JPH11278896A - コンクリート硬化遅延剤 - Google Patents

コンクリート硬化遅延剤

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JPH11278896A
JPH11278896A JP8639798A JP8639798A JPH11278896A JP H11278896 A JPH11278896 A JP H11278896A JP 8639798 A JP8639798 A JP 8639798A JP 8639798 A JP8639798 A JP 8639798A JP H11278896 A JPH11278896 A JP H11278896A
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meth
concrete
acrylic acid
mol
copolymer
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JP8639798A
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Mitsuteru Rokuta
充輝 六田
Tatsu Ikuta
達 生田
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Daicel Evonik Ltd
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Daicel Huels Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な組成でありながら高いセメント硬化遅
延能を発現するコンクリート硬化遅延剤を得る。 【解決手段】 コンクリート硬化遅延剤は、少なくとも
(A)(メタ)アクリル酸および(B)(メタ)アクリル
酸エステル系単量体の共重合体で構成されている。この
共重合体は、GPCによるポリスチレン換算分子量にお
いて、数平均分子量Mnが5000〜150,000、又は重量平
均分子量Mwが10,000〜350,000である。前記単量体
(A)(B)は他のビニル系単量体(C)と併用してもよ
い。この硬化遅延剤をコンクリート表面に直接適用する
と、骨材洗い出しが容易であり、表面の仕上げが良好で
ある。コンクリート硬化遅延剤は、シート、テープ、フ
ィルム状であってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート硬化
遅延剤に関し、コンクリート表面に適用して、骨材の洗
い出しが容易なコンクリート表面硬化遅延剤に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントの硬化遅延剤は、セメント混和
剤の一種であり、セメントの水和反応、ひいては凝結お
よび硬化を遅延させる。このようなセメント硬化遅延剤
を用いて、コンクリート製品の表面を装飾することが提
案されている。例えば、特開平6−47725号公報に
は、セメント硬化遅延剤と増粘剤とを含む水溶液を、型
枠の内面に塗布し、セメントモルタルを打設して効果さ
せた後、成形品を脱型し、成形品の表面を洗い出すこと
が提案されている。
【0003】セメント硬化遅延剤に関し、特開平10−
53445号公報には、二価の金属イオンに対してキレ
ートを形成しうるアニオン性基と、親水性セグメントと
を有する重合体で構成されたセメント硬化遅延剤が開示
されている。この文献には、前記アニオン性基として無
水マレイン酸に起因するコハク酸残基が例示され、親水
性セグメントとしてポリオキシアルキレン単位が記載さ
れている。このセメント硬化遅延剤は、高い硬化遅延能
を長時間に亘り発現する。しかし、硬化遅延剤を構成す
る重合体を製造するには、比較的特殊なポリオキシアル
キレングリコールモノアリルエーテルやポリオキシアル
キレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルを用
いる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、簡単な組成でありながら高いセメント硬化遅延能を
発現するコンクリート硬化遅延剤を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、フィルム成形などの成形加工
性および取扱い性が高く、セメント硬化遅延能を有する
コンクリート硬化遅延剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため鋭意検討の結果、(A)アクリル酸などの
(メタ)アクリル酸と(B)(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体との共重合体のうち特定の分子量を有する共
