JPH11278159A - キャブオーバー型車両の荷物収納装置 - Google Patents

キャブオーバー型車両の荷物収納装置

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Publication number
JPH11278159A
JPH11278159A JP8673698A JP8673698A JPH11278159A JP H11278159 A JPH11278159 A JP H11278159A JP 8673698 A JP8673698 A JP 8673698A JP 8673698 A JP8673698 A JP 8673698A JP H11278159 A JPH11278159 A JP H11278159A
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JP
Japan
Prior art keywords
seat
opening
seat support
cab
over type
Prior art date
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Pending
Application number
JP8673698A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoo Nagumo
智夫 南雲
Fusayuki Mishina
房幸 三品
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH11278159A publication Critical patent/JPH11278159A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着座シートの下方空間の有効利用を図ること
ができると共に、エンジンルームからのエンジン音や熱
が車両室内に漏れるのを防止でき、かつエンジンルーム
内の整備も容易に行えるキャブオーバ型車両の提供を目
的とする。 【解決手段】 フロア部8とその上方に立ち上がるシー
ト支持部10とを形成したボディー12を備えると共
に、前記ボディー2のシート支持部10の上面には平坦
な着座シート11を設け、前記シート支持部10の下方
にはエンジン14を搭載するためのエンジンルーム13
を形成してなり、シート支持部10の上面に開口部10
aを形成すると共に、その開口部10aに挿脱可能に設
けられ、挿入時には前記開口部10aを閉塞する収納籠
17を設け、着座シート11は、前記シート支持部10
に、その開口部10aを閉塞、解放可能に保持され、閉
塞時には前記ボディー2との間で収納籠17を挟持・固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着座シートの下方
にエンジンを搭載するエンジンルームが形成されたキャ
ブオーバー型車両の荷物収納装置、特にキャブオーバー
型トラックに好適な荷物収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバー型車両、特にキャブオー
バー型トラックにあっては、乗員室のボディーにフロア
部と、これより上方へと立ち上がるシート支持部とが形
成されており、ボディーに形成されたシート支持部の下
方には、エンジンを搭載するエンジンルームが形成され
ている。そして、前記シート支持部の上面には開口部が
形成され、この開口部が前記シート支持部の上面に支持
されるシートによって解放、閉塞されるようになってお
り、シートを開き、開口部から手を挿入するなどしてエ
ンジンルーム内の整備を行い得るようになっている。
【0003】また、シート支持部の内部空間をエンジン
ルームから区画された荷物収納空間とし、シート支持部
の上面には荷物の出し入れを行う開口部を形成したもの
もある。そして、この場合にも、開口部は蓋を兼ねた着
座シートによって常には閉塞された状態となっており、
必要に応じて開口部を解放し得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のキャブオーバー型車両のように、シート支持部の上
面に形成した開口部からエンジンルーム内の整備を行う
ようにしたものにあっては、エンジンの駆動音が開口部
から車両の室内に漏れ出してエンジンルーム内の騒音が
大きくなると共に、エンジンの熱がシートに伝達されて
シートが加熱されたり、室内の温度が上昇したりすると
いう問題がある。また、シート下方の空間がエンジンル
ームに連通しているため、シート下方の空間を荷物の収
納に使用することができず、トラックなどのように、搭
乗者の荷物や小物を収納する空間が少ない車両にあって
は、収納スペースが極めて小さいものとなるという問題
もあった。また、ボディー部に一体的に荷物収納空間を
形成するものにあっては、ボディー部の形状が複雑化
し、大幅なコスト増大を招くと共に、エンジンルームへ
の整備作業を行うことができないという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来技術の課題に着目して
なされたもので、エンジンルームからのエンジン音や熱
が車両室内に漏れることがなく、しかも必要に応じてエ
ンジンルーム内の整備を容易に行い得るキャブオーバー
型車両の荷物収納装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。すなわち、本発明は、フ
ロア部とここからその上方に立ち上がるシート支持部と
を形成したボディーを備えると共に、前記ボディーのシ
ート支持部上面には平坦な着座シートを設け、前記シー
ト支持部の下方にはエンジンを搭載するためのエンジン
ルームを形成してなるキャブオーバー型車両において、
前記シート支持部上面に開口部を形成すると共に、前記
シート支持部上面に形成した開口部に挿脱可能であり、
挿入時には前記開口部を閉塞する収納籠を設け、着座シ
ートは、前記シート支持部にその開口部を閉塞、解放可
能に保持され、閉塞時には前記ボディーとの間で収納籠
を挟持・固定したものである。
【0007】この発明において、搭乗時には、着座シー
