JPH11280070A - アンカー埋設工法 - Google Patents

アンカー埋設工法

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JPH11280070A
JPH11280070A JP10400098A JP10400098A JPH11280070A JP H11280070 A JPH11280070 A JP H11280070A JP 10400098 A JP10400098 A JP 10400098A JP 10400098 A JP10400098 A JP 10400098A JP H11280070 A JPH11280070 A JP H11280070A
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隆一 遠藤
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】施工性とともに埋設性能、信頼性を向上して施
工コストを低減したアンカー埋設工法を提供する。 【解決手段】 リング状のビツト2付きパイプ1を打撃
Y及び回転Xし地中を掘削して掘削土砂を排出した後、
パイプ内にアンカー本体20を挿入し連結したワイヤR
を導出し、ビツト付きパイプを引き抜きつつ掘削孔H内
に膨脹性充填材19を充填して、ビツト付きパイプを抜
き取つてアンカー本体やワイヤを掘削孔内に膨脹性充填
材を介して埋設する。また、リング状のビツト付きパイ
プ1を打撃及び回転し地中の基盤G2上部内まで掘削し
て掘削土砂を排出し、掘削孔H内の基盤残柱G3を破砕
して破砕土砂を排出することに特徴を有し、さらに、ビ
ツト付きパイプ1を抜き取つてアンカー本体や連結した
ワイヤRを埋設した後、地上に設けた方向変換部材によ
つてワイヤをガイドし方向変換することに特徴を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面等に防護施設
(ワイヤロープネツト、金網ネツトや防護柵等)を施工
する際に設ける各種のアンカー(永久アンカー)や、接
地用アンカー等の埋設に適用されるアンカー埋設工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、落石等の恐れがある法面等におい
ては、法面に多数本のワイヤロープを縦横に配置して、
法面に打設した多数のアンカー本体(アンカーロツド)
の頭部に各ワイヤロープを連結等して張設したワイヤロ
ープネツトや、法面に金網を敷き詰め多数本のワイヤロ
ープを配置し同様にアンカーして張設した金網ネツト、
法面に構築した柵本体に複数本のワイヤロープを連結し
同様にアンカーして張設した防護柵等の防護施設が施工
されている。また、これらの防護施設に適用されている
多数のアンカーは、アンカー本体の頭部を適宜の手段で
直接的に打撃(必要に応じ回転)して施工する打設工法
が一般的に採用されている。また、接地用のアンカー本
体を地中に埋設する場合、十字状刃ビツトにワイヤ付き
アンカー本体を嵌着して、このビツトを継手に螺合しさ
らにパイプに連結して、パイプ及び継手を打撃又は回転
するなどして掘削した後、パイプ及び継手を逆回転して
ビツトから外して抜き取り、アンカー本体をビツトとと
もに掘削孔内に残存させて埋設するアンカー埋設装置及
び工法が開発されて提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、前記のような防
護施設用のアンカーにおいて、落石等の恐れがあり岩石
や礫等が多数混入した法面に多数のアンカー本体を打設
するのは、極めて危険で困難な作業となり、アンカー本
体の打設にバラツキが生じ易くアンカー力が十分に確保
されないなどの課題がある。また、接地用のアンカーを
埋設する前記のアンカー埋設工法は、ワイヤ付きアンカ
ー本体を嵌着した十字状刃ビツトによつて掘削するた
め、岩石や礫等が多数混入した法面の掘削には必ずしも
適切な手段ではなく、残留した掘削土砂等によつてパイ
プ及び継手の取り外し抜き取りが難しいなど施工に手
