JPH11279357A - 塩化ビニリデン系ラテックス配合液 - Google Patents

塩化ビニリデン系ラテックス配合液

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JPH11279357A
JPH11279357A JP8380898A JP8380898A JPH11279357A JP H11279357 A JPH11279357 A JP H11279357A JP 8380898 A JP8380898 A JP 8380898A JP 8380898 A JP8380898 A JP 8380898A JP H11279357 A JPH11279357 A JP H11279357A
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JP
Japan
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vinylidene chloride
latex
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solid content
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Application number
JP8380898A
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English (en)
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Junichi Oguma
淳一 小熊
Yasuhiro Yamazaki
泰裕 山崎
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙のパルプ繊維の間隙に形成される毛細管へ
の吸い込みが少ないため、少ない塗布量で、包装紙等の
防湿性付与に効果を発揮する配合液の提供。 【解決手段】 塩化ビニリデン単量体86〜94重量
%、カルボキシル基含有ビニル系単量体0.5〜3.0
重量%、およびこれらと共重合可能な1種又は2種以上
のその他のビニル系単量体3.0〜13.5重量%から
なるモノマー混合物を乳化重合して得られるラテックス
Aと、増粘剤Bを配合してなる塩化ビニリデン系ラテッ
クス配合液であって、該配合液の固形分50%のときの
粘度が50〜5000mPa・sであり、下記式に固形
分50%と固形分60%の時の粘度を入れて計算される
αが0.073以上であることを特徴とする塩化ビニリ
デン系ラテックス配合液。logη=α×S+β(ここ
で、η(mPa・s)は粘度、S(%)は固形分を表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装紙、あるいは
段ボール原紙等の紙基材に塗布され、防湿性を付与する
ための塩化ビニリデン系ラテックス配合液に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニリデン系ラテックスは、該ラテ
ックスから得られる塗膜の優れた水蒸気バリヤー性のた
め、包装紙、あるいは段ボール原紙等の紙基材に塗布さ
れ、防湿性付与に重用されている。しかし、この塩化ビ
ニリデン系ラテックスを防湿用包装紙等の紙基材に塗布
するときは、乾燥して塗膜を形成するまでに、紙のパル
プ繊維の間隙に形成される毛細管への吸い込みを避ける
ことはできない。塗布量が少ない場合は、毛細管への吸
い込みのため、紙への被覆が足らず、ピンホールが多く
存在する塗膜が形成されてしまい、水蒸気バリヤー性を
発揮できない。それゆえ、充分な紙への被覆を達成する
ためには、塗布量を多くする必要があった。しかし、塗
布量を多くすることは、コストが高くなるという問題が
ある。例えば、特開昭57−117698号公報に示さ
れている塩化ビニリデン系ラテックスは、塗布量を多く
しないと、充分な紙への被覆は達成できなかった。
【0003】そこで、塗布量が少ない場合でも、紙の毛
細管への吸い込みが少なく、充分な紙への被覆を達成し
て、水蒸気バリヤー性を発揮しうる塩化ビニリデン系ラ
テックスが熱望されていた。すなわち、塩化ビニリデン
系ラテックスに対しては、防湿用包装紙等の紙基材に塗
布したとき、紙のパルプ繊維の間隙に形成される毛細管
への吸い込みが少なく、少ない塗布量で、充分な紙への
被覆を達成することが求められている。
【0004】これらの要求を満たすため、以下のような
改良が試みられてきた。例えば、塩化ビニリデン系ラテ
ックスを塗布したときの、紙基材への吸い込みを少なく
