平行な向きの開閉移動は、前記係合部材22…の
遊端係合部25…と被係合部19…との間の前記水平支
軸24,44と平行な向きの相対移動により許容する構
成となっている。
【0006】上記構成の本発明装置を実施するについ
て、前記係合部材22は、その外端部を水平支軸24に
より支承し、当該係合部材22の遊端係合部25は、当
該係合部材22の内端上側に、閉じた折れ戸9の外側に
先端が向くフック状に形成し、前記被係合部19は、前
記フック状の係合部25に内嵌する突起状に形成するこ
とが出来る。
【0007】又、前記係合部材42は、その内端部を水
平支軸44により支承し、当該係合部材42が前記傾斜
姿勢に引き上げられたとき、当該係合部材42の外端部
である遊端係合部45と前記被係合部37とが突き合っ
て、折れ戸9の遊端下部が少なくとも内側へ揺動するの
を阻止するように構成することが出来る。
【0008】更に、前記被係合部19,31,37は、
折れ戸9の遊端下部の内側面に付設された別部材15,
34で構成することが出来る。
【0009】又、折れ戸9と開き戸3とが、閉じた折れ
戸9の遊端部と閉じた開き戸3の遊端部とが隣接するよ
うに並設されている場合、折れ戸9の遊端下部9aの内
側面に付設された被係合部構成用別部材15,34と同
一の別部材15,34を開き戸3の遊端下部3aの内側
面に付設し、床側には、折れ戸9の被係合部19,3
1,37に係合する係合部材22,42と、当該係合部
材22,42と同一で開き戸3の被係合部19,31,
37に係合する係合部材22,42とを並列状に軸支す
る1つの取り付け部材21を取り付けることが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、この実施形態では、図8に
示すように、一側辺が蝶番1により開口部枠2に開閉自
在に軸支された開き戸3と、2枚の戸本体4,5を蝶番
6により折り畳み展開可能に軸支連結され且つ一側辺が
蝶番7により開口部枠8に開閉自在に軸支された折れ戸
9とが、閉じた開き戸3の遊端部3aと閉じた折れ戸9
の遊端部9aとが互いに隣接するように並設されてお
り、開き戸3の振れ止めと折れ戸9の振れ止めとに本発
明装置が利用されている。しかして、前記折れ戸9は、
その外側の戸本体4の遊端部4aの上端か又は中間高さ
部分のみがガイドレールに案内されるもので、遊端部4
aの下部を案内するガイドレールは併設されていない。
【0011】図1〜図3には、図8に示す開き戸3の遊
端下部3aが閉じ限位置からさらに内方へ揺動するのを
防止する振れ止め装置14が示されている。この振れ止
め装置14は、開き戸3の遊端下部3aの裏面側に取り
付けられた部材15と、床面16上に付設された装置本
体17とから構成され、部材15は、開き戸3の下端面
3bと面一の部材下端面15aに吸着面が面一状態で下
向きに露出するように埋設された磁石18と、前記部材
の後側面15bの下端に、開き戸3の閉動方向(矢印D
3方向)に突出し且つ部材15の全巾にわたって形成さ
れた突起状の被係合部19とを備えている。20は部材
15の取り付け用孔である。
【0012】装置本体17は、閉じた開き戸3の前記部
材15の真下位置で床面16上に取り付けられた偏平な
取り付け部材21と、係合部材22とから構成されてい
る。係合部材22は、その上向きの帯状表面が被吸着面
22aとなる帯状鉄板から構成されたもので、その長さ
方向が、前記被係合部19の開き戸閉じ限付近での移動
方向(矢印D3方向)と略平行になる向きで、閉じた開
き戸3の前記部材15の真下に位置するように、取り付
け部材21に形成された凹部23内に配置されると共
に、開き戸3の閉動方向(矢印D3方向)側とは反対側
の端部が前記被係合部19の移動方向(矢印D3方向)
に対し直交する向きの水平支軸24により、図1Aに示
す略水平の倒伏姿勢と図1Bに示す傾斜姿勢との間で上