数、手間がかかつて実用し難い。ビツトさらには継手も
回収できずコスト高になるなどの課題がある。
【0004】本発明は、前記のような課題を解決するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、リ
ング状ビツト付きパイプによる掘削と土砂排出や基盤残
柱を破砕と排出、リング状ビツト付きパイプの引抜及び
膨脹性充填材の充填、方向転換部材によるワイヤの方向
転換等により、施工性とともに埋設性能、信頼性を向上
して施工コストを低減したアンカー埋設工法を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、リング状のビ
ツト付きパイプを打撃及び回転し地中を掘削して掘削土
砂を排出した後、パイプ内にアンカー本体を挿入しある
いはまたアンカー本体に連結したワイヤを導出し、ビツ
ト付きパイプを引き抜きつつ掘削孔内に膨脹性充填材を
充填して、ビツト付きパイプを抜き取つてアンカー本体
あるいはまたワイヤを掘削孔内に膨脹性充填材を介し埋
設するアンカー埋設工法に特徴を有し、リング状のビツ
ト付きパイプの適用と打撃、回転及び土砂排出により、
掘削孔を所要深さまで容易に掘削して、アンカー本体の
挿入やワイヤの導出と、ビツト付きパイプを引き抜きつ
つ膨脹性充填材を充填することにより、掘削孔の崩落や
土砂混入を防止してアンカー本体やワイヤの配置及び膨
脹性充填材の充填精度を高め、ビツト付きパイプの回収
を容易とし、簡単な工程で能率及び精度良く埋設できる
など、優れた施工性及びアンカー性能、信頼性が得られ
る。
【0006】リング状のビツト付きパイプを打撃及び回
転し地中の基盤上部内まで掘削して掘削土砂を排出し、
パイプ内の基盤残柱を破砕して破砕土砂を排出した後、
パイプ内にアンカー本体を挿入しあるいはまたアンカー
本体に連結したワイヤを導出し、ビツト付きパイプを引
き抜きつつ掘削孔内に膨脹性充填材を充填して、ビツト
付きパイプを抜き取つてアンカー本体あるいはまたワイ
ヤを掘削孔内に膨脹性充填材を介し埋設するアンカー埋
設工法に特徴を有し、ビツト付きパイプの適用と打撃、
回転による掘削と基盤残柱の破砕及び土砂排出により、
掘削孔を基盤上部内まで容易に掘削して、パイプ内にア
ンカー本体やワイヤの挿入、導出と、ビツト付きパイプ
を引き抜きつつ膨脹性充填材を充填することにより、掘
削孔の崩落、土砂混入を防止してアンカー本体やワイヤ
の配置及び膨脹性充填材の充填精度を高め、アンカー本
体の基盤上部内への埋設によりアンカー力を高め、ビツ
ト付きパイプの回収を容易とし、総合的にアンカー本体
やワイヤが容易に能率及び精度良く埋設されるなど優れ
た施工性及びアンカー性能、信頼性が得られる。
【0007】また、前記のアンカー埋設工法において、
ビツト付きパイプを抜き取つてアンカー本体あるいはま
たアンカー本体に連結したワイヤを掘削孔内に膨脹性充
填材を介し埋設した後、地上に設けた方向変換部材によ
つて導出したワイヤをガイドし方向変換することに特徴
を有し、アンカー本体に負荷される直接的な引抜力を低
減するなど、ワイヤ付きアンカーの施工性とともに埋設
性能、信頼性を高めている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明のアンカー埋設工法
の第1実施例、図2に掘削機及びビツト付きパイプの一
実施例、図3に第1実施例のアンカーの一例及びその変
形例、図4にアンカー埋設工法の第2実施例を示してい
る。図中1はリング状のビツト2付きパイプ、1aは継
管、3はパイプの上部に配置した圧力水の供給手段、4
はパイプの上部に配置した圧気の供給手段、5,6は基
盤残柱の破砕手段、7は膨脹性充填材19の供給管、1
0は掘削機、20,30,40はアンカー本体、25〜
27はアンカー本体20の頭部22に装着するワイヤ
(ワイヤロープ)の装着部材、32はワイヤ(ワイヤロ
ープ等)をガイドして方向変換する方向変換部材、R,
R1,R2はワイヤ(又はワイヤロープ)、G,G1,
G2は地面と表土層及び基盤、G3はパイプ内の基盤残