トを支持部上面に設置し、搭乗者はその上方に着座して
運転を行う。また、小物などの荷物は、前記着座シート
をシート支持部の上面から退避させて収納籠を露呈さ
せ、その内方に荷物を収納すれば良く、さらに、エンジ
ンルーム内の整備を行う場合には、着座シートをシート
支持部の上面から退避させた後、収納籠を取外してシー
ト支持部の開口部を露呈させ、ここから手などを差し入
れることでエンジンルーム内の整備作業を行うことがで
きる。そして、収納籠の存在によってエンジンルームと
着座シートとが遮断され、エンジンによって発生した熱
及び騒音を乗員室から遮断することができる。
【0008】また、前記収納籠の外面に断熱防音材を設
ければ、エンジンルームから着座シートへの熱の伝導を
より確実に遮断することができる。収納籠はその上端に
開口部が形成されると共に、その開口部端縁に外方へと
突出するフランジ部を設け、前記フランジ部をシート支
持部上面の開口部端縁に掛止させることによりエンジン
ルーム内に保持させるようにし、前記フランジ部は着座
シートによって前記シート支持体の開口部を閉塞させる
ことにより、挟持・固定されるようにすることも考えら
れる。
【0009】さらに、シート支持部には、着座シートの
後方部から上方へと立ち上がるバックシートを設け、前
記着座シートの後端部には後方へと突出する突出片を、
前記着座シートの前端部にはシート支持部の前端部に係
止させる係止具をそれぞれ設けるようにすれば、前記突
出片を前記バックシートの下端部とシート支持部との間
に挿入し、係止具を前記シート支持部の前端部に係止さ
せることで、着座シートを前後2箇所で保持させること
ができ確固な保持状態を得ることができると共に、容易
に取り外すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に
係るキャブオーバー型車両の全体構成を示す側面図、図
2は図1に示したものの説明A−A線断面図、図3は図
1に示したものの座席などを示す一部分解説明斜視図で
ある。図1に示すように、この実施形態におけるキャブ
オーバー型車両1は、その外殻をなすボディー2の後方
に荷台3を前方に乗員室4を設けてなるキャブオーバー
型トラックとなっており、そのボディー2の下方には、
左右一対の前輪5及び後輪6がサスペンション7(図2
参照)を介して支持されている。そして、前記乗員室4
には、図3に示すように、ボディー2によって形成され
る平坦なフロア部8に、二人の乗員が着座できるよう左
右一対の座席9を設けたものとなっている。
【0011】そして、前記各座席9は、ボディー2に設
けられた前記フロア部8から上方へと立ち上がる左右一
対のシート支持部10と、シート支持部10の上面に上
方へ向けて立設された着座シート11と、前記シート支
持部10の後端に保持されるバックシート12とからな
る。このうち、前記シート支持部10は中空箱状をな
し、その上面は略矩形形状をなし、矩形の開口部10a
が形成されている。また、このシート支持部10の内部
空間10bは、前記ボディー2の内部に形成されるエン
ジンルーム13に連通しており、このエンジンルーム1
3にはエンジン14が搭載されている。
【0012】そして、着座シート11の底面部には、断
面L字型のフック11aが前方へと突出するよう左右二
か所に設けられており、さらに、前記着座シートの底面
部には、後端より突出する左右一対の係止片11bが突
設されている。また、前記シート支持部10の前面部上
方には、係止ループ16a及び連結金具16bを有する
左右一対のバックル(係止具)16が前記フック11a
に対応して設けられている。
【0013】一方、前記シート支持部10の上面部に形
成した開口部10aには、上端部のみが開口する中空箱
状の収納籠17が挿脱可能に設けられるようになってい
る。この収納籠17の開口部端縁には、外方へと突出す
るフランジ部17aが設けられており、このフランジ部
17aは前記開口部10aの端縁に係止され、収納籠1
7全体をボディー2内に収納した状態で係止するものと
なっている。また、この収納籠17のエンジン側に対向
する外面、すなわち、底面部及び側面部には断熱防音材
が貼着されている。さらに、この収納籠17の開口部端
縁には、前記開口部10aからの収納籠17の取り出し
を容易にするための取手部17bが設けられている。な
お、前記収納籠17には、前輪15を支持するフロント
サスペンション19との干渉を避けるため、収納籠17
の一側部に凹部17cが形成されている。また、収納籠
17は左座席9にも同様に設けられており、これらは左
右対称となっている。また、図2または図3において、
20は両着座シートの間に設けられたシフトノブ、21
はサイドブレーキである。
【0014】上記構成において、搭乗時には、図2に示
すように着座シート11をシート支持部10の上面に設
置し、その上に着座して運転を行うが、この着座シート
11の取付は、次のようにして行う。すなわち、まず、
前記収納籠17を前記開口部10aへと挿入し、その開
口部端縁に設けたフランジ部17aを前記シート支持部
10の開口部端縁に掛止させる。そして、着座シート1
1の後端部に突設した突出片11bを前記バックシート
12の下端部とシート支持部10の上面との間に挿入
し、その後、着座シート11の前端部に設けられたフッ
ク11aに前記シート支持部10の上端部に設けたバッ
クル16の係止ループ16aを引っ掛け、連結金具16
bを閉じることにより、着座シート11は確固に固定さ
れる。この際、シート支持部10の開口部端縁に載置さ
れた収納籠17のフランジ部17aは、着座シート10
の底面部に挟持されるため、収納籠17はシート支持部
10内でがたつきなく確固に固定されると共に、シート
支持部10の開口部は完全に閉塞された状態となり、以
上により着座シート11及び収納籠17の取付作業は完
了する。
【0015】上記のようにして着座シート11及び収納
籠17を取り付けることにより、エンジンルーム13と
乗員室4とは、略気密状態で区画され、しかも着座シー
ト11と収納籠17との間には収納空間が存在するた
め、乗員室4及び着座シート11に伝達されるエンジン
14の熱及び音は僅小なものとなり、乗員室4内の環境
は極めて良好なものとなる。また、小物などの荷物を収