下揺動自在に支承され、当該係合部材22の遊端部の上
側には、先端が閉じ限位置からの開き戸3の開動方向に
向くフック状の係合部25が、当該係合部材22の折り
曲げにより一体成形されている。
【0013】尚、取り付け部材21の凹部23内には、
係合部材22を略水平状の倒伏姿勢で受け止める受け部
26が形成されている。又、図2に於いて27は、取り
付け部材21を床面16に木ねじなどで固定するための
取り付け孔であり、28は、係合部材22が支軸24に
沿って横動するのを防止して、凹部23内の所定位置に
上下揺動のみ可能に位置決めするために取り付け部材2
1から一体に突設した突起であって、係合部材22の切
り欠き部に遊嵌する。
【0014】図1Aに示すように、略水平の倒伏姿勢に
ある係合部材22は、その略全体が取り付け部材21の
凹部23内に収納されている。係る状態で開き戸3が閉
じられると、図1Aに仮想線で示すように、当該開き戸
3が閉じ限位置の直前に達したとき、倒伏姿勢にある係
合部材22の上側に開き戸3側の磁石18が対向し、当
該磁石18と係合部材22(被吸着面22a)との間に
作用する磁気吸着力により、係合部材22が重力に抗し
て引き上げられて支軸24の周りに上方へ揺動し、当該
係合部材22の長さ方向中間部が部材15に当接する。
そして開き戸3が閉じ限位置に達したとき、図1Bに示
すように、開き戸3側の部材15の突起状被係合部19
が、床面側の係合部材22の遊端部上のフック状係合部
25に内嵌する。
【0015】換言すれば、上記のような状態となる位置
に、係合部材22が取り付け部材21を介して床面16
側に配設されている。しかして、床面16と開き戸3の
下端面3bとの間の間隔が規定値であるとき、図1Bに
示すように、係合部材22のフック状係合部25に隣接
する遊端部分が、磁石18の下端吸着面(部材15の下
端面15a)と面接触するように、係合部材22は山形
状に折曲されている。
【0016】上記のように、開き戸3が閉じ限位置に達
して、その突起状被係合部19が、磁気吸着力で引き上
げられて傾斜姿勢になった係合部材22の遊端のフック
状係合部25に内嵌係合した状態では、開き戸3に閉動
方向(矢印D3方向)の外力が作用しても、当該開き戸
3の遊端下部3aが閉じ限位置を越えてさらに内方へ移
動することは、前記係合部材22によって確実に阻止さ
れる。
【0017】閉じ限位置にある開き戸3を開動方向(矢
印D3方向とは逆方向)に開動させたときは、開き戸3
側の突起状被係合部19が床側の係合部材22のフック
状係合部25から離脱する方向に移動するだけで、開き
戸3の開動は支障なく行われる。しかして、開き戸3側
の磁石18が係合部材22の上側位置から離れることに
より、当該係合部材22は重力で支軸24の周りに下方
へ揺動し、再び取り付け部材21の凹部23内に収容さ
れる倒伏姿勢に復帰する。
【0018】尚、図3に示すように、床面16と開き戸
3の下端面3bとの間の間隔dが規定値より狭い場合
は、図示のように磁石18により引き上げられた傾斜姿
勢の係合部材22の傾斜角度が若干小さくなり、被吸着
面22aと磁石18の下端吸着面(部材15の下端面1
5a)とは面接触しなくなる。又、逆に、床面16と開
き戸3の下端面3bとの間の間隔が規定値より広い場合
も、磁石18により引き上げられた傾斜姿勢の係合部材
22の傾斜角度が若干大きくなり、被吸着面22aと磁
石18の下端吸着面(部材15の下端面15a)とは面
接触しなくなる。しかしながら、何れの場合も、係合部
材22の遊端のフック状係合部25と開き戸3側の突起
状被係合部19との嵌合は正常に行われるように、フッ
ク状係合部25が形成されている。
【0019】上記のように係合部材22の遊端上側に、
突起状の被係合部19が内嵌するフック状の係合部25
を設けるときは、閉じ限位置の引き戸3に閉動方向(矢