柱、Hは掘削孔、Xはビツト付きパイプの回転、Yはビ
ツト付きパイプの打撃である。
【0009】図示の実施例は、リング状のビツト2付き
パイプ1を打撃Y及び回転Xし地中を掘削して掘削土砂
を排出した後、パイプ1内にアンカー本体20,30,
40を挿入しあるいはまたアンカー本体30,40に連
結したワイヤR1,R2を導出し、ビツト付きパイプ1
を引き抜きつつ掘削孔H内に膨脹性充填材19を充填し
て、ビツト付きパイプを抜き取つてアンカー本体20,
30,40あるいはまたワイヤR1,R2を掘削孔内に
膨脹性充填材19を介し埋設することを特徴とするアン
カー埋設工法になつている。
【0010】第2実施例は、リング状のビツト2付きパ
イプ1を打撃Y及び回転Xし地中の基盤G2上部内まで
掘削して掘削土砂を排出し、パイプ1内の基盤残柱G3
を破砕して破砕土砂を排出した後、パイプ1内にアンカ
ー本体20,30,40を挿入しあるいはまたはアンカ
ー本体30,40に連結したワイヤR1,R2を導出
し、ビツト付きパイプ1を引き抜きつつ掘削孔H内に膨
脹性充填材19を充填して、ビツト付きパイプを抜き取
つてアンカー本体あるいはまたはワイヤを掘削孔H内に
膨脹性充填材19を介し埋設することを特徴とするアン
カー埋設工法になつている。
【0011】また、前記のアンカー埋設工法において、
ビツト2付きパイプ1を抜き取つてアンカー本体30,
40あるいはまたアンカー本体に連結したワイヤR1,
R2を掘削孔H内に膨脹性充填材19を介し埋設した
後、地上に設けた方向変換部材32によつてワイヤR
1,R2をガイドし方向変換することを特徴とするアン
カー埋設工法になつている。
【0012】さらに詳述すると、パイプ1は、図1、図
2B及び図4に示すように先端部にリング状のビツト2
を付設したビツト2付きパイプとし、例えば鋼管製にな
つている。図2Aに示すような掘削機10等により打撃
Y及び回転Xして地中を容易に能率良く掘削可能とし、
必要に応じ継管1aして基盤G2上部内まで達する所望
深さの掘削孔Hを掘削する。また、膨脹性充填材19を
充填する際に、掘削機10の回転手段13に装着するな
どの適宜の手段でビツト2とともに抜き取る。パイプ1
の上端部に圧力水の供給手段3や圧気の供給手段4を設
け、パイプ1内に上供給管7を挿通して、内部の掘削土
砂や破砕土砂の排出し膨脹性充填材19を充填する。
【0013】図示の掘削機10は、図2Aに示すように
サポート11a付きの支柱11と、支柱の前面に付設し
たガイドレール12と、ガイドレールに上下可能に装着
しパイプ1に嵌装して適度の緩速で回転Xする回転手段
13と、ガイドレールに上下可能に装着しパイプ1を加
振等の手段で打撃Yする打撃手段14と、支柱の上部に
設けたガイドローラ15及び支柱に固設してロープ16
を介し打撃手段14や回転手段13を吊支して上下動す
る上下手段17等からなつている。図2Aに示すように
地面Gに設置して、パイプ1の上部を回転手段13に嵌
装し上端部に打撃手段14を配置するなどして、パイプ
1を打撃Y及び回転Xして所望深さの掘削孔Hを掘穴し
た後、パイプをビツト2とともに抜き取る構造になつて
いる。回転手段13及び打撃手段14は従来の公知、周
知の機構によつて実施される。図示例に限らず各種の機
構を適用できる。
【0014】また、供給手段3は、図1Aに示すように
パイプ1の上部に配置し、圧力水を矢示のようにパイプ
内に圧入して掘削土砂や破砕土砂等をパイプの外周から
排出する。供給手段4は、図1Cに示すようにパイプ1
の上部に配置し、圧気を矢示のようにパイプ内に圧入し
て膨脹充填材19の充填制度を高める。また、供給管7
は、膨脹充填材19をパイプ1の下部内に充填する。こ
の膨脹系充填材は、掘削孔H内に直接的に充填してアン
カーロツド20,30やアンカー40を掘削孔内で強力
に固定しアンカー力を効果的に高める。供給手段3、4
及び7は、地上に配置した適宜の供給手段(ポンプ等,
図示省略)に連結して使用する。
【0015】破砕手段5,6は、例えば図示のように下
端部に十字状刃5aを備えたビツト5及びビツトに継手
を介して連結した操作用ロツド6等からなり、操作用ロ