重合体が高いコンクリート硬化遅延能を有すること、さ
らに上記単量体(A)(B)とスチレン系単量体との共
重合体も高いコンクリート硬化遅延能を有することを見
いだし、本発明を完成した。すなわち、本発明のコンク
リート硬化遅延剤は、少なくとも(A)(メタ)アクリ
ル酸および(B)(メタ)アクリル酸エステル系単量体
の共重合体であって、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィーによるポリスチレン換算分子量において、数平
均分子量Mnが5000〜150,000、又は重量平
均分子量Mwが10,000〜350,000である共
重合体で構成されている。本発明には、少なくとも
(A)(メタ)アクリル酸,(B)(メタ)アクリル酸
エステル系単量体およびスチレン系単量体の共重合体で
構成されたコンクリート硬化遅延剤も含まれる。なお、
本明細書において、セメント系組成物の未硬化物と硬化
物を「コンクリート」と総称する場合がある。また、
「アクリル」系単量体および「メタクリル」系単量体を
「(メタ)アクリル」系単量体と総称する。
【0006】
【発明の実施の形態】(A)(メタ)アクリル酸のうち
メタクリル酸およびアクリル酸のいずれも使用できる
が、アクリル酸が好ましい。(メタ)アクリル酸は、必
要により他のカルボキシル基含有単量体(例えば、無水
マレイン酸、マレイン酸、フマル酸,イタコン酸など)
と併用し、カルボキシル基含有単量体として使用しても
よい。
【0007】(B)(メタ)アクリル酸エステル系単量
体としては、(メタ)アクリル酸メチル,(メタ)アク
リル酸エチル,(メタ)アクリル酸プロピル,(メタ)
アクリル酸ブチル,(メタ)アクリル酸t−ブチル,
(メタ)アクリル酸ヘキシル,(メタ)アクリル酸オク
チル,(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどの
(メタ)アクリル酸C1-10アルキルエステル,(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシエチル,(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸ヒド
ロキシアルキル,(メタ)アクリル酸グリシジルなどが
例示できる。これらの(メタ)アクリル酸エステル系単
量体は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好
ましい(メタ)アクリル酸エステル系単量体には、アク
リル酸C1-4 アルキルエステル,特にアクリル酸C1-4
アルキルエステルが含まれる。
【0008】共重合体は少なくとも前記単量体(A)
(B)の共重合体であればよく、前記単量体はビニル系
単量体(C)と併用してもよい。ビニル系単量体(C)
としては、例えば、スチレン系単量体(例えば、スチレ
ン,α−メチルスチレン,ビニルトルエンなど)、アク
リロニトリル、マレイン酸エステル、ビニルエステル
(酢酸ビニルなど)などが例示できる。これらのビニル
系単量体も単独で又は二種以上組み合わせて使用でき
る。
【0009】これらのビニル系単量体のうちスチレン系
単量体を用いると、フィルム成形性などの成型加工性を
向上でき、コンクリート硬化遅延剤として有利である。
そのため、本発明のコンクリート硬化遅延剤は、少なく
とも(A)(メタ)アクリル酸,(B)(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体およびスチレン系単量体の共重合
体で構成してもよい。
【0010】これらの単量体組成物において、前記
(A)(メタ)アクリル酸の含有量は、10〜80モル
%、好ましくは15〜60モル%、さらに好ましくは1
5〜50モル%程度である。(メタ)アクリル酸の割合
が前記範囲よりも少ないと、コンクリート硬化遅延性が
低下し、多すぎると取扱い性が低下しやすい。ビニル系
単量体(C)の含有量は、通常、45モル%以下(例え
ば、0〜35モル%)、好ましくは35モル%以下(例
えば、5〜30モル%)、さらに好ましくは30モル%
以下(例えば、5〜25モル%)である。
【0011】前記共重合体の分子量は、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算分子
量において、数平均分子量Mnが5000〜150,
000(好ましくは5000〜100,000、さらに
好ましくは10,000〜100,000)程度、又は
重量平均分子量Mwが10,000〜350,000
(好ましくは10,000〜250,000、さらに好
ましくは30,000〜250,000)程度である。
共重合体は、通常、前記数平均分子量Mnおよび重
量平均分子量Mwの双方の分子量を有している。共重合