印D3方向)の外力が作用したとき、引き戸3側の突起
状被係合部19からの押圧力により係合部材22に下向
きの回転力が作用しても、突起状被係合部19からフッ
ク状係合部25が外れる恐れはない。しかしながら、図
4に示すように、係合部材22の遊端から上向きに、支
軸24と略同心円弧状の係合部30を折曲連設し、開き
戸3側の被係合部として、部材15の後側面15bの下
端に、前記係合部30と略面接触し得る曲面から成る被
係合部31を設けることによっても、略同様の効果が得
られる。
【0020】図2では、図8に示す折れ戸9の遊端下部
9a(戸本体4の遊端4aの下部)に対して作用する振
れ止め装置32も示されている。この振れ止め装置32
は、開き戸3に使用した振れ止め装置14と全く同一構
造のもので、対応する箇所に同一参照符号を付して説明
を省略するが、折れ戸9の遊端下部9aの閉じ限付近で
の移動方向(矢印D9方向)は、図2及び図8から明ら
かなように、閉じた折れ戸9の戸面と略平行な向きとな
、開き戸3の遊端下部3aの閉じ限付近での移動方向
(矢印D3方向)とは略90度異なるため、係合部材2
2は、その長さ方向が、閉じた折れ戸9の戸面に対し略
直交する内外向きに配置されると共に、その外端部(
じた折れ戸9の表面側の端部)が閉じた折れ戸9の戸面
と略平行な向きの水平支軸24により支承されることに
なる。そして、当該係合部材22が折れ戸9側の磁石1
8により傾斜姿勢に引き上げられたとき、折れ戸9の遊
端下部9aが内側へ揺動するのを前記係合部25(又は
30)と被係合部19(又は31)との係合により阻止
するが、折れ戸9の閉じ限付近での矢印D9方向の開閉
、即ち、閉じた折れ戸9の戸面と略平行な向きの開閉
移動は、前記係合部25(又は30)と被係合部19
(又は31)との間の前記水平支軸24と平行な向きの
相対移動により許容することになる。
【0021】尚、磁石18や被係合部19(又は31)
を備えた部材15が、図示のように折れ戸9の遊端下部
9aの裏面側に取り付けられており、当該折れ戸9が閉
じ限位置にあるときに前記部材15の真下位置に係合部
材22が上記のように配設されることになるので、開き
戸3の場合と異なって、折れ戸9が閉じ限位置に達する
直前に係合部材22が磁気吸着力で引き上げられて傾斜
姿勢になっても、その後、折れ戸9の遊端下部9aが内
方(開き戸3の場合の閉動方向(矢印D3方向)へ移動
することはない。従って、係合部材22が傾斜姿勢に引
き上げられたときに折れ戸9側の被係合部と係合部材2
2の係合部とが円滑且つ確実に係合するように、突起状
の被係合部19とフック状の係合部25との組み合わせ
よりも、図4に示した円弧状曲面の被係合部31と円弧
状に突出する係合部30との組み合わせの方が望まし
い。勿論、係合部材22が傾斜姿勢に引き上げられたと
きに、係合部材22の係合部よりも折れ戸9側の被係合
部が少し外側に位置するように構成し、折れ戸9の遊端
部が内方へ押されたときに係合部材22の係合部に折れ
戸9側の被係合部が係合するように構成するときは、突
起状の被係合部19とフック状の係合部25との組み合
わせも利用出来る。
【0022】又、図2に示す実施形態では、開き戸3と
折れ戸9とが図8に示すように、その遊端部どうしが隣
接するように並設されている場合を前提にしているの
で、それぞれの振れ止め装置14,32の係合部材22
を支承する床面側の取り付け部材21を一体化している
が、各振れ止め装置14,32ごとに取り付け部材21
を独立させ、各取り付け部材21ごとに係合部材22を
各別に軸支し得ることは勿論である。
【0023】図5〜図7に振れ止め装置の第二実施形態
を示す。この第二実施形態に係る振れ止め装置33は、
開き戸3の遊端下部3aの裏面側に取り付けられた部材
34と、閉じ限位置にある開き戸3の前記部材34の真
下に位置するように床面16側に設けられた装置本体3