ツド6を介し例えば図2Aに示す掘削機10の回転手段
13や打撃手段14により打撃及び回転するなどして、
ビツト2付きパイプ1を打ち込んだ後に残存している基
盤残柱G3を破砕する構造になつている。図示例に限ら
ず各種機構の破砕手段の適用が可能であり、比較的に容
易に破砕される。また、破砕土砂の排出は、前記の供給
手段3等で同様に排出する(図示省略)。
【0016】防護ネツトや防護柵等の防護施設用のアン
カーの場合は(第1実施例)、例えば図1及び図3A,
Bに示すように上部に鍔21及びボルト部22即ち頭部
22を備えたアンカー本体20,30を適用し、アンカ
ー本体20の場合は、そのボルト部22に支持板25
や、座金26,26及びナツト27からなる定着部材2
2〜27を装着して、ワイヤ(ワイヤロープ)Rを金具
28等で定着して連結する構造になつている。アンカー
本体30の場合は、ワイヤ(ワイヤロープ)R1端部の
連結金具31をボルト部22に螺合するなどして連結す
る構造になつている。また、接地用のアンカーの場合
(第2実施例)は、図4に示すようにワイヤR2に連結
したアンカー本体40を埋設する場合に適用される。図
示例に限らず各種構造のアンカー本体の埋設に適用され
る。
【0017】図1ないし図3Aに示す第1実施例は、法
面G等に施工される防護施設(防護ネツトや防護柵等)
に適用するワイヤ(具体的には各種のワイヤロープ)の
アンカー(永久アンカー)に関する実施例である。図示
のように掘削機10でリング状のビツト2付きパイプ1
を打撃Y及び回転Xして、好ましくは地中の基盤G2上
部内まで達するまで打ち込み掘削孔Hを掘削するととも
に、パイプの上部に設けた適宜の供給手段3で圧力水を
パイプ1内に圧入して充満せしめ、掘削土砂をパイプの
外周から排出した後(図1A,図2参照)、次に、パイ
プ1に破砕手段5,6を挿入して、パイプ奥部に残存し
ている基盤残柱G3を破砕し、同様な手段(図示省略)
で圧力水を圧入して充満せしめ、破砕土砂を同様な手段
で排出する(図1B参照)。
【0018】パイプ1を所要深さ打ち込み掘削孔Hを掘
削すると、図1Cに示すようにパイプ内にアンカー本体
20及び供給管7を挿入し(1aは供給管の挿入部)、
好ましくはパイプの上端部に供給手段4を設けてパイプ
1内に圧気を供給し高圧にするとともに、パイプ1及び
ビツト2を少し上昇して、ビツト2下側の掘削孔H内に
膨脹性充填材19を供給管7で直接的に適量充填し、必
要に応じ膨脹性充填材を適度に硬化させた後、ビツト2
付きパイプ1を引き抜きつつ膨脹性充填材19の充填を
続け、掘削孔H内からビツト2付きパイプ1を抜き取つ
て孔内にアンカー本体20のみを残置し膨脹性充填材1
9を充填する。
【0019】さらに、充填した膨脹性充填材19が適度
に硬化すると、図1Dや図3Aに示すようにアンカー本
体20の先端部が適宜の長さ(好ましくは先端部が基盤
G2の上部内まで)埋設され、アンカー本体20が膨脹
性充填材19を介し強力に固着されて優れたアンカー力
が得られる。好ましくは先端部を基盤G2の上部内まで
埋設することによりアンカー力、即ちアンカー性能、信
頼性がさらに高められる。法面G上に突出した頭部22
に、支持板25と座金26を嵌装し、ワイヤRの端部に
金具28で形成した環部及び座金26を嵌装してナツト
27で締め込み、各種の防護施設等のワイヤR(ワイヤ
ロープ)を連結する。
【0020】図1ないし図3Aに示す第1実施例は、前
記のようにリング状のビツト2付きパイプ1の適用と打
撃Y及び回転Xにより、岩石や礫などが混入している地
表層G1あるいはまた基盤G2の上部内まで容易に能率
良くパイプ1を打ち込んで所要深さの掘削孔Hが得ら
れ、掘削孔内の基盤残柱G3は短く適宜の削岩機5,6
により比較的に簡単に破砕できる。また、パイプ1内に
圧力水を充填することにより、掘削土砂や破砕土砂がパ
イプの外周から容易に排出されるとともに、掘削孔Hの
崩壊が防止されビツト2付きパイプ1の引き抜きが容易
に遂行される。前記のように法面Gにおいて掘削孔を容
易に能率良く安全に掘削できる。また、掘削孔内にアン