するため、アンカーコートとして溶剤系接着剤層を介在
させる方法が一般的に知られている。しかし、この方法
では、塩化ビニリデン系共重合樹脂ラテックスの塗布量
は少なくできるが、2層コートのため、作業時間が長く
なり、コストが高く付く等の問題がある。さらにまた、
近年の環境問題から派生した溶剤規制により、溶剤系接
着剤を使用しないことが求めらる。
【0005】また、同様に、紙基材への吸い込みを少な
くするため、紙基材にスチレン・ブタジエン系ラテック
スを塗布、乾燥して形成される層をプライマーとして設
けてから、塩化ビニリデン系ラテックスを塗布する方法
も一般には知られている。例えば、特開平8−2395
36号公報では、この方法によりラテックスコート紙を
得ている。しかし、この方法も、塩化ビニリデン系共重
合樹脂ラテックスの塗布量は少なくできるが、2層コー
トのため、作業時間が長くなる、コストが高く付く等の
問題がある。
【0006】すなわち、塩化ビニリデン系ラテックスの
1層コートで、少ない塗布量での、充分に効果的な紙へ
の被覆は未だ実現していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、包装紙、あ
るいは段ボール原紙等の紙基材に塗布されたとき、紙の
パルプ繊維の間隙に形成される毛細管への吸い込みが少
なく、少ない塗布量で充分に効果的な紙への被覆を達成
して、防湿性を発揮しうる塩化ビニリデン系ラテックス
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため鋭意研究を重ねた結果、特定のカルボキシ
ル基含有ビニル単量体量を有する塩化ビニリデン系ラテ
ックスに増粘剤を配合した塩化ビニリデン系ラテックス
配合液が、前記課題を解決しうることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明は下記のとおりである。 1)塩化ビニリデン単量体86〜94重量%、カルボキ
シル基含有ビニル系単量体0.5〜3.0重量%、およ
びこれらと共重合可能な1種又は2種以上のその他のビ
ニル系単量体3.0〜13.5重量%からなるモノマー
混合物を乳化重合して得られる塩化ビニリデン系ラテッ
クスAと、増粘剤Bを配合してなる塩化ビニリデン系ラ
テックス配合液であって、該配合液の固形分50重量%
のときの粘度が50〜5000mPa・sであり、下記
式(1)に固形分50重量%と固形分60重量%の時の
粘度を入れて計算されるαが0.073以上であること
を特徴とする塩化ビニリデン系ラテックス配合液。
【0010】logη=α×S+β (1) (ここで、η(mPa・s)は粘度、S(%)は固形分
を表す。) 2)増粘剤Bがポリビニルピロリドンであることを特徴
とする上記1記載の塩化ビニリデン系ラテックス配合
液。 3)ラテックスAの粒子径が120nm以下であること
を特徴とする上記1または2記載の塩化ビニリデン系ラ
テックス配合液。
【0011】4)ラテックスAの25℃における電気抵
抗率が2000〜5000Ω・mであることを特徴とす
る上記1、2または3記載の塩化ビニリデン系ラテック
ス配合液。 以下、本発明につき詳述する。本発明において、塩化ビ
ニリデン系ラテックスAの塩化ビニリデン単量体の量は
86〜94重量%が適当である。86重量%未満である
と結晶性が低く、本発明が目指すところの防湿性を発現
できない。また、94重量%を越えると重合直後でも共
重合体が結晶化してしまい、ラテックス粒子が固くな
り、成膜性が不良となる。好ましくは88〜93重量%
であり、更に好ましくは89〜92重量%の範囲であ
る。
【0012】塩化ビニリデン系ラテックスAでは、カル
ボキシル基含有ビニル系単量体が用いられる。カルボキ
シル基含有ビニル系単量体を使用することにより、紙の
パルプ繊維の間隙に形成される毛細管への吸い込みが少
なくなり、充分な紙への被覆を達成できる。カルボキシ
ル基含有ビニル系単量体としては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール
酸等の不飽和カルボン酸が挙げられる。そのなかでも好
ましいのは、アクリル酸、またはメタクリル酸であり、
特に好ましいのはアクリル酸である。
【0013】カルボキシル基含有ビニル系単量体の量は
0.5〜3.0重量%である。0.5重量%未満では、
乾燥時の粘度増加が不十分で、紙のパルプ繊維の間隙に
形成される毛細管への吸い込みが大きくなり、充分な紙
への被覆が達成できない。一方、3.0重量%を越える
場合には、塗膜中の親水性物質量が増大して、本発明が
目指すところの防湿性を発揮できない。好ましくは0.