5とから構成され、前記部材34には、その下側面から
上向きに凹入する縦断面がヘの字形の凹部36が形成さ
れ、当該凹部36の斜め内方下方に面する傾斜面により
被係合部37が形成され、斜め外方下方に面する傾斜下
側面36aに下端吸着面が面一に露出するように磁石3
8が埋設されている。
【0024】装置本体35は、床面16に形成された円
形凹部39に内嵌すると共に、周囲に連設されたフラン
ジ部40により床面16に固定された埋設部材41と、
この埋設部材41内に配設された係合部材42とから構
成されている。この係合部材42は、その上向きの帯状
表面が被吸着面42aとなる帯状鉄板から構成されたも
ので、その長さ方向が、前記被係合部37の開き戸閉じ
限付近での移動方向(矢印D3方向)と略平行になる向
きで、閉じた開き戸3の前記部材34の真下に位置する
ように、埋設部材41に形成された凹部43内に配置さ
れると共に、開き戸3の閉動方向(矢印D3方向)側の
端部が前記被係合部37の移動方向(矢印D3方向)に
対し直交する向きの水平支軸44により、図5に仮想線
で示す略水平の倒伏姿勢と図5に実線で示す傾斜姿勢と
の間で上下揺動自在に支承され、当該係合部材42の遊
端部が係合部45となっている。
【0025】上記構成の振れ止め装置33によれば、閉
動する開き戸3が閉じ限に接近したとき、その遊端下部
3aの磁石38が、埋設部材41の凹部43内に収納さ
れて略水平の倒伏姿勢にある係合部材42の遊端部(係
合部45)上に対向し、磁石38と係合部材42との間
に作用する磁気吸着力により当該係合部材42が引き上
げられて支軸44の周りに上方へ揺動し、その遊端の係
合部45が、部材34の下側凹部36内に嵌入する。そ
して開き戸3の閉じ限への閉動に伴って当該係合部材4
2の係合部45が前記凹部36の傾斜下側面36aに沿
って前方へ相対移動し、開き戸3が閉じ限に達したと
き、当該係合部材42の遊端の係合部45が前記凹部3
6の一端の被係合部37に突き合うことになる。
【0026】従って、閉じ限に達した開き戸3が、当該
閉じ限位置からさらに内方へ揺動することは、床側の係
合部材42の係合部45と開き戸3側の被係合部37と
が突き合って阻止することになる。開き戸3を閉じ限か
ら開動させたときは、係合部材42の係合部45から部
材34側の被係合部37が遠ざかるように、係合部材4
2に対して部材34が前方へ相対移動し、磁石38の真
下位置から係合部材42が外れると、当該係合部材42
は重力で支軸44の周りに下方へ回動して、再び埋設部
材41の凹部43内に収納される略水平の倒伏姿勢に復
帰する。
【0027】尚、図示の振れ止め装置33は、開き戸3
側の部材34の係合部材嵌入凹部36を、図示のように
係合部材42の左右巾方向(支軸44の長さ方向)に開
放させているが、開き戸3の振れ止めに使用する場合、
前記凹部36は、これに嵌入した係合部材42の左右両
側を囲むような形状に構成しても良い。又、上記構成の
振れ止め装置33を、図8に示す折れ戸9の振れ止め装
置としても活用することが出来る。この場合、図示の係
合部材42の左右巾方向(支軸44の長さ方向)に折れ
戸9が閉じ限に向かって移動して来るので、折れ戸9や
引き戸10の遊端下部の裏面側に取り付けられる前記部
材34の凹部36は、少なくとも折れ戸9の閉動方向側
を開放させておく必要がある。
【0028】上記振れ止め装置33を折れ戸9の振れ止
め装置として利用する場合、或いは、図1〜図3に示し
た振れ止め装置14を、図2に示す振れ止め装置32の
ように折れ戸9の振れ止め装置として利用する場合に
は、戸側の被係合部を上向きに凹入する凹溝状に形成
し、この凹溝状の被係合部に床側の係合部材の係合部が
嵌入して、閉じた戸が内外両方向に揺動するのを阻止し
得るように構成することも出来る。
【0029】尚、何れの実施形態における振れ止め装置