カー本体20(又は30)を挿入し、ビツト2付きパイ
プ1を適度に上昇してビツト2下側の掘削孔H内に膨脹
性充填材19を直接に注入し、さらに、パイプ1内を高
圧としアンカー本体を引き抜きつつ膨脹性充填材19を
パイプ下側に直接的に注入することにより、掘削孔Hの
周壁崩壊が防止されて膨脹性充填材19に格別な土砂混
入がないなど、アンカー本体の配置及び膨脹性充填材1
9の充填が孔全長にわたり精度良く行われる。必要に応
じ基盤G2の上部内まで容易に埋設されてアンカー力が
高められ信頼性が得られる。
【0021】ビツト2付きパイプ1の打ち込みと掘削土
砂の排出工程、基盤残柱G3の破砕と破砕土砂の排出工
程、及びアンカー本体の引き抜きと膨脹性充填材19の
充填工程からなる比較的に簡単な工程でアンカー本体を
容易に高能率で埋設される。ビツト付きパイプ1を抜き
取つて回収し孔内にはアンカー本体20と膨脹性充填材
19のみが埋設されて、施工コストが著しく低減される
など、総合的に優れた施工性とともにアンカー性能、信
頼性が得られる。
【0022】図4に示す第2実施例は、地面Gに接地用
のアンカー40を埋設する施工例であつて、図4A,B
に示すように掘削機10等によりリング状のビツト2付
きパイプ1を打撃Y及び回転Xし、好ましくは地中の基
盤G2上部内まで達するように打ち込み掘削孔Hを掘削
し、供給管3でパイプ内に圧力水を圧入して掘削土砂を
パイプ内外から排出する。図1Bに示すように破砕手段
5,6及び供給管4で基盤残柱G3を破砕しながら同様
に圧力水を圧入して破砕土砂をパイプ内外から排出す
る。
【0023】次に、図4Cのようにパイプ1内にワイヤ
R2(ワイヤロープ等)に連結したアンカー本体40及
び供給管7を挿入してワイヤR2を導出し、ビツト付き
パイプ1を少し上昇し、供給管7によりビツト2下側に
膨脹性充填材19を適量充填して、必要に応じ膨脹性充
填材を硬化させた後、ビツト付きパイプ1を引き抜きつ
つ膨脹性充填材の充填を続け、掘削孔H内からビツト付
きパイプ1を抜き取つて掘削孔内に膨脹性充填材19を
充填する。膨脹性充填材19は、必ずしも図示のように
掘削孔の全長にわたつて充填する必要はなく、少なくと
もアンカー本体40の周囲及び上側のみに充填し上部は
掘削土砂等を充填することもできる。
【0024】膨脹性充填材19が適度に硬化すると、図
4Dに示すように好ましくはアンカー本体40が基盤G
2の上部内まで適宜の長さ埋設される。さらに、掘削孔
Hの上部に方向変換部材32を配置して、ワイヤR2を
その方向変換部材でガイドして方向変換することによ
り、ワイヤによるアンカー本体40の直接的な引抜力が
低減してアンカーの信頼性を高める。
【0025】図4に示す第2実施例は、前記のように施
工され第1実施例に比べるとワイヤR1に連結した接地
用のアンカー本体40を挿入して埋設し、導出している
ワイヤR1を方向変換部材32でガイドして方向変換す
る点に特徴を有し、比較的に短い接地用のアンカー本体
40でも容易に所望の深さまで、必要に応じ基盤G2の
上部内にも容易に強力に埋設でき、方向変換部材32に
よるワイヤR1のガイドと方向変換により、アンカー本
体40に負荷される直接的な引抜力が効果的に低減され
てアンカーの信頼性がさらに高められる。基本的には第
1実施例と同様な作用、効果が得られる。
【0026】また、図3Bに示すように第1実施例のア
ンカー本体20に比べ短いアンカー本体30をパイプ1
内に挿入して埋設する場合には、地面近くの頭部22に
ワイヤR1付き金具31を螺合等の手段で連結して、掘
削孔Hの上部にもうけた方向変換部材32によつてこの
導出されたワイヤR1をガイドし方向変換することによ
り、ワイヤR1によるアンカー本体30の直接的な引抜
力を低減して、アンカーの信頼性をさらに高めることが
できる。
【0027】本発明のアンカー埋設工法において、図示
例の掘削機や破砕手段、アンカー本体やその頭部、ワイ
ヤの定着部材等は、図示例に限らず多様な構造を適用可
能である。また、防護柵等の支柱下部の埋設等にも適用