納する場合には、バックル16の連結金具16bを解放
させ、係止ループ16aをフック11aから抜脱させ、
さらに着座シート11の突出片11bをバックシート1
2の下端部から引き抜いて取り外す。これにより、シー
ト支持部10の上面に支持された収納籠17の開口部が
露呈し、ここに小物などの荷物を収納することができ
る。
【0016】また、エンジン14をはじめとするエンジ
ンルーム13内の各種機構の調整、整備などを行う場合
には、前述のようにして着座シート11を取り外した
後、収納籠17を取手17bを持って上方へと引き上
げ、シート支持部10の開口部10aから収納籠17を
抜脱させることでシート支持部10の開口部10aを露
呈させることができ、この開口部10aから作業者は、
手などをエンジンルーム内へと差し入れて作業を行うこ
とができる。
【0017】なお、上記実施の形態においては、着座シ
ート11を突出片、フック11a及びバックル16によ
って固定するものとしたが、着座シート11の一端部を
ヒンジなどによってシート支持部10に開閉自在に連結
するようにしても良い。また、本発明は、キャブオーバ
ー型車両としてトラックを例にとり説明したが、本発明
はトラックだけでなく、バス等その他のキャブオーバ型
車両にも適用可能であり、本発明は特に上記実施の形態
に限定されるものではない。
【0018】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、ボデ
ィーに形成されたシート支持部上面に開口部を形成し、
その開口部に挿脱可能に設けられ挿入時には前記開口部
を閉塞する収納籠を設け、この収納籠をシート支持部に
設けた着座シートによって前記ボディーとの間で挟持・
固定するようにしたため、エンジンルームからのエンジ
ン音や熱が乗員室内に漏れることがなく良好な室内環境
を得ることができる。さらに、着座シート及び収納籠を
取り外すことで、エンジンルーム内の整備も容易に行う
ことができ、優れた補修性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るキャブオーバー型車両
の全体構成を示す側面図である。
【図2】図1に示したものの説明A−A線断面図であ
る。
【図3】図1に示したものの座席などを示す一部分解説
明斜視図である。
【符号の説明】
1 キャブオーバー型車両 2 ボディー 8 フロア部 10 シート支持部 10a 開口部 11 着座シート 11b 突出片 12 バックシート 13 エンジンルーム 14 エンジン 16 係止具 17 収納籠 17a フランジ部 18 断熱防音材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロア部とここから上方に立ち上がるシ
    ート支持部とを形成したボディーを備えると共に、前記
    ボディーのシート支持部上面には平坦な着座シートを設
    け、前記シート支持部の下方にはエンジンを搭載するた
    めのエンジンルームを形成してなるキャブオーバー型車
    両において、 前記シート支持部上面に開口部を形成すると共に、 前記シート支持部上面に形成した開口部に挿脱可能であ
    り、挿入時には前記開口部を閉塞する収納籠を設け、 着座シートは、前記シート支持部に、その開口部を閉
    塞、解放可能に保持され、閉塞時には前記ボディーとの
    間で収納籠を挟持・固定することを特徴とするキャブオ
    ーバー型車両の荷物収納装置。
  2. 【請求項2】 収納籠の外面に断熱防音材を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のキャブオーバー型車両の収
    納装置。
  3. 【請求項3】 収納籠はその上端に開口部が形成される
    と共に、その開口部端縁に外方へと突出するフランジ部
    が設けられ、前記フランジ部をシート支持部上面の開口
    部端縁に掛止させることによりエンジンルーム内に保持
    される一方、前記フランジ部は着座シートによって前記
    シート支持体の開口部を閉塞させることにより、挟持・
    固定されることを特徴とする請求項1または2記載のキ
    ャブオーバー型車両の荷物収納装置。
  4. 【請求項4】 シート支持部には、着座シートの後方部
    から上方へと立ち上がるバックシートを設け、前記着座
    シートの後端部には後方へと突出する突出片を、前記着
    座シートの前端部にはシート支持部の前端部に係止させ
    る係止具をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1な
    いし3いずれか記載のキャブオーバー型車両の荷物収納
    装置。
JP8673698A 1998-03-31 1998-03-31 キャブオーバー型車両の荷物収納装置 Pending JPH11278159A (ja)

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JP8673698A JPH11278159A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 キャブオーバー型車両の荷物収納装置

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JP8673698A JPH11278159A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 キャブオーバー型車両の荷物収納装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087739A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Kubota Corp 作業車の運転部構造
US7984781B2 (en) * 2005-08-31 2011-07-26 Honda Motor Co., Ltd. Under-seat structure of vehicle

Cited By (3)

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