に於いても、床側に上下揺動自在に軸支された係合部材
に磁石を取り付け、磁性体から成る被吸着面を戸側の被
係合部に併設することも出来るし、磁石を前記係合部材
と被係合部との両方に併設して、より強力に係合部材を
倒伏姿勢から傾斜姿勢に引き上げられるように構成する
ことも出来る。又、係合部材そのものを鉄板などの磁性
板から構成したが、合成樹脂などから成形された係合部
材に被吸着面を構成する鉄板などの磁性板を取り付ける
ことも出来る。さらに、戸に取り付けた部材に被係合部
を形成しているが、戸そのものを加工して被係合部を形
成したり、戸そのものの下端裏面側の出隅部を被係合部
とすることも出来る。この場合、当該被係合部に磁石を
併設するときは、当該磁石を戸の下端面に埋設すること
が出来る。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によれば、遊
端下部が床側のガイドレールで案内されない折れ戸に於
いて、当該折れ戸が閉じ限位置にあるとき、当該戸の遊
端下部が内方へ振れるのを確実に防止することが出来
る。しかも、閉じた折れ戸の被係合部に係合する係合部
を備えた床側の係合部材が、略水平の倒伏姿勢と傾斜姿
勢との間で上下揺動可能に一端部が水平支軸により支承
され、当該支軸により係合部材の重量の一部が支承され
たものであるから、この係合部材を略水平の倒伏姿勢か
ら戸側の被係合部に係合する傾斜姿勢に引き上げるとき
の力が、ピン状の係合部材全体を同一ストロークだけ垂
直に引き上げる場合の所要力よりも少なくて済む。そし
て、磁石による磁気吸着力で係合部材を引き上げる箇所
は、当該係合部材の遊端の係合部のある位置よりも当該
係合部材の支軸側になるので、その磁気吸着力による引
き上げストロークは、実際の係合部の上昇ストロークよ
りも短くて済む。従って、比較的小型の磁石を係合部材
と被係合部との内の何れか一方に併設させるだけでも、
係合部を所要ストロークだけ確実強力に上昇させて戸側
の被係合部に係合させ、所期の戸遊端下部の振れ止め効
果が得られる。
【0031】又、係合部材の遊端に設けられた係合部の
下降限位置に対し、当該係合部を支持している係合部材
は略水平横方向に延出しており、前記係合部の下降限位
置より下方に当該係合部の昇降ガイドが不要である。従
って、床面下に深い孔を加工する必要がなくなり、実施
容易である。
【0032】尚、請求項2に記載の構成によれば、閉じ
限位置の折れ戸が内方へ移動するのを係合部材が受け止
めるときに当該係合部材に作用する下向きの回転力を、
戸側の突起状の被係合部によって確実に受け止めさせる
ことが出来る。
【0033】又、請求項3に記載の構成によれば、振れ
止め作用時に係合部材には、戸側の被係合部により深く
係合する方向になる上向きの回転力が作用するので、係
合部材の遊端に特殊な形状の係合部を形成しなくとも、
被係合部から係合部が外れる恐れを無くして、常に確実
な振れ止め効果を発揮させることが出来る。
【0034】更に、請求項4に記載の構成によれば、既
製の折れ戸にも容易に本発明装置を組付けることが出来
るばかりでなく、戸の厚みや材質に影響されることなく
本発明装置を容易に実施することが出来る。
【0035】又、折れ戸と開き戸とが、閉じた折れ戸の
遊端部と閉じた開き戸の遊端部とが隣接するように並設
されている場合、請求項5に記載の構成を採用すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の振れ止め装置を示す要部の縦
断側面図であって、A図は戸が閉じ限に達する前の状態
を示し、B図は戸が閉じ限に達した状態を示す。
【図2】 折れ戸の振れ止め装置と開き戸の振れ止め装
置とを並設した状態を示す一部横断平面図である。
【図3】 図1Bと同一状態を、床面と戸下端との間の
隙間が狭まった状態で示す要部の縦断側面図である。
【図4】 図1Bの変形例を示す一部縦断側面図であ