可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、前述のように施工されリング
状のビツト付きパイプの採用と打撃と回転により掘削孔
を地中の所要深くまで容易に掘削でき、アンカー本体の
挿入やワイヤの導出、ビツト付きパイプを引き抜きつつ
膨脹性充填材を充填するなどにより、掘削孔の崩落や土
砂混入を防止してアンカー本体やワイヤの配置及び膨脹
性充填材の充填精度を高め、ビツト付きパイプの回収を
容易とし、比較的に簡単な工程で容易に能率、精度良く
施工されるなど、施工性とともにアンカー性能、信頼性
が著しく向上している。
【0029】リング状のビツト付きパイプの採用及び打
撃と回転による掘削と基盤残柱の破砕及び排出により、
掘削孔を排出基盤上部内まで容易に掘削でき、パイプ内
にアンカー本体の挿入やワイヤの導出、ビツト付きパイ
プを引き抜きつつ膨脹性充填材を充填することにより、
アンカー本体の配置や膨脹性充填材を容易に精度良く充
填でき、掘削孔の崩落や土砂混入を防止してアンカー本
体やワイヤの配置及び膨脹性充填材の充填精度を高め、
アンカー本体の基盤上部内への埋設によりアンカー力を
高め、ビツト付きパイプの回収を容易とし、比較的に簡
単な工程で容易に能率、精度良く施工されるなど、施工
性とともにアンカー性能、信頼性をさらに向上してい
る。
【0030】さらに、ビツト付きパイプを抜き取つてア
ンカー本体あるいはまたアンカー本体に連結したワイヤ
を掘削孔内に膨脹性充填材を介し埋設した後、地上に設
けた方向変換部材により導出したワイヤをガイドして方
向変換することにより、アンカー本体の直接的な引抜力
を効果的に低減するなど、アンカー性能、信頼性をさら
に向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す各工程縦断面図
(A),(B),(C),(D)
【図2】掘削機の一例を示す側視図(A)及びビツト付
き鋼管と削岩機の要部拡大断面図(B)
【図3】第1実施例のアンカーを示す縦断面図(A)及
び変形例の縦断面図(B)
【図4】第2実施例を示す各工程縦断面図(A),
(B),(C),(D)である。
【符号の説明】
1 パイプ 2 ビツト 19 膨脹性充填材 20,30,40 アンカー本体 32 方向変換部材 G2 基盤 G3 基盤残柱 R1,R2 ワイヤ H 掘削孔 X 回転 Y 打撃

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状のビツト付きパイプを打撃及び
    回転し地中を掘削して掘削土砂を排出した後、パイプ内
    にアンカー本体を挿入しあるいはまたアンカー本体に連
    結したワイヤを導出し、ビツト付きパイプを引き抜きつ
    つ掘削孔内に膨脹性充填材を充填して、ビツト付きパイ
    プを抜き取つてアンカー本体あるいはまたワイヤを掘削
    孔内に膨脹性充填材を介し埋設することを特徴とするア
    ンカー埋設工法。
  2. 【請求項2】 リング状のビツト付きパイプを打撃及び
    回転し地中の基盤上部内まで掘削して掘削土砂を排出
    し、パイプ内の基盤残柱を破砕して破砕土砂を排出した
    後、パイプ内にアンカー本体を挿入しあるいはまたアン
    カー本体に連結したワイヤを導出し、ビツト付きパイプ
    を引き抜きつつ掘削孔内に膨脹性充填材を充填して、ビ
    ツト付きパイプを抜き取つてアンカー本体あるいはまた
    ワイヤを掘削孔内に膨脹性充填材を介し埋設することを
    特徴とするアンカー埋設工法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のアンカー埋
    設工法において、ビツト付きパイプを抜き取つてアンカ
    ー本体あるいはまたアンカー本体に連結したワイヤを掘
    削孔内に膨脹性充填材を介し埋設した後、地上に設けた
    方向変換部材によつて導出したワイヤをガイドし方向変
    換することを特徴とするアンカー埋設工法。
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