体の分子量が小さくなると、ハンドリング性、遅延効果
が所定の部位以外の部位で発現する横流れ現象が生じや
すく、分子量が高すぎると、遅延効果が低下しやすい。
【0012】本発明のコンクリート硬化遅延剤は、種々
の添加剤、例えば、充填剤、安定剤(酸化防止剤,紫外
線吸収剤,熱安定剤など),可塑剤,帯電防止剤、滑
剤、ブロッキング防止剤、着色剤などを含んでいてもよ
い。
【0013】このような共重合体は、慣用の方法、例え
ば、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合法
などを利用して製造できる。なお、乳化重合法におい
て、カルボキシル基を含まないか又はカルボキシル基濃
度[(メタ)アクリル酸濃度]の低いシードの存在下、
(メタ)アクリル酸単独又は(メタ)アクリル酸濃度の
高い単量体混合物を乳化重合すると、表層部(シェル
部)にカルボキシル基濃度の高い共重合体を生成させる
ことができ、硬化遅延能を有効に発現できる。
【0014】本発明のコンクリート硬化遅延剤は、コン
クリート表面の硬化遅延剤として、種々の形態、例え
ば、液体(有機溶媒溶液など)、固体(粉粒体、フィル
ム又はシート状、テープ状など)の形態で使用できる。
なお、(メタ)アクリル系単量体単独で共重合体を形成
すると、フィルムの特性(例えば、巻取性,強靭性,柔
軟性と非粘着又は耐ブロッキング性との両立など)を向
上させるのが困難な場合がある。そのような場合、スチ
レン系単量体を併用した共重合体を用いると、柔軟性と
耐ブロッキング性とを両立できる。
【0015】本発明のコンクリート硬化遅延剤は、種々
の用途、例えば、コンクリートの表面処理、例えば、
(i)型枠の内面にコンクリート硬化遅延剤を適用し、
必要によりタイル材などの装飾材を配設したコンクリー
トを打設し、コンクリートが硬化した後、脱型し、コン
クリート成形品の表面を水やブラシなどで洗い出し、表
面に模様,図柄などのパターンを形成するためのコンク
リート製品の表面処理、(ii)未硬化コンクリートの打
ち継ぎ面に適用し、第1のコンクリートが硬化した後、
打ち継ぎ部に粗面部を形成し、第2のコンクリートを打
設して打ち継ぎ、接着性を向上させるための打ち継ぎ処
理、(iii)コンクリート路面の処理など利用できる。
このような方法において、コンクリート表面に直接適用
すると、骨材の洗い出しが容易であるとともに、横流れ
を抑制でき、表面の仕上げが良好である。
【0016】なお、セメントとしては、種々のセメン
ト、例えば、気硬性セメント(石膏など)、水硬性セメ
ント(ポルトランドセメント,アルミナセメントなど)
が使用できる。セメントは、通常、細骨材(砂,ケイ
砂,パーライトなど)、粗骨材を含んでいる。さらに、
セメントは、慣用の添加剤、例えば、硬化剤,硬化促進
剤,着色剤,減水剤,凝固剤,増粘剤,防水剤などを含
んでいてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明のコンクリート硬化遅延剤は、
(メタ)アクリル系単量体で構成された簡単な組成であ
りながら、分子量を制御することにより、高いセメント
硬化遅延能を発現する。また、スチレン系単量体と組み
合わせた共重合体を用いると、セメント硬化遅延能を維
持しつつ、フィルム成形などの成形加工性および取扱い
性を高めることができる。
【0018】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。 実施例1 アクリル酸25モル%とアクリル酸エチル75モル%の
単量体混合物100重量部とメタノール200重量部と
を混合し、この混合物100重量部に対して、2,2′
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.0
6重量部を添加し、撹拌して溶解した後、プラスチック
製のスポイドで、ガラスアンプル(直径1.5cm、長
さ12cm)に適当量入れた。さらにアンプルの液体組
成物を液体窒素で凍結させた後、アンプルの口をバーナ
ーで溶封し、70℃の水浴で加熱し、6時間重合した。
得られた重合体のメタノール溶液をアルミニウム箔上に
キャストし、フィルムを得た。得られた重合体の分子量
を、溶離液としてテトラヒドロフランを用いてゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定
したところ、ポリスチレン換算で、Mn=20,00
0、Mw=60,000であった。
【0019】実施例2 アクリル酸15モル%とアクリル酸エチル85モル%の
単量体混合物100重量部とメタノール200重量部と
を混合し、この混合物100重量部に対して、2,2′
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.0