る。
【図5】 第二実施形態の戸の振れ止め装置を示す要部
の縦断側面図である。
【図6】 図5の床面側の装置本体を示す平面図であ
る。
【図7】 図5の一部切り欠き背面図である。
【図8】 開き戸と折れ戸を説明する概略平面図であ
る。
【符号の説明】
3 開き戸 3a 開き戸の遊端下部 9 折れ戸 9a 折れ戸の遊端下部 14 開き戸用振れ止め装置 15 部材 16 床面 17 床面側の装置本体 18 磁石 19 突起状の被係合部 21 偏平な取り付け部材 22 係合部材 23 取り付け部材の凹部 24 係合部材の支軸 25 係合部材遊端のフック状の係合部 30 円弧状の係合部 31 円弧状曲面の被係合部 32 折れ戸用の振れ止め装置 33 開き戸用の振れ止め装置 34 部材 35 床面側の装置本体 37 被係合部 38 磁石 41 埋設部材 42 係合部材 43 埋設部材の凹部 44 係合部材の支軸 45 係合部材遊端の係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05C 19/16 E05F 5/00 E05C 17/56

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折れ戸の遊端下部に設けられた被係合部
    と、閉じた折れ戸の前記被係合部に対向して床側に配設
    された係合部材と、当該係合部材を前記被係合部側へ引
    き上げる磁石とから成る折れ戸の振れ止め装置であっ
    て、前記係合部材は、その長さ方向が、閉じた折れ戸の
    戸面に対して略直交する内外向きに配置されると共に、
    その一端部が閉じた折れ戸の戸面と略平行な向きの水平
    支軸により支承され、前記磁石で係合部材が傾斜姿勢に
    引き上げられたとき、当該係合部材の遊端係合部が前記
    被係合部と係合して、閉じた折れ戸の遊端下部が少なく
    とも内側へ揺動するのを阻止するが、閉じ限付近での折
    れ戸の遊端下部の戸面と略平行な向きの開閉移動は、
    記係合部材の遊端係合部と被係合部との間の前記水平支
    軸と平行な向きの相対移動により許容するようにした、
    戸の振れ止め装置。
  2. 【請求項2】前記係合部材は、その外端部が水平支軸に
    より支承され、当該係合部材の遊端係合部は、当該係合
    部材の内端上側に、閉じた折れ戸の外側に先端が向くフ
    ック状に形成され、前記被係合部は、前記フック状の係
    合部に内嵌する突起状に形成されている、請求項1に記
    載の戸の振れ止め装置。
  3. 【請求項3】前記係合部材は、その内端部が水平支軸に
    より支承され、当該係合部材が前記傾斜姿勢に引き上げ
    られたとき、当該係合部材の外端部と前記被係合部とが
    突き合って、折れ戸の遊端下部が少なくとも内側へ揺動
    するのを阻止するようにした、請求項1に記載の戸の振
    れ止め装置。
  4. 【請求項4】前記被係合部は、折れ戸の遊端下部の内側
    面に付設された別部材で構成されている、請求項1〜3
    の何れかに記載の戸の振れ止め装置。
  5. 【請求項5】折れ戸と開き戸とが、閉じた折れ戸の遊端
    部と閉じた開き戸の遊端部とが隣接するように並設さ
    れ、折れ戸の遊端下部の内側面に付設された被係合部構
    成用別部材と同一の別部材が開き戸の遊端下部の内側面
    に付設され、床側には、折れ戸の被係合部に係合する係
    合部材と、当該係合部材と同一で開き戸の被係合部に係
    合する係合部材とを並列状に軸支する1つの取り付け部
    材が取り付けられている、請求項1〜4の何れかに記載
    の戸の振れ止め装置。
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