5〜1.5重量%であり、更に好ましくは0.8〜1.
2重量%の範囲である。
【0014】本発明において、塩化ビニリデン系ラテッ
クスAに用いるその他の共重合可能なビニル系単量体と
しては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル等のエチレ
ン系α、β−不飽和カルボン酸のアルキルエステル単量
体が挙げられる。また、例えば、アクリロニトリル、ま
たはメタクリロニトリル等のニトリル基を有する単量体
も同様に挙げられる。また、エチレン系α、β−不飽和
カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、アクリルア
ミド等のエチレン系α、β−不飽和カルボン酸のアミド
化合物、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル、
ビニルメチルエーテル等のビニルエーテル、酢酸アリル
等のアリルエステル、アリルメチルエーテル等のアリル
エーテル等が挙げられ、さらに、スチレン系化合物も挙
げられる。
【0015】共重合可能なビニル系単量体の量は3.0
〜13.5重量%である。3.0重量%未満では成膜性
が不良となり、また、13.5重量%を越えると本発明
が目指すところの防湿性を発現できない。より好ましく
は5.8〜11.2重量%の範囲である。本発明におい
て、増粘剤Bとしては、例えば、ヒドロキシエチルセル
ロース(HEC)、カルボキシルメチルセルロース(C
MC)、メチルセルロース(MC)等のセルロース系増
粘剤が挙げられ、また、ポリアクリル酸塩(PANa)
等のポリアクリル酸系増粘剤、ポリビニルアルコール
(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)等のポリ
ビニル系増粘剤、ポリエチレングリコール誘導体等のポ
リエーテル誘導体系増粘剤や特殊高分子誘導体系増粘剤
も同様に挙げられる。そのなかでも好ましいのはポリビ
ニル系増粘剤であり、特に好ましいのはポリビニルピロ
リドン(PVP)である。
【0016】本発明の塩化ビニリデン系テックス配合液
は、塩化ビニリデン系ラテックスAと増粘剤Bを配合す
ることにより得られる。配合液が、固形分50重量%時
の粘度がコート方式に適した粘度になるように増粘剤B
を適量配合する。本発明の塩化ビニリデン系ラテックス
配合液においては、固形分50重量%の粘度が50〜5
000mPa・sであり、前記式(1)に固形分50重
量%と固形分60重量%の時の粘度を入れて計算される
αが0.073以上である。
【0017】固形分50重量%の粘度が50mPa・s
未満では、エアーナイフコーター、バーコーター、また
はロールコーター等で塗布するとき、粘度不足で塗工適
性に欠ける。また、5000mPa・sを越えるとコー
ト時の作業性が著しく低下するので好ましくない。αが
0.073未満では乾燥時の粘度増加が足りず、紙のパ
ルプ繊維の間隙に形成される毛細管への吸い込みが大き
くなり、充分な紙への被覆が達成できない。好ましくは
0.100以上であり、更に好ましくは0.130以上
である。
【0018】なお、αは、前記式(1)に、固形分50
重量%のときの粘度を入れた式と、固形分60重量%の
ときの粘度を入れた式の、二つの連立方程式を解くこと
により求めることができる。本発明に用いられる塩化ビ
ニリデン系ラテックスAにおいては、粒子径は120n
m以下であることが好ましい。120nmを越えると、
乾燥時の粘度増加が不足して、紙のパルプ繊維の間隙に
形成される毛細管への吸い込みが大きいため、充分な紙
への被覆を達成できない場合がある。より好ましくは1
10nm以下であり、更に好ましくは100nm以下で
ある。
【0019】また、塩化ビニリデン系ラテックスAにお
いては、25℃における電気抵抗率が2000〜500
0Ω・mであることが好ましい。25℃における電気抵
抗率を2000〜5000Ω・mに調整することによ
り、紙のパルプ繊維の間隙に形成される毛細管への吸い
込みが少なくなり、充分な紙への被覆を達成できる。電
気抵抗率が2000Ω・m未満では、紙のパルプ繊維の
間隙に形成される毛細管への吸い込みが大きいため、充
分な紙への被覆を達成できない場合があり、また、50
00Ω・mを越えるとラテックスの安定性が低下する傾
向がある。
【0020】より好ましい25℃における電気抵抗率は
2000〜4000Ω・mの範囲であり、更に好ましく
は2000〜3000Ω・mの範囲である。なお、25
℃における電気抵抗率(Ω・m)とは、JIS K 0
101の12に基づいて、固形分30重量%に蒸留水で
調整したラテックスの25℃における電気伝導率(S/
m)を測定し、その逆数をとったものである。
【0021】25℃における電気抵抗率は、通常の乳化
重合等により得られたラテックスに透析処理を施すこと
により調整することができる。透析処理に使用する透析
膜の種類としては、再生セルロース、ポリアクリロニト
リル、またはポリスルホン等からなるものが挙げられ
る。これらの膜からなる透析チューブにラテックスを入
れ、イオン交換水中に静置し、イオン交換水をゆっくり
攪拌して透析処理を行う。
【0022】塩化ビニリデン系ラテックスAの製造に使
用する重合開始剤、界面活性剤等の種類は特に限定され
ないが、これらの添加剤は、前述の透析処理を施した後
でもラテックスより生成させた塗膜中に残存して、防湿
性の低下を招く恐れがあるので、その使用量は可能な限
り少量であることが望ましい。本発明の塩化ビニリデン
系ラテックス配合液には、必要に応じて消泡剤や滑剤等
の添加剤を添加しても良い。ただし、防湿性の低下を招
く恐れがある場合は、その使用量は可能な限り少量であ
ることが望ましい。
【0023】本発明の塩化ビニリデン系ラテックス配合
液を塗布する方法としては、エアーナイフコーター、バ
ーコーター、ロールコーター等の公知の方法を用いるこ
とができる。本発明の塩化ビニリデン系ラテックス配合
液を塗布した後の乾燥は、80〜190℃の範囲で10
秒〜5分間行うのが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例および比較
例によって更に詳細に説明する。なお、実施例中および
比較例中、特に断らない限り、部及び%は重量表示であ
る。また、測定値、評価法等は下記のとおりである。 (A)固形分50重量%の粘度、固形分60重量%の粘
度 ロータリーエバポレーターを用いて固形分調整したラテ
ックス配合液の粘度をJIS K 6828にて測定し
た。
【0025】(B)粒子径 JIS K 6828の分光光度計を使用した濁度法で
測定した。 (C)25℃電気抵抗率 ラテックスを蒸留水で固形分30重量%に調整して、J
IS K 0101の12に基づいて25℃における電
気伝導率(S/m)を測定し、その逆数をとる。
【0026】(D)ラテックス配合液コート紙の作成 坪量75g/m2 の未さらしクラフト紙に塩化ビニリデ
ン系ラテックス配合液をエアナイフコーターで塗布し
た。乾燥ゾーン温度は100℃で運転を行い、塗布量に
よりエア圧を変更した。得られたラテックス配合液コー
ト紙に40℃、1日の条件でエージング処理を施した。
【0027】(E)紙への被覆性(ピンホールテスト) 上記で得たラテックス配合液コート紙の塗工面の縦3c
m、横6cmの18cm2 の範囲に着色剤を添加したト
ルエンを1回刷毛塗りして、5秒後に拭き取り、裏面へ
の染み込みの有無を以下の基準で判定した。 ◎:染み込み無し ○:染み込み3点未満 △:染み込み3〜10点 ×:染み込み10点以上 (F)防湿性 上記で得たラテックス配合液コート紙の透湿量をJIS
Z 0208(カップ法)にて測定した。測定条件は
40℃、90%RHである。
【0028】
【実施例1】塩化ビニリデン系ラテックスAを下記の方
法により製造した。ガラスライニングを施した耐圧反応
器中に水100部、アルキルスルホン酸ソーダ(バイエ
ル社;メロソラートH、以下同じ)0.20部、過硫酸
ナトリウム0.1部を仕込み、脱気を行った後、内容物
の温度を55℃に保った。別の容器に塩化ビニリデン
(VDC)91部、メタクリル酸メチル(MMA)4
部、メタクリロニトリル(MAN)4部、およびアクリ
ル酸(AA)1部を計量混合してモノマー混合物を作成
した。該モノマー混合物の内10部を上記耐圧反応器中
に一括添加し、内圧が降下するまで重合した。続いて、
モノマー混合物残り90部を12時間にわたって連続的
に定量圧入した。並行して、アルキルスルホン酸ソーダ
1.0部も10時間にわたって連続的に定量圧入した。
この間内容物を55℃に保ち、内圧が十分に降下するま
で反応を進行させた。重合収率は99.9%であった。
重合収率はほぼ100%なので、共重合体の組成は仕込
比にほぼ等しい。
【0029】かくして得られたラテックスにアルキルス
ルホン酸ソーダの15%水溶液を加えて、20℃におけ
る気液表面張力が42mN/mとなるよう調整した。こ
の後、水蒸気ストリッピングによって未反応モノマーを
除去した。次に、膜材質がセルロースからなる分画分子
量1万の透析膜を用いて、12時間透析処理を施し、2
5℃における電気抵抗率を3000Ω・mにした。
【0030】次に、固形分を50重量%、かつ、配合後
の粘度が200mPa・sになるように、得られた塩化
ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビニル
ピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラール
VL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテックス
A/増粘剤B=100/0.44であった。得られた塩
化ビニリデン系ラテックス配合液について、組成、粒子
径、電気抵抗率、粘度およびラテックス配合液コート紙
の性能等を表1、2に示す。
【0031】
【実施例2】モノマー混合物として、塩化ビニリデン
(VDC)86.2部、メタクリル酸メチル(MMA)
6.4部、メタクリロニトリル(MAN)6.4部、お
よびアクリル酸(AA)1部を計量混合したものを用い
た以外は、実施例1と同様にした。重合収率は99.9
%であった。
【0032】次に、固形分を50重量%、かつ、配合後
の粘度が200mPa・sになるように、得られた塩化
ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビニル
ピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラール
VL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテックス
A/増粘剤B=100/0.44であった。得られた塩
化ビニリデン系ラテックス配合液について、組成、粒子
径、電気抵抗率、粘度およびラテックス配合液コート紙
の性能等を表1、2に示す。
【0033】
【実施例3】モノマー混合物として、塩化ビニリデン
(VDC)93.8部、メタクリル酸メチル(MMA)
2.6部、メタクリロニトリル(MAN)2.6部、お
よびアクリル酸(AA)1部を計量混合したものを用い
た以外は、実施例1と同様にした。重合収率は99.9
%であった。
【0034】次に、固形分を50重量%、かつ、配合後
の粘度が200mPa・sになるように、得られた塩化
ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビニル
ピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラール
VL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテックス
A/増粘剤B=100/0.44であった。得られた塩
化ビニリデン系ラテックス配合液について、組成、粒子
径、電気抵抗率、粘度およびラテックス配合液コート紙
の性能等を表1、2に示す。
【0035】
【実施例4】モノマー混合物として、塩化ビニリデン
(VDC)91部、メタクリル酸メチル(MMA)4.
19部、メタクリロニトリル(MAN)4.19部、お
よびアクリル酸(AA)0.62部を計量混合したもの
を用いた以外は、実施例1と同様にした。重合収率は9
9.9%であった。
【0036】次に、固形分を50重量%、かつ、配合後
の粘度が200mPa・sになるように、得られた塩化
ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビニル
ピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラール
VL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテックス
A/増粘剤B=100/0.57であった。得られた塩
化ビニリデン系ラテックス配合液について、組成、粒子
径、電気抵抗率、粘度およびラテックス配合液コート紙
の性能等を表1、2に示す。
【0037】
【実施例5】仕込むアルキルスルホン酸ソーダを0.1
8部とした以外は、実施例1と同様にした。重合収率は
99.9%であった。次に、固形分を50重量%、か
つ、配合後の粘度が200mPa・sになるように、得
られた塩化ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとして
ポリビニルピロリドン(BASFジャパン(株)製;コ
ラクラールVL)を配合した。配合比は、固形分比で、
ラテックスA/増粘剤B=100/0.45であった。
【0038】得られた塩化ビニリデン系ラテックス配合
液について、組成、粒子径、電気抵抗率、粘度およびラ
テックス配合液コート紙の性能等を表1、2に示す。
【0039】
【実施例6】モノマー混合物として、塩化ビニリデン
(VDC)91部、メタクリル酸メチル(MMA)3.
1部、メタクリロニトリル(MAN)3.1部、および
アクリル酸(AA)2.8部を計量混合したものを用い
た以外は、実施例1と同様にした。重合収率は99.9
%であった。
【0040】次に、固形分を50重量%、かつ、配合後
の粘度が200mPa・sになるように、得られた塩化
ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビニル
ピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラール
VL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテックス
A/増粘剤B=100/0.32であった。得られた塩
化ビニリデン系ラテックス配合液について、組成、粒子
径、電気抵抗率、粘度およびラテックス配合液コート紙
の性能等を表1、2に示す。
【0041】
【実施例7】透析処理を8時間にした以外は、実施例1
と同様にした。次に、固形分を50重量%、かつ、配合
後の粘度が200mPa・sになるように、得られた塩
化ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビニ
ルピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラー
ルVL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテック
スA/増粘剤B=100/0.46であった。
【0042】得られた塩化ビニリデン系ラテックス配合
液について、組成、粒子径、電気抵抗率、粘度およびラ
テックス配合液コート紙の性能等を表1、2に示す。
【0043】
【実施例8】透析処理を20時間にした以外は、実施例
1と同様にした。次に、固形分を50重量%、かつ、配
合後の粘度が200mPa・sになるように、得られた
塩化ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビ
ニルピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラ
ールVL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテッ
クスA/増粘剤B=100/0.42であった。
【0044】得られた塩化ビニリデン系ラテックス配合
液について、組成、粒子径、電気抵抗率、粘度およびラ
テックス配合液コート紙の性能等を表1、2に示す。
【0045】
【実施例9】増粘剤Bとしてポリビニルアルコール(ク
ラレ(株)製;クラレPVA124)を使用した以外
は、実施例1と同様にした。即ち、固形分を50重量
%、かつ、配合後の粘度が200mPa・sになるよう
に、得られた塩化ビニリデン系ラテックスAに増粘剤B
としてポリビニルアルコール(クラレ(株)製;クラレ
PVA124)を配合した。配合比は、固形分比で、ラ
テックスA/増粘剤B=100/0.17であった。
【0046】得られた塩化ビニリデン系ラテックス配合
液について、組成、粒子径、電気抵抗率、粘度およびラ
テックス配合液コート紙の性能等を表1、2に示す。
【0047】
【比較例1】モノマー混合物として、塩化ビニリデン
(VDC)83部、メタクリル酸メチル(MMA)8
部、メタクリロニトリル(MAN)8部、およびアクリ
ル酸(AA)1部を計量混合したものを用いた以外は、
実施例1と同様にした。重合収率は99.9%であっ
た。
【0048】次に、固形分を50重量%、かつ、配合後
の粘度が200mPa・sになるように、得られた塩化
ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビニル
ピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラール
VL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテックス
A/増粘剤B=100/0.44であった。得られた塩
化ビニリデン系ラテックス配合液について、組成、粒子
径、電気抵抗率、粘度およびラテックス配合液コート紙
の性能等を表1、2に示す。
【0049】表2の防湿性の欄に示されるとおり、塩化
ビニリデン単量体が86重量%より低いと結晶性が低
く、本発明が目指すところの防湿性を発現できない。
【0050】
【比較例2】モノマー混合物として、塩化ビニリデン
(VDC)95部、メタクリル酸メチル(MMA)2
部、メタクリロニトリル(MAN)2部、およびアクリ
ル酸(AA)1部を計量混合したものを用いた以外は、
実施例1と同様にした。重合収率は99.9%であっ
た。
【0051】次に、固形分を50重量%、かつ、配合後
の粘度が200mPa・sになるように、得られた塩化
ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビニル
ピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラール
VL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテックス
A/増粘剤B=100/0.44であった。得られた塩
化ビニリデン系ラテックス配合液について、組成、粒子
径、電気抵抗率、粘度およびラテックス配合液コート紙
の性能等を表1、2に示す。
【0052】表2の防湿性の欄に示されるとおり、塩化
ビニリデン単量体が94重量%より高いと結晶性が高す
ぎて成膜性が不良となり、本発明が目指すところの防湿
性を発現できない。
【0053】
【比較例3】モノマー混合物として、塩化ビニリデン
(VDC)91部、メタクリル酸メチル(MMA)4.
4部、メタクリロニトリル(MAN)4.4部、および
アクリル酸(AA)0.2部を計量混合したものを用い
た以外は、実施例1と同様にした。重合収率は99.9
%であった。
【0054】次に、固形分を50重量%、かつ、配合後
の粘度が200mPa・sになるように、得られた塩化
ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとしてポリビニル
ピロリドン(BASFジャパン(株)製;コラクラール
VL)を配合した。配合比は、固形分比で、ラテックス
A/増粘剤B=100/0.68であった。得られた塩
化ビニリデン系ラテックス配合液について、組成、粒子
径、電気抵抗率、粘度およびラテックス配合液コート紙
の性能等を表1、2に示す。
【0055】表2の被覆性の欄に示されるとおり、カル
ボキシル基含有ビニル系単量体が0.5重量%より低い
と、紙のパルプ繊維の間隙に形成される毛細管への吸い
込みが多いため、充分な紙への被覆が達成できない。そ
のため、少ない塗布量の時には、防湿性が不十分であ
る。
【0056】
【比較例4】仕込むアルキルスルホン酸ソーダを0.0
8部とした以外は、実施例1と同様にした。重合収率は
99.9%であった。次に、固形分を50重量%、か
つ、配合後の粘度が200mPa・sになるように、得
られた塩化ビニリデン系ラテックスAに増粘剤Bとして
ポリビニルピロリドン(BASFジャパン(株)製;コ
ラクラールVL)を配合した。配合比は、固形分比で、
ラテックスA/増粘剤B=100/0.68であった。
【0057】得られた塩化ビニリデン系ラテックス配合
液について、組成、粒子径、電気抵抗率、粘度およびラ
テックス配合液コート紙の性能等を表1、2に示す。表
1、2の粒子径と被覆性の欄に示されるとおり、粒子径
が120nmを越えると、紙のパルプ繊維の間隙に形成
される毛細管への吸い込みが多いため、充分な紙への被
覆が達成できない。そのため、少ない塗布量の時には、
防湿性が不十分である。
【0058】
【比較例5】透析処理を実施しなかった以外は、実施例
1と同様にした。得られた塩化ビニリデン系ラテックス
配合液について、組成、粒子径、電気抵抗率、粘度およ
びラテックス配合液コート紙の性能等を表1、2に示
す。表1、2の電気抵抗値と被覆性の欄に示されるとお
り、電気抵抗値が2000Ω・m未満では、紙のパルプ
繊維の間隙に形成される毛細管への吸い込みが大きいた
め、充分な紙への被覆を達成できない。そのため、少な
い塗布量の時には、防湿性が不十分である。
【0059】
【比較例6】配合後の粘度を40mPa・sにした以外
は、実施例1と同様にした。配合比は固形分比でラテッ
クスA/増粘剤B=100/0.01であった。得られ
た塩化ビニリデン系ラテックス配合液について、組成、
粒子径、電気抵抗率、粘度およびラテックス配合液コー
ト紙の性能等を表1、2に示す。
【0060】表1、2の固形分50重量%の時の粘度と
防湿性の欄に示されるとおり、固形分50重量%の粘度
が50mPa・s未満では、エアーナイフコーターで塗
布するとき、粘度不足によりコート時に発生する泡を抱
き込んでしまい、防湿性に優れる塗膜を形成できない。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】以上、表1、2に示されるとおり、いずれ
の比較例においても、少ない塗布量では防湿性が不十分
である。これに対して、実施例においては、紙のパルプ
繊維の間隙に形成される毛細管への吸い込みが少ないた
め、少ない塗布量でも充分な紙への被覆を達成して、優
れた防湿性を発現しており、本発明の効果が顕著なこと
がわかる。
【0064】
【発明の効果】本発明の塩化ビニリデン系ラテックス配
合液は、包装紙、あるいは段ボール原紙等の紙基材に塗
布されたとき、紙のパルプ繊維の間隙に形成される毛細
管への吸い込みが少ないため、少ない塗布量で、充分に
効果的な紙への被覆を達成して、防湿性を著しく向上さ
せることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C08L 27/08 101:00) (C08L 27/08 39:06) (C08F 214/08 220:06 220:14 220:42)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニリデン単量体86〜94重量
    %、カルボキシル基含有ビニル系単量体0.5〜3.0
    重量%、およびこれらと共重合可能な1種又は2種以上
    のその他のビニル系単量体3.0〜13.5重量%から
    なるモノマー混合物を乳化重合して得られる塩化ビニリ
    デン系ラテックスAと、増粘剤Bを配合してなる塩化ビ
    ニリデン系ラテックス配合液であって、該配合液の固形
    分50重量%のときの粘度が50〜5000mPa・s
    であり、下記式(1)に固形分50重量%と固形分60
    重量%の時の粘度を入れて計算されるαが0.073以
    上であることを特徴とする塩化ビニリデン系ラテックス
    配合液。 logη=α×S+β (1) (ここで、η(mPa・s)は粘度、S(%)は固形分
    を表す。)
  2. 【請求項2】 増粘剤Bがポリビニルピロリドンである
    ことを特徴とする請求項1記載の塩化ビニリデン系ラテ
    ックス配合液。
  3. 【請求項3】 ラテックスAの粒子径が120nm以下
    であることを特徴とする請求項1または2記載の塩化ビ
    ニリデン系ラテックス配合液。
  4. 【請求項4】 ラテックスAの25℃における電気抵抗
    率が2000〜5000Ω・mであることを特徴とする
    請求項1、2または3記載の塩化ビニリデン系ラテック
    ス配合液。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7870045B2 (en) 2002-01-17 2011-01-11 Fujitsu Limited Computer system for central management of asset information
CN103275260A (zh) * 2013-05-13 2013-09-04 浙江科冠聚合物有限公司 一种丙烯酸塑塑复合胶乳制备方法
WO2019081258A1 (en) * 2017-10-25 2019-05-02 Solvay Sa METHOD FOR CONFERRING GREASE, OIL AND WATER RESISTANCE TO SUBSTRATES

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