6重量部を添加し、撹拌して溶解した後、プラスチック
製のスポイドで、ガラスアンプル(直径1.5cm、長
さ12cm)に適当量入れた。さらにアンプルの液体組
成物を液体窒素で凍結させた後、アンプルの口をバーナ
ーで溶封し、60℃の水浴で加熱し、12時間重合し
た。得られた重合体のメタノール溶液をアルミニウム箔
上にキャストし、フィルムを得た。得られた重合体の分
子量を、溶離液としてテトラヒドロフランを用いてGP
Cにより測定したところ、ポリスチレン換算で、Mn=
45,000、Mw=110,000であった。
【0020】実施例3 アクリル酸25モル%とアクリル酸エチル55モル%と
アクリロニトリル20モル%の単量体混合物100重量
部とメタノール200重量部とを混合し、この混合物1
00重量部に対して、2,2′−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)0.03重量部を添加し、撹拌
して溶解した後、プラスチック製のスポイドで、ガラス
アンプル(直径1.5cm、長さ12cm)に適当量入
れた。さらにアンプルの液体組成物を液体窒素で凍結さ
せた後、アンプルの口をバーナーで溶封し、65℃の水
浴で加熱し、10時間重合した。
【0021】得られた重合体のメタノール溶液をアルミ
ニウム箔上にキャストし、フィルムを得た。得られた重
合体の分子量を、溶離液としてテトラヒドロフランを用
いてGPCにより測定したところ、ポリスチレン換算
で、Mn=100,000、Mw=210,000であ
った。
【0022】実施例4 アクリル酸55モル%とアクリル酸エチル45モル%の
単量体混合物100重量部とメタノール200重量部と
を混合し、この混合物100重量部に対して、2,2′
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.0
6重量部を添加し、撹拌して溶解した後、プラスチック
製のスポイドで、ガラスアンプル(直径1.5cm、長
さ12cm)に適当量入れた。さらにアンプルの液体組
成物を液体窒素で凍結させた後、アンプルの口をバーナ
ーで溶封し、70℃の水浴で加熱し、6時間重合した。
得られた重合体のメタノール溶液をアルミニウム箔上に
キャストし、フィルムを得た。得られた重合体の分子量
を、溶離液としてテトラヒドロフランを用いてGPCに
より測定したところ、ポリスチレン換算で、Mn=2
3,000、Mw=70,000であった。
【0023】実施例5 アクリル酸5モル%とアクリル酸エチル95モル%の単
量体混合物100重量部とメタノール200重量部とを
混合し、この混合物100重量部に対して、2,2′−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.06
重量部を添加し、撹拌して溶解した後、プラスチック製
のスポイドで、ガラスアンプル(直径1.5cm、長さ
12cm)に適当量入れた。さらにアンプルの液体組成
物を液体窒素で凍結させた後、アンプルの口をバーナー
で溶封し、70℃の水浴で加熱し、6時間重合した。得
られた重合体のメタノール溶液をアルミニウム箔上にキ
ャストし、フィルムを得た。得られた重合体の分子量
を、溶離液としてテトラヒドロフランを用いてGPCに
より測定したところ、ポリスチレン換算で、Mn=1
9,000、Mw=55,000であった。
【0024】実施例6 アクリル酸90モル%とアクリル酸エチル10モル%の
単量体混合物100重量部とメタノール200重量部と
を混合し、この混合物100重量部に対して、2,2′
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.0
6重量部を添加し、撹拌して溶解した後、プラスチック
製のスポイドで、ガラスアンプル(直径1.5cm、長
さ12cm)に適当量入れた。さらにアンプルの液体組
成物を液体窒素で凍結させた後、アンプルの口をバーナ
ーで溶封し、70℃の水浴で加熱し、6時間重合した。
得られた重合体のメタノール溶液をアルミニウム箔上に
キャストし、フィルムを得た。得られた重合体の分子量
を、溶離液としてテトラヒドロフランを用いてGPCに
より測定したところ、ポリスチレン換算で、Mn=2
4,000、Mw=71,000であった。
【0025】比較例1 アクリル酸25モル%とアクリル酸エチル75モル%の
単量体混合物100重量部とメタノール200重量部と
を混合し、この混合物100重量部に対して、2,2′
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.0
8重量部を添加し、撹拌して溶解した後、プラスチック
製のスポイドで、直径1.5cm、長さ12cmのガラ
スアンプルに適当量入れた。さらにアンプル内の液体混
合物を液体窒素で凍結させた後、アンプルの口をバーナ
ーで溶封し、85℃の水浴で加熱し、6時間重合した。
得られたポリマーのメタノール溶液からエバポレータで
メタノールを除去し、重合体を得た。得られた重合体の
分子量を、溶離液としてテトラヒドロフランを用いてG
PCにより測定したところ、スチレン換算で、Mn=
4,000、Mw=9,000であった。さらに得られ
た重合体をトルエン/メタノール混合溶媒に溶解し、キ
ャストすることによりフィルムを得た。
【0026】比較例2 アクリル酸25モル%とアクリル酸エチル75モル%と
の単量体混合物100重量部とメタノール200重量部
とを混合し、この混合物100重量部に対して、2,
2′−アゾビス(2−メチル−N−(2−ヒドロキシエ
チル)プロピオンアミド)0.01重量部を添加し、撹
拌して溶解した後、プラスチック製のスポイドで、ガラ
スアンプル(直径1.5cm、長さ12cm)に適当量
入れた。さらにアンプル内の液体混合物を液体窒素で凍
結させた後、アンプルの口をバーナーで溶封し、90℃
の水浴で加熱し、8時間重合した。得られた重合体のメ
タノール混合物をアルミニウム箔上でキャストし、減圧
下で70℃、4時間乾燥させ重合体を得た。得られた重
合体の分子量を、溶離液としてテトラヒドロフランを用
いてGPCにより測定したところ、スチレン換算で、M
n=200,000、Mw=510,000であった。
さらに前記重合体をトルエン/メタノール混合溶媒に溶
解し、キャストすることでフィルムを得た。
【0027】実施例1〜6、比較例1〜2で得られたフ
ィルムを用い、以下のような評価を行った。 (1)フィルム強度 得られたフィルムを指で引っ張り、その強度を次の3段
階で評価した。 A:極めて強い B:強く引けば裂ける C:軽く引いても裂ける又は裂けない (2)硬化遅延性 フィルムを、型枠の底面に両面テープにより貼り付け、
その上から未硬化のモルタルを流し込み、所定の振動を
与えた後、気温23℃、湿度50%の空調室に24時間
放置した後、脱型した。そして、硬化遅延性について、
平均的な洗出し深さを測定するとともに、横流れやムラ
について目視し、次のような基準で評価した。 洗出し深さ: A:3mm以上 B:2mm以上3mm未満 C:1mm以上2mm未満 D:1mm未満であるが、細骨材(砂)の洗い出しが可
能 E:フィルムとの当接面に明らかな変色が認められた
が、細骨材(砂)の洗い出しが殆どできない 横流れ(ムラ): A:横流れはなく、しかも洗い出し面のサイズがフィル
ムのサイズに比べて一辺の長さのずれが2mm以内の範
囲で一致する B:横流れはなく、しかも洗い出し面のサイズがフィル
ムのサイズに比べて一辺の長さのずれが6mm以内の範
囲で一致する C:横流れはないが、洗い出し面のサイズがフィルムの
サイズに比べて一辺の長さで6mm以上大きくなり、し
かも洗い出し面のエッジラインがやや不鮮明である D:横流れがあり、洗い出し面のエッジラインも不鮮明
である 結果を表に示す。
【0028】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08F 220/06 220:10) (C08F 220/06 220:10 212:06) C04B 103:24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも(A)(メタ)アクリル酸お
    よび(B)(メタ)アクリル酸エステル系単量体の共重
    合体であって、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
    ーによるポリスチレン換算分子量において、数平均分子
    量Mnが5000〜150,000、又は重量平均分子
    量Mwが10,000〜350,000である共重合体
    で構成されているコンクリート硬化遅延剤。
  2. 【請求項2】 (A)(メタ)アクリル酸がアクリル酸
    であり、(B)(メタ)アクリル酸エステル系単量体が
    アクリル酸C1-4 アルキルエステルである請求項1記載
    のコンクリート硬化遅延剤。
  3. 【請求項3】 単量体組成中、(A)(メタ)アクリル
    酸の含有量が10〜80モル%である請求項1又は2記
    載のコンクリート硬化遅延剤。
  4. 【請求項4】 少なくとも(A)(メタ)アクリル酸,
    (B)(メタ)アクリル酸エステル系単量体およびスチ
    レン系単量体の共重合体で構成されたコンクリート硬化
    遅延剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322110A (ja) * 2000-05-15 2001-11-20 Kuraray Co Ltd 無機質成形体表面用凝結遅延剤および無機質成形体の